2020年冬ドラマ-悪魔の弁護人 御子柴礼司一覧

悪魔の弁護人 御子柴礼司 –贖罪の奏鳴曲– 最終回 感想|何やかんやでハッピーエンド

 

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綺麗に収まりました。

まぁ、駆け足気味になってしまうのはこの枠ではあるあるだと思っているので、

こうなっちゃうだろうなぁとは予想していましたが…。

辞職を求めた御子柴(要潤)が事務所に戻ってきた理由が

「信じてくれている人=日下部(ベッキー)がいるから」というのが、

俺は彼女を幸せにする事は出来ないと言って去っていったものが

結局断ち切れずに戻ってくる…みたいな恋愛ドラマの展開っぽくて

ちょっとフフッとなってしまったり。

 

本作のテーマは「正しい罪の償い方とは何なのか」。

名前を変えて再スタートを切った御子柴の目線でそれが描かれてきましたが、

肝心の事件内容と殺害動機があまりにも突飛で惨たらしいものだったので、

個人的には、最後までその王道なテーマと主人公の意図が

結びつかないように思いました。

つまり、感情移入するには背景描写が足りなかったのかなぁ…という事。

 

王道寄りにするならば、殺害動機も「ついカッとなってしまった若さ故の過ち」や

「本当は殺すつもりはなかったのに誤って刺してしまった」にするべきでしたし。

逆に「虫と人間の中身が同じなのか調べたかった」という動機で押し通すならば、

そんな尋常ではない考え方に至るまでに、少年時代は母にどう育てられてきたのか…

といった家庭環境を1話分ガッツリ描くなどして、

"犯罪を起こす前の御子柴(園田)"を見たかった気がします。

 

肝心の死体配達人の真相もチラ見せするだけで、説明台詞で終わってしまったのも、

前回から岬(津田寛治)の縦軸が急にねじ込まれたのも、

「これ、原作の重要な話が抜けているんじゃないか?」と思わずにはいられませんでしたが。

まぁ…お母さんが救われたのは良かったのかなぁと。

ただ、現在の事件の方もクロの可能性はありますけども…

現実でもきっと、知って得する事よりも、

知らなくて良い事の方がいっぱいあるのだろうという解釈で…。

 

ここまで見てきて話の持って行き方的には、

やはり「もうそこでそのネタを使うの!?」オンパレードな2話が

個人的ピークではありましたが、

台詞にはハッとさせられるものは多く、少年法のあり方とは?罪を償うとはどうあるべきか?

を考えさせられるドラマとしては中々真摯な作りだったと思います。

要潤さんの硬派な弁護士役もハマってました。

 

最後に、今後を生き抜く上でのヒントにもなり、ちょっとタイムリーだなぁ…と感じられた、

一番印象に残った台詞を書き残して終わりにします。

「どうしてみんなそんなに他人の人生に興味があるのか逆に不思議なんだ。

自分の人生が上手くいかないからって、不満を他人にぶつけているんじゃないのかな?」

 

 

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悪魔の弁護人 御子柴礼司 –贖罪の奏鳴曲– 6話 感想|"正義のため" それ、本当かな?

 

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死体配達人の事件は、冤罪だったのではないか?なんて勘繰って見ていましたが、

どうやら自分の意思で本当にやってしまった事らしい。

虫と同じで人間の体はどうなっているのか知りたかったという悍ましい動機を

淡々と語る御子柴(要潤)の姿に、軽くショック…。

シンプルに「罪を犯した者はどうやって償って行けば良いのか」を

問うドラマだったんですね。

 

今回は御子柴の境遇に関係し、母・郁美(浅野温子)が犯人なのか?

彼が罪を犯してしまったのは母の育て方が原因だったのか?という内容が描かれました。

 

名前を変えて更生しても、親や姉が事件に直接関わっていないとしても、

いつまでも貼られ続ける「殺人者の」というレッテル。

この手の話は何度見ても痛ましい…

けれども、動機が動機なので、被害者家族も許し難い事でしょう。

 

しかし、だからと言って、検事が公の場で郁美を「死体配達人の母」だと晒すのも、

いなくなったのを良い事に「怪物」呼ばわりする大家さんも、

何とか生き抜こうとする1人の人間の希望をマスコミが潰そうとするのも、

果たして"正義のため"と言えるのか?と、それぞれの動きを見ていて思うのでした。

 

郁美の殺害事件は、どう考えても無罪になりそうにないんですが…

自ら殺意を持ってやったのか、それとも、夫に命令される形で自殺幇助をしたのかで

罪の重さも変わってきますよね。次回はそこを突く展開になるのでしょうか。

 

 

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悪魔の弁護人 御子柴礼司 –贖罪の奏鳴曲– 5話 感想|勝ち取れなかったけど書き初めは「無罪」

 

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御子柴(要潤)、今回は「悪魔」になれず。

 

