
えええ!
ラストの衝撃が大きい。
あれに触れようかな…といろいろ考えていたのに、
本作らしからぬサスペンスめいたラストで、全て持って行かれてしまいました。
安堂(松山ケンイチ)が前橋一家殺人事件の再審請求に関わると決めた事で、
結果的に、親子の関係に雪解けの兆しがあるのか、それとも本当の意味で親離れをするのか、
2人の今後は気になってはいましたが、
まさか、あんな終わり方を迎えるとは思いもしませんでした…。
前回の感想では結城の態度を胸糞悪いと書いてしまったけれども、
かつての門倉(遠藤憲一)のように大人の事情があり、
周囲からの評価、忖度で溢れている社会の中で、
自身の地位や居場所を失わんとするのに必死だったのだろうと頭では分かっていたんですね。
でも、あの脅迫と矛盾した言動を見たら、なんで?とはつい思ってしまう訳で…。
本人も自覚してはいて、1人で全ての責任を抱えて自殺に走ったのか。
しかし、検事バッジが落ちていた辺り、事件の線も考えられますし、
彼がどのようにして亡くなってしまったのかは不明なまま。
ただ1つ、羽鳥朋世(清水くるみ)の不審死の手紙がなぜ届いたのか、
結城の死によって腑に落ちました。
もしかしたら、あの手紙は結城が送ったのではないでしょうか?
前橋一家殺人事件とは一見無関係で、
その当事者が殺人事件の関連人物だと確信していなければ、依頼しようとはならないはずで。
見ながらずっとそこが引っかかっていたのですが、
本音は、後戻り出来なくなった自分の代わりに、
息子含む前橋地裁の面々に、真相に辿り着いて欲しいという
わずかな願いがあったのかもしれません。
思えば、息子への最後のメッセージとなった「前を向いて、歩くんだぞ」も意味深でしたね。
古川(山崎樹範)が頑なに結城を支持するのには
何か特別な理由があるんだろうとは想像していたんですが、
中学時代の頃に、父の汚名を晴らしてくれた恩義があったからでした。
屋上で「今日の協議、針のむしろだろうな…」と呟いていたのが妙に記憶に残っていて。
殺人事件に対する検察の態度に疑念は抱きつつも、
家族を救ってくれた結城を信じたい…でも信じて良いのか…
いや、検事のプライドを貫かなければ…と、
検事側の自分と1人の人間としての自分で揺れ動く彼の心情に、
今回は注目しながら見てしまっていました。
落合(恒松祐里)と津村(市川実日子)の絡みがまた見られたのも嬉しかったですね。
落合も、事件の調査方法に対して柔軟さを見せ、広い視野を持つようになりました。
彼女の変化もそうですし、
「分からないことを分かっていないと、分からないことは分かりません」という
安堂のポリシーがなければ、それに賛同してくれる仲間たちがいなければ、
今回の真相には辿り着けなかったかもしれません。
今回の内容からも、各々の成長が見えて集大成感が少し漂っていたのですが、
最終回はもっと、初回から見守ってきたからこその醍醐味が味わえそうです。
また1つ大きなものを背負う事になってしまった安堂が心配ですが…。
いや〜それにしても、いろんな物事が複雑に絡み合う事件になるとは……。
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