2020年秋ドラマ一覧

姉ちゃんの恋人 3話 感想|心に明かりが灯るということ

 

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桃子(有村架純)は無意識のうちに鼻歌を歌いながら料理をし、

日南子(小池栄子)は心の中で「好き♥」「好き♥」と気持ちを叫びまくり、

和輝(高橋海人)はみゆき(奈緒)が初恋相手だと打ち明け、

おまけにヒゲみたいに付いたコーヒーの泡をペロッと舐めてみせる。

温かい雰囲気に包まれながらも、ちょっと呑気で、ちょっと浮かれてて、ちょっと初々しい

三者三様の「誰かを好きになるという事」が描かれる中、

吉岡(林遣都)が過去の出来事を再び思い出し、苦しみ続ける展開になってから

一気に現実の世界に戻される感覚を覚えました。

そのギャップが、ラストを印象深いものにしてみせた気がします。

 

吉岡はどんな風に人を好きになるのか?どんな時に人の温もりを感じるのか?

彼の場合、傷ついた心を動かしてくれる"強引さ"が必要だったのだと

よく分かるシーンでした。

「4人でバーベキューをしますよ?」

「返事は、はい、わかりました、OKの三つの中から選んでちょ」

桃子からお花畑なLINEが届く。

最初は「俺の気持ち、何も知らないで!」とか思うかな?と

不安になりましたけど、そんな事はなく。

震えて怯えていた声に笑いが入り混じり、表情も徐々に微笑みに変わって行く様子に、

ああ…彼女の"強引さ"に癒され、救われたんだな…と。

吉岡の心に少しだけ明かりが灯った瞬間を見たようで、自然と涙してしまいました。

突然のキスにドキッ!でもなく、"好きな人の存在"にやきもきするでもなく、

(そういうベタな展開も楽しい部分はあるけれど)

こんなにも"人を好きになる過程"をじっくり、かつ素朴に見せてもらった作品、

かなり貴重だなぁと思っています。

 

クリスマスツリーを見に行った吉岡の母・貴子(和久井映見)も

桃子の"強引さ"に救われた一人。

彼女の考えていたツリーのコンセプトが母親の心にも響いたなんて、最高じゃんね。

ある意味、運命の出会いを物語っているようなものですもん♪

 

吉岡の過去は結局明かされないままでしたが…

「もう良いんじゃない?」と母に言われた辺り、何やら恋愛が絡んでいるのかもしれません。

でも、今はそばには桃子がいる。

 

インスタ映えしそうな派手な飾りはないけれど、

ほのかに輝くオーナメントに、根強くしっかりと光るオレンジの明かり…

"ささやかな幸せ"を映し出すクリスマスツリーのように

2人の未来も素敵なものに変わって行けたら良いですよね。そんな最後が見たいな。

 

 

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監察医 朝顔(2020) 2話 感想|残った者が強く生きて行く事が…恩返しなのかも。

 

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事件を追うために死因の特定を急かす丸屋(杉本哲太)に、

取り調べに挑戦してみる刑事達の様子に…

"刑事ドラマらしさ"が所々に織り込まれていたからか。

今回の双子の件も、野球の腕前で差が出た兄への嫉妬であの犯行に及んだのかとか、

父が意識不明になっているのも何か関係があるんじゃないかとか

疑いの目で見てしまったけれど、そんな事はなかったですね(反省)

 

「俺がお前になってホームランを打ってやるよ」とカズマから言われた時の

諒(池田優斗)の顔が本当に嬉しそうでさ…

カズマは諒にとって、優しくて頼りになるお兄ちゃんだったのだろうと思えました。

だから、そんな大切な人を死なせてしまったのは僕だと一人で追い詰めて、

周りにも言いづらくなってしまうのも分かる。

朝顔上野樹里)から真相を語られた時には少し救われたのか、

コントロール出来ないほどの感情が一気に襲いかかって来る姿なんかは

共感し過ぎてもらい泣きしっぱなしでした…。

お父さんの愛情を受けながら、お兄ちゃんの分まで強く生きて行って欲しいです。

 

