2023年秋ドラマ-パリピ孔明一覧

パリピ孔明 10話(最終回) 感想|まさかの「大丈夫でした」w

 

 

最終回らしい最終回でしたね。

ミア(菅原小春)が英子(上白石萌歌)をバイクで会場に連れて行ってくれて、

「穴掘っちまったわ」と呟くカンフー(ELLY)がいて、

小林(森山未來)はマリア(アヴちゃん)に過去の失敗をきちんと謝れて、

英子とマリアがデュエットコラボ出来て、

その様子を見ていた七海(八木莉可子)が感慨深くなって…と、

これまで描いてきた内容の"その後"をぎゅっと詰め込んだ

集大成かのような仕上がりになっていたと思います。

 

集大成にちなんでアーティストも総出演で、

サマーソニアでは、音楽ならではの良さであるコラボを

先ほど挙げた英子&マリアの他にも存分に楽しみました。

 

初めて作ったオリジナル曲なのもあって

英子本人にとって思い入れの深いであろう「DREAMER」は、

サマソニで披露している様子は見られないんだなぁ…と思っていたら、

なるほど、恩人である孔明との2人きりのシーンのために取っといておいたんですね。

歌を聞かせる相手が最初は孔明しかいないからか、

英子の口ずさむ歌詞1つ1つが、今までの振り返りも相まって

まるで彼への敬意や感謝のメッセージとしてより真っ直ぐで重みのある言葉にも聞こえて、

これはこれで納得の展開でした。

 

夢の中で劉備ディーン・フジオカ)と再会したら、

英子の前から姿を消す事になってしまうと思い込んでいた孔明

でも…実際はただの勘違いだったというのがまた可笑しい(笑)

まぁ個人的には、原作が続いているから、まだ"続き"があるんだろうとは踏んでいたし、

小林が流れ星を見た際に「孔明…」と口パクしているシーンで

きっと彼の友達を失いたくない本音に応えてくれるだろうと解釈していたので、

「大丈夫でした」で終わるのもズッコケはしなかったんですけど、

えっ!?って驚いてしまう視聴者はかなりいたはず。

ただ、このオチにモヤモヤしている視聴者はお見かけしなかったので…

ファンタジー要素のある本作だから許された部分もあるのかもw

 

「撮りに行くよ」「とりに行きましょう」言葉遊びで締めるラストも洒落てました。

シーズン2は難しいかもしれませんが、SPの形でまたお会いしたいですね。

一大イベントのサマソニを終えて、2人の今後の大躍進を願いたくなる内容にまとまっていて、

めでたしめでたし!でした。

 

本作は前作「ばらかもん」が終わってから休みを挟まず放送をスタートしたので

当初はまだロスが拭い切れておらず、

この世界観に馴染めるのかと少し不安に感じてもいたのですが。

基本、性善説で作られている所が気に入って、

最後まで好んで見続けられた作品だったかと思います。

ライバルとか関係なく、英子もAZALEAもケイジ(関口メンディー)も…

アーティストの音楽にかける想いや、内に秘めた情熱を平等に描く。

それ故に、後半は孔明の出番が減り、テンポが悪くなった感じは正直否めなかったですが、

主人公だけを立たせるのではなく、自分らしい音楽をやりたい気持ちは皆同じなのだという

描写が終始一貫していたのが良かったです。

 

最終回だけ少し端折られてしまったものの、

OP映像で孔明のアップで終わるラストカットも

ビー玉のような綺麗で澄んだ瞳に魅せられて、毎回ワクワクさせてもらってました。

アニメの方は未視聴ですが、実写化ドラマでは珍しく成功した例だったのではないでしょうか。

 

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パリピ孔明 8・9話 感想|小林の過去と、ケイジの抱えるコンプレックス

 

 

なんとか最終回までに間に合わせたぞ…!(笑)

明日はリアタイ出来て、感想が書けますように。 ←今週中の投稿になります…(汗)

 

8話「孔明、仲間に策を仕掛ける!?」

 

8話では小林(森山未來)の過去が描かれました。

三国志マニアになったきっかけや、マリア(アヴちゃん)との関係性など

いろいろ知れはしたんですけど、うーん、そうですねぇ…

「下剋上球児」でも先日、無免許&免許偽造を犯した主人公が

何となく周囲に受け入れてもらえそうな様子を見て

尚更感じたんですが(※ちなみに、この感想を書いた日は11/23)

