2021年夏ドラマ-ハコヅメ一覧

ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 9話(最終回) 感想|この完成度で続編をやらないのは勿体ない!

 

f:id:rincoro_ht:20210707230947p:plain

 

いやぁ、すっごいねぇ…………。

刑事を取り扱っているのに、良い意味で最終回感がない最終回は初めて(笑)

 

最近の刑事モノと言えば、クライマックスに近づくにつれて結局復讐路線に走ったり、

新たな巨悪組織や黒幕に頼ったり、

警察上層部のお得意の"もみ消し"で主人公側が不条理な目に遭う展開をやったりで

「警察の世界はドス黒い」イメージを植え付けがちの既視感漂う内容で終わってしまう中。

本作はあくまでも「お仕事ドラマ」に特化し、

"いつものメンバー"で1つの事件を解決するまでの過程を

笑いあり、涙あり、学びあり、支えあり…といった日常生活ベースで描くスタイルを

最後まで貫き通したのには、もう非の打ち所がありません。

 

ギャグ要素も絶対欠かさないし、

楽しい時間が続くなぁと思っていたら、ある時はまるで鈍器で殴られたような

ショックな感覚が襲いかかる。

このコメディとシリアスの転調っぷりが、本作の先の読めない面白さに繋がっていて。

最終回にしても、川合(永野芽郁)の噛み言葉につられて

木村(森下能幸)も動揺から噛んでしまうエピソードでは、

川合のふにゃふにゃ具合に笑っちゃうけど素直に笑っていて良いのか、

臆病者に見えるけど実は裏の顔を彼女の目の前で見せるんじゃないか…などと

楽しさと緊張感の狭間で揺れ動かされっぱなしで、通常とは違った見応えがありました。

 

まぁ、結果的にはストレートに「娘に合わせる顔がないから逃げた」という動機で、

サイコパスとかじゃなくて安心しましたけどね。

犯行自体は許せないものでも、「娘に迷惑をかけたくなかった」

「捨ててしまった娘に似ている警察官がいるから見守っていた」といった所は

ちょっと切なくもなってしまうのでした…。

しかし、人を死なせてしまった罪悪感から逃げるために自分も死のうとするのは、

やっぱり罪を償うべき者がやってはいけない行為だと思うので。

いつか警察官である娘と再会し、諭してもらって初めて自分のした事の重大さに気づく日が

来ると良いなぁと願うばかりです…。

 

桜(徳永えり)の復帰の件は、事件は解決してもそこで得た傷は決して消えないので

辞めるのも仕方ないよね…と思っていたら、まさかの…でしたね。

ここのくだりはファンタジー

でも「川合だから」納得出来てしまう自分もいて。

そう思わせるのは物語の積み重ねと役者さんの演技あってこそなんですよねぇ。

藤(戸田恵梨香)との仕事を通して着実に成長してはいるんだけど、

根本的にはあどけなさがあって…

のんびりしているようで重要な場面で大役を果たす、

「ああ、ちゃんと周りの良さを吸収してきているんだなぁ」というのが伝わる

絶妙なさじ加減を演じる永野芽郁さんのコメディエンヌっぷりも良かったです。

あと、このエピソードと言えば…伊賀崎(ムロツヨシ)が桜を案内する時の

「ペアとしての、最後の公務をさせてよ」の「て↑よ」の語尾で、

平静を装っているフリして感情を堪えているのが伝わってきて、そこからもう泣けてきちゃって。

とっとと業務に戻れ!と警察官達を追い払いながらも

本当の所は桜との再会の時間を独り占めしたかった(ように見えた)

吉野(千原せいじ)もツンデレの極みで可愛らしい。

もう、町山署の面々は愛しかないですな…。

先輩後輩関係なく、頭ごなしに怒るでもなく、

相手にリスペクトを持って接する姿が描かれたのも、本作の好きなポイントでした。

 

今期一番面白かったドラマは何かと聞かれたら「ハコヅメ」と答えるのは勿論ですけど、

永野芽郁さんが演じた役の中で一番好きな役は何か聞かれたら川合って答えるし、

戸田恵梨香さんだったら藤さん、山田裕貴さんだったら山田くん、

三浦翔平さんだったら源さん、ムロツヨシさんだったら伊賀崎さんと答える事間違いなし。

「ボイス」が続編作られたんだから…

高評価の多い本作も続編、作りますよね??←圧をかけるな(笑)

伊賀崎の過去の職場や、桜の復帰とまだまだ触れられていない部分もあるし。

そもそも時期は夏の設定だったので、他の季節でも見てみたい!

