2021年夏ドラマ-ナイト・ドクター一覧

ナイト・ドクター(Night Doctor) 11話(最終回) 感想|絆アピールしても最後は離れ離れに

 

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治療法にいちゃもんをつけては、同僚の様子を見ている野次馬達…

気持ちは分かるが騒いだ所でどうにもならないやん…と思っていたんですけど、

まさか、深澤(岸優太)に「それに鳥山さんにはあなたのような仲間が

たくさんいるじゃないですか」って言わせて感動シーンを作るために

あの場に残らせていたんですかね(苦笑)

いや…ずーっと不自然だったんですよ。

実際の事故現場だったら、多分、二次災害に巻き込まれかねないから

近くにいるレスキュー隊か看護師だかが外に避難するよう誘導する訳で。

↑医療知識のない素人が言ってますけど、こんな流れじゃないのかな?

アナウンスする描写もなければ、なんで多くの人が長い時間滞在出来ているのか…?と

疑問でしかありませんでした。

どうしてもあの台詞を言わせたいんだったら、例えば、

同僚の何人かが鳥山を救い出そうとするも

危険だからと医者に止められる…という流れにした方がまだマシだったのかもしれません。

 

解雇予告並の残り少ない期間で言い渡された解散もねぇ…

やっている内容は最終回ではなくても特に支障のないレベルだったので、

ど定番の要素を入れてみたものの消化し切れなかった感が否めず。

というか…今回の内容は「ナイト・ドクター」である必要性はあったのでしょうか?

チームをバラバラにして、複数の事故現場に1人ずつ派遣させて、

病院に搬送して治療を続ける事もなくその場で完結じゃあ…

やっている仕事って、昼間夜間問わず働く昨日の某チームのような

"救急救命医"と変わらないですよね。

そして、前回で書かれた「受け入れを拒否したエピソード」もおざなりになっている件。

こんな事言っても仕方ないんですけど、

じゃああの状態で救急の受け入れ要請が入ったらどうするの?

病院に残っている少ない人数で足りるの?などと

あまりにもご都合主義な展開で色々と気になってしまいましたよ…。

 

少しずつ総括に入るとするならば…

まぁ、個人的にはやっぱり、「今模範解答を言ってます!」みたいな

美月(波瑠)のモノローグ&長台詞だったり、

想いを打ち明ける時は必ず5人集結して1人ずつ発表しなきゃならない

空気感を醸し出す流れだったり、

イカ割りやキャンプといった"青春の代名詞"の羅列だったり、

最終回で言えば、1人ずつ振り向く時にわざわざスローモーションにする演出だったり…

所々に散りばめられている"良い人""仲間"アピールをする要素に

小っ恥ずかしさを覚えたために、あまり物語に入り込めなかったって所でしょうかね。

 

ただ、ナイト・ドクターという設定だけで捉えたら、

薄暗かった空に太陽の光が差し込んで、制服のままお喋りして…

それだけで夜勤明けだと分かるシーンは、本作らしくて良かったです。

ワンパターンだと言われようが、このシーンが最終回だけでなく

毎回終盤の方で差し込まれていたら、

少しはナイト・ドクターとしての意義は感じられたんじゃないかと思っています。

そう…喋るにしても、今までは昼間か、夜勤明けの朝か、あるいは病院内だったので、

イマイチ夜間の医者達の話である事が伝わりづらかったのも勿体なかったんですよねぇ。

 

キャラクター造形も、"ポンコツ"で言えば

深澤と桜庭(北村匠海)が被る瞬間が多かったですし。

何かと上司ぶっている本郷(沢村一樹)も立ち位置や見解が最後まで曖昧で、

それだったら、後輩を指導している様子が見られる成瀬(田中圭)に

彼の全ての役割を担ってもらっても違和感がなかったような気がしています。

 

全体的に、新しさを出したいのは分かるけど、どこも準備し切れていない印象が強くて、

なんか、なんかなぁ…という気持ちで見終えてしまった作品でした。

 

あと余談…来期も医療ドラマなので、

患者を引き継ぐ手続きをするために会う機会を作ったりして、

「ラジエーションハウス」の誰かがゲスト出演するコラボも見てみたかったですねぇ。

出るとしたら、丸山智己さんか浜野謙太さんなのかしら。

そういうコラボも、ドラマ好きとしては楽しみの1つなんですよ(笑)

 

 

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ナイト・ドクター(Night Doctor) 10話 感想|センター長がついにデレた!

