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きれいのくに 1話 感想|まだ序章にしか過ぎない。

 

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謎だった。謎としか言いようのない初回だった。

事前情報(ドラマトピックスの概要欄)を見てみる限りは、

容姿にコンプレックスを抱えた高校生が魔法のアイテムを使って、

憧れの人のパーツを良いとこ取りして"別人の顔"になりすます

ファンタジーなお話なのかと想像していたけれども…

かなり哲学的な作品になるらしい。

最後まで見たから先が気になったものの、多分、1時間での放送だったら

「話引っ張り過ぎ!」って感想に書いていたかもしれません(笑)

30分で丁度良い題材ですね、これは。

 

"エリ"という名前のはずだった吉田羊さんが、

朝目覚めると蓮佛美沙子さんの顔(10年前の"エリ")になっていたオチが独特。

確かに、一瞬「あれ?今ベッドにいるのは羊さん?蓮佛さん?」と迷うくらいだったので、

言われてみれば確かに似ているキャスティング…。

それも、10年前なら同一人物がメイクして二役演じるのが多いものを、

違う役者さんを2人用意するという発想が良い意味で不気味なんですよね。

途中までは、若い方の旦那が凄いクズじゃん…という印象が強かったけれども、

同時に小さな違和感が積み重なっていく心地も覚えましたし。

ああ、だからガラケーなのか…

だから女性2人にしかインタビュー時に年齢が表記されていないのか…

露天風呂や写真撮影で自分が写る(見られる)のを嫌がっていたのは

ちゃんと伏線になっていたのか…

随所に物語の鍵となる要素が張り巡らされているので、

本作は集中して見れば見るほど本質が分かってハマる作品なんだと思います。

 

よるドラ枠が土曜23:30から月曜22:45に移動して、第一弾の連続ドラマ。

本作の前は単発ドラマ「いないかもしれない」を放送していて、

あれも最後は想像力を必要とする不思議なオチだったから…

ライトで若者受けしやすい題材が多かった印象の"土曜時代"とは違って、

枠移動してからは、大人も考察好きな人も楽しめそうな作品を取り入れる機会が

多くなるのかもしれません。

(次作は「いいね!光源氏くん」の続編なので、あくまでも"機会が多そう"という表現)

 

ただ、この作りとなると、リアタイじゃなくて

録画でじっくり、気になる所は巻き戻しながら見たいかな〜…っていう気持ちもあったり。

月曜日、やっぱりどれも惹かれるものばかりで混み合っちゃっているんですよね。

元々期待度が低いドラマを早めに切るか、

録画となると多分土日の視聴になっちゃうだろうから

本作の感想はなしにして見るだけにするか…

とりあえず、他のもチェックしてから色々考えます。

 

ちなみに、wikipediaでネタバレ?っぽい内容が載っている話をチラッと見聞きしましたが、

私は何も知らない状態で楽しみますぞ!

タイトルバックで最初に映る顔が稲垣吾郎さんと吉田羊さんのお2人なのも

意図がありそうですし…

本当にどんな展開になるのか想像がつかな過ぎて、逆に気になる。

 


イチケイのカラス 2話 感想|保身は時に刃物にもなる

 

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凄いですね。2話にして完成度を高めてきています。

1本の作品を見たぞ!という満足感さえ感じます。

 

この手のドラマは基本的に逆転判決されるのが鉄板です。

が…視聴者を翻弄する展開が続くので、それとは関係なしに、純粋に面白い。

序盤の段階で「鬼女の微笑み」と呼ばれている深瀬(前田敦子)を始め、

旦那や義母、医師(金井勇太)、事務総長・健一郎(石丸謙二郎)と

その息子・隆久(馬場徹)などいかにも怪しげなキャスティングを用意しては、

誰が本性を見せるのか?誰が事件に関わっているのか?を予想する楽しさがあるし。

見せ方的にも怪しいと思っていた人が案外そうでもなくて、

逆に「そことそこが繋がるのか!」という意外性にやられたりもする。

判決を言い渡される時のちょっとした間には固唾を呑み、

母を覚えていてくれた娘との再会に救われた心地になりつつも、

でも子供と離れ離れだった"空白の時間"はもう戻らない…

旦那も含めて、あの時信じてあげたら、もっとこうしていたら…という後悔=ほろ苦さも残る。

今回の内容をざっくり例えるなら"人生"…そんな言葉が似合う気がしました。

 

