2020年秋ドラマ一覧

DIVER-特殊潜入班- 5話(最終回) 感想|DIVERだけに海に潜ったって?

 

f:id:rincoro_ht:20200922232009p:plain

 

黒沢(福士蒼汰)の過去だけでなく、阿久津(りょう)と遠藤(小市慢太郎)の関係性も

盛り込んできたから、「上手くまとまるの?」と思ったまま見始めた最終回。

しかし、途中の見せ方に良い意味で"引っかかり"を覚え、

あ〜なるほど…そんな風にして繋げていくのか…という驚きもあり、

最後までどんな着地点になるのか分からないハラハラ感を楽しみました。

けど…あのラストだけは頂けない感じだったかな(笑)

 

黒沢が海に落ちるバッドエンドで終わらせた方が、

個人的には余韻が生まれた気がしたんですけどねぇ。

(今思えば、録音機だけが海に沈むカットも納得ですが。)

主題歌自体は壮大な曲調なので、いつもはあんまり合ってないのかな?と思いつつも、

今回の阿久津と黒沢のシーンでは妙にマッチしていたんですよ。

コブクロの芯の通る声が、彼女がD班を立ち上げた本当の理由を知ってやるせなさを覚えた

黒沢の「心の叫び」と重なって。

本作のテーマ、そして彼のモットーでもある「悪者にはどんな手段を使ってでも成敗する」

しかし、それは全ての人に通用するとは限らず、

社会の巨悪の前ではどうしようも出来ない事だってある…という"不条理さ"も描いていて、

本作で最後に伝えたかったのはこの答えだったのだと腑に落ちた途端の…

突然1年が経って「今でも仲間と楽しくやってます!」的なオチですもん。

えっと、一度逮捕されてもう顔が知れ渡ってるのに雇うの?

今でも阿久津の下で働いてるの?父親を殺された佐根村(野村周平)とはどう仲直りしたの??

SNSで公式が1年間の空白を解説して欲しいくらい、頭がパニック状態でした(笑)

 

まぁ、ラストに「?」を覚えただけで、

基本的には面白く見られた作品ではありました。

さっきも書いたように本作が描きたかった事は見えましたし、

阿久津を"謎めいた人物"に仕立て上げるのも、この話数なら無理ない

ちょうど良い塩梅だったと思います。

変に引っ張り過ぎても「また進んでない」「後は最終回を見れば良いや」と

なる可能性だってありますしね。

 

「妙に次が気になってしまう」という見所をミルフィーユのように何層にも重ねて、

物語が徐々に深みを増して行く作りが魅力的でした。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓今までの感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net


極主夫道 2話 感想|専業主婦(夫)に適う者なし!

 

f:id:rincoro_ht:20201011233845p:plain

 

た、たのしーーーー!

良い意味でくだらねーーーー!!(笑)

スイーツ「いいね」対決から始まり、ヨガのポーズネーミング対決に、

「奥様>極道」のカースト制度を思わせる構図に、主婦達による喧嘩祭に…

ネタ盛り沢山でとにかく笑わされた1時間でした。

この手のコメディものだと大体はパロディに頼ってしまうものですが、

それもなく、あくまでも役者の演技だけで面白さを成立させている所にも好感が持てますね。

 

玉木宏さんと滝藤賢一さんの掛け合いは息ぴったりですし、

物語を引っ張っていく"裏主人公"的な役割を担っていたMEGUMIさんも

「スカッとジャパン」の個性的なキャラで経験を積んできたからか

笑いをとる事に一切躊躇がない。

お陰で、前回よりもテンポが良く感じました。

滝藤さんの金髪頭、ちゃんと見たかったなぁ…

一回でも巻いているタオルを外して欲しかった…(笑)

 

「ルパンの娘」もそうですが、全力バカな作りで

思いっきり笑える作品がある事は、今の時期には本当にありがたいです。

途中からシリアスか感動系に路線変更せず、このまま突っ走って行ってもらいたい。

 

しかし…ただ毎回「面白かった!」で終わってしまいそうなので、

感想を書き続けるのかどうかはまだ迷っていてw

日9が面白くなれば良いんですけどね。うーん、どうすっぺかな。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

 


危険なビーナス 2話 感想|勇磨が主人公の方が良かったんじゃない?

