2025年11月一覧

じゃあ、あんたが作ってみろよ 8話 感想|勝男の鰹だし味噌汁で父改心

 

 

前から気になっていた、勝男の母・陽子(池津祥子)の抱えている想いに

スポットライトが当たった今回。

結婚するなら和食は作れるようにならないと…勝男とはいつ結婚するん?…

高齢出産は大変…2人とももう良い年齢なんだから…

椿(中条あやみ)にとっての地雷発言が次から次へと出てくる陽子を見て、

ああ、彼女も「ザ・昭和」側だったか〜と途中まで思っていましたが、

本人はこれらの発言がお節介だと自覚している模様。

姑みたいになりたくなかったのに、まさか私もやっちゃうなんて…と

反省の気持ちを見せている所が印象的でした。

 

勝男(竹内涼真)の場合、元々持っている素直さと行動力で

著しいスピードで成長出来たのが異例なだけで、

姑からの教えがあり、亭主関白の旦那と2人っきりでずっと過ごしている状況を考えれば、

昔と今では違うんだから…と分かっていながら、

昭和世代ならではの価値観が長年染み付いてしまって

中々アップデート出来ずにいる人はそう少なくないと思うんですね。

そして陽子は、たまたま出くわし一緒にカフェに付き合ってくれた鮎美(夏帆)に、

こうも言っていました。

ずっとして来なかった事を「しない」じゃなくて、

いつの間にか「出来ない」になってしまっていたと。

年齢を重ねれば重ねるほど、何か行動を起こしたり、何かを変えたりする事に

怖気づいてしまう、母親ならではのリアルな心境が反映された台詞でした。

 

それを踏まえれば、今回の父・勝(菅原大吉)は大分変化したんじゃないでしょうか。

「いや、お前が作ったんやけん…最後まで責任持て」「……おかわり」

もうここまでくると一気に憎めないキャラになってきます(笑)

祖父が倒れた時に会社を継ぐ事になり、朝から晩まで働き詰めだった今までの努力も、

家族に何不自由なく生活させるという強い責任感も、決して否定するものではなくて、

むしろ、仕事も育児も一生懸命してくれた両親に育てられた立場の私からすれば、

尊敬に値する事なんですよねぇ。

 

プライドも大事だけれど、相手へのリスペクトも忘れずにいたい。

もし相手に自分の考えを否定されてしまったら、1人で抱え込むのではなく

自分の想いも打ち明けた上で、時間をかけながら理解し合えたら素敵だよね…というのを、

海老原家を見ながら思わされる回でした。

 

勝男と鮎美がもし寄りを戻したとしても、

バリバリ「ザ・昭和」な価値観の勝男の両親がいる以上幸せにはなりづらそうだな〜…と

そこが懸念材料になっていましたが、今回の小さな成長を見れば大丈夫そうです。

そして前回、帰省した際にも両親を改心させる流れが作れた所を

なぜ今回に持ってきたのか?は…勝男が鮎美の想いに気づいて、

変わるきっかけとなった「料理」を、

勝男が1から作って提供する事に意味があったんだと思います。

勝が勝男の自宅に押しかけてくる動機に多少の強引さはありましたけど(笑)

まぁでも、家事をやってくれる人がいつも家にいて、

全て任せっきりにしてきた勝の事を考えれば、

そんな事のためにわざわざ!?と驚かれる言動をするのも不思議ではないのかもしれません。

 

もう1人気になっていた鮎美の母・貴恵(しゅはまはるみ)も前回の件をしっかり反省し、

早速行動に移していて、あまり落ち込み過ぎていない所を見て安心しました。

前回の感想でも書いた通り、自分の理想を最優先させてしまっただけで、

娘を心配しているのに変わりありませんからね。

 

家族関係が解決し…もう残り2話。

(来期ドラマの予告映像が流れて、もう8話なのかとびっくりしました。)

あとは、以前とは変化している事に気づいた鮎美が、勝男と改めて接してみて、

両者がどんな決断をするのか…が見所ですね。

 

