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ライオンの隠れ家 1話 感想|凪のような日々に新しい風を入れてみたい

 

 

タイトルロゴもポスタービジュアルも、公式サイトもオレンジ推しの本作。

作品の情報を全然仕入れていなかった頃に見た予告映像が、

弟を兄が支え、突然家に現れた少年と

徐々に"家族"になっていくらしい事が描かれていたのも含めて、

肌寒くなってきた季節に心をほっこりさせてくれる作品になりそうだな…という

ふわっとした期待を寄せていたんですね。

でも、いざ内容をチェックしてみたらヒューマンサスペンスって事で、

ん?あの雰囲気でサスペンス?真相??と、ちょっと困惑。

「視聴リスト&期待度」にも「やっぱりこっちだけで良かったんじゃ…って

ドラマにならないかどうか…(汗)」と書いたのですが、

初回を見た感想も視聴前と変わらずで、ヒューマンドラマだけで

作品として十分面白そうなんだけどなぁ…という不安の方が残ってしまったのでした。

 

映像は朝焼けや夕焼けを取り入れた画が多ければ、

全体的にオレンジ調のトーンでまとまっていて、

予告映像でも感じた通り、温かくどこか懐かしさもある雰囲気を醸し出している。

なのに、随所に不穏な影をチラつかせる。

何でしょうね。ヒューマンかと思ったら急にサスペンスに切り替わる…みたいな

バランスの悪さも感じませんし、ぎこちなさもないんです。

むしろ、2つのジャンルが調和して、違和感なく見られる作りにはなっているんですけど、

個人的に、ヒューマンの中にサスペンスが入り込んでくる事が受け入れがたい…

と言った方が適切なのかもしれませんね。

 

そんな訳で、本作がどんな質感になっていくのかはまだ読めません。

ただ一方で…きっとこうなるのかな?という方向性がうっすら見えたのは確かです。

終盤、洸人(柳楽優弥)は美路人(坂東龍汰)に

「今の生活が壊れて一番困るのはみっくんなんだよ?」と言っていましたが、

本当に困るのは洸人の方なんじゃないかなぁ…と思いました。

幼少期に自分の知らない世界を教えてくれた姉の誘いを断ってまで、

美路人との生活を選び、長年大切にし続けている。

いつもの生活にライオン(佐藤大空)の世話を加えたら

そりゃあ大変になるだろう…というのもあるけれども。

最初は美路人のためにも「凪のような生活」を心がけようとしてきたつもりでも、

美路人のライオンへの順応具合を見る限り、その生活にこだわるようになってきたのは洸人で、

いつしか変化を拒んでしまっていたのでは?とも想像出来ます。

 

そしてそれは、朝食のワンカットにも反映されているように思えまして。

今期は光の取り入れ方が凝っていると感じるドラマが多く、本作ももれなく含まれるんですが、

序盤でチラッと映った、強い光に照らされたそのカットが

輝いて見えて美しかったんですよね…。

直後に入った洸人の"日常"を大事にするモノローグも相まって、

何気ない日常でも彼にとっては煌めきのようなものであり、

これからもずっと守っていきたいものなんだろうという、彼なりの強い想いを感じさせたのです。

 

警察に届けて"元に"戻ろうとしていた洸人に、

違う景色を見てみたいというほんの好奇心が湧いた。

たとえ、ポロポロと崩れ落ちていく未来が待っていたとしても…。

サスペンスと同時に、洸人が一歩前に踏み出す物語でもあるのかな…と思えた初回でした。

 

金曜と土曜は私にとっては鬼門で、平日の疲れがドッと溜まりやすいがために

すぐ怠けて感想を諦めがちになる事が多いので(事実、投稿が遅れてますし(苦笑))、

本作の感想は初回のみにしておこうかと考えたんですが、初回で切るのもなんか違うかなと。

とりあえず、書けるだけ書いてみようと思います。

 

 

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モンスター 1話 感想|タイトルの意味は最後に分かったけど…

 

 

予想が的中と言った所か…強烈さを連想させるタイトルの割には地味な内容でしたね。

地味だけどしっかり作られていて良い…じゃなくて、そのままの意味で、本当に地味なんです。

 

そう感じた原因は、終始淡々とした演出にもありますが、

主人公の魅せ方と描写が一番大きいでしょう。

初回での行動をざっとまとめると…

裁判で勝つためなら潜入捜査だってするし、1人で自殺現場に行って検証するし、

被害者が勤めていた会社の同僚を尾行して接近もするし、

ハッキングの才能のある協力者・城野(中川翼)の力も借りる、

あらゆる手段を駆使する弁護士のようなんですね。

 

事務所の面々からしたら、亮子(趣里)はちょっと変わり者。

ここまでなら、ドラマで定番の設定だと思います。

定番なら定番の良さがあり、主人公の自由奔放さを強調して初めて、

振り回される者との対比の面白さが生まれるはずなんですけど…

本作の場合は、亮子が口数が少ないから、基本「彼女だけが知っている」状態になり、

誰にも狙いを明かさず、何でもかんでも1人(と時々城野と2人)で完結させちゃう所が

問題なのではないかという気がしました。

 

で、その振り回される側の描写も弱くて、

個人的には、杉浦(ジェシー)も、洋輔(宇野祥平)・由紀子(音月桂)のパラリーガル夫婦も、

所長の大草(YOU)も、み〜んな平凡なキャラに映ってしまいました。

亮子自身がみんなを巻き込もうとせず、

「1人の方が動きやすい」という考えでいるからなんですよね(汗)

辛うじて、杉浦は彼女にパシらされるなどして、

役割は設けられていたと言えるでしょうが…それでも全然薄い。

ぶっちゃけ、亮子と秘書が所属する個人法律事務所という設定でも成立するのでは?

と思えるくらい、どの人も存在の必要性が感じられないのが残念です。

(※役者さんの演技は関係なく、単に、人物描写が惜しいという事です。一応補足)

どうせワンマンな主人公にするんだったら、もっと振り切って描いて欲しくて、

図太さとかわがままさとかがプラスされたら

どことなく漂う薄味な感じも払拭されると思うんですが…。

他の面々に関しては、回を重ねるごとに個性が見えてくる事を期待するしかなさそうです。

と言っても、人物紹介が必須となる初回の時点であの描写なので、可能性は低そうですが。

 

本当はこう言いたくはなかったですが、あれこれ書いたものの、

結局は「『アンチヒーロー』を見てしまったからなぁ…」に尽きるんですよねぇ。

主人公の事をちょっと変わり者だとも書きましたが、

主人公自体もこれまで見てきたドラマの既視感が詰まっていて、そこまで惹かれないんです。

趣里さんの、子猫のように気まぐれに変わる表情の演技は見所だとは思うんですけどね。

 

内容自体も、放送開始から約35分くらいの法廷シーンで

ようやく亮子が本領発揮するという感じで、話の流れにもたつきを覚えてしまいました。

上司がセクハラ上司だったのも、亮子がSNSを印象操作していたのも、

銀髪の男性が亮子の影の相棒でハッカーだったのも、

「実はこの人こそがモンスターでした」という苦味残るラストも…

鈍感な私でも何年かドラマを見ていると、「ああ、こうなんだろうなぁ」

「やっぱりそうなるよね」っていうのが分かっちゃうもんなんですよね。悲しいかな(泣)

 

あ、ただ、カウンセラー役の美波さんは、今後覚えておきたい女優さんでしたね。

wikipediaで軽く調べてみたら、フランス人と日本人のハーフという事で納得。

西洋絵画からそのまま飛び出してきたかのような佇まいで、

感情を排除した冷たい視線にはゾッとさせられました。

 

次回も一応様子見しますが…感想は初回のみとさせていただきます。

 

 

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全領域異常解決室 1話 感想|ヒルコは本当に存在する?という謎は残る

 

 

一時代前風のざらついた映像の中で、カラスが頻りに鳴きながら飛び交うという

不気味さを漂わせてスタートした本作。

それから、ブレるサブタイトル、刑事の乗った車にふらふらとぶつかって接近する男たち、

ちっちゃくなった!?@前期の某ドラマ とは到底言いづらい強烈さを放つ殺害現場に、

滲んでいるように見えるSNSの投稿が並ぶカット…など

数々の不気味な要素を畳み掛けた事によって、

宇喜之(小日向文世)が普通に食べているはずの葛ねりまで

気持ち悪く見えてしまう所が面白かったです。

冒頭から引き込まれましたね。

 

本作って漫画原作じゃなくてオリジナルだったよね?と調べてしまうくらいには、

独自の世界観が既に構築されている印象を受けました。

不協和音だったり、リズムをわざとずらして演奏されているピアノ調の劇伴も

雰囲気作りに貢献しています。

内観も凝っていますし、なんて事ない移動シーンも

やや途切れ途切れの映像で見せていて(←伝わるかな?)、

些細な部分にも演出にこだわりが感じられます。

 