今回の事件もそうだけど、限られている死よりも

「まさかこうなるなんて…」で死に繋がる方が多いんだと思います。

人はいつどこで、どうなるかは誰にも分からないから。

一つ一つの思い出が"その時だけの大事な宝物"になって行く。

 

おじいちゃん・嶋田(柄本明)がハンカチに包んで大切に閉まっていた歯は、

つぐみ(加藤柚凪)の件繋がりで行くと多分乳歯で、

屋根に投げるのが勿体なくてとっておいた状態だったのでしょう。

それが今では、唯一の遺骨となった。

そう考えると…現在進行形で続いている朝顔達の日常風景がとても尊いものに見えて、

なんて事ない動作でも、心がじわっと温かくなって来るんですよねぇ。

 

おばあちゃんの事、震災の事…

子供扱いしないで、けれども丁寧に、つぐみが理解しやすいように話す

朝顔のシーンも印象的でした。

続編が出来るまで約1年の空白があったけど、私たちが見ていない間に

どうやって育ってきたのかが、あの会話だけでよく分かります。

両親の真摯で思いやりのある言葉を受け止めながら、

こちらもたくましい子供に育って行くんだろうな。

 

 

残された者が現実をどう受け止め、どんな人生を歩むのか。

双子サイドと主人公サイドの両方の視点に立って描かれた話でした。

 

ところで…最後の"アレ"は、続きがあるんですよね(笑)

 

 

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危険なビーナス 5話 感想|一番怪しいのは波恵説…

 

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後半戦に突入する重要な回だと言うのに、物語の途中まで"無駄な部分"が多過ぎてなぁ…。

ガッツリねじ込まれる伯郎(妻夫木聡)の妄想シーンに関しては

ここ最近の感想でも触れているのでもう何も書きませんけど、

少年時代の回想の多用と、祥子(安蘭けい)の計画内容説明の映像化は

どうしても時間を割いてまでやるべき事だったのか…と思えてしまいます(特に後者)。

映像による状況紹介を所々に盛り込む作りになっていたお陰で、

今まで以上に真相を引っ張っている感が満載でした。

極論を言ってしまえば、今回の話は

最初の10分と最後の約30分を繋げても成立出来たんじゃないでしょうかね?

 

ミステリーとしても中途半端で、

なぜあそこまで「祥子達3人が犯人である事」が分かりやすい展開にしたのかも謎。

CMに入る前にやる"煽り演出"をこのエピソードでは入れないんだ?と。

いつものように一足先に情報を入手するために動く楓(吉高由里子)を

スタンガンで襲う時の犯人の手… ←ってか、どうやって抜け出してきたん…

酸素の量を調整するダイヤルを回す時の犯人の手…

全貌じゃなくて一部分を切り取った演出にすれば、推理する楽しさが増して

引き延ばし感も薄まったかもしれないのに。魅せ方が下手なんですよねぇ。

 

しかし、後半からは義父・康治(栗原英雄)と伯郎による「親子の物語」が

軸になった話だっただけに、

個人的にもう一つ気になっていた"主人公の存在感の弱さ"が改善され、

康治の想いに気づく形で 矢神家の遺産相続争いに参加"しようとしている"という

姿勢の変化を感じさせる内容でまとまっていたのは良かったです。

ただ、いらぬ口出しをするならば…

子供の時に、実験のため脳が丸見えの猫が檻に閉じ込められている姿を目撃してしまった事が

康治を「お父さん」だと認めなくなったきっかけだったと言っていたし、

その夢を今でも見るほどトラウマな記憶らしいのに、

獣医の道に進むのはちょっと矛盾していないか?とは思うんですけども。

まぁ、2人の関係が少しずつ元通りになるのなら…別に良いのか?(笑)

 

そして、祥子の言っていた「この家に真実なんて一つもない」

伯郎の心を動かしたのも、母・禎子(斉藤由貴)が殺害された件も、

全ての鍵は波恵(戸田恵子)が握っている感じがするんですよねぇ。

今夜康治が狙われるのを知っているなら、わざわざ伯郎に託さずに

自らの力で守った方がリスクは少ないでしょうし。

アルバムの写真だって、「ページをめくってごらん」と勧めたのもそうですけど、

回想での3人の写真とつい最近?の伯郎の写真の2枚が都合良く入っていたのが不自然で…

彼を動かすために意図的に仕込んだものかもしれませんし。

禎子を殺した犯人も、多分、彼女ですよね。

 

次回はいよいよ明人(染谷将太)が登場するらしいんですが…

妄想だと疑う事にしていますので(笑)

そこらへんにはあまり期待せずに見ますよ。

 

 

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先生を消す方程式。2話 感想|毎週暑苦しい田中圭になるの?