 

f:id:rincoro_ht:20201011233651p:plain

 

良くも悪くもミステリーっぽい作り。

前回よりも登場人物が絞られてきたので、相関図と照らし合わせないと混乱する頻度が減り

全体的には見やすくなりました。

そして、いくつかの謎を提示したまま終わらせる事で、次回も気になるという

視聴者への"引き"の役目も果たせているんだと思います。

 

ただ…これらが面白いかどうかはまた別で。

逆に言ってしまえば「開かずの扉」「楓(吉高由里子)は明人(染谷将太)の妻なのか?」

「牧雄(池内万作)を押した犯人は誰か?」は

色々仮説を並べ立てただけで、全く状況に進展はないのです。

だから、終盤で勇磨(ディーン・フジオカ)を

伯朗(妻夫木聡)が窮地に追いやったように見せた展開になるまでは

ちょっと退屈に思えてしまいました。

まぁ、拡大放送になっていたのが余計に冗長感を生み出していたのかもしれませんが、

それにしても話が進まな過ぎです。

 

今回はディーン・フジオカさんの出番が多く、

彼が登場するだけで画面に一気に華を添え、物語を引き締めていたのが

唯一良かった所でしょうか。

シャーロックらしい鋭い洞察力、真海さんらしい燃えたぎる野心家っぷりを

両方併せ持っている感じがザ・おディーン。

自分でどういうキャラクターに仕立て上げたら様になるのか

もう魅せ方が分かっているのでしょうね。

浮世離れした佇まい。目的を果たすためならどんなに汚い手も利用する

潔い役柄を演じさせたらピカイチ。

※10/18 20時頃追記:読者様のご指摘により、この部分の文章を一部修正しました。

どちらの作品も黒岩勉脚本だから

黒岩さんも扱い方が分かっているのだろうという旨の感想を残しましたが、

そういえば「シャーロック」は井上由美子脚本でしたね。お恥ずかしい(汗)

 

だからこそ…1つ気づいてしまったんですよねぇ。

役者自身を指していないのを前提に言っておくと。

正直、伯朗が主人公である事に必要性を感じないのです。

そもそも資産争奪戦に積極的でない、巻き込まれた立場にいるから

仕方ないのかもしれませんが、

勇磨に煽られて初めて自分の意思を見せる、楓の指示のもとに動く…

結果的に"受け身"になっているのが

"主人公らしさ"で考えたらパンチが弱くなってしまうのだと思います。

誰かがいないと活躍出来ないんだったら、

最初から楓と勇磨の二人体制でも成立したんじゃない?と。

 

吉高由里子さんは可愛らしいんですけど…

相手を惑わす女性よりかは、どうしてもビールを飲みながらふにゃふにゃ楽しそうに

笑っている役の方がしっくり来る気がしてしまうんですね。

動物病院パートも特にお仕事している様子はないので、そんなに尺はいらないし。

中村アンさんだったら適役だったのかしら…?

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓ 

kimama-freedays.ddns.net

 

 


35歳の少女 2話 感想|精神年齢は10歳というより5歳の少女?

 

f:id:rincoro_ht:20201011005907p:plain

 

端的に言っちゃうと、私は本作を好意的に見ています。

理由は、望美(柴咲コウ)のキャラクターが「過保護のカホコ」のカホコと重なるから。

その作品も恋愛や 家族の価値観の違いを盛り込んでいれど

主人公の成長を見守りたくて見ていたような節があったので、

そこは本作でも共通して描かれているのではないかと思っています。

(結人(坂口健太郎)が麦野くんと重なる所も似ているし。)

ただ、この事を前提に置いたとしても、ちょっと無理があるよなぁ〜という違和感を

数多く感じてしまったのは事実です。

 

まず、これは前回でも思った事ですが、

望美をもっと年相応のキャラに近づけて欲しいという事。

今の状態だとあまりにも無邪気過ぎて、10歳(小4)ではなく4,5歳(幼稚園児)に見えてしまいます。

10歳となると、お子様ランチを頼むような年齢でも、

バルーンの遊具で遊びたくなるような年齢でもなくなるはず。

お子ちゃまな小4なのだと都合良く捉えたとしても、

「いらしてください」というませた敬語は使える"矛盾"が

視聴者をさらに共感しづらくさせている気がします…。

というか、まだ心が不安定になりやすい状態の小さい子を

親が心療内科に連れて行く発想にならないのも変ですし、

当時の事故の記憶が鮮明に残っている望美が現場に行って精神疾患を起こさないのも、

大人用の自転車に普通に乗れてしまうのも変。

回を増すごとに成長して違和感はなくなるかもしれませんが、

それにしても「10歳にしては…」と感じてしまいますね。

 

