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未満警察 ミッドナイトランナー 5話 感想|演出がちょっと勿体ない?

 

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「青春活動」の名目でクラブにいた2人のコント風のアバンや、

相変わらず警察学校が舞台である必要性を感じないほろ苦い結末に少し疑問は覚えたものの、

「一ノ瀬(平野紫耀)の秘めたる熱い正義感」「2人の間に築かれてきた信頼関係」

の2つを描く点においては、良く出来たシナリオだったのではないでしょうか。

 

悩める一ノ瀬にかけた「大切なものに限って正確でいられなくなる」という

本間(中島健人)のアドバイス

この前提があるから、本間がターザン風に助けに来た時に ←これは笑っちゃったんだけどw

俺の友達は頭良いやつなんだぞ!と相棒を純粋な言葉で自慢する一ノ瀬の姿に

グッと来てしまいましたし、

その後は「グーして…」なんて弱った声でいつものポーズを求めるくだりも印象に残りました。

本間が一ノ瀬の背中を押してあげたいという気持ち…

彼の言葉に支えられて一歩前へ踏み出す一ノ瀬…

2人の心情変化や動きに共感出来るような、自然な流れになっていたと思います。

最後に涙を流す平野くんの演技も、某ラブコメドラマの時より上手くなったなぁ…

なんて、勝手にしみじみ。

 

ただ、シナリオは良かったものの、その分逆に演出のメリハリが緩くなっていて

勿体ないんですよねぇ。

カメラワーク、劇伴の使い方、編集の仕方、どれにおいても。

特にアクションシーンなんか、刑事の丸橋(高橋努)を登場させた事で

サプライズの要素にはなっていたんですが、

その後は銃弾を間一髪で避けさせるくだりで視聴者をハラハラさせれば良いや感が

強く出ていたように思い、

劇伴が緩くて音量が小さいし、小さいからただでさえ動きが鈍いアクションも

余計に鈍くなるし…で、

もうちょっとどうにか臨場感を出せないものかというむず痒さがありました。

主題歌の「RUN」を流して「止まらないで 止まらないでよ」の歌詞と

2人の動きをシンクロさせてみた方が、映えたシーンになったのかも?

(一ノ瀬メイン回なので「Mazy Night」を持ってきても良かったんですが、

こっちの曲の方がぴったりハマる気がしたので。)

 

しかし、演出面で唯一良い所を挙げるとするならば、ラストの締め方ですかね。

窓が開いた誰もいない部屋を映し出し、外からはいつものランニング訓練の際に発される

掛け声が聞こえる…というラストは洒落てました。

自分にとって大切な人を逮捕するという苦い経験を味わったけど、

それでも彼は今日もまた、本物のヒーローになるために前進し続ける…

なんて"含み"を持たせているように感じられましたしね。

 

 

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MIU404 5話 感想|伊達眼鏡社会を生きる日本人

 

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初回の感想で「悪くないね」と書いた当時の自分に、これを見せてやりたい。

最初は「アンナチュラル」を少しライトな方向で仕上げてきたんだろうな〜

くらいの印象だったんですよねぇ。それが間違いでした。

だって…奥深くまで切り込まれた内容に圧倒させられて

何も言えなくさせる話が出てくると思わないじゃないですか…(泣)

 

ドラマの中の出来事だと分かる空想の話なら感想は何とでも書けますけど、

本作の場合は、取り扱った問題は我々にも投げかけている訳で。

伊吹(綾野剛)の言う通り、ロボットにされた何十万人の留学生に対して

一人が謝っても何も変わらない。

だから、素通りしてきた問題をこうやって娯楽の形で伝える事で

多くの人の目に触れさせるしかない。

そこで初めて現実に気づかされて、しっかり平等に接しようと動いてくれる

経営者や店長が出てくるのでしょうが、

逆にそういう権力のある人がアクションに移さない限りは

今の状態は大きく変わる事はないのだろう…という皮肉も突きつけられているようで、

マイ(フォンチー)達の姿を通して、自分がいかに無力であるかを思い知らされた内容でした。

 