 

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ベタですなぁ(笑)

30分でサクッと見られるから。

道化師役が似合いそうなほどクレイジー山田裕貴さんが新鮮に映るから。

そんな感じで"マシに思える"部分を探しながら見てますけど…

本作が以前の「土曜ナイトドラマ」枠と同じ1時間放送だったら

もっと視聴意欲は下がっていたかもなぁ…と思えるくらい、ベタ過ぎる。

 

うーん、何というか、経男(田中圭)には毎週

暑苦しい言葉を叫ばせなきゃならない決まりでもあるんでしょうかね。

一応「方程式の提示」で従来の学園ドラマと差別化を図っているつもりなのでしょうが…

それがなければ本当に「GTO」やら「金八先生」の二番煎じですよ、今回の話は。

でも、生徒達が1人ずつ改心していく訳でもないし、

主人公を刺激し、全体をピリッと引き締めてくれる

突出した生徒がいる訳でもない。

(らしい生徒はいるにはいるけど、みんな同じように見える)

 

"王道"を貫いて大袈裟に見せているようで薄っぺらい…

前回と同じ事を書いてしまいますが、

これならやはり朝日(山田裕貴)を主人公にした方が

面白味が増した気がするんですよ。

もし今回の唆した件が証拠映像として撮られて、

学校の信用問題に関わる大きな事件にまで発展したら

どうしよう…とか一切考えないでの

あの提案ですからね。

田中圭さんの設定もなぁ…正直、最後にキレる以外は

某大ヒット作2作品に共通している「純粋そうな人」、

つまり、似通ったキャラに見えてしまうのが何とも惜しい所で…(汗)

 

まだ2話の段階なので分かりませんが、

犯人もやっぱりね…って感じですし。

次回で視聴継続するかリタイアするか

決めようと思ってます。

 

 

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35歳の少女 5話 感想|強引だけど折り返し地点としてはアリ。

 

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そっか…もう5話まで来たんですね、本作。感想を書き始めて気づきました。

別に「あっという間」の意味じゃなくて(汗)

望美(柴咲コウ)の成長は今までもそれなりに描いているつもりなんでしょうけど、

脇役(主に愛美(橋本愛)と進次(田中哲司)の家族)のエピソードの尺が多い上に

過去の思い出を主人公自身も引きずりながら生きている部分があったので、

どうしても着実に変わってきている"過程"が見えづらかったんですよね。

だから、話も停滞しているように感じてしまった。

 

しかし、今回はかなり強引ながらも、

序盤の段階で"10歳の頃の自分の声"がモノローグとして現れなくなった形で

主人公の変化をはっきり提示した事が効いたのでしょう。

「現実を受け入れつつ自我を取り戻す」から「人の気持ちを知ろうとする」という

第2ステージへ突入しようとしている面白味が増した気がします。

後は、本作で重要になってくるのは、主人公が成長する事で

周りがどう変わっていくかの描写…だと思うから。

望美が遠慮なくハッキリ言うお節介キャラになるのも良し。

登場人物が暴れまくって風呂敷を広げるのも良し。本当に急なんですけどね(笑)

全10話だと考えると、折り返し地点らしい大きな"ターニングポイント"として

相応しい内容にもなっていたので、後半戦に期待してみたい所です。

 

それにしてもなぁ…多恵にもやっぱりメンタルケアが必要ですよね。

じゃあ私と恋人どっちが大事なの!と天秤にかけたがる性格は愛美とそっくり。

望美が言った「自分しか信じていない」はぐう正論。だからイラッと来る。

娘が帰ってくる事を母"だけ"が25年間も待ち続けてきたから、

そりゃあ「私が支えてきた」というプライドも生まれるでしょうし、

やがて歪んだ愛情に変わってしまうのも頷けますよ…。

でも、25年間眠っていた何も知らない少女の言葉がいつも正しい訳でもないし、

母の生き様を否定している訳でもない。

お互いの気持ちを尊重しながら一歩前進していく作りは

遊川さんらしいなぁと思いながらも見ています。

 