次に、物語の展開において蛇足な描写が多いという事。

今回の結末で、子供の成長と共に周りも成長して行く

25年遅れた子育て奮闘記の話になるのは理解出来ました。

そう考えると、父の現在、妹の現在、結人の現在と

様々な人物の状況をあれこれ描くスタイルをとるのも分かるのです。

望美が関わる事で"何か"が起きるためのネタ振りにもなっているのでしょう。

しかし、どうしても"蛇足"だと感じてしまうのは

「主人公がいない」場面まで万遍なく描き過ぎているから。

"望美の成長"を前面に出して物語を進めている段階なら、

周りの人々の問題は「何か抱えてそうだな〜」などとサラッと提示する程度で良いのであって、

わざわざ"望美の成長"と同じくらいの分量を見せる必要はないと思いました。

 

まぁ、色々書いたものの、一番違和感を覚えるのは

エキストラの演技指導なんですけどね。

あんなに全ての人がチラチラ何度も見るかね?

そこが不自然でしかないです(苦笑)

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


天使にリクエストを〜人生最後の願い〜 5話(最終回) 感想|さすらいの旅はこれからも続く

 

f:id:rincoro_ht:20200919215502j:plain

 

話数が短いだけに、「お?ちょっとまとめに入ってるな?」という感じはありましたね。

島田(江口洋介)と時恵(板谷由夏)の関係性もてっきり

これから時々会う形で時間をかけて取り戻していくんだろうと予想していたため、

まさか復縁&しかも一緒に住む事まで考えているとは思わず(笑)

寺本(志尊淳)が「おばあちゃん」と呼べるようになったのも、島田の説得のお陰なのかしら。

成長するまでの経緯はもっと知りたかったし、

今回の話こそ2週にわたって放送しても良かった気はしますが…

まぁでも、今まで描いてきた「相手の願いを叶える事で、自分も過去と向き合って変われる」

というメッセージ性は一貫していたので。

純粋に「良かったね…」と安堵しながら泣ける1時間でした。

 

寺本が和子(倍賞美津子)をおばあちゃんだと受け入れる事が出来てからは、

今まで「サイレントエンジェル」として活動してきた思い出の日々に、

「さすらい」をみんなで歌う楽しそうな姿に、記念写真に、

そして最後は通ってきた道を一斉に映すED映像に…と

ザ・最終回!らしさを盛り込みまくる。

心のどこかにあった憑き物がとれたような4人のその後の姿を

延々と描き続けてくれる終盤の展開が粋だったなぁ…。

憑き物がとれたと言っても、これから出会う人々との関わりを通して

また試練が訪れる日は来るだろうけど。

でも、今の4人なら大丈夫。そう信じたいです。

 

本作はストーリー自体も完成度は高かったですが、

世代の離れた私でも様々な登場人物に食い入るように感情移入出来たのは、

役者一人一人の表情をじっくり見せるカメラワークの美しさもあったからだと思っています。

苦しみに耐えられない時の顔。何かに気づけた時の顔。救われた時の顔。

劇伴は基本的にギターかハーモニカで洒落た雰囲気を漂わせていて、

それを使って一切泣かせにかかろうとはしない。

よくある人情モノでも「死と向き合う事で救われる人々」を

真摯に描いている所に新鮮味を感じました。

 

ロードムービーっぽい作りもお気に入りになってしまうほど、

自分の中ではかなり好印象で終わった作品でした。

続編は見たいけど…島田達の中では過去にピリオドがついたので、

もうこれで完結させて、今後は視聴者自身が想像を巡らせるくらいが"らしい"のかも…ですね。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓今までの感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


天使にリクエストを〜人生最後の願い〜 4話 感想|ボケ封じの寺が守ってくれたもの

  

f:id:rincoro_ht:20200919215502j:plain

 

仲良くワイワイ喋ったり、お煎餅の入った袋を回したりしている

移動中の車内の様子が遠足みたいで

凄く微笑ましいなぁ…と思いながら見ていたけれど、

寺本(志尊淳)も同じく過去に傷を抱えていた者だったと分かってからは

そう感じていたのにも納得してしまいました。

まだ自我がなかった頃だったとは言え、そばにいる"はず"の存在がいないという現実を

子供の時から目の当たりにしてきた訳だから辛いですよね…。

時恵(板谷由夏)も連れて、痛みをみんなで分かち合おうとした巡礼旅。

 

