2023年春ドラマ-王様に捧ぐ薬指一覧

王様に捧ぐ薬指 4話 感想|綾華と東郷2人のシーン不足?

 

 

新キャラ・神山(坂東龍汰)の紹"回"…って所ですね。

前回の箱根旅行で綾華(橋本環奈)と東郷(山田涼介)の関係性の変化に

よりブーストがかかり、さらに三角関係の勃発ともなれば盛り上がりそうなものなんですが…

ライバルの登場を強調づけたいからなのか、

あまりにも神山と、"学生時代の初恋"を思わせる綾華との描写が多過ぎて、

2人の夫婦パートが減った事に物足りなさを感じてしまいました。

 

先ほど「紹介」ではなく「紹回」とわざと書いたのもこのためで。

ざっくり言ってしまえば、回想が多めに挿入されていたのもあり、

正直、今回は神山に関する説明の回にしか過ぎなかったと思います。

 

自身の存在が周りを不幸にする綾華の悩みに気づく東郷のくだりも

編集でそれとなく見せてはいましたが、

もっと上手く話を紡げたんじゃないかなぁ…というモヤモヤが。

これ、きっと、「職場で悪口を言われて心半ば傷ついている綾華」や

「クレーマー対応している綾華」や「神山としょっちゅう一緒にいる綾華」を…

何でも良いですが、彼女が仕事している姿を

遠くで東郷が目の当たりにするシーンを時折盛り込むだけで、

彼の出番が少なくても"パートナー"として気にかけているのは

伝わってきたのかもしれませんね。

個人的にはせめて、「慣れても良い事ないよ。本当に辛かったら言って?」と励ます

佐々木(小林きな子)との様子を見る東郷を描写しても良かったのかな?という気がしました。

 

まぁそんな感じで、全体としては惜しい仕上がりでしたが…

後半では、料理の振る舞いや「ネギ」呼び、

そして、前回お土産で渡された1つの形になるストラップなど、小道具を絡めながら

お互いの想いが表現されていたのが、唯一の救いではあったかと思います。

そのお陰で、最終的に"ラブコメディ"で成立しているようには見えましたしね。

 

小夜(小林涼子)の時は割とすぐに解決出来ましたが、

何か闇めいた佇まいの神山だと、どうやらそうも簡単には行かないようで…

せっかく新キャラを投入したんですから、次回で東郷の嫉妬や揺らぎが

強く描かれる事を期待します。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


王様に捧ぐ薬指 3話 感想|綾華の小気味良さを堪能する回。

 

 

温泉旅行…火10枠ではもう鉄板のエピソードですね。

個人的にはこういった、心の中で抱いている感情に向き合う事で

互いの関係性が進展していくようなお話は、5話辺りで描かれるイメージがあるので、

3話で持ってきたのにはちょっと意外だったんですが…

最後まで見てみれば、東郷(山田涼介)が綾華(橋本環奈)に惹かれ始める心情変化も

納得出来るものになっていましたし。

何より、「契約で結ばれた関係が本当の愛に変わるまで」の物語である事を考えれば、

ブコメではど定番の三角(四角)関係の描写を

ズルズル引き延ばさなかったのも正解だった気がします。

 

今期は橋本環奈さんを始め、高畑充希さん、芳根京子さん、波瑠さん、奈緒さんなど

若手女優をメインに起用したドラマが多い印象ですが、

役者さんの好みを抜きにしても(いや、苦手な役者さんはいませんが)、

やっぱり、本作のヒロインが純粋に好感が持てるんですよねぇ…。

着飾らないし、正直だし、口は悪いけど家族想いで、

恋愛に強い憧れを抱くがあまり、仕事を疎かにする事もない。←ここ、感情移入する上で大事!!

