2021年冬ドラマ-青のSP一覧

青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 10話(最終回) 感想|全部岡部のせいでした。

 

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はぁーー…ツッコミばっかりしてた最終回だったわ。

警備強化するって言いながら全然姿を見ないのとか、

2人のちょうど真ん中に映るアレンくんとか、いろいろ挙げていったらキリがないから

特に思った事を書きますけど。

何が一番謎で笑えたかって…

隆平(藤原竜也)が教室で岡部(遠藤雄弥)に撃たれた後のシーンよ。

普通だったら笑えるシーンじゃないんですよ?

でもさ…もう岡部も命がけで捕まえて事件がひと段落したんだから逃げる理由もないのに、

「必ず救急車呼んで来るからな!」って言って瀕死状態の隆平を置いてけぼりにするのは…

可哀想過ぎるでしょ。いや、さっさと救急車呼んでくれよって話でしょ(笑)

そんなにスクポリの事が大好きだったんか?と感じるくらい

みんなが心配そうに集まってきたのに、

止血処置したり救急車に連絡したりする者が誰もいないのは傍観者と一緒な訳で。

隆平想いに見せておいて…ある意味生徒達が怖いですw

怖いと言えば、西田(池田優斗)が"隆平が自分にとっての恩人"みたいなキャラに

しれっとなっている所もね。

「あんた置いて行けねぇよ!」いや、いつからそんな良いヤツになったんだよ!と

思ってしまいましたわ。

 

尾崎(鈴木梨央)と涌井(米倉れいあ)が岡部を嵌めたみたいな話になっていたけど、 

まるで生徒側に非があるかのように説教をだらだらする展開になるのもなんかモヤる。

誰かに陥れられて人生を狂わされた訳でもなく、

ただのロリコンで変態だった岡部と、性行為を受けた涌井。

どちらが悪いかなんて一目瞭然。

(ついでに、慰謝料を請求されるのは自業自得。)

仮に2人が手を組む事がなかったとしても、岡部の性格に原因があるので

他の生徒も襲って事件になっていたかもしれないんだけど。

その可能性には触れず、生徒に対して口を開けば香里香里で…

小川先生(明日海りお)が岡部に巻き込まれたって話と

"教師になるまで苦労した話"は今関係ないし、

しかもそんなデリケートな事情を持ち込んでまで彼女への愛を訴える

公私混同極まりないこのスクポリはなんなのかと、ちっとも心に響きませんでした。

 

彼が事件を防いだのに導入制度を見直す流れになっているのもよく分からないですけど、

彼がいなければまた部下に仕事を押し付けようとしている教師がいて

根本的な解決になっていないのに、

「学校に警察はいらないですね」「校内だけで解決出来る学校になっていけば良いですね」

で綺麗に終わらせるのはもっと意味が分かりません。

逮捕するべき相手を逮捕しないで、野放しにしておく。

失った大切な人の真相を探るために学校に来る。

"学校に革命をもたらすほど変わった教師"ではなく、"スクールポリス"にした事で、

従来のとは違った特別なドラマに映ったか…と考えると、ちょっと疑問です。

いじめた生徒に対して手錠をかけていた初回が懐かしいな…

もっと「悪とは何か?」「善とは何か?」を問う作品になるのだと

期待していた部分もあったけれど、

全体的に軽いな〜と思いながら、最後まで見終えちゃいましたね。

 

「あっちの世界」って言ってたから

てっきりあのまま三途の川を渡って行ったのか…と思っていたんですけど、

普通に田舎で交番勤務してたんですね。田舎=あっちの世界なのね…(泣)

っていうか、初回〜3話くらいまで出てきたピアノ弾きの少女って

結局何だったんでしょうね?