遠い国からやってきてくれた人々に対して、

日本にも良さがあるから嫌いになって欲しくない…

日本の文化や自然に触れてずっと好きでいてくれたら嬉しい…

って思ってしまうのも、多分、日本人のエゴなんですよね。

でも、あんな事があっても、終盤で水森(渡辺大知)と見ていた木漏れ日のシーンを見て、

まだ日本が好きである気持ちが残っていて欲しいと期待してしまう。

ああ、なんてわがままなんだろうなぁ。

今度こそは素敵な環境で、素敵な人に巡り会えると良いんですけども。

 

留学生の労働問題=悪い所には目をそらして、良い所ばかり見させる。

そんな伊達眼鏡社会を生きている私たち。

 

ここで伊吹のサングラスを比喩的に使うのは上手いな〜!と感心させられましたし、

社会問題へと話を広げながらも、

最終的にはマイと水森の2人の物語に無理なく帰結出来ている

野木先生の脚本はやっぱり凄い。

本人のTwitterアカウントによると、前回の「手取り14万」の件も今回の「GO TO」の件も

たまたま被ったとの事ですが、

意図して挿入していないから逆に凄いんですよねぇ。

 

渡辺大知さんは視聴時は「べしゃり暮らし」の相棒役だったとは認識出来ず。

心が荒んでいて、自暴自棄になっているのが伝わる上での

「来るなーーーーーーーーー!」と叫ぶ演技には、

その言葉以上に色んな感情や経験談が混ざっているようで印象深いシーンでした…。

 

役者の扱い方が上手いドラマは信頼出来る説。

成川(鈴鹿央士)とユーチューバーが絡み出して新たな相関図が生まれたのと言い、

菅田将暉さんが何者かがまだ読めないのと言い、

志摩(星野源)の過去にミステリー要素が増したのと言い…

早く次回が見たいなぁ。いや、もう一気に見たい!!

 

 

余談:

前回でキーアイテムとなっていた「少年海外協力隊(女の子の顔が写った広告)」は

コンビニ店内の後ろにポスターとして貼られていて、

ウサギさんのぬいぐるみは機捜隊のキッチンの隅っこに置かれてました。

小さなネタでも、別の世界で青池さんは立派に生きているんだろうなぁと

思わされる感じがして良いですね。

(いつもこの手のものには鈍感なもので、

見返した時に初めて発見出来た事がちょっと嬉しくなっちゃって。つい♪)

 

 

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アンサング・シンデレラ 2話 感想|伝えたい事は分かるんだけど…

 

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患者のその後を描くエンディングのラストに

「葵」の押印がされた処方箋袋が映し出される演出を見ていると、

本作が視聴者に届けたいメッセージが何かは分かるんですよね。

ああ、ささやかながらも患者と"繋がり""心の拠り所"を築いていくのが

薬剤師のお仕事なんだなぁ…と。

エンディングやアバンの演出は折角よく作られているのに、

ぶつ切り過ぎるエピソードの構成に、出しゃばりな主人公、

薬剤師の度を超えているお仕事パートと色んな意味で違和感を覚える要素が多いので、

結果、全体的にギクシャクしているような作りになってしまうのに

歯痒さを感じてならないのです…。

 

大宮(小林隆)と娘の話、麻取が抜き打ちチェックしに来る話、

薬を飲ませるのに苦労する親子の話の3本を同時進行させる事で

「薬剤師って処方しているだけに見えて、こんなに多くの患者(人)と関わりがあるんだよ」

というのを示したかったのかもしれませんが、

麻取の話は無くて良かったんじゃないでしょうか。

残りの2本は好意的に考えて「薬の味見」で共通点を持たせてはいますが、

麻取だけはただ構成にメリハリを効かせるために

スケールを大き目にしてその役割を持たせた…としか思えません。

 