 

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デイドクターへの要請なしにあの人手で足りたのだろうか…とか、

ベッドが入るスペースがないと言いながら十分広いスペースあるやん!とか、

その大量のベッドはどこから用意してきたん…?とか

今回も色々とツッコミどころはあったんですけど、

今回に関しては「まぁフィクションだから」で受け入れられるレベルの内容でしたね。

逆に、1軒の病院のとある1日を覗き見しているようでちょっと楽しめました。

 

いつもより好意的に見られたのは何でなんだろう?って考えた時に、

救急にはいろんな症状や状態の患者が搬送されてくるのが前提で、

序盤の段階から"患者を受け入れる・助ける側の責任感"

メインで描かれたのが大きいのかもしれません。

あれ?今回なんか雰囲気が違う?

ようやく医療ドラマを見せてもらえてる?と思わされましたもん。

ひっきりなしにやってくる患者受け入れの連絡に、たった3分が命取りの患者の治療に、

一刻も早く救いたいという美月(波瑠)の切実な想いに…

院内の忙しなさを映し出すカメラワークも効いて、

彼女達は今ナイトドクターとしての任務を全うしているんだというのが

伝わってくる内容に仕上がっていたのも良かったですし。

深澤(岸優太)も言い換えれば"下っ端"の仕事をしていますけど、

みんなのまかない隊長だったり、節電隊長だったり、全体を支える立ち位置に落ち着いていて、

適材適所でキャラの良さを活かしている描写になっていたのも悪くなかったです。

本当、最初から変に仲間アピールして群像劇風に作らなくても、

今回のような話がもっと早く出来ていたら…という惜しさは残りますね。

 

そして、見やすかったもう1つの理由としては、

やっぱり、私情を持ち込んでの揉め事やデイドクターとのいがみ合いがなかった所!

嘉島(梶原善)が登場した時はヒヤッとしましたけど、

まさかの分かりやすいデレときた!!(笑)

まぁ…それも、大勢の患者から拍手喝采を受けたお陰でしょうね。

あの光景があったから良い医者に思われようというモチベーションが働いた訳で、

なかったら「何してんだ!」で終わっていたのかも…w

そういう意味では、大袈裟に見える拍手喝采シーンには感謝かな?

 

医療に徹する様子が描かれた後で、帰宅してからのそれぞれの過ごし方を

チラ見せだけで済ませたのが、逆に「プライベート感」を醸し出させて

そこも印象的でした。

 

で…チームを描く作品ではあるあるの解散ネタね。定番中の定番ですなぁ。

正直これに関しては、他ドラマでは数ヶ月前から徐々に現実味を漂わせる描写を

やってきているので…ふ〜ん…っていう興味のなさが凄いです(苦笑)

たまには爽やかなまま終わる最終回前があったって良いじゃないか。

 

 

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ナイト・ドクター(Night Doctor) 9話 感想|やっぱり深澤は医者に向いてないよ。

 

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冒頭の、心美(原菜乃華)を緊急手術するナイトドクターの面々に対してお礼をする

深澤(岸優太)のシーンだけでも違和感があったんですけど…

うーん、患者の保護者じゃないでしょう?

仮に深澤が研修医か、あるいは親が亡くなってから

献身的に妹を育ててきた兄という設定だったら

今回のドナーに対する知識のなさも分かるんですけど、4年目の医者なんですよね??

