2022年冬ドラマ-ミステリと言う勿れ一覧

ミステリと言う勿れ 12話(最終回?) 感想|一緒に行こう→いつどこに?

 

 

まぁね…新幹線での話を広げている時点で

縦軸は今シーズンで終わらないんだろうなぁと思いながら見ていましたが…

それにしても、全10話以上ある"連続ドラマ"という形をガン無視した最終回でしたね。

構成においても、誰かの言葉で涙を浮かべる人物のカットで感動系に走る演出を3回、

主題歌の中途半端なフェードアウトの仕方、「そこで?」な劇伴のタイミング、

そして、10話の焼肉屋での設定と被る上に

最終回にしてはこぢんまりしている紘子(関めぐみ)の真相と…

急激にやっつけ感満載の仕上がりになったのが残念。

 

これには1つはっきりとしている理由があって、

続編制作を視野に入れているから…なんですよね。

でも、あそこまで「連続ドラマで完結させる気なんてさらさらありません〜」って

開き直った作りにされてしまうと、

むしろ(真相はHuluで!という手法には賛同しないものの)地上波で一旦はピリオドを打つ

日テレ日10枠のドラマの方がまだマシだと思えてしまうのでした(汗)

 

現在進行形で続いていたはずの物語が、

最終章のepisode2.5でバスジャックの頃の話に戻した時間軸の分かりにくい構成も、

次へと繋げるための話題作りの一環だったんでしょうけども。

私が考えるに、シーズン1内ではさらっと匂わせる程度に描いて、

いつぞやの劇場版公開に向けての準備段階として、

序盤で今までのダイジェスト=あらすじを加えた上で

今回の内容を2時間SPの形で放送していたら、

いろんなモヤモヤも和らいだのかもしれません。

 

旬な役者さんではなく、実力派の役者さんをゲストに起用して

演技のぶつかり合い重視で魅せる所も、

ただの犯人探しでは終わらせない人の心の奥底を突く心情描写も、

謎に謎が塗り重ねられている"仕掛け"も、1つ1つのパーツは好きで見ていましたが…

それでもあまり手放しで褒める事が出来なかったのは、

原作の良さをテレビ用に"再構築"するのではなく、

原作の画になる部分や、テレビ的にハイライトとなる部分をかじって出来た

"寄せ集め"になってしまったからなんだと思っています。

まぁ…"寄せ集め"化した決め手は、原作既読の読者さん曰く

原作にはない風呂光(伊藤沙莉)の恋愛要素を絡めたのが一番大きいんですけどね!(汗)

三角関係を散々押してきた割に、最終回では特に交流もなく、

彼女のお手柄(?)を挙げた事での成長エピソードと今までの様子に

矛盾を感じさせる描写をした辺り、

恋愛要素がいかに蛇足だったかが露呈されたとしか言いようがないでしょうね…。

個人的にはやっぱり、風呂光押しで行くよりも、風呂光と池本(尾上松也)のトリオ体制で

事件に踏み込んでいく回をもっと見たい気持ちもありました。

 

イカとの別れの回、爆弾処理の回、天使の回と、刺さる話もいくつかあっただけに…

絶賛したいのに、秀作だって堂々と言いたいのに

あらゆるセンスの悪さがそうさせてくれない、

そんなむず痒さが残る作品として記憶に残りそうです。

最終回のモヤっと加減が余計にね…(泣)

 

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ミステリと言う勿れ 10話 感想|儚く美しい別れ

 

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final episodeとうたっていた事から、今回含めた残り3話で

原作の長編エピソードをじっくり描いていくのかと思いきや、

事件パートをサクッと解決させ、ライカ門脇麦)との親睦や別れに丸々1話分割くという

ある意味"番外編"的な作りになっていたのには意表を突かれましたが。

次回以降ようやく我路(永山瑛太)の件に触れるとなると、

いろんなエピソードが入り乱れて複雑になる前に1つの物事にピリオドを打ち、

クライマックスに集中させるように整理整頓した…と考えれば、

良い判断だったのかもしれません。

いや…あれこれ前置きを並べ立ててみたものの、

神秘的なラブロマンスにうっとり魅入ってしまった…というのが素直な感想でしょうか。

 

前々から本作だけにかかわらず、いろんな作品の感想でも、

恋愛要素を前面に押し出して盛り上げる展開は、

本作の持ち味が失われがちで苦手だといった旨の言及をしてきました。

でも、そんな私が、今回の恋愛色の強い内容を

(後述する一部を除いて)なぜ受け入れられたのか?