いつの間にかぱったり見かけなくなりましたけど。

何か秘密を握ってそうな感じで匂わせていたけど、

小川先生の自殺に関わっていた張本人でも、娘でもないの。

えっと…幽霊?(笑)

 

 

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青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 9話 感想|西田が逮捕されないのが不思議。

 

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ふ〜ん…

最終回前になっても、まだ通常通りの"生徒の問題"を描くんだ…

よく分かんない構成ですなぁ。

 

前回で、岡部(遠藤雄弥)を小川(明日海りお)が通報しようとしていたのを、

校長(高橋克実)が生徒を使ってもみ消していた事が

明らかになった所で流れが変わったように感じ、

そこからもう1つの謎である尾崎(鈴木梨央)と涌井(米倉れいあ)の関係性も絡めながら

最終章らしく"縦軸"に迫る話になっていくのかと思いきや…ですもんね。

もうここまで来たら、縦軸だけで十分な気がするんですけど。

前半の話でガッツリ取り上げられそうな2人の毒親案件だけでなく、

縦軸もそれと同じくらいの分量で盛り込んできているから、

解決方法も、どこが一番見所なのかも結局中途半端になってしまうんだと思います。

堀内敬子さんの追い込まれる演技は確かに凄かったですが、

親でも教師でもない、初めて会った人に説教されて改心出来るくらいじゃ…

最初から毒親になんてなってませんよね。

 

 

今回の毒親だけでなく、一応これまでにも、マタハラとか、性虐待とか、

現代社会に蔓延る問題にも踏み込んで行こうという意志は感じられたので、

作り手側も決して行き詰まって投げやりになった訳ではなさそうなんですが。

どんな構成にするのかがまとめきれておらず、

全体に"軸"がしっかり通っていなかったのは事実で。

もはや公私混同でしかない、一方的な個人の想いでしかない"縦軸"があるから、

1話完結パートの方でもっと時間をかけて伝えたかったであろうメッセージも

「毎回小出しにでも描かなければならない」という縦軸のルールで

端折らざるを得ない事になるんでしょうし。

脚本家が複数体制である事も原因だったんじゃないかという気がします。

そう。最初から変に主人公の苦い過去なんか入れないで、全話一人の脚本家が担当していたら…

世の中に対して訴えかける熱さが伝わって来る作品になったのかも、ですね…。

あ、なんかもう総括っぽくなってしまった(笑)

 

隆平(藤原竜也)が瀕死状態になって生徒達が駆けつけるっていう次回予告も、

最終回の学園モノあるある過ぎて、特に新鮮味がないと言うか。

今までそんなに生徒に好かれてましたっけ?という、若干冷めた気持ちです(苦笑)

 

そして、何よりモヤっとするのは、西田(池田優斗)のお咎めのなさ…

アレンへの暴行と言い、今回の誹謗中傷と言い、相手を精神的に追いやってる張本人なのに、

なんであんなにいじめを繰り返す人が目をつけられないのかが不思議でたまらない。

何度も書くけどさ、1話の頃の隆平だったら再逮捕でも躊躇せずやってると思うんですよ。

いじめた生徒にもちゃんと説教とお仕置きをするくだりを入れないと、

本作を見ている未成年は「バレなければラッキー♪」って考えて

教育上よろしくない気がするんですけど…(滝汗)

 

 

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青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 8話 感想|校長と学校、終了のお知らせ?

 

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残り2話控えているのに、小川(明日海りお)を殺した真犯人と動機、

隠蔽体質の校長(高橋克実)を逮捕する所までやっちゃうとは…

まだ謎はあるようですが、ほぼほぼ解決したような状態ですね。

最終回かと錯覚しましたw

っていうか…「校長が逮捕されたってよ!」って

まるで噂話のように盛り上がる生徒達…呑気か(笑)

 

ただ、隆平(藤原竜也)が最終的にやった事は、警察に関係なく、普通に暴行なので。

校長が逮捕されてもそこまでスッキリはしませんね。

(一応暴行罪として話を聞くみたいなので、まだ良かったですが)

途中までは三枝(山田裕貴)と連携したり、事故に遭った野球部員の家庭訪問をしたりと

学校で起こる事件を解決しようと動く"学校内警察"らしさがあったのに、

恋人が学校に殺された復讐心を持つ設定を付け加えられているために

結局"私怨"で動いているようにしか見えないのが勿体ないんですよねぇ…。

警察だったら、校長の独白も証拠として録音するくらいしたって良いのに、

中学生よりも冷静な行動が出来ていないのは…(汗)