Season2、お待ちしておりますよ〜〜!!

 

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓今までの感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 8話 感想|藤&川合コンビ、ずっと続いておくれ…

 

f:id:rincoro_ht:20210707230947p:plain

 

前回が前回だったし、開始早々宮原(駿河太郎)から守護天使にまつわる真相を聞いていたので、

ああ、今回は最終章って事でさすがに縦軸メインになるのかな〜と思いきや…

まさか、張り込み捜査やレッドラン大作戦など、事件&捜査を何個か盛り込んでくるとは!

ネタの入れ具合も、本編を邪魔しないくらいのバランスで収まっているから丁度良い。

気まずいWデートに、 ←現場見られたらギャップでもっと好きになると思うけどなぁ(笑)

「山ぴょん」「もじゃぴょん」に、ストラップ川合に…

1捜査に必ず笑い所が押さえられているお陰で、

CMに入る度、最終章に突入しているのを忘れかけるほど楽しめましたよ。

 

川合(永野芽郁)が引っかかっていた囮の件については、囮とまでは行かなくても…

少なからず、藤(戸田恵梨香)の

「川合の近くにいたら守護天使が現れるかもしれないかすかな希望」発言で

彼女に対する印象は少し変わった部分はあったのかもしれません。

でも、"利用されていた"云々はもはや過去の話で。

最初の頃はヘタレだった川合が、今では謝る藤を励ますほど頼もしくなっている過程を見ていれば、

藤がどれだけ彼女を親身に見守って育ててきたかは本人じゃなくても分かるんですよね…。

公務中にトイレ行ったらいけないって言われてたんだった!私とした事が!って

言い聞かせているシーンも、

自然と自分の中に藤の存在が棲みついているのが伝わってきて可愛い。

それに、「ペアっこの命」も、もう川合との関係性の深さを物語っていて。

あんな鋭い眼差しで言われたら、それは愛の告白ともとれる訳で、

日常描写の中に笑いと闇を織り交ぜる事で定評のある本作が

さらに泣き所も加えてくるのか!ズルいぞ!!と思ってしまったのでありました(泣)

本来は桜のひき逃げ事件をきっかけに異動してきたのだけども、

守護天使を捕まえられたらコンビ解消…にはならないで欲しいなぁ。ずっと一緒でいて欲しい。

いつまでも「藤さんが一週間何食べたか覚えてます♪」って

マウントを取り続けていて欲しいですなぁ…。

 

いろんなエピソードを盛り込んではいるけれど、

藤から語られる真相や、事件の詳細や、守護天使の実態、犯人特定まで、

変に最終回まで引っ張らず、私達の知りたい内容を回収して

着々と物語を進めて行ってくれているのでノンストレス!

いつものスタイルで見せているようで、

縦軸にもガッツリ触れているのを"さり気なく"見せるのは、中々巧妙な脚本だと思うのです。

残るは、桜(徳永えり)のその後と、

守護天使森下能幸さんの逮捕…って所かな?

それにしても、あの似顔絵で一発で分かったんだから、やっぱり才能ありますな(笑)

 

元々10話を予定していたのが1話カットされたのかどうかは不明ですが、

次回で終わりなのは寂しいですね。

前作みたいに、好評につき来週はスペシャル放送決定!って事にはならないのかしら。

というか…同じキャストでSeason2、早くも望んでいます。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 7話 感想|町山署に潜む守護天使の影…

 

f:id:rincoro_ht:20210707230947p:plain

 

7話になって今更書く?って話なんですけど、ちょっと思い立ったので一言二言。

個人的には、前半パートでコメディを、後半パートでシリアスを…という

1時間内で真逆な話を展開していく作品、

あるいは、最終章へ向かうにつれて"縦軸"を強調するようになる作品だと、

大抵は前半パートでの作風があまりにも印象に残っているだけに

後半パート(終盤)にもその面白さを期待してしまい、カラーが変わった事に動揺を隠せなくて

「そんなにシリアスに寄らなくて良いのに」とか「いつもの〇〇が見たかったのに」とか

本作"らしさ"が失われてしまうのに残念がる事が多いんですけど。

本作に関しては、そういう感情になったのって今振り返ってみれば1回もないんですよね。

今回だって、後半は"縦軸"に迫っていたのにですよ?