 

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さくらの親子丼(2020) 3話 感想|さくらさんの聖母っぷりが光る回。

 

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おや…「共依存」なだけに長引きそうな感じがした

梨花(永瀬莉子)の件がもう解決しましたぞ。

あと3話くらい引っ張って、5、6話辺りで勃発するアクシデントに合わせて

彼女の変化をガッツリ描くんだと思っていたので意外でした。

でも、何か進展がある訳でもなく、状況紹介も1話の内容を再利用したものだったので…

それだったら1話内で収められたんじゃないかとも思うんですけどね。

中々変化球な構成です。

 

にしても…今回で梨花は親と和解出来た訳ですが、雪乃(新川優愛)が強く訴えていた

洗脳から子供達を救うプログラムを作りたい云々の話はどうするのか。

そして、退院したら家族3人で住む事を勧める流れになってしまってますけど、

父親はそれで本当に嬉しいのかどうか。

見返すために娘を厳しく指導していたくらいなので、

何年もの間捨てて出て行ったにもかかわらず戻って来た母親を

今度は責めたりしないだろうかという不安もあります。

しかし、こんな感じで今回の落とし所に色々気になりはしたものの、

「あなたが苦しんだように、その人も同じくらい苦しんで生きて来た」

というさくら(真矢ミキ)の言葉は真理を突いていて、

娘と母の言えないままでいた想いがようやく繋がり合った瞬間を見たようで

ちょっと泣けてしまいました…。

 

他に印象的に残った所といえば、さくらの聖母のような大らかさと頼もしいキャラクター。

前回 土手で雪乃と話していたシーンもそうでしたが、

今シーズンになってから凄く子供と接するプロに見えるんですよねぇ。

親子丼を食べて泣いたという細やかな感情の動きにも気づけていて

それもしっかり覚えているし、話題の振り方も自然で上手いし、

終始柔らかな笑顔で話しかけもするから、梨花が立ち止まるのも納得でした。

一方で、言動にも表情にも焦りが見える雪乃は…まだまだひよっこという感じ。

でも「努力は必ず報われる」じゃないけど、時間をかけて説得しに行ったお陰で

ピンチな時に電話をかけて来てくれた訳だから、

彼女も間違いなく少しずつ力はついて来ているはず。

 

初回での雪乃の出番の多さに主人公を食ってしまわないかと思う部分もありましたが、

さくらとの2人の行動が対になっている描写が良いですね。

本作のテーマである「子供達と向き合い続ける奮闘記」として成立させていて、

成長面の話も興味深く見られています。

 

そして…隼人(遠藤健慎)の件、数を均等に分けられないのは

知的障害から来る症状が原因だったとは。

それを知らないと「馬鹿」「頭悪い」と誹謗中傷を浴びせて

済ませてしまう可能性も孕んでいる…。

知らないって怖い。知らないは時に凶器にもなるなぁと。

ここのシーンにも考えさせられてしまいました。

 

 

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ルパンの娘(2020) 4話 感想|ちょっと盛り込み過ぎたのかな?

 

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まさか、"捕まり癖"が渉(栗原類)にも移ってしまうとは。

常連の和馬(瀬戸康史)が捕まってばかりだと、美雲(橋本環奈)に秘密だけでなく

Lの一族の事までバレてしまう危険性を孕んでいるから、

物語を進めていくにあたっては確かに限界がありますもんね。

…そう来たか!と思いました(笑)

今回は全体的に飛ばしまくってましたねぇ。

 

杏(小畑乃々)に家族が泥棒一家である事を知らせたくない華(深田恭子)。

そんな2人のためにLの一族を継ぐと決心し、婚活にも本腰を入れて動き出した渉。

美雲に次々と証拠を掴まれてしまう和馬に、華との関係性を揺るがしそうな不倫匂わせパート。

いきなり発覚した蒲谷(松尾諭)の正体。

そして写真が撮られてしまい…次回へ。

まるで何話分もの山場を1話分で凝縮させたみたいな盛り込み具合。

 