確かに、薬の認可を持続させるには彼らの調査が必要で、

病院に押し寄せる事があるというのは初耳でしたし、こういったある種のエンタメ的な話を

挿入するのも全然構いません。

あくまでも「ドラマ」であって、全部が全部をリアルに寄せる必要はないから。

しかし、普通だったら速攻クビになるであろう麻薬注射器の管理不十分の案件が

荒神(でんでん)のマジックで許されるというのは、正直言って"あり得ない"です。

漫画の世界でしか通用しない、いかにも漫画っぽく誇張されたキャラクターによって

丸っと解決させる話を挿入するくらいだったら、

3番目の薬を飲ませるのに苦労する親子のような話をじっくり見たいですし、

薬剤師がテーマのドラマって、良い意味で地味で、かつほんわかする内容で

十分成り立つんじゃないかという気持ちにさせられました。

 

処方箋も、特に子供向けのものだったら事前に「ジュースで服用しないで下さい」と

医師から口頭で伝えられるか、あるいは袋に注意書きとして記載されているはずです。

ジュースと混ぜると薬が苦くなるという特性を医師が知らないから、

代わりに薬剤師がわざわざ親子に出向いて説明する。

1人1人の子供達にこうやって教えに行かなきゃならないの?

刈谷桜井ユキ)も、最初に相談された時点でチョコアイスと一緒に飲ませる事を

オススメしていれば、みどり(石原さとみ)が余計な仕事をせずに済んだんじゃないの?

母親にしてもネットで薬について調べると言っていた割には

おくすり●めたねなどの服用補助食料の存在を知らないのは不自然だし…

薬剤師の度を超えている言動が目立つからか、あらゆる要素に粗っぽさを感じさせます。

 

登場人物に関しても、仕事が忙しくて"緊張感ある"というより

"ギスギスしている"の方が強く出ているようで、ちょっとキツイ…。

何というか、薬剤師も患者家族もネガティブな人が多い。

「そこまで言う?」って人が多いんですよねぇ。

常に怒っているような先輩とか、いつもサバっとして冷たくあしらう先輩とか、

何かあったらすぐ怒鳴り散らす上司とか、

微妙にこじらせてそうな謎にテンション高い同僚とか、

気持ち悪い!とストレートな言葉を投げかける娘とか…

もうちょっと和らげられないものかなぁと思います。

くるみ(西野七瀬)が緩衝材となってバランスを効かせてるつもりなんでしょうが、

「空気読めない新人」という設定だけでもテンポを崩すのに、

椅子を用意するシーンでの間抜けなSEやら関西弁設定やらのお陰で

更に加速させていっている気もします。

これは演技のせいではなく、キャラクターの膨らませ方そのものの問題ですが…。

 

人物の描写でこちら側もギスギスしてしまう所が多々あるので、

今後もそれが続くのであれば完走出来ない可能性も出てくるでしょう。

しかし、現状としては、「こうしたらもっと面白くなるのに!」と感じる部分が

何となく分かるから、元々期待度高めだったのもあって

徐々に良くなって行くと良いなぁ…という僅かな期待を込めて見ている感じです。

 

 

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ハケンの品格(2020) 6話 感想|言う程AIに仕事奪われてない気がする件

 

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コストカッターに、AIを過信して酷い目に遭う結末…

去年の「ドクターX」にもありましたね。同じような話。

まぁ、今回は中園脚本回ではないので

中園イズムがお2人の脚本家に伝わったって所でしょうけど…

この2人が担当すると粗っぽい内容が更に粗っぽくなる印象があるんですよねぇ(汗)

 

何かにつけては「利益」「コスト」を重視しまくる社長(伊東四朗)達ですが、

本来人がやる必要のない天気予報の情報収集を大前(篠原涼子)に

追加の仕事として毎日やらせたり、

赤字でもない弁当屋だけに目をつけて切ろうとしたりする方が

よっぽど時間的&労働的な意味でも"無駄"を生み出してると思うんです。

AIは気象予報なり情報収集なり、社員の手が回らない(回らない…事にしておくw)

業務を任せて、社員達は目の前にある仕事をやらせれば良い。

導入するにしても適材適所で良いんですよ。

 

あ、冒頭で「粗っぽい内容」とは書きましたが、

解決方法は今回が一番大人で現実味あるように感じられて、個人的には腑に落ちました。

ただ…わざわざAIを取り入れなくても良かったんじゃないかなぁ。

これは普段いる環境によりけりかもしれませんが、

「AIに仕事奪われる問題」を主題に置くほど

その件に対して危機感を感じていない社会人の方が多い気がしちゃいまして。

技術は確かに発展してはいるものの、何だかんだ人の手を必要としている考えが

この国にはまだ残っていると思うのは…私だけですかね?