また、1話完結で、「有罪」「無罪」の二手の判決を言い渡す裁判が舞台の作品らしく、

最後は間違っている者に対してはっきりと「間違っている」と言い渡すかのような

悪人を懲らしめるオチもあり、

勧善懲悪モノとしても形が出来上がっていたんじゃないかと思います。

一方で、裏では「間違っていない」と言い張る人物が一人…

"ある裁判"によって弁護士を辞めるほどボロボロの状態になっていたみちお(竹野内豊)が、

手柄を得る事で信頼してくれる仲間が増え、そうして経験値を積み、

最終的には最高裁判所判事・日高(草刈民代)に再び挑戦状を叩きつける

RPG的な構図に近づいてきているワクワク感も。

縦軸にも興味を惹かれてしまいますね。

 

前回で「ゆる可愛い止まり」の印象の方が強かったみちおのキャラクターも、

法廷に裁判官を呼んだり、自分の頭をゆすってみるよう提案したりして

大分自由度が増してきていると同時に。

何度も現場検証をして確認する"弁護士っぽい"場面よりも

法廷で活躍を見せる"裁判官らしい"場面が増えて、

従来の作品の既視感を払拭させる描写になっている感じがします。

 

あとは…主人公においても、周りの登場人物においても、

抽象的な表現になってしまうけど、なんか見ていて心地良いんですよね。

本作が一貫して描いているのは「正義感」でも、全然押し付けがましくない。

それは、相手と同じ目線に立って本心を語りかける

みちおの柔らかくて穏やかな口調も効いていると思うんですが、

彼の仲間達に厄介者扱いしたり嫌ったりしている人が

いないっていうのが大きいのかもしれません。

ボヤいたり呆れたりはするけれど、みちおの能力や人間性を認めている部分もあって、

いざという時には完璧なサポートに回って超優秀なチームワークを発揮する…

そんなプロ集団、全員まとめて魅力的です。

 

全員に好感が持てるから、次はどんな案件に向き合ってくれるのだろうと、

来週がますます楽しみになりました。

前回よりもあまりにも仕上げてきたのでね…書きたい事が色々あり過ぎて

文章がごちゃついていると思いますが(苦笑)伝わると嬉しいです。

 

これは本当に期待出来そうかもなぁ…

やっぱり他の2本は録画に回して、月曜日は本作だけ感想を書く事にしようかしら…。

 

 

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ネメシス 1話 感想|眠らない毛利小五郎&ADの迷探偵コンビ

 

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まぁ、率直に言うなら…放送が日曜日だからまだ良いけど、

疲れている時に見たら、多分途中で寝落ちするかもしれませんな(苦笑)

それくらいストレートな意味で"ユルかった"です。

読売テレビ制作の木曜深夜枠でやってそうな感じ。

 

基本カラッとしていて適当な性格っぽい栗田(江口洋介)に、

ポンコツ探偵だけどヒントを与えればそれなりに推理出来る知能はある風真(櫻井翔)に、

実は一番出来る子ちゃんなアンナ(広瀬すず)と、

初回でそれぞれのキャラクターが掴めるくらいには

説明台詞なしで上手く描き分けられていた印象はありますが、

肝心のストーリー展開に起伏が感じられず、全体的にぼやけて見えるのが気がかりですかね。

多分、この手の作品は、木村ひさし監督だったら

もっと濃く味付け出来るのかも…という惜しさが残りました。

 

私が考えるに、ユルい印象が強く残ってしまった原因としては、

ドラマの核となる推理パートとちょこちょこ出てくる小ネタのメリハリが足りず、

全て一本調子で「老若男女誰でもフラットに見られる」テイストに

落とし込んでしまっているからなのかもしれません。

推理パートで明かされる真相はエグくても良いだろうし。

小ネタはクスッと笑える親父ギャグレベルじゃなくて、更に強烈な要素を用意したって良い。

 

