2025年10月一覧

小さい頃は、神様がいて 1話 感想|54日後に離婚するかもしれない夫婦

 

 

口でカッコカッコ鳴らすわ、食べ終わった食器や捨てるものをシンクに置くわ、

傘を斜めにして持ち歩くわ、若者に通じない昭和ネタで1人盛り上がるわで、

この主人公・渉(北村有起哉)も絶妙に嫌〜なおじさんなんですが…

一昨日の主人公がインパクトが強過ぎたために、

まだ良い意味で「普通」に見えてくるという(笑)

娘・ゆず(近藤華)が20歳間近になっても、

実家に住みたいと思っている事が答えみたいなもんですよねぇ。

言うほど悪い父親ではないのかもしれません。

 

むしろ気になるのは…母・あん(仲間由紀恵)の息子・順(小瀧望)へのベッタリ具合。

もし順が結婚したら、婚約相手からしたら物凄く面倒臭い義母になりそう…

っていうのもありますし。

本気で離婚しようと決意したのは恐らく2人目を産んだ後の事で

(じゃなきゃ、2人目も産もうとはならないはずだから)、

娘を育てるにあたって、この子が20歳になれば離婚出来る…!という願望が

度々頭に過ぎっているんじゃないかと考えたら、少し気の毒にもなってきますね。

 

台風の接近で川が氾濫する可能性があるから、

この日は住民たちで3階の小倉家に泊まる事になる展開は、岡田作品らしく。

共同住宅に住んでいるか、家族年齢バラバラないろんな人たちが1つの家に集まる事で

小さなコミュニティが育まれていく…

この流れは数々の作品を見ているとお馴染みにはなっていて、

それが岡田惠和さんにとって、作品を描く上でのブレない軸なのだろうなと思います。

 

あの環境を私自身に置き換えたら、別に集まりたくない…1人にさせて〜と

思っちゃうタイプですし、

現実的に言えば、避難場所になっている近くの学校に行くんじゃない?と

ツッコミたくなるのも確かなんですけど、

岡田作品の中で描かれる小さなコミュニティは、どの人も温かくて、優しくて、

でもちょっぴり不器用で…。

あの全くタイプの違う3組の関係性がどう変化していくのか、

そして、ただ1人何も分かっていない渉の不穏さが、今後も周囲をどう巻き込んでいくのか、

"非日常"としての面白さがあるんですよね。

 

集まりの描写で個人的に嬉しくなってしまったのは、

同性カップルの奈央(小野花梨)・志保(石井杏奈)に対して

みんなニコニコしながら「可愛いね」「いつも楽しそう」「仲良いのかなと思ってた」と

ポジティブな言葉を投げかけていた光景でした。

今までまともに会話もしてこなかったほぼ初対面の相手に、

過去の嫌な出来事や日頃思っている事を話せるって、早々ないと思うんです。

それだけ、渉たちから醸し出る温かさで心が解れた訳で。

かつて同枠で、同性カップル(男性の方)を取り扱った

「隣の家族は青く見える」というドラマが放送されていて、

確かその時は、抵抗感のある反応を見せていた人がいたと記憶しているんですけど、

本作では全然顔に出ず、むしろ好意的に見ていそうな人ばかりだった辺りに、

この約7年半で、世間の多様性への理解が広まりつつあるのを実感させられもしましたね…。

 

あと54日後に離婚するかもしれない夫婦。

でも、黙って離婚すれば良いものを、

わざわざ設定したカウントダウン画面を見せてまで報告するんだから、

渉の成長にわずかに期待してはいるんでしょう。

「あの約束、生きてるから」の件は最後の最後まで引っ張ったため

(というか、なんで23時のタイミングでCMに入る…とは(汗))

かなりゆったりとしたお話ではありましたが、見ていて心地が良いので、次回も見ます。

ただ…来週からは、シーズン3から感想を書いている「緊急取調室」が始まり、

今回でファイナルシーズンとなるため、感想は両方は難しいかも…。

 

p.s.本作の略称が「ちいかみ」なの、可愛いですね。あの名前に似ているからか…(笑)

 

 

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もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう 2話 感想|そうだ、劇団を作ろう。

 

 

ふと時計を見てみたら52分で、あれ…?まだ終わらない…?と思って

慌てて番組表を調べたら、今回は15分拡大でした。

初回は30分拡大で、今回も…という気合の入りっぷりは、フジドラマで言えば本当に、

カンテレ制作ドラマ枠が月10に移動してくる前の月9以来久々ですね。

長い歴史を持つ看板枠である月9も木10も、今期はどちらも

中高年以降を意識した作りになっていますが…(木10はこの時点で初回未放送ですが)、

やはり、若者をターゲット層にしたドラマを、まだ知名度の低い水10に絞る事で

話題性を狙いたいとする局側の意図は確かなのかもしれません。

 