職場にAIが導入された事もなければ、友人からも「AIが来てピンチ!」な話を聞いた事ない

からしたら、まるでどこか遠い世界のような設定でした。

 

で、最後のリストラの件は×が多いみたいですが…

宇野部長(塚地武雅)は!?部長は候補に入っていないのか!!?

あの人こそ切られるべき人材だと、ほとんどの視聴者は思っているはずだけど(笑)

 

 

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私の家政夫ナギサさん 3話 感想|お母さんとナギサさんの実態が気になる。

 

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娘に送った手作りの陶器に玉子粥を入れ、←まさか料理に使うとは思わんかったけどw

メイ(多部未華子)に食べさせながら懐かしい思い出話で盛り上がって、

はじめて親子で心を通じ合わせるシーンを見て…ちょっとピンと来ました。

お仕事ドラマでもなく、ドタバタなラブコメディでもない、

ようやく本作が描こうとしている物語の"本質"が見えてきた感じです。

仕事や人生の後悔に、どこか精神的に疲弊して凝り固まってしまった「頑張る人々」が、

ナギサさん(大森南朋)との出会いを通して徐々に考え方を変えていく…

いわば視聴者への応援歌ともとれるような

群像劇の要素が含んだ作りにもなっていくのでしょうか。

とりあえず…個人的には価値観押しつけがちの母・美登利(草刈民代)のキャラクターに

苦手意識があったので、今回の件で少し丸くなったとなると

来週からは見やすくなりそうで良かったです。

 

それにしても、お母さんの設定がやけに謎ですよね(笑)

今とは逆で、自分が仕事に勤しんでいたために家事もまともに出来なかった、

いつも遅くに帰宅するから子供と触れ合う時間もとれなかった、

そのせいで旦那とも離婚…だから代わりに子供達には家庭を選ぶ事も考えて欲しい

っていう設定であの家事の出来なささなら分かるんですけど、

お粥の作り方を伝授してもらうほどなんてさ…(苦笑)

専業主婦だから子供の面倒を見る時間も多かっただろうに、

長年いて向き不向きが何かも把握していないのも不思議な話だと思っちゃって。

そこらへんが引っかかったので、あの一件落着な結末も

凄くじんわりするまでには至らなかったのですが、

全体的に漫画ちっくなストーリーな分あまり気にしない方が良いのでしょうね。

ナギサさんの労働時間に関してもね。

夕方まで予約が入っているほど忙しい割には、助けを求められれば

すぐに家に駆けつけられちゃう…1日のスケジュールが知りたくなりましたw

これとは関係ないですが、お粥だけでなく熱の対処法も知っている辺り、

以前は医療関係の社員として働いていたりしてたんでしょうか?

 

ナギサさんとやっと契約を結んだ事ですし、今回までが長い長〜い1話だと思えば

次回以降は2人の絡みも増えそうで、ちょっとだけ期待しています。

 

ところで…恋のライバルになるのは田所(瀬戸康史)とばかり思い込んでいたので

まさか肥後先生(宮尾俊太郎)が参戦してくるとはビックリ!!

本作に恋愛要素はガッツリ絡めて欲しくないタイプですが、

肥後先生がどんなアタックをしてくるのかは興味はあるかも(笑)

 

 

8/4追記:

4話を見ました。

えっと…ナギサさんと契約した事で

今後やり取りが増えると良いなぁと期待していたんですが、

契約しても以前と変わらず、というかますます彼が脇役に追いやられた

ブコメディの路線に走って行ったので、

これ以上望んでも無理だろうと判断し、リタイアする事に決めました…。

 

主人公をとりまく話だけでなく、「私の家政夫ナギサさん」というタイトルらしく

ナギサさんと出会い徐々に仕事や恋愛の悩みを打ち明ける事によって、

本当の幸せとは何なのか?を二人で模索していく物語が見てみたかったです。

 

