「それはまた随分急な…」by 中将(桐山漣)
最終回の内容、全てこの台詞で言い表せそうでしたな(苦笑)
うーん…やっぱり全4話じゃ足りなかったんじゃないですかね?
彼女が趣味感覚で書いた小説が原因だった!っていうのは分かるんだけど、
前作のフィリップ(厚切りジェイソン)のような手の込んだからくりを期待していた分、
最後の方でポッと出てきて説明台詞で今までの真相を打ち明ける展開には
ちょっと肩透かしを食らってしまった感じがしました。
沙織(伊藤沙莉)の恋のライバルとして描かれていた紫の上(紺野彩夏)も
いつの間にかいなかった存在にされて、あちらの世でしれっと幸せそうにしていて…
じゃあ初回の頃の意味深な夢オチ演出は何だったのかと思いますし。
そして、一番不思議だったのは、沙織の心境の変わりよう。
さっきまで「生きるってファンタジーじゃない」「現実を突きつけられた」などと
光源氏と暮らす事は難しそうな旨を話し、その後で一条(一ノ瀬颯)から告白された事を呟いて
迷っていた様子を醸し出していたのにもかかわらず、
一条にはきっぱりと断りの返事をして、
場面転換したら光源氏からのプロポーズを受け入れてハッピーエンド。
誰との幸せを選ぶか?に向き合うまでの過程がなさ過ぎて、
この急展開っぷりにもちょっとついて行けず。
話数が多かったら、光源氏と離れていた数日間も描けたんでしょうねぇ。
前作はファンタジーとリアルのギャップで楽しめた作品だったように記憶しているんですが、
本作は何と言うか…うじうじ、イライラしていた2人の描写が多くて、
(結婚式のくだりも含めて)ベタなラブコメに落ち着いてしまった気がします。
これは前作でもそうなんですけど、実は私、沙織のそういった姿はあんまり好きじゃなくて(汗)
サバっとツッコむ所とか、ぱっと見は姉御っぽくても可愛げがある性格とかが
魅力的なキャラクターだと思っていたので、今回は素直に応援出来ませんでした…。
光源氏への当たりがキツくて、彼に同情してしまいたくなる時もあったし。
短くやるにしても、単発か前後編くらいがちょうど良かったのかな?
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