なんと言うか…数々の有名作がある"探偵モノ"でコメディな雰囲気なだけに、

パロディで遊んでみてもアリなんじゃないかなぁと思います。

例えば、名探偵気取りで推理を披露する風真と、遠くでカンペを持って誘導するアンナのシーン…

コナンと毛利小五郎の関係性に見えましたもん。

ファンじゃなくてもそう思った視聴者は多いはず。

その"似てる"を上手い事利用して、吹き矢とは別のもので眠らせてみるとか、

似通ったコスプレをしてみるとか、

そしたら「いやどこかで見た事ある設定だな!」って誰かにツッコませてみるとか。

直接的な表現がダメと言われているのであれば、

有名な探偵主人公の名前をいじった人物を登場させてみるとか。

素材は悪くないだけに、もっと設定をこねくり回せそうな気がするんですよね。

 

そんな訳で、初回を見た限りではあまり惹かれる事なく終わってしまいました。

しかし、本作は脚本協力が出版社の方や、ミステリー小説の原作者など

複数体制になっているので、回ごとにクオリティや面白さにバラつきが出て、

そのイマイチだったのが初回に来てしまった…という可能性もなくはありません。

 

なので、来週も様子見してみますが、

再来週からは25分拡大の「ドラゴン桜」が控えているため、

感想執筆&視聴継続するかどうかは次回で決めるつもりです。

(個人的な事情になっちゃいますが、生活環境が変わって

就寝しなければならない時間が少し早くなったので…

両方とも面白くない限りは(書きたいと思える"何か"がない限りは)

片方に絞りたいなっていうのが本音です^^;)

 


最高のオバハン 中島ハルコ 1話 感想|キャラクターだけでもクセが強いのに…

 

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これは…いろんな意味でガチャガチャさせ過ぎじゃないですか?

 

まず演出で言えば、心のツッコミをテロップで表示する"お遊び"が

ほぼ一定間隔(個人的印象)で施されているので、画面がくどい。

そのため、肝心の痛快劇も薄味で終わってしまった気がします。

まぁ、華々しい世界にいるハルコ(大地真央)と

"普通""庶民"=視聴者の立場にいるいづみ(松本まりか)の違いを強調するために

あの演出をしたのでしょうが…

まりかさんのパニック起こしがちなコミカルな演技もクセが強いので、

気持ちが顔に出るくらいのモノローグに落とし込んでも

十分楽しげな雰囲気は確保出来るんじゃないかなぁと。

その代わり、ハルコがズバッと言う時は、文字をギラつかせて行書体(?)っぽくして

格言めいた表現にするとか。

そっちの方が緩急がついて、彼女の"人格者らしさ"も際立ちそう。

 

そして、薄味に感じた理由はもう1つあって、

単純に初回にエピソードを詰め込み過ぎなんですね。

大衆ウケが良い(とも言える)演出に合わせて、

ストーリーもベタなりに、これから準主人公としてハルコについていって

様々な価値観を学んでいく事になるであろういづみのエピソードに絞ってしまった方が、

本作のコンセプトも掴みやすかったのではないかと思いました。

 

中盤で「水戸黄門」の助さん格さんを彷彿とさせる部下を従えている描写があったので、

チームプレイでゲスな相手を成敗する話をやっても面白そうですね。

あとは今野浩喜さんと大地真央さんの共演があるのかどうかが見所でしょうか(笑)

 

しかし、私としては、土曜日に見る予定のドラマがまだ始まらない中

「一応見てみようかな〜」のノリで本作を見たため、

初回の時点では微妙な印象が強かった以上、次回以降も視聴継続するかは不明です。

来週もテレ朝の深夜ドラマの放送はないから見ても良いっちゃ良いんだけど…

感想は多分もう書かないかなぁ。

 


生きるとか死ぬとか父親とか 1話 感想|異彩を放つ赤い一輪の花

 

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CMが明けてからのファミレスでの親子の会話…

トキコ(吉田羊)のモノローグが入るまで、吉田羊さんと國村隼さんのお2人が

"役を演じている"って事を忘れるくらいだったなぁ。

思い出話に花を咲かせて、相槌入れて、あははは笑って、本当に仲が良さそうで。

それと同時に、こんなに楽しそうに見えるのに

なんで同居は失敗してしまうんだろう?と不思議に思いながら見ていった初回でした。

 