まぁ、小笠原の件があったとしても稲見(勝野洋)が殴った事は確かですし、

本人も「殺意を持って殴った」「正当な裁きを受けたい」とは言っていたので

有罪判決になってしまうのだろうな…とは思っていました。

 

目の前の大事な人を救えない程、弁護士として悔しい事はない。けれども…

「お前は今でも、自慢の息子だ」

これが御子柴にとっては最大の褒め言葉でもあり、

十字架として背負っていく記憶にもなっていくのでしょう。

最後に、"被告人"ではなく"父"の顔を見せる稲見との面会シーンが、何とも印象的でした。

 

次回から最終章との事ですが、

御子柴の死体配達人の話には踏み込まないんですかねぇ。

今の所、事件そのものはガッツリ見せていないから、

ついつい主人公の視点になってしまいます。

本当に酷い内容であれば、岬(津田寛治)が罪を償っていないと怒るのも、

桜葉(玄理)が執念深く調査するのも、無理はないかな?と

2人にも共感出来そうなんですけども…

 

 

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悪魔の弁護人 御子柴礼司 –贖罪の奏鳴曲– 4話 感想|ベッキーに論破される教官。

 

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私、前回の感想で「2話分で1セット」「前編は前哨戦として見れば良いんだ」

なんて分かったような事書いちゃいましたが、第2章は3話分使うらしいですね(笑)

1時間持たせられる程の内容なのか…はたまた、途中から別の案件に変わるのか…

どちらにせよ、来年に持ち越さず、年内に解決して欲しかったかなぁ。

 

今回の内容の方は…御子柴(要潤)の過去、稲見(勝野洋)との関係を

ガッツリ描いてきたので、今までよりも更に重みのある話だった気がします。

そう考えるとやっぱり、あの甘い声の主題歌じゃなければ

(見た事ないけど)WOWOWドラマにはぴったりだったんじゃないですかね。

 

「贖罪の奏鳴曲」を映像化してみせたような少年院時代の回想。

そこまで重要視されないシーンだったものの、

雷也が口の悪い教官に対して暴行した話を聞き

「何もなくいきなりとは変ですね」と返した稲見の姿を見て、

本当に父として少年達を信じてるんだな…

だから御子柴が助けたいと強く思ったんだろうな…という説得力が感じられました。

 

厳格で徹底した指導、そして、ルームメイトの雷也の死によって

今の彼が出来上がったのがよく伝わりました。

どちらも、自分と向き合うきっかけをくれた人。この上なく意味のある出会いでした。

しかし、稲見さん…謝罪もするな!はちとズレてるような…(汗)

 

謝っても故人が戻ってくる訳じゃない、その代わり死ぬまで償う権利がある

という想いがあって言ったのは理解出来ますが、

これに関しては、日下部(ベッキー)の言葉「人は間違いを犯したら謝罪をするもの」が

最も的確で最も正論だと思うのです。

稲見の妻・恭子(赤座美代子)がたまたま優しかっただけで、

もっと早くに、そして何年もかけて謝罪をし続ける事で、

ようやく被害者側も考えが変わり始める…というケースの方が多いかもしれないから。

 

相変わらず執念深い記者、防犯カメラがなさそうなセキュリティ甘々な少年院、

緊急避難で罪を軽くするには無理がある事件、

御子柴の良き理解者になるのが早過ぎな日下部など、色々ツッコミどころはあるんですが…

前回同様に、ベッキーさんにメタ的な台詞を言わせる

チャレンジングな配役、嫌いじゃないです(笑)

 

 

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悪魔の弁護人 御子柴礼司 –贖罪の奏鳴曲– 3話 感想|何か恨みでもありそうな桜葉さん。

 

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記者の桜葉あすみ(玄理)さん。

他に記事依頼されてる仕事がないのか?と思うくらい、

御子柴(要潤)に執着しているように見えますが…

親や兄弟が殺されたとか、かつて地位を奪われたとか、

なんか個人的な恨みがあるんですかねぇ。

でないと、関係を持つ稲見(勝野洋)まで探っているのが不思議でたまらなくて。

 

他にもツッコミどころといえば、

三者に稲見の弁護人の名前を警察が教えちゃって良いの?とか、

介護士が 刑事がよく使う警棒を何で持ってるんだとか

色々と出てくるんですけどね。

まぁ、後者はともかく、前者はそうしないと話が進まないのか。

ちなみに、稲見が花瓶で殴るシーン…

植物とセットで大根に見えてしょうがなかったです(笑)

 

構成としては、やはり2話分で1セット。

前編で調査をし要点をまとめてから、後編の法廷でアッと驚かせる。

後編に向けての前哨戦として見たら良いのだなぁと、コツを掴んだ感じでした。

 

どんな手を使ってでも、勝訴にこだわる御子柴。

そんな彼の前に、「はっきりとした殺意を持って殺しました」と言う

曲者・稲見が立ちはだかる…

 

このドラマ、勝訴に出来そうにない不利な状況が大きくなればなるほど

面白いドラマになる気がします。

じわじわとハマるタイプかも…。

 

 

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悪魔の弁護人 御子柴礼司 –贖罪の奏鳴曲– 2話 感想|いろいろと早いな!