それに、本作だけでなく、他のサスペンス系ドラマでもたまにありますが、

いくら山場を盛り上げるためとは言えど、

誰かが止めに入るまでボーダーラインを超えた主人公が暴れる展開にして

緊迫感漂う雰囲気を作るのは、ちょっと安易な気がするんですよ。

 

きっと、主人公一人だけに辛い過去を背負わせ過ぎているから、

人を公平に正す警察官としての"正義"ってものが彼から感じにくいんでしょうねぇ。

三枝が隆平の過去を知る一番の理解者で、もっと裏の相棒として連携プレイをとっていたら…

涼子(真木よう子)がただの鈍臭い教師じゃなくて、小川の親友で、

彼女が亡くなった今も隠された真相をひっそりと追っている熱い存在だったら…

今更タラレバ言っても仕方ないですが、2人がもうちょっと隆平をサポートしてくれて

過去の事件にも協力してくれる重要なキャラクターとして描かれていたら、

「隆平が学校内警察という仕事をそっちのけで、個人的な恨みを晴らすために動いている」感が

薄まって、1話完結パートの学校での話にも集中出来たんじゃないかと思いました。

 

とは言え。学校パートの方は、4話くらいからあった

話が中途半端にまとまるモヤっと感が減ったのは良かったです。

強いて言うなら、後輩をこき使ったOBにもきちんとした制裁を下す描写があったら、

もっとスカッと出来たかもしれませんけどね。

「闇部活」というテーマは、途中から縦軸の話に変わったのを除けば基本的に一貫していたし、

一番の加害者じゃなくても、阿部(音尾琢真)が自身の落ち度を認めて

謝罪するシーンがあるだけ…今回はまずまず見られたかなと。

 

 

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青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 7話 感想|保護した方が早いでしょ。

 

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あのー…解決しきれていない話をアクションシーンで誤魔化すの、やめにしません?(汗)

前々回と前回は取り扱うテーマの挿げ替え、今回は中途半端なまとめ方ときた。

「その後、家族は3人仲良く暮らすようになり、母が男遊びする事もなくなりました」

でサラッと済ませるス◯ッとジャパン的なオチを見ているようでしたわ…。

 

現実ではあの対処法じゃ無理ですよ。

家をほったらかしているのが今回が初めてじゃないんだから

母親もすぐに改心するはずないし、

母親を捜すのは担任と生活指導担当に任せれば良いだけなのに、

代理とはいえ中学校の教師や生徒を守る"スクールポリス"である刑事もそれに同行して、

子供の精神状態の深刻化と要介護のおばあちゃんを事件起こすまで放置するっていうのは…

後で盛り上げるために話を引き伸ばしているようにしか思えません。

子供は児童相談所に、おばあちゃんは生命保険に紹介した方が安心だし。

闇金業者をボコボコにすれば解決する話でもない。

第一、悪気もない様子で母がいきなり帰ってきて

「敏春(田中奏生)の好きな鯛焼き買ってきたよ〜一緒に食べよう〜」なんて言われたら、

私が息子だったらブチ切れていると思うわw

「何考えてんの!」はい?どの口が言ってる?なんてツッコんじゃったしなぁ。

 

現代社会で起こる問題や世の中で流行しているモノに対しては敏感で

すぐに取り入れるけど、そこから掘り下げる事もなく

他の要素を入れてはごちゃっとまとめて、最終的に「解決しました」風を装う作り、

フジのドラマがたまにやる悪い癖ですね。

4話辺りから本当に雑になってしまった。

 

で、隆平(藤原竜也)は"縦軸要員"ですか(笑)

スクールポリスらしい活躍は何もしていない。

でも…今回ので分かりましたよ。

三枝(山田裕貴)の方が向いていたんじゃないかと。

生活安全課少年係で、しかも生徒との年齢も近いから、

生徒の悩みに全力で応える姿を描くのにも無理がないし。

訳ありな過去もないから、こっちの方がちゃんと"学校のために動いている"ように見える。

 

縦軸の件はあんまり興味ないけど…

まぁ、涼子(真木よう子)は昔から、独りよがりの正義感で

相手を救った気になる人だっていうのだけは分かりましたわ。

「警告」発言。場面場面で音声が切り取られていると考えたけど、そのままか。

こっちも生意気だったなぁ。

 

 

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青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 6話 感想|いじめ問題、そんな甘くないっすよ?