今までスポットが当たらなかった社員を、4話になって急に恋愛関係で深掘りしたり、

胸山(高橋メアリージュン)の婚活エピソードを長めに挿入したり

色々と蛇足な要素が多かった気がします。

メイのあのピンクの服×ひらひらリボンヘアゴムもまるでアパレル社員みたいですし…(汗)

 うーん、残念。

 

 

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ディア・ペイシェント〜絆のカルテ〜 1話 感想|佐野史郎さんなのにアッサリ解決

 

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事前情報をあまり入れない状態での視聴。

藤井夫婦が病院に訪れてきて、夫・宏明(佐野史郎)が真野(貫地谷しほり)に

強く物を言う辺りから「これは医師と患者の関係性を問うのがメインの作品なのかな?」

と思ったのですが…

全体を通して言えば、時々出てくるほんのミステリー要素と

座間(田中哲司)の登場シーン以外は

ありきたりな医療ドラマという印象が拭えないまま見終えてしまいました。

演出も悪くはないし、こんな患者がいるんだよ…なんていうリアリティも出せているのですが、

面白いかどうかと聞かれたら…という感じ。

 

それも、藤井夫婦の解決方法がやけにあっさりなんですよねぇ。

佐野史郎さんなのに?って思っちゃうのもありますが(笑)

初回だからと初期設定を紹介しがちな内容になるのも仕方はないのですが、

女医・真野の日常描写を通して「医者ってこんなに大変なのだ」という部分と

座間を始めとした恐怖で煽るような展開の2つを前面に出した構成になっていたためか、

肝心の「患者の背景」「患者の事情」といった要素が

薄まってしまったのが惜しかったです。

せめて、夫が妻をどれだけ愛していたのかを回想を交えながら描いていれば、

「お前がいなくなったら俺はどうして良いのか分からない」みたいな

ある意味"依存"(っていうのも何ですが…)ともとれる言葉にも

もう少し共感出来た気がします。

 

浜口(内田有紀)とあのノートの切れ端の事も気になりはしますし、

次回から座間をキーパーソンにして話が展開されていくのかもしれませんが、

「キラキラ」がないバージョンの「働く女性が頑張るお仕事ドラマ」という印象は

最後まで変わらないままだったので…恐らく今回でリタイアすると思います。

裏のドラマに専念したいっていう気持ちもありますしね。

 


SUITS/スーツ2 1・2話合体特別版 感想|テストを受けているようだった(爆)

 

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ただでさえ分かりづらい物語なのに(個人的印象)、

冒頭からいきなり新作エピソードをぶちこんで来るのはやめて欲しい(笑)

特に2話当時はウトウトしていたので、内容はあまり覚えていなくてですね。

だから…あれ?こんなに次回に引っ張る話で終わったんだっけ?

看護師の話だとは記憶していたけど、こんなに重要なシーンあったっけ?

なんて混乱してしまってましたw

無難に1,2話の再放送でも良かったのにね。

自分がいかに本作を集中して見ていなかったか…

まるでテストを受けているような特別版でした。←おいおい(爆)

 

なので、新鮮な気持ちで2話のパートは見ていたんですが、

解決方法が看護師側に立つでもなく医師側に立つでもなく

両方とも守った甲斐(織田裕二)の策士っぷりには、

「そう来たか!」という面白味は感じられました。

次回からもう復讐編との事ですが、内部で争うドロドロ展開が中心の話よりも

今回のようなスッキリとした余韻が残る"一話完結型弁護士ドラマ"を

もっと見てみたかったです。

 

上杉(吉田鋼太郎)vs甲斐の他に、大輔(中島裕翔)がクビになるかも?なんていう

2つの"軸"を平行して描いていく作りは原作通りなんでしょうかね。

そして、続編でもこの2つ(特に後者)は最後まで引っ張り続けるのでしょうか。

3ヶ月経って放送がやっと再開する事ですし、

やはり大輔の件はパラリーガルだの資格取らせるだので早めに解決させて

主人公のスマートさが光る話が多くあって欲しいですね。

 

ちなみに、3話以降からまた普通に感想を書くかどうかは未定です。

視聴のみか、不定期の投稿にするかどうかも分かりません。

まぁ、内容次第(あとはウトウトしないか次第)かな…?

