2023年春ドラマ-それってパクリじゃないですか?一覧

それってパクリじゃないですか? 10話(最終回) 感想|最後まで見た甲斐があった…と思える最終回

 

 

良い最終回でしたねぇ。

最終回が素敵な形で収まると、ああ、良いドラマを見たなぁ…って気分に浸れます。

やっぱり着地点をどう描くかって重要で、

着地点次第で作品そのものの印象も大きく変わるのだと改めて実感させられもしました。

 

前回の感想で「集大成感のある、爽やかな結末を期待しております。」と書きましたが、

まさしくその通りになっていて、

視聴者が見たいものや、こうなって欲しいなぁ…っていう願望を

みっちり詰め込んだ作りだったと思います。

何しろ、"過去"の取り入れ方が上手かったです。

伝わるかどうか分かりませんが…例えば、回顧させる手段として使われがちな回想も

複数並べて流すだけで終わらせず、

そこからどう変化・成長したかを現在の姿と照らし合わせながら見せていたり。

今までのエピソードや台詞を掘り起こし、

あの時実はこう考えていて…という本音を紐解いていく事で、登場人物に厚みを持たせたり。

とにかく、初回からずっと見てきた視聴者が「こんな事あったね〜」と、

作中の人物と一緒に懐かしんだり、感慨深く思えたりするような

話になっていた印象を受けました。

 

亜季(芳根京子)と北脇(重岡大毅)の魅せ方も良かったですね。

北脇に関しては、序盤の裁判で熱く訴えかけるシーンで、

理論派の彼なら絶対言わなかったであろう言葉を

亜季ではなく彼が…って所にグッと来ましたし。

亜季は「"私"という特許を見つけた」を口に出した時の表情が凛としていて、

最初の頃のおどおどした気弱な性格が嘘のようで(笑)

元々のお人好しな面は持ち合わせつつ、他人から刺激を受けながら地道に成長していく

リアリティある主人公は、芳根京子さんの演技と相性抜群でした。

 

いやはや…純粋なお仕事ドラマだったと思います。

私が本作を応援しようと思ったのは、特許という一見小難しそうな題材を、

「やっとの思いで商品が完成し、人に認められた時の達成感」

「仕事のやり甲斐」「思い通りに行かない現実」といった、

視聴者(特に社会人)なら誰もが経験したかもしれない

仕事上での"あるある"エピソードに落とし込みながら、

自然と共感出来るように、分かりやすく見せていた所もそうなんですが。

何と言っても、コンビを安易に恋愛に発展させない所も好感が持てましたかね。

亜季と北脇の2人を「刺激を受けたり、自分の足りない部分を補い合ったりする関係性」として

徹底して描かれていたので、最後まで気持ち良く見る事が出来ました。

 

それに、以前も書いたけれども、キャストのバランスが光っていたなぁ…と。

よくよく考えてみれば、上司的立場に置かれやすい常盤貴子さんとともさかりえさんが

同じ作品にキャスティングされているって中々贅沢ではあるんですよね。

この2人だけでなく「こんな上司、かっこいいな」と憧れたくなる人物だらけで、

それぞれ見せ場がしっかり用意されていたお陰で、回を重ねるごとに気づけば全員魅力的に。

五木(渡辺大知)は残念に終わってしまいましたけど…(泣)

SPでもなんでも、また月夜野の面々にお会いしたいです。

 

…ところで、huluの新コンテンツは、発表のタイミングが悪過ぎたんじゃないでしょうか。

おいおい…と落胆させた所で、彼女との恋バナを見たい!って、なる…?(笑)

 

↓前回の感想はこちら↓

 

↓今までの感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


それってパクリじゃないですか? 9話 感想|商品が発売されるまでの苦労

 

 

なるほど、今までの描写の積み重ねがこう来るのかぁ…と。

今回の内容を見てみれば、カメレオンティーだけでなく、

ふてぶてリリイのサブエピソードも並行して描かれていたのにも納得。

根岸(福地桃子)の「今まで気にもしてなかったけど、

この小さな一文字があるかどうかで本当に大きな違いがあるんだって知ったよ」という

商標登録に四苦八苦してきた者から出た素朴な言葉には

ハッとさせられるものがありましたし、

この言葉とサブエピソードが、自社商品を世に出す上で挫折を何度も経験した

月夜野の上司たちの想いに立体感を持たせていた気がしました。

 