それは、ライカが登場し、整(菅田将暉)の目の前に現れてからの今までの内容そのものを、

今回で種明かしする"ミステリー"として

意味を持たせるように紡いできた構成が大きいんだと思っています。

つまり、何が言いたいかって言うと、

今回の話は"ラブロマンス"メインに見せかけて"ミステリー"の顔も持ち合わせているんです。

 

イカにまつわる今までの断片的なエピソード・描写を

まるでパズルのように1つずつはめて行き、

最終的に、彼女の繊細で儚い存在を1つの人格として浮かび上がらせる。

そして、ラストの魅せ方も素晴らしく…ライカの正体が判明し、事件も解決し、

2人が"あの"いつもの木の下へと走って、同じ時間を同じ場所で共にする一連のシーンが、

周りの仄かな照明と夜の風景のコントラストも相まって

映画を見ている感覚にも陥ってしまいました。

 

幼少期、喜和(水川あさみ)から考える知恵を学び、

現在の姿を形作るきっかけを与えてくれたように、

自身の傷を「整くんの痛みも代わってあげられたら良かったな」と

言ってくれる存在に出会う事で、誰かと何かを共有する多幸感も知った整。

ここ最近の主題歌と物語のシンクロ具合も上手くハマっていて、

今回の場合は、そう言ってもらえて"心の傷"が和らいだ気がした心境と、

同時にお別れが刻々と近づいている寂しい心境で揺れ動く

整の心理描写をもろに表している感じがして良くて。

天達(鈴木浩介)の言葉も含めて、この余韻に包まれたまま終わりたかった、んですが…

 

後述すると書いた内容が、今回の話を見た多くの視聴者ならお気づきかと思いますが…

作り手側はどうしても、風呂光(伊藤沙莉)の出番を作らないと気が済まないんでしょうね。

そこだけが若干のマイナスポイントでした。

ソメイヨシノのクローンのお話は興味深かったです。

ただ、別に彼女がその話の聞き相手じゃなくても、物語としては成立出来たはずです。

逆に、仕事よりも整への恋心で頭がいっぱいになっている

"典型的なドジっ子女子"の彼女が現れる事で、

ベタで一昔前の月9の雰囲気にガラッと変わってしまうんですよねぇ…。

(個人的には、前回の描かれ方に、風呂光というキャラ"そのもの"に嫌悪感を覚えてしまってね…)

例えば、病院の温室管理者の梅津(阿南敦子)もいるんですから、

彼女が「今年も綺麗に咲いたわねぇ」と一言言って近づき、

一緒に見ている流れで整からその話題を持ちかける流れにするとか。

あるいは、ライカとの思い出を噛み締める時間=無音の演出を活かすとするなら、

クローンであるソメイヨシノにライカを重ねて、

彼女を想いながら1人でじっくり味わうシーンにしてみた方が、

今回の不思議で切ない世界観が保たれていたのかもしれません。

 

でも、今回の話は、まさしくお別れシーズンである今の時期も相まって、

とても印象に残るお話でした。

一部はなかった事にしておきます(苦笑)

 

で…噂ベースによると、続編の放送も決まっているようですが。

それよりも、我路の件を劇場版まで引っ張らずに進めてくれる事が

私としては嬉しい限りですね。

 

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ミステリと言う勿れ 9話 感想|今回の風呂光の存在意義がよく分からず…

 

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佐々木蔵之介さんの、頬を伝う涙ではなく大粒の涙がぽろぽろと零れ落ちる演技に、