今回はそんな彼女の魅力が最大限に活かされた内容になっていて、

小夜(小林涼子)への想いを断ち切れないでいる東郷をリードする様子を

微笑ましく見守りました。

 

特にお気に入りのシーンは、「(1人に)しません!」と言って流れをバッサリ断ち切る所と、

中学時代の話をした統合に対して、真っ直ぐな目で見つめながら心強い言葉を送ってくれた所。

後者に関しては、ご本人の色素の薄い瞳が効いているのか、

彼にかける言葉が嘘偽りないように感じられて、より頼もしい存在に映りましたね。

 

上記の2点以外にも…同じく正直者である小夜との学生時代のエピソード(回想)が

現在の綾華と時々重ねながら描かれていたお陰で、

東郷にとっては綾華が、自分を変えてくれる運命の相手なのだと思えるのも頷ける、

説得力のある話になっていた気がします。

また、今回で脚本家も演出家も交代したにもかかわらず、キャラクターにブレがなく、

雰囲気もきちんと踏襲されていた点においても特筆しておきたいです。

 

東郷の件が解決した所で、今度は綾華の番になるんですね。

ところで…桜庭(北村匠海)は今後も再び登場してくるんでしょうかね?

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 


王様に捧ぐ薬指 2話 感想|夫婦になる覚悟

 

 

綾華(橋本環奈)と東郷(山田涼介)の設定である

「貧乏だが、親からの愛情をたっぷり受けて育ってきた大家族の長女」と

「大手企業の社長で、周りからの知名度も高い御曹司」を前面に出し、

そんな格差ある2人が突然夫婦に!?という

シンデレラストーリーの印象を強く与えていた前回(=初回)とは一転して。

今回は、偽装の夫婦生活の始まりを描いていたのもあってか、

ブコメディの雰囲気が増した感じですね。

まぁ…まだ現段階では"ラブ"な関係にはなれていないので、

コメディと言った方が近いんですけれども。

 

ハチ(森永悠希)がつい東郷の過去の件で口を滑らせてしまって、

さっきまで「あ〜撮影終わった。ご褒美にチョコ食べよ♪」なんて素の表情をしていた綾華が

その状況を察した途端に、急に泣き顔になる切り替えの速さと言い、

綾華の履いている靴下に穴が見つかった時の東郷のスムーズな対応と言い、

やっぱりお2人のコミカル演技に安定感があるからか、見ていて純粋に面白いです。

面白いと言えば…もう1つ書いておきたいのは、

「キモ!…でも姉ちゃんをよろしく」と陸(長尾謙杜)が言った時の

間合いの匙加減の良さもかな。

役者陣と演出双方で、早くも馴染んでいるような気がします。

 

そして、ライトに楽しめる部分を持ち合わせながらも

何気によく作られているなぁと思うのは、

最終回に向けて、きちんと逆算された脚本になっている所。

前回の感想でも書きましたが、本作の内容はこの枠らしく、至って王道です。

しかし、王道だからこそ、「歳月を重ねるにつれ、いつしか本物の夫婦になる」

という明確な最終目標に向けて、全体の構成を組み立てやすい利点があるとも言いますか。

本作の場合は、"火10あるある"を1話内でどこまで進めて、

2人の変化をどこまで描くか…そういった取捨選択が丁寧になされているんですよね。

 

綾華と東郷のエピソードに絞って書くなら、

今回は、目先のメリットのために結婚を選んだ2人が

本物の夫婦を演じる"決心"を描いた回になっていて。

「結婚は夫婦2人だけの問題ではない」とはよく耳にするもので…

利益の上で成り立っている夫婦であろうが、純粋な愛で結ばれた夫婦であろうが関係なく、

2人を繋いでいるものは家族の存在である事。

そして、"その人の妻or夫"になる以上は、

相手の家族にも向き合い、受け入れる覚悟が必要である事を、

2組の家族の祝儀を絡めながら地道に描かれていたと思います。

 

ティーパックでの紅茶の作り方すら知らなかった綾華が

東郷の親戚の前でどっしりと構える強さを見せたり、

王子様な性格が故に自分の落ち度を認めなかった東郷が優しさを見せたり…

(↑まだ素直になる事に慣れていないのか、許した後に目が泳ぐのが可愛らしい(笑))

夫婦生活を通しての2人の成長が既に感じられて、微笑ましかったです。

 

で、そんな変化を描いた所で、

ラストは「愛はなくても、思い出だけは増えていくらしい」のナレーションで締める。

このナレーションも中々粋なんですよね。

誰かとの思い出は、相手への愛情があるから生まれる訳で…

2人の今後に期待が持てそうな、余韻のある締め方でした。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 

 


王様に捧ぐ薬指 1話 感想|当て書きのようなキャスティング!!