 

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今までは学校に警察が配属される形で

"新感覚学園ドラマ"として成立出来ていた訳ですが、

結局、主人公の過去が絡んできちゃうと

物語の向かう先は縦軸中心の話になってきちゃうんですよね。

だから、毛色が変わってしまっている感じ。

 

隆平(藤原竜也)が警察官らしく

保護者と学校の中立的存在として描かれれば面白くなったかもしれないけど、

彼が学校に来た目的は恋人を殺された事による復讐でしかなくて。

それはわざわざ警察官という外部の人間を呼ばなくたって、

訳ありの過去を持つ教師だとか、黒幕に近づくために教師だと偽る人とか、

"学校内"だけでいくらでも完結出来そうな設定だと思うんです。

まぁ、真相が明るみになっている以上、

今更「こうなっていれば…」と言っても意味ないんですが。

 

しかし、本作の作りに残念に思っている点はそこじゃない。

縦軸がクローズアップされるにつれて、"警察が学校を救う"1話完結部分の着地点が

どんどん雑になってきている事…これに尽きます。

中盤で出てきたひったくり犯が結局誰で、ただの常習犯なのか、

それとも(三枝(山田裕貴)とのシーンで「最近ここら辺でひったくり被害が

相次いでいるらしいですね」という会話がなかった事から)

機密情報を狙って教師が誰かを利用したのかが一切明かされなかったから、

無理やり事件を勃発させるための"アイテム"として描かれているような不自然さがありますし。

序盤は「教師による若手教師へのいじめ」がテーマで動いていたはずが、

いつの間にか「人手不足による業務量過多」になって、

校長対教師への構図に挿げ替わっている。

実際に部活動の顧問などのサービス残業も多くて、学校がブラック扱いされている。

そんな社会問題に突っ込みたいのは分かる。

でもさ…なんで1時間内でそこまで欲張ろうとするのかな?

「いじめは犯罪」という前回の主人公の訴えは忘れてしまったんですかね?

今回の2人の教師こそ、初回みたいにガンガン手錠で逮捕するべき相手でしょう。

教師だろうと生徒だろうと、警察だから容赦はしない"勢い"はどこ行ったのか。

風呂敷を広げるだけ広げていって、根本的な問題は回収しないんじゃあ…

本末転倒ですよねぇ。

 

はぁ…学校に深く関わっていない"第三者"の立場だからこそ、

視聴者の思っている事、行動したい気持ち全て代弁してくれて、

もっと痛快感を味わわせてくれる作品だと思っていたんだけどなぁ。

モヤる。非常にモヤる…

しれっと味方側に回った2人が「業務問題」でチャラになって、

今後も罪に問われる事はないだろうと察してしめしめなんて思っているのを想像すると…

腹立ってきますわな(笑)

 

 

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青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 5話 感想|最も"学校内警察"らしくない話だったかも…

 

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前回の、教師による生徒へのセクハラを描く前に

LGBT問題を取り入れた作りもよく分からなかったけど。

今回の話はますます、何を伝えたくて、何を一番に描きたいのかが

分からなくなってしまいました…。

何というか、無理に社会派要素を入れて、話を広げ過ぎてはいませんか?

 

序盤は学校内でのいじめ問題から始まったはずが、

その原因となる「差別」が大人も絡める事で「人種差別」という大きな問題に変わり、

いつの間にか半グレ集団が中心の話となって、

学校とは関係ない所で誘拐&暴行事件が勃発する展開。

結果的に、西田(池田優斗)が怖い集団に囚われているのを、

主人公と今まで内向的だった友達が勇気を振り絞って助けに行く…という

GTO」を軽くなぞったような一昔の学園モノの内容に見えてしまったのが残念でした。

 

いじめ問題を取り上げるんだったら学校内での話にとどめて、

アレン(川村ジーモン凛一朗)をいじめるようになった動機が容姿か、

それともレギュラーをとられた嫉妬から来ているのか、他にもあるのか

明確にして欲しかったですし。("らしい"という表現じゃなくて、はっきりと。)

「いじめなんて言葉を使うな。これは犯罪だ。」と言うからには、

相手がきちんと罪を償う=謝罪をさせるとか、

これは重たい話になるけど、精神的に追い詰められたアレンが自殺をするなどして、

自分がどれだけ酷い事をしたか罪悪感を背負わせるまでの描写をしても良かったと思います。

だって今回のは、いじめた分だけ自分に返ってくるとかではなくて、

"たまたま巻き込まれただけ"とも取れますからね。

で、西田とアレンが何やかんやで仲直り?