で、その原因は、終盤に畳み掛けるように明かされます…

洗練されて純真な白いカラーとは真逆の、毒々しい鮮やかさを放つ赤い花が

仏壇に供えられている所に、得体の知れない違和感が襲ってくる。

ああ、そうか、"女"がいるんだな…と。

小洒落ていて朗らかで、年を重ねるごとに丸みを帯びた感じで、

だけどただの"素敵なおじさん"ではない過去を秘めているキャラクターが

國村さんにしっくり来過ぎる。

 

数々の女性からの信頼を集めているトキコも、

結婚観や人生観を、両親を通して日々考えながら過ごしていて、

その想いを常に言葉として発しているが故に人気ラジオパーソナリティになったのであり、

彼女も一人の悩める女性なんだというのが伝わりました。

感情的になった時に映った、夜空をバックにした東京タワーが

仏壇に供えられた赤い花と重なって見えたのは…多分意図的な演出ですよね。

奥さんの想いは放置され、苦しんで亡くなっていったのかどうかはまだ定かではないけれど、

娘として、父を心から許せないっていうのはなんか分かる気がします。

(実際、うちの母も部分的には同じ境遇を抱えていて、小さい頃の父への想いとか

そういう話は聞かされた事があったので…) 

 

雰囲気はNHKの土9(土曜ドラマ)のような趣。

心をじんわり溶かしてくれそうな高橋優さんのOPテーマも、ED映像も良いですね。

ED映像の方は最初はセピア調でも、回を重ねて父とのわだかまりがなくなっていく毎に

彩りを取り戻していく…なんて変化もあるんでしょうか。

深夜ドラマで放送するにはもったいない作りで、これは次回以降も楽しみ。

 


レンアイ漫画家 1話 感想|好き嫌い分かれそうだが…まだ未知数

 

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まぁ、脚本家が日テレのドラマを担当される事の多い松田裕子さんなので、

局を移動しても水10っぽいライトな雰囲気になるのは大体予想してはいましたが…

それよりも、演出の方がその枠っぽく仕上げてきた感じがしましたね。

 

初回を見た限りでは、まず演出で好き嫌いが分かれそう。

私は正直言って…所々でコメディにしようと張り切り過ぎているのが伝わってきて、

徐々に羞恥心を覚えてしまうくらいには苦手でした(笑)

緊張して逃げていく時のトコトコしたSEとか、「きゅん♡」のテロップとか…

どことなくティーン層向けの深夜ドラマっぽい。

OLやギャルなどいろんな姿に変装する吉岡里帆さんを堪能する楽しさはありますが、

良くも悪くもよく演じられているイメージのある空回り系の役なので、

吉岡さんを苦手な方は本作に抵抗感を感じてしまうのかも。(あ、私は好きです。)

 

しかし、苦手な演出でも、しばらく様子見してみようという気になったのは、

初回の時点では今後どんな風に展開されていくのか掴みづらい所に

ほんのちょっと興味が湧いたから。

途中までは、可愛らしい顔なのに恋愛は上手く行かなくて諦めてしまっているという、

イマイチ説得力のないヒロインへの恋愛指南系物語になるのかな…と思っていたけれど、

最後まで見てみるとどうやらそういった話ではなさそうで。

レン(岩田琉聖)と本当は一緒に暮らしたいのにぶっきらぼうな言葉になったり、

向後(片岡愛之助)以外に初めて原稿を渡す事を許した相手が出来たり、

初恋の相手=弟・純があいこ(吉岡里帆)だったと知った時のふとした微笑みだったり…

時間を重ねていくごとに透けて見える、清一郎(鈴木亮平)が現在のような

孤独で偏屈な性格になるまでの"過去"がどんなものなのか、知りたい気持ちにさせられました。

 

早瀬(竜星涼)もやっぱり、ただの爽やかイケメンゲストで終わる訳はなく、

もしかしたらあいこと同じように100万の報酬付きで雇われている可能性もありますし。

ここもどう関わっていくのかは分かりません。

 

最終的には、仕事関係にある「恋愛不器用」同士の清一郎とあいこが結ばれるオチには

なるんだろうとは思いますが、

個人的に期待していた(キャッチコピーに書かれてある)

"愛を知らない""愛を見つけたい"といった人間的な部分にも

踏み込みそうな予感はさせた初回でした。

あとは…変に湿っぽい方向にならなきゃ良いかな?