人知れず罪悪感や悲哀感を心の奥底に溜めながら過ごしてきたんだ…という

"描かれなかった背景"みたいなものが感じられて、魅了されはしたものの…。

うーん…時間を置いて考えてみたら、(※初視聴も感想も3/13時点のもの)

言い方は悪いですが、蔵之介さんの演技の上手さで

あらゆる物事の違和感をねじ伏せた気がしないでもないんですよね。

 

例えば、橘高(佐々木蔵之介)が起こした事件のきっかけについて。

喜和(水川あさみ)から

「若宮から電話がかかってきたら私の居場所を知らせて欲しい」という旨の電話を

橘高の勤める市役所にかけてきた所にあるんですが…

5年前ならばLINEやメッセージなどいろんな連絡手段がある訳で、

なぜ橘高に、しかも市役所を通して伝言を頼んだのか?

そもそも、なぜ天達(鈴木浩介)ではなく橘高に電話したのか?が疑問に残るんです。

私が補足の台詞を聞き逃していただけかと思い、ここの部分だけ見返してみましたが、

やはり経緯はカットされていた模様。

彼が犯人だと印象づけるためなのか、説明不足感は否めませんでした。

 

そして、パン(渋谷謙人)とデラ(田口浩正)の正体についても、

気配を薄めて 周りよりも異質に描かれていたのは、

事件の関係者ではなく刑事だったからなのか!とは納得出来ましたが。

そうなると今度は、同じ刑事である風呂光(伊藤沙莉)が同行する必要性を

ますます感じにくくなってきます。

刑事なのにどちらか一方でも顔見知りではないの?というのはもちろん…

彼女が彼らと裏でタッグを組むなどして刑事らしい活躍もするのでもなく、

「何も気づけなかった」で"一般人扱い"で終わらせるとなると…

これ、今回の彼女の役割って、原作で元々いたキャラと置き換えられたか、

あるいは原作にはない設定を追加し、

結果的に上手く改変出来なかったんじゃないかと思うんですよね。

 

よくよく考えてみたら、

女性は1人もおらず、しかも半分以上初対面かつ歳の離れた男性と別荘で宿泊する…

年頃の女性なら躊躇してしまいそうな行動を平然と起こしているのも不思議ではあります。

もし仮に、風呂光のポジションが彼女ではなく、

整(菅田将暉)と頭脳戦で張り合える男子大学生にして物語が展開されていたとしたら、

この違和感は払拭され、今エピソードのメインである

「ゲーム」「ミステリー会」ならではの面白味も増したかもしれませんし。

潔く男性ばかりの舞台にする事で、

紅一点である喜和の謎めいた存在感も引き立ったのかもしれません。

 

恋愛要素に関してはですねぇ…あんまり書きたくないんですが、

ジャンプしてバランスを崩して倒れた先が整でドキッ!なんていうシーンをやらないだけ

まだマシだと途中まで思っていたのに…

最後の明らさまな時代錯誤エピソードを加えられるとモヤっとしますね。

個人的には、池本(尾上松也)のキャラも好きで、

初期の頃は整と風呂光で3人組として描かれていたイメージがあるんですが…

回を重ねるごとにただの脇役に回り、

しかも今回は、短絡的な上司へとキャラを変えられてしまって寂しい限りです(泣)

 

脚本家は女性の方なんですけどねぇ。

キャスティングも主人公の魅せ方も、謎解き部分もせっかく面白いのに、

風呂光を"恋するドジっ子ヒロイン"として押し出している作りが

全ての良さを壊している気がしてなりませんなぁ…。

うーん…勿体ない。

 

 

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ミステリと言う勿れ 7話 感想|"天使"は亡くなっていた…

 

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(リアタイ時は途中からちゃんと視聴出来なくて。

後日見返してから雑感集に加えようと思って見たら…

これは書かずにはいられないでしょ…って事で、遅くなりましたが感想を投稿しました(笑))

 

うわーーーーっ!!こりゃ驚いた!!!