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ちょっとだけエスパー 6話 感想|兆とyoung3の謎は残り続ける

 


進んだように見えて、あまり進んでいないような…。

 

今回描かれた事としては…

市松(北村匠海)は後の「市松博士」である事。

young3はあの謎の白服の男(麿赤兒)と仲間ではない事。

「アイ」は白服の男ではなく、←だとしたら可愛い名前(笑)

未来の2055年の世界を生きている「I」を名乗る人を指している事。

九条(向里祐香)はかつて高校の同級生・八柳(小嶋藤子)と自身の会社で会っており、

その時はエスパー持ちでミッションによりカプセルを作成していたが、

次に会った時には亡くなっていた悲しい経験をしている事。

桜介(ディーン・フジオカ)のエスパーが、負の感情が影響しているのか

悪い方向に変化している事。

四季(宮﨑あおい)の記憶にノイズが生じ始めている事。

そして、兆(岡田将生)も市松と同様未来からやって来ているが、

あくまでも立体映像で、下の名前は「文人(ふみと)」である事。

箇条書きにすればこんな感じでしょうか。

 

「ノナマーレ」面でも「young3」面でもいろいろと情報が投下されたので、

一瞬、怒涛の展開かと錯覚しそうになります。

しかし、私が気になっているのは、

未来を知っている兆が何者で、なぜミッションを計画するのか、

young3が対抗してくる意図は何なのか、

結局「1万人が死ぬ」vs「1000万人が死ぬ」は何を意味しているのかという所にあるので、

核心に触れていない時点で、先延ばしにされた印象を受けました。

 

もう1つの見所で、四季の本当の夫が実は兆だった事がほぼ明らかになっていましたが、

そちらに関しては、最初からそうなんじゃないかとうっすら思っていたので

「ほらね〜」の感想が一番に出てきます。

あ、でもさすがに、立体映像で未来から来ている設定までは読めなかったんですけどね。

考えてみれば確かに、常にみんなと一定の距離があったわなぁ…と。

 

今回クスッとしたのは、(bit5にとって)敵側との集まりなのに

なぜかポテトを注文しちゃう所と、

静電気が起こっているシーンで、半蔵(宇野祥平)だけが効いていない所。

後者に関しては、面白切なかったですが(泣)

 

今回の感想はそこまで書きたい意欲が湧かず…だったので、

残り3話でのまとめ方に期待します。

 

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じゃあ、あんたが作ってみろよ 7話 感想|虎吉家のような家族が理想…。

 

 

多分、以前の感想でも書いたかもしれないんですけど、

人と会って話すって大事な事だな…と、本作を見ていると改めて痛感させられますね。

私も高校時代からの付き合いで、

時々会ってランチをしたりどこか一緒に出かけたりする友達がいるんですが、

その人はとても努力家で、自分の気持ちや将来に対してしっかり考えを持っている人なので、

会って話をしているとリフレッシュした気持ちになれますし、

いろんな話題を喋り合って解散すると、

よし、私も頑張ろうと刺激をもらえる事が何度もあります。

 

今回の勝男(竹内涼真)や鮎美(夏帆)にとっては、

勝男の兄・虎吉(深水元基)家族との出会い(再会)が

貴重な経験だったのではないかと思います。

 

ジェットコースターでヘロヘロになった勝男に

男の癖にビビり過ぎだと、甥っ子(虎吉の娘)・真鳥(鷲尾心陽)が言ってしまうんですが、

その後の母子のやりとりがとても素敵でした。

「男でも女でも、怖いもんは怖いんよ。真鳥だってそう言われたら嫌やろ?」

「う〜ん……嫌かも。勝男…ごめん!」←勝男呼びは笑いましたがw

あくまでも平常心で接して、世の中にはいろんな人がいる事をそれとなく示した上で

最終的に自分事として考える機会を与える

虎吉の妻・恵(西原亜希)の教育方法ももちろん良かったんですが、

それを受けて、勝男にきちんと謝れる真鳥の姿が、ふと刺さってしまったのです。

ああ…この子は両親からの真心や愛情をたっぷりもらって、真っ直ぐ育っているのだと。

 