そして、序盤のみの登場だったイラストレーター・ハナモ(山崎静代)の件も、

ただの前哨戦かと思いきや、何気に効いているんですよねぇ。

製作物に手塩をかけ続けて生まれる愛着だったり、

いろんな人に愛されて欲しい願いだったり。

それは月夜野ドリンクの面々も根岸も、

世に商品を出すクリエイター側の人間全てに当てはまる共通点なんだけれども、

いざ商品化に向けて行動に移すと、壁にぶち当たる事もしょっちゅうある。

三者三様の事情が描かれたお陰で、私たち消費者は何も知らないだけで

水面下ではライバル企業が発売・発表を阻止するとか、

話し合いの結果、計画が白紙になってしまったりだとかは実際よくある事なのかも…と

しみじみ考えさせられる内容になっていたとも思います。

 

じゃあ今回はそんな商業界の"リアル"を描いた所で、

ラストは田所(田辺誠一)の悪巧みスマイルで終わるのか?と言ったらそうではなく。

ちゃんと最終回に向けて盛り上がりを感じさせてくれる

締め方になっていたのは良かったですね。

前回と今回の社長(赤井英和)もそうですが…

本作って、キャラクターの見せ場の作り方も上手いんですよねぇ。

彼に吠えたのが、いつも物腰柔らかな熊井(野間口徹)だからこそインパクトも大きくて、

良く言った!って清々しい気持ちにもなれました。

 

スパイの件に関しては、以前から"前フリ"は施されていたので

やっぱりスパイの話にはなるよね…とは思ったものの、犯人は意外や意外で。

役者さん次第では「この方を起用したのなら絶対何かある」と

裏を読んでしまいそうなものですけど、

あの方に関しては「そういう役なんだ〜」で納得してしまっていたので(笑)

ここはキャスティングの妙でしょうね。

 

今回の内容と、連続ドラマならではの醍醐味を感じさせる展開を見て、

最終回はきっと納得いく形で終われるんじゃないかな…と思えてきました。

集大成感のある、爽やかな結末を期待しております。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


それってパクリじゃないですか? 8話 感想|これぞ "ワンチーム"!

 

 

おおお…本作を見ていて、まさか涙がちょろっと出る日が来るとは(笑)

月夜野ドリンクvs本物の怪物」でいつにも増してシンプルな構造だったのもあり、

今までの中で最もスカッとした回でした。

 

また、ここにきて、登場人物の多さが活きてきたんじゃないかと思います。

当初はただ「多いなぁ」くらいの印象でしたが…

今更ではあるんですが、本作の社員の年代のバランスって案外、

若者寄りか年配寄りのどっちかに偏るって事がなく、

新人から中堅、ベテランまで、それぞれ上手い具合に収まっているんですよね。

4話で北脇(重岡大毅)の弁理士になる決意が描かれ、

前回で又坂(ともさかりえ)の発明と発明者を守りたいという信念が描かれ、

そして今回では高梨(常盤貴子)の責任感の強さと

熊井(野間口徹)のブレない考えや上司ならではの頼もしさが描かれて。

他も含めて、そうやって個々の仕事へのプライドの高さが伺える

エピソードの積み重ねで少しずつ影響を受けていった亜季(芳根京子)が、

最終的には自前の真っ直ぐさで社内全体の根気を底上げして

勝利へと導くという流れが、まさしく"連携""ワンチーム"を物語っていて、

チームに愛着を持ちながら見られました。

 

それに伴い、いつもなら亜季や北脇が解決策を見出しグイグイ引っ張っていたはずが、

今回は2人の見せ場は若干控えめで、

代わりに、先輩や上司、社長を前面に出した事も

終盤の熱い展開に繋がったのではないでしょうか。

特に社長(赤井英和)…初めてかっこいいって思いましたよ。

赤井英和さんと言えば、やはり思い浮かぶのは某引越社な訳で、

本作の社長役にキャスティングされた理由が8話でようやく分かるほどでした(笑)

退職願を破く王道パフォーマンスも、交通費1万円差し出す洒落と懐の広さも

社長らしさがありましたし、

何より、一番「ビジネスに正義があったって良い」を体現していた人物だった気がします。

 

清々しい結末に合わせて、主題歌との相性も抜群でしたね。

ここも初めてしっくりきました。

風でも吹いてきそうな主題歌の軽やかなメロディが、

一仕事終えたチームの達成感や爽快感に拍車をかけていたと思います。

 

で、ボスも倒せたし、もうこのまま最終回で良いじゃん!と言いたい所なんですが…

残り2話は案の定、カメレオンティーの特許をあえて出願しなかった件で

話を膨らませる事になるんですねぇ。

ボスとは書きましたが、ハッピースマイルも敵側ではありますしね。

SNSでチラッと原作既読者の呟きを見た感じだと、さらに重〜くなるそうで…?

「やっぱり8話で終わりにした方が…」にならない締めになるよう願っております。

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


それってパクリじゃないですか? 7話 感想|特許の怪物をスカッと撃退!

 

 

ある日ふと本作の視聴率を調べてみたら、

2話以降は5%も取れていないとの事で意外だったんですけど…

題材的にやっぱりお堅いイメージが先行しちゃうのと、

主人公のキャラクターで好き嫌いが分かれやすいのと、

あとは…同じ水曜ドラマなら、裏の方が気楽に見られるのが関係しているんでしょうかね。

 

しかし、ここまで見てきて、回によって内容の質にムラはあるものの、

"エンタメ"として学べて楽しい作品に着実に仕上がっているんですよねぇ。

それに何だかんだで、一社内で物語を展開していくという構成が

連続ドラマならではの醍醐味を生んでいると思うんです。

一概に「特許」とは言っても、今回のような死蔵特許やパテントトロールとか、

分割出願とか、意味合いが全く違う関連用語がたくさんあって、

専門分野でなければ案外知らない。

だから、1つの軸を定めた方が「様々な特許問題に立ち向かう月夜野ドリンク」で

対立構造も見やすくなれば、回を重ねるごとに視聴者も

健気に頑張る登場人物への応援の気持ちが強くなって、

そこが本作の面白さに繋がっているんですね。

 

今回の内容については…先ほど挙げた用語2つに加え「先行文献」も出てきて

やや情報過多で終わりそうなのを、

勧善懲悪というキャッチーで馴染みやすい話にまとめ上げていた所に

作り手の工夫を感じさせました。

そして、7話の段階で、珍しく1話完結で終わらせなかったのも上手いタイミングだったなぁと。

簡単に言えば、ちょっとしたRPGなんですよね。

7話までともなれば、特許に関する知識や興味を持ちつつある視聴者も多い訳で、

ある程度学んだ上で"強敵(中ボス?)"を登場させる事で

いよいよクライマックスが近づいてきている実感も湧きますし、

同じく力をつけてきた知財部の面々が、強敵を相手にどう戦うのか?という

新たな盛り上がりどころも出てきます。

 

青山製薬堂にまつわるエピソードも、ほのかな人情味があって良かったです。

特許を出願していれば、その出願した本人がもう亡くなっていたとしても、

本人が時間をかけて大切にしてきた発明やこだわりは

今も商品の中で生き続けている事だってある…

妻も含めて、2人の想いを汲み取ってくれる北夜野ドリンクの人たちの優しさに

今回もほっこりさせられました。

現実世界では中々そうは行かないだけに…ね。

 

特許が絡んだ内容が何話か続く本作ですが、

勧善懲悪で見せたり、優しいオチに持ってきたり、若者成長記仕立てにしたりと、

マンネリ感を覚えさせないのも、よく出来ていると思います。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


それってパクリじゃないですか? 6話 感想|"尊重"が伝わる話はやっぱり見ていて気持ち良い。

 

 

今まで扱われなかった「知的財産」を題材としたドラマを作る難しさから来ているのか、

回によって内容の質に差があるのが気になる所ではありますが…

今回は良い方向に転がりましたね。

 

「やばい」「曖昧」といった言葉を会話に度々散りばめる事で

視聴者に何か"伏線"になっていると思わせ、

最終的に特許出願に向けての解決策が見つかる形で、その伏線をさらっと回収していく様は

ちょっとしたミステリーの趣も感じられて面白かったですし。

何より、純粋に見ていて気持ちの良い内容でした。

個人的には、(今回を除き)現時点で本作の中で一番よくまとまっている印象のある

3話に近しい味わいがありました。

 

前回の感想で知財部の面々の空気感の良さについて触れましたが、

彼らだけでなく、会社の社員たちみんなが

"一緒に働く仲間"を尊重してくれる優しい性格に描かれているのが

今回の出来に繋がったんじゃないかなぁと思います。

共同開発をしている学生3人は確かに青臭い部分が目立っていましたが、

劇中でも言われていたように、

「自分の努力や熱意がそのまま評価基準になる世界」で生きている学生と

「会社を守るために調整を重ねる」日々を送っている社会人とでは

当然、目の前の案件に取り組む目的も違ってくる訳で。

3人の未熟さを突いて、これが社会の流儀だから〜と威張るのではなく、

意思を汲んだ上で、じゃあどうすれば双方が納得行くのかを考え、

自分が今出来る事を探しては最大限に力を発揮し

1つの物事を成し遂げるまでの過程をコツコツと描く…

彼らの様子から仕事のやり甲斐や希望が画面上で伝わってきて、

明るい結末に微笑ましい気持ちにもなれました。

 

それに、私はどっちかと言うと、

今までの経験上、つい学生に感情移入してしまいがちなので(笑)

3人にとっては貴重な社会体験を味わえたんじゃないか…

今後社会人として生きていく上で一生忘れられない思い出になったんじゃないか…と、

そんな余韻も残りましたね。

 

肝心のカメレオンティーの件は、"その後"がどうなったのかが

ずっと気になってはいたので、言及されてスッキリ。

ケンタッキーの例を交えたりして、

特許出願をあえてしない理由の説明も分かりやすかったです。

企業秘密ってやつですね。

これまで本作では「陣取り合戦」「陣」がキーワードになっていて、

「特許を取るために、確実に迅速に動く」を最終目標とした回が多かっただけに、

出願しない事がブランドの価値を維持する手段の1つにもなると知った時は

目から鱗が落ちたようでした。

 

で、その件を知っているのが社員数名と高梨(常盤貴子)と社長(赤井英和)だそうで。

でも…社長に言っちゃって大丈夫なの?と思える自分もいてw

いや別に、企業のトップだから、伝える事自体何もおかしくはないんですけど、

なんせねぇ…初回で社外秘のキラキラボトルの試作品を

持ち込んで見せた人ですから、信用ならないんですよ(爆)

 

北脇(重岡大毅)は「賭け」と言っていましたが、ドラマですから…

最終章辺りでカメレオンティーの情報漏洩事件が起きて、

大波乱を招く展開が来るんじゃないかという気もしております。

五木(渡辺大知)に話を聞かれた疑惑も浮上してきましたからね。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


それってパクリじゃないですか? 5話 感想|知財部の空気感が良くなってきただけに…

 

 

公式サイトだと「凸凹コンビが、知的財産をめぐり巻き起こる様々な問題に立ち向かう!」と

記載されていた事から、視聴前は、二人三脚で目の前の問題に向き合っていく様子を

コミカルに描いていく物語になるのだと想像していた私からしたら

少し違う方向には行っているんですけれども。

それでも、今回で初めて、2人とも息が合っているなぁ…

この2人のやり取りをもっと見ていたいなぁ…と魅力的に思えましたね。

前回で北脇(重岡大毅)が親会社から送り込まれたスパイではないと分かり、

彼は弁理士を目指す動機を亜季(芳根京子)に明かした事で、

お互いようやく1歩ずつ踏み出せたって所なんでしょうか。

北脇の新たな一面が垣間見えたのが関係性の変化を物語っていましてねぇ…。

以前からごく稀にタメ口にはなっていましたが、何だかんだで世話焼きで、

しかもサポートの仕方がかなり遠回りで(笑)

見ていて楽しいし、微笑ましかったです。

 

コンビだけでなく、知財部3人+助っ人社員・又坂(ともさかりえ)のチームの空気感も、

それぞれのキャラクターも良い感じに描かれてきています。

"知財部の社員"としてまだ初々しさが残る亜季と北脇を、

ベテラン2人が見守るという構図が素敵。

見守るスタンスも違っていて、

北脇をちょっと揶揄いながら、場を和やかにしてくれる又坂と

周りを俯瞰的に見ながら時々アドバイスをし、

巧みな話術で社員のやる気を向上させる熊井(野間口徹)で、

適材適所で見せ場が用意されているんですよね。

そんな訳で、前回は若干キャラにブレを感じて、心配にはなりましたが…

脚本家が再び丑尾健太郎さんに戻ったお陰でもあるのか、

人物描写においては満足のいく作品になっています。

 

ただ、ここまで見てきて、1つだけ惜しいなぁ…と思える点はやっぱり話の構成にあって。

以前の感想でも言及しましたが、本作って、メインエピソードに他のエピソードを持ってきて

内容を複雑に見せるきらいがあると思うんですね。

今までは複数案件の同時並行でも、クライアント企業や、登場人物の言動などで

何かしらの関連性を持たせていた上に、尺も調整されていたのでまだマシでしたが、

今回の場合、「窪地の特許出願の引き継ぎ」と「ポスターの写真の無断使用」のこの2つは

特に共通点がある訳でもなかったため、

わざわざ1話内で同時に盛り込む必要はあったのかな…?というのが気になってしまいました。

実際、片方の案件を描いたらもう片方は放置…で、途中でCMが開けた途端に

もう片方の案件に戻る流れになっていましたから。

個人的には、その場面転換でややこしさを感じましたね。

 

いや、熊井が序盤で「知財部の仕事は調整に次ぐ調整」と言っていた事や、

亜季が「調整」のワードを頻繁に発していた辺り、

きっと、案件をたくさん抱える知財部の大変さを表したかったのだろうとは思うんですが。

それだったらせめて、一気に2つの案件が…という見せ方ではなく、

一仕事終えそうな所でまた次の案件がやってきて中々休まらない…という見せ方でも

良かったのかもしれません。

 

にしても、ポスターに使用した写真については…

ネットから拾った画像で、よく大判ポスターのサイズに対応出来るほどの解像度があったなぁ

っていうツッコミもそうなんですけど。

社長(赤井英和)…本当に間抜けなんじゃないかと(笑)←これでも言い方和らげた方w

上司も上司で、完成してから画像の出典元を確認したりしないんでしょうか。

大企業だろうと中小企業だろうと関係なく、著作権に配慮するのは

社会人(特に作り手側)として当然の行為な気がするんですが(汗)

前回の結果オーライ!もそうでしたが…お仕事の描写の甘さも

今後控えめになって欲しいなぁと思う限りです。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


それってパクリじゃないですか? 4話 感想|主人公への好感度が少し下落

 

 

うーーーん……気のせいか、亜季(芳根京子)のキャラがいつもより幼く描かれてる?と

思いながら見ていたんですが、今回はオリジナル脚本かつ

脚本家が交代したからだと知って納得しました。

あの結末にはさすがにモヤモヤさせられましたね。

"どんでん返し"な展開で爽快劇に見せたかったから、

ライバル会社に商標出願されてしまい、月夜野ドリンクはチャンスを失ったかと思いきや、

世間の声もあって、結果的に自社の炎上防止に繋がった…という結末にしたんでしょうけど、

そうするんであれば、せめて「たまたま上手くいった」ではなく、

亜季か北脇(重岡大毅)に何か考えがあるかのような描写にして欲しかったです。

 

1人の若手社員が仕事に私情を挟んで独断で物事を決めたら、

社員みんなの努力を踏みにじるだけでなく、

会社の今後の業績に大きな影響を招くかもしれない。

本作は基本的にハッピーエンドの傾向にあるので、今回は結果オーライで終わりましたが、

実際はライバル会社に商標を取られたが故に損害を食らう方が多いはずなんですよね。

その恐れがある事を誰も指摘せずに、「お手柄なんじゃない!?」「先見の明ですね」

なんて周りが褒め称えるのも…

正直、いくらフィクションとは言え甘過ぎない?と思ってしまいました。

 

後々調べたら、商標登録出願の取り消しは一応出来るみたいで。

それを踏まえて、例えば…最初は無事に出願完了して、

SNSや動画などでツキヨン関連の事をチェックしながら

商品展開を楽しみに待っていたものの、

ある日土器子(北香耶)が言った「ツキヨンはみんなのものなのに?」が

ずっと心の中でぐるぐる引っかかっていた亜季が、

彼女の想いを汲んだ北脇と一緒に代替案を考え、取り消しを決意する…。

こんな流れになっていたら、結末への拍子抜けな印象も減ったのではないでしょうか。

 

亜季が「感情に流されやすい・少し自信なさ気・優柔不断」な性格である事は

今までの描写で十分理解していますが、

そこを活かすエピソードにしたって、今回はあまりにも強調し過ぎてましたね。

そして、商標と言えば…以前、某大手広告代理店がアマビエを商標出願して

炎上騒ぎになった事件もあったほど身近な題材ではあるので、

描きようによっては、社会性もさり気なく含んだ

考えさせられる内容に出来たかもしれないのに。

本当、いろんな意味で勿体ない…と思わずにはいられない回でした(汗)

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


それってパクリじゃないですか? 3話 感想|屁理屈も武器になる

 

 

「陣取り合戦」というワード、初回でも出てきてましたね。

初回の時は、社内会議に割り込む形で高梨(常盤貴子)が言っていたけれども、

今回ではそれを亜季(芳根京子)が…って所にグッと来ます。

 

特許は言葉を武器にした陣取り合戦であり、

つまり早い者勝ちなのだと北脇(重岡大毅)から教わっても、

「せっかく頑張って考えて、やっとの思いで商品化される段階まで行けたのに…」と

どこかモヤモヤした表情を浮かべていた当時の彼女。

今は知財部の社員として相手の商品開発にガッツリ携わってみる事で、

もしかして、特許ってこういう事なのかも…?と気づき始め、

知識や学びを徐々に自分の物にしていくかのような彼女の様子は、

まさしく"成長"を感じさせて印象的でした。

 

そして、そんな亜季の成長物語を描くのに、

同じく、自分の頑張りが認めてもらえないもどかしさを覚えていた

柚木(朝倉あき)のエピソードを重ねてきたのも良かったです。

個人的には、柚木の気持ちも分かるなぁ…と思いながら見ておりました。

学生時代なら、自分の「こうしたい!」っていうこだわりを

最大限形にする事が出来て、そこに楽しさややり甲斐を見出せていたと思うんですけど、

社会に出てみると、上司との意見の不一致だったり、本作のように特許も絡んだりして、

希望通りに物事が運ぶ方が圧倒的に少ないのが現状ではあるんですよね。

で…今回の高梨の場合、面と向かって、あの時の言動の理由をしっかり話してくれたから

まだ優しい方ですが、実際は「なんでそうしたかは自分で考えてみて」なんて相手に委ねて、

多くを語らない上司ばかりなのもあるある。

 

知財部の仕事とはなんぞや?という"お仕事要素"も、

行動に移しながら重点的に見せていたからか、

理想としていた物が形になった時のみんなの喜びにも素直に共感出来ましたし。

また、亜季の努力も報われ、柚木の試作品が商品化してハッピーエンド!…とはならず、

あえて社会のリアルを仄めかして終わったオチも含めて、

今回は"若者成長記"と"お仕事ドラマ"の取り合わせの上手さが光った回だった気がします。

(亜季の場合は、いきなり本番だと会社としてまずいのでは…とは思っていたので、

妥当ではあるんですけどね。)

 

一方で、突如浮上してきた「北脇がスパイ説」。

今までの亜季と北脇の関係性を見ていると、

三者(=視聴者)からしたら、彼の考えも理解出来るなぁとは思うんですけど。

でも、亜季目線で考えてみると、基本的に北脇が彼女の仕事に

ほとんど絡んでこないためか(絡んだとしても、たまにヒントを出すくらい)、

彼女が彼に不信感を持つようになるのも頷けはするんですよねぇ。

…今回の件と、会社の噂とやらで、その気持ちが確信に変わった所でスパイかも?の流れ。

構成もきっちりしていて、次回で北脇について掘り下げる事で

本当の意味での"凸凹コンビ"になり、5話以降、実質「第2章」になるのかもしれませんね。

 

まぁ、前作と一緒で、ミスリードしただけで終わりそうな予感がするんですけどね。

っていうか…暗闇の中でその資料読めるの?なんてツッコミはしちゃダメですか?(笑)

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


それってパクリじゃないですか? 2話 感想|人情と理屈の間で揺れ動いて生まれた優しい解決案

 

 

あの初回は何だったんだ…と思えるくらいには面白く見られました。

というか、今回こそが、元々視聴者が見たかったであろう内容だったんですよね。

「亜季vs北脇」「亜季vs落合製菓食品」という2つの軸を作りながら

"感情で動いて人の考えに左右されがちな亜季(芳根京子)"を徹底して描いた事に伴い、

演出や劇伴のかかるタイミングも油が乗り始めたような気がします。

前回は全体に漂う社内のギスギスした雰囲気が強くて、

コミカルなお仕事ドラマなのか、それとももう少し現実的なのか?が曖昧で

本作のカラーが掴みづらいまま終わってしまったのが惜しかったですが…

今後も今回の作風で行くんだとしたら、

気軽に見られてちょこっと得した気分にもなれる作品として楽しめそうです。

 

解決方法も、商品開発も手がける月夜野ドリンクらしい

落とし込み方になっていて、なるほどそう来たか!と。

現実世界ではあんな風にほのぼのとした解決は難しいでしょう…と、

そんな声も上がるかもしれませんが、水10枠ならではとも言えますし。

また、人情・感覚で突き進む亜季と、理屈・理論を重視する北脇(重岡大毅)で

考え方が真逆の2人がどんな結論を出していくのか?といった紆余曲折も

1つの見所だと思っているので、

案件と同じく、お互い葛藤を見せ、やがて相手を尊重しながら歩み寄ろうとするまでの過程が

自然と感情移入出来るように描かれていて、個人的には満足感を覚えました。

 

あとは…「ほのぼの」とは書いたけれども、ただ優しいだけでなく、

かと言ってパクった会社側を悪者に仕立てて、安易に痛快撃に持っていく訳でもなく。

中小企業が今回のような"地元で好かれている"企業だった場合に大企業が訴訟を起こしたら、

訴えた側の印象が悪くなり、業績悪化に繋がるかもしれない…という

「訴訟を起こす事のリスク」にもちゃんと触れていた所も、

よく出来ているなぁと思わされましたね。

 

ただ、今回で本作へのイメージが上がった事は間違いないですが、

強いて言うなら…パクリとパロディの違いを説明するための"例"を盛り込み過ぎていて、

逆にややこしい印象を与えているのはちょっと気になりました。

列挙すると、実際の出来事を取り入れた「白い恋人」と「面白い恋人」の他に、

五木(渡辺大知)が「スター・ウォーズ」に関する話題を振ったのがきっかけで出てきた

オマージュとインスパイアの違い。

そして、サブエピソードとして描かれた亜季の友人・根岸(福地桃子)のイラストが

他社にパクられて、自社の商品扱いにされてしまった件。

それぞれがメインエピソードの補足用に用意されたものだとしても、多いんですよね。

特に根岸のエピソードは、イラストにまつわるトラブルは実際よくある事で、

(数回経って再び取り上げるんだと想定しても)結局どうなったんだっけ?と思えるくらい

ヌルッと済ませたのは勿体なかったです。

わざわざ今回の内容に入れなくても…例えば、段階を踏んでいく感じで、

今回の案件でパクリとパロディの違いを学んだ亜季が

何話か後の根岸メイン回でじっくりアドバイスする形をとった方が、

より彼女の"成長"が際立って、初回から見守ってきた視聴者からしたら

感慨深さも増したのではないなぁという気がしました。

(※20:09追記:この辺りの文章は一部カット・変更いたしました。)

 

もう1つ言えば…社内の登場人物も多くて、あまり個々の役割を果たせていないのを見て、

こんなに人要るの?と時々思わなくもないですが。

でも、今回の内容で、これなら…と期待が持てそうで安心しましたね。

北脇が釜飯を食べる日が来るのかどうか、そこもちょっとだけ楽しみです(笑)

 

 

最後に余談で…今回取り上げられた実例「白い恋人」「面白い恋人」についてですが、

訴訟から8年後に、その発売元である吉本興業

白い恋人」の製造元である石屋製菓が初コラボ商品「ゆきどけ」を出していたみたいです。

(実際のニュース記事はこちら。現在どうなっているか、後で興味本位で調べてみたんです。)

対立関係が緩んだ事に引っ掛けて、この商品名にしたそうで。

このニュースを読んで、形は違うにしても、何だか今回の案件と重なって

ほっこりさせられてしまいました…。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


それってパクリじゃないですか? 1話 感想|会社全体の成長物語でもあるのかもね。

 

 

悪くないけど、もっと弾けられそうだなぁ…とも思えた初回。

知的財産の専門用語や、それを解説する際の台詞も説明臭くなく、

一言ですらっと頭に入って来やすい工夫は施されているし。

情報漏洩の真相も、最初は「ええ〜、社長なのに??」とは思ったものの、

その後でのパネルやCMなどから、基本的に目立ちたがり屋だから

何か嬉しい事があると自慢もしたがるんだろう…という

増田社長(赤井英和)の性格が察せられて

まずまず納得出来るオチにはなっていたので、決して微妙とは言わないんですけど。

でも、惜しい描写が所々にあるような?そんな印象が残る内容でした。

 

個人的に一番気になったのは、社内での知的財産の認知度に関する描き方です。

まぁ、気にし過ぎだとツッコまれそうですが…

亜季(芳根京子)のような若手社員が…なのはまだ分かるとしても、

ペットボトルの開発もするという特許が最も必須となってくる業種で、

しかも"世に出す"販促活動をしている営業・松尾(高橋努)が

知的財産が何なのかを知らないって事はあるんだろうか?という所に

少し違和感を覚えてしまったんですよね。

初回の時点では、ドラマでたまにやりがちな

「専門用語に疎い視聴者に詳しく説明するために、周りの人物をあえて視聴者と同位置に描く」

手法を序盤だけで済ませていたので、そこはマシだったんですが。

もし今後、北脇(重岡大毅)のエリートっぷりを引き立てようとして

"知らない社員たち"を度々強調して描く事があれば、

かえってリアリティに欠けて、伝えたいものも伝わりにくくなってしまうんじゃないか…と

不安にはなりました。

 

そして、情報漏洩の原因を特定するまでの描写過程もそう。

冒頭にも書いた通り、犯人が社長であるのには納得しているんですが、

その証拠を探し出したタイミングにはあまり納得出来ていないんですよねぇ。

具体的に書くとするなら…

社長の講演会、社内の誰も聞きに行っていなければ、特集記事も読んでいないの?という事。

(勉強も兼ねて行かされる新人はいるんじゃないかとは思いつつ…)

あの講演会が外部の人間のみに向けてのものであれば話は別ですが、

特集記事は社内での情報共有・今後の企業方針の認識のために

多くの社員が目を通してそうな気がして、それを決定打とされた所には

うーん…?とは思いましたね。

 

ここまで微妙な点を長々と書いてしまいましたが、本当、悪くはないんですよね。

テーマに絡めて、ボトルのきゅるんきゅるんな構造=亜季が最もこだわった所 を

真っ直ぐ見てくれていたのが、作り手自身が認められているようで

小さなカタルシスに繋がる展開は良かったんですけど、

肝心の、そこまでに至るストーリーに入り込みづらい…という感じなんでしょうか。

 

他にも、亜季の内気な性格に合わせているのか、知的財産を題材としている割には

演出や雰囲気が全体的にまったりしていて(水10にしては)パンチが足りないかなぁ?とか、

警察の取り調べ受けてるの!?と思えるくらいには

社内の空気がギスギスしているなぁとか、いろいろ気になる事には気になるんですが。

でも、次回以降もどうやら「月屋野ドリンクvsライバル会社」の構図を一貫して描くようで、

もしかしたら、商品を守るために一丸となって奮闘していくにつれて、

少し自信のなさげな亜季も、ザ・合理主義で思いやりが欠けている北脇も、社員たちも、

自分の仕事と作り出してきた商品に誇りを持ち、強くなる…

そういった成長物語も、裏テーマとして同時に描いていくのかもしれませんね。

 

そんな感じで、残念ながら期待していたほどではなかった…とは思いつつ、

ほんの少しの可能性も感じさせた初回ではあったので、

しばらく様子見し続けてみるつもりです。

 

↓次回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