香音人(早乙女太一)の佇まいに浮世離れした感じはあるなぁとは思ってはいたけど…

よほど鋭い思考の持ち主じゃない限り、あの真相には気づきませんよ…(笑)

ネタバレも一切見かけなかったし、原作既読の方はうずうずして堪らなかっただろうなぁ。

 

で、前回の雑感で、おたまじゃくしの話をしている

陸太(岡山天音)のエピソードを挙げた件。

ピーターパンシンドロームに陥っているのかと思わせる描写が

印象に残って言及したんですが、

ある意味、それも伏線となって繋がる結末ではありましたね。

虐待や性暴力、そして、異常な環境の中での生活を続けていたら多重人格を作る。

さらに陸太の場合は…親を燃やして殺すという現実から、"命の恩人"だと信頼していた相手を

衝動的に殺した現実から逃れたくて、そうなってしまった。

一方で、同じく家庭環境にトラウマがあったらしい整(菅田将暉)には、

考えるとは何かを教えてくれる人が身近にいたので、普通の大学生へと順調に成長出来た。

 

せめて、生徒の指導よりも自分の株を上げる事に夢中な担任さえいなければ、

「同じ想いをして苦しんでいる子供がいるから助けなくちゃ」という想いを助長する事は

少しでもなかったのかもしれないけれども…

でもやっぱり、全ては家庭次第で人生が決まってしまうのだ…

これが俗に言う「親ガチャ」なのだと、その実態に心が痛むお話でした。

エピソード単体でも辛いのに、ほぼ同年代の菅田将暉さんと岡山天音さん演じる役で

「天国と地獄」で人生を対比させるものだから、余計に辛い気持ちにさせられましたね。

前回は、単純にカエル顔に見えるからキャスティングしたのかな?と思ってましたけど、

全てを見てからだと…二面性の演技も含めて、物凄い説得力があった気がします。

 

それにしても、もう本当に…今回の話は"優れた"話で………

内容で言えば、軸はちゃんとミステリーになっているものの、

親ではなくても教育してくれる大人が身近にいる事の大切さとか。

実際にニュースでバカな行為をして捕まった容疑者の映像を見て

「何やってんだ…」と思っていても、もしかしたらその容疑者の中にも

今回の天使と同じような境遇だった人がいるのかも…という

思考のヒントを与えられたりだとか(全肯定する訳ではないけど)、

社会派の要素も絡めて考えさせられる点で、余韻の強く残る仕上がりになっているし。

それと同時に、扱いようによっては盛り込み過ぎになりがちな

「今の主人公に至るまでのルーツ」=縦軸も、

さらっと絡ませて紹介してみせたのもよく出来ていました。

演出で言えば、香音人がいない現実をはっきり告げられてから、

まるで魔法が解けたかのようにセピアからダークの世界観に変わる所が

陸太の心境を物語っていて良かったです。

 

風呂光(伊藤沙莉)も含めた三角関係の描写に関しては、

最後のマフラーのくだりはやや蛇足な気がしなくもないですが、

それ以外は"重要な視点"になるように見せていて、上手い構成だなぁと。

イカの場合は実に掴みにくい存在で。

今回のエピソードを通して未来が読める事を仄めかしたり、

整には見えて他の人には見えない事を紹介したりしているものの、

彼女が見えているという事は、少なからず一概に"幽霊"とは片付けられないんですよね。

恋愛要素は強めて欲しくないですが、彼女はキーパーソンにはなるのかも。

 

「考えて生きる」というヒントを与えてくれた整を見上げる

陸太の柔らかな表情と淡いライティングのカットにかかる主題歌。

今まで合わない合わないと散々ツッコんで来たのに、

今回は相性が良過ぎて涙が出ましたよ(笑)

4話の爆弾犯の回と肩を並ぶくらいの出来でしたね。

 

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ミステリと言う勿れ 5話 感想|暗号少女・ライカの登場

 

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お話自体は毎回惹きつけられるんですよね。

元々の原作が良いのか、本当によく出来ているなぁと思わされます。

 