コメディとシリアスのさじ加減が絶妙なのではなくて、

その2つのエピソードが全部繋がっていて、そこから得られるものが

救いだったり、心の優しさだったり、時には残酷さだったり…と、

笑いの生まれる前半パートでもしっかり意味を持たせる構成、それを維持出来るのは

改めて凄い作品だなぁと思わされるのでした。(一言二言どころではなくなったけどまぁ良いかw)

 

藤(戸田恵梨香)が言っていた下着の表現の違いだってそう。

男性陣は「?」状態でも、私には彼女がなぜそう言い換えて欲しいのかは何となく分かります。

前半でこのエピソードが描かれているから、

川合(永野芽郁)を囮にするためにコンビを組むはずはないし、

本人が真実を言い出せないのだって、言ってしまったら彼女が守護天使を捕まえに

飛び出して行ってしまうのを恐れていて言えないままなのだろうと信じる事が出来る。

藤はあくまでも、川合も誰も巻き込まないように動いているだけなんですよね。

大切な人をまた傷つけないように。

 

そして、伊賀崎(ムロツヨシ)が未決の事件を把握して"サボる"ようになったのも、

桜(徳永えり)の事件がきっかけだったというのが掴み取れる。

だから奥さんも、付き添いよりも夫が無事であるかを重視するし、

だから「私達は無事です!」と安心させるために川合を連れて行ったんですね。

藤も伊賀崎も…どちらも別ベクトルで"配慮"の人だと感心させられます。

 

一方で、川合の方は藤の胸中を知らないので

「囮」発言をきっかけに不信感が募り始める…といった所でしょうか。

山田(山田裕貴)はなんであんな事言っちゃったのか謎なんですけど…(泣)

父への手紙が「大好きな藤さん」から「大好き"だった"藤さん」に

変わってしまわないのを願うばかりです。

川合のモノローグってずっと過去形だから、いつそういう表記になってしまうのかと

内心ビクビクしながら見ておりました。

 

今回明らかになった"守護天使"は、

個人的にはきっちり逮捕して解決して欲しいですね。

まさか、スイカを渡した人ではないよなぁ…?

いや、それだったら似顔絵描いている途中で気づくはずか。

にしても、同じ制作局でも犯人のネーミングで不気味さの度合いが違うのはどうなのよ…(笑)

某ドラマの白塗り野郎って、改めてダサいな…とw

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 6話 感想|制服という鎧をまとった警察官たち

 

f:id:rincoro_ht:20210707230947p:plain

 

 

振り幅エッグいなぁ…………。

いや、次回予告の時点で「2人の関係に亀裂が走る」とはうたっていたから、

川合(永野芽郁)と藤(戸田恵梨香)のコンビが最強だという風潮、

思いっきり笑えるメンタルヘルス教育の後に

大きな反動がのしかかって来るだろうとは覚悟していたんですが、

想像以上に衝撃的でしたね…あのシーンは。

 

取り扱っている事件に刑事ドラマみたいな派手さはないけれど、

私達が実際に生活していく中で起こりうるものばかりで、

それも視聴者目線に立って寄り添う描き方になっているから

自然と自分事のように見てしまう魅力があるんですよね。本作のお仕事パートって。

チャイルドシートを付けなかったらどうなるのか」

今回は特に、それが教訓として頭に痛く焼きつき、

疑似体験出来た作りに仕上がっていたと思います。

川合が女性に怒りをぶつけたくなる気持ちも分かるし…

私でも「何も知らないで!」って同じ態度をとっていたかもしれない。

でも、当事者を増やさないために生活の安全を守るのが警察官の仕事。

トラウマになるほどの事故現場を何度も見てきては

任務を果たしてきた警察官には、頭が下がります…。

そして、原作では既に話題になっていた今回の話を

実写化を通してストレートに届けてくださった本作のチームにも、頭が下がります……。

 