肝心の超常現象の描写も、警察だけにロジカルに解決していくのかと思いきや、

事件や人間の心理で不可解に感じた所は推理で解明するけれども、

超常現象もどこかに存在していて、全てを知ろうとしなくて良い…という

良い意味で曖昧さを残した終わり方になっていたのが興味深かったですね。

「今の人間は全てを理解しようと、自分に都合のいい情報だけを拾って、

都合のいい解釈をして必死に答えを見つけようとする。だから、世の中が息苦しい。」

「分からないものを、分からないまま受け入れる余裕を持ってください。」

興玉(藤原竜也)のこの考え方には強く共感。

私は超常現象の他にも、お化けや言霊は存在すると信じている方だけれど、

そんなのある訳がないという人の気持ちも分かりますし、

妄想も現実も、今の世界を築くために必要なものだと思っているので、

白黒つけない、どちらの意見も尊重して認める方向性で行く本作とは

もしかしたら相性が合うかもしれない…と期待させてくれた初回でした。

 

今期のフジテレビのドラマは、月火水と事件モノが続いていますが、

どの作品も毛色が違っていて、それぞれで楽しめそうですね。

(まぁでもやっぱり、似通ったジャンルを3日連続でやるのは…

企画会議はしていないのか…とは思いますが(笑))

昨日の野菜は…ベタな刑事モノだな〜と思いつつ、後半以降の武藤節たっぷりの展開で

もう少し様子見してみる気にはなりました。

私が見ている秋ドラマ、今の所、どこも好調なスタートで嬉しい限りです。

 

 

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宙わたる教室 1話 感想|夜の学校だけど、キラキラ眩しい青春が見える。

 

 

生きづらさを抱える人に救いの手を差し伸べるドラマをNHKに作らせたら、

もはや安心・安定感がありますね。

全体的に落ち着いたトーンで物語が進み、視聴者が登場人物のその時の感情について

考えてしまいたくなる間(ま)はきちんと用意されていて、

一方で、優しくピュアな曲調の劇伴は、時が経って忘れかけていた

子供の頃のワクワクした気持ちを思い出させてくれるかのよう。

またしても、上質な作品になりそうです。

 

空はなぜ青いのか?という問いに対する解釈が人それぞれで、

みんなで囲んで検証してみる光景は特に、

かつて同局で放送されていた「ここは今から倫理です。」を彷彿とさせました。

もう記憶も鮮明ではありませんが、

最終回の主な内容が、教室で"授業"として設けたグループ対話で、

それぞれが自分なりの考えを発言して、徐々に話し合いに熱が帯びていく様を

時間をかけて見られた事が斬新だったのを覚えています。

主人公である教師・藤竹(窪田正孝)は基本淡々と、飄々としていて、

感情をあまり表に出さない所も何となく似ています。

なんでその作品名を挙げたのかというと…要は、本作も好みかもしれないって事なんですよね。

 

今回取り上げられた生徒は、ディスレクシアという、

読み書きに困難を感じる障がいを抱えた岳人(小林虎之介)。

前期視聴していた「ひだまりが聴こえる」でもそうだったんですが…

やっぱり、小林さんの感情の演技には胸を打たれるものがあるんです。

怒りや悲しみをぶつける時の真っ直ぐな目が、光が当たってより鋭さを増す目がとっても良い。

目の奥に常に輝きが見えるんですよね。

だから、本気で怒っていたら、こちらもしっかり受け止めようって気持ちになりますし、

本気で泣いていたら、一気に涙腺にきて泣きそうになってしまいます。

 

読み書きが苦手なのには理由(名前)があると知ったら、

自分のせいじゃないと分かって安心だろう、

病気を理解したらあとは一歩ずつ前進するのみだ…と前向きに捉える人もいるでしょうし、

三者である視聴者もポジティブになって応援したくなるけれども。

当本人はきっと、周りに追いつこうと、親に迷惑をかけないようにしようと

頑張ってきた努力だったり、不安や焦りと闘ってきたこれまでの"人生"が、

「障害」とサラッと言われた事で、

無駄だったと言われているかのようで辛かったのだと想像出来ます…。

「俺は…怠けてた訳じゃねぇ。努力が足りなかっただけだ。」と

自分を責める言葉が、苦しかったです。

 

空はなぜ青いのかの実験風景は、そう言えば、学校の実験の時間はいつも楽しかったよなぁ…と、

子供の頃を懐かしみながら見ておりました。

「数が苦」であり「科が苦」だった私からしたら、何かに対する純粋な興味や向上心が

そのまま"青春"に繋がっていく生徒たちが羨ましいですし、キラキラと眩しく映ります。

 

夜の時間帯で、落ちこぼれた人たちが集うという

負のイメージを持たれがちな定時制高校だけれども、この教室では明るい光が灯っている。

生徒たちにとって、藤竹と出会えた事は人生の宝になるだろうなと…

1人1人が悩みと向き合って、少しずつ変われた先の展開が楽しみになる初回でした。

最終回は泣いちゃうんだろうなぁ…。←もう最終回の話をしている人(笑)

 

 

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嘘解きレトリック 1話 感想|月9はこれで良い…と思わせてくれた初回。

 

 

意外と悪くなかった…というのが見終わっての感想。

昭和初期の街が舞台なので、もう少し安っぽいセットになってしまうのかと思いきや

朝ドラや2時間SPドラマ並にきちんと作られていて、着物や小物にもこだわりが感じられますし。

ここで時間稼いでる?みたいなシーンは一部あったにしても、拡大放送している割に

間延び感もありませんでした。

 

肝心の謎解きはまだ本格的にとは行かず、

2人の出会いから鹿乃子(松本穂香)が探偵助手になるまでが今回の内容だったのですが、

そこは初回なので。

初期設定・状況紹介を曖昧にしたまま進むドラマや、

3話くらいまでダラダラと続けるドラマがある事を考えると、

バックグラウンドや出会いを中心に描いて「プロローグ」に振り切るという

徹底ぶりもアリだと思います。

 

ただ一方で、その構成が原因の1つだったのかもしれませんが…

W主演なのに2人の描写のバランスに偏りがあったのは気になったかな?

公式サイトによると、鋭い観察眼を持つ貧乏探偵の左右馬(鈴鹿央士)と、

嘘を聞き分けられる能力者の鹿乃子という異色コンビが難事件を解決していく

レトロ・ミステリーだと書かれています。

となると、初回の内容を踏まえても

推理力に長けているのは左右馬で、探偵事務所も構えていて、

特殊能力を受け入れてもらい初めて居場所が出来た鹿乃子は

あくまでも事件を解決へと導く補助的な立ち位置になると思うんですが、

鹿乃子と特殊能力を強調した話になっていたために、

あまりミステリーには見えなかったのは引っかかりました。

まぁ…左右馬をしっかり描いてこないのも、

彼自身にも誰にも言っていない秘密があるからなんでしょうけれども。

君の力と僕のゴホンゴホン…を2回やりましたし、その前には匂わせ描写もあったので…

心の声が読める能力が備わってそうですよね。

 

そんな訳で、ミステリーとしてはちょっと弱い気もしましたが、

次回からが本領発揮みたいなので、そこは次回以降に期待したいです。

とは言え、作りはストレートな人情劇で、温かい雰囲気を漂わせており、

月曜の夜に見るにはちょうど良いドラマだと思いました。

ここ最近の月9は方向性が迷走気味で、トレンディ時代の輝きを取り戻そうとして再び恋愛路線にしたり、

主人公をやたらと辛い目に遭わせたりしていただけに(前作は否定しませんが、賛否両論だったのでね…)、

やっと「これで良い(これが良い)」と思える作品に出会えたのは良かったです。

 

あとは、中盤からのキャラ変、三角関係の描写で掻き乱す事がなければ、

このまま原作ファンにも受け入れてもらえそう…。

あ、今の所、今後は視聴のみでいく予定です。

 

 

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2024年 秋ドラマ 視聴リスト&期待度

 

 

10/16:「ライオンの隠れ家」最新話の感想記事をUPしました。

 

こんにちは、りんころです!

毎度おなじみ、視聴予定のドラマを紹介する時期がやってまいりました。

…と下書きには書いてあるけれど、気づけばもう10/7(汗)

他のやるべき事をやっておりましてね…(それも最後まで終わっていないという…あと2話。)

タイミング的にこの記事の需要はなくなってそうですが、

自身の備忘録代わりに残してもいるため、突貫工事で仕上げさせていただきました。

 

9/25時点で発表されている秋ドラマを

「◉最後まで感想を書く可能性が高いドラマ」

「○内容次第では最後まで感想を書くかもしれないドラマ」

「▲視聴はするが、今後感想を書く可能性が低いドラマ不定期で雑感集?)