頭脳明晰で洞察力に優れた主人公が何らかの出来事に巻き込まれる形で、

本来事件を解決する者の代わりに謎を解く…というフォーマット自体は同じでも、

取り調べを受けたり、バスジャックに遭ったり、

記憶喪失の男と爆弾を仕掛けた場所を辿っていったり。

そして…今回の場合は、隣の患者と謎解きクイズをしたり(笑)

シチュエーションや導入部分、結末までの結びつけ方は

どれもミステリーの定番から外れていて、

「今度はそう来るか!」と思わされるもので、パターン化を一切感じさせません。

 

また、今回のゲストは小日向文世さんという事で元々楽しみにしておりましたが、

純粋に"ゲストの役者さんの演技を堪能する"雰囲気作りもされていたなぁ…と。

セピアの照明、少し哀愁漂う古風な病室と

耳馴染みの良いクラシック音楽が組み合わさって、

最終的に昭和の空気を仄めかす世界観になっていたのが好み。

ゲストが若い世代の方だったらあの味わいは生まれなかっただろうし、

一世代違う菅田将暉さんと小日向文世さんがそこで会話劇を繰り広げる…という構図も

何とも印象に残るものでした。

 

ただ、「お話自体は」と書いたのにも理由があって、

どことなくハラハラさせられる感情と常に隣り合わせなんですよねぇ、本作って(笑)

主に音楽の使い方と、後述する要素の2点。

前回は特に言う事ない出来だったのに…若干戻ってしまった感じです。

まず前者は…お話を感動っぽく見せるための音楽の挿入の仕方については

今回はあえて割愛しますが、

やっぱり、全体の放送時間における主題歌のタイミングが変なんです(苦笑)

主題歌って、個人的にはどうも最後に流れるイメージがあって、

「ああ、今回も良いものみたなぁ」とか「あ〜もう終わっちゃったか〜…」とか、

その日見た内容の余韻に浸るための"しるし"みたいなものだと捉えているので、

まだ約半分も尺が残っている段階で流されると、ちょっと調子狂っちゃうというのか。

まぁ、そうしているのも、次のエピソードへ誘導させるため…という

意図がある事は分かるんですけど。

でも、これだけ時間内での話の入れ替わりが多いとなると、

挿入歌も用意した方が違和感が残りづらかったんじゃないかなぁ?と思ってしまうのですw

 

そして、それ以上に「大丈夫か?」と思うのは…今回で浮上してきた三角関係の匂わせ。

原作未読でも何となく分かります。風呂光(伊藤沙莉)の恋の揺れ動き描写は

製作局の意向で作られた設定だと(汗)←多分そうだけど、違ったらごめんなさい

私としては、恋愛がなくても面白いドラマは作れるという考えでいるんですが…

ドラマに恋愛って結構求められがちなのかしら。

まさか、門脇麦さん演じるライカ

"恋のライバル"として消化されるだけの人物ではないでしょうから、

次回以降は彼女の謎にもっと迫って欲しい所ですね。

 

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ミステリと言う勿れ 4話 感想|名前に3がつく男

 

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お2人が主演の舞台劇を鑑賞しているかのような感覚がありました。

今回の面白さは…菅田将暉さんと柄本佑さんのキャスティングと組み合わせが

大きかったんじゃないかなぁと思います。

軽快で間の抜けた会話劇の応酬から一転、淡々としつつも

三船(柄本佑)が実は思い出してきているんじゃないかと薄っすら察した瞬間、

整(菅田将暉)が「なぜ?」「なぜ?」「なぜですか?」と最後に言い方を変える形で

核心に迫ってから真相に辿り着くまでの緩急のスピード感が心地良く、

最後まであっという間に見終えてしまいました。

 