2人だけが良くても、今度はターゲットが変わったり増えたりして

そう簡単になくならないのが"いじめ"ですから…

根本的な解決にはなっていないような気もしますけど。

 

本作の特徴である「学校内警察」も、

単独行動で情報収集する刑事・三枝(山田裕貴)の出番が多かったのもそうですが、

今回では事件が外で勃発したために、隆平(藤原竜也)が犯人相手に対応するという

ただの「警察」になってしまった印象がありました。

 

そして、小川(明日海りお)とはやはり恋人の関係でしたね…。

でも、さらに涼子(真木よう子)の過去も盛り込んできた。

現時点で話がとっちらかって輪郭がぼやけているのに、

これ以上軸を追加して上手くまとまるのかどうか?ちょっと心配です。

 

 

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青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 4話 感想|LGBTを扱うならもっと慎重に…

 

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あの〜…凄く気になるのが…

今回の前半に、女子生徒の所謂"同性愛"の話を持ってくる必要ってあったんですかね。

そうした事でモヤっとしたポイントが2つ。

1つ目は、後半に男子生徒に対してセクハラをする女性教師の性犯罪の話が描かれたお陰で、

彼女の強烈で不気味なイメージに引っ張られて、

結果的に性嗜好関連で一緒くたにして

「1つの恋愛の形を面白おかしく描いている」ように見えてしまった事。

2つ目は、本題に入る前の前哨戦なのか知りませんが、

女の子が女の子を好きになる気持ちも、好きな子を撮りたい気持ちも分かるのに、

授業中や部活中の隠し撮りじゃなくて更衣室での設置という

明らかに警察が犯罪扱いしそうな設定をしたために、女子生徒の動機付けが

雑な印象で終わってしまった事(性的欲求に関する言及があるならまだしも…)。

 

後半とは一応"盗撮"で共通してはいたものの…

LGBTを取り入れただけでその後は特に深堀りをせず、あっさり次の話に移ってしまったのは

なんだかなぁ…?という残念感が残りました。

もちろん、盗撮もれっきとした犯罪なので、同情しようとは思っていないけれど。

でも、更衣室での盗撮で済ませるくらいだったら、わざわざ絡めなくても描けたはずです。

本作は基本的に犯人が分かりやすい作りなのだから、

今回の2つのエピソードを分けて片方をじっくり描くなり、

デリケートな話題は最初から入れずに教師だけに絞って描くなりした方が

良かったと思います。

 

そして、大人がメインの話になると、

どうしても"悪い部分"を露骨に際立たせようとする傾向にあるような気がしますねぇ。

澤田(智順)の行為も気持ち悪かったけど、

涼子(真木よう子)の対処に「あり得ない!」って思ってしまいました(苦笑)

個人面談の形で親しい友人から証言をとるならまだマシですが ←"まだ"ね…、

何人も部員を集めては平気で菊池(鈴木悠仁)の件を話す。

それも、校長や学年主任に事前に相談せずに、個人の判断で。

ガッツリ証拠を捉えている映像を用意しているなんて聞いただけで生々しいし、

もうそこまできたら完全に犯罪で、隆平(藤原竜也)に引き継がせる案件なのに、

なんで逐一くっちゃべってしまうのか。

澤田には「キモいんだよ、おばさん」ってはっきり言ってくれましたけど、

涼子にもそれ相応の毒を吐いても十分な行動をしてますよね。

 

最終的には、毎回逮捕はしてくれるんですけども。

でも、聞かれたくもないような話を知られた菊池の立場になってみたら…

なんかもう、スクールカウンセラーも必要じゃないかと思えてきましたわ(汗)

本作は逮捕したら一件落着♪で、その後のケアとかは描かれないから

心配でたまらないです。

 