「△感想は書くつもりはないが、とりあえずチェックしてみるドラマ

(いつものような詳しい紹介はなし。対象作品はこちらをクリック)

「×視聴する予定のないドラマ」

の5種類(優先度)に分けて紹介していこうと思います。

※ちなみに、初回も放送されていない段階で決めているので、あくまでも"予定"です(謝)

※ここ最近は視聴のみのドラマも増えているため、優先度の段階分けを変更してみました。

もちろん、内容と私の気力次第では、

視聴リストにまとめた作品の初回感想すら書かない可能性もあります(汗)

そして、感想本数は最終的に、ここで紹介した本数よりかなり減るかもしれませんが、

よろしくお願いしますm(_ _)m

 

既に始まっているドラマが何本かあるので、ちゃちゃっとコメントしていきます!

ではでは…

 

私が今期視聴&感想執筆するドラマはこちら!

 

曜日・放送時間順にまとめてあります。※既に放送されているドラマは除く

ピンクの文字になっている箇所が、初回感想執筆予定のドラマになります。

 

曜日別に知りたい方は曜日を、

ドラマの詳細を知りたい方は、ドラマタイトルをクリックしてみて下さい!

※黄帯は移動枠・ドラマ新設枠

※秋ドラマを全部記載している訳ではありません(基本地上波のみ)

 

放送 作品一覧 主演 初回 優先度
月曜日
フジ
月9
嘘解きレトリック 鈴鹿央士、松本穂香 10/7
フジ
月10
モンスター 趣里 10/14
テレ東
月11
Qrosの女 桐谷健太 10/7 ×
火曜日
テレ朝
火9
民王R 遠藤憲一 10/22
フジ
火9
オクラ 反町隆史杉野遥亮 10/8
NHK
火10
宙わたる教室 窪田正孝 10/8
TBS
火10
あのクズを殴ってやりたいんだ 奈緒 10/8
フジ
火11
スノードロップの初恋 宮世琉弥 10/1 ×
日テレ
火深夜
3年C組は不倫してます。 莉子 10/1 ×
テレ東
火深夜
ウイングマン 藤岡真威人 10/22 ×
TBS
火深夜
その着せ替え人形は恋をする 永瀬莉子 10/8 ×
水曜日
テレ朝
水9
相棒 season23 水谷豊 10/16 ×
フジ
水10
全領域異常解決室 藤原竜也 10/9
テレ東
水深夜
私の町の千葉くんは。 井桁弘恵 10/9 ×
木曜日
テレ朝
木9
ザ・トラベルナース 岡田将生 10/17
フジ
木10
わたしの宝物 松本若菜 10/17
日テレ
木深夜
オクトー Season2 飯豊まりえ 10/3 ×
金曜日
テレ東
金9
D&D 藤木直人 10/18
TBS
金10
ライオンの隠れ家 柳楽優弥 10/11
テレ朝
金11
無能の鷹 菜々緒 10/11
テレ東
金深夜
それぞれの孤独のグルメ 松重豊 10/4
日テレ
金深夜
離婚弁護士 スパイダー 高橋メアリージュン 10/4 ×
テレ東
金深夜
タイトル未定 - 10/00 ×
土曜日
日テレ
土9
放課後カルテ 松下洸平 10/12
NHK
土10
3000万 安達祐実 10/5
日テレ
土10
潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官 竜星涼八木莉可子 10/5 ×
テレ朝
土11
私たちが恋する理由 菊池風磨 10/12 ×
フジ
土11
バントマン 鈴木伸之 10/12 ×
テレ朝
土深夜
離婚後夜 佐野昌哉 10/13 ×
日曜日
TBS
日9
海に眠るダイヤモンド 神木隆之介 10/20
テレ朝
日10
マイダイアリー 清原果耶 10/20
日テレ
日10
若草物語 堀田真由 10/6 ×
帯ドラマ
NHK
月〜土朝
おむすび 橋本環奈 9/30
NHK
月〜木10
未来の私にブッかまされる!? 綱啓永 10/7 ×

※朝ドラ・帯ドラマは基本視聴のみ

 

それでは、参りましょう〜。

 

 

2024年 秋ドラマ 視聴リスト&期待度

 

視聴&初回執筆予定の12作品と期待度を発表していきます。

※上から
タイトル/初回放送日/放送局/時間/視聴前期待度(最大:★5つ)
作品概要/簡単なコメント/主な出演者/スタッフ(脚本、演出etc)/
という構成になっております。

※初回放送日、スタッフに関する情報は、9/25時点のものです。

 

月曜日

 

嘘解きレトリック(10/7・フジテレビ・月曜21時)★★

 

やたら鋭い観察眼を持つ借金まみれの貧乏探偵と、ウソを聞き分ける奇妙な能力者の異色コンビが、昭和初期の街を舞台に難事件を解決していくレトロ・ミステリー。

 

演出家にはベテランの方が多く、中でも西谷弘さん&永山耕三さんと言えば

モンテ・クリスト伯」でテンションが上がるのに、

脚本家のネームバリューとのバランスがかなり悪いのが気がかりです…(汗)

原作漫画の実写化だそうですが、ミステリー描写はなるべくツッコミどころ少なく、

役者のプロモーションビデオで終わらない事を願います。

 

出演:鈴鹿央士、松本穂香、味方良介、片山友希、村川絵梨若村麻由美

脚本:武石栞 (作品不明・初脚本?

   村田こけし(「イケメン共よ メシを喰え」「いぶり暮らし」「マクラコトバ」)

   大口幸子(「コールセンターの恋人」「逆転裁判 ※映画」「ST 赤と白の捜査ファイル」)

演出:西谷弘 (「昼顔」「モンテ・クリスト伯」「シャーロック」「あなたがしてくれなくても」)

   永山耕三(「人は見た目が100パーセント」「モンテ・クリスト伯」「シャーロック」)

   鈴木雅之(「HERO シリーズ」「ラジエーションハウス シリーズ」「元彼の遺言状」「ONE DAY」)

   岩城隆一(「アライブ」「あなたがしてくれなくても」「いちばんすきな花」)

音楽:(「」「」「」)

プロデュース:鈴木吉弘(「ガリレオ シリーズ」「HERO シリーズ」「この素晴らしき世界」)

     狩野雄太(「世にも奇妙な物語 シリーズ」「スタンドUPスタート」「366日」)

主題歌:「」

原作 :都戸利津『嘘解きレトリック』

公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/usotoki/

 

 

モンスター(10/14・フジテレビ・月曜22時)★★

 

"常識"にとらわれず、"感情を排除"して相手と向き合う得体の知れないモンスター弁護士・神波亮子が、ゲームのように法廷闘争に立ち向かい、冷静に事件を解決に導いていく異色のリーガル・エンターテインメント。

 

公式サイトの概要をチェックしてみると

主人公が変わり者である事が強調されているんですが、

予告映像を見ると何となくこぢんまりした感じで終わってしまいそうな…?

常識を覆す弁護士のリーガルドラマって、結構出尽くされているので、

独自性を出すのが難しいジャンルになってきていると思います。

 

出演:趣里ジェシー宇野祥平音月桂、中川翼、YOU、古田新太

脚本:橋部敦子(「6秒間の軌跡 シリーズ」「僕らは奇跡でできている」「半径1メートル」)

監督:三宅喜重(「銭の戦争」「姉ちゃんの恋人」「アバランチ」「罠の戦争」)

   木内健人(「さくらの親子丼 シリーズ」「24 JAPAN」「JKと六法全書」)

   樹下直美(「未解決の女 シリーズ」「ゴシップ」「Believe -君にかける橋-」)

音楽:菅野祐悟(「花咲舞が黙ってない シリーズ」「昼顔」「半分、青い。」「罠の戦争」)

プロデューサー:加藤春佳(作品不明)

       山本喜彦(「アリバイ崩し承ります」「泣くな研修医」「ミス・ターゲット」)

       大塚安希(「作りたい女と食べたい女 シリーズ」「あれからどうした ※SP」)

主題歌:ちゃんみな「FOREVER」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.ktv.jp/monster/

 

 

火曜日 

 

宙わたる教室(10/8・NHK総合・火曜22時)★★★★

 

定時制高校に通う年齢もバックグラウンドもバラバラな生徒たちが、理科教師の藤竹の導きにより、火星のクレーターの再現実験で学会発表を目指しながらも、様々な困難に立ち向かっていく姿を描いた物語。

 

ここ最近、民放のプライム帯ドラマの不作が多くなってきているだけに、

独自性を貫くNHKドラマには大きな期待を寄せてしまいます。

特に「ドラマ10」から生まれた作品はほとんどが秀作・良作ですし、

実話に着想を得て生まれた小説の実写化との事で、同じような実話ベースの作品となると

「拾われた男」「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」があるので、

本作も当たりなんじゃないかと踏んでおります。

 