指導する立場として強くあろうとする藤が、初めて泣く姿を見せたのも印象的でした。

外で仕事する時に着ている紺色のベストは、あのシーンでは着ておらず。

「制服を着ている時は警察の面構えでいろ」は自分にかけるおまじないでもあったし、

ベストは自分を奮い立たせるための鎧にもなっていたんですね。

鎧をまとっていると言えば、制服を呪った宮原(駿河太郎)や、

怒りを露わにした伊賀崎(ムロツヨシ)もそう。

川合のひよっこな部分を"警察官だって一人の人間"という視点でずっと描いてきたからこそ、

上司達も、理不尽な想い、やるせない気持ち…消化しきれない経験を積み重ねてきて、

たまに嘆いては「警察官だから」と気を引き締める形で

弱音や本音を押し殺し続けてきたんだろうという心情が垣間見えた内容でもありました。

 

そういう意味では、私達はプリキュアではないとは言っていたけれど、

制服をまとって気合を入れる点においては、

変身してコスチュームをまとったら力や素早さが倍以上になる所と

重なるものがあるんじゃないかなぁと思っています。

あとは…「誰だってプリキュアになれる」もそうなのかな。

自分で正しい知識と教養を学んでいけば、町を、大切な人を、自分の命を守る人になれる。

子供は前半のパートはしんどいだろうから、後半パートを特に見てもらって、

保護者は1話まるごと見る事をお勧めして…教材にしても良いんじゃないですかね?

 

そして、同期の桜(徳永えり)の件。←書いてみたかっただけ。分かる方は分かる…w

てっきり亡くなったとばかり思っていました。ごめんなさい(汗)

でも、藤からしたら、車椅子でリハビリしている姿を見ているのも

同じくらい辛い出来事なんですよね…きっと。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 5話 感想|チンピラ大奥が抱える秘密

 

f:id:rincoro_ht:20210707230947p:plain

 

2週間の特別編を経ての再開。待ってました!

コメディの部分も、真面目に"お仕事"を描く部分も、

いろんな見所が詰まっていた特別編を放送してきただけに、

新作はそれらがカットされずじっくり見られるという事で

どれだけ面白さに拍車がかかっているか期待してしまうもんですが…

いや〜、楽しかったですな。

こんなに笑える作品だったっけ?ってくらい序盤から惹きつけられました。

ロボコップ藤」「情報源が補導少女しかない」「ときめきファイア バーン」

「飛んだ放火魔」「チンピラ大奥」パワーワードが過ぎる(笑)

あと台詞以外で追加するなら、初恋相手の武田(小関裕太)が今度の講習会の担当だと聞いて

はしゃいだり、お願いお願いおねがぁ〜いしたりする川合(永野芽郁)と藤(戸田恵梨香)が

一瞬年齢差や上下関係を忘れるほど乙女になっていたのが可笑しかったです。

戸田恵梨香さんって、あんな声出るんだなぁ…w

 

そんな感じで、今回は放送開始40分まではコメディが強めで、

以降は三宅夫婦の介護問題に触れる…といった緩急ある作りに。

しかし、「警察官だって恋をする普通の人間」を描き、一見ぶっ飛んでいたコメディパートでも、

合コン中でも消防車のサイレンが聞こえたらすぐに仕事モードに切り替えられたり、

三宅夫婦に出会ってからは目の前の案件に打ち込んだり、

デート中にある妄想がきっかけで武田の話が入ってこないほど気になって仕方なかったりと、

様々な形で、どんな時でも根底にあるのは"警察官としての使命感"というのが描かれてきたので、

終盤の正反対な展開に繋げるのにも無理がありません。

 

