2020年夏ドラマ-ハケンの品格一覧

ハケンの品格(2020) 8話(最終回) 感想|もう続編は無理だと思う。

 

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雑だったなぁ。

いや、コロナの影響で、本来予定していた10話を8話に減らしたり、

脚本を書き変えなければならなかったりで大変だったんだろうとは察しますよ?

でもこれは…雑過ぎでしょ(笑)

なぜアジフライに固執するのかも分からなければ、恋愛ターンも投げっぱなし。

前回まで一応重点的に描かれていたリストラ問題もそっちのけにして

AIと囲碁対決とアジフライでこねくり回すくらいだったら、

普通に「大前(篠原涼子)がクビ!?」というエピソードに絞った話にすれば良かったのにさ。

演歌で締められて「働く事は、生きる事だ」なんて迷言を聞かされてもなぁ…

脚本家が途中で仕事を投げ出したのかと困惑するレベル…。

 

さて、ざっくり総括に入るとして(もう?w)…

13年後の続編。

「時代に合わせる」って凄く大切な事だと身にしみて感じる作品でした。

多くの視聴者が期待したでしょうが、いざ蓋を開けてみれば

内容や展開は初代のコピー版。

ホチキス対決が囲碁対決に変わっただけ。

仕事サボって後ろでうじゃうじゃと突っ立っている社員達の描写は一緒。

ハケンを色眼鏡で見て差別する上層部。いつも頼られてばかりの大前さん…。

当時と全く変わらないこれらの要素だけでも時代遅れ感を漂わせていたのに、

更にコロナ禍が重なっちゃって、色々と気の毒でしたね。

 

社長だけがクビになって元々仕事の出来ない社員だけが生き残ったラストを見る限りは

また同じ事を繰り返していくって訳で、今回の評判も考えると

もう続編は作らない方が賢明かと思われます。

人気作は人気作のままで終わらせたら良かったのに。勿体ないなぁ。

いっその事、倒産危機の状態にあるS&Fを、大前が筆頭に

チーム全体で面白おかしく立て直していくサクセスストーリーにしてみた方が

ウケたのかもしれません。

 

次回作のタイトルを借りるとするならば、

最終回はどうかしていた

って事で。ほな、さいなら!

ああ、本当に東海林(大泉洋)とのやり取りを見るためだけに

見続けたドラマになってしまった…(遠い目)

 

 

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ハケンの品格(2020) 7話 感想|クズっぷりを見せつけるリストラ候補たち

 

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ドラマでAIが扱われると大抵ポンコツなイメージがある分、

見極め番長としてあそこまで優秀な存在に描かれているのも珍しい。

毎回毎回、社員達が全然仕事しないな〜と思いながら見てましたけど…

今回が一番ひどかったですなぁ(笑)

 

社員がいる時間帯に人のパソコンに勝手にログインして

機密情報を見てしまう東海林(大泉洋)に…

人の机を漁りだしては片付けもせず散らかしっぱなし、

火事になっても突っ立って見てるだけ、一列に並んで同じ作業しか出来なければ、

今まで権利を主張してたものが「自分たちを救おうとしてるんだ」という言葉を聞いてから

初めて行動に出ようとする自分第一主義なリストラ候補の社員達。

途中で作業を放り出してキレるのなんて、最早駄々こねた幼稚園児でしょ。

まぁ、東海林は主要人物なので残るんでしょうけど…

時間が進んでくうちに他の人達に関しては

マジでクビになれ!

って想いが強くなりましたとさ。

転職活動が長引くように念をかけておきましょうね…(-人-)←ひどいw

 

ポンコツで言えば、里中(小泉孝太郎)も中々でしたね。

以前に「パスワードを変えてくださいね」っていう指摘をされていたにもかかわらず

未だに変えていなかったのは流石にヤバイ(笑)

極秘案件なのに、こちらもパスワードを設定しないで

普通にリストラデータやメールを見れてしまうのもヤバイ。

こんなに管理がずさんで、説明責任はないにしろ

リストラ候補だと分かって戸惑いを隠せない社員達の事を「余計な事」で片付けてもしまう人を

取締役に任命して大丈夫なんか…?と思いましたけど、まさかの独立展開と来た。

取締役、会社設立、どちらにしても上手くいかなそうな気がしますがねぇ…(汗)