それぞれトゲを抱える者たちが1つの目標に向かって奮闘していく…というストーリーも、

何だか学生時代を思い出してワクワクしますし、胸を打たれそうな予感。

過大コメントと言われそうですが(笑)

成し遂げるまでの過程がきっちり描かれれば、秀作になる事は間違いないはずです。

 

出演:窪田正孝、小林虎之介、伊東蒼、田中哲司木村文乃イッセー尾形

脚本:澤井香織(「愛がなんだ ※映画」「ユーミンストーリーズ『春よ、来い』」「むこう岸 ※SP」)

演出:吉川久岳(「山本周五郎日替わりドラマ」「むこう岸 ※SP」)

   一色隆司(「精霊の守り人 最終章」「麒麟がくる」「善人長屋」「育休刑事」)

   山下和徳(「天然☆生活 ※助監督」「シネコンへ行こう!」)

音楽:jizue(「星合の空 ※アニメ」「下剋上球児」「9ボーダー」)

制作統括:橋立聖史(「さぶ ※SP」「56年目の失恋 ※SP」「山本周五郎日替わりドラマ」)

     神林伸太郎(「おもかげ ※SP」「ユーミンストーリーズ」)

     渡辺悟 (「卒業タイムリミット」「ミワさんなりすます」「柚木さんちの四兄弟。」)

主題歌:Little Glee Monster「Break out of your bubble」

原作 :伊与原新『宙わたる教室』

公式サイト:https://www.nhk.jp/p/ts/11GMGMRG5V/

 

あのクズを殴ってやりたいんだ(10/8・TBS・火曜22時)★★

 

結婚式当日に彼氏に逃げられてしまった主人公が、人生どん底のタイミングで金髪の謎の男と出会った事をきっかけに、自分を変えるために恋にもボクシングにも本気で向き合っていくガチンコボクシングラブコメディ。

 

視聴スルーする予定だった本枠の作品「Eye Love You」「くるり」は

視聴者の評判が良かったので後から視聴して、面白くて結局完走してしまいましたし。

前作は余裕がなくて見れずじまいで終わったものの、そちらも好評だったらしいので、

久々に本枠のドラマを「視聴リスト&期待度」に加えてみる事にしました。

胸キュン展開は相変わらずですが、去年の夏以降

「成長」「自己肯定感」「価値観」といったヒューマン要素も増してきて

悪くないかなぁとは思い始めてきているので、

本作も、主人公に共感して応援したくなるような作品になってくれたらと思います。

 

出演:奈緒玉森裕太岡崎紗絵小関裕太渡部篤郎斉藤由貴

脚本:泉澤陽子 (「あまんじゃく ※SP」「リコカツ」「転職の魔王様」「嗤う淑女」)

   鹿目けい子(「ケイ×ヤク」「ブラックポストマン」「どうか私より不幸でいて下さい」)

演出:岡本伸吾 (「99.9 シリーズ」「大恋愛」「アトムの童」「Eye Love You」)

   石井康晴 (「逃げ恥」「テセウスの船」「フェルマーの料理」「さよならマエストロ」)

   小牧桜  (「リコカツ」「持続可能な恋ですか?」「私がヒモを飼うなんて」)

音楽:fox capture plan (「コンフィデンスマンJP シリーズ」「カルテット」「アンメット」)

プロデュース:戸村光来 (作品不明)

       佐井大紀 (「階段下のゴッホ」「Get Ready!」「Eye Love You」)

       宮﨑真佐子(「逃げ恥」「大恋愛」「君の花になる」「ペンディングトレイン」)

主題歌:PEOPLE 1「メリバ」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/anokuzu_tbs/

 

 

水曜日 

 

全領域異常解決室(10/9・フジテレビ・水曜22時)★★

 

最先端科学でも解決できない“不可解な異常事件”を「全領域異常解決室」という捜査機関が解決していき、やがて勃発する予測不能な"ある大きな事件"にも立ち向かっていく、本格ミステリードラマ。

 

超常現象を取り扱ったドラマ…うーん…見ながらいろんな作品を思い浮かべてしまいそうで、

現時点ではあまり新鮮味を感じません。

黒岩脚本×謎解き系…キャラクターはユニークで魅力的なんですけどね。

 

出演:藤原竜也広瀬アリス柿澤勇人成海璃子迫田孝也小日向文世

脚本:黒岩勉 (「TOKYO MER シリーズ」「僕のヤバイ妻」「消えた初恋」「グレイトギフト」)

演出:石川淳一(「リーガルハイ シリーズ」「ゴシップ」「テッパチ!」「院内警察」)

音楽:小西遼 (「モアザンワーズ/More Than Words」)

プロデュース:成河広明(「コンフィデンスマンJP シリーズ」「リーガルハイ シリーズ」「ONE DAY」)

     大野公紀(「凋落ゲーム」「ほんとにあった怖い話 夏の特別編'22〜24」)

OPテーマ:清水美依紗「TipTap」

EDテーマ:TOMOO「エンドレス」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/zenketsu/index.html

 

 

木曜日 

 

ザ・トラベルナース(10/17・テレビ朝日・木曜21時)★★★

 

働き方改革で縮小し続ける日本の医療現場に再びナイチンゲール・コンビが降臨し、命の現場を改革していく痛快医療ヒューマンドラマ。

 

このキャストなら次はSP?映画化かな?と思っていたので、

連続ドラマで再びコンビが見られるのは純粋に嬉しいです。

前シーズンは、序盤の方にあったコンビでのやり取りが話が進むにつれ減ってしまった事、

静(中井貴一)の存在感が大き過ぎて

主人公であるはずの歩(岡田将生)の影が薄まってしまった事、

2人が来ても病院全体に変化があまり見られなかった事など

いろいろと消化不良で終わってしまった印象があったので、

補強してパワーアップした続編を見たいです!

 

出演:岡田将生中井貴一、山崎育三郎、森田望智、風間俊介安達祐実

脚本:中園ミホ(「ザ・トラベルナース1」「ドクターX シリーズ」「七人の秘書 シリーズ」)

   香坂隆史(「ザ・トラベルナース1」「七人の秘書 シリーズ」「限界団地」「ハヤブサ消防団」)

演出:金井紘 (「ザ・トラベルナース1」「コントが始まる」「Re:リベンジ」)

   片山修 (「ザ・トラベルナース1」「家政夫のミタゾノ シリーズ」「マルス」)

   山田勇人(「ザ・トラベルナース1」「ドクターX シリーズ」「七人の秘書 シリーズ」)

音楽:沢田完 (「ザ・トラベルナース1」「ドクターX シリーズ」「七人の秘書 シリーズ」)

エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(「ザ・トラベルナース1」「6秒間の軌跡 シリーズ」「スカイキャッスル」)

プロデューサー:峰島あゆみ(「ザ・トラベルナース1」「ドクターX シリーズ」「ゆりあ先生の赤い糸」)

       秋山貴人 (「家政夫のミタゾノ シリーズ」「となりのチカラ」)

       大垣一穂 (「ザ・トラベルナース1」「ドクターX シリーズ」「七人の秘書 シリーズ」)

       角田正子 (「七人の秘書 シリーズ」「トットちゃん!」「ドクターY(2019) ※SP」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/the_travelnurse_2024/

 

 

金曜日 

 

ライオンの隠れ家(10/11・TBS・金曜22時)★★

 

弟のために生きる兄と自閉スペクトラム症の弟の前に、突然「ライオン」と名乗る謎の男の子が現れる。
この出会いをきっかけに"ある事件"に巻き込まれながら、家族愛と兄弟愛が変化していく愛と絆のヒューマンサスペンス。

 

情報解禁された時、あまり調べていなかっただけに

私好みのほっこり温かいヒューマンドラマになるんだろうと思っていたんですが…

謎の男の子の正体とか、預けた目的とか、サスペンス寄りの話なんですね。

優しい雰囲気を醸し出してますが、縦軸との食い合わせが悪くないですか?