いつにも増して聖哉(林田悠作)の回想が多いのが

見ている側をとてもいたたまれない気持ちにさせます。

でも、全体を覆う緑の風景が、最後の亜花里(上白石萌歌)の歌声が心を癒してくれる。

それらの演出がなかったら…ただ重苦しい余韻だけが残ってしまったでしょう。

 

今回歌われた「守ってあげたい」をなぞるならば、

ボケ封じの寺は、三井(山本學)を"孫が亡くなった"という悲劇から守り、

島田(江口洋介)と時恵を"十字架を背負った自分自身を責め続ける贖罪の日々"から

守ってくれた。

階段を上る島田が走馬灯のように過去の出来事を蘇らせていくシーンで

最後に出てきたのは仏像のカット…。

再びあの時の回想になった途端、「息子が守って欲しかったもの」を思い出した。

その一連の流れが「もう自分を追い詰めなくて良いんだよ」

「2人で本当の事を話し合ってみてごらん」と

神様が背中を押してくれているみたいで、自然と涙が溢れてしまいました。

 

「聖哉、すまなかったぁ…!本当にすまなかった……」

何度も謝り続けながら顔をくしゃくしゃにして泣く江口洋介さんを見るだけでも辛いのに、

声がたまに裏返っているのがもうズルいとしか言えない。

想いを全部出し切って少しでもモヤモヤが取り除かれたのか、

前半で車を走らせているシーンでは真顔だったのが、

帰りのシーンでは表情に柔らかさが漂っているのも"変化"で対比が効いていて印象的でした。

 

個人的には2話から本作の持つ魅力にグイグイ引き込まれていって、

特に今回の話はドンピシャだったので、次回でもう終わってしまうのか…という

寂しさが一気に込み上げてくるようです。

なんで5話なんだろう。

本作だけでなく、この枠は良い作品が多いのに、話数が短すぎるのが本当に勿体ない(泣)

 

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木 6話(最終回) 感想|説教7割:真相3割。

 

f:id:rincoro_ht:20200918231336p:plain

 

終わりましたね。

で…黒幕はやっぱり澤登(六角精児)でしたね。

↑いつも冒頭でネタバレを書く時は、まだ見ていない方に記事の概要が

目に入ってしまわないように○で伏せていますが、今回は特に捻りはないので隠しませんw

最初っからどう見ても怪しかったし、そもそも候補が限られているので…。

しかしまぁ、ぐわはははという笑い方も、松原(仙道敦子)に殺されそうになる時に

小柄な神崎(山田涼介)の後ろに隠れるものの 体がはみ出てて全然隠れきれてなかったのも

それなりに面白かったんですけど、

六角さんがラスボスはちょっと違うよなぁ…と思ってしまいましたな(笑)

何となく、RPGでいう、ステージが終わる度に進化と特訓を重ねて

主人公達に戦いを挑む小ボスって感じがするのは気のせいですかね。

 

真相はあっさり済ませたのもありますが、

涙を誘うような説教シーンが全体的に多かったのも

あまり引き込まれる事なく見終えてしまった原因でしょうか。

中でも1つ挙げるとしたら…彩乃(関水渚)ですね。

私、最後まで彼女が好きになれませんでした(爆)

謝りに来たと思ったら、説教を垂らして去った。

神崎と黒木(田中圭)の関係を壊した張本人なのに

何を家族目線で綺麗事ばかり述べているのかが謎で。

3人ってそんなに付き合いの長い仲だったっけ?と思ってしまったのは

話数の短さのせいなのか、それとも人物の描写不足なのか…

あ、どっちも…でしょうか(汗)

 

チーム一丸となって捜査するくだりも鉄板なはずが、

メンバー1人1人に愛着がある訳じゃなかったので、中盤からの展開にもノれなかったなぁ。

前にも書きましたけど、もっと脇役も立てて欲しかったです。

ジェシーさんはParavi要員だとしても…江口のりこさんと八嶋智人さんが勿体ないですよ。

あれ?もう一人若い女性刑事っていたっけ?←酷い^^; と思ってしまうくらいには

チームの印象が薄かったのも残念。

 

まぁ、このご時世がご時世なので、スパンを元に戻すために

本作も話数を削らざるを得なかったんでしょうけどねぇ…。

神崎と黒木の間に"兄弟"が見えてきた所で前回から縦軸をガッツリ、

気づけばもう最終回でしたから。

TBSだから、全10話だとすると5話の時点で今回の話を持ってきて、

"過去にピリオドをつけてまた絆が深まったバディ"という程で

6話以降から新章にして面白くする事も出来たかもしれません。

 

