2019年秋ドラマ-死役所一覧

死役所 最終回 感想|全然最終回の感じがしない。続編はいつ?

 

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シ村(松岡昌宏)達家族の回想シーンや、

「お客様は仏様ですから」のいつもの決め台詞で締める事など、

一応最終回っぽく見せてはいましたが…

全体的には物語が終わった感じはなく、

普通に今週も放送がありそうだと思わせられる最終回でした。

 

1人の死者の過去をじっくりと映し出すのが本作の大きな魅力だっただけに、

シ村のエピソードが意外にもメインではなく、イシ間(でんでん)の成仏のくだりも

満遍なく同時進行で描いてきたから、駆け足気味でちょっと消化不良…。

加護の会の蓮田(吹越満)達が結局どうなったのかは、

今までにも後日談を明かさない回があったのでまだ良いとして。

娘がなぜあの姿になっていたのか、幸子(安達祐実)がシ村の死刑判決を聞いて

どんな反応を見せたのかなどは一切描かれなかったので、

やはり、前半のミチル(黒島結菜)の詮索のくだりを削っていたら

もっと「描きたかった話」が存分に出せたのではないかなぁと思いました。

(正直、彼女がいなくなってからの方が見やすかったし…)

 

そんな訳で、せっかく本筋は面白いのに、構成のバランスが悪かったのが勿体無い…

という歯痒さを感じてしまったものの。

諸行無常に抗う事の出来ない人間の無力さ」「運命の前ではどうする事も出来ない苦さ」

といったメッセージ性は全ての話で一貫しており、

作り手が視聴者に何を訴えたいのか?は直に受け止める事の出来たものとして

印象に残る作品にはなりそうです。

 

最初はミタゾノに似ているな〜と思ったシ村のキャラクターも、

回を増すごとに、目や表情で「感情」「過去の自分」をチラつかせる演技が良く、

また今回なんかは、パパだった頃の人間味ある"市村"の姿も伝わり、

最終的には松岡昌宏さんの新境地でもあったんじゃないかと思います。

 

ニシ川(松本まりか)の過去の話や、ハヤシ(清原翔)の成仏のくだりを

やらなかったって事は、きっと続編があるって事ですよね。

 

原作はまだ続いているみたいなので、いつでもお待ちしています。

 

 

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死役所 9話 感想|謎の宗教団体・加護の会の実態が明かされる

 

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いよいよシ村(松岡昌宏)の過去=本題に入っていくかと思いきや…のお話。

 

妻・幸子(安達祐実)のエピソードは、今回は軽く触れられただけだったものの、

1話完結部分の寺井(柄本時生)の動きを通して、

宗教団体「加護の会」はどんな団体なのか?そこに入りたいとするきっかけは何なのか?

といった背景が掴み取れる作りとなっていました。

なので、幸子も同じように弱みに付け込まれて…と大まかに想像出来、

加護の会の実態も説明臭く描かなかったのも良かったです。

最終回に向けての前哨戦って所でしょうか。

 

出来の良い弟と比べられ、内定をもらえない日々を過ごし、

自分を出来損ないとまで例えてしまった、低い自己肯定感の持ち主の寺井さん。

そんな彼が家族の前で見せてこなかった笑顔を、

加護の会の人々には見せられてしまうほど悲しい事はありません。

 

約25年前に大事件をも引き起こした某宗教団体がいましたが、

今となっては誰が見ても「なんか気味悪そう」と感じる団体は少なくなってきてますよね。

奇行をする信者がいないから警戒心も薄まるし、アットホームな環境だとも思わせる…

そうやって洗脳させていく。こっちの方がタチが悪い。

 

結局、家族の言葉も耳に入らず、目を覚まさないまま死んでしまい…

今の姿にしてしまった原因を作ったお祖母さんも、

目の前にいて助けられなかった弟も、一生後悔を背負う事になるのでしょう。

せめて亡くなる前に家族の想いに気付いて欲しかったですが、

実際にはそんな思い通りの形で終わらない人が多いのが現実ですよね。残念ながら。

 

来週でシ村の過去が…となると、駆け足にもなりそうでちょっぴり心配です。

ニシ川(松本まりか)の過去も見たかったし、ハヤシ(清原翔)が成仏する姿も見たかったし、

もっと話数があった方が良かったのでは?

 

死刑囚になった理由としては、

幸子が子育てノイローゼで、加護の会に入信させても言う事を聞かないのにキレて、

感情のまま刺し殺そうとしたらシ村がかばってあのシーンに…と予想してます。

 

 

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死役所 8話 感想|死は平等でも、与えられる運命は不平等。

 

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視聴後のグッタリ感が大きい、辛い辛いお話でした…。

イシ間(でんでん)じゃないけれど、子供が絡む話は

やっぱり見ていていたたまれない気持ちになりますし、

なんでこんなに優しい子が殺されなきゃならないんだ…とも思ってしまいます。

 

シ村(松岡昌宏)は「どんなに良い子でも悪い子でも死は平等に訪れる」と

言っていましたが、今回の凛(佐々木みゆ)の件も含めて

一人一人に与えられる運命は決して平等ではないですよね。

子供は親を選べない。そして、まだ自分でいろんな事を判断して動ける年齢ではないから、

母親を信頼してしまいがち…

 

珍しく後日談を見せてきましたが、母親に全く反省の気持ちが感じられないのがまた辛い。

優しく接する過去はあったから、シングルマザーになって数ヶ月したら

育児に疲れ果ててしまったんだろうな…とも考えられるんですが、

だからと言って子供を死に追いやって良い訳ではないので、ちっとも同情は出来ません。

DVのケースと一緒で、一度優しい姿を知ってしまったら

いつか再び以前の姿に戻ってくれると良いな…とどこかで期待してしまうのが人間で、

子供なら尚更その想いは強いんですよね。

ああ、なんで最初っから嫌な態度をとらなかったのか。

そうしたら凛の死は早く訪れなかったかもしれないのに。

 

前回でイシ間の過去を描いてからの今回…という流れも良く、

シ村のアドバイスを受けて凛のそばにいてあげようとする彼の動きに

より温かみが感じられた気がします。

「またあの頃の生活に戻りたい」と訴えかけているような、

本の朗読シーンと 母親が男性と二人でいるシーンを交互に見せる

演出も印象的でした。

 

一方で、死役所の職員に任期満了がある事を知らなかった様子のシ村さん。

恐らく真犯人を突き止めたいから総合案内係をやっているのかもしれませんが、

次回はいよいよそんな彼の過去が描かれるようですね。

いつにもなく怒りの感情を見せる予告での姿…

職員同士のハヤシ(清原翔)とイシ間の回でも心を抉られたから、

とんでもない真相が待っているんだろうなぁ。でも…早く見たい。楽しみ。

 

 

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