
3話という早さで、円寂(高畑淳子)以外のノナマーレ社員2人の過去や背景が
サクッと明かされました。
半蔵(宇野祥平)はノナマーレに就職する前、警察犬係の警察官として働いており、
とある日の捜査で、動物虐待している業者の元に向かったものの、
あまりの酷い有り様に放って置けず、中の動物を逃してあげようと勝手に侵入したら
相手に見つかって争い沙汰になり、やがて懲戒免職を受けてしまった過去があった。
その時はまだエスパーではないが、動物の気持ちが読めたら良いのに…とは
当時から思っていたそう。
桜介(ディーン・フジオカ)の場合は、幸せな家庭を築いた時期があり、
息子を育てるため仕事にも家事にも勤しんでいたものの、
かつてのヤクザ仲間が犯罪に巻き込もうとし、妻子の事で脅してきたので、
家族を守りたい想いから相手を殺してしまい、逮捕、離婚…と
結果的に家族から離れざるを得なくなってしまった。
花を咲かせる能力は、息子の名前で、花が由来の「紫苑」から来ているのだそう。
これが、今回判明した事でした。
文太(大泉洋)はかつて横領で捕まりましたが、半蔵は懲戒免職、桜介は殺人罪。
みんな前科持ちなんですね。
そして、文太が語っていた父との関係性も含めて、
それぞれが得た能力はどれも、過去の出来事や願いから生まれたもの。
円寂もきっと…それはまた次回以降にお預け。
気持ちを知らないままお別れとなってしまった父の存在。
天職だと思っていた警察官の仕事を、自分で台無しにしてしまった後悔。
実の父親なのに、父親としてもうそばにいられない、何もしてやれないもどかしさ。
前半のエピソードは、三者三様で複雑な想いを抱えながら今を生きている、
もう過去には戻れない事を痛感させる内容だっただけに。
ミッションが始まってからの後半では、それぞれにとって身近な出来事を重ねながら
爆破を何とか阻止しようとする3人の姿が描かれた事で、
ちょっとだけ過去の傷を回復出来たかな…
ちょっとだけ前向きになれたんじゃないかな…と
ポジティブに思えるオチに仕上がっていました。
そして、同時に感じたのは、愛の力があれば人は変われるのだという事。
まぁそれは、家族愛、愛情、相棒愛…広義的なものなんですけど、
兆(岡田将生)が「人を愛してはならない」を制約を定めているのも、
そこが関係しているのかもしれません。
「愛はいつだって、人を惑わせ、判断を鈍らせます。」
…ドラマあるある、自分自身に言っているってやつでしょう。
四季がEカプセルを飲んでしまうラストには驚きましたが、
文太はこの事態をどうやって兆に弁解するのか、四季もエスパーになってしまうのか。
先が気になる要素を絶妙に残してきますねぇ。
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