整の個性の際立たせ方に関しては、今までは何となく「理屈臭い性格」を強調して

他の人物との会話による解決が多かったイメージだったのが、

今回は彼の「圧倒的な推理力」で物語を紡いでいき、解決へと導くスタイルへと

"探偵モノ"の方向にシフトした感じもありましたが、それでも"本作らしさ"は健在で。

今回のような頭脳戦でも、クスッとさせられる雑学的知識は随所に散りばめられているし、

それが結果的に事件を紐解く手がかりに繋がるのを既に知っているから、

整が次どんな話をするのかも気になるし…

とにかく、飽きさせない展開になっています。

 

記憶喪失の三船が「爆発」というワードでピンと来てから急にすらすら話し始め、

挙げ句の果てには「どこかに時限爆弾を仕掛けた…ような気がする」などと

まさしく"爆弾"発言をし出したこれらの謎や疑問を

どうやって推理して組み立てようか…という整自身の心境を表しているかのような

テトリスの音楽とのシンクロのさせ方も面白かったですし。

これから起承転結の"転"へと切り替わるのを意味する雨上がりの演出や、

適切なタイミングで音量大きめの劇伴を流していたのも含めて、

だんだん、本作の世界観にどんな演出を持って来るのかのコツが掴めている気がして、

回を重ねるごとに本当に良くなって来ているなぁ…とも思えるばかり。

今回はもう、引っかかり部分もなく、言う事なし!ですね。

 

原作は未読なので分かりませんが、今回のエピソードは映像化で

原作由来の面白さを伝えるには至難の業だったのかもしれません。

月並みな表現ですが、キャスティング、構成、演出…

どこも練って練って作られたんだろう…という"凝り性"っぷりが伝わる内容でした。

 

そして、今回もやはり事件は完全に解決という訳には行かず、

我路(永山瑛太)だけでなく、同じく犯罪者である三船とも何かしらの接点があり、

整の幼少期にトラウマがある事を匂わせたりして、

ほんの少しの苦味=余韻を残す作りにも惹きつけられます。

 

まぁ…後で振り返ってみたら、警察に暗号解読班はいないの?

大学生に頼み過ぎじゃない?とは思いましたが(笑)

でも、話自体が面白かったので、あまり気になりませんでしたね。

次回もとても楽しみです。

 

 

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ミステリと言う勿れ 3話 感想|ヘイジュート♪ 物語はまだまだ始まったばかり。

 

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毎回毎回、音効に関する感想でうるさいかと思われますが…(苦笑)

今回は視聴者の声が反映された結果なのかな?

全体的に音量が小さくなって、物語に集中する上での鬱陶しさはかなりなくなりましたね。

主題歌を入れるタイミングも、前回よりも適切。

そして、音楽も含めて、事件解決のシーンで"泣かせよう"風の

重たい演出をしなくなったお陰で説教臭さも減り、

森下能幸さん演じる煙草森の気持ち悪さをただひたすら味わえたのは良かったです。

(森下さん…某作品では守護天使で、何かと犯人のイメージが強いというのは置いといてw)

まぁ、その代わり…事件が終わるエンディング部分で流れるような似通った劇伴が、

「そこでも?」と思えるほど頻繁に流れていたのが今度は気になりましたが(笑)

でも、音量が改善されて見やすくなっただけ、個人的には大分印象が違いますし。

それを1話からの同じ演出家さんがやられた…となると、

今後も軌道修正されて行く可能性は高く、期待は出来そうです。

 

で…もう2つ、ここまで見てきて感じた事。

これから書く内容は、決してネガティブな感情から来ている訳じゃないというのを

ご理解いただけると幸いなんですけど…

本作って、構成が不思議なんですよねぇ。

今回の内容が前後編で描くべき内容だったとは理解しつつも、

最初のCMが入るまで前回のおさらい+未公開(?)を丁寧に掘り下げたり、

普通に次のシーンに切り替わりそうなタイミングで

(つまり、映画を地上波での放送仕様にしているみたいな感じで)CMを入れたり、

それが原因で、またちょっと話を巻き戻したり、

そもそも前回の話に違うエピソードを盛り込んで、今度は次回用にまた新たなエピソードを…

と続けざまにやっていたりする辺り、

連ドラにするには勿体なかったんじゃないかな?って気はしております。

 