 

本当は3話でとっくに視聴を止めてるつもりが、東海林さんに引きとめられて

何やかんや言いつつここまで見てしまいました。

社長のギャフン顔が見られる事を期待して、最終回を待ちましょうかね。

 

 

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ハケンの品格(2020) 6話 感想|言う程AIに仕事奪われてない気がする件

 

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コストカッターに、AIを過信して酷い目に遭う結末…

去年の「ドクターX」にもありましたね。同じような話。

まぁ、今回は中園脚本回ではないので

中園イズムがお2人の脚本家に伝わったって所でしょうけど…

この2人が担当すると粗っぽい内容が更に粗っぽくなる印象があるんですよねぇ(汗)

 

何かにつけては「利益」「コスト」を重視しまくる社長(伊東四朗)達ですが、

本来人がやる必要のない天気予報の情報収集を大前(篠原涼子)に

追加の仕事として毎日やらせたり、

赤字でもない弁当屋だけに目をつけて切ろうとしたりする方が

よっぽど時間的&労働的な意味でも"無駄"を生み出してると思うんです。

AIは気象予報なり情報収集なり、社員の手が回らない(回らない…事にしておくw)

業務を任せて、社員達は目の前にある仕事をやらせれば良い。

導入するにしても適材適所で良いんですよ。

 

あ、冒頭で「粗っぽい内容」とは書きましたが、

解決方法は今回が一番大人で現実味あるように感じられて、個人的には腑に落ちました。

ただ…わざわざAIを取り入れなくても良かったんじゃないかなぁ。

これは普段いる環境によりけりかもしれませんが、

「AIに仕事奪われる問題」を主題に置くほど

その件に対して危機感を感じていない社会人の方が多い気がしちゃいまして。

技術は確かに発展してはいるものの、何だかんだ人の手を必要としている考えが

この国にはまだ残っていると思うのは…私だけですかね?

職場にAIが導入された事もなければ、友人からも「AIが来てピンチ!」な話を聞いた事ない

からしたら、まるでどこか遠い世界のような設定でした。

 

で、最後のリストラの件は×が多いみたいですが…

宇野部長(塚地武雅)は!?部長は候補に入っていないのか!!?

あの人こそ切られるべき人材だと、ほとんどの視聴者は思っているはずだけど(笑)

 

 

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ハケンの品格(2020) 5話 感想|東海林のお陰で結果オーライ♪

 

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お?今まで見てきたのは何だったんだ?

いきなりどうしたんだ??ってくらい面白かったなぁ。

今回の話が一番楽しめました。

そりゃ、宇野(塚地武雅)の派遣に対する安定の責任転嫁っぷりとか、

相変わらずボーッとしてる社員達の描写とか

(でも会議や電話対応するシーンはちょこちょこ見受けられたので、少し改善された感じはしましたが)、

今時なぜかデータとして残っていないらしいアンケートやモロ顔出しのモニター映像、

炎上を食らっていたものが宣伝効果なのか数日経ったらヒットした商品など

脚本自体に強引な要素は色々ありましたけど(笑)

それがちょっと霞んでくるほど、本作にとって

大泉洋さんは大きな存在だったのだと実感。

 

腐れマリモに不祥事課長…大前(篠原涼子)の口から飛び出るワードセンスは抜群でさ。

それを同じくらいに返せる人は新キャラの中ではいなかった訳ですよ。

新シリーズになってから部長や社長のゲスっぷりが顕著に出るようで、

「笑い要素」が本当に不足していたんですよね〜!