 

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3話から第2章。このペースだと、連ドラでは珍しい第4章までやるんでしょうか(笑)

 

事件の真相の二転三転具合は面白く、ちょっと見入ってしまいました。

というか、御子柴(要潤)があの公の場で死体配達人の当本人だと

バラしちゃうのが意外過ぎてなぁ…

亜希子(奥菜恵)の妹がその事件に関わっていた件も、

最初は、自分の過去を利用する形で、彼女が怯えるほど人を殺せない人間なんだという

印象付けをする作戦に出たのだと思っていたのですが、本当に繋がっていたとは。

過去の事件の関係者、カミングアウト…最終章辺りでやりそうな内容を

2話の段階でやっちゃって、今後の話は持つのか!?と真面目に心配しました(笑)

 

それだけでなく、御子柴パートの方はいろいろと展開が早いですよね。

彼が園田なのかどうかを真正面から問い質す日下部(ベッキー)のくだりも、

正体が分かって桜葉(玄理)が記事を作成するくだりも、

カミングアウトした事で御子柴を狙う人物がこの先出てくるんだろうなぁ…と思ったら

もう誰かに刺されてしまうラストも。

少しずつ小出しにしそうなものが、全て2話で描かれる。

(でも…次回予告では何事もないかのように動く主人公w)

 

主題歌が如何にもな「東海テレビ(この枠)らしい曲」感満載だから

一応深夜ドラマっぽくはなってしまいますが、

内容自体は普通にプライム帯でやっていてもおかしくはないですよね。

 

とりあえず、今後どう進めていくのかが逆に気になったので…次回も見てみようと思います。

 

そうそう。余談ですが、

この世界の検事もたった一人だったりします?(笑)

 

 

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悪魔の弁護人 御子柴礼司 –贖罪の奏鳴曲– 1話 感想|どこらへんが悪魔なんだ?

 

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要潤さんとベッキーさん、津田寛治さん出演の弁護士ドラマ…という事前情報しか

得ていない状態での視聴。

 

「悪魔の弁護人」とうたってるので、御子柴(要潤)のどこに悪魔らしさが

滲み出るのかと探るような目で見てましたが…

ごめんなさい、初回の時点では、誰にも肩入れせずフラットな考えで判決を下す

ただの優秀な弁護士にしか見えませんでした(笑)

だって、冒頭での子供いじめの依頼に関しては、

本当に母親の教育が原因だった可能性があるじゃないですか。

親御さんが可哀想だから同情する…っていうのは、弁護士がやっちゃダメですしね。

それに、「鬼!」ならまだ分かるけど、「悪魔!」と叫ぶのも、なんか違和感。

 

最後まで見ても、どこらへんが悪魔なのかいまいち掴みとれないままだったので

公式サイトで「はじめに」のページで調べてみたら…

ふーん…勝訴するためなら何でもする弁護士だそうで。

設定を見てもピンと来ないのは「勝つ事にこだわる」タイプだからなんですかねぇ。

被告人や遺族、傍聴者などがどう見ても無罪になりそうな案件を、

弁護側だからといって自分の儲けも気にせず、「悪いものは悪い!」と徹底的に正す

思いやりの欠片もないというキャラクターなら悪魔と呼ばれても理解出来ますけど、

被告人側からしたら…むしろ救世主ですもんね。

検事側の岬(津田寛治)達にとっては、手のかかる存在という意味で悪魔って事?

でもなぁ…特にその目線で描かれていないから、やっぱりマトモな弁護士に思えてしまう。

 

1話完結式だと思っていたので、次回に続くとはビックリでした。

そんな難しいかなぁ?映し方的に、長女が怪しさ満点でしたけど…(汗)

最近章立て構成にするドラマも増えてきましたが、

たった2話分で第1章と括っちゃうのもねぇ。

 

御子柴の過去の件も。

たとえ名前や経歴を偽って出直してきたとしても、

重いものを背負いながら更生しているともとれますよね。

当時の彼は確かに罪を犯しましたけど(でも冤罪の可能性はドラマではあるある…)

未成年の少年の顔をネットに晒す方が悪魔ですよ(キッパリ)

 

そんな訳で、初回はまぁ目新しい所もない…といった印象で終わりましたが、

御子柴の過去がどう描かれ、それが岬の確固たる考えにも繋がっていくのか?が

気にはなったので、しばらく様子見してみます。

 

ところで…アンチではない事を前提にして書くなら、

日下部は別にベッキーさんじゃなくても良いような?と思ったのは気のせいですかね。

変わった(?)主人公に振り回される新人アシスタント…という設定は

ありがちですし、まだそこまで名の知れていない女優さんでも

しっくり来たんじゃないでしょうか。

(それに、「これは経費で落ちません!」での役のような強いタイプの方が合うのかも。)

 

 

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