そして、川合の新たな学び。

今までも警察界の現実を思い知らされては自分なりに吸収してきた彼女だけれども、

今回はそれらとはちょっとベクトルが違って、

理想の恋愛を語っている姿が頭に焼き付いていただけに、切ない余韻が残りましたね…。

「公務が入ったら、好きな人に背中を向けて走らなきゃいけない仕事だって

藤さんから学んだから」

これ、一人前の警察官を目指す覚悟がある人じゃなきゃ言えませんって(泣)

仮に気づいていたとしても、プライドが邪魔するかもしれない。

すぐへこたれて、もうやめたいって言い張っていた最初の頃が嘘みたいで。

川合も藤たちの下で、着実にタフな人へと成長していっているんだというのを

実感させられた回でもありました。

 

一方で、かつてはチンピラ大奥の仲間だった元同期については、まだ詳細には触れられず。

あの写真を見てからの…コンビに亀裂が走るとうたっていた次回が気になりますね。

自分が可愛がられていたんじゃなくて、かつての同期に似ていたから

その代わりとして可愛がられていたんだという思い込みに走ってしまうのか?

ついでに…これは前々から思っていましたが、

川合のモノローグが過去形なのも関係ありそうな気がしてならないです。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

 


ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 特別編(8/11) 感想|おかえり芽郁ちゃん!

 

f:id:rincoro_ht:20210707230947p:plain

 

今回の特別編は、山田(山田裕貴)と伊賀崎(ムロツヨシ)のやり取りで

ぽろっと出てきたワードを元に3,4話を振り返って行く…といった感じの作りでしたね。

 

それにしても、どこまで台本通りだったんでしょうねぇ…

つい最近放送されていたのもあって、

本当に「LIFE!」のコントを見ているみたいで(笑)

ゴリラのドラミングを山田さんがガチで披露しながらモノマネされてて、

それが割と長く続くもんだから、カオスを通り越して最早怖かったですw←良い意味で

レーズンパンとレーズンバターの2通りしかないも可笑しかったですし。

素で笑っている所もちょこちょこお見かけしましたし。

あぁ、やっぱり、役者さんが心から楽しそうにされていると

それだけで和むし、エネルギーがもらえるなぁ…と、改めて感じたのでありました。

この2週間、普通に総集編を流すだけでも何も文句は言わなかったのに、

視聴者のためにわざわざ新ネタを追加してくださって、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

そして、長い長いパトロールから帰ってきた川合@永野芽郁さん。

おかえりなさい!

「パトロール中」っていう設定も、

あたかもその場にいるかのような声のみの演出で次回に繋げる流れも上手かったですね。

マイペースで、でも自分なりの正義感はきちんと持っていて、吸収力があって、

インスタントラーメンを粉々にしたものをおつまみにするという斬新な発想力もあって、

他に何のTシャツを持っているのか気になって…そんないろんな魅力が詰まった川合。

来週から再び彼女の姿が見られる事を嬉しく思います。

 

もしかしたら以前と比べてまだ体調が万全ではないのかもしれないし、

遅れを取り戻すかのように急ピッチで撮影に挑む日々が続くのかもしれませんが、

本作に携わる全ての方々が、今後無事に制作を終える事が出来ますように。

陰ながら応援しつつ…物語が加速するであろう5話が楽しみです!

 

 

↓3話の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓4話の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓先週の特別編の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 特別編(8/4) 感想|総集編かと思いきや…?

 

f:id:rincoro_ht:20210707230947p:plain

 

実質8割程度は1,2話総集編という作りでも、

元が面白いと、また同じシーンを見ても面白いもんなんですよねぇ。

感想を書くかどうか迷いましたが、執筆対象の月9と火9のドラマがお休みで暇していたのと、

上手い構成だな〜と感心させられる部分があったので…

書きたい所だけざっくりと書いちゃいましょ。

 

今回の特別編は、1話の振り返りでも触れられていた藤(戸田恵梨香)の台詞

「警察官なんてみんなしょうもなくて普通の人間だよ。

でも、制服着てる時は必死に警察官の面構えしようとしてるだけ」

全て集約出来そうな内容だった気がします。

上司や中堅は常に仕事の事を考えている完璧集団って訳ではなく、

案外、勤務中にあれこれ妄想を繰り広げたり、

自分にご褒美をあげるために目の前の仕事に没頭したりという

"普通の人"の感覚も併せ持っている。

 

