最初に言っておくと…役者は悪くない。
むしろ好きな役者さんばかり。
でも、このドラマではみんな嫌いになりそうだわ…(泣)
口を開けば嫌味ばっかり、説教ばっかりの面々はもちろんなんですが、
特に不快感が残ったのは研修医上がりの深澤(岸優太)。(あの、岸くんは好きです…)
「穏やかに過ごしたい」「平和に行きたい」
はぁ?医者の立場で何言ってんだ??と本気でムカついてきましたw
研修医ならまだ理解は出来るけど、もう4年目なんでしょ?
それに、その発言は内科医の仕事を舐めているようにも感じますしね。
内科医だって目の前の命を一刻も早く救うために必死だろうし、
責任の重大さは昼でも夜でも関係ないと思うんですが…違うのかな。
そして患者を救えなかったトラウマを思い出して器具も使えなくて
一人立ち尽くす事しか出来ないシーンも…
深澤がある程度腕の良い優秀な医者で、初めて失敗を犯してしまったという背景が描かれた上で
流すべきものだったのではないでしょうか。
実際の所、彼、いっつも何もしてないから、同情のしようがないんですよ(苦笑)
何も出来ない割には、先輩にタメ口。
タメ口と言えば桜庭(北村匠海)もそうで、彼もいざとなったら発作で動けなくなるタイプ。
この2人は給料泥棒でしかない。
まっ、深澤の場合、大人の事情&メインキャラだから退場させられないって所なんでしょうけど、
普通だったら妹を下手したら死なせようとしていたのを知った時点で
医者失格だと認めて辞めるんですよねぇ。逆に続けようとする方が恐ろしい。
仮に妹だと知って"妹だから"受け入れようという考えに至ったら、
それはそれで不公平ですし。
辞めてくれた方が、自分のためにも今後運ばれてくる患者のためにもなると思うんですけど…
どうして医療ドラマって、病院に行きたくなくなるような作品が多いんでしょう。
ああいかんいかん。ここまで登場人物への愚痴ばかり吐いてきたから
内容の感想を書かねばなんですが…
内容自体も、数多くの医療ドラマの定番シーンを継ぎ接ぎした印象しか残らなくて
最後まで心が動きませんでしたかね。
急患に出くわす主人公!花火大会で事故が起きる!働かせて下さいとお願いする!
彼氏と上手く行かなそう!→全部「やっぱりな」の連続で面白くない(汗)
台詞も全体的に"語り過ぎ"で、
葛藤や登場人物に関する説明台詞が多いから間延びして感じてしまいましたし、
継ぎ接ぎの展開が原因で、緊迫した雰囲気にしたいのか
少しコミカルな作品として見て欲しいのか、
初回としては本作のコンセプトが曖昧なまま終わってしまったような気がしました。
「ラジエーションハウス」や「アンサング・シンデレラ」のスタッフが関わっているだけあって、
デイドクターとの対立構造とか、救急を上げて他の診療科を下げるだとか、
本来看護師か医療事務がやりそうな仕事まで全て医者がやってしまう所とかも似ています。
このスタッフの事だから、"医療業界のリアル"は面白おかしく脚色されてしまうのだろうと
半ば諦めの気持ちでいましたが…それにしてもベタ過ぎて。
命を救う大変さを一番知っているはずの指導医が実は後輩想いな良い人なのも、
男性は胸の大きい女性が好きという破廉恥な要素に頼るのも安易。
で、早速、休日もまともに2人で過ごせなくて"すれ違い"が起こるくだりが出てきましたが、
ナイトドクターを描く前に、恋愛も救急の仕事も充実させている主人公を描いてこそ
令話時代における「働き方改革」に繋がってくるのではないかとすら思いました。
まぁ、今回の内容は「初回だから」大目に見ますが、
次回以降も登場人物に不快感が残ったり、新鮮味がなかったりしたら
感想は書かなくなってしまうかも…。
イライラしながら書くのも良くないのでね。
次回の感想が投稿されていなければ、お察し下さい(汗)
(ちなみに、サブタイトルは「泣くな研修医」をもじったものです。
この作品もベタでさっさかリタイアしちゃったんだよな…)
最後に余談なんですけど、本作のタイトルの正式名称は
「Night Doctor」なのか「ナイト・ドクター」なのか分かりづらいんですよねぇ。
HPのタイトルや、ゲストとして番宣に来た時は英語の方だったんですが、
フジテレビ公式サイトのドラマコーナーだとカタカナの方って言う。
「SUITS/スーツ」みたいにするなら良いけど、どっちかに統一して欲しいです。
一応、感想の方はどちらのタイトルも併記しておきましたが…。
↓次回の感想はこちら↓