校長(高橋克実)も隠蔽体質だしなぁ。

立て続けに事件が起こっている学校なので、

責任を取らせるために校長をクビにする話が来てもおかしくないんですけどね。

いくら隠蔽したって、近所には噂として広がるだろうに…

保護者説明会や教育委員会が動いている様子もない。

もしかして、犯罪をしそうな教師を集めては観察している実験的な施設だから

警察が呼ばれたのか?と、いらん事を考えてしまいますな(笑)

 

 

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青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 3話 感想|学校の飲み物には油断禁物

 

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説教タイムは健在なんだけれども、それでも今回に限っては抵抗を感じなかったのは…

隆平(藤原竜也)の言葉がぐう正論だったからでしょうかね。特に教師への言葉。

「(何か理由があるのだと思い込む事で)自分には責任がない事を確かめたいのか?」

「導けてないからこうなったんだろ」

いや…本当それな!案件でしたよ。

 

事実、佐々木(宮世琉弥)の窃盗だって重要な犯罪だし、前からやらかしているというのに

本人が謝ったからもう騒ぎにしなくて良いか!と言って

終わりにしようとする校長(高橋克実)がいる。

毎回事件が起きる学校なんてあり得ないって思っていましたが…

あんな簡単に見逃してくれるんじゃあ、生徒達も教師達を甘く見て、

犯罪に手を染めがちになるのも多少無理はないのかも…ですね。

警察が来る来ないに関係なく、何か起きては頭首である自分の名誉を守るために

きっと隠蔽し続けてきたんだろうなぁと。これまでの学校での過ごし方がある程度想像出来ます。

そもそも、子供に犯罪をやってはダメだと教える権利は保護者にもある。

今後二度と今回のような事件が起きないためにしっかり注意するよう促すのも、

教師のやるべき事ではないんでしょうかねぇ。

 

前回は話の中心を教師に移した事で、育児に対する理解のなさから違和感を覚えましたが。

今回は校長以外の教師には特定の誰かにスポットを当てるのではなく、

ほぼ扱いを平等にしたお陰で「警察が生徒と向き合う」ドラマである事が明確になり、

見やすくなりました。

明確になったために、隆平が生徒に銃を打ち付けてまで説教するくだりにも

共感出来る仕上がりになっていたのではないかと思っています。

また、前半で指紋採取や照合など"警察らしい仕事"をガッツリ取り入れたのも、

「学校内に警察が常駐している"異色感"」が際立っていて

本作ならではの面白さに拍車がかかっていたような気がしました。

 

それにしても…前回もそうでしたが、

犯人は早い段階で分かってしまうものの、動機は想像の斜め上を行きますよね(笑)

ドラッグのやり過ぎで現実と妄想の区別がつかなくなったんじゃないというのには驚愕もん。

いや、怖いわ!お陰で窃盗していた佐々木の件が霞んだわ。

…あ、だから「そんなに重要な事ではない」と捉えてお咎めなしにしたのかしら?w

 

ハーブティー水筒の次は、薬入りスポドリですし…

この街にいたら私物から学校と関係のない周りの人々まで

見張っていなきゃいけないと思うと気の毒です。

もうバッタもんの防犯カメラも…やめよう?(笑)

 

 

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青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 2話 感想|妊娠する事に理解のない学校って今時ある?

 

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おお〜…これはどうしたもんかなぁ…

前回の感想で「「これは犯罪か否か?」の境界線のスレスレな所に踏み込んでいく

展開が出てくるなどして、少し捻りを効かせてくる事に期待してみたいです。」

と書いたけれど、前回以上に"悪を懲らしめる"のが分かりやすい話になってしまった。

何だか時代劇を見ているみたいだったなぁ。

 

警察が来るまでよく持ってたね?と思えるくらい事件が頻発に起こっているのは

ドラマだから仕方がないし。

"事件があるから警察が動く"のが前提である事も理解出来ます。

ただ…前回のイスを投げた生徒も大概だったけど、

大人達を 妊婦の教師を「なんで産んだんだ」みたいな

白い目で見る描き方にする必要があったのか…という所には違和感しかなかったです…。

 