やっぱりこっちだけで良かったんじゃ…ってドラマにならないかどうか…(汗)

 

出演:柳楽優弥坂東龍汰齋藤飛鳥佐藤大空、桜井ユキ向井理

脚本:徳尾浩司 (「おっさんずラブ シリーズ」「私の家政夫ナギサさん」「unknown」)

   一戸慶乃 (「第47回城戸賞準入賞『寄生虫と残り3分の恋』※シナリオ応募」)

演出:坪井敏雄 (「カルテット」「凪のお暇」「王様に捧ぐ薬指」「さよならマエストロ」)

   青山貴洋 (「半沢直樹(2020)」「DCU」「マイ・セカンド・アオハル」)

   泉正英  (「病室で念仏を唱えないで…」「インビジブル」「マイ・セカンド・アオハル」)

音楽:青木沙也果(「この初恋はフィクションです」「埼玉のホスト」「マイ・セカンド・アオハル」)

編成:吉野芽衣 (作品不明)

   中野翔貴 (作品不明)

編成プロデュース:松本友香(「私の家政夫ナギサさん」「不適切にもほどがある!」)

プロデュース:宮﨑暖(「元彼の遺言状」「ダウ90000 ※SP」「#who am I ※SP」)

主題歌:Vaundy「風神」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/lionnokakurega_tbs/

 

 

無能の鷹(10/11・テレビ朝日・金曜23時15分)★★★

 

見た目は有能、中身は無能!?な主人公が巻き起こす、毎日頑張るのが嫌になっちゃったすべての人に送る超・脱力系お仕事コメディ。

 

タイトルのインパクトはもちろんですが、カリスマ上司役のご経験が多い菜々緒さんを

キャスティングするという所に惹かれました。

脚本家は、原作実写化作品を多く手がけられる根本ノンジさん。

コメディ系統なら、気軽に楽しめそうな気がします。

 

出演:菜々緒、塩野瑛久、井浦新工藤阿須加さとうほなみ高橋克実

脚本:根本ノンジ(「正直不動産 シリーズ」「ハコヅメ」「祈りのカルテ」「パリピ孔明」)

演出:村尾嘉昭 (「アンナチュラル」「ファイトソング」「トリリオンゲーム」)

   棚澤孝義 (「大恋愛」「着飾る恋には理由があって」「マイホームヒーロー」)

   高橋由妃 (「ナイト・ドクター」「真夏のシンデレラ」「日曜の夜ぐらいは…」)

音楽:(「」「」「」)

エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(「ザ・トラベルナース1」「6秒間の軌跡 シリーズ」「スカイキャッスル」)

プロデューサー:貴島彩理(「おっさんずラブ シリーズ」「にじいろカルテ」「unknown」)

       本郷達也(「セミオトコ」「星降る夜に」「リビングの松永さん」「アンメット」)

主題歌:ざらめ「まずは今日から」

原作 :はんざき朝未『無能の鷹』

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/muno_no_taka/

 

 

土曜日 

 

3000万(10/5・NHK総合・土曜22時)★★★

 

2022年にNHKで立ち上げた“脚本開発チーム”WDRプロジェクトが手がけた作品。
ほんの少しだけ幸せな生活を求める家族が、事故をきっかけに泥沼にハマっていく様を描いた、スタイリッシュで、情熱的で、エモーショナルな没入感溢れるクライムサスペンス。

 

※初回放送前に書いたコメントです。

WDRプロジェクトとは、

「Writers` Development Room=脚本開発に特化したチーム」を意味するのだそう。

複数の脚本家が集まり、それぞれ「構成が得意な人」「台詞を書く事を得意とする人」など

役割を分担し共同執筆するという、海外のシリーズドラマ制作では一般的な手法が

本作にも取り入れられるみたいです。(より詳しい説明は公式ホームページへ)

 

今年春に放送された「アンチヒーロー」でも、その手法が取り入れられておりました。↓

<アンチヒーロー>4人の脚本家による“チーム制”は成功したのか? ドラマPに聞く利点と課題(MANTANWEB) - Yahoo!ニュース

結果的に評判を呼ぶ事となりましたが、本作はどうでしょうか…?

NHKドラマには一定の信頼を寄せておりますが、脚本家の方々の過去作品を調べる限り

連続ドラマの脚本執筆のご経験が少ないのが気がかりなので、

現時点では期待半分・不安半分といった感じです。

話を膨らませ過ぎて収拾つかない、なんて事にならないと良いんですけどね…。

 

出演:安達祐実青木崇高、野添義弘、愛希れいか、森田想、味元耀大 他

脚本:脚本開発チーム「WDRプロジェクト」の4名

   弥重早希子(「泥の子と狭い家の物語」「Project Civilian Bird」※全て映画)

   名嘉友美(作品不明・初脚本?

   山口智之(「さぼリーマン甘太朗」「まったり!赤胴鈴之助」「笑いのカイブツ ※映画」)

   松井周 (「ティーンコート」「世にも奇妙な物語'17『夜の声』」「下北沢ダイハード 3話」)

演出:保坂慶太 (「まんぷく」「鎌倉殿の13人」「ミワさんなりすます」)

   小林直毅 (「エール」「鎌倉殿の13人」「らんまん」)

音楽:(「」「」「」)

制作統括:渡辺哲也(「青天を衝け ※演出」「らんまん ※演出」「高速を降りたら」)

プロデューサー:上田明子(「おかえりモネ」「恋せぬふたり」「ミワさんなりすます」)

        中山英臣(作品不明)

        大久保篤(「純と愛」「ミワさんなりすます」「VRおじさんの初恋」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.nhk.jp/p/ts/9L69M8XJVX/

 

 

日曜日 

 

海に眠るダイヤモンド(10/20・TBS・日曜21時)★★★★

 

昭和の高度経済成長期を生きる長崎県端島と、夢を持てない若者が増えつつある現代の東京を舞台にした、70年にわたる愛と青春と友情、そして家族の壮大なヒューマンラブエンターテインメント。

 

待ってました、地上波野木脚本!

良作も多いですし、約4年ぶりの連続ドラマという事で、期待度を上げずにはいられません。

日曜劇場×塚原あゆ子監督×新井順子Pと言えば去年秋に放送された「下剋上球児」で、

ガッカリした結果で終わってしまっただけに、過度な期待は禁物ですが…

野木亜紀子さんとの鉄板タッグなら、きっと大丈夫だろうと。

 

ストーリー自体はいかにも「ザ・日曜劇場」らしく壮大で、

予算的にもキャスト的にもかなり力が入っている感じが視聴前からプンプン漂っていますが、

見応えある作品になる事を願ってます。

 

出演:神木隆之介斎藤工杉咲花池田エライザ、土屋太鳳、沢村一樹

脚本:野木亜紀子(「逃げ恥」「アンナチュラル」「MIU404」「ラストマイル ※映画」)

演出:塚原あゆ子(「アンナチュラル」「最愛」「わたしの幸せな結婚 ※映画」「下剋上球児」)

   福田亮介 (「俺の家の話」「Get Ready!」「離婚しようよ」「Eye Love You」)

   林啓史  (「KOTOKO ※映画」「いだてん」「拾われた男」「ほかげ ※映画」)

   府川亮介 (「中学聖日記」「着飾る恋には理由があって」「恋愛のすゝめ」)

音楽:佐藤直紀 (「コード・ブルー シリーズ」「教場 シリーズ」「青天を衝け」「ブルーモーメント」)

スーパーバイザー:那須田淳「逃げ恥」「マイファミリー」「クロサギ(2022)」「ラストマイル ※映画」

        岡崎吉弘(「報道の日2022 ※報道番組」)

編成:中井芳彦(「義母と娘のブルース シリーズ」「凪のお暇」「アトムの童」※全てプロデューサー)

   後藤大希(作品不明)

プロデュース:新井順子(「アンナチュラル」「最愛」「下剋上球児」「9ボーダー」)

       松本明子(「3年A組」「オールドルーキー」「トリリオンゲーム」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/umininemuru_diamond_tbs/

 

マイダイアリー(10/20・テレビ朝日・日曜22時)★★★

 

社会人1年目となった主人公が各話、些細なきっかけで過去の大切な思い出を振り返る構成になっている。
大学時代を共に過ごした仲間との何気ない日常と、その繋がりをノスタルジックに紡いでいくヒューマンドラマ。

 

年齢が大体近いだけに、親近感を覚えながら見られそうです。

日曜の夜にそっと心を軽くする作風だそうで、この時間帯にもちょうど良いかも。

まぁ、裏次第では録画視聴の可能性大ですが…(汗)

キャスト陣も実力派揃いなので、競演にも注目したいです。

 

出演:清原果耶、佐野勇斗吉川愛、見上愛、望月歩

脚本:兵藤るり (「恋に無駄口」「わたしの一番最悪なともだち」)

演出:穐山茉由 (「月極オトコトモダチ ※映画」「#つんドル ※映画」「春になったら」)

   瑠東東一郎(「おっさんずラブ シリーズ」「unknown」「ビリオン×スクール」)

   髙橋浩(「遺留捜査3」「映画 としまえん」「ようこそ東映殺影所へ ※映画」)

   田口仁(「仮面ライダードラゴンナイト ※映画・日本語版演出」「ダブルスカイ! ※映画」)

音楽:小山絵里奈(「じゃない方の彼女」「初恋、ざらり」「私をもらって 〜追憶編〜」)

企画・プロデュース:清水一幸(「日曜の夜ぐらいは…」「素晴らしき哉、先生!」)

プロデューサー:川村未来(「僕らのミクロな終末」「サブスク彼女」「こういうのがいい」)

       藤田洋平(「素晴らしき哉、先生!」)

       栗生一馬(「探偵はBARにいる シリーズ ※映画」「疾風ロンド ※映画」)

       森田大児(「特装9 シリーズ」「レジェンド&バタフライ ※映画」)

主題歌:Saucy Dog「くせげ」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.asahi.co.jp/mydiary/

 

 

帯ドラマ

 

おむすび(9/30・NHK総合・月〜金曜8時)★★

 

平成元年生まれのヒロインが、どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に、栄養士として人の心と未来を結んでいく平成青春グラフィティ。

 

10/6時点で、3話まで視聴済み。

田舎育ちで世話焼きな主人公、広大な畑を自転車で漕いで通学、

幼馴染の男子、海にドボン…う〜んめちゃくちゃベタ!こんなどベタな朝ドラ久々!