そのくらいのキャリアならば、心美のような患者と関わった経験とか、

ドナーが後ろ向きの理由だけではない事は学んでいるはずなのに…

一体どうしたら「心美が死ぬのを待っている奴らがいると思うとゾッとする」

という思考回路になるのか理解出来ませんでした。

私が桜庭(北村匠海)だったら一生許さない案件です。

 

今回触れられたテーマが「価値観」という事は、

恐らく同じ医者でも、自分の"大切にしているモノ"を失うと知ったら

冷静でいられなくなる人だっている…という多様性を問う話にしたくて

彼のエピソードを作ったのでしょうが、

それにしたって問題提起の仕方が強引過ぎました。

あなただったらドナーについてどう考える?みたいな、

ナイトドクターそれぞれの意見を聞き出すのかと思いきや…

なんか…特定の名前を出しているだけで、

結局、やっている内容はいつもと変わり映えなかったですね。

まぁそもそも、屋上でバーベキューとか、

団結力の高さ()を見せつけるシーンだとか、揉め事とか、

視聴者を引きつけやすい要素を継ぎ接ぎにしている作品に

1つの物事を掘り下げる事を期待しちゃダメなのか。

 

せめて、今回の深澤の役を、医学に無知で頑固な父親にやらせて、

もちろん心美のポジションも違う子に演じてもらって。

女の子がドナーに登録する事に酷く反対する父親の姿を見て、

深澤自身も「当時は自分もそうだったなぁ…」と思い返し

説得を試みるようにキャラを設定した方が、本作が度々うたう"成長"とやらも

具現化出来たんじゃないかという気がしました。

 

深澤があの面々の中では一番幼稚なんですよね…。

最初の頃はデイドクターの嘉島(梶原善)もしつこい印象が強かったんですが、

今となっては、彼のような人がいるから、見下されるのも仕方ないのかも…とすら

思えてきています(汗)

 

 

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ナイト・ドクター(Night Doctor) 8話 感想|昼医者も悪い人ばかりではない事が判明

 

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まぁ…最後の解決方法が腑に落ちたものだっただけに、

今回の話はマトモに仕上がっていたのかしら…。面白いかどうかは別として。

 

 

ただでさえデイドクターから罵声を浴びせられる

"ナイトドクター下げ"の描写がされまくっているのに、

今回では、後輩の脳外科医がサクッと執刀出来て

自分は何も出来ない無力さを痛感した成瀬(田中圭)の様子が早々に盛り込まれたり、

深澤(岸優太)の話を聞いたりしている限りでは、

「救急の仕事に就いていると専門的な勉強が出来ない」「最新技術のための腕も磨けない」

だから、ナイトドクターは"救急のプロ"ではなく"踏み台"でしかない…とも考えられる

負のエピソードが続いていて、

医療ドラマなのに、そこに配属されている医者達に誇りが感じられず

情けない印象が残ってしまうのではないかと途中まで見てきて不安だったんですが。

成瀬は成瀬で、専門医が手術しやすいように夜通し患者を管理する形で

ナイトドクターとしての使命を果たし、

彼をきっかけに、部下達も二足のわらじを履く働き方を

決意する流れに落ち着いたのはホッとさせられました。

 

しかしねぇ…八雲先生(小野武彦)が

「朝まで患者の命をつなぐ医師。ナイトドクターですから」

なんてかっこいい事言ってましたけど、今までの回を見ているとピンと来なくて。

なぜ今更「デイドクターとの連携」を…?

ついでに言ってしまえば、なぜ今更「チーム内での役割分担」の提示を…?という、

勿体ない気持ちが強いです。

実際、成瀬がいてもいなくても成立するような描写ばっかりでしたし、

"朝まで責任を持って働く"という見せ方をしたいんだったら、

昼の時間にスイカ割りしたり、キャンプしたり、合コンに行ったり、屋上でダベったりと

遊び呆けている場面の方に尺を多く割いている事が大問題。

今回のやり取りを早い段階で描いていれば、本作に対する見方も変わったかもしれません。

 

神対応!!とも思える後輩の脳外科医もナイトドクターの良さを認めてくれた事ですし、

せめて、もう他部署からのディスりはやめて欲しいんですけどね。

 

そして、中の人が多忙だからなのか分かりませんが、

個人的に一番存在感の薄かった桜庭(北村匠海)は…

胸を抑えるシーンがあった辺り、次回は本格的に出番がある感じでしょうかね?