 

 


珈琲いかがでしょう 1話 感想|今日一日頑張った人への"おもてなし"

 

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人情珈琲

 

丁寧で誠実な暮らし。

垣根(夏帆)は…起業した方が向いているのかもなぁ。

机の乱れは心の乱れじゃないけど、その暮らしが心身を整えるのに大事だっていうのは分かる。

でも、会社勤めとなると「効率性」「時間厳守」が重視されてくるから、

遅いと言われたんだったらもう会社の方針に従うしかないんですよね。

 

珈琲好きのお客さんにプチ情報を与えて喜ばせたいなら、どうしても手書きである必要はないし。

世間の"普通"に順応していきながらも、自分なりのこだわりは残す形で

新たな仕事法を模索していけば、この会社にいるのも居心地が良くなるんじゃないかな…

というオチを予想していましたが、

「見ていてくれる人がいる」の落とし方がね…

仕事に関係ない依頼でっていう所にはちょっとモヤる(笑)

 

 

会社がどのくらいの規模か分かりませんが、全体的に上がダメダメですね。

効率性を重視って言ったって、お客さんも案外、

梱包が雑か丁寧かはちゃんと見ている気がしますよ?

サービス業として「開けたら一緒」はいかがなものかとも思う。

そんな訳で、垣根に対しても、会社側に対しても、

半分共感出来て半分「それは…」っていう気持ちで見ておりました。

 

でも、キラキラ女子のイメージがあった馬場(足立梨花)と

腹を割って話すシーンには、ほっこりさせられますね。

違う世界にいる人だと思っていたけれど、もしかしたら共通している部分があるのかも…などと、

お互いの心の距離が近くなっていく展開はやっぱり好きです。

 

死にたがり珈琲

 

布団も服も靴下もベージュだらけっていうのも…個性ですよねぇ。

でも、それは他人が見て良い解釈が出来るのであって、

本人にとってはコンプレックスであり、"殻に閉じこもっている象徴"でもある。

人に文句を言われたり、なりたい自分を否定されたりするのに怯えて、

保身のために生きている毎日。

変わりたいと決心して、何か新しい事を始めても

「どうせ自分なんか…」って思ってしまうタイプなんでしょう。

生活の根本的な所から職業病が染み付いちゃっている感じですね。

 

そんな美咲(貫地谷しほり)に青山(中村倫也)が提案したのは、

まずは身近な所から新しい事に挑戦してみる…というもの。

ここのカレーにハマったとか、カフェオレをプチアレンジするのが好きとかでも良いから、

挑戦の中で趣味に繋がるきっかけを見つけて、

そこから自分らしさを取り戻してみては?と伝えたかったのかもしれませんねぇ。

 

「人情珈琲」で移動式屋台がある日突然消えた時の

垣根の表情には胸がキュッとしましたけど、

美咲の場合は大らかそうなカレー屋の店主がいるので、

今後また心が折れる事があっても安心出来そう。

垣根の方は、本音で打ち解け合えそうな馬場と徐々に仲良くなるのでしょうが…

珈琲まるごと愛してくれる人だっただけに、ちょっと心配。

 

***

 

基本的に2話構成みたいなので、今後の感想もこんな形で。

 

月曜10時から11時6分に移動してからの第1弾。

いや〜、時間帯にかなり合っている作品なんじゃないでしょうか!

家事を終えて、小さい子供を寝かしつけて…やっと自分だけの時間がとれる。

今日も一日頑張った大人達のためのご褒美みたいな作り。

…まぁ、私はもう少し早い時間に録画を見たんですけどね(笑)

 

一息つく珈琲がテーマなので当然っちゃ当然なんですが、

台詞の間や雰囲気を壊さない、まるでカフェで流れているようなジャズ調(?)の劇伴に

センスの良さを感じさせます。

珈琲を淹れる過程もじっくり見せてくれる。

原作者の以前の作品「凪のお暇」でもそうでしたが…

フィクションの中で描く五感を現実世界で伝える事を

大切にされている方なんだろうなっていうのがよく分かる。

 

適度に微笑み、適度に頷き、適度に困り顔を…といった

静かな表情で魅せる中村倫也さんの演技も、本作の世界観にぴったり。

でもって、イケメンを武器に、少女漫画の王道系のSEで

遊び心を付け加えたりもしちゃう。

視聴者側に負荷のかからない、全体的に落ち着いた雰囲気だからこそ出来る"余裕"ですよね。

漫画原作ならではの持ち味とも言いますか。

 

1人だけ復讐ドラマでもするんか…?ってくらい場面が違う三平(磯村勇斗)が

どんな形で青山に関わっていくのかも楽しみです。

で、もう1つ気になるのは、頑なに外そうとしない右手の手袋。

度々考え込む姿があったので、そのうち主人公が珈琲屋を始めた理由を描く時が来るのかな?