でも、最後に一番言いたいのは…

刑事×バディモノの後に同じジャンルの作品を放送するのは気の毒過ぎる

って事ですかね。

やっぱりワンクッション置いた方が、次回作の為にもなりますって。

しばらくしたら内容も忘れそうな代わりに、

何だかいろんなタイミングの悪さが重なっちゃって可哀相だったねという

記憶の方が残ってしまいそうな作品でした。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓今までの感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


ルパンの娘(2020) 1話 感想|宴じゃ、宴じゃ〜!な初回♪

 

f:id:rincoro_ht:20201015234051p:plain

 

スタッフクレジットに「吉田沙保里」の名前が載っていたから

どこに出るんだろうと思っていたら…まさかの華役でたまげた!!

あちらが泥棒界最強なら、こちらは霊長類最強なので

キャスティングしたのも分かる気がするけど(笑)

実録ドラマも凄く面白そうでしたよ。

スピンオフとして配信…いや、Lの一族のキャストを置き換えたバージョンで

まるまる本編1話分使ってもアリなんじゃないですかね。

「モス」をバックに猛々しく戦う吉田版華の活躍、じっくり見てみたいですw

 

とまぁ、初っ端から1つのネタを拾い上げてしまうほど盛り沢山だった初回。

話自体が動いたのは約30分と遅かったけれど、

それでも同窓会のような懐かしさが主に前半で味わえたので十分満足しています。

もう続編ともなってしまえば、本作もある意味"時代劇"なんですよね。

「鉄板のアレ…早く来ないかな」「お、そろそろ来るぞーー!!」という

"安定感"をソワソワしながら待つ楽しさがある。

で、作り手側は1つも欠かさずに"安定"の持つ面白さをしっかり供給してくれるから信頼出来る。

続編が上手く行くかは、視聴者が「見たいモノ」と作り手が「見せたいモノ」が

一致しているかどうかにかかっている…とここ最近思っていて。

その点では初回の時点で大成功でした!

個人的には、今回の「都合の良いスプレー」とか「捕まり癖のある和くん」とか

視聴者の気持ちを率直に代弁してくれるツッコミが地味に好きでねぇ…

劇伴も主題歌も、キャストも含めて、前作の世界観がほぼそのまま帰ってきたのが

嬉しくて仕方なかったですよ。

 

でも、拾い切れないネタに笑わされるだけでなく、

展開に"捻り"を入れてくる所も本作の魅力の1つ。

前作では確か5話辺りで華(深田恭子)の正体が和馬(瀬戸康史)にバレてしまう

くだりを描いていた記憶。

そして今回は…別れを告げられる悲劇と、子供を授かってしまうハプニングという

またもや後半に持って行きそうな要素を早速盛り込んできた!

最初からそんなに飛ばしちゃって大丈夫なの!?と思うんですけど、

前作でダレずに"ラブ&コメディ"("ラブコメ"ではなく、あえてこの表記)を

描き切った例があるので、これからどんな風に翻弄されて行くんだろう?と

期待してしまう気持ちの方が大きいです。

 

みんな大好き円城寺(大貫勇輔)も…

イスタンブールから帰国してきた時は赤いジャケット=本作の世界の中では大きな出来事

華の元で歌って踊る時は青いジャケット=自分らしさを存分に見せる(通常運転)

華に「アドバイスなんか聞かなきゃ良かった…」と言われた時は黄色いジャケット

=これから2人の間に起こる危機を暗示

と、「信号」に絡めて物語の案内役的な見せ方になっていたのも

芸が細かいなぁと思わされました。

ゲストの坂口涼太郎さんは、「恐怖新聞」のあの役が貴重な経験になった感満載の

イキイキとした演技をされていましたな(笑)

 

美雲(橋本環奈)がLの一族と関わってくるのは次回以降ですかね。

本能寺の変みたいなシーンに巌(麿赤兒)は関係していないような…?

むしろ、OP映像で和馬と接近、それを華が遠くで"見てしまった"ともとれる

構図だった所が気になります。何か共通の過去が?

 

まぁ、何はともあれ、

前作を総括した時も「木曜日の生き甲斐」と評しましたが、

今回もまた生き甲斐となりそうです。あ〜幸せ♥

 

 

↓次回の感想はこちら↓ 

kimama-freedays.ddns.net

  

↓前作の最終回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前作の今までの感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net


#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 1話 感想|設定は面白いんだけど…

 

f:id:rincoro_ht:20201014230838p:plain

 

や〜…確かに、マスクを付けての撮影、緊急事態宣言下の状況を

連続ドラマで描くのは斬新な発想だけれど、

別に恋愛モノにしなくても良かったような…?