 

 

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ナイト・ドクター(Night Doctor) 7話 感想|そろそろ昼医者もデレてくれたって良いのに…w

 

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おかしいねぇ…本来だったら、あの仲間達で同じ食卓を囲みながら語り合うシーンも、

7話まで見ていたらそれぞれの不器用だった頃を懐かしみ、感慨深くなるはずなんですけど…

未だにみんなのキャラが掴めない群像劇ほど珍しい作品はないですね。

前回の成瀬(田中圭)の指導のお陰でやっと1人で治療出来た深澤(岸優太)が

なぜか「少しずつ出来るようになってきた」扱いされているのも、

合コンで医者の名前を出すのを拒んで、偏見の目で見られるとかどうのこうの言っていた

高岡(岡崎紗絵)が女医のロールモデルを目指したいと宣言しているのも、

前後の繋がりがなさ過ぎて理解出来ません。

感想を書くために、毎回ちゃんと見ているつもりなんだけどなぁ…(汗)

 

何と言うか、本作って、医療群像劇において重要であろう

「仲間の絆」「医者だって1人の人間」

壁を乗り越える姿を積み重ねた上で表現するのではなく、

ただ視聴者の気を惹かせたいという理由で、

屋上での青春ごっこ、月9と言えば恋愛→合コンといった

若い世代でも見やすいモチーフに置き換えては、記号的に消化している印象が強いのです。

だから、あのシーンが小っ恥ずかしく感じるし。

夢を語り合う台詞に歯が浮くような感覚さえ覚える。

そして…その1つ1つの台詞も長ったらしいので、話の腰を折って

医療ドラマであるという本来のコンセプトを見失いがちになる。

中盤まで揉めていた高岡が、場面が変わったら急にみんなを褒めまくる流れなんて…

その時の記憶失ってました?ってくらい気持ち悪かったです(苦笑)

イカ割りにしても、差し込む必要があるかないか以前に、

屋上でスイカ割りしたら最上階の部屋の天井に響くんじゃないかとか

いらん心配をしてしまったのでした。

 

それに、今更な話ではありますが、

ナイトドクターとしての"誇り"や"責任感"を表すために、

なぜデイドクターとナイトドクターとで双方が仕事に励んでいる姿を提示しつつ

前者が治療した患者のケアをするといった"引き継ぎ"を描かないのかも疑問です。

患者にとっては昼も夜も関係ないのに、同じ患者の対応をする描写が一切ないんですもん。

昼か夜の時間帯だけで処置出来るのって…軽傷の患者くらいでしょ?

デイドクターが登場するのも、基本的にナイトドクターに喧嘩売っている時だけで

仕事をしている様子が見当たらず。

一方で、ナイトドクターは大騒ぎしながら処置するシーンが多いために、

下手したら業務を全て押し付けているんじゃないかとすら思えてきます。

「昼の医者にしか診てもらいたくない!」と言っている患者の父がいましたけど、

昼と夜でまともに連携がなっていないように映る病院には

そもそも行きたくありませんよ。

 

ホームレスのエピソードは詰め込み過ぎてやんわり終わった気がしましたし、

せっかくの泉澤祐希さんもキャストの無駄遣いって感じで…

どこか1つでもマシな所はないんですかね。

デイドクターにしても、日曜劇場だったら、もう「どこか憎めない」くらいに

落ち着いているかもしれないのに…。

 

 

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ナイト・ドクター(Night Doctor) 6話 感想|6話になっても成長が見えない医者たち

 

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久しぶりに本作を見たもんだから、どうしてもジャンル的に

昨日の「TOKYO MER」と比べたくなってしまうんですが…

同じ"6話"で"医療群像劇"なのにここまで違うのか…とある意味愕然としましたよ(笑)