という印象の初回から2話が経って、書道部の人々との関わりを通して

心の"揺らぎ"が描かれ始めるか?と思っているんですが…

初週の時点でSNSの雰囲気が悪くて、何だか微妙な作品になりそうな予感がしています。

 

食べる事は好きなので、栄養士までの話には興味あるんですけどね。

まぁ、朝ドラは最後まで見ないと分からない事が前作で証明されたので、

じっくり見守るしかなさそうです。

※基本視聴のみ。

 

出演:橋本環奈、仲里依紗佐野勇斗、菅生新樹、麻生久美子松平健

作 :根本ノンジ(「正直不動産 シリーズ」「ハコヅメ」「祈りのカルテ」「パリピ孔明」)

監督:野田雄介 (「西郷どん」「スカーレット」「六畳間のピアノマン」「舞いあがれ!」)

   小野見知 (「トクサツガガガ」「ここは今から倫理です。」「どうする家康」)

   松木健祐 (「ひよっこ」「いだてん」「青天を衝け」「舞いあがれ!」)

   盆子原誠 (「西郷どん」「おちょやん」「わげもん」「ブギウギ」)

   大野陽平 (「ここは今から倫理です。」「ちむどんどん」「舞いあがれ!」)

   工藤隆史 (「舞いあがれ!」「わたしの一番最悪なともだち」)

   原田氷詩 (「スカーレット」「おちょやん」「舞いあがれ!」)

音楽:堤博明  (「東京リベンジャーズ シリーズ ※アニメ」「マイホームヒーロー」)

制作統括:宇佐川隆史(「正直不動産 シリーズ」「半分、青い。」「一橋桐子の犯罪日記」)

     真鍋斎  (「正義の天秤 シリーズ」「まんぷく」「拾われた男」)

主題歌:B'z「イルミネーション」

公式サイト:https://www.nhk.jp/p/omusubi/ts/NJ1W7VQ6W9/

 

 

とりあえずチェックしてみるドラマは…

 

「△感想は書くつもりはないが、とりあえずチェックしてみるドラマ

で候補に挙げた作品を、いくつか超簡単にご紹介いたします。

ちなみに、△にした理由は以下のどれかになります。↓

・注目しているドラマと初回放送日が被る

・特定の曜日に視聴する本数が多いため、こうして分ける事で感想執筆本数を減らしたい

・期待値が低め

・視聴するかどうかも不明

 

民王R(10/22・テレビ朝日・火曜21時)

出演:遠藤憲一大橋和也、あの、山時聡真、満島真之介溝端淳平岸部一徳

脚本:加藤陽一、後藤賢人 他

監督:草野翔吾、山本大輔、佐藤恵梨子

音楽:井筒昭雄

エグゼクティブプロデューサー:三輪祐見子

プロデューサー:飯田サヤカ、田中真由子、菊池誠、岡美鶴

主題歌:asmi「こっち向いてほい」

原作…じゃなくてInspired by:池井戸潤『民王』

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/tamiou/

総理大臣の心と身体が入れ替わる対象が、全国民になるそうです。

「民王」は恥ずかしながら未視聴なんですが、本作と照らし合わせてみると

キャストも脚本・演出も違っていて、しかも「Inspired by」となると…オリジナルですよね?

予告映像ほどのパンチは内容から感じられないんじゃないかという気がします。

 

オクラ〜迷宮入り事件捜査〜(10/8・フジテレビ・火曜21時)

出演:反町隆史杉野遥亮白石麻衣前田旺志郎宇梶剛士観月ありさ

脚本:武藤将吾

演出:柳沢凌介

音楽:林ゆうき

プロデュース:足立遼太朗

主題歌:Kroi「Jewel」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/okura/

人情深い昭和刑事×クールな令和刑事の凸凹バディが、"お蔵入り"寸前の未解決事件に挑む

ヒューマンミステリーエンターテインメント。

反町隆史さんと杉野遥亮さんのW主演で売っている辺り、

幅広い年代の視聴者を取り込もうという作り手の意図が伝わってきますね。

武藤脚本は…ちょっと苦手だからなぁ…。

 

わたしの宝物(10/17・フジテレビ・木曜22時)

出演:松本若菜田中圭、深澤辰哉、さとうほなみ恒松祐里、多岐川裕美、北村一輝

脚本:市川貴幸

演出:三橋利行、楢木野礼、林徹

音楽:不明

プロデュース:三竿玲子

主題歌:野田愛実「明日」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/takaramono/index.html

夫以外の男性との子供を、夫との子と偽って産んで育てる

「托卵(たくらん)」を題材にしたドラマ。

脚本家は「あなたがしてくれなくても」の市川貴幸さん。

木10は「昼顔」「あなたがしてくれなくても」に続いて、話題作を生み出す気満々ですが、

つい最近、似たような題材のドラマを見たので、禁断だと感じるかどうかは微妙…。

 

D&D 〜医者と刑事の捜査線〜(10/18・テレビ東京・金曜21時)

出演:藤木直人早見あかり、前田拳太郎、大塚寧々、寺島進

脚本:真野勝成、谷口純一郎、真部千晶、いとう菜のは

音楽:鈴木暁也、ヨハネス ニルソン

チーフプロデューサー:濱谷晃一

プロデューサー:北川俊樹、都筑真悠子、松本基弘、山下宏樹

協力プロデューサー:下山潤

主題歌:不明

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/dd/

医者と刑事の異業種コンビもの。

フジ金9と入れ替わるようにテレ東金曜ドラマがお引越ししましたが、

第1弾の作品は見るかどうかは不明。

揉め合って結託して…何となく流れが読めちゃうんですよねぇ。

 

それぞれの孤独のグルメ(10/4・テレビ東京・金曜24時12分)

出演:松重豊+ゲストキャスト(各話主役)

脚本:田口佳宏

演出:北畑龍一、井川尊史、北尾賢人、中山大暉

音楽:久住昌之、ザ・スクリーントーン

企画プロデュース:松重豊

チーフプロデューサー:祖父江里奈

プロデューサー:小松幸敏、吉見健士、笠島徳竜、北尾賢人

原作:久住昌之(作)、谷口ジロー(画)『孤独のグルメ

公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume_sorezore/

ゴローさんだけでない、様々な世代や職業の異なる主人公たちが

孤独のグルメ」をやるそうです。

まだ初回は見ていない上でのコメントですが。

本家はシーズン10で区切りが良いですし、松重さんご本人の年齢と健康状態も考慮して、

新シリーズ候補作品を実験的に制作してみよう…って事でしょうか。

 

放課後カルテ(10/12・日本テレビ・土曜21時)

出演:松下洸平森川葵ホラン千秋ソニン塚本高史吉沢悠田辺誠一

脚本:ひかわかよ

演出:鈴木勇馬 他

音楽:得田真裕

チーフプロデューサー:松本京子

プロデューサー:岩崎秀紀、秋元孝之、大護彰子

協力プロデューサー:大平太

主題歌:wacci「どんな小さな」

原作 :日生マユ『放課後カルテ』

公式サイト:https://www.ntv.co.jp/houkagokarte/

ボサボサ頭でぶっきらぼうな保健室の先生が、子供の"言葉にできないSOS"を見抜いて

背中を押していく保健室ヒューマンドラマ。

松下洸平さんって、いつも美味しい役をいただいているイメージです。

土曜は「3000万」を優先したいので、あえて△のリストに入れましたが、

ハートフル医療ドラマは好きなジャンルなので楽しみにしております。

 

 

まとめ

 

期待度ランキングをTOP5で付けるならば...

