※本作のシリーズは去年夏の再放送で視聴済みですが、特別編「2004」は未見です。
※本作への愛は足りない頭で1話の記事にしたためたので、
2話以降は純粋な感想として書き残しています。
とうとう終わってしまった…。
今後始まるドラマの番宣も特に関係ないのに、なぜ本作が再放送されたのかは分かりませんが、
今の憂鬱なこのご時世に本作を選んでくださってありがとうと言いたいです。
Believeのくだり、恐らくノーカットですよね。
歌と共に子供達と星野夫婦の様子を交互に映し出す演出でしたが、
歌詞とシーンごとに映る人物のリンクのさせ方が自然だったからか、
台詞はなくとも剛洋(富岡涼)にはその曲が別れを惜しむ曲に聞こえて、
星野夫婦にはきっと自分たちに希望をもたらしてくれる"かもしれない"励ましの曲に
聞こえたのだろう…という受け手の感じ取り方が伝わって来るようでした。
ここが最大の見せ場だ、ここはじっくり見せないとっていうのがよく分かってる。
澄み渡るロケーションの素晴らしさにも勿論魅了されましたけども、
島で流れる時間がゆっくりなように、コトー先生演ずる吉岡秀隆さんの柔らかな話し方も、
"その場の日常"を見せてくれる台詞と台詞の間のテンポ感も、
個性豊かな島の人々の表情や賑やかさも…
全てが心地よく、時に医療業界の現状に打ちのめされて切なく、
でも見終わった後は優しい気持ちにさせてくれる作りが大好きでした。
月並みな感想にはなってしまいますが、直感で「ああ、これは名作だな」と感じた作品は
時間が経ってもやはり色褪せません。
それと同時に、自然な風景に癒されて、こんなに人と人との会話ややり取りを
良い意味でドラマチックじゃなく魅せる作品も最近はあまり見かけなくなったとも
痛感させられる機会でもありました。
個人的に気になっていたED映像も、2004バージョンのものが作られていたんですね。
大サビで夕焼けを崖から見上げるコトー先生のシーンがあるのですが、
無印では体育座りで座っていて、2004では自転車を漕ぐ姿勢で立ち止まっていて、
2006では体を夕陽の方に向けて立っているという流れが
「小さなこの島の医者であり続ける"決意"の固さ」の変化を表しているように感じられて
これもまた印象的。
剛洋くんが島を旅立ってから16年経つ。
まだ20代となると、プロの下で学んでいるのかな。
コロナ禍だけど、島のみんなは元気にしてるかな。
コトー先生はみんなの命を守ろうと、またあの診療所で新たな挑戦を続けているかな。
時間が経ち過ぎているから気になってしょうがない…けど、
漫画は事実上完結してますし、芸能界引退した子もいるので想像するしかないですね。
毎年夏になったらまた「会いたい」作品です。
暇あらば前後のシーズンも見返したいなぁ。
来週から「アンサング・シンデレラ」が始まりますが、
良いバトンタッチになる事を期待しています。
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