周りがどんどん活気に満ち溢れていく様子を見て、
唯一面白くなさそうにしていた真琴(石井杏奈)のお話。
凛々子(黒木華)に信頼を寄せるようになった3人にはそれぞれ
仕事との向き合い方や、今の会社に勤めるまでの経緯が描かれた上で
「戦力外」などと言われていたので、
真琴にはどんな物語が隠されているのだろう…と思っていたけれども、
彼女の場合はそのまんまでしたね(苦笑)
やる気もなければ愚痴も多い。でも、「こんな事」「ごとき」と言っている辺り、
自分の味方になってくれたと信じてやまない友達には
「メンタルの強い人でいて欲しい」という理想を押しつけがち。
その上、○ちゃんねるみたいな掲示板の書き込みを"真実"だと決めつける。
元々希望していた漫画編集部とはかけ離れた部署に就いたが故の言動なのは分かりますが、
前々回と前回の内容と比較すると、あまりにも"現在進行形"、
つまり自己中心的な状態の真琴を描いていた印象が強かったので…。
結局、定義づけする割には、結奈(茅島みずき)と友達には見えづらかったのも含めて、
結奈が宣言通りプロゴルファーになった時のちょっとした嫉妬や羨望の眼差しだったり、
ゴシップ部署に配属された時の心境だったりと、
当時の真琴の背景を早い段階で掘り下げてみた方が
もっと同情出来る部分もあったんじゃないかな?と思いました。
しかし、友達とは?肖像権の侵害とは?と問題提起しつつ、
何に価値を見出すかで"自身にとって揺るがないモノ"は異なる…と結論づけるための例として、
複数の匿名によるネット上での書き込みや悪質な盗撮者、
そして、真琴と結奈の関係性が挙げられ、1つ1つ描写されていたのはもちろん。
2人の関係性に付随させるように凛々子の過去も重ねる事で、
そこから縦軸へと広げていく流れは実にスムーズでした。
縦軸に関しては折り返し地点なので、ここで明かされるのは妥当ではありますが、
各々の登場人物の人となりがよく把握出来ないまま
ゆっくり進んでいた本作を考慮すれば、一気に見せてきたのには割と意外でしたね。
肝心のネット上での悪意については、結果的には、
1人の悪質な盗撮者にずっと苦しめられていたから、そいつを捕まえれば一件落着!
みたいな解決方法にすり替わってしまった感は否めませんが(汗)
でも、彼だけでなく、こういった悪意を持っている人は世の中にごまんといる訳で、
その悪意による拡散は決してなくならない事、自分を肯定してくれる人の存在を知った上で、
自分が何を重要視しているのかを突き通そうとする事が大切なのだという
視聴者へのメッセージともとれる"後日談"的なオチは書かれたので…
ある程度は仕方ないのかもしれません。
さて、今回でようやく仲間としての一体感が生まれ、
笹目(筧一郎)の正体も分かったとなると…
あと気になるのは、競合会社である「週刊東西」に勤める人物を実際に登場させて、
ゴシップのあり方を巡っての対立を明確化するのかどうか…でしょうか。
いつも名前だけ出ている感じなので、見てみたい気持ちにはさせられるんですよねぇ(笑)
まぁ、これはあくまでも個人的な望みなので、
縦軸が今回で動き出して、詳細はまだ謎だらけの状態となると
残り話数的には難しいでしょうけども。どうなんだろう?
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