1位 海に眠るダイヤモンド(TBS・日9)

2位 宙わたる教室(NHK・火10)

3位 3000万(NHK・土10)

4位 無能の鷹(テレ朝・金11)

5位 マイダイアリー(テレ朝・日10)

といった感じ。

 

今期は、警察モノにミステリー、法廷モノ、ラブコメディ、コメディ、サスペンス

ハートフル医療モノ、壮大系と、バラエティに富んだクールになっている気がします。

 

前期は「西園寺さんは家事をしない」「あの子の子ども」

「クラスメイトの女子、全員好きでした」「しょせん他人事ですから」

「降り積もれ孤独な死よ」など、視聴者評判が良かった作品を視聴前からスルーし、

キャパやスケジュールの都合で、結局未見で諦めてしまう失敗をおかしたので(笑)

(↑あ、でも…「クラスメイト〜」は見てみようかとは思ってます。

感想をざっと拝読していたら気になって。)

もう少し満遍なくフラットに見てみようという事で、

記事の構成もちょっとだけ変更してみました。

 

あ、ちなみに、前期と同じく、初回〜数話見た上で

感想執筆作品を最終的に2〜3本に絞らせていただきます。

現時点での候補は「宙わたる教室」「全領域異常解決室」「ザ・トラベルナース」

「ライオンの隠れ家」「3000万」「海に眠るダイヤモンド」「マイダイアリー」ですが、

予定とは大幅に変更される可能性も十分にあります。

 

***

 

ではでは、個人的ヒット作が出て来れば良いなぁと願いつつ...

秋クールのドラマを楽しみに待ちましょう(´∀`)

最後まで閲覧ありがとうございました!投稿が遅くなってすみません!!

 

 

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3000万 1話 感想|お金は人をハイにする

 

 

お…面白かった〜!

白線の真ん中まではみ出して駐車している、危なっかしさ漂う冒頭のシーンから、

5分くらいでもう本題に入るのも掴みとしては抜群でしたし、

数話分の内容を1話で展開するもんですから、

最後までドキドキしながらあっという間に見られました。

 

三者から見たら「いやいやなんで嘘つくの」「早くお金返そうよ」と

ツッコミたくもなってしまうんですけど、

夫婦の気持ちもちょっと理解出来てしまう自分がいたんですよね。

例えば、義光(青木崇高)が結局お金を警察署に渡せられず、

家に持ち帰ってきて息子・純一(味元耀大)に嘘をつくくだりなんかは、

なんでそこで嘘ついちゃうの…

っていうか、息子も一緒に行って自ら警察に謝った方が

罪が軽くなったかもしれないのに…と思いつつ、

同時に、あの時を思い出させてトラウマになるのを防ぐ、息子のためでもあるんだろう

というのは察せられますし。

警察が家に押しかけてきて、報告出来るチャンスを完全に逃した祐子(安達祐実)も、

あ〜あ…と思いつつ、自分は捕まりたくないからと

自己保身に走ってしまう彼女の心理も分かってしまうのです。

 

根拠のない「自分は大丈夫」という自信がついてしまうのは、手元に大金があるから。

3000万という数字は絶妙で、非現実的ではあるけど億以上の並外れたものではなくて、

あったら嬉しい、家計においても助かる金額なんですよね。

だからこそ、2人は得たチャンスを失いたくなくなってしまう。

嘘に嘘を重ねてしまっている罪悪感に、

この大金を返して面倒事から逃れたい理性的な自分と

大金に手を染めて楽に過ごしたい本能的な自分とで葛藤しているWのストレスで、

ロールケーキを貪り食べる裕子の姿が印象に残りました。

 

かつての栄光もなくなり自虐的に生きている義光と、

言いたい事をはっきり言えず、理不尽な日々に慣れようとしていた祐子が

大金と出会って一転、弾け散らかしているロック調の音楽とともに

表情が生き生きとし出すラストも、

お金は人を狂わせるというのを突きつけられたようで恐怖さえ感じましたね…。

 

本作は、海外では一般的なWDRプロジェクトという、

複数の脚本家が集まって、役割分担をしながら共同執筆する手法をとっています。

初回はスピーディに展開していきましたが、この枠では珍しく、全8話と長めです。

なので、そうなってくると、新キャラ(事件関係者)の登場や新たな事件・騒動の勃発、

あとは新事実と、話をあちこちで膨らませる可能性は当然ある訳で…

本作が最終的に面白いと感じられるかどうかは、

作風に慣れてきた5話以降にかかっている気がします。

 

とにかく初回は、期待して良かった…と思える出来でした。

次回以降も今回のような、人間の愚かさや狡さを突きつけ、

ハッとさせられる内容が続いていく事を期待します!

 

 

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Shrink-精神科医ヨワイ- 3話(最終回) 感想|知ってるのと知らないのでは見え方が違う

 

 

1話のパニック症も、2話の双極症も事前に名前は知っていたけれども、

今回のパーソナリティ症は初耳。

これは…知っているのと知らないのとでは、彼女への印象も相当違うでしょう。

怒らせると厄介で、面倒臭い子で済まされてそうですが、きちんとした病名があったんですね。

知識の浅い私には、すごく勉強になった回でした。

 

彼氏の優(細田佳央太)のリスカも、両親の共依存にも驚きましたが、

それだけ、誰もがパーソナリティ症にも、共依存の関係にもなりやすいって事なんですよね。

まぁ、そんな事を言ってしまったら、他の病気だってなる可能性は秘めているんですけど。

でも…この病に関しては「こういう性格だから」で自他共に納得しちゃって、

精神疾患だとは自覚しづらい。

1話で「日本は隠れ精神疾患大国」という言葉もありましたが、

パーソナリティ症を抱えた患者も、中々多いのではないかと思います。

 

私も…風花(白石聖)の言動を見ながら、自分の学生時代を思い出しておりました。

リスカまでは行かなかったけれども、私も昔は、友達にべったりくっつくタイプだったなぁって。

部活で仲良くなった子が自分を嫌いだと分かった(そう言わせるほど怒らせちゃった)時には

ショックを受けて、それ以降、人とどう関わっていけば良いのか分からず部活内で孤立して、

結果、退部…なんて過去もありましたし、

大学に入ってからは、自分が一番仲良いと思っている高校の友達が

大学で新しく出来た友達と遊ぶ頻度が増えた事に対してやきもちを妬いて、

1人、部屋で怒ったり、泣いて落ち込んだりもしてました。

だから、自分に優しく接してくれる相手が救世主のように思えて、手放したくないっていう

風花の気持ちも、手にとるように共感出来たかな。

今思えば、当時の私も…だったのかも?なんて考えちゃいます。

 

パーソナリティ症と診断され、「変わりたい」と思って以降、

何に怒りを感じるのか、その時々どんな気持ちになっているのかを冷静に分析して、

改善策を見つければすぐに実行出来る風花の吸収力の速さは凄まじい。

病気としっかり向き合わなければ、自分を責めるばかりで良さに気づけなかったでしょうし、

弱井(中村倫也)を筆頭に、様々な人との関わりも大きく作用していると思います。

あの施設も、通い続けていたら自己肯定感が間違いなく上がる。

やっぱり…人と話してみて、何かを共有するって大事なんだと、

本作にはつくづく学ばされます。

 

ただ…1つ、心残りもありまして。

母・昌子(中島ひろ子)の今後は大丈夫なのかと心配にもなりました。

風花が実家に帰ってきた時、風花の後ろにあった鳥が2羽向かい合って並んでいる絵が描かれた

大皿が妙に印象に残ったんですね。

両親は今でもあの関係で、今後も互いの方向が変わる事はないんだろうなと…。

きっと、ドラマでたまに見かける「昭和の頑固親父」も

キャラクターにして消化されがちだけど、

現実世界では、パーソナリティ症が絡んでいた人もいるのかもしれない。

歳を重ねれば重ねるほどプライドが増して、病院に行くなんて発想にもならなそう。

風花が1人前になってから、娘の紹介でひだまりクリニックへ

診察を受けにいく未来がいつかあったら良いけど…どうでしょう…?

風花の前向きさには嬉しい反面、複雑な気持ちにもなりました。

 

実際はこんなに上手く行かない事ばかりでしょうし、ファンタジーとか絵空事とか、

そういった意見も多かったと思います(それも、決して否定はしません)。

でも、「もしかして自分も…?」と今不安を抱えている人や家族にとっては、

治らない訳じゃないんだと安心して、少しでも希望に繋がるでしょうし、

全視聴者にとっては学びにもなる。

そういう意味ではやっぱり、前回の感想と同じような事を言いますが、

放送する意義はあったな…と。

演出家は「きのう何食べた?」「大豆田とわ子と三人の元夫」の中江和仁さんでしたが、

全体的に漂う淡く穏やかな雰囲気も好みでした。

配役も毎回手堅く、「この役はこの役者だからこそ」といった感じで、

そんな方が集っているからこそ…患者とその家族、支えとなる相手を演じるのも

相当エネルギーがいるんだとも思わされました。

 

弱井の身の上話や彼女との事は、結局謎のまま終了。

ドラマを数年見てきた経験上、大きな病院で働いていたけど、

病院の方針と自分の考えに齟齬を感じて独立したのかな…とか、

彼女が当時抱えていた心の病に気づけなかった後悔があったのかな…とか、

やんわり想像はつきますが、弱井の過去はやっぱり本人や関係者の口から知りたいですね。

 

先ほど書いた役者さんの件もあって、またすぐに、今度は1クールで…は難しいでしょうけれど。

またこのような形で、インターバル期に3話程度を不定期で放送…でも良いので、

続きの話が見たいです。

 

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新宿野戦病院 11話(最終回) 感想|ペヤングの美味さは世界共通?