設定を変えても結局は「30代間近で恋人がいないのってヤバい!?」

「一人でも良いって思ってたはずなのに…」という流れに落ち着いてしまう。

美人で完璧そうに見えて実は恋愛下手な役をまた波瑠さんが演じる所も

どことなく既視感を覚える原因なのかも…と思いました。

世界観はそのままにして、

コロナ禍の状況をどう乗り越えていったかを産業医の視点で描くお仕事ドラマか、

恋人=幸せ 推奨ではなく、様々な人とアプリを通して出会う事で

「一人でも、遠くでも誰かと繋がれる」というこのご時世においての"SNSの価値"を問う

社会派ドラマかで、本作を見てみたかった気がします。

 

肝心の内容にしても、主人公・美々(波瑠)の心情に共感しづらいのが

ちょっとなぁ…という感じ。

初回はエピローグのつもりなのでしょうが、

それにしても"過程"をすっ飛ばし過ぎじゃありませんか?

なぜあんなに、下手したら情緒不安定ともとれる性格にしたのかが不思議。

まず見知らぬ人に対して「下手ですね」って直接送れる精神が凄いですし、

緊急事態宣言下の話をサクサク進めたお陰で、日が過ぎていく度に寂しさが募る…のではなく

まるで「新しい生活が始まったら急に一人が辛くなった」ようにしか見えない。

終盤のくだりは、私が見逃していたらすみませんが、

なんで「もう良いです」と一方的に関係を断ち切る気持ちに至ったのかが理解出来ませんでした。

そして後になってからかまってちゃんになる。うーん、なんか面倒臭い(笑)

 

檸檬檸檬で、PCで送ってるのかと言わんばかりに矢継ぎ早に返信してくる&

5分とは言えど一日中やり取りしているからストーカー気質にしか見えなくて怖い。

夢中になるほど その人のどこに惹かれたのかも分からず仕舞い…。

 

次回からガッツリ恋愛モードになって行くでしょうから、

後は美々と檸檬の恋の行方を応援したい気持ちにさせられるかどうかって所でしょうか。

食べ物に例える部分など、気軽に笑える部分もありますが…

とりあえず、様子見です。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

 


DIVER-特殊潜入班- 4話 感想|前後編でも中弛みなし。面白い!

 

f:id:rincoro_ht:20200922232009p:plain

 

前後編ともなると、どうしても前編に「起」「承」中心の話が来がちで

「まぁまぁ、今回で終わらないからね」「最終回に向けての、だからね…」と

ある程度の諦めが付くものですが、

本作に関しては視聴者を飽きさせないための「転」要素が随所に施されているから面白い。

 

事務職員が横になる事で佐根村(野村周平)が圧迫されそうになるソファの演出…

空気清浄機は正直だったというコミカルなオチ…

最終章=最大の危機が迫ってくる がテッパンの流れが故に

皆本(片瀬那奈)が怪しい人物に襲われるのにも純粋に騙されつつ…

一か八かの作戦が最早犯罪者集団にしか見えない所に笑わされます。

(英語で脅迫している音声を流しているのをそのまま見せるというのも斬新。)

ドキドキとクスクスの展開が交互に続いた構成になっていたお陰で、

一切中弛みを感じさせなかった前編は珍しいかも。

 

そして、福士蒼汰さんはやっぱり本作のような役が良いなぁ…と。

英語の出来る方だったんですね。

不思議と日本語より英語の方が、発声に抑揚と勢いがある気がしたような?

というのは置いときまして…

「お前の命はないと思え」と言った時にニヤッと笑いながら

去っていく表情が何とも活き活きされていて、

本当に主人公を演じるが楽しいんだろうなぁと思わされました。

逮捕された時のイかれた目つきも、恋愛ドラマじゃ出来ないから(笑)

貴重な出会いですよね。

 

前回からの流れで個々の活躍が目立ってきて、

チームワークも着実に良くなっていると感じさせられた所で次回は最終回。

話自体は5話でコンパクトにまとめられているとは思いますが、

もっと"D班"を見ていたかったな〜という寂しさも芽生え始めて来ました。

まだ黒沢(福士蒼汰)や、新たに出てきた阿久津(りょう)の過去の真相も残っています。

どうケリを付けるのか…駆け足にならないか若干不安はありつつも、楽しみです。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓ 

kimama-freedays.ddns.net