2022年春ドラマ-元彼の遺言状一覧

元彼の遺言状 3話 感想|無駄な要素が多過ぎて…

 

 

結局書けずじまいだった2話の感想。

正直、今回も"面白くなかった"と断言したくなるくらいの出来だったため、

もうこのまま書かなくても良いかな…とも思ったんですが、

足りない頭を絞って、どうしてもモヤモヤする部分だけ書き残す事にしました。

ちなみに、結論から申し上げると、今回を最後の感想といたします。

 

まず、無駄な要素が圧倒的に多過ぎるんですよね。

事件に関する内容を7分程度で紹介した後は、

本筋に直接関係のないようなやり取りや演出ばかりが続く。

いや、「直接関係のない」とは言うものの、

(後から見直して台詞を聞き直せば…の話ですが)

会話の中には確かに事件の手がかりに繋がる話題は盛り込まれてはいるんです。

ただ、その話題の前後には、ほとんどは食べ物のアップや食卓を囲むカットが挿入されていたり、

特に耳をそば立てて聞く必要のない無駄話や小ネタが含まれていたり、

登場人物の超個人的な事情の提示でしかなかったり…。

内容の8割くらいは要らない情報だったと思っています。

せめて、崩し部分は崩し部分、事件の話は事件の話で分けてくれれば、

緩急に繋がるし聞く気にもなるんですが、

どうでも良いやり取りや会話の中にポツンと程度で事件についての話を織り交ぜていて、

しかもそれを延々と垂れ流していては

物語への没入感を薄めてしまうのも仕方ありません。

ネタ自体も笑えるんだったらまだ"作風"としてギリギリ受け入れられるものの、

変わった雰囲気を出そうとしたのが空回りしてスベっているだけなので…(汗)

 

そして、致命的なのは台詞量の多さ。

はっきり言って、本作が生み出しているのは"会話劇"ではなく"説明劇"です。

これはもう1話にも通ずる内容で、徐々に出てくる手がかりを

1つずつカメラを切り替えて撮る形で一旦整理整頓するのでも、

確実な証拠を視聴者に見せるのでもなく、常に誰かが喋っていて

ただずーっと台詞を並べ立てているのを聞かされているだけなので、

画面に面白味が生まれないんです。

だから惹かれづらいし、分かりづらい。

だから、登場人物の行為を理解出来ず「なんでこうなっているんだっけ?」

という疑問が生じる。

また、"台詞のみ"による怒涛の後出しじゃんけんも酷くて、

終盤まで無駄なやり取りが続いた状態から強引に事件を解決した所で、

面白いと感じる訳がないんですよね…。

そうするくらいだったら、本題には関係のない台詞を省いて、簡潔にさせて

もっと事件の手がかりを見せてくれ!と思ってしまいます。

 

うーん…本作も"役者ありき"で進んでいるのか、

「私出来る女なので」を演出しようとやたらと主人公の顔アップを挿入して

スタイリッシュに見せているのも、シンメトリーのカメラワークを多用しているのも、

何の意図もなくただ動かしっぱなしの映像を取り入れているのも、

アクセントどころか、むしろクドさを感じてしまいますね。

顔アップのカメラワークにする事で、表情に目がいってしまって

台詞が入り込みづらくさせている気がします。

2話でもそのクドさが顕著だったので、もうこの方向性で行くのかもしれませんが…。

 

ある意味第1章とも言える今回を見ても

難解さが拭える可能性は極めて低いと判断しましたし、

微妙な作品の感想を書くくらいだったら他の時間に充てたいというのが正直な気持ちなので、

感想はここで終わりとさせていただきます。

この間までの事もあって、"無理し過ぎない"と決めたので…(汗)

そのうち視聴もリタイアするかも?

 

はぁ……今期の月曜日はダメダメですな…。

 

 

↓1話の感想はこちら↓

 

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元彼の遺言状 1話 感想|ミステリアスだけど良く分からない。

 

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私がいかに頭が悪いかを痛感する初回だった…(滝汗)

麗子(綾瀬はるか)が殺人計画に乗るきっかけとなる重要な場面であろう

栄治(生田斗真)の所有株から遺産を捻出するくだりの時点で、

さり気ない図解もないとは?とふと思いつつも、

その時は単純に、お金の計算が苦手なだけだからと流して終わりにしましたが…。

う〜ん、特定のシーンだけでなく、全体的に漂う"訳の分からなさ"から察するに、

映像的な処理が上手く出来ていない気がしています。

 

原作は漫画ではなく、小説。

となると当然、文章だらけだった内容を"映像で"魅せる作業が必要になってくる訳で。

本作の場合はどうだったか?を考えると、

読み手が「こんな世界観で、演じる人はあんな人だったら良いなぁ」と

頭の中で思い描いていた理想を具現化するのに成功している印象はあって、

王道のミステリー作品を彷彿とさせる画作りや劇伴、キャスティングなどの各方面で

それを節々と感じさせるんですよね。

特にキャスティングにおいては、赤と黒と白のビビッドな服装を着こなし、

明瞭な役に安定感のある綾瀬はるかさん、

対照的に、なよっとしていて謎多き男が似合う大泉洋さんを起用したお陰で

ドラマ的なキャラが既に確立しており、

そういう意味では、実写化ならではの良さを生み出せたとも言えるでしょう。

 

では、"見た目"で惹きつけられても、台詞や展開が"ドラマ用"に…

つまり、視聴者が理解しやすい内容に再構築されていたか?と聞かれると、

正直、私はノーと答えるかもしれません。

まぁ…率直に言ってしまえば、台詞をただ流しているだけなんですよね。

映像の作りがリズミカルじゃないと言った方が近いのか。

先ほど書いた図解の件は、超個人的な思いつきだからどうでも良いとして。

例えば、劇中で触れられていた「ボトラッチ」や小説「ねじれた本」といったワードは

会話に溶け込ませて終わりにするのではなく、

冒頭や終盤で、麗子と篠田(大泉洋)の顔に重ねていた洋画風(?)のタッチで

アニメーションを挟んで、1つの例として提示してみるとか。

そして、森川家の登場人物の多さなんかは、名前・栄治との続柄・登場人物の性格を

テロップでさらっと紹介しつつ、顔がアップになったタイミングで一瞬フリーズさせる形で

印象に残るような映し方をするとか。

現在進行形でも過去形でも、登場人物の動きを淡々と、延々と見せずに、

ぱっと見で雰囲気が変わったと分かりやすい演出を入れた方が、

視聴者が感じる複雑さを少しでも緩和出来たんじゃないかと思うんです。

 

あと、複雑だったと言えば…30分拡大した故に、冗長気味な描写が多かった所でしょうか。

中盤の元彼候補面接のくだりや、森川家が食卓でそれぞれ怪しげな言動をしているくだりは

もっとカットしても支障はなかった気がします。

そこで間延びしているように感じてしまいました。

 

特にこれといった謎も解決していないし…風呂敷を広げて終わったし…

やっぱり…とも言えますが、本作も連続ドラマ向きではなく

2夜連続のSPドラマ向きなのではないか?という予感も…。

でもまぁ、ともかく、内容に関しては次回から通常放送になるので、

徐々に改善されていく事を期待するしかないですね。

 

最後に…フジテレビさん、せめて森川家の家系図

公式サイトに載せた方が良いんじゃないでしょうか(汗)

Wikipediaに名前と役者名が掲載されているとは言え、

顔写真があった方が一目で照らし合わせやすいと思うので…。

(顔と名前が一致しない視聴者の方もいらっしゃるでしょうし…)

 

 

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