 

 

ワクチンの陰謀論、緊急宣言事態解除後のお祭り騒ぎ、ホテルでの療養生活に医療逼迫…

未来の話だけれど到底そうは思えないエピソードが続く中で、

感染者と同じくらい医者の助けを必要としている人がいるにもかかわらず

先送りにされてしまう話も描く。

これも、宮藤官九郎さんがコロナ禍で常々感じていた事だったのかもしれませんね。

"過去のもの"になり、時を経て忘れ去られてしまう事に対する怖さと、

もしまたパンデミックが起きた時には、どうか少しでも変わっていて欲しいという僅かな願い。

前回と最終回は、そんな複雑な感情が入り混じった内容に仕上がっていました。

 

後半のヨウコ(小池栄子)が陽性になってからの展開はやや駆け足な気がしてしまって、

「無免許で数々の患者を治療」という、いつか向き合わなければならない問題を

抱えていたからこそ、もっと尺が欲しかったかな?とは思ったんですけど、

ヨウコが逮捕される際に、いつもの「ここは新宿歌舞伎町〜」から始まる

享(仲野太賀)のナレーションを重ねながら、様々な国籍の外国人やトー横キッズが駆け寄ってくるシーンには

考えさせられるものがありました。

日本の医師免許を取らずに医療行為したのは法律上ダメな事で、雑な治療だけれども、

享の言う通り、なぜアメリカの医師免許では認められないのか?という謎は残るし、

彼女がいなかったら救えなかった命はたくさんあった。

だから、今までの行為が「正しい」のか「悪い」のか、はっきりと境界線は分けられない。

涙を誘おうと意図して下手に走馬灯のように回想を流すよりも、

彼女と彼らだけにしか見えない強固な関係性を感じて、グッときてしまいました。

最後の手錠で拘束された腕を上げる所も、ザ・ヒロインって感じで頼もしくてね…

全力でやり切った!だから、後はよろしくな!なんて、

まごころのみんなにバトンを託してくれているように思えて、清々しさが残るシーンでした。

 

南(橋本愛)がバラしていた件については、彼女の出番がずーっとなかったので

そうかなぁとは思っていましたが、動機はとても今時で、繊細なものでした。

「怖いのはウイルスよりも人間の心」本当にそうだと思います。

コロナ禍もSNSによる誹謗中傷が多かったと記憶しております。

パンデミックが起こって、制限が課せられて家に留まる日々が続けばストレスは当然溜まる。

でも、発散出来る場所が他にないから、

ほとんどの人は手軽に使えるSNSで考えを吐き出しがちになる訳で…

そうなるといろんな人の考えに触れる訳で、嫉妬したり、比較して落ち込んだりで

ネガティブな感情が膨らみやすいんですよねぇ。

そんな彼女も最終的には、聖まごころ病院内のカウンセラーとして、新たな居場所を見つける。

「まごころ」という名前がつくのにも説得力が増して、ちょうど良い所に落ち着きましたね。

 

今期の医療ドラマの中では、何だかんだで(!?)

本作が最も医療ドラマらしい仕上がりだったと思ってます。

日曜の方は続編だし、枠のカラー的にエンターテインメントに走る事は分かっていましたが、

月曜の方は王道路線かと思いきや、個人的な事情と理不尽てんこ盛りでしたからね(苦笑)

現代社会ならではの出来事を通して、強さ、弱さ、がむしゃらさ、ポンコツさ…

いろんな感情を見せながら、目の前の患者に等身大で向き合っていくヨウコたちの姿は

良い意味で生々しく、人間臭さが詰まっていてとても魅力的なキャラクターに映りました。

白木(高畑淳子)の名前いじりも毎回の楽しみにw

当初こそ、クドカン脚本と、ほぼ関わりのなかったフジテレビの演出家の組み合わせで

相性は大丈夫なんだろうか?という心配を勝手にしておりましたが、

最終的には、どちらかがどちらかの作風に合わせるんじゃなく、

お互いが良い塩梅を見つけて歩み寄っていく…そんな作品になったのではないかと思います。

 

感想を数話書いてそのままフェードアウトかな…と思うくらい、途中までは本作にノれなかったんですが、

5話からエンジンがかかったように感じて、そこから面白くなる可能性を信じて、最後まで書き続けて良かったです。

(そして、最終回の感想をやっと完成させられました。毎度毎度遅くて、申し訳ありません。)

やっぱりクドカン作品は、私にとってはじわじわハマっていくタイプなんだな…(笑)

 

 

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Shrink-精神科医ヨワイ- 2話 感想|想ってくれる人が近くにいるという幸せ

 

 

※2話(9/7放送分)の感想です。

最新話までに間に合わなかった…大変お待たせいたしました(汗)

 

双極症は、名前は何となく聞いた事あるな〜くらいの認識で、

どんな症状なのかまでは分からず。

そんな私が最後まで視聴してみて思ったのは、

とても不安定な病気なのだな…という事でした。

 

自分がどこかおかしくなっているとは頭の奥底で分かってはいるけれども、

どうしても感情が優先されてしまう。

双極症の事を説明され、本にペンで線を引くなどして受け入れているつもりでも、

自分と周りにいる患者は違う世界にいる人間だと信じて止まない気持ちも同居している。

時間が経ってようやく状態が落ち着き、退院して社会復帰に向けて

次のステージへと進めたと思ったら、施設で出会った人がラーメンを褒めてくれたのを機に

また張り切り出し、コントロールが出来なくなってしまう。

 

早くラーメンを作りたい。こんな所で立ち止まっている訳にはいかない。

という想いが常にある玄(松浦慎一郎)。

その根底にあるのは、恐らく、小さい頃から2人暮らしだった妹・楓(土村芳)を

父親代わり、母親代わりで支えてきた背景があるからで、

俺がしっかりしなきゃという責任感と、周りを気遣える面倒見の良さが

家でも外でも長年染み付いちゃっているんですよね…。

だから、俺は大丈夫だからみんな邪魔しないでくれよ!と怒る気持ちも理解出来ましたし、

同時に、焦れば焦るほど心が壊れてしまいそうで、見ながら胸が苦しくなりました。

世間的には、その病気にかかったら大変・治すのは困難だと知られている糖尿病と同じで

共存し続ける病と言われたらね…

もしこの症状が再び悪化したら、今回みたいにまた仕事に支障をきたしてしまうのか…

また迷惑かける事になるのか…って思い詰めたくなりますよね。

 

まだ1歩目にも満たない、始まりの始まりの段階でラストを迎えましたが、

この人たちがいればきっと大丈夫だな…と

未来を想像出来る終わり方になっていてホッとしました。

仙川(小林薫)との繋がりがなかったら、解雇通告を受けた時に感情が一気に込み上げて

自殺行為に走っていた可能性だってあったかもしれない。

躁状態鬱状態の混合状態に入ったら…と弱井(中村倫也)が話していたのを思い出して、

あのシーンは本当にソワソワしていたんですよ。

そして、楓はパンダみたいな、優しさで出来ている旦那と結婚。

お兄ちゃんの事が本当に好きで、尊敬していたのだというのが分かって

ジーンともさせられるのでした。

 

今回は前回とは違い、1人の患者に関わる人数が多く、

新しい登場人物が次々と出てきたために、シリアスな雰囲気がより増しています。

それだけ、この病気の難しさを痛感させられる内容に仕上がっていました。

また、双極症がどのような症状なのか、どう向き合って行けば良いのかを

丁寧に描いていく作風には大変好感が持て、

原作を読まれた制作陣が、この病気について視聴者にも知って欲しいという熱意と意思が

ビシバシ伝わってもきました。

一方で、前回と今回で共通していたのは、「誰かに頼ってみるのも大切」だという教え。

症状は違えど、1人で抱え込んだら体に毒なんですね…。

自己主張があまり得意ではない、周りについ配慮しがちな人が

決して少なくない現代社会だからこそ、放送される価値のある作品だとも思います。

 

適役な役者さんも多かったですね。

調べたら、過去に視聴していた作品にも

何作か出演されていたようですが…(基本、中々顔が覚えられない人間なもので…(汗))、

本作でしっかり認知した松浦慎一郎さんは、

最初は近寄りがたいように見えて、実は妹に一途で情に厚い、

ラーメン屋ではバリバリ働いているという漢気溢れる玄にぴったりでしたし。

小林薫さんは…やっぱり、師匠役でキャスティングされるのに

とても説得力のある役者さんですよね。

道場に玄が訪ねても、その場から離れず座って待っているワンカットなんかはとても絵になって、

座っているだけなのに味わい深さがある…大御所俳優は凄いなぁと改めて思わされるのでした。

 

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