両親の誠実な教育ぶりは、次のシーンの言葉にも滲み出ていました。

真鳥は人形遊びよりもキャッチボールが好きで、スカートよりもズボンが好き。

ピンクとか赤より、青とか黒が好き。

でもそれは、男だからとか女だからとかじゃなくて、ただ好きなものを選んでいるだけ。

真鳥には真鳥のまま、選ばせてやりたい…と。

虎吉が子供だった頃は、「男だから(こうあるべし)」という条件を定められた

環境の下で育ってきた経験があったからこそ、

これからを生きる子供には自分にしかない"好き"を失って欲しくないし、

自分らしく伸び伸びと過ごせる環境を提供してあげたいという

虎吉夫妻なりの使命感を感じさせる言葉選びでした。

 

こんな家族が増えていったら…と願いたくもなりますし、

もし私が将来子供を育てる事があったら、虎吉家のような家族が理想です。

 

話は変わって、「自分らしく」みたいな考え方は鮎美の父や姉にも備わっているんですが、

母・貴恵(しゅはまはるみ)は自分の願望を先行してしまいがちな所があるんですよね。

顔合わせでの発言には確かにイラッとしましたし、

鮎美(夏帆)が「"良い子"って…家柄でしょ」と言ったのには

スッキリするものがありましたが。

鮎美も自分の意見がちゃんと言えるようになり、姉とも良い感じになって

鮎美・姉・父:母で形勢逆転した(そう見えた)今、

いつの間にか自分だけが取り残されたようで、

今後、肩身が狭い思いをしてしまうんではないかなと、

母親側の立場を想像するとちょっと切なくもなってしまうのでした。

娘の事を大切にしている気持ちは同じはずなんですけどね…。

どうか自分自身を否定し過ぎずに、いつか母親にも、変化の芽が出る日が来ると良いですよね。

 

で、その日が訪れそうなのは勝男の母・陽子(池津祥子)で…。

フリーズドライの流れから察するに、勝男の自宅にいるのは母親じゃないでしょうか。

 

 

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ちょっとだけエスパー 5話 感想|ヴィラン?に新たな人物にカオス状態

 

 

もう放送から5日経っているので(※11/23に感想執筆)、

初っ端からネタバレを書いちゃいますが…

何の脈絡もなく麿赤兒さんが登場してくると、一気にSF感増しますね。

てっきり市松(北村匠海)ら3人による「ヤングスリー」が敵側なのかと思いきや、

組織に属していないとも、「あんたのせいで1000万人が死ぬ(心の声)」とも言い出すし、

1万人と1000万人で対立し合っているし、

謎の男(麿赤兒)の能力はちょっとどころじゃないし。

四季(宮﨑あおい)が時々見るという悪夢で

倒れている男性の顔は兆(岡田将生)だったし…で、終盤で情報を畳み掛けてくるので

宇宙猫状態になっておりました(笑)

 

ミッションをこなす1〜3話辺りの頃からは随分物語の規模感が大きくなり、

視聴者が思わず考察したくなるミステリアスな雰囲気も増してきました。

しかし、四季の夫は兆では?というのは

初回からSNSでずっと見かけてきた事ではあったため、

今回の展開に驚きはあっても、今後、兆や四季の謎、未確認因子について

迫っていくようになるのも無理はないのかなと思っています。

(まぁそれでも、3話のような内容もあと2話くらい見たかった気持ちもありますが。

過去の傷をちょっとだけ癒す事の出来たヒーロー…って感じで少し刺さりましたもん。)

 