 

「凪のお暇」も心満たされるほど好きだった作品だから

本作も多分好きだろうなぁ…と期待していましたが、これは完全に視聴継続決定ですね。

月曜日、本当に充実するかしら…どうかしら♪

 

 


イチケイのカラス 1話 感想|雰囲気の楽しさは約束されている感じ。

 

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最初に、イチ視聴者がおこがましい評価をしてしまってすみませんが…

初回を見た「満足度」「まだまだ改善の余地がありそう度」を比で分けるとするならば、

(6に近い)7:3 といった感じ。

後者が3である理由は後で書くとして、先に本作の良かった所を挙げてみようと思います。

 

まず何と言っても、良い意味で月9らしくない重厚さとリズミカルなテンポのバランスが効いた

演出に惹かれてしまいました。

アバンでいきなり主人公の訳ありな過去を仄めかす構成には真新しさはないものの、

その後の喧嘩をする"謎の人物"の2人を映画ちっくに引きで見せてからの、

言葉巧みに中学生達を味方につけてしまうみちお(竹野内豊)の飄々とした佇まいといった

シリアスとコメディの温度差の大きさが面白い。

その他にも、人物紹介をはじめとしたテロップの処理の仕方、

法廷界の構図の見せ方が実にスピーディであるだけでなく、

更にみちおと坂間(黒木華)のボケツッコミかのようなやり取りが

頻繁に挟み込まれるので、画面に食いついて見るくらいの飽きさせない魅力があります。

実際、前半は、1分間に1回は必ず笑っていた気がします(笑)

 

好きな俳優が月9に出るというワクワクした気持ちで

本当は期待度を★星5にしたい所を抑えて4にした理由として、

事務所の机が壁に向かって一列に並んでいる非現実さや、

裁判官の範疇を超えて弁護士のような現場検証もするという"欲張った設定"から

「ラジエーションハウス」や「アンサング・シンデレラ」の

二の舞になってしまうのではないか?と不安に思っていたからなのですが。

その点に関しては、あなたの職業は警察官ですか?と

坂間が視聴者目線でツッコんでくれる台詞があったり、

辞書を引用して裁判官の権利を示してくれる演出が施されていたりしたので、

そこは安心して見られそうです。

あと…多分、「キャリアが長そうだから」っていうのも大きいと思うんですよ。

比べちゃ悪いんですけど、さっき挙げた2作の主人公は

どちらも若々しいイメージが強かったじゃないですか。

だから、いくらその人が腕の良い人だったとしても、

若造が知識経験豊富な上司を差し置いて手柄を取るなんて事があるのか…?

というあり得なさの方が勝ってしまう。

一方で、渋みを増した方をキャスティングすると、一見考えが真逆でおかしい人でも、

きっとこの人はこういう変わった手法で多くの依頼人や検事達の信頼を得てきたんだろうなぁ…

だから裁判官を続けていられるんだろうなぁ…という

不思議な説得力がある圧迫面接を想起させるシーンは気になったけれども(苦笑))

そんなに"フィクション臭"を感じさせなかったのは、

視聴者へのちょっとした補足の仕方や配役の上手さにあったのではないかと踏んでいます。

そして、真相が明かされる流れも説明台詞ではなく、映像で語らせたのも良かったです。

 

では、それだけ良かった点を挙げておいて、

残りの「3」は何だったのか?という所ですが…

まず、竹野内豊さんがあまりにも"可愛いキャラ"なんですよね。

あ、ただのファンの呟きじゃないです(笑)

公式が"クセ者"とうたっているんだったら、「何だこの人!?」と思うくらい

もっともっと尖ったキャラに味付けしても良いんじゃないかなぁという事。

舞台が舞台なので、いろんな某有名法廷ドラマが頭に浮かんでくるでしょうが、

個人的には「現場検証をじっくり行う」という共通点から

「99.9」の深山から親父ギャグをなくして、薄く仕立て上げた主人公のように映りました。

会話劇は今のままでも十分楽しいし、ふるさと納税品を集めるユニークさもあるのですが、

基本悪くないだけに「もっとこうしたら…」という欲が出てしまった感じですかね。

 