"遊び要素"で言ったら…

和馬と2人っきりになる形で、美雲の恋が進展しそうな時には不穏な劇伴を。

和馬と蒲谷でガチ喧嘩する時には、青春ドラマらしい暑苦しい劇伴を流してメリハリを付ける。

松尾諭さんに関しては悪役の演技も見た事はあるけれど、

基本的にヘタレのイメージがあったから、本当に痛々しく聞こえる音を出すほどの

アクションも出来るとは思いもしなくて、ちょっと意外でした。

やり取りのカオス具合は勿論、台詞も今まで以上に

「特定の作品のワードをそのまま言わせる」と「連想させる」の2パターンによる

パロディ色が強かった気がします。(ママでも結婚!とかね(笑))

 

しかしまぁ…前から薄々感じていたんですが、続編になってから

物語の急展開っぷりと小ネタを披露する頻度が激しくなって来てるんですよねぇ。

ブレーキを踏む事を知らないと言いますか。

だから、そういう意味では退屈な時間がなくて全く飽きないし、

「続編=安全牌とは言わせないぜ!」という作り手の勢いが

映像に現れているのも分かるんです。

でも、今回ばかりは「おお?」と強く思ったので書かせていただくと…

先ほど「何話分もの山場を1話分で凝縮させたみたいな」と書いたように

話の要点が多い上に、小ネタも所々で詰め込んだ作りになっていたので

情報を追うのに必死な印象が若干勝ってしまった感じがしました。

もう少しシンプルにまとめて見せて欲しかったです。

 

蒲谷も、あっけなく退場しちゃった…としか思えなくて。

ただでさえ内容が濃いので、彼のくだりは今回でやらなくても支障はなさそうですし、

逆にあの形で処理するくらいなら本作に必要な存在ではなかったのでは?

という疑問も抱いてしまいます。

「何もやっても報われない者の気持ち」といった台詞が後に繋がる展開になると

まだ蒲谷というキャラクターを作った意味も出てくる気がしますが…さて、どうなるか。

 

次回は、前作で爪痕を残した田中みな実さんが再登場する上に

入れ替わりネタも盛り込むようで、コメディ面では満足出来そうですが、

今回の内容のさじ加減を見るとちょっと心配にもなってきました。

また、本作の面白味の一つである「刑事一家×泥棒一家の異色の組み合わせ」

つまり和馬とLの一族の絡みや、お宝を盗むシーンがなかったのも

"らしいようで、らしくない"と感じた原因なのかもしれませんね。

とにかく、巻き返してくれる事を期待しています。

 

 

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#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 4話 感想|心の穴を埋めたい2人。埋め合う2人。

 

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気づけば、放送を楽しみに待つドラマになってますね。

4話の時点で美々(波瑠)は檸檬の正体が青林(松下洸平)だと分かり、

一方で、青林も「もしかして…?」とは薄々気づいている状態まで到達した。

檸檬に関しては回を重ねる度に着実に展開して行っているから、

間延び感がなくて飽きさせませんね。ここらへんは潔い。

だからこそ…縮まりそうで中々縮まらない2人の関係に焦ったくなるんですよね〜!

緩急のバランスに惹きつけられます。

五文字(間宮祥太朗)とのこれからを応援してます!って言ってたけど…

美々の印象を語り出した辺り、本当は自分の恋心に正直になれていないだけじゃないのかしら。

だって…次回予告のあのキスシーン…気になるでしょ!!(笑)

 