でも、拡大放送にすべき内容だったのかと聞かれたら…

初回は個性的な登場人物が点在していて

ただ「1984年の渋谷を生きていた人」止まりの描写になっていたのが、

今回では久部(菅田将暉)がWS劇場に雇われた事で、各人物との関係性が構築され始め、

物語の散漫化が緩和されてきて見やすくなったとは思うのですが、

まだどこかキレが足りない感じがして、欲してしまう自分がいたのかなと。

久部の目の奥で光る野心や、周りを引っ張っていく力が"勢い"となって

物語に反映されたら面白くなりそうなんだけど…と、

途中まで悶々と考えながら見ていたのが、正直な所でした。

 

しかし、最後はそれを見せてもらえた気がします。

むしろ、せっかく30分拡大したのだから、今回のラストまでが1話の内容だったら

世間の本作への不評も減ったんじゃないかとも思います(汗)

前回でも感じた事ですが…やっぱり、夢や目標に向かってひたすら真っ直ぐな

菅田将暉さんの目つきが良い。

それはもちろん、演出・カメラワークも関係しているんですけど、

暗い空間の中で、閃光のように強く一心不乱な目のハイライトを見ていると、

彼(久部)なら面白い事をやってくれるんじゃないかと

自然と胸を躍らせたくなるんですよねぇ。

 

後ろに大きな蚊取り線香を引っ提げている所も笑っちゃいました。

初回のポスターでも見ていて謎だった蚊取り線香…にこだわりがあるらしい(笑)

あのインパクトも含めて、次も気になる終わり方です。

あと3週間で潰れる劇場を立て直そう!という1本の軸が明確になった事ですし、

次回からが本番かもしれません。

 

 

10/22追記:

3話、4話と見ました。

先週の「週刊ナイナイミュージック」で、

三谷監督が1話=1日の構成でやっている旨の発言をされていたのを聞いて、

個人的にハマり切れない理由が分かったような気がします。

 

トニーを筆頭に、キャラクターにはクスッとさせられるんですけどね。

決して微妙とは言わないんですが。

どの人物も満遍なく描こうとするから、話に抑揚を感じにくいですし…

4話に至っては舞台外の出来事も盛り込んでいるので、

間延び感が強くなってしまったのが残念でした。

 

期待値を高く設定し過ぎたが故に、思っていたほど…というのが正直な所です。

よって、今後は視聴のみとさせていただきます。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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絶対零度〜情報犯罪緊急捜査〜 1話 感想|突然のVaundy

 

 

絶対零度」シリーズ(とも呼べないでしょ、もう…)はシーズン1から見てはいます。

とは言っても、かなり年数が経っているので、

上戸彩さん主演で宮迫博之さんが出演、LOVE PSYCHEDELICOのOP曲が

かっこよかったくらいの記憶しかありません。

シーズン3,4の沢村一樹さん主演版に関しては、5年前の放送が最後のはずですが…

これもまた、沢村一樹さん@役が一線を超えそう超えそう詐欺をしていたのと、

家入レオさんの主題歌が、ドラマの苦い雰囲気と合っていて

良かった所しか覚えていません(苦笑)

 

今まで見た事のある私の記憶がこのレベルなので、

今回が初めてな方も全然ついて行けると思います。

サブタイトルもほぼコロコロ変わって、情報犯罪を取り扱っていますしね。

っていうか…部署や題材、キャスト、スタッフを変えてまで、

頑なに「絶対零度」というブランドにこだわり続ける理由がよく分からないのですが。

 

唯一、横山裕さんだけは長く出演されていますが…

横山さんも正直、シーズン2最終回からのご出演で実質皆勤賞ではありませんし、

出番も撮影時期がマラソン練習中と被っていたのか、序盤と終盤でちょっとあっただけ。

なので…横山裕さんのキャスティングと、桜木泉という名前の使用で匂わせる事で

絶対零度」であり続けようとするのは無理があると言いますか…

どうせ看板を継ぐのなら、横山さんを主演にしたら

その意味が出てくるのでは?と思ってしまいます。

おっと、話が逸れてしまいました。

 

さて、内容自体は、いたってベタな刑事モノ。

情報犯罪を取り扱った内容は近年で何度か見かけるようになったため、

特にそこに真新しさはありません。

真新しさを感じるとするなら…

やっぱり「テレ朝の人」「科捜研の女」のイメージが強い沢口靖子さんが

久々にフジテレビで主演!って所なのでしょう。

しかし、いざ視聴したらあらかた予想通りだったか、

沢口さん演じる二宮奈美という主人公に魅力を感じる以前に、

沢口靖子さんに〇〇をさせたらSNSで話題になるだろうという

スタッフや上層部の思惑が前面に出ていたように感じました。

 

やたら走らせたり、叫ばせたりする所も疑問でしたが、

一番疑問…というか呆れ笑いが出たのは、病院内でカラオケで「怪獣の花唄」を歌う所。

あれ、何ですか?ほっこりするシーンだったんでしょうか…?(困惑)

その割には切ない系の主題歌がすぐ流れてきて、

その温度差をどう受け取れば良いのか分かりませんでした…。

 