普段、考察要素の盛り込みが苦手な私がなぜ変わらず楽しめているのかと言えば、

考察させるのに最近ありがちな「隠してばかり」「意味深な演出に頼ってばかり」に

走っていないのはもちろんですが、

単純に、文太(大泉洋)たちの細々とした描写や、ミッションを遂行する姿に

クスッと笑えるポイントが多いからなのかもしれません。

そう…言わば、考察優先ではなく、1話ごとの見所も確保されているんですよね。

 

前回のラストで四季もエスパーになり、さてどうなるかと思ったら、

冒頭から既に文太と能力を見せ合ってイチャイチャしていたのは

「ふぇっ!?」とはなりつつ、純粋に見ていて可愛らしかったですし、

多少バタバタしている文太たちの一方で、

ヘッドホンを共通アイテムにしてクールに決める市松たちの対比は面白かったです。

そして、何気に一番楽しみなのは、半蔵(宇野祥平)のお願い対象。

世界を救うヒーローでありながら、本来だったらイメージとは程遠いはずの"緩さ"が

やはり病みつきにはなります。

 

「1万人が死ぬ」「1000万人が死ぬ」

さて、これはどういう事なんでしょうねぇ。

個人的には、どちらかを善と悪で区切るとか、

そんな簡単な話ではないんじゃないかと思ってます。人の捉え方次第…ですね。

 

 

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緊急取調室(2025) 4話 感想|大原櫻子さんの演技は見応えあったが…

 

 

冒頭、礼奈(大原櫻子)の顔面ドアップから始まって、

黒目がはっきりと映る大きな目と言い、鏡の前で作り笑顔をするのと言い、

彼女の様子から既に不気味でミステリアスな雰囲気が漂っていたので、

今回は一味違うかも?と期待感を抱かせてくれました。

 

弁護士・清原役の高岡早紀さんが登場された時点で、

まぁただの弁護士ではないんだろう…事件の関係者なんだろう…とは察しがついていたため、

礼奈が話している内容が清原自身を指していたのにもそこまで驚きはありませんでしたが、

取り調べ対象が清原に代わって、礼奈は巻き込まれた被害者に…と

後半で逆転させるのではなく、最後まで礼奈を描き続けた事が余韻に繋がった気がします。

取り調べが進んでいくごとに、彼女がパパ活に走り、演じるようになったきっかけや、

愛していた人を失った悔しさ、怒り、逮捕され、死刑宣告されて自暴自棄…といった、

1人の人間に様々な感情が渦巻いている所が垣間見え、

結果的に彼女の"人生"の一端をも見たような感覚になり、視聴後にほろ苦さが残りました。

 

居酒屋での「犯罪が起こった後でしか動けない我々に、何が出来るんだろうね。」という

春夫(小日向文世)の発言も、その発言を聞いて、ビールを飲んで少し涙目の顔を上げて

ただ考える事しか出来なかった真壁(天海祐希)の表情も刺さりましたね。

容疑者の本音を炙り出す事がキントリの職務ですが、

能力や頭脳、経歴を活かせる場所は特定の部屋のみであり、

外でも動ける訳ではありませんから…。

 

しかし、こんな感じで褒めて終わりたかったんですが、

今回の内容で1つだけ釈然としない所があるんですよね。

礼奈はなぜ清原の提案を受け入れたのかが、ちょっとよく分かりません。

流れを書くとするなら…清原がしていた犯行を、架空の人物である依頼人の女性がしており

自分の所に相談しに来た事にしておいて、

それを、人助けのつもりで、礼奈がその男を殺したと告白して欲しいと

話を持ちかけてきたんですよね?