そして、「フィクション臭を感じさせない」と先ほど書きましたが、

坂間は意識改革役を買って出て、裁判長の推薦のもとに地方から配属されるほどの

"出来る判事補"の割には、目撃者の証言に少しも引っかかりを覚えず

すぐに偽証はないと決めつける描写は気になりました。

効率性重視だから発想が貧困なのかどうかは分かりませんが、

とりあえず、悩みはなく真っ直ぐな性格の坂間に

「悩まなくて良い事に悩む」というメッセージを残す事で、

彼女の成長物語パートも1つの縦軸として描いていく形になるのかな?とは思います。

あとは…父からの腕時計で泣かせるくだりは、ちょっと余計だった気がしないでもない。

真相が暴かれるまでプレゼントは渡されなかったのか…

それになんで裁判官が持っているんだ…って事にもなるし(笑)

ついでに書いてしまえば、運転士や乗客は

子供を助けるまでの一連の流れを見ていたのではないか?も疑問でしたが…

もうこれ以上は良いか。

人情エピソードに関しては、初回は恒例の30分拡大だったために尺を埋めたのだろうと解釈し、

2話で15分拡大、3話で通常放送になっていくごとに

泣かせに走る可能性は減っていく事を期待したいです。

 

まぁ、あれこれ書きましたが、

期待に反して大コケしなくて良かった〜…というのが第一の感想です。

雰囲気は本当に楽しめそう。

正直に言ってしまうと、基本的に私は

「好きな役者が出ている事」と「ドラマの内容」は分けていて、

例えば「〇〇がかっこいい」「〇〇が可愛い」といった容姿的な部分を

作品自体の感想に含めないように公平に見ているつもりなんですが…

その点ではもう大変でしたわ(笑)

「じゃっ!」とか、みちこにモテモテだとか、法廷で被告人に見せる柔らかい笑みだとか、

コロコロと表情を変えるみちお=竹野内豊さんについ口が緩みっぱなしよ。

でも、威厳のある役や真摯的な役よりも、

ちょっととぼけた役がやっぱりハマる役者さんだと思います。

黒木華さん、新田真剣佑さん、小日向文世さんとキャストも個性的だし。

うん、充実した1時間になりそうです♪

 

 

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リカ〜リバース〜 3話(最終回) 感想|純愛モンスター・リカの誕生

 

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3人になると迫力とコメディっぷりに拍車がかかるわ(笑)

でも「リカ」の頃より走り方(腕の振り?)が芋っぽいように映って、

なのに追いつけているのがおかしくって。

笑いつつも、そんな所でもレミとリカの違いを出しているんだな〜…と

妙に感心させられました。

最後まで見ると、リカはレミのコピー版…ではないですしね。

 

本作の見所はミステリーではないので、多くの視聴者も予想していた通りの真相で

そこに驚きはなかったけれども、

もう何でもありなジェットコースターな展開と全3話という話数の短さがマッチしていて、

続編としては成功したんじゃないかと思っています。

登場人物も多過ぎず少な過ぎず、一気に消されてしまう恐怖を体感するには

丁度いい人数だったかも。

 

結果的に麗美高岡早紀)はちょっと足の速くて

人付き合いが不器用なお母さん…で終わったけども、

"リカ28歳"を作り出したのは間違いなく、麗美の妄想癖が激しい性格と

支配しがちな教育に原因があったというのが分かり、

続編が作られたからと言ってお馴染みのネタを盛り込んで楽しませるだけでなく、

きちんと"エピソードゼロ"の話に着地していたのもよく出来ていました。

 

結花を演じた山口まゆさんは…調べてみたら、かつて視聴していた

コウノドリ」や「明日の約束」に出演されていたんですなぁ。

当時認識していなかったか、

それか役者の顔が中々覚えられない人なので、忘れてしまっているだけなのかもしれませんが…

いつもは儚さと繊細さが見え隠れした表情が、感情の持たない冷たい表情へと変わっていく

切り替わりの素早さにゾクッとさせられましたね。

赤く染まった白いドレスを着た時の佇まい、

ずっと怖いイメージしかなかった麗美が小者に見えてしまうほど存在感がありました。

高岡早紀さん、田辺桃子さん、山口まゆさんが上手過ぎて、

その分、某純烈の方の素人っぽさが浮き彫りになった感は否めませんが(笑)