かつては「早く動いて!」とツッコまれるほど未熟なポジションにいた比奈先生も、

今となっては他の医者に柔軟に指示しながら治療するくらいには

しっかりと成長を見せているのに、

美月(波瑠)も深澤(岸優太)もただ目の前の物事に対して

一丁前に悩んでいる感じを出しているだけで

"連続ドラマ"としては全く成長が伝わってこないのはどうなんでしょう。

 

他にも色々書きたい事があるから、深澤と美月で分けるとすると…

まず深澤に関しては、もうパシリしか出来ないのか?ってくらい相変わらず木偶の坊なんですよねぇ。

前半の事故現場のシーンで、パイプが脚を貫通している患者から

「あんたが助けてくれるんじゃねぇのかよ」と言われている時なんか苦笑い(笑)

朝倉!あっちに患者がいたぞ!ってそれ、レスキュー隊がやる仕事ですし。

研修医でもないのに、実際に1人で手術するよう促されると「無理です」とも言ってしまう。

同じ医者でも、命の危機が迫っている患者を不安にさせる言葉を吐く医者には

誰も治療されたくないと思うでしょうね。

いくら医療の知識を溜め込もうが、現場で実践する度胸がない人は救急医には向いていないし、

2話では子供が黄疸を患っていると"唯一"見抜いた辺り

内科医で働いていた方がまだ合っている気がする訳で、

なぜ彼が頑なに救急医で成長したがるのかが理解出来ないんです。

 

で、現場で役に立たない人が先輩を怒鳴るのも、不自然of不自然(苦笑)

現在の美月の状態と同じ医者を見てきて、過労死で死なせてしまった事を悔やんでいる

成瀬(田中圭)があの台詞を言うなら分かるんですが…

最後の1人オペのくだりも含めて"大人の事情"で

アピールポイントを増やすために彼に言わせたの?としか思えません。

その説教の内容にしたって、患者が近くにいるなら

「患者に迷惑がかかったらどうすんだ!」が妥当なはずなんですけど、

なぜか医者側の目線で「俺たちも心配してるんだからもっと自分の事考えろ!」

なんて論点がズレた説教をするもんだから、あんまり響かず。

そして、オムレツに鯛の絵なんか描いて浮かれているのもちょっと…

「あなたのお陰で助かった」は麻薬だと今すぐ言ってあげたいし、

あんなお調子者な性格だと、誰の力で自分が新たなステップを踏めたのか

まるで考えていないようで、今度は調子乗り過ぎて

違う何かをやらかしてしまうんじゃないかと思わずにはいられませんでした(汗)

 

一方で、美月は深澤より技術的にはマシなんですが、

一応言われた通りの言葉を患者に説教して"変われた"風を装っている割には、

こっちもこっちで「過労死に繋がる理由」の解釈が根本的に間違っている気がするんですよね。

働き過ぎはダメだ。掛け持ちはやめて、空いている時間は熱心に勉強しよう!…で

DVDレンタルやらビジネススクールやらいろんな人に急ピッチで頼み込む姿を見る限り…

今度は夜遅くまで勉強に勤しみ過ぎて

寝不足で倒れてしまう未来が見えてしまうのは私だけでしょうか。

考え過ぎなんですかねぇ。

 

美月が入院して目を覚ました時に「見られたね〜」という俗の低い会話を挟み込んだのも、

以前には過剰労働が自殺に繋がったりして「働き方改革」が身近になりつつある

世の中を軽視しているかのようでどうかと思いますし。

全体的に緊張感がないというか、緊張感の演出を履き違えているというか…

久しぶりに見てモヤモヤしてしまう内容でした。

 

で、冒頭も終盤も振り返り&予告で尺を埋めて、

6話の時点で「これからの…」を放送するって事は…そんなに残り話数もないんですかね?

今回のラストのナレーションにしても、最終回っぽかったですし。

 

 

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ナイト・ドクター(Night Doctor) 5話 感想|無許可で手術しても処分なし!