礼奈は刑が確定しており、新たな殺害の報告をしてもこれ以上刑は課せられる事はないし、

あなたの人生を本にし、被害者家族に送ると。

でも、礼奈本人は「手記なんかで喜ぶ訳ないじゃん」と他の人に言っていたのです。

提案自体も、清原が得をするだけで礼奈に何のメリットもないですし…

じゃあなんで?という疑問は残ります。

私が見逃していたor理解不足だったらすみませんが、

これも"おバカのふり"をしていたという事で良いんでしょうか。

 

とは言え、大原櫻子さんの演技をじっくり堪能出来た点で、見応えのある回でした。

パパ活女子の役に合わせて声色も変えられていたので、一瞬別人かと錯覚しましたし、

取り調べシーンで顔に映る青暗い影すら、悟られないように心の奥底に

本来の自分を隠している女性を思わせて、味方につけていた気がします。

 

 

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ちょっとだけエスパー 4話 感想|どこもかしこもバグだらけ

 

 

私は野木亜紀子さんの作品を全部は見ておりませんが、

本作はきっと、いろんな脚本家の作品を見ながら刺激を受けて、

私もSFを取り入れた話を描いてみたい!私だったらこうしたい!

そんな意欲が湧き上がって生まれた作品なんだろうな…と思えてきます。

 

何というか、実験的な感じがするんですよね。

序盤だと社会の闇を仄めかす描写があり、2話のラストではショッキングな展開で惹きつけて、

2話までの時点だったらシリアスの面が強かったように思うんですけど。

今回の内容を見ていると、カプセルを飲んだ四季(宮﨑あおい)に

布巾のシミを消させてみたり、

ダンゴムシに話しかける半蔵(宇野祥平)のほのぼのした描写だったり…

なんと次回ではヴィランとのバトルシーンもあるらしく、

コメディ、ヒューマン、ミステリー…1話ごとに、しかも1話の内容でも

いろんな顔を見せてくるので、本作が一体どこに向かうのかが未知数なのです。

 

でも、そんな状態でも面白く感じられるのは、「エスパーだとバレてはならない」

「人を愛してはならない」というルールが定められているから。

しかしルールがあるにもかかわらず…

能力をミッション外で使う上に、我々は能力があるから無敵だと思い込む。

いくら夫婦の設定とは言え、文太(大泉洋)は四季とデートをし、

お揃いのものを身につけて、終いには愛の告白もする。

2人がハグしている所を第三者に見られる。

文太たちがただの人間ではない事が市松(北村匠海)にバレても

あの感じなら大丈夫だろうという謎の根拠で、兆(岡田将生)への報告を疎かにする。

桜介(ディーン・フジオカ)の接近により、

息子・紫苑(新原泰佑)にも実父だと既に知られている。

…で、ラストではなんと、四季もエスパーに。

もう、どこもかしこもバグだらけです(笑)

何かしらの制約があるとスリルが生まれるものですが、

こんなにもバグが多いと、もはやカオスで笑えてくるんですよねぇ。

 

四季の能力は「ちょっとだけ」どころじゃないですよね。

十分な戦力になりそう(笑)

あれ以来カプセルは飲んでいないはずなので…

「愛してるよ」がトリガーになったのかどうか。

まぁいずれにしても、深く考え過ぎずに、目の前で起こる出来事を純粋に見て楽しむのが

本作の一番の楽しみ方なのかもしれません。

 

 

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じゃあ、あんたが作ってみろよ 6話 感想|食の価値観はやはり重要…。

 

 

ミナト(青木柚)と南川(杏花)によるチョウチンアンコウの話、面白かったですね。

南川の言っていた、オスを取り込んで養分にする事は自立に繋がり、

もう1人で頑張らなくても良いって事なのかもしれない…という考え方も素敵だったけれど、

どっちかの名字にしたり、生活スタイルを変えたり、親戚付き合いをしたりといった、

自分が自分じゃいられなくなるというミナトの考え方も理解出来ます。

 

最初はふらふら遊んでいるイメージがあり、このシーンの前の「本気だったよ」も

聞いた時はあまりしっくり来なかったんですが、彼の考えを聞いてからだと、

彼なりに苦しかったんだろうと同情したくもなります。

元カノと全く気まずくならず、普段通り交流出来ている理由は

あの誠実さから来てるのだとよく分かりました(というか、上手い別れ方をしている)。

外食にしても、外食"で"良いんじゃなくて、"が"良いんですよね。

結婚の意思はない旨を話してくれるだけありがたいものの、

本当はそれが同棲前のタイミングだったらとは思いますが…

人と一緒にいる事に居心地の良さは確かに感じていて、

でもいざ結婚となると、責任感をひしひしと感じてしんどくなってしまうのかもしれません。

 