唯一、「二宮奈美」の良さとして、取り調べの際に受け子に対して

「あなたは被害者ではない」と投げかける形で、安易な同情に走らず、

簡潔に冷静に対応する事に徹していたのは好印象でしたが…

それ以外は、若手刑事と何ら変わりない行動をしているので、

なぜそんな役を沢口靖子さんに?という…(汗)

沢口さんで魅せるとするなら、社交的でアクティブな刑事よりかは、

チームの指揮を取るリーダー的立ち位置でもお似合いだったのかもしれません。

っていうかそもそも論…せっかくのフジドラマなら、

同ジャンルで「科捜研の女」がチラつきそうな刑事モノではなく、

全く毛色を変えて、ホームドラマやお仕事ドラマでお見かけしたかったかな…

という感想にもなりますね。

 

DICTという組織の描写にしても、全体的に動いてはいるようなんですが、

捜査を通して手柄を得ていく様子を見ていると、

ぶっちゃけ、奈美と清水(黒島結菜)のコンビだけで成立するんじゃないか?とも思います。

掛川金田哲)や南方(一ノ瀬颯)はアクション班らしいですが、別々のシーンですし…

あとの2,3人は見所が薄く、それぞれの個性が見えてきません。

いろんな個性が際立って初めて"連携"が見えると思うんですけど、

何というか現時点では、"チーム"感は伝わりづらいですね。

 

沢口靖子さんが何かしているのをツッコみながら楽しめば良いんでしょうけど、

果たしてそれがどこまで続くかな。

一緒に見ていた母は「え〜?……」と何度も言っておりました。

しばし様子見です。

 

p.s. 実は非公開のままにして書き残すか、雑感集としてまとめて出すか考えていたんですが、

書いてみたら意外と長くなったので、普通に感想として上げる事にいたしました。

次回、もし再び投稿する機会があっても、もうこんなにガッツリは書かないと思います(汗)

↑10/21追記:2話途中でリタイアしました。もう感想を書く事はありません…。

 

 

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もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう 1話 感想|プロローグ的な初回。

 

 

水10枠にしては珍しく30分拡大。

看板枠の月9ではあるけれど、他のフジドラマ枠で…っていうのは中々ないので、

フジテレビ側としても、今期はここに賭けているんだろうと察してからの視聴でした。

 

で、初回を最後まで見た感想としては…率直に言うなら「見られた」かな。

開始5分は、劇場から始まり大きな悲劇が描かれるからか、

まるで主人公・久部(菅田将暉)の人生を表した演劇を見ている感覚に陥り、

久部目線で街が徐々に明るく色づきだす光景には、

ああ、ここから"ドラマ"が始まるんだとワクワクさせられましたし。

数分ごとに登場する個性豊かで賑やかな出演者の方々に目移りしつつ、

良い意味で浮世離れした、ネオン色溢れる煌びやかな街並みにはずっと見惚れていたので

基本飽きる事はなかったんですけど…話の動きは非常〜に遅い(笑)

 

そのため、売れなくてももがき続ける役どころの菅田将暉さんと

狭い部屋で芸人に助言する役どころの神木隆之介さんを見ていて、

「コントが始まる」の前世の姿かな?と思ったり、

その2人が交わらないかな〜…そう言えば「らんまん」夫婦もいるじゃん…とか考え出したり、

日本語をバリバリ喋る小池栄子さんに慣れない…(※「新宿野戦病院」)と感じたりで、

途中まで出演者の過去作品がチラつきながら見ておりました。

主人公の動きを書こうとすれば一言二言でまとめられるくらいには、

初回はとにかく、人物紹介・舞台(となる渋谷の)紹介の印象が強かったですね。

 

初回は初期設定の紹介ばっかりでそこまで…期待していたほど…状態でも、

回を重ねるごとに世界観にハマって面白くなってくる作品を何度も見てきたので、

ある程度ドラマ視聴経験が積み重なると、

点と点がいつか繋がっていくのね…みたいな視点で寛容的には見られるんですけどね。

でも、ストーリー自体も、人物紹介に合わせてもうちょっとギアを上げても

ついて行けた気がします。

やや散漫気味だったのは否めませんでした。

 

しかし、ラストのシーンにはぐいっと引き込まれたのも事実で。

言葉に出さなくとも、我慢出来ない!俺は今すぐあいつを演出したい!という

演出家の血が騒ぐ瞬間が、久部の内側から出る熱量で真っ直ぐ伝わってきましたね。

リカ(二階堂ふみ)のあの妖艶なダンスを見たら照明を当てたくなる気持ちも頷けますし、

その時の久部の目が、何かに取り憑かれたかのように豹変していて…

劇場の立て直しも描かれるのか?いずれにせよ、ここから面白いものを見せてもらえそうな

期待感が生まれ始めた初回ラストではありました。

 

登場人物は久部とリカ以外、しばらく人物名と俳優が結びつかないかもしれませんが(笑)

1984年の渋谷を生きる人々が絡み出してから物語が本格化すると思うので、

引き続き見てみます!

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

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