2023年夏ドラマ-VIVANT一覧

VIVANT 2話 感想|松坂桃李さんはまだ出番なし。

 

 

いや…今回も日本に帰れないまま終わるんか〜い!!

エンドクレジットが流れ始めた途端、まだ逃亡劇が続くのかと落胆しちゃいましたよ…(汗)

 

普段ドラマを熱心に見ない、本作もながら見の父が

今回の内容を見て「話があっちゃこっちゃしてるなぁ」と言っていたんですけど、

本当その通りなんですよねぇ。

脱出というカット出来ないイベントがあるから仕方ないにしても…

乃木(堺雅人)が巻き込まれた誤送金事件の捜査をするかと思いきや、

「VIVANT」の謎に迫り始め。

「VIVANT」の謎に迫ったかと思いきや、今度は再び逃亡劇が始まる。

で…逃亡劇が続いて、中盤から日本での話になるかと思いきや、

ジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)の救出劇が盛り込まれる。

 

1つのエピソードを中断して、その間に別のエピソードを挿入して、

忘れた頃にまた別のエピソードを掘り起こして…の繰り返しなので、

正直、25分拡大という尺を埋めるために、

寄り道をさせては引き延ばしているようにしか思えないんです。

何か進展したかと言えば…

結局、誤送金問題の犯人は乃木の勤める会社の社員5人のうち1人で、

その人物は「テント」という組織のメンバーである事、

あとは「VIVANT」はもしかして「別班」を指しているのでは?くらいで、

後者に関しては確定事項ではなく"推測"で終わりましたからね。

 

途中にあった、地上で捜索する警察たちに見つからないかと

地下でドキドキする3人の構図も、

前回のボットントイレでのシーンの焼き直し感が強かったですし、

TBSの番組「世界遺産」でも見ているのかと錯覚するほど

ロケーションにお金かけて頑張りました!アピールも凄い。

特に後半…砂漠、砂漠、砂漠!(笑)

 

今後の展開を読ませない程度に、どんな話なのかを事前に伝える他の作品とは違って、

本作は"全て謎のまま"のスタイルを貫いている上に、

公式サイトでも未だに「誰が出演するのか?」だけで

相関図も作品概要もほとんど提示していません。

なので、時間稼ぎをするよりも"物語"を描いて、

早く本題(=誤送金問題の真相、誤送金問題・乃木の過去と別班の関連性など)に入って、

本作の謎に興味を持てるようにして欲しい…そんな願望が先に出てしまいます。

この遅さだと今の所、役者さんがどんな役で登場されるのか?しか見所を感じられません…。

 

また、台詞の処理の仕方も、

もう少し頭にスッと入りやすいものにならないかなぁとも思ってしまいますね。

中でも気になったのは、字幕と通訳者による音声を同時に流している事。

通訳者がいるって事は…

日本大使・西岡(檀れい)はバルカ共和国の言語を話せない設定なんですよね?

だとしたら、そのシーンでは字幕を最初からつけないとか、

もしつけるのであれば、「通訳している」というのを始めに示して、

残りは音声をカットした形でやり取りを見せるとか…。

個人的には、一度に入ってくる情報が多くて、ややこしい印象を受けましたよ(汗)

 

そしてとにかく、説明台詞が多いったらありゃしない。

野崎(阿部寛)がずっと喋りっぱなしで、唯一話を動かす主人公の状態に描かれているのも、

恐らく、先ほども書いたように

誤送金事件と「VIVANT」の謎を途中で放棄しているからなんですよね。

 

ぶっちゃけ、ここまでの内容って、2時間で収められる気がするんですけどねぇ。

で、来週も15分拡大って……(滝汗)

次回予告を見た限りだと、ようやく日本での話になるらしいですが、

その前に薫(二階堂ふみ)を探すエピソードを盛り込むでしょうから、

そうなると、また引き延ばし感を覚えそうで心配です。

心配と言えばもう1つ…別班vs主人公で壮大な話になるんだとしたら、

風呂敷を上手く畳めるのかどうか…?