前回に引き続き、今回は富近(江口のりこ)の言葉が真理をついていたなぁ。

「人は元々ね、心の中にぽっかりとした穴が空いてんの。」

「空いたままでも全然平気って人がいれば、何かで埋めないといけないって人もいる。」

「恋人でも家族でも、人じゃなくて趣味でも…何かで人はぽっかりと空いた穴を埋めるんだ。好きな何かで。」

美々と青林はきっと、心の穴を埋めたい理由は同じで。

SNSでのやり取りで"癒し"を求めていたんですよね。

美々が電話したくなくて「このままやり取りしていたい!」っていう気持ちも分かる。

実際に生の声を聞くとどうしようもなくなって、

どう返して行けば良いのか分からなくて結局パニック状態で終わって…

ここは前回の「人間関係って面倒」にも繋がるけど、

顔が見えないSNSの世界だと、少しでも"こうありたい"自分でいられるようにと

心を落ち着かせながら想いを綴れる部分がありますもん。

好きだけど、このままの関係の方が良いのかもしれない。

気になってるけど、いざという時に現実を突きつけられるのが怖い。

人恋しい「コロナ禍」と、簡単に繋がれる「SNS」と「恋心」…

所々の台詞に刺さりまくっていて、

今時のドラマとして上手く絡められているな〜…と思ってます。

 

五文字にはもうチャンスはないのかなぁ。

彼にも誠実な一面があると分かって、魅力的なキャラクターになっているんですけどね。

嘘をついた形から始まったけれど、この人もまた美々先生と付き合う事で

心の穴を埋めたかったのかもしれませんよね。

 

皆それぞれ、自分らしいやり方で心の穴を埋めながら生活している。埋めようとしている。

でも不器用が故に失敗してしまうケースもある。

徐々に登場人物の恋の行方を応援したくなる気持ちに駆られてしまうのは、

心の機敏を丁寧に描写する所に理由があるのだろうと確信した回でした。

 

 

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この恋あたためますか 3話 感想|新商品のパッケージがダサすぎる件。

 

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本当に、初回はなんで樹木(森七菜)をあんなに

不快感を与えるキャラクターに描いたんだろう…と思わずにはいられませんよ。

嫌味を言う社員達もいなくなったし。

むしろ、過去話をしてクソ!と言いながら打ち解け合う

里保(石橋静河)とのシーンは微笑ましかったですし。

人間関係の"ギスギス"がなくなった今…普通に見られる。普通に面白い。

前回よりも仕事パートと恋愛パートを上手く絡められていた気がしますしね。

 

時間が経ってから冷静に振り返ってみれば、

里保の方が商品開発に関してプロであるはずなのに

配送後の事も考慮した包装パックを準備していないのは変ですし、

樹木が商品発表会の表舞台に立ってスピーチするシーンでは

台本も用意させずに&事前に内容の打ち合わせもせずに

新人を表舞台に立たせるのか?と疑問も湧いたんですけどね。

そして、放送事故に近いスピーチが受け入れられる世界…さすがフィクション(笑)

でも、本作を勝手に「アイドルの道を諦めた主人公が新たな夢に向かって邁進する

シンデレラストーリー」だと思って見ている私からしたら、あのスピーチのシーンは、

こんなに注目を浴びるステージに再び立つ事が出来て良かったね…とか、

アイドルの頃だったら自分にスポットライトが当たる事はなかっただろうな…とか

純粋に喜ばしく感じられて、印象に残るシーンでもありました。

 

それにしても、新谷(仲野太賀)の雅志度がますます上がって来ているのが切ない。

「ターゲットは社長です!」と言ってから樹木が話す度、

表情を何度もカメラで抜くのをやめてあげて欲しかった(泣)

最後に抱きしめられるシーンだって、その気になっちゃうじゃない。

で、浅羽(中村倫也)と里保は、元恋人同士なんでしょうかねぇ…

2人が急接近している所を目撃した所で終わらせる気満々なのが

明らかに分かりやすい演出(背景の見せ方)だったので、特に驚きはなかったけれどw

ここだけは、ちょっとあざとかったかな。許容範囲ですけどね。

 

ところでさ…今回の新商品対決の件、「結果が全てだ」で片付きましたけど、

パッケージのダサさが一番の敗因だったと思うんですよ(笑)

なんでスーパーのパンの隣の和菓子コーナーで売られているような、

おはぎでも入れられてそうなパックを選んだのか。

見栄えも悪いし、場所も取るしでコンビニ向きじゃないでしょ。

チョコシューも…表面にシールべったり貼ってて、中身がぱっと見で全然分かりづらいし。

新商品は見た目が大事なのに。チョコのクッキー生地を使った斬新さが活きてないよ。

あれではパケ買いはしないと思いますぜ。←勝ったのにめっちゃ言うw

…まぁ、セブンイレブンで実際に売っているのは、普通に良いパッケージで良かったです。

どこか機会を見つけて買ってきますよ♪

 