若者たちはどうやって生きるか、将来どうしたいかを模索しながら

こうして多様性が浸透しつつある一方で…

勝男(竹内涼真)の両親はザ・昭和の夫婦です。

お味噌汁はフリーズドライのものを使っていても、

ちゃんと良い意味で手抜きが出来る人だったと安堵は出来ず、

「男は強くあれ」「女は家庭に入って俺を支えろ」「料理は出汁からこだわるべし」思考の

旦那のそばで毎日生活していたら、

母親がサスペンスにでもなりそうな殺意を帯びた表情をしていても無理はありません。

自由を求め、尊重されている社会を今の若者世代は生きているけれど、

親世代の人々が若かった頃は「こうあるべし」で固められた不自由な社会を生きてきた。

ミナトと南川、勝男の両親…前後のエピソードからそう読み取れる

世代の描写対比も皮肉なものですが、

それと同時に、親世代も令和時代を過ごしていると、

周囲のようにありのままでいたいのにいられない現実に嫌気が差してくるんだろうな…

という母親側の辛さも感じ取れます。

 

でも…今回の勝男と鮎美(夏帆)を見ていると、

やはりこの2人は一緒になって欲しいと心から思ってしまうのです。

よくよく見たら、図書館のテラスでせいろに入った小籠包を2人で食べるって

可笑しな光景なんですけどね(笑)

ただ"少数派"繋がりで…勝男も鮎美も、出会って会話をするのが目的で集まっている中で

孤立している状況を見ていただけに、

目の前に想いが通じ合える人がいる、分かってくれる人がいるってだけで

こんなにも心強いものなんだという両者の気持ちを想像したら

じんわり泣けてきてしまうエピソードでした。

 

料理が出来るようになった勝男は、今度は食べ方にうるさくなったけれども(笑)

それは自覚しているようで、人から勧められたものは何でも実行してみて

凝り性になってしまう可愛い性格ですし(鶏ガラを作っている時の上機嫌な様子は特にw)、

鮎美も1人の生活を始めて、殻を破りかけている所ですし。

自分で考える時間を大事にしている2人なら、きっとこの先も大丈夫だと信じられます。

 

 

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緊急取調室(2025) 3話 感想|神でいたかった男

 

 

「山の神」と呼ばれている救助隊員・布施(戸次重幸)が今回の取り調べ相手。

言葉巧みな所や、今の地位を守りたかったがために…な所は

前回・前々回の倉持(山本耕史)とも通ずると思うんですが、

今回はより、人間のズルさや愚かさを感じさせる結末になっていました。

 

争いを見たかもしれない恐れから、倒れた女性の意識が戻らない事を

願ってしまったのはもちろん、目を覚ました後の事情聴取で

結局見ていなかったと判明した瞬間には、うわぁ…と心の中で思っちゃいましたね。

布施が仮眠をとったのは、救助隊員の人材不足で

責任の重い立場にいる彼が過剰労働をせざるを得なくなったが故の

行動だとも考えられるんですが、

「あの瞬間、自分は神に背きました」と言っていたように本人も自覚しており、

意図的に落としたので…あまり同情は出来ません。

周囲に「神」だと持ち上げられるとロクな事にならない。

人間は「神」にはなれない。

何だか、教訓とも言える内容でした。

 

緩急を生み出す要素として見ていた真壁(天海祐希)と梶山(田中哲司)のやりとりは

実は最後まで活きていて、真壁が記録用のタイトルに「神々の山」と描いた所は、

山岳部出身という事で積極的に捜査してくれた

梶山への感謝の意を感じさせて、ニヤッと案件でしたね。

 

ただ、強いて言うなら…モツナベコンビを筆頭に

外での捜査による情報入手が多かったためか、

取り調べを通して被疑者の本性を炙り出す面白味みたいなのはやや減ってしまって、

そこは勿体ない気はしましたね。

あと…YouTuberカップルで、私利私欲のために悪事を働く彼氏の設定は

必要だったのかどうか?