 

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あの〜…たとえいくらあり得ない展開だったとしても、

その前後に補足があれば、まだ受け入れられたと思うんですよ。

入れて欲しかったのは「実の両親に連絡したかどうか?」の1つだけ。

これがあるとないとでは、夜間医療チームの印象が全然違う。

誰か1人が実の両親の許可とろうとギリギリまで粘っていて

結局間に合わなかった…という所まで描いていたら、

目の前の命を救うためなら躊躇しない使命感の強い医者に見えていたかもしれないんですけど、

訴訟中の人に対して「そんなに訴えられるのが怖いんですか?」って嫌味は言うわ、

日向(正垣湊都)を連れてきた越川(紺野まひる)が

誘拐犯の可能性があると疑わず素直に言葉を信じるわで、

まるで頼もしい存在に映らないんですね。

そして、もしこのまま日向が無保険だったとなると

手術に関わった全員に相当な罰が下される訳で…

努力している様子もなく、後先を何も考えずに突っ走る無責任な医者の姿に

どう感動しろって言うんでしょうか。

まぁ、本作の事だから、今回の件もうやむやにしてなかった事にするんですよね(苦笑)

 

"チームの絆"の描写も極端なら、緊迫感の演出もズレていて。

毎回誰かしら感じ悪い登場人物がいて、

人のプライバシーにズカズカ入り込んで気まずくさせて、デイドクターといがみ合って…

医療ドラマにおける緊迫感って、人間関係のもつれで見せるものじゃないと思うんです。

肝心の医療現場は、立っていてはプライベートの話で揉めているか、

控室や屋上で喋っているかして暇そうだなぁ…といつも思いながら見ていますが…

今回はみんなが直立して説明台詞を話すシーンが多いのもあって、

画面に「動」が感じられず、余計に間延びしていた気がしました。

 

内容にしたって、前回のラストを考えれば

成瀬(田中圭)の過去に焦点を当てた話になるはずなんですけど。

これまで通りに"1人の人間の成長"を描けば良いものを、

なぜか彼と関わりのない人物のエピソードを混ぜ込んだために、

一応表上は「人生における究極の選択」というそれらしいテーマにまとめつつ

「で、結局何が描きたかったの?」みたいな主軸のぼやけた内容になってしまいましたね。

 

美月(波瑠)が過剰労働で倒れるのは予想通りで面白みはなかったですが、

分かりきった展開を2週間後に引っ張らなかった所や、

デイドクターから「親の同意書なしに手術するなんてあり得ない」という

マトモな言葉が聞けた所だけは良かったです。

本当、その2つだけ(笑)

 

 

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ナイト・ドクター(Night Doctor) 4話 感想|何のドラマだったっけ?

 

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今回は何とも雑な仕上がりで…

はぁ…私は一体この1時間何を見せられてきたんでしょ…(滝汗)

タイトルに「ドクター」と付いていながら、

実際にそれらしい仕事をしていたのは

1/4…いや、1/5くらいだったんじゃなかろうか。

病院内では基本的に座ってて、他人のプライベート事情や噂を喋ってくつろいでばっかり。

で、立って動いている時は、オペに励んでいるのではなく

恋愛のゴタゴタで医者か患者と揉めたり"友達ごっこ"したりしている姿ばっかり描かれる。

本作にとって医療ドラマはおまけ要素なんですね。

あえて「夜間医療」にこだわった理由が見えてこない、疑問符しか浮かんでこない内容でした。

 

医者の態度に関しては

深澤(岸優太)や桜庭(北村匠海)メインの回でも言及してきましたけど、

高岡(岡崎紗絵)はタメ口×呼び捨て×八つ当たりの3コンボと来た。

実は真面目キャラでした!という展開に結び付けたいんだったら、

怒りの感情に任せて暴言吐いて、職場放棄する姿なんて描かれないはずなんですよね。

しかし、それ以上に引っかかったのは…

3人よりも先輩のはずの美月(波瑠)も同じくらい幼稚な所。

2話で「普通」の定義を熱く語っていた頃とは別人じゃないですか?