叫んだ時の抜けた感じも含めて楽しめる作品です。

 

で、映画はもうね…ポスターからして良い意味でイカれているので絶対面白いだろうし、

暗闇で見るからリカの恐ろしさも倍増するんでしょうけど、

こんな楽しい作品、無言で笑いを堪えて見るなんて

勿体ないなと思ってしまう自分もいて(笑)

私はやっぱり、ギャーギャー騒いだり、笑ってツッコんだりしながら見たいかも。

いつか地上波でもやらないかしら。

 

 

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モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 10話(最終回) 感想|トミーは捨てられたおもちゃに…

 

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え〜っと…トミーの扱い、可哀想過ぎない??

なんだあの、大人になってから捨てられるおもちゃみたいな別れ方(苦笑)

「役目が終えたから」「喋れなくなったから」捨てるものなのか?

さっきまで汗水垂らして探し回っていた萌子美(小芝風花)はどこ行ったのか?

もう喋れなくても、小さい頃から親友だったんだから、

新たな環境で頑張る萌子美を応援するお守り的存在にしたって良い気がするんですけど。

結局、彼女にとってトミーはトミーじゃなくて「モノ」でしかなかったんだ…と

思えてきちゃって、全然感動出来ませんでしたわ(汗)

 

最終回の内容自体も、数話まとめたダイジェスト版を見ている感覚…。

特に、俊祐(工藤阿須加)の劇団に入るくだりも蛇足でしたね。

元々目指していたというより、

一度やってみたかったという未練を打ち消すために挑戦してみたのは分かりますよ。

でもさ、役者志望の人に「ハングリー精神がない」とか言っておきながら、

彼も随分甘ちゃんだと思いませんか?

もし失敗しても花屋が残っている、彼女が待っていてくれるという"保険"があるから

数カ月程度であっさり戻ってこれるんでしょう。

結局は恵まれた環境に甘えているんですよね。

伸寛(田辺誠一)も自分勝手ですが、息子もその点では同じです。

 

それぞれが自由に好きな事をやる中、

千華子(富田靖子)だけが"お荷物"と言わんばかりに

誰かの意見に流されては従うしかなかったという着地点に落ち着いたのもモヤる。

観(橋爪功)に関しては家庭を壊したのは事実なんですし、

別に許す必要はなかったのではないかと。

母が許しているから娘も許す…はイコールにはならない。

みんなが本来の自分を晒け出しては何だかんだで受け入れられてきたけど、

千華子だけは(あの感謝の台詞を除いて)最後まで労ってもらえなかったのは気の毒でした。

確かにうざがられるのかもしれませんよ。

でも、父の田舎暮らしだって、一人暮らしだって真っ当な考えだったのに…。

なんで母だけが最終回になってもディスられ続けてきたんだろう。

 

最初に本作を見た時は、コンプレックスである"ちょっとヘンな部分"を

主人公が受け入れて成長していき、その姿を見た家族も影響されて変わっていく…

みたいな家族再生物語の路線を期待していましたが、

周りのエピソードも膨らませ過ぎたために、結果的に何人もの主役が集まった群像劇になり、

回を重ねるごとに主人公の"モノと話せる能力"がぼやけてしまったのは残念でしたね。

その群像劇にしたって、最終回になったら人が変わったように浄化されていく駆け足展開で終わり。

ファンタジーじゃなくてホームドラマの作りにするんだったら…

萌子美をただの内気で引きこもりがちな性格にして、モノと話せるのではなく、

感情を持たないはずの植物やぬいぐるみの声が聞こえてしまう

"繊細な心の持ち主"の設定にしても十分成立出来た気がします。

 

天真爛漫な役の多いイメージのある小芝風花さんが

こんなにも自信なさげのか弱い役もこなせるんだ…という発見はありましたが、

もし彼女が主演じゃなかったら最後まで好意的には見られなかったでしょう。

小芝風花さん主演作は当たり説」は早くも途絶えた感じですね…。

 

 

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