布施の真相を明らかにするためなら、

女性が軽装で登山をしていた所落下…だけでも話としては成立出来そうなだけに、

逆に彼の存在が話を回りくどくさせていたんじゃないかとも思いました。

 

次回は女性回という事で。

個人的には、女性被疑者との取り調べの回は満足度が高くなりやすい印象があるので、

次回を楽しみに待ちます。

 

 

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ちょっとだけエスパー 3話 感想|過去の傷がちょっとだけ回復

 

 

3話という早さで、円寂(高畑淳子)以外のノナマーレ社員2人の過去や背景が

サクッと明かされました。

 

半蔵(宇野祥平)はノナマーレに就職する前、警察犬係の警察官として働いており、

とある日の捜査で、動物虐待している業者の元に向かったものの、

あまりの酷い有り様に放って置けず、中の動物を逃してあげようと勝手に侵入したら

相手に見つかって争い沙汰になり、やがて懲戒免職を受けてしまった過去があった。

その時はまだエスパーではないが、動物の気持ちが読めたら良いのに…とは

当時から思っていたそう。

桜介(ディーン・フジオカ)の場合は、幸せな家庭を築いた時期があり、

息子を育てるため仕事にも家事にも勤しんでいたものの、

かつてのヤクザ仲間が犯罪に巻き込もうとし、妻子の事で脅してきたので、

家族を守りたい想いから相手を殺してしまい、逮捕、離婚…と

結果的に家族から離れざるを得なくなってしまった。

花を咲かせる能力は、息子の名前で、花が由来の「紫苑」から来ているのだそう。

これが、今回判明した事でした。

 

文太(大泉洋)はかつて横領で捕まりましたが、半蔵は懲戒免職、桜介は殺人罪

みんな前科持ちなんですね。

そして、文太が語っていた父との関係性も含めて、

それぞれが得た能力はどれも、過去の出来事や願いから生まれたもの。

円寂もきっと…それはまた次回以降にお預け。

 

気持ちを知らないままお別れとなってしまった父の存在。

天職だと思っていた警察官の仕事を、自分で台無しにしてしまった後悔。

実の父親なのに、父親としてもうそばにいられない、何もしてやれないもどかしさ。

前半のエピソードは、三者三様で複雑な想いを抱えながら今を生きている、

もう過去には戻れない事を痛感させる内容だっただけに。

ミッションが始まってからの後半では、それぞれにとって身近な出来事を重ねながら

爆破を何とか阻止しようとする3人の姿が描かれた事で、

ちょっとだけ過去の傷を回復出来たかな…

ちょっとだけ前向きになれたんじゃないかな…と

ポジティブに思えるオチに仕上がっていました。

 

そして、同時に感じたのは、愛の力があれば人は変われるのだという事。

まぁそれは、家族愛、愛情、相棒愛…広義的なものなんですけど、

兆(岡田将生)が「人を愛してはならない」を制約を定めているのも、

そこが関係しているのかもしれません。

「愛はいつだって、人を惑わせ、判断を鈍らせます。」

…ドラマあるある、自分自身に言っているってやつでしょう。

 

四季がEカプセルを飲んでしまうラストには驚きましたが、

文太はこの事態をどうやって兆に弁解するのか、四季もエスパーになってしまうのか。

先が気になる要素を絶妙に残してきますねぇ。

 

 

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じゃあ、あんたが作ってみろよ 5話 感想|とり天が人の心を動かす

 

 

このドラマで人目を引きやすいのは、やはり勝男(竹内涼真)のキャラクターなので、

ついつい感想でも彼の言動を真っ先に書いてしまいたくなるのですが…

本作を見ていて、毎回何がこんなに心地良く感じるのかと言えば、

価値観のナチュラルな描写が大きいと思うんですね。

 

