2023年夏ドラマ-18/40一覧

18/40〜ふたりなら夢も恋も〜 10話(最終回) 雑感|恋愛要素はなくても良かったよ…

 

 

※本当は初回の感想のコメント欄に書き残して終わるつもりでいましたが、

割と長くなったので、雑感ですが記事にしました。ではでは…

 

思う所あり、「シッコウ!!」5話の感想で

本作の5話も内容が充実していた…という旨の雑感を書いたのですが。

恋愛要素を濃くして、強引に三角関係、五角関係の

構図を作り始めた6話以降から、また萎えながら見てしまってました…(汗)

 

赤ちゃんを通して出会った2人なのだから…

いや、有栖(福原遥)が子供を授かるという設定がなければ

瞳子深田恭子)と結びつく事はなかったのだから、

恋愛を絡めた多角関係ではなく、

有栖と瞳子、海の三角関係をもっと重点的に描くべきだったと思います。

じゃないと、子供を存在させる必要性がなくなってきてしまいますからね。

 

どちらにも恋愛を盛り込んだお陰で、

正直、2人が支え合っているようでそう見えにくい(支え合っていたとしても記号的で)

主人公が別々のオムニバスに映ってしまったのが残念でした。

一応、最後は有栖がイベントを成功させ、学芸員の資格を取るくだりも描かれていましたが…

残り2話でバタバタ片付けていった感じだったので、

「ふたりなら夢も恋も」よりかは「ふたりなら恋だって」状態に見えてしまったのは

言うまでもありません。

 

最終回の結末にしても、仕事・学業のやり甲斐やら、アセクシュアルやら、妊活やら、

現代的な要素をいろいろ取り入れた割には、

2人とも「恋愛・結婚=幸せのゴール」ととれる

型にハマった着地になってしまったのも…ちょっとモヤモヤしましたねぇ。

っていうか、妊活の話ってどこに行ったんだろう?

台詞でサラッとでも良いから、触れて欲しかったです。

 

そして、もう1つ最終回関連で気になったのは…

有栖の母・真理(美村里江)と瞳子がスクールに通っていた頃に知り合いだった事。

個人的には、最終回で明かされるには、「出会うべくして出会った2人」といった

感動ムードを押し売りしているようで、ここも素直に受け入れられず…(汗)

初回の感想でも、まだ初対面なのにも関わらず

瞳子が人のプライベートに介入する件について書きましたが。

むしろ、この設定を初回に持ってきて、

瞳子が一方的に真理の娘が有栖だと知っていたから

彼女の面倒を見る事に決めた…という流れにしてみせた方が、まだ納得出来た気がします。

 

まだ子供を育てる覚悟が足りていない有栖の葛藤…

6話か7話だったか、康介(八木勇征)は有栖や海と別れる事を決心しつつも、

海のために買ってきたキリンのおもちゃには

いつまでも父の想いや、康介が父であるという記憶は

残り続けるよ…といった切ない余韻を残したラストは印象的だったんです。

主題歌との相性の良さも時々感じさせられただけに、

恋愛を無理に盛り込んでいなかったら純粋に好きな作品になっていたかもしれない訳で…

つくづく、勿体ない事をしたなぁと思います。

 

仮に本作が火10ではなく金10での放送だったら、

またアプローチも違っていたのかな…とか考えちゃいます。

来期は、再び王道ラブコメディに戻るようですね。

果たして、火10枠が本当の意味でイメチェンを図る日は来るのかどうか…。

 

↓一応…初回の感想はこちら↓

 

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18/40〜ふたりなら夢も恋も〜 1話 感想|瞳子(深田恭子)は元教師かなんかなの?

 

 

う〜ん…なんで「妊娠を通しての出会い」にしちゃったんでしょうねぇ…。

個人的に"火10枠"でシスターフッド(=女性の絆)を題材にしようとしていた事に

微妙にむず痒い感覚を覚えたのって、こういう所にあるんですよね。

 

本作の場合は、学芸員・キュレーター志望の有栖(福原遥)と

アート会社に勤める瞳子深田恭子)で、お互い"アート"に共通点があって。

有栖はキャリアが豊富な瞳子に影響を受けながら、夢に励んでいって、

一方で瞳子はそんな直向きな有栖に刺激をもらいながら、仕事により邁進していく形で、

その共通点だけでも両者の変化や成長は十分に描けただろうし。

そして、私が今まで見てきた、シスターフッドを取り入れた作品の中では珍しい

年の差設定も含まれているので、最初はひょんな事から一緒に住み始めたものの、

ジェネレーションギャップに悩まされた2人が、徐々に擬似姉妹になっていく…

という流れでも、話を膨らませたんじゃないかと思うのです。

 

なのに、この枠でやりがちなのは…いつもの"恋愛"、本作の場合は妊娠といった

キャッチーで話題性のある要素を盛り込んだ結果、

じっくり描く事で面白くなりそうな題材もかえって持て余して終わる…というもの。

初回を見た限りでは、いろいろと欲張り過ぎではないか?と思えてしまいました。

 

2人の恋模様はもちろん、妊娠の設定自体も特に必要には感じませんが、

少なからず、物語の後半辺りに妊娠のくだりを持ってきた方が、

瞳子が人のプライベートに介入してくるのもまだ説得力があった気がするんです。

まぁ、そんな作品は今年の冬クールにもありましたが…年の差で差別化は図れるという事で。

後半であの展開なら、もう2人の関係性は構築されているから、

瞳子の「自分の生きたい人生、諦めないで」「人生これからだから」

などのお説教も心に響くシーンになっていたかもしれません。

 

逆に、まだ初対面の段階で、どんな人かもあんまり知らない相手から説教されても、

美人で、キャリアがあって、良い会社に勤めてそうな人に自分の何が分かるの…

って感情が先に出てきそうですよね(汗)

クリニックで自分語りを始めるくだりにしたって、そこでコミュニケーションを交わす前に、

例えば、1人で苦しそうにしているのをお互い何度か見かけていたとか、

数年前に何かしらのイベントで関わっていて顔見知りだったとか、

そういった"前提"が用意されていたなら理解出来ますが…

「その子ちょうだい!」発言も、瞳子と加瀬(上杉柊平)の接近も含めて、

全体的に距離の詰め方に強引さを感じたのが残念でした。

話題性で飾り付けをして終わりではなく、中身(主に過程)もしっかり描いて欲しかったです。

 

胸キュン演出が一切なかったのは、挑戦なんだろうな…とは思いますが、

瞳子の土足で踏み込むキャラクターをもう少し抑え目にしていただかないと

今後見るのがキツくなりそうです…。←この話ばっかりしてますね(汗)

元教師なら話は別ですが(苦笑)いくら何でも、"深キョン"パワーではカバーしきれません。

 

まぁ、これ以上恋愛パートが悪目立ちしないようにと願いつつ

しばらく様子見してみますが、前時間のドラマの感想を書く事に決めたので、

本作の感想は初回のみとさせていただきます。

 

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