あと2つ目は…我路(永山瑛太)の後日談的な話をそこまで描いちゃうんだ!なんて。

瑛太さんの今までの役柄とのギャップはもちろん、

異様にサラサラで綺麗な金髪をしたビジュアルが頭にこびりついていたので、

私としては、もうちょっと彼が現れると生まれる"ざわざわ"を

持続させて欲しかった…感もなくもありません。

劇中に出てきた「漂流郵便局」という言葉自体、十分に興味を引くものでしたから、

整(菅田将暉)と自分は似た者同士な気がする…

で、メッセージで送られてきた手紙の写真でその言葉を見つける…といった

まだまだ我路の物語にも続きがありそうな予感を匂わせる程度で済まし、

妹想いな一面、その後の彼の動きをじっくり見せるのは

何話か後でも良さそうだと思えました。

 

菅田将暉さんと永山瑛太さんの共演に新鮮味があるので、

それを押していきたい…という意図も含んでいるんでしょうけどね。

そして、今後に続く豪華キャストを続々とチラ見せしている限りは、

同じジャンルかつ月9枠だった「シャーロック」のように、

数年後に劇場版を製作するのを前提として、本作が作られていっているのかもしれません。

その作品じゃなくても、最近は映画化するドラマも多いですしね…。

 

いろいろ言及する感想になってしまいましたが、再び面白く感じられたのは確かです。

次回も…いや、最終回までずっと見ていたい気持ちにさせられた1時間でした。

 

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ミステリと言う勿れ 2話 感想|カウンセラーと言う勿れの状態に?

 

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まさか…とは思いましたけど、やっぱり今回で終わらないんですね。

個人的には、前半がテンポ良く進んでいた割に、

後半の展開にはちょっと冗長感を覚えてしまいました。

いや、お話自体、個性的な登場人物を揃えていて、

舞台も洋館での集会という王道の洋画ミステリーらしい内容になっている事を考えれば、

前後編にするのも妥当なんですが…

本作の場合、初回の約1/3を使って2話のエピソードを既に進めていたので、

まだ引っ張るのかと思えてしまって…(汗)

次回で掘り下げるべき事柄がどれくらい残っているのか分かりませんが、

今回でしっかり完結させて欲しかったという気持ちが強かったです。

 

そして、今回の内容を見ていて引っかかる部分も出てきました。

1つ目は、主人公の活かし方です。この方向性で合ってるの?って。

前回の感想で「藪への星座の意味のくだりで感動を後押しするような劇伴が流れるだとか…」

と書きましたが、良い話風に見せようとする点では

月9ドラマの悪い所が目立ってしまったかな〜…という気がしています。

 

整(菅田将暉)は本来、善人でも悪人でもないし、もちろん、誰かの相談役や救世主でもない。

多くの欠点を抱えた1人の人間なんですよね。

私が前回を見て面白く感じたのって、そんな彼が投げかける考え方や持論の独特さ、

そこから事件の手がかり…終いには真相までも見つけ出してしまう意外性にあって、

何も、他人の苦しみをヒアリングして救うカウンセラーもどきの部分にはないんです。

何というか…彼を"人情のアイテム"として使って

お涙頂戴に持って行こうとしていないか?と思えてなりませんでした。

本作は単なる「感動物語」ではなく、「とある1人の男性の物語」であるはずで。

そこをきちんと押さえておかないと…作品の良さが失われてしまうのではないでしょうか。

 

で、2つ目は、多くの視聴者が感じているであろう音効のセンスのなさ

率直に言って、主題歌をかけるタイミングが不自然です(苦笑)