後輩をしっかり正す立場の人が彼女の態度に乗っかっちゃってどうすんのって話ですよ。

確かに自己中な後輩を見たらイラッとしてしまうのも分かります。

でも…キャリアが"3年も"上の設定なんだったら、一旦悩みを聞いてあげるとかして

3人と差別化して描いてみても良かったのではないかと思いました。

あれでは、年齢もキャリアもバラバラのチームにした意味がありません。

 

もう今更言っても無駄ですが、終盤で"絆"アピールする屋上でのシーンを見る限りは、

成瀬(田中圭)をチーフ=指導係にして、他の4人はみんな同期の設定にした方が

これまでの言動も違和感がなくなった気すらしてきます…。

そうすると波瑠さんだけ少しお姉さんっぽい感じはしますけど、

どうしても医者を目指すために浪人した事にしておけば都合はつきますよね。多分。

 

詩織(松井愛莉)の精神疾患にしても、後から取ってつけた感満載で…(汗)

寝ながら泣いていたのを高岡が報告するシーン"だけ"なら、

自分では見過ごしがちな精神疾患のサインを呼びかける

メッセージ性のあるシーンとも捉えられますが、

前半はゲスな浮気相手でしかなくて、同情しようがなかったですからねぇ。

肩を揉んで欲しい、エアコンの温度を上げて欲しいが

後に重大な病気へと繋がる兆候になるのではないかと予想していましたけど、

結局何も関係なくてズッコけましたよ。

 

患者もデイドクターも仲間も、いつも誰かしらがイライラしていて

本当に心の休まる場所がないドラマですね。

唯一冷静に対応しているのは成瀬くらい?

でも、彼も他人の私物を引っこ抜いて勝手に覗き見るような人だから…

まともな人はいませんな(苦笑)

 

 

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ナイト・ドクター(Night Doctor) 3話 感想|深澤よりも早くポンコツを脱却した桜庭…の巻。

 

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某救急車マーの翌日にまた同じようなチーム医療ドラマなので、

比べられやすくはなるよねぇ…

で、その作品を見ちゃうと、比較したくなくてもこっちが地味に感じてくるよねぇ…(汗)

このブッキングは流石に可哀想。

 

本作の場合は「患者を救う医者の姿」じゃなくて「経験を積んで成長していく姿」を描く、

つまり、医療というよりかは"ヒューマンドラマ"や"ザ・群像劇"を重視している作品だから

方向性は全く違うとは言え。

劇的なシーンは少ないし、台詞だらけになってしまって

全体的にゆるやかに進行しているように感じてしまうんですよね。

後は本作の世界観に馴染めるかどうかだと思うんですが…

元々こういった系統の作品を好んで見ている人か、出演者目当ての人じゃないと

毎週見続けるのは大変なのかもしれません。

 

その欠点を無くそうと何とかして感動的に見せようとしたのが

本郷(沢村一樹)が無保険の患者の息子に言葉を投げかけるシーンなんでしょうが、

生活保護の件が絡んでくるとなるとちょっと強引過ぎました。

うーん…子供を説得したって本人にはどうしようも出来ないし、

それこそ、死者を出したくないという医者側のエゴが働いているんじゃないかって思うし…

そもそも「家を売らないと生活保護がもらえない」とも捉えられる展開の仕方をしているけど

テレビ的に大丈夫なの?という疑問も出てきます。

シングルファザー、介護、年収…条件次第で家を手放すか手放さないか

変わってくるもんじゃないんでしょうかね。

せめて医者側が手続きしてくれている様子を、「児童福祉」「役所」といったワードを使って

台詞でサラッと描いてくれるだけでも良かったんですが、

あれだと変な誤解を生みそうな気がしてなりません…。

 

メイン回だった桜庭(北村匠海)にしても、

あんなにマメに勉強して努力家な部分を見せるくらいだったら

タメ口の設定にする必要はなかったですね。

いくら頑張っていても「美月"ちゃん"」は…軽過ぎてズッコけるのよ。

キャラクターがブレブレなのは、

今後描かれるであろう成瀬(田中圭)も高岡(岡崎紗絵)も一緒なのかなぁ。

どうせキャラ変するんだったら

常にカルシウムが足りていないようなデイドクターの面々にして欲しいんですけども(苦笑)

 

人の家の私物だろうと、勝手に引っ張り出してはプライベートな情報を覗き見する人はいるし、

デイドクターはうるさいし、また浮気している医者の恋人が出てくるし…

本作の男性陣ってまともな人が少なくないですかね?