度々挿入される町山署の面々の心の声が飛び交うシーンは

単純に「おまけエピソードかな?」と捉えていた分、

それらを最終的に1日の出来事として表現し、2話での女子会のシーンに繋げた事で、

牧高(西野七瀬)も見えない所で苦労してやっとお酒が飲める時間が来たんだねぇ…

他のみんなもお疲れ様だったねぇ…などと、

これまでより更に登場人物に共感したくなる仕上がりになっていたのが、

警察官の活躍を描く作品としてよく出来ていると思わされました。

 

みんなの「拝啓お父ちゃん」

山田(山田裕貴)と藤(戸田恵梨香)バージョンも聞いてみたいですね(笑)

次回も特別編となると…聞けたりするのかも?

 

最後に、本作から逸れた話をしますが…最近は芸能人の感染者も増えましたよねぇ。

放送延期になったり、リモートを取り入れてなるべく接触を減らした作品が生まれたりした

去年とは違って、今年のドラマスケジュールはほぼほぼ以前の形に戻ってきてはいるけれど、

今度は水疱瘡並みに感染力の高いらしいデルタ株が猛威を振るっているので

役者さんも気が気じゃないでしょう。

誰がかかってもおかしくない世の中。

私の知っている限りだと、月9は来期のドラマ「ラジエーションハウス」の撮影が

既に行われているように、ここ何作かは撮り溜めしてから放送するスタイルをとっているし、

木10の前期のドラマ「レンアイ漫画家」も確かそうだったかな。

撮っては放送、また撮っては放送の繰り返しだと、

その分誰かが感染した時に撮影が中断になって、特別編にするか再放送にするか臨時で対応する

手間も出てくるから、もうどこの局もしばらくは撮り溜めてからにした方が

良いんじゃないかなぁと思ってしまいますね。

 

 

↓1話の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓2話の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓次週の特別編の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 4話 感想|警察24時を見ている感覚

 

f:id:rincoro_ht:20210707230947p:plain

 

刑事ドラマ全般って、基本的に、捜査中の刑事と一緒に犯人が誰かを推理する楽しさだとか、

殺害動機でいかに印象と余韻を残すか…とかに重点を置いているイメージがあるから、

そういったドラマが今回の地道でゆっくりと物語を展開する手法をとるとなると

「前後編にしなくても良かったのでは?」という感想を書いて終わりになるんですけど、

本作はその地道さが逆に「やけにリアルな交番エンターテインメント」"らしさ"に

拍車をかけていますね。

 

3話までの小ネタで紡ぐ作りも、警察官って1日でこんなに多くの業務や仕事に

追われているんだ…とタメになる面白さがありますが、

1本の大きな事件を軸に据えた今回の話も、これはこれで見応えが増します。

強面特捜チームと組んで、事情聴取、張り込み、防犯カメラの取得と

役割分担をしながら各自で動いていく。

まるで警察24時を見ているようでした。

 

中でもハッと気づかされたのは、防犯カメラで犯人を特定するくだり。

日常的にドラマを見ていると、解像度を上げて証拠を押さえたりして

ピンポイントかつスピーディに犯人を見つけている感じに映るんですが、

それは、1日まともに寝られず、時に栄養ドリンクを飲んで目を酷使しては

膨大な数のカメラから絞っていく陰の努力があって

初めて成立するんだろうなぁ…と、警察官達の動きを通して改めて思わされました。

カメラデータをもらいに鈴木(渕野右登)と一緒にペコペコ頭を下げる牧高(西野七瀬)のシーンも、

営業マンと重なってちょっと辛かったです(泣)

 

最初は元ヤン総長のように怒鳴っていたトップ(矢柴俊博)でも、

被害者・彩菜(畑芽育)が怯えないようみんなで姿を隠す可愛らしい部分はあるし、

ダメな所はダメと叱る一方で、犯人確保に導く仕事をしたらきちんと褒める。

そして、表面上では捜査資料の片付けを頼んだと見せかけて、

実際に起こった事件の生の声がどんなものかを経験させる藤(戸田恵梨香)や、

今度はチョコレートをそっと置く伊賀崎(ムロツヨシ)、

犯人を捕まえて手柄をとるきっかけを与えてくれる山田(山田裕貴)と…

川合(永野芽郁)の良さを尊重する人々の様子が描かれて

今回も気持ち良く見終える事が出来ました。

 