 

 

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VIVANT 1話 感想|ドラムが人気者になりそうって事だけはよく分かった。

 

 

自分で自分の首を絞めた感じですねぇ…。

放送開始まで内容を明かさなかった事、54分拡大にした事が痛手になっていた気がします。

 

まず、前者に関しては…ここ最近はコンセプトよりも

旬な役者さんや知名度・注目度の高い役者さんのキャスティングを

売りにしているドラマが多い傾向にあるので、あえてそこだけに絞ってみたんでしょう。

その戦略自体は否定しません。むしろ、潔くて良いとも思います。

でも、大事なのは「ドラマの面白さは、役者さんの演技で決まる訳ではない」という事。

確かに、演技力が高ければ高いほど登場人物が魅力的には映りますし、

感情移入もしやすくなりますけど、それはあくまでも第一印象にしか過ぎない訳で…。

初回はいろんな意味で未知数だから、まず役者さんと役の親和性に目が行くけれども、

あとは脚本や演出の質を高めない限り、そのうち世界観についていけなくなって

徐々に離れていってしまう視聴者も出てくると思うんです。

 

だから、あえて"役者さんのみ"で勝負するなら、

最初の30分で初期設定をきちっと紹介してから物語を展開していって欲しかったですし、

どうしてもあの壮大なスケールの話で魅せたいのであれば、

公式サイトにはあらすじや相関図は掲載して、普通に宣伝して欲しかったです。

主人公のいる主な舞台はどこで、社内ではどんな立場で、どんな物語になるのか…

そんな情報が一切ないまま、起承転結の"承"だけを膨らませるような話を続けられても、

正直「で、結局何がしたいの?」って気持ちにしかなりませんでした(汗)

最後まで見ても、分かりそうで分からない感じで終わっちゃいましたしね。

 

で、後者に関しては…ハードルを上げ過ぎましたよね。

最近のドラマの初回はせいぜい90分で、

約2時間も初回を放送するケースなんてプライム帯では滅多にないので、

それだけ期待値を上げた視聴者も多くいたかもしれません。

でも、蓋を開けば…2時間も尺を取った割には、放送開始30分以降は逃亡劇の繰り返し。

背景がぼんやりしているから、この展開いつまで続くんだろう…って

途中で何度も時計を確認してしまいましたし、

画面を派手にしまくったからこそ、かえって内容の乏しさが目立っていたような気がします。

 

唯一面白かったのは、やけに言い慣れてそうな「日本人だ」のくだりと、

語尾に毎回ハートがついているかのような喋り方をする翻訳アプリくらいでしょうか。

そこ以外は、役者さんとロケのお陰で面白そうに見えたけど、

やっぱり面白いとは言い切れない…と言った方が個人的にしっくりきます。

何度も言いますが、初期設定さえ固めていれば、

初回の内容もロードムービーならではの醍醐味が感じられて、

次はどう巻き込まれて行くんだろう?っていうワクワク感が生まれたかもしれないのに…

本当、勿体ない仕上がりでした。

 

回を重ねるごとに軌道修正されていく事はあっても、

初回の内容で本作の方向性はある程度決まってくる(と考えている)ので、

初回で物語に少しでも興味が持てなければ、

次回以降に期待を抱くって相当難しいと思います。

今の所、来週もまた訳の分からない話が続くんじゃないかな〜…

そしてまた都合良く解釈するしかないのかな〜…って不安の方が先行しております。

おまけに、日本での話に戻るらしく。

初回は肉弾戦で何とかスケールを大きく見せていたけど、

頭脳戦に切り替えた途端、しょぼさが加速して行くのでは?とも過ってしまいますね。

 

とりあえず、2話は通常通り15分拡大になるだろうと思っていたら、

まさか来週は25分拡大だとは…(震)

余計なお世話ですけど、そんなに力まなくても良いのに。

まぁ……長い目で見させていただきます。

 

 

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