やっぱり、犯罪の設定をカジュアルに取り入れているのが引っかかるんですよね。

 

小林の場合は、過去に人を殺害している訳で、これって結構重い罪だと思うんです。

挫折した経緯には同情出来ますし、恐らく、森山未來さんで猟奇的なシーンを撮りたくて

その設定だったのかもしれませんが。

個人的には「やり直せて良かったね」というよりかは、

特に処分が下される事も、罪を償う描写もなく、

そのまま普通にオーナーとして働けているのはどうなんだろうなぁ…って感想が

先に出てきてしまいました。

 

軽く調べてみた所、小林のエピソードはオリジナルだったようですね。

えぇ…と思われた原作ファンの方もいらっしゃったのではないでしょうか。

彼の過去が、"やさぐれ"を描くにしてはあまりにも壮絶だったために、

後半の英子(上白石萌歌)が新曲を作るまでのエピソードも霞みましたし。

新曲披露の際、2人を重ねる演出も施されていましたが、

英子の方は母親との間でわだかまりがあっただけで、

「心に傷を抱えた者」で括るにはウェイトが違い過ぎないか?というのも気になって

素直に見られなかったのも残念でした…(汗)

 

孔明向井理)の策略に関しても、今回は結構ツッコミどころが。

えーっと…密偵石野理子)が後ろを通って行った時、気配に気づかない?

「ルーツ」への話の持って行き方が強引じゃない?

園児の年齢でカセットテープって、入れないんじゃないかしら(笑)

カンフー(ELLY)と会って以降は、自ら幼稚園を訪ねる展開で良かった気がします。

いや、または…孔明の聡明さを強調するなら、蒸発した父の所在も掴んで

偶然を装った形で英子と再会させて、父から当時の音楽への想いだったり

家族を自ら壊してしまった後悔だったり、

会えないと聞けないような話を聞いて、視野が広がって、それを歌詞に込めてみる…

でもアリだったのかもしれませんね。

 

そんな感じで、8話はいろいろと腑に落ちない回でしたね。

ここまでで意図が読めないケイジ(関口メンディー)が本格始動するであろう

次回に期待したいと思います。

 

 

9話「ケイジ始動! 孔明陣営、大ピンチ!?」

 

最終回に向けて準備は整えておきましたよ…って感じの回でしたね。

物語が動き出さない代わりに、冒頭のナレーションでも言っていましたが、

ケイジが孔明たちに近づく目的が明らかになりました。

 

かつて人気だったらしいイーストサウスをゴーストライターとして雇って

自分の曲を書かせたり、英子をV-EX所属扱いにして騙そうとしたり、

今回ではKABE(宮世琉弥)を仲間にしようとしたりで、

引き抜きを常套手段にしているケイジ。

これも自分の名声を得るためで、少し芽が出て来始めたライバルを片っ端から潰す事で

自分の今いる地位を守ろうとしていたんですね。

 

彼らからしたら、自分のやりたい音楽や活動が奪われてしまう訳で、

かなり憎たらしい存在かもしれません。

でも…ケイジがそんな動きをするようになったきっかけは、あの回想にもあった通り

オリジナリティ溢れる音楽を生み出せないコンプレックスから来ていると考えると、

個人的には、どこかしらに良心が残っている今までのライバルたちと同じで

完全な悪役には思えないんですよねぇ。

どっちかと言うと、人の歌をパクったり、発売前の音源データを盗んで

自作発言したりするより全然マシだなぁと思ってしまいます(笑)

彼もまた、孔明のような人がサポートしてくれたら、人生が違っていたんじゃないか…

と想像してしまう1人なんですよね。

 

対する孔明は、かなり対策を練ってきている様子。

ダイナー(渡辺大知)の前で揉めていたのも、あえて見せびらかしたんでしょうし、

KABEにきつい言葉を投げつけたのも本心ではなく、作戦でしょう。

あとは、KABEとどこまで連携済みなのか?かな。

 

揉めているとは書きましたが、

「あなたの優柔不断な所、軽蔑してます」

「あんたのそう言う偉そうな所が本当ムカつく!」

「ラップが上手く行った時のドヤ顔が嫌いです」

「あんたのスタンプ、全部三国志なのもイラつくんだよ!」

「ピンスタのアイコンが猫なのがあざといです」

といった孔明とKABEの掛け合いが、まるでリズムのないラップバトルのようにも聞こえて、

4話の冒頭を彷彿とさせてクスッと来てしまいました。

ここ…狙いましたよね?(笑)