 

しかし、本作はこのままハッピーで終わる訳にも行かず、

大きな事件が解決した所で"かつての同期"の謎に踏み込みそうなのを匂わす状態で終了。

川合を親身に教育している理由はこの人にあるのだと瞬時に分からせる

徳永えりさんというキャスティングよ…。

多分、藤(戸田恵梨香)の厳しい性格で精神的に殺した過去があった、とかなんでしょうけど…

うーん、短めにまとめた次回予告を見る限りは、

やっぱりまだ撮影が追いついていないんですよね。

 

公式Twitterによると、5話以降の放送予定については後ほどお知らせするとの事。

総集編でも、再放送でも、全然待つので。

続きを見たがっている視聴者よりも、まずは役者さんの方々のご健康とご安全を最優先に

撮影に取り掛かっていただいて全然大丈夫なので!

永野芽郁さんのご回復を心からお祈り申し上げます。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓ 

kimama-freedays.ddns.net

 


ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 3話 感想|女性警察官だから出来ること

 

f:id:rincoro_ht:20210707230947p:plain

 

本作におけるムロさんの存在って、雰囲気を作る上で必要不可欠だよなぁ…と思ってます。

警察官らしく頼もしい一面と

ゆるい一面を切り替える役者さんが揃う中で、唯一の脱力系。それが良い。

今回は性犯罪を扱うという事で、通常よりもしんどい内容だったんですけど、

フワフワした佇まいの永野芽郁さんとのシーンが多いのも相まって、

コントのようなやり取りと間合いの良さに大分救われました。

それに…伊賀崎が川合に優しくするくだりで毎回泣けるんですよねぇ(笑)

川合が机に頭ガンガンするのを止めようとする時に

一緒に頭を振るのが、個人的には好きなポイントで。

あの動作、アドリブだったのかどうか気になります。

 

「叱る」より「慰めて元気づける」タイプの伊賀崎。

「叱る」のではなく、人形のお直しの手伝い&警察界の実態を伝える形で

「人の気持ちに触れてもらおう」とするタイプの山田(山田裕貴)。

「叱る」けれども相手の話は聞き、その上で今度は似顔絵捜査という違ったやり方で

「チャンスを与える」タイプの藤(戸田恵梨香)。

三者三様に川合を一人前の警察官として育てようとする様子が伝わってくるから、

新人成長物語でも、「かわいそう」とか「きつい」とか、余計なストレスが残らなくて

安心して見られるんですよね。

 

中でも山田の場合、いつもは下っ端のイメージが染み付いている分、

捜査が人の人生を傷つけてしまう可能性を常に孕んでいる事や、

キャリアを積み重ねた上司でさえも壁にぶつかる案件がある事について力説する姿には、

彼もまた熱い正義感を持って仕事に取り組んでいたのだというギャップを感じさせて

ますます魅力的なキャラクターに。

川合と少し歳の近い彼が…っていうのが効いたエピソードだったとも思います。

藤が川合を教育するように、彼も藤とペアを組んでいた頃には

たくさんの知恵と言葉を教えてもらっていた…そんな背景が想像出来ました。

川合も将来、新しく出来た部下に教える時が来るのかな?

 

事件内容の方は、ドラマを見過ぎているせいか、

途中までは、1人の女子高生による痴漢冤罪か?なんて穿った目で見てしまいましたが、

それだとただの刑事ドラマですもんね(笑)

今回で終わらないのは意外でしたが、50分経った所でようやく来週に続くんだと

気づくくらい集中していたので、間延び感は全くありませんし。

川合にとって今回の事件が、成長する上で1つのターニングポイントになるのだと考えたら、

丁寧に描き上げるのも悪くないと思っています。

 

「誰かになりきろう」とするのではなく、

「自分のやり方でやってみよう」とする事が大切だと学んだ川合。

家に篭ってしまった女子高生になんて声をかけるのか?今度はどうやって聞き込みをするのか?