今回はその良さが遺憾なく発揮されていて、「人の気持ちに触れてみる」

「人の真剣な想いは誰かに届く」を描き続けたお話でした。

 

いつも成績優秀で、父から跡取りを期待されている兄さんは強い!と

思い込んでいた勝男は、その話を聞いた椿(中条あやみ)の

「強いって思われてる人って…本当はただ、そういう風にしか

生きられなかっただけなのかもしれない」という言葉をきっかけに、

もしかしたら兄貴もそうなのかな?とちょっと気になり出す。

兄貴のために何か力になりたいと考える勝男は、

彼の大好物のとり天を作って渡そうと思いつく。

 

勝男の提案から始まり、後輩2人、鮎美(夏帆)とミナト(青木柚)、

しまいには初登場である白崎の彼女・青子(夏目透羽)もやって来て、

じわじわ協力してくれる流れが、見ていてとても微笑ましいです。

後輩2人に関しては、仕事終わりならすぐ帰りたいだろうに

買い出しから料理まで付き合ってくれるんだから…

勝男は人に恵まれているのは確かなんですけど、

2人に手伝いたいと思わせたのもまた、勝男の著しい成長と、

その上で等身大の悩みを打ち明けてくれた嬉しさあってこそなんですよね。

(でも、自分の時間も大切にしていて、上司にも遠慮なく伝えられる所も素敵。)

 

鷹広(塚本高史)の前ですすり泣くシーンはねぇ…

弟心がはち切れるような泣き方に、肌着を着ている事を忘れるくらい(←ちょw)

つられ泣きしましたよ。

勝男と同じく「人前で泣くな。男やろうがっ!」と父に言われて育ってきて、

ずっとその呪いを抱えたまま生きてきた兄を、

昔の自分と重ねてしまった部分もあるんでしょう。

前々回でもそうでしたが、勝男の泣き方って、

良い意味で子供みたいな拙さがあるんですね。

感情がどっと溢れてきてしまうんだけど、まだ人前で泣くのに恥ずかしさが残っていて、

それでも涙が止まらなくて。

「兄さんが苦しんでるの、俺は悲しい」

「自分が感じた事とかを、心に閉じ込めないで欲しい」

この2つ、現実的に言えば泣かなくても伝えられる言葉ではあるんですけど、

涙が先行してしまうのは…自分自身が、鮎美の気持ちを知らないまま、知ろうとしないまま

振られてしまった苦い経験も含まれているからなんだと思います。

 

鮎美と一緒にキッチンに立って料理をする光景も…

白崎(前原瑞樹)の目線同様、良かったねぇ…と思うと同時に、

もし付き合ってた時の勝男が今の勝男だったら、こんな日もあったのだろうかという

ifの世界を見ているようで、切なさもありましたね。

微妙に合わない2人の視線と同時に流れる主題歌のバラードバージョン

「♪ 嫌気がさしていた どこで間違えたんだろう」の歌詞のタイミングよ。

…でも、料理の成長具合と言い、さっき書いた空港での言葉と言い、

鮎美の心の中で大きな変化が生まれていると信じたいです。

(前回でも書いた通り、2人が寄りを戻してハッピーエンドだと思って見ています。)

 

そんな鮎美は、ミナトにやっと想いを伝えられるんだけども、

後のふとした「結婚」というワードが地雷だったらしく、数分後に別れを告げられる事に。

ミナトは「独占欲」とか「特別感」って言葉を知らないんじゃないかと思えるような人でね…

そこが鮎美と相性が合わなかった要因ではあるんですよねぇ。

双方、自分がこうしたい!を投げかけるばかりで、

折り合いがつけられていなかった印象があります。

しかし、人に影響されやすかった鮎美に、ようやく変化の兆しが見えた気もして。

次回予告を見る限り、いよいよ彼女も殻を破る時が来そうで、楽しみです。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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