 

 

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半沢直樹(2020) 1話 感想|7年後の続編は顔芸増し増しw

 

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楽しかったわ〜〜〜!!!

あの台詞も、それをパロッた台詞も聞けた満足感も大きかったわ。

脚本家が変わっちゃってちょっと心配でしたが、

初回の本作らしい「ぐぬぬ感」も半沢(堺雅人)が相手を追い詰めていく様も

良い塩梅に盛り込まれていて、掴みとしてはOK。

いきなり声を荒げる所とか、目力で相手を怯ませる所とか、

どことなくヤクザの面影を漂わせる半沢のダークヒーローっぷりが堪らないんですよねぇ(笑)

未見だったので先週までの総集編をチェックしていたのですが、

その時感じていた魅力が、役者陣の見た目の衰えなさ的な意味でも、展開にしても、

7年経っても全く色褪せてないのが嬉しかったです。

 

ストーリーは王道と言えば王道。

そして歌舞伎系俳優を増やした事によって、顔芸は増し増し。

他の池井戸作品だとビジネスも絡んでくるためクドイと思う訳ですが、

本作は顔芸を見るドラマなのでこれだけで十分満足なのです(笑)

大和田常務(香川照之)の代わりのポジションは伊佐山(市川猿之助)って所でしょうか。

実際に従兄弟で二番煎じ感は否めないので、ここは別の系統の顔の役者にしても

良かったかもしれませんが、眉毛の器用な操り具合と「知らない」の三段活用で

まんまとムカムカさせられた分、今回は今回で楽しめそうな気がしました。

…というか、顔の近くで紙をベリベリ破くシーンは

絶対SNSで流行らせようとしてる感満載でしたよねw

あの越○製菓並みのクソコラ大会、再び…となるでしょうか。

今後も曲者俳優から次々生み出される顔芸と演技に期待しています。

 

原作の続編には登場してこないらしい大和田常務。

なので、今シーズンでは実質オリジナルキャラクター扱い。

半沢と手を組む展開になるのも意外性が強くて面白そうではありますが、

あの憎たらしい悪役っぷりが健在でいて欲しいと思う自分もいます。

どうやって物語に介入させていくのかも見所ですね。

 

ちなみに、総集編でも本作でも、銀行や証券ネタが絡んでくると

興味深いというより小難しいイメージが先に来ちゃうので…

そこらへんの描写にはあまり置いていかれないように気をつけたいです(笑)

 

 

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未満警察 ミッドナイトランナー 4話 感想|こんな話を早く見たかった…

 

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仮に警察官を目指していた子が知らない人からの誘いに乗っかって

リアルでも会っちゃうんだ…っていうのは置いといて。

今までよりも展開や設定の"無理筋"が減ったように思いますし、

変に巨悪相手と戦う話にするよりも今回の方が本作には合っていた気がします。

 

覗き見や外出先で事件現場に遭遇させるよりも

警察学校の同期を助けようと行動しているエピソードの方が、

自然と「この人を助けたいんだな」という主人公の正義感の強さも伝わりますし、

教官や警察官に協力を求めようとせず、なぜそこまでして単独で助けようとするのか…

というのにも説得力が生まれます。

内容自体はベタですが、だからこそもっと早い段階で

こんな話を見たかった勿体無さがありました。

外の世界にいる人物ではなく、同期の事、同期との関係性を深掘りしておけば、

軽い気持ちで「死にたい」と呟いた野原(竹内愛紗)の心情にも

以前から気になっていたという田畑(小平大智)の恋心にも

もう少し共感出来たかもしれないのに…。

 

いつもは本間(中島健人)・一ノ瀬(平野紫耀)の2人体制で動く所が、

今回は本間を前面に出し、一ノ瀬を一歩引かせて頭脳派である事を強調させた

キャラクターに仕立て上げた捻り方も良かったです。

また、サラっとではありますが、授業で学んだ事を応用しようとする学生達の動きも描かれ、

警察と連携を図る描写も増えたので、このまま変化が続けば

今後巻き返す可能性は高くなるでしょう。

 