ただでさえ1人1人の悩みを「片付けている」感覚を覚えてしまっているのに、

まだ山場とも言えないタイミングで、しかもまだ言及していない登場人物がいる段階で

音量大きめに主題歌をかけられたりなんかしたら…

「ああ…まだ辛い話が続くんだなぁ…」なんて胃もたれを起こしてしまうのも

無理はありません。

まぁ、劇伴に関しては前回もそうでしたが、工夫がないんですよね。

音量大きめだったとしても、途中でカットする形で緊迫感を一気に生み出すとか、

徐々に音量を上げていく形で登場人物の感情の変化とリンクさせるだとか、

何かしらの意図が伝わってくる演出だったら良いんですけど、本作はとことん"流しっぱ"。

だから邪魔臭く感じるんだと思います。

劇伴の入れ方、音量で物語の世界観への集中力を削いでしまっているので、

本当に、切実に…そこは軌道修正していただきたいです。

 

という訳で、個人的には、今回は前回ほどにはハマれませんでした…。

しかし、整の言葉にはクスッとさせられる事が多くて惹かれるし、

まだまだ好意的には見ているので、次回に期待します。

 

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ミステリと言う勿れ 1話 感想|最後までカレーが食べられなさそうな主人公

 

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面白くて良かった〜…というのが第一の感想。

何というか、アバンの時点で面白い!これは期待出来る!と大絶賛するよりかは、

とりあえず…の感覚で、話題合わせのために1冊だけ読むつもりだった漫画を

結局徹夜して全巻読破してしまうかのような、

そんな不思議な魅力がありました。

 

これ…原作未読の方が衝撃度が強くて、純粋に楽しめるのかもしれませんね。

主人公の語りだけで展開されていく構成に、

「え?え??本当にこのまま進めていくの?」と目を疑いましたもん(笑)

基本的にワンシチュエーションのドラマらしく。

ミステリーでは定番の、警察や名探偵が捜査して手がかりを掴む過程もなく、

整(菅田将暉)の思いつきの言葉だけで刑事たちの心をもみほぐし、手がかりも得て、

最後は真相にも辿り着く…

ある意味主人公"ありき"の話になっているのを考えれば、

確かに「ミステリと言う勿れ」というタイトルにはぴったりな仕上がりでした。

 

ワンシチュエーションが故に、途中までは絵面が少し地味で、

(キャスティング部分は無視した状態で)月9じゃなくて

ゆるく楽しめる深夜ドラマ向きだったのでは?とも思いましたが、

その分、全ての謎が解けてからの怒涛の畳み掛け方には

ひたすら「すげー!by 江本」と圧倒されっぱなしで。

最後まで見てみれば、話題を集めやすい月9枠で、この原作の実写化を持ってきたのも納得!

展開がとにかく斬新で、惹かれます。

今後は整が 刑事の風呂光(伊藤沙莉)と江本(尾上松也)に巻き込まれるくだりが

本作のフォーマットになりそうな気がしますが、

どう説得されて巻き込まれるのか?どんな流れで事件捜査に関わる事になるのか?も

見所の1つとなる予感がさせられました。

 

そして…正直、期待と不安が半々だった"台詞"の部分も、ひとまず安心。

予告の時点で台詞量の多さが特徴の作品である事は察していたから、

この枠の最近の作品を考慮すると、

視聴者が分かりきっている事まで台詞に起こして"お涙頂戴"にし、

終いには語り過ぎになってしまうんじゃないかという所に最も懸念を感じていたので、

あくまでも"会話"に落とし込んで

物語を進めようという意思が伝わってきたのは良かったです。

 

強いて言うなら、劇伴(主にクラシック音楽)の音量が大きく、

そのお陰で整の声が小さく聞こえてしまう勿体なさとか、

藪(遠藤憲一)への星座の意味のくだりで感動を後押しするような劇伴が流れるだとか…

とにかく劇伴にチグハグさを感じさせはしましたが。

まぁ、特に後者に関しては、もっとヒステリックで仰々しいメロディーになるんじゃないかと

身構えていたので、個人的には許容範囲で収まりました。

 

という訳で、完全に視聴&感想執筆決定です。

月曜日は他の2本も楽しみにしているので…ひょっとしたら豊作の日になるかも?

何より、久しぶりに楽しい月9がやってきて嬉しい限りです♪

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

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