妊娠したら1年以上産休をとる決まりは前々からあれば、

不妊治療や妊婦の体験談をメイン取り上げたドラマだってあるのに、

まだ「妊娠する事は悪」を描くのはもう時代が古くないかと。

一番露骨だと感じたのは保護者ですよ。

子供を産んで育ててきた、言わば育児の先輩であるにもかかわらず、

ビンタしてあからさまな悪口を言い残す母親って

この世に存在するものなのかと思ってしまいました。

 

悪を際立たせる事で主人公を活躍させて、スカッと劇に仕立て上げたいのは分かりますが、

人物や状況をもうちょっと"リアル"に描いてくれないと

話がますます作り物っぽくなってしまいます。

そして、まだ2話の段階ではありますが、

今の所は王道の学園モノにスクールポリスを入れただけ…の印象なので、

隆平(藤原竜也)の動きを「何か知らないけど過去を探っている様子」

止まりの状態で曖昧に見せるのではなく、

そろそろ"真の目的"をはっきり明かした方が

物語の軸が感じられて面白味が増すのかもしれません。

 

それにしても…前回よりも涼子(真木よう子)の存在意義が感じられなかったのも

満足度が少し低下した原因の一つですかねぇ。

基本的に本作は犯人を特定する事がゴールであると考えるならば、

隆平には、"相棒"的存在で情報を掴んでくれる三枝(山田裕貴)がいれば十分でしょうし。

雰囲気を盛り上げる"ガヤ"的存在は校長でも成り立っている。

新境地!と言われればそれまでだけど、

正義感や熱さだけで突っ走る役なら、若手の役者でも良いような…?という気もしてしまいます。

 

 

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青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 2話 感想|妊娠する事に理解のない学校って今時ある?

 

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おお〜…これはどうしたもんかなぁ…

前回の感想で「「これは犯罪か否か?」の境界線のスレスレな所に踏み込んでいく

展開が出てくるなどして、少し捻りを効かせてくる事に期待してみたいです。」

と書いたけれど、前回以上に"悪を懲らしめる"のが分かりやすい話になってしまった。

何だか時代劇を見ているみたいだったなぁ。

 

警察が来るまでよく持ってたね?と思えるくらい事件が頻発に起こっているのは

ドラマだから仕方がないし。

"事件があるから警察が動く"のが前提である事も理解出来ます。

ただ…前回のイスを投げた生徒も大概だったけど、

大人達を 妊婦の教師を「なんで産んだんだ」みたいな

白い目で見る描き方にする必要があったのか…という所には違和感しかなかったです…。

 

妊娠したら1年以上産休をとる決まりは前々からあれば、

不妊治療や妊婦の体験談をメイン取り上げたドラマだってあるのに、

まだ「妊娠する事は悪」を描くのはもう時代が古くないかと。

一番露骨だと感じたのは保護者ですよ。

子供を産んで育ててきた、言わば育児の先輩であるにもかかわらず、

ビンタしてあからさまな悪口を言い残す母親って

この世に存在するものなのかと思ってしまいました。

 

悪を際立たせる事で主人公を活躍させて、スカッと劇に仕立て上げたいのは分かりますが、

人物や状況をもうちょっと"リアル"に描いてくれないと

話がますます作り物っぽくなってしまいます。

そして、まだ2話の段階ではありますが、

今の所は王道の学園モノにスクールポリスを入れただけ…の印象なので、

隆平(藤原竜也)の動きを「何か知らないけど過去を探っている様子」

止まりの状態で曖昧に見せるのではなく、

そろそろ"真の目的"をはっきり明かした方が

物語の軸が感じられて面白味が増すのかもしれません。

 

それにしても…前回よりも涼子(真木よう子)の存在意義が感じられなかったのも

満足度が少し低下した原因の一つですかねぇ。

基本的に本作は犯人を特定する事がゴールであると考えるならば、

隆平には、"相棒"的存在で情報を掴んでくれる三枝(山田裕貴)がいれば十分でしょうし。

雰囲気を盛り上げる"ガヤ"的存在は校長でも成り立っている。

新境地!と言われればそれまでだけど、

正義感や熱さだけで突っ走る役なら、若手の役者でも良いような…?という気もしてしまいます。

 

 

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