学生が中心の話になった事で、

刑事ドラマに学園ドラマの要素がプラスされてこの枠らしい趣が。

野原が学校を去るシーンは「教場」を思い出させつつ、縦読みでクスッと笑わせる。

オチも今までの中では好みでした。

 

 

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MIU404 4話 感想|1億の女が見た最後の景色

 

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不審者が近づき慄いた声で助けを求める緊迫感を漂わせたシーンから

物語の幕が開けた前回が"緩急"の"急"なら、

居酒屋で駄弁る3人の姿から始まった今回は"緩"のお話。

コインが落ちるSEなど派手な演出が少なくなり、青池(美村里江)はなぜ逃げるのか?

彼女の目的は何なのか?といった一人の女性の謎の動きに焦点を当て

その生き様のルーツを第三者目線で探っていく展開になった事からも、

今までとはまた異質な作りのように思いました。

 

2年前の裏カジノ事件で捕まった過去がありながらも「普通の社会人」になれた事に

喜びを覚えたが一転、暴力団が関わっていると知ったショックで

再び汚いお金に手を出してしまった青池。

政治のお金絡みの闇に対して、手取り14万円しかもらえていない事を嘆く姿…

歌い出したくなるほど大金に取り憑かれていく姿…

「私はまたすっかり汚れてしまった」「どこなら綺麗に生きられるだろう」

ここまでだと、普通の人になりたくても"前科"がある以上はそこから抜け出す事が

出来ないのだという彼女の絶望的な人生を自然とイメージさせられるものだっただけに、

最後の呟きの真意が分かった途端「そういう意味だったのか!」という驚きと、

過去エピソードを照らし合わせて自分がいかに色眼鏡で物語の先を読んでいたかという

してやられた感がありました。

 

キーワードは「自分の人生は自分にしか分からない」。

青池は自身の人生に後悔を覚えたまま命を絶ったように見えたけれど、

実はそれは、最後にやりたかった事を成し遂げられた満足感を味わえた上での死だった。

桔梗(麻生久美子)の元で今も「エトリ」の存在に怯えて生き続ける羽野(黒川智花)も

彼女のように自由を手に入れられる日が来るのか?

一つのきっかけで、誰かとの出会いで、その人の運命は大きく変わるかもしれない。

羽野の人生はまだまだ途中であり、ここは前回のテーマだった「分岐点」と

繋がるものになっていたと思います。

 

分岐点と言えば、伊吹(綾野剛)と志摩(星野源)の死生観の違いも露わになりました。

普段はおちゃらけているように見える伊吹だけど、死に関しては人一倍厳しく、

生きる事に対して貪欲であり続ける。

一方で、真面目そうな志摩は、生に対してはどこか無頓着で冷めきっている。

今まで見てきた星野源さんからは想像も出来なかった

あの目に光が宿っていないような目の演技も印象深く、

これから彼のどんな"闇"が浮かび上がって来るのかが気になります。

 

序盤は2人の軽やかな会話劇で視聴者を引き込ませながらも

微かな引っ掛かりを覚える謎を所々にばらまき、

最後にはその会話の内容も伏線も余す事なく回収した上で

現代社会の在り方についても考えさせられる要素も盛り込む。

野木節炸裂!なお話。

見終わった後、上質なミステリー小説を読み終わった感覚を覚えました。

ああ…面白かったなぁ。

 

 

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超余談:

本編とは直接関係のない話なので、ここに書きます。

本当はもっと早く感想記事を上げるつもりだったのですが、

あの訃報を知ってからだとどうしても今回の話と重なってしまって…。

「彼女の人生はなんだったんだろうな」

「何言ってんだよ志摩ちゃん。そんなの俺たちが決めることじゃないっしょ」

何が原因で逝ってしまったのかは本人にしか分からないし、

それを赤の他人の自分達が詮索する必要はないよね…なんて、

二人のこの台詞を通して考えさせられもしてしまいました。

そういう意味でも、個人的にはかなり印象に残る話となりそうです。