っていうか、美月(波瑠)の家族?まさか本人?が桜庭のドナーであるみたいな

提示がされていましたけど、ドナーって普通は誰だか分からなくない??

 

 

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ナイト・ドクター(Night Doctor) 2話 感想|延長時間分で舌噛み男も解決出来たでしょ。

 

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人物描写にしろ、設定にしろ、

夜間救急医が「普通じゃない」「普通じゃないから幸せになれない」前提で

物語が展開されているのが引っかかる。

トラック運転手とか、工事現場の人とか、印刷オンデマンド会社勤務とか、

夜間で働く職業は色々ある訳で、今回の露骨な"普通"押しには

そういう人たちの人生を否定しているともとれるような感覚を覚えました。

 

中でも一番意味が分からないのは、

夜間勤務だから浮気される事になるんだ!みたいな理論を唱える美月の父。

それは大輔(戸塚純貴)の方が120%悪いし、

活動時間が一緒の方が恋愛成就する確率が高くなるのかって言ったら…完全にそうとは限らない。 

そして、働く女性を支える男性が基本的に「働く恋人を邪魔する人」か

「気に食わないから浮気に手を出す人」のどちらかしか出てこないのも偏見ですよね。

誰か1組くらいは相手を尊重してくれる所がいても良い気がするんですけど、

これからも男性は"人生における障がい"として描く方向性は貫いていくつもりなんでしょうか。

 

内容自体も、15分延長した割にはテンポが悪いし。

なんかもう…全体の構成が下手としか言いようがありません。

30分くらいまで食事したり、デートしたり、別れ話があったり、

本筋とは関係のないプライベートな話をダラダラと…(汗)

医療ドラマである事を一瞬忘れるくらいでした。

で、ラストは舌噛み男が襲ってくるというサスペンスのシーンで終わり。

前回はGカップの女性と浮気して〇〇が…というコミカル寄り。

果たして医療ドラマで、"変質者"括りで視聴者を煽るくだりが必要なのかどうかも疑問です。

 

1時間超の中で、医療ドラマ、ラブストーリー、ゆるゆる系コメディ、ホームドラマ

それぞれ違ったジャンルを盛り込む上に、通常だったら5,6話辺りでやりそうな

父との和解のくだりも入れてくるから、シーンごとの変化について行けなくて。

せっかく延長したなら舌噛み男も解決して欲しかったですし、

父の話と妊婦の話は別々の方が、最後の落とし所も納得のいく形になったと思います。

 

"繋がり"がないと言えば、美月(波瑠)と深澤(岸優太)のキャラ変もそうで。

美月に関しては、「夜間診療はコンビニ診療」だと軽視していて、

他の患者を怒鳴り散らしているのを鮎川(谷村美月)が聞いちゃって

病院に行きづらい雰囲気にさせた張本人なのに、

最後になったらいつの間にか「普通」について説教臭く語るキャラになっていたのが謎。

いや、偉そうな事言う前に、軽視していた自分に反省をする所から始めてくれって話ですし…。

で、深澤の場合は、"木偶の坊でダメダメな医者"から

"誰よりも早く変化に気づける優秀な医者"に急に変わっているのが気になりました。

 まぁ、元々研修医上がりたてじゃなくて4年目の設定なので、今回の描写が妥当ではある。

そこらへんのズレが改善されたのは良かったと思います。(前回はとにかく不快感が残ったので…)

…タメ口でまともに仕事をしていないのは相変わらずでしたけどね(笑)

 

 

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