最初から見てきた視聴者が自然と「あぁこの感じ、懐かしいな〜」と思える

遊びの取り入れ方が上手いシーンでした。

 

クスッと来ると言えば、PayPayの使い方も借地借家法も理解している

孔明の現代知識のアップデートっぷりも面白かったです。

借地借家法なんて、私にはちんぷんかんぷんなのにw

 

次回で最終回ですが、英子たちのパフォーマンスを存分に見られそうで、

あとは孔明による壮大な答え合わせも控えているので、楽しみにしております。

ケイジも打ち解けて、心から音楽が好きだと思える日が

サマーソニアの時に来るんだろうなぁ…。

何だか、爽やかに終われそうな気がしますね。

 

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パリピ孔明 6・7話 感想|歌で人の心を動かす

 

 

6話「孔明の計略、10万イイネを盗め!」

 

孔明向井理)の10万イイネ作戦…不正が発覚したら

サマソニ出場権が取り消されてしまうんじゃないかとハラハラしてしまうんですけど、

まぁそれは置いといて(笑)

前回の下地作りが効いた内容になってましたね。

 

親友と同時にライバルでもある英子(上白石萌歌)と七海(八木莉可子)の

根強い関係性を描いたからこそ、

大ブーイングの中、NANAMIが英子に歌唱させるチャンスをあげる展開にも

説得力がありましたし。

前回、彼女からアドバイスを受けたり、一緒にライブをしたりして

自分らしく楽しく歌う事が大切で幸せなんだと知った英子が、

今度はオリジナル曲を通して、

彼女に自分が音楽を続けたい理由が何なのかを気づかせるという

立場逆転で魅せる所も、どことなく少年漫画っぽさを感じさせて胸が熱くなりました。

 

「DREAMER」の歌唱中に、七海の無我夢中で突き進んでいた高校時代(回想)を重ねる形で

「夢見ていたあの頃」で共通点を作り出す演出も、

原点に戻る事に決めたAZALEAが披露したインディーズ時代の楽曲も

彼女たちのイキイキとした表情も良い。

自分がないと指摘していたスティーブ・キド(長岡亮介)が10万イイネ目を押すのも良い。

古参も名ばかりではない、ただ「デビューの時から追ってるから〜」と

マウントを取るような古参じゃなくて、実はライブハウスで聞きに来るほどの

3人をずっと見守ってきた熱心なファンだというのが分かって、

ちょっとだけ涙腺がやられてしまいました(笑)

ああ…今回は良かった所がいっぱいありましたねぇ。

 

唐澤(和田聰宏)の気持ちにも共感出来るんですよね。

彼も彼女たちの才能を見つけて、信じて、売り出したいと思った。

その点を考えれば、孔明と同じ"軍師"とも言えるんですけど、

1つだけ大きく違うのは…唐澤は「事務所に所属している人間」なんですね。

雇われの身だから、事務所に良い結果、良い利益をもたらさなければ

クビになってしまうかもしれない。

そんな恐怖に常に駆られていたから、あの戦略だったんじゃないかなぁと思います。

自分のやり方が間違っているとは薄々気づいてはいたけれども。

でも…原点回帰したAZALEAも好評だった事で、

それを痛感せざるを得なくなってしまった…と読み取れました。

 

AZALEAのプロデューサーを降りる事で責任を取ろうとした唐澤に、

七海たちが、あなたが必要なんだと駆け寄ってくるくだりもグッと来ましたね。

4人には4人にしか分からない"物語"がある。

 

孔明のイイネ作戦も卑怯だなぁとは思いつつ(笑)

ギクシャクしたまま進んで後戻り出来なくなってしまう前に、

一度立ち止まって自分と向き合ってみては?という機会を与えてくれたと捉えれば

納得は行くんですよね。

やっぱり…どの登場人物にも「良心」と「信じる心」が見え隠れする所が

私が本作を好んで見ている理由なんだろうと、改めて思わされるお話でした。

 

それにしても、AZALEAの今後はどうなるんでしょうかねぇ。

前とは違って一度名前は売れている状態なので、人気がガクッと落ちる事はないