2023年春ドラマ-日曜の夜ぐらいは…一覧

日曜の夜ぐらいは… 9話 感想|みんな、強くなったねぇ。

 

 

「あ〜でも、私たち喧嘩した事ないですよね」

これ…気になっていたんですよねぇ。

確かに、全く喧嘩もせずず〜っと仲良し!な関係性を長年持続出来るのも

1つの友情の形だとは思うんですけど、

3人で、しかも本作の場合は「不器用で、狭い人間関係の中で生きてきた人」が

集まって出来たグループではあるので、

2対1になったり、言い回しで誤解させてしまったりなどで

些細な衝突が起こらないのが、どうも不思議には感じていたのです。

 

ここまでの流れを踏まえると、敵キャラが周りをかき乱す展開もなければ、

カフェオープンまでの道のりも、ひたすら

「大切な友達と、夢に向かって突き進むのが楽しい!嬉しい!」

というポジティブな感情だけで終わっていく結末が予想出来ます。

ってなると、登場人物それぞれが苦境を乗り越えていく姿を、

わざわざ分かりやすい敵キャラを複数投入しなくとも、

"3人"に絞っても描けたんじゃないかな?とは思ってしまうのでした。

 

例えば…カフェ経営も含めて、みんなで1つの物事を成し遂げる行為って、

実際はそんなに夢物語で終わらない気がするんですね。

おまけに、3人とも超初心者で、本業と両立の日々を送っている。

初めての事だらけで、専門用語や知識を覚えるのに最初は精一杯でしょうし、

度重なる手続きにも追われるでしょうし、

両立を毎日続けていれば、そのうち疲れも溜まってくる訳で…

そういった「新しい事に取り組んでみての紆余曲折」から話を膨らませて、

やがて口論へと発展…でもアリだったのかもしれません。

あるいは、私のただの考え過ぎで終わった(苦笑)、

5話での「距離が遠いがために、サチのように翔子の所に駆けつけられなければ

翔子が落ち込んでいる理由も聞けなかった(知らされなかった)若葉」のエピソードを

とあるきっかけで掘り起こしてみるとか?

 

まぁ何と言うか、3人がお互いに、自分が今まで溜め込んでいたモヤモヤを晒け出して、

本音でぶつかり合って、少し落ち着いてから笑い合う…を経験した事で

絆がより一層強くなる"ターニングポイント"的な話も

見てみたかった気持ちにはさせられました。

もちろん、ギスギスした内容はしんどいですけどね…。

 

とは言え、邦子(和久井映見)が博嗣(尾美としのり)をビンタしたシーンは

見ていてスッキリしましたねぇ。

「あなたみたいな人は、月千円なんてカッコ悪いから、

金が出来たら〜とか考えるけど…出来ないんだから!」

確かに、プライドが高ければ高い人ほど、自分を良く見せようとするのはありがちで…

この発言も説得力抜群(笑)

本当の事を言えば、彼よりももっとゲスなまどか(矢田亜希子)にも

ビンタして欲しいくらいですが、

(改心するかは分からなくとも)ここで1つ蹴りをつけてくれたのは安心しましたし。

あの場から去る時に博嗣の方をあえて見ないようにしていた

邦子と富士子(宮本信子)の少し強ばった表情も、

絶対に振り返らないぞ…振り返った所でどうせ同情するだけなんだから…という

覚悟と芯の強さを感じさせて印象的でした。

 

みね(岡山天音)も随分頼もしくなりましたよねぇ。

「みね禁法」が発令されるのも頷けるほどで(笑)

今回は最終回に向けての"プチ集大成"って感じで、大切な人との出会いで培った

それぞれのたくましさを見た回でもあった気がします。

 

スタンガンの件は…普通に犯行で使用するんじゃなくて、

強い自分であろうとするための"お守り"として買ったんじゃ?と

捉えているんですけど、どうなんでしょうね。

次回予告を見る限りは、このまま順調にオープン出来そうではあるので、

タイトルの通り「日曜の夜ぐらいは…(こんな幸せな終わりが良いよね…)」

と思えるような最終回になる事を期待しております。

 

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日曜の夜ぐらいは… 8話 感想|これはもうハプニングはない気がしてる。

 

 

日9視聴後に遅刻して本作を見始めたからなのか(後で冒頭部分を見返しはしました)、

サチ(清野菜名)がみんなに贈る言葉を若葉(生見愛瑠)が代理で読むシーンで

遺言…?最終回…??と錯覚してしまった事は置いといて(笑)

やっとこさ、カフェオープンに向けてそれぞれが動き始めましたね。

 

とは言え今回も"嵐の前の静けさ"に留まっており、

3人(6人)の幸せを阻む者たちが何かしでかしそうで

案外何もして来ない…という展開の連続ではあるので、

正直、話に物足りなさを感じ始めている自分もいるんですよねぇ。

もちろん、彼女たちが夢に向かって邁進していく姿は微笑ましいですし、

まだまだ好意的に見ている気持ちが強いんですけども…

やっぱり序盤の方で、いかにも疫病神かのように描いたインパクトの大きさが

未だに脳裏に焼き付いているからなんだと思います。

 

ただ、今回の内容を見る限りだと、もう残り数話で目立った騒動を描く事なく

ひたすらハッピーエンドで終わりそうな予感もしてきました。

そう感じた一番の理由としては、

「毎日楽しいなって思える事が、一番の復讐!」という言葉です。

次回予告でこの言葉が流れた当時は、まどか(矢田亜希子)辺りがお金を盗んで

店内も荒らして…っていう大悲劇を味わった後で、心折れそうになったサチが

必ずカフェを成功させて、相手を見返そうとして出た言葉なのかな?と

捉えていたんですけど、本編を見てみると違っていて。

復讐もただ単に「やり返す」って意味ではなく、話の前後を聞いていると

「もう過去なんて振り返らない。ポジティブな感情を貫いていけば何とかなる!」

の意味合いに近かったので、

そうなってくると、結末までにどんな過程を辿っていくのかが何となくは読めてしまうのです。

 

けれども、仮にまどかがまんまと騙されたままだったり、

博嗣(尾美としのり)が田所(橋本じゅん)にド正論で言いくるめられたままだったとしても、

翔子(岸井ゆきの)の家庭問題は簡単には行かない気がするので…

幸せを掴むならば、自分の身の回りの事にはきちんと向き合ってからに

して欲しいとは改めて思ってしまうんですよねぇ。

個人的には、最終回になっていきなり漂白!なんてオチが来るとモヤモヤする派なので。

そこらへんの落とし所をどうするのかは、とても気になります…。

 

 

話は打って変わって、サチにとって公園のパンダがどんな存在なのか?が

さり気なく知れたのは良かったですね。

「お母さんはそこから動けないけど、それは言い方変えれば、

そばにいつでもいてくれるって事だから」の言葉の後のパンダのカット。

サチからしたらきっと"母親の分身"で、

だから、本人に言いたくても言えなかった事を伝える形で

パンダに母親の姿を重ねていたのだろう…というのが読み取れました。

 

今回はいつもよりパンダのカットが多かったのが物語っていて、

サチのメッセージの通り「みんなのお母さん」になりつつあるんだろうな…と思うと、

徐々に年齢を超えたコミュニティが出来上がっていく様子に

ちょっと羨ましさもありつつ、ほっこりさせられもしたのでした。

 

 

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日曜の夜ぐらいは… 7話 感想|次回から色々と本格始動するかな?

 

 

「でもさ、正直言うと時々思うんだ。金かぁ…結局はって。」

今回、一番「おおっ」と思えたのはこのサチ(清野菜名)の言葉でした。

 

まぁ…でも実際、その通りではあったんですよね。

以前の感想で、3000万円をバラ色の生活には変われない中途半端な金額だとは書いたけれども、

回を追って冷静に考えてみれば、若葉(生見愛瑠)が前の職場を辞めたのも、

富士子(宮本信子)と一緒に東京に引っ越したのも、

3人(4人)でカフェを経営するという夢を持てるようになったのも

全部「宝くじが当たった」から出来た訳で。

もしお金がなかったら、今でも我慢と忍耐の生活が続いていただろうし…

言葉を選ばずに言うと、ある意味"お金ありき"で幸せを得ている彼女たちを見て

ちょっと引っかかりは覚えていたのです。

 

でも、それはサチも同じだった。その事実に、心がふと軽くなりました。

今回は、視聴者の何割かが抱えていた気持ちを、サチも同じく抱えていた事を知れただけでも

十分価値のある回だった気がします。

また、あの想いを吐露するのがサチなのも彼女らしいと言いますか…。

「結局はお金」なのが悔しいとは自覚しつつ、それでも幸せを求めて動く矛盾も

何だか人間臭くて、分かる…と思っちゃいましたね。

 

本編については、今回も「嵐の前の静けさ」といった感じ。

順調には進んでいるけど、このまま無事にサンデイズのオープンと経営が成功するとは…と

良からぬ方向で考えてしまうのは、

夢を持ってからの3人の前でまだ姿を表していない

まどか(矢田亜希子)と博嗣(尾美としのり)の存在もそうなんですが、

今回の内容を見ていて新たに気づいた事もあったんです。

彼女たちから、頭の中では想像や理想を膨らませていても、

その実現のために行動に移す様子があまり見受けられなくて。

例えば、カフェメニューの再現のブレを減らすために料理教室に通ってみるとか、

栄養士の資格勉強をするとか、食品衛生責任者の講義を受けるとか、いろいろ準備は必要なはずで…

前回、賢太(川村壱馬)から「研修して下さいね」と言われていただけに、

何かを学習したり研究したりするシーンが一瞬もなかったのは少し気になってしまったんですよね。

 

いや、もちろん、本作が「ド素人が新感覚カフェで売れっ子店員になるまでの

お仕事サクセスストーリー」ではなく、

「友情こそが、奇跡だ。」というキャッチコピーの通り

「今まで孤独な想いを抱えていた3人の人生が、ある日を境に大きく変わる」

物語であるとは理解していますし、私が先ほど書いた事も野暮なのかもしれませんが。

でも、ここ何回かは、何か起こるのでは…ああ…今回も無事に終わった…の

緊迫感走る展開の連続で、

しかも今回はサンデイズの進展がほぼなかった辺り(賢太の出番も開始50分くらいでしたし)、

正直、そろそろ物語に"動き"を見せて欲しいなぁ…とも思えてしまうんです。

前回の本編の感想を比較的サラッと書いていたのも、きっとそういう事でしょうしね…。

 

ただ次回予告では、邦子カレーの採用?の他に、

エプロンや食器を選んだりするシーンが流れていたので、次回に期待って所でしょうか。

サチの「毎日楽しいなって思える事が一番の復讐!」発言も

大きな悲劇の訪れを匂わせていて、今からドキドキしております…。

 

 

最後に余談で…まどかが菓子折りを持ってきていた件、

基本、良心のある人物しか登場しない岡田脚本らしさが滲み出てましたねぇ。

お金をせびるつもりで持ってきた訳じゃないと、私は信じたいんですけども。

前回の邦子(和久井映見)から見た"好きだった頃"の博嗣と言い、

今回のサチの田所(橋本じゅん)への感謝の気持ちと言い、

子供の頃の娘を懐かしむ富士子と言い…

悪人をそのまま悪人に描かない所が、作家性だなぁ…と見ていて思いました。

 

 

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日曜の夜ぐらいは… 6話 感想|とにかく順調!順調すぎてやっぱり怖い。

 

 

今回は本編よりかは…会話や言葉から

若葉(生見愛瑠)と富士子(宮本信子)の根強い"親子"の形が垣間見えた所が、

一番印象に残る回だったかなぁと思います。

 

正式には祖母と孫ではあるものの、似てるな〜と感じる時が多々あるんですよね。

例えば、序盤辺りでサチ(清野菜名)や翔子(岸井ゆきの)に思っている事を

言語化してくれた感謝を伝えられるシーンがあったように、

若葉には、仮にふと思ったとしても、

それを認めるのが、口に出すのが恥ずかしいからつい避けてしまいがちな本音を、

遠慮せずかつ柔らかく包み込んで相手に届ける能力に長けている。

富士子も同じで、「役に立ちたいから邦子ちゃんを利用してしまっている」

旨の言葉なんて人前で中々言えません…。

プライドが先行して、自分の弱さやズルさをなるべく隠そうとするのが

人間の心理ではありますからね。

こうやって本音を伝える2人のシーンを各々用意する事で、

率直な気持ちを常に尊重する富士子の生き方が、今の若葉を作り上げたんだろう…という

画面上では表立って描かれない深い関係性を浮かび上がらせているような気がしました。

 

また、学校の詩の宿題にまつわるエピソードにもほっこり。

担任が低評価にしたのは…マジレスすると、

実際にサービス残業もあって心が疲弊している所で

図星を突かれた気分になってしまったのと、子供がそんな現実的な思考を持って欲しくない…

って理由から来ているんでしょうけれど(汗)

まぁでもやっぱり、長年育てて来ている訳ですから、

なんでこの詩の良さが分からないんだ!って怒りたくなる富士子の感情も頷けはするんですね。

この「自分の詩を肯定してくれた」思い出話のお陰で、

若葉には何があってもそばにいてくれる人がいて、

それが自分にとっての"支え"になり"救い"になっていたのだというのも分かって。

先ほど書いた事も含めて、本作の人物同士のやりとりを通して生まれる余白が

今回の個人的な余韻に繋がったのではないか?と思いました。

 

で、本編に関しては、もう「順調」の2文字ですね。

前回に引き続き、その順調さが逆に怖く感じるのは、

前半で胸糞展開が描かれたが故の後遺症なんだろうな…と(笑)

カフェ開発プロジェクトに関わる以上、

契約書を取り交わす様子が全く見られないのが不安ではありますけど、

とりあえずは…賢太(川村壱馬)の次回予告の前後も知れて一安心かな。

 

そうなってくると、今回は回想以外一切出番のなかった

まどか(矢田亜希子)と博嗣(尾美としのり)の動向が気になる所で。←毎回名前出してますねw

ここら辺、本当にどうやって解決させるつもりなんでしょうねぇ。

3人(+2人)にはこのまま幸せな道を進んで欲しいと願いつつも、

際どい悪役を登場させたのなら、変に同情心を持たせず、なぁなぁにまとめずに

きちんとカタをつけて欲しい気持ちも同時にあって、複雑ではあるんですよね…(汗)

 

 

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日曜の夜ぐらいは… 5話 感想|どうしてもハラハラしてしまう

 

 

ここまで、悲しい→幸せ→悲しい→幸せ と、1話ごとに真逆の展開を繰り広げてきた本作。

じゃあ順当に行けば、今回は3人に不幸が訪れる番になるのか?と思いきや、

意外や意外、何事もなく終わりましたね。

でも…「順調」「安心」とも言い切れず、少し構えて見ていたのもあってか

エピソードや台詞の節々にどうも不穏な影を感じてしまうのです(泣)

 

今回気になったのは、3人それぞれの友達への接し方で。

今まで孤独な人生を歩んできた分、何でも話せて心を開ける友達が初めて出来た嬉しさは

3人の様子から十分に伝わってきますし、喜ばしいのは確かなんですけど…

同時に、初めての友達だからこそ、

(言葉は悪いですが)相手への依存度の高さも垣間見えるんですね。

例えば、3人のLINEへの使用頻度が高かったり、

サチ(清野菜名)と若葉(生見愛瑠)が、送ってから数時間後にもかかわらず

翔子(岸井ゆきの)の返信が来ないと不安がっていたり、

終いにはサチが翔子の自宅まで押しかけてきたり…

とにかく、友達に対してゾッコン!と言ってもおかしくないんです。

 

中でもちょっと心配なのは

「田舎暮らしが故に、2人と物理的な距離感を感じる」人物に描かれていた若葉の立場で、

カフェの写真が中々上げられなくて焦っていたのもそうですが、

サチと翔子の2人が向こうにいて、しかも翔子のプライベートな話を

自分だけ聞かされていない事が後で判明したら、

仲間外れだと感じてしまうんじゃないか?とも思ってしまいました。

これは考え過ぎなので軽く流して欲しいんですけど、

ブランコに3人が乗るシーンで若葉だけが逆方向に揺れていたのも、

「人生っていうのは、信用出来る人と出会うための長い旅」発言を彼女がしたのも、

3人の関係性にヒビが入って、連絡が途絶えてしまうのを示唆しているようで

何だか意味深だったんですよね…。

 

以前の感想にも書いた通り、私自身も会って遊べる友達が極めて少なくて。

その友達が他の友達と遊んでいるのを知って嫉妬し、

その友達の事で頭がいっぱいいっぱいになって

しばらく泣いて、モヤモヤした時期もあれば(重い話ですみません)。

この人となら仲良くなれそうだと思えた相手にはずっとベッタリで…

っていう経験を学生時代にしてきたからこそ、

3人の友情に共感するとともに、ただ幸せなだけでは終わらないんだろうなというのも

感じ取れてしまって、今回の内容は終始複雑な気持ちで見ておりました。

 

それに加えて、まだ本格始動していない

まどか(矢田亜希子)と博嗣(尾美としのり)、田所(橋本じゅん)の動向がありますからねぇ。

博嗣と田所がつるむ事によってゲスな部分が相殺されるのが一番良いんですけど、

だからと言って急に漂白されるのも「違う」って思っちゃうので…

ここら辺をどう解決していくのかも気になります。

 

不穏な展開が続く中、唯一スカッとさせられたのは若葉の退職シーンで、

彼女が本音をぶちまけ始めたのには、最初は、夢か?妄想か?なんて想像したりもしましたが、

空気の読まない鳩時計のタイミングに妙なリアリティを感じてしまいました(笑)

彼女にはあの職場から抜け出して欲しいと思っていたので、そこは良かったです。

 

賢太(川村壱馬)が怪しい疑惑を浮上させていた次回予告も含めて…

いやはや、何だかんだで、本作が今期の中で最も先の読めない作品になってきてますね。

いつも"節"が炸裂している岡田作品にしては、本当に珍しい…。

 

 

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日曜の夜ぐらいは… 4話 感想|あるあるが詰まった友達事情

 

 

いやはや…"分かってる"作品だなぁと、つくづく思います。

これは主観にはなってしまうんですが、

3人の関係性に感情移入して好んで見ている視聴者は、

日常生活でも人付き合いが苦手で、自身の言動で1人で悶々と後悔する事もしょっちゅうで、

そもそも、今でも連絡が取れる友達も数えるくらいしかいない…って方が多い気がするんですね。

つまり、自分に自信が持てず、内面にコンプレックスを抱えている人々ばかり。

本作は人物描写やエピソードの膨らませ方などで、

そんな視聴者心理を掴むのに長けている印象にあります。

 

今回は3人の友達事情が明かされた訳ですが、

誰か一方…ではなく、それぞれに自身の経験談と重なる部分があり、

またしても共感しながら見てしまいました。

甘え下手が故に余計な事を言ってしまって落ち込んだり…

自分に話しかけてきてくれたのが嬉しくて、その子にグイグイ近づいてしまったり…

仲良くなっていたつもりが、気づけばいつの間にかハブられてしまったり…

3人から語られる"過去"はとても切なかったです。

そして、過去を打ち明ける台詞をナレーション仕立てにし、

その間は、3人の学生時代=回想と、スイーツ交換や服選びでわいわい楽しんでいる

現在のシーンを交互に見せる演出も効いていて。

苦い想いをしてきたからこそ、今度は最後までみんな幸せでいてくれると良いな…

という希望(=願い)を感じると同時に、

最初は仲が良いと思っていても、またあの時みたいに傷ついてしまうのではないかという

3人(特に翔子)の不安な心境も浮かび上がらせてもいるようで、

それがより、ハッピーエンドで終わって欲しい気持ちにさせられました。

 

3人の友達事情はもちろん、まどか(矢田亜希子)やサチの父・博嗣(尾美としのり)の動向と、

見ていてしんどい部分もあるんですが、

何だかんだで、しんどい…重い…だけで終わらないストーリーの緩急の付け方も

よく出来ているんですよね。

どんなに辛かろうが、ちょっとした事で救われたりもするし、笑顔になったりもする。

前回のラストの時点では、今後どう進めていくのか不安ではありましたが、

"明と暗"の匙加減が上手いなぁと思いました。

個人的には、若葉の祖母・富士子(宮本信子)の家にまつわるエピソードも本作らしくて、

今あの家に住んでいる人が誠実な人だったと知って

安心したかのように帰ったくだりなんかは、

「世の中には良い人もいるもんだな」という富士子の心情を思わせて微笑ましかったです。

 

みね(岡山天音)を誘うシーンも良かったですね。

女性との方が波長が合う…って男性は、私のクラスメイトにもいましたからねぇ。

ラブストーリーやラブコメディならともかく、

以前のドラマなら(今も時々見かけますが…(汗))

男女一緒になれば途中からでも恋愛話を絡められがちだった分、

そういった固定観念をなくして、

あくまでも友達の関係性だと貫こうとする描き方にも好感が持てます。

 

で…ラストはまさかの計画。

岡田脚本だと考えると意外にも意外、毎回ジェットコースターな展開で

良い意味で振り回されるんですよね(笑)

まぁ、3人がそれぞれで幸せになる可能性は低いだろうと思っていましたし、

最終回付近でそんなオチになるのかも…とは予想していましたけど、

恐らく中間地点であろう5話でその話を持ってくるとは。

ってなると、賢太(川村壱馬)や邦子(和久井映見)も計画に関わってくるのかな?

でも、今回が幸せな感じで終わった分、次回はまた辛い話で終わりそうな気がするので、

少し覚悟せねば…ですね。

あの2人が再びお金の匂いを嗅ぎつけて来そうですし…(泣)

 

 

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日曜の夜ぐらいは… 3話 感想|日曜の夜なのに…になってしまった(泣)

 

 

なんて事ないけど、どこか孤独を抱えながら生きてきた日常が

友情をきっかけに色付き始める…そんな物語になるのだと想像していた分、

宝くじ1等が当選するという斜め上の展開が訪れて、半ば呆然としてしまった前回。

岡田脚本の事だから、この"ミラクル"も何か意図があるとは言え、

もしかしたら3人にあまり共感しづらい方向へと進んでしまうんじゃないかと

不安だったのですが、今回を見て、その不安は少し払拭出来そうで安心しました。

 

1億円、5億円…というあまりにも非現実的な金額ではなく、

3000万(3人で山分けすれば1000万)に設定している所がミソなのかもしれませんね。

「豪邸も買えない」といった台詞がありましたが、

1000万円では豪邸どころか、普通の一軒家すら買えないですし。

年収200万円で計算すれば5年程度なので、一生遊び尽くせる訳でもない。

貯金も稼ぎも中々そこまでは到達出来ないけれども、

手にした所で一気にバラ色の生活には変われない、何とも中途半端な金額です。

だからこそ、3人が私たち視聴者と地続きである事をまだまだ感じさせてくれたと言いますか。

もし仮に上記の金額で当選していたとしたら、

2話の途中まで3人を等身大の人物として見ていたのが、幸福度で圧倒的に差がついて

置いてけぼりになっていたでしょうから…

今回で早速、宝くじ3000万が当たったエピソードを盛り込んだ理由が

見えてきたのは良かったです。

 

あとは、まぁ…サチ(清野菜名)の性格上、

「大金もらえて嬉しい!」「当選したお陰で生活が充実し始めた!」などと浮かれる

展開にはならないだろうとは踏んでいましたが、

「お金=幸せ」な安易な話に持っていかない作りもリアルでしたね。

私の場合、宝くじに応募はしないけれども、

倍率の高いチケットが当たった時とか、幸運が何度も続いた時とかに

こんな幸せで良いんだろうか…後々大丈夫なんだろうか…と

素直に喜べない気持ちの方が先行してしまいがちなので、

サチのネガティブな考えにも、翳りのある表情を浮かべた3人の姿にも共感出来ました。

 

いざ不幸が訪れた時に、「あの時が一番良かったな…」と回顧する事も人生にはあるある…。

で、3人はまさにその「あの時(宝くじが当たった奇跡を共有した時)が一番良かったな…」

の状況になりかけているんですよねぇ。

前回の感想で「宝くじに当選した情報を聞きつけたその中の誰かが接近し、

ピンチになりそうな所を…」と書いていたので、

中盤以降の流れも大体予想はついていたものの、

それにしても、まどか(矢田亜希子)とサチの父・博嗣(尾美としのり)の

疫病神っぷりが凄まじかったですね。

車椅子の話題を耳にした時に博嗣が食べていたのが

某コンビニの金のソフトクリームっぽかった所が、余計にイラッとさせるんです(笑)

 

今後、恐らく翔子(岸井ゆきの)の家族もお金に集ってくる事を想定すると、

基本的に善人の多い岡田脚本にしては珍しい人物描写な気がするんですけど。

3話でこの内容になってくるとなると、

お金を手に入れてからの3人の日常を蝕む展開は

しばらく続いていくのかもしれません。

 

通帳の残高が追記される演出も下手なホラーより怖かったですが、

若葉(生見愛瑠)と祖母・富士子(宮本信子)が

風で微かにギシギシ音を立てている玄関を見るシーンも、

嵐の前の静けさを物語っているようで印象的でした。

果たして3人が報われる日が来るのか?引き続き、結末まで見届けようと思います。

 

 

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日曜の夜ぐらいは… 2話 感想|まだ信じ切れてないぞ!w

 

 

とぼとぼ歩いて途中で立ち止まるサチ(清野菜名)に、バス停で待つ若葉(生見愛瑠)に、

駅のホームでお土産を見ながら電車を待つ若葉(岸井ゆきの)から始まった今回。

周囲から少し離れた所で1人でいるシチュエーション自体は何ら珍しくはないのですが、

個人的には、「ごく平凡な日常を送る中での孤独」を抱えて生きる3人の心情を

表しているようにも思えて、アバンからじわっと切ない気持ちにさせられました…。

 

本作を見ていると、そう…何だか「じわっと」という表現がしっくり来るんですよね。

それが一番当てはまるのは3人の"日常"の描写で、

日常を1人ずつ覗き見していくと、みんな一定の収入はもらえていて、

家族と同居している人がいて、安定した職に就けている人もいて。

衣食住で考えれば決して貧しい訳ではないんだけれども、

人間関係や自身の苦い過去などが原因で、どこか満たされない想いをしながら生きている…

この等身大な描かれ方が、自分の生活と重なってしまい、

3人の言動についつい共感してしまいたくなるんです。

 

サチが自然と思い浮かべるのは「あのカフェで3人で楽しそうに会話をしている図」だし、

自分に悔しさとやるせなさを感じるのは、友達は作らないと言い聞かせていたはずなのに

「友達といる時の自分」を想像し、その感情に蓋をしようともしている素直じゃない所。

翔子が悲しい感情を出せるのは、1人で高いアイスを食べている時で、

若葉があれからずっとモヤモヤしていたのは、

心を許せる友達が出来た!と思っていたのは自分だけだったのかもしれない…という気持ち。

物語が進むにつれて、ひた隠しにしてきたつもりだった本心を

三者三様で見せていく様は、特に印象的でした。

 

そんな孤独が丁寧に描かれたのが効いていて、

再び行われたバスツアーを通して3人が再会し、

髪の毛を揺らしながらキラキラとした笑顔を浮かべる終盤のシーンには

純粋に「また一緒の姿が見られて良かった…」と思いましたね。

でも…ここで意表を突かれたのは、まさかの宝くじが当たった件(笑)

等級や桁数を間違えた訳でもなく??って感じでまだ信じ切れてはいないんですけど、

次回予告を見る限りはどうやら本当みたいですねぇ。

(ちなみに、あのED映像は「宝くじが当たってからの世界線」にも捉えられたんですけど、

何か意図が込められているのかも気になります。)

 

正直、2話にしてぶっ飛んだ展開が来たので、

良い意味で"ドラマチック"じゃない本作の世界観が好きな私としては

今後どんな方向性で行くのか若干不安ではあるんですが。

ただ現時点だと、3人の周りには、セクハラ発言をする上司もいれば、

娘をもう娘だと思っていない家族もいて、未だ写真のみ出演の若葉の母に

居場所の分からない父もいて…と問題を抱えていそうな人物がちらほらいるので、

宝くじに当選した情報を聞きつけたその中の誰かが接近し、ピンチになりそうな所を、

出会いを重ねて出来た「強い絆」で乗り越える…という

話にもなっていくのかな?とも思っております。

少なからず、"あえて"盛り込んだはずなので。

当選させた事にどんな意味を持たせたのか、そこにも注目しながら見ていきたいですね。

 

 

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日曜の夜ぐらいは… 1話 感想|こっちの3人組も良き良き♪

 

 

本作でようやく、4月から放送されるドラマが出揃いましたね。

実はまだ初回すら見られていないドラマが何作かあるものの、

いろいろ見ていく上で、登場人物や物語に愛着が湧いてしまうような、

どっぷりのめり込んでしまうような作品がほとんどないなぁ…

もしかして今期って不作…?(汗)なんて印象を抱いていた分、

ここに来て「残り物には福がある」という言い回しが

しっくり来過ぎる作品に出会えた感じです。

 

初回では、郊外で母親と2人で暮らすサチ(清野菜々)、

田舎で祖母と2人で暮らす若葉(生見愛瑠)、

そして都内で1人暮らしの翔子(岸井ゆきの)の住まいも境遇もバラバラの3人が

ラジオ番組主催のバスツアーで出会うまでが描かれました。

 

この手の日常を取り扱った題材で、登場人物を深く知るであろう"境遇"については

正直まだ不明瞭な部分も多く、あくまでもサラッと触れる程度ではあったんですが。

それでも、清野菜々さん、岸井ゆきのさん、生見愛瑠さんのお三方の自然体な演技や、

映画風の落ち着いた雰囲気の中で引き立つ会話劇、

現実世界で私たちが抱えている複雑な気持ちを

スッと代弁してくれているかのような台詞紡ぎのお陰で、

ああ、この人はきっとこんな生きづらさを抱えているんだろうな…というのが

徐々に感じ取れる作りになっており、

これらの要素が、冒頭で書いた「登場人物や物語に愛着が湧いてしまう」

「どっぷりのめり込んでしまう」理由に繋がったのではないかな?と思います。

 

髪の毛もボサボサで、夢も希望もとっくの昔から諦めてそうな生気のない顔で…な序盤から、

2人と出会ってからは心から楽しんでいるのが伝わってくるサチの変化も、

話を聞いてくれる相手がいるのがめちゃくちゃ嬉しくて、ついつい会話が弾んでしまう翔子も、

「楽しい事があるとキツい」という本音も…とにかく刺さる所はたくさんあったんですが、

中でも一番刺さったのは、終盤でのLINE交換を断ったシーン。

個人的には、う〜ん分かる分かる…あるよなぁ…と。

私の場合は本作とは違って、どの学年でも履修出来る大学の選択授業のグループワークで

初めて(同じチームの)後輩と仲良くなれたって感じなんですが、

LINE交換をしたは良いものの、学年も専攻も違うから会う機会が少ないし、

おまけに自分から積極的に話しかけられない性格なのもあって

連絡はそのうちぱったり…で、そんな当時の事を思い出しながら見ておりました。

 

あともう1つ考えさせられたのは、

その人に元々、LINEで気軽にやり取り出来る友達が多くいて

新たにLINE交換した人と疎遠になるのと、

やり取り出来る友達が少なくて疎遠になったのとでは

心に与えるダメージも大分違うんじゃないかなぁという事。

本作の3人はきっと後者側で、学生の頃は友達もある程度いたにしても、

上京や仕事や家庭といった様々な理由から

連絡が取りづらくなって…なんだろうと察せられます。

ぽっかりと空いた孤独を描くシチュエーションは今までの作品でも見てきましたが、

LINE交換をする事で「一緒にいて幸せだと思える相手と友達になれて嬉しい!」みたいな

ハッピーエンドに持っていくのではなく、

「交換した所で…」と思えてしまう"苦い現実"を描いてきた辺りに、

視点の新しさを感じさせて中々興味深かったです。

 

しかし、「交換した所で…」なラストにはなってしまったものの、

解散してからも翔子や若葉がサチの方法を実践しているのが分かって、

そこだけが救いでしたね。

影響されるって事は、3人と一緒にいられて楽しかったって証拠ですもん。

サチの職場のドアが閉まって終わったシーンはまさしく

「楽しい事があると辛いから、それに蓋をして生きる」彼女の心境を思わせて切なかったですが…

日常ベースでもフィクションの世界だからこそ、

最後には"開かれる"ラストになる事を願いたいです。

 

前期でも他局で仲良し3人組を取り扱った作品がありましたが、

本作の3人組も初回の時点で「好き!」になってしまいました。

また、「日曜の夜ぐらいは…」というタイトルに相応しい内容だったと思います。

明日から月曜日で、「また仕事の日々が始まるのかぁ〜…」と落ち込む多くの社会人が

何とか乗り切ろうと頑張れる、"一番高いアイス"的ドラマ。

岡田惠和さんの脚本は、影を抱えながら生きてきた人が

ちょっとずつ光の方へと向かう作風が特徴だと考えているので、

今回のコンセプトでその作風が最大限に活かされるんじゃないかと期待しておりましたが、

いやはや、期待以上の仕上がりでした。

 

最後に…今期は日曜日に良さげなドラマが集結しちゃっていますねぇ。

まだ初回しか見られていませんが、裏のドラマとは今期1,2位を争うくらいなんですよ。

(↑感想は書きかけなので、完成次第しれっと上げます。今後書き続ける事もまだ諦めてません^^;)

正直言えば、金土日で1本ずつバラけて欲しかったなぁ…の気持ちです(笑)

 

↓次回の感想はこちら↓

 

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