ああ…口喧嘩しているだけで何でも笑えたなぁ。

 

東海林(大泉洋)回というのもあったかもしれませんが、

そんな彼を救う人達が、大前、里中(小泉孝太郎)、浅野(勝地涼)、近(上地雄輔)と

13年前から付き合いのあるメンバーに絞られたお陰で、

シュレッダーで裂かれた紙を集めるシーンも、大前が水戸黄門と言わんばかりに大活躍!な

最後の定番の流れも、いつもより印象深く感じられた気がします。

シリーズ化するにあたって大切なのは、主人公の奇行をパワーアップさせる事でもなく、

新キャラクターとのやり取りで新たな風を吹かせる事でもなく、

チームワークの安定感を描く事だったのだと再認識させられた例でした。

 

そして、せっかく本社に戻ってきたと思ったら

"ハケン切り"をやらされそうな東海林。

近の「派遣社長を馬鹿にすると痛い目に…」という宇野に対する発言も含めて

唐突な展開ではあるんですけど、恐らくここは話数の関係なんでしょうねぇ。

来期のドラマが8月12日スタートって事は…本作は長くても8話で終わり。

まぁ、最後に 手のひら返しをする宇野のギャフン顔が見られたら何でも良いです(笑)

塚地さんは役者として好きですけど、この役は本当にムカつくw(おっと…)

 

 

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ハケンの品格(2020) 4話 感想|給料泥棒はどっちかな〜

 

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ああ、どうしたもんか…

社員みんな暇そうやな

って感想しか出てこない…(苦笑)

何かある度に「蜜」な状態で立ちっぱなしでいるわ、

井出(杉野遥亮)を探すにも全員で動くわ。

本当にプロの社会人らしく仕事している様子をここまで見た事がない。

それでも派遣の前では一丁前に「お前らのせいだ」という責任を押し付ける。

実質無賃金残業の飲み会で自分語りして育てたつもりか?

商品の整理も最終チェックは正社員がするもんじゃないのか?

部活動の学生を送る壮行会か!ってくらいのあの

新人の初めての外回り営業に応援するシーンなんて、いつの時代だよと思いながら

失笑して見ちゃいましたよ。まったく…。

 

大前(篠原涼子)だけが給料並の仕事をしているにもかかわらず、

正社員からは「派遣のくせに」と言われて冷ややかな目で見られる構図。

舞台や放送局が変わっても、どこぞの失敗しないフリーランスの医者と同じですね。

そして、主人公を立てるために他の人物と腕前に差をつける所もよく似ている。

 

今回に至っては、物語の導入は「同一賃金」から始まったはずですが、

ご飯もろくに食べられなくなるほどの給料しかもらえていない千葉(山本舞香)が倒れた事で

かなり深刻な問題提起になると思われたものの、

いつの間にかしれっと話がすり替えられている所も気になりました。

キャラクターの個性で引き延ばしているだけで、

よくよく考えたら何も解決していないんですよねぇ。

(っていうか、東京の企業でしかも残業もしているのに、

手取り9万って時給いくらになってるんだ…?)

 

勝手な行動をして冷蔵庫に閉じ込められて〜という先の読みやすい展開。

まぁ、ボンクラではあるけれど、周りに流されず自分で動こうとする点では

ある意味大前さんに憧れるのも頷けますな(笑)

 

コロナの影響で舞台の仕事が延期or中止になったからか、

次回から本格的に東海林(大泉洋)の出番が増える模様です。

やはり、大泉さんがいるだけでその場がパッと華やかになりますね。

大前とのやり取りを目当てに見続けようとは思っています。(やり取り"だけ"ねw)

 

 

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ハケンの品格(2020) 3話 感想|SNS啓発でも真相探りでもなくカレー作り

 

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えっと〜…会社には正社員がいて、ハケンがいて、スーパーハケンがいるけど、

社員食堂には正社員以上の業務をこなすアルバイトが一人いて

後はみんな業者さんって感じなの?

よく分かんない社員体制だなぁ。

そういう場所は普通、パートやアルバイトが多くいるもんではないのかな。

美味しいカレーを作れるレシピがその人しかいない事になっているのも謎すぎる。

労働者は誰が管理してるの?材料費の生計は?領収書は?