 

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姉ちゃんの恋人 2話 感想|幸せを見出しながら生きる人々の話だと思えば…

 

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冒頭の和輝(高橋海人)のモノローグが効いたよなぁ。

「楽しそうに働く人が好きだ。」

「辛い仕事でも楽しみを見つける事が出来る人は、

生きるという長くて地味な仕事でも見出せる人だから。そう言ってたよね、姉ちゃん。」

この台詞のお陰で、本作をどういうスタンスで見て行けば良いのかが

前回よりもグッと掴まれたような気がしました。

ああ、多分これは、ホームセンターを舞台に、

「陰」を抱えながらも日常のどこかに「幸せ」を見出しながら前を歩んでいく人々を、

温かく、時に微笑ましくなりながら見守り続ける話なのだと。

そう考えれば、優しくフォローし合う職場の描写は勿論、

桃子(有村架純)と吉岡(林遣都)に付けられた設定も、

"崩し"パートとなる市原(小池栄子)の恋の話を時折挟み込んで

2人のシリアスな部分と対比をとる構成になっているのも納得が行く感じがします。

 

桃子が両親を失ったエピソードは、想像以上に辛いものでした。

てっきり家族揃ってドライブしている最中に事故ったのかと思っていたけれど、

まさか目の前で轢かれる姿を見てしまっていたとは…。

これは、事故のニュースでわざわざ弟がチャンネルを替えてくれたり、

トラックに乗って震えたりしてしまうのも無理ないですよねぇ。

(車のエンジン音聞いただけでトラウマになりそう…

でも自転車通勤は平気なんだ?とはちょっと思ったけど。)

しかし、そこにささやかながらも寄り添ってくれたのは、吉岡の存在。

桃子の過去を知れば知るほど、2人で見た妄想に切ない気持ちにさせられます。

妄想世界の中で乗る車が赤いワゴンって所がね…

鮮やかな色合いで、コンパクトで可愛らしいフォルムになっているから、

道路を渡ると絵本に出てくる魔法のアイテムのように映えてしまって…

その画が余計に「こうなったら良かったのに」という"叶いそうにない未来"を物語っていて

悲しくなるんですよ(泣)

あの事故がなければ、今頃免許をとって家族とお出かけ出来ていただろうに…。

 

公式が煽ってきた「肝っ玉姉ちゃん」も、

本人自体が元からそういう気質があるという訳ではなく、

可愛い弟達からの愛や上司の心配りがあって

初めて強くなれる…という意味合いで「肝っ玉姉ちゃん」なのだとよく分かりました。

桃子の過去話を聞いたエピソードがあっただけに、

姉ちゃんが帰ってくるまでトマト鍋を食べるのを待っていたみんなの温かさが沁みます。

弟は姉を、姉は家族を、母は息子を、息子も母を…お互いがお互いを思いやる姿が美しい。

 

一方で、吉岡の過去は次回明かされるそうで。

終盤で急に展開が進んだけど、まさか某ドラマみたいに妄想予告ではないよね ←ぉぃ

桃子の両親を轢いた前科持ちだと思っていたんですけど、

それならトラックを運転したりしないよなぁ…と。

でも右手は震えている。母・貴子(和久井映見)を庇うために誰かを殴ったとか?

桃子の叔父で保護司でもある菊雄(光石研)と会わせなかったのも

絶対意味があると思うんですが、どうなんでしょう。

 

前回よりもホーム&ラブコメディらしからぬ「陰」が強くなってきた気がしますが、

コロナ禍を匂わせる発言がなかったお陰で、物語にすんなり入り込む事は出来ました。

そして、恐らく「地球」が本作の象徴なのでしょうね。

まるで「これはとある小さな惑星のお話…」とストーリーテラーが読み上げるかのような、

ファンタジーな世界観である事を引き立てるアイテムとして

一役買っている演出が良いです。

 

 

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