 

 

パートナーに特別な感情は持っておらず、ただ目的を果たすための手段でしかない

契約結婚」という設定は、火10枠ではもはやお馴染み。

王子様キャラな相手とひょんな事から結婚する羽目に!?の流れもよく見かけます。

つまり、至って王道で、ストーリーに新鮮味がないと言えばないんですが…

それでも、橋本環奈さん演じる綾華と山田涼介さん演じる東郷のキャラクターに

惹かれるように見てしまった初回でした。

 

まず、何と言っても、綾華の悪女っぷりがたまらないんです。

「顔が良いから」という理由で周囲から妬まれ続けていたら、

自身の顔がコンプレックスになって

内気な性格になってしまうんじゃないか…と思いきや、

本人はあまり引きずっておらず、はっきりと言い返すタイプの人なので

そこに小気味良さを感じさせるんですね。

また、橋本環奈さんのキャスティングがぴたりとハマっていて。

これはあくまでも個人的な印象ではありますが、

橋本さんは、可愛らしい見た目に対して声がハスキーだったり、

「ガハハ!」っていう豪快な笑い方だったり…

そんなギャップの大きさが魅力的な方だと思っているので、

元々の着飾らない性格が、綾華の良さを引き立たせている気がしました。

 

一方で、山田涼介さんも「親愛なる僕へ殺意をこめて」に続いて、良い流れだなぁ…と。

その作品と本作にご出演されるまでは、ニコニコ好青年な役が多かったですが、

30歳間近になるほどキャリアを積まれているのもあってか、

ドSな俺様キャラ…みたいな少し捻った役が板についているように思いました。

 

しかし、綾華と東郷の強気な2人が毒を吐き合う様子を

クスッと笑いながら楽しむ…という見所だけに留まらず、

「そりゃ拗らせるのも頷ける…」と思える、今の性格に至るまでの背景や、

強さの裏でひた隠しにしてきた"弱さ"も同時並行で描かれ、

自然と両者に共感したくなる仕上がりにもなっていました。

強気でドSで…となれば、通常だったら不快に感じる所も、

本作を見ていてそんな感情が芽生えなかったのは、

そういった人間味のある部分が丁寧に掘り下げられていたからなのかもしれません。

 

彩華も常に毒舌ではあるものの、実際の所は「どう弁解しても多分受け入れてもらえない」

「だから"嫌な女"を演じるしかない」という"諦め"から来ていた事が分かり、

東郷が彼女の本音を見抜いた上で婚約指輪をはめるシーンは、

(今まで散々「嫌味を言われてきた綾華」を描いてきた分)

彼が唯一、彼女の強い所も弱い所も受け止め、認めてくれる存在であるかのように映って

少しホロッとさせられてしまいました…。

そして、もしかしたら同類なのかも?と2人が気づくくだりが終盤で用意されていたのも、

これから唯一無二の関係になっていくんだろうなぁ…

という可能性を思わせて、良かったです。

 

まぁ、悪女と噂されている部下と結婚したら、会社のブランドに影響が出るんじゃ?とか、

報連相がとれていないのに社長賞をもらえるの!?とか、

ツッコミどころもなくはないんですが(笑)

でも…初回で(また、作品を通して)何を重点的に描こうとしているのかが

明確に掴み取れる内容にはなっていましたし、

そもそも漫画原作なので、好意的には見られますね。

 

録画で視聴が遅くなったのに伴い、

実は、雑感で済ませようかなぁ〜…とも思っていたんですが、

中々面白かったので、つい感想を書いてしまいました。

火9は微妙だし、裏は感想を書くほどでは…って感じなので、

火10は次回以降、こちらをリアタイ&感想投稿する予定です。

 

ところで…デコ上げ&ウェーブがかった髪型と、テロテロの生地のせいなのか、

高級ブランドをまとった格好がバブリーに感じたのは気のせい?(スタイリング大事…)

あと…利重剛さんって、何気に父親役で引っ張りだこですよね(笑)

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