色々と設定に無茶があり過ぎでしょ。

 

SNSに動画投稿した新人社員を叱って教育するでもなく、

"バイトテロ"と言われた牟田(六角精児)にあの時の真相を確かめて

炎上騒動を釈明しようと問題解決に動くでもなく、

不味くなったカレーを以前の味にすれば顧客との信用関係を取り戻せるとも到底思えません。

美味しければ良いの?そんな単純で終わる訳ないじゃん。

ニュースで取り上げられて、スーパーで調味料が売られていれば

回収してくれと申し付けるまでお怒り状態なのに、

「ブロガーがここのカレーを褒めてたから行ってみよっか♪」ってなるのでしょうか。

  

大前(篠原涼子)の描写にしたって、「彼は誰よりも職場を愛していた」と美談をする割には

やっている事はただカレーを作っているだけ。

"汚れた社内をぶった斬る、主人公による痛快スカッと話"が見たいのに、

シーズン2になってからどうも"主人公をどう面白おかしく見せるのか"に焦点を当てて、

活躍する尺を長めにとっている内容になってしまっているのが気になります…。

それに、片付けを頼むシーンも、正社員ではなく新人派遣2人に任せているのも

「派遣は任された仕事を時間内でこなすのみ!」という

彼女のポリシーと矛盾しているような…?

 

とにかく、なんで13年間も経営が保てているのかは知りませんが、 

「人」よりも「お金」しか目がない会社だって事は理解出来ました。

 

主人公を立たせるために周りの設定や人物を露骨に無能にするのは

個人的には好きではないし、

こういったエンターテインメントな作品は、コメディ強めの大衆受けする話に見せかけて

実は世相を反映させた考えさせられるような要素をも含ませているべきだと考えています。

 

なので、私には合わないって事でもうリタイアしちゃおうかなぁ…と思ったんですが…

次回は東海林とのやり取りが復活するとの事で、あと1回だけ様子見します。

これで少しはモチベイション♪が上がってくれると良いのだけど。

 

 

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ハケンの品格(2020) 2話 感想|周りを見れてない社長にモヤっとボール!

 

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う〜ん、なんか、なんかなぁ…ですね。

昨日のドラマの「オリジナルを超えられるリメイクなどない」じゃないけど、

高視聴率で視聴者のハードルが上がっている作品の続編は成功しづらいっていうのを

モロに表しちゃっている感じ^^;

 

今回は「頼まれなくても仕事が入る充実した正社員たち」vs

「頼まれた仕事以外はやってはいけない派遣」の構図。

派遣は責任がとれない立場だから、企画書を作ってはダメだと言う。

せっかく作っても努力は報われず、自らの手でシュレッダーにかける羽目もなってしまう。

しかし、千葉(山本舞香)の考えた企画がクライアント先に気に入られるも、

企画書は廃棄してしまったので今から作り直して会場に提出しなければならない…

そこで春子(篠原涼子)がピンチヒッターとして活躍!という展開でした。

 

権利のない自分でも、正社員と同じように企画書が作れた。

本来なら出来ないであろうプレゼンも任された。

この下克上の流れで春子がとったのは…語尾を言い切らない手法。

……え?そこだけ"派遣たる者"をなんで頑なに守ろうとするの?

なんで肝心な所を笑いに変えちゃうの??

ここが個人的には引っかかりました。

(漫才みたいなやり取りもくだら…あんまり面白くないし…)

大体、今回に関しては春子が前に出るのも違う気がしますし、

どんなに時間かけても(あるいは電話越しでも?)千葉に説明させた方が

王道の逆転劇になって、現実で働く派遣の人々が明日も頑張れるような

話になると思うのですが…。

どうしても主人公の見せ場を作りたかったためかもしれませんが、

"突飛さ"をまたどこか履き違えてる感じがしてなりませんでした。

 

「派遣はいらない」「社員は家族だ」と言っている社長(伊東四朗)も

色々と矛盾してるんですよねぇ。

今あなたが引き連れてる社員、食堂で気を遣わせている社員、

派遣に注意する度仕事しないで、密状態で突っ立ってる野次馬ばっかり

なんですけど、それ、分かってます?

「アットホーム」を売りにするトップは、やっぱり信用ならないですな(笑)

派遣の採用は社長の知らないうちに、勝手に進められているんでしょうか。

 

前作はくるくるパーマとのやり取りがあったから笑える部分もありましたが、

その人がほぼ登場しないとなると、

全体的にギスギスした雰囲気が強まっているのも否めませんね。

ポジション的に一番近いのは宇野(塚地武雅)なんでしょうけど、

特に"崩し"の要素がないからなぁ…。

春→夏ドラマもぼちぼち始まるので、次回を見てから視聴継続するかどうか決めます。

 

 

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ハケンの品格(2020) 1話 感想|時代に逆行した会社で働く派遣たち

 

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前シーズンはついこの間までやっていた「春子の物語」を通して視聴済み。

とは言っても、2話のホチキス早打ち対決のシーンの時点で

会社と働く人々の描写に疑問を感じ、それ以降も主人公の変わり者っぷりを

前面に出せばウケるだろう感満載の展開が続いたため

終盤の方はあまり真面目に見ていないんですが…

13年も経てばさすがに令和時代らしい価値観を少しは取り入れてくれるだろうと

淡い期待を寄せながら初回を見てみました。見てみたのですが…

むしろ再放送しない方が良かったのでは?

と思えるくらい、13年前とちっとも変わらずの体育会系ブラック企業っぷりに

いろんな意味で愕然とさせられる内容でした。

 

海の近くにあれば間違いなく潮で崩れやすいであろう会社の立地とか、

チェーンソーとか、派遣にも「アンタ」呼びとか色々言いたい事はあるんですが、

一番あり得ないのはコンプライアンスの描写でしょう。

些細な言動でも「セクハラ」「パワハラ」だとテレビで取りあげられる世の中で

当時よりも女性の扱い方に神経質になっている男性社員は多くいるはずですし、

ましてや、企業はイメージ勝負でもある訳で、S&Fのようなある程度大規模な所なら

コンプライアンス対策はしっかり施されているはず。

なのに、まるで裁判でもやってんのか?とツッコミたくなるような、

人事部全員で2人の新人派遣を吊るし上げと来た。

恐喝ですよね?これ、集団いじめですよね?

録音すれば(偶然してたけど)社員の運命を変える

かなりの証拠になりますよね??

でも、ハニトラ呼ばわりされ、精神的に追い詰められてたのにもかかわらず

「まだここで働けるんですか!?」って喜べる精神って一体…(滝汗)

落とし所が強引過ぎて、いくらチェーンソーで大々的にやったとしても

全くスカッとしませんよ。

 

主人公が周りを変えていく痛快系お仕事ドラマには

敵対する会社・ボスの存在や、曲者な悪役の存在は欠かせないのでしょうが、

本作に関しては悪役サイドの言動も主人公の解決方法もどちらも

突飛過ぎてリアリティがないので、

社会派作品もぼちぼち出てきた今の時代となるとあまりにも浮いて見えてしまいます。

特に前作より悪化しちゃってるな〜と思えたのは、

里中(小泉孝太郎)が春子を頼りまくる件。

いじめ撃退には春子。商談にも春子。新人のお悩み相談にも春子。

ドラえもんドラえもんなのか?

本来なら派遣じゃなくて上司がやる仕事でしょ。

huluでまたオリジナルエピソードが配信されるようですが、

それよりも、春子のいない13年間、どうやって会社が保たれてきたのかを

逆に見てみたいもんですよ。

 

私が仮にドラマをあまり見ていない層で、かつ今回の内容が13年前のものだったら

まだ楽しく見ていたかもしれませんが、

令和になっても「平成」どころか「昭和」体制の会社の話が続くのか…と思うと、

次回以降も感想を書くかどうかは不明です。

時間かかって、せっかく放送出来たドラマなんですけどね…

"浮世離れ"感が薄まってくれる事をもう少し期待してみます…。

 

 

※記事タイトルの下にあるカテゴリー「2020年夏ドラマ」表記の件ですが、

本作を全10話とすると8月中に終わる事を想定し、

「最終回を迎える月」を基準としたために夏ドラマ扱いといたしました。

まだ初回も始まっていない他の作品も同じです。

ただ、放送再開し、かつ最終回まで予定通り放送される事が決まっている

「美食探偵 明智五郎」「家政夫のミタゾノ」については春ドラマ扱いとします。←一応報告。