彼女が目の前の事件=壁を乗り越えていく姿が見られる次回が楽しみです。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 2話 感想|ドジはドジでも伸び代のあるドジが良い

 

f:id:rincoro_ht:20210707230947p:plain

 

月曜日と火曜日で溜まったイライラを本作が浄化してくれる(笑)

でも、キャラクターのボケやツッコミモノローグに笑って癒される

ただの"ほのぼのコメディ"じゃなくて、

それぞれのやり方で目の前の仕事に真摯に取り組む姿に敬意を払いたくなる

"お仕事人情エンターテインメント"にきちっと仕上げている所が良いんですよねぇ…。

やっぱり、今期の中でも当たりだと思いますよ。

 

構成に関しても、初回はどうしても新人警官・川合(永野芽郁)の紹介や

彼女の性格と警察業界のズレを描く初期設定を盛り込まなければならなかったために、

存分に本領発揮出来ていない感じがあったのに対して。

今回は説明が終わって通常営業になったからか、アバンの時点で笑えるポイントを押さえて、

前半はコメディ、後半はシリアス&人情のメリハリを更に強くさせた事で、

ますます原作由来の独特な世界観が出来上がっていたような気がしました。

このメリハリを"落差"と捉える視聴者も出てくるかもしれませんが、

両方とも「親身になって川合を教育する藤(戸田恵梨香)の頼もしさ」を描いている点では

共通しているので、私としては、振り幅が大きくて面白い!と好意的に見ております。

 

そして、前回の感想でカットした部分も含めて、

本作の何が一番好きかを書くとするなら…

川合を典型的なドジっ子に仕立て上げない所。

多分、この手の主人公を描くドラマだったら、

トロール中にうたた寝したり、学校内で校歌を歌いながら肝試ししたり、

ラブホテルで勝手に見学したり、うっかり音を鳴らして作戦が失敗しそうになったり…といった

厄介で周りをかき乱す印象をつけさせて、

「なんだこの新人は!」と反感を買わせて終わらせがちだと思うんですが、本作はそうしません。

何と言うか、ドジでマヌケでも応援したくなるように

丁寧に描写されているなぁ…と感じられます。

 

前回の事情聴取のシーンで分かった「警察官にはない親しみのあるオーラ」「感情移入のしやすさ」

「相手と打ち解け合える巧みな話術」という川合ならではの良さを、

今回では、夜まで一緒に指輪を探すシーンや、

彼氏が窃盗犯だった痕跡が出てきてショックを受けないようにと隈なく調べるシーンに活かす。

脚本方面では、交流のあった松原(山口まゆ)の大切なイヤリングが実は盗品で、

警察官の立場上、家宅捜査をしなければならない…

でもそうしたら彼女の幸せを奪う事になってしまう…

だからと言って、戦力外で何もしないままなのは悔しい…という心の揺らぎを表す台詞を

あえて書かずに、視聴者の想像力に委ねてみる。

 

(原作の力もあるでしょうけど)設定にブレが生じないようにする

スタッフの真面目さが伝わってくるし、

彼女は彼女なりに一人前の警察官を目指していく成長物語としても見応えがあります。

 

日テレドラマらしからぬ(←こら…w)ご遺体の検視のシーンもじっくり描いてくれるし。

川合に警察官としての責任感を持たせるきっかけを与える藤や伊賀崎(ムロツヨシ)が

新人目線になって指導出来る人だから、

たとえ事件が小規模だったとしても、出世争いや上層部の陰謀がなくても、

上手くいって、つまづいて、助言をもらって、また頑張って…

そんな彼女達の1日を見ているだけで十分楽しい。

 

しかし、藤が優しい理由と、伊賀崎が最低限の仕事をしてズルをすると言っていた理由は、

どうやらかつていた新人(?)の存在が絡んでそうですねぇ。

川合と似たような新人で、厳しく接していたら

そのプレッシャーから自殺してしまった過去があったのか。で…変わろうとしたのか。

あんまり深刻な方向には行って欲しくないですが、どうなるんでしょ。

 

 

↓前回の感想はこちら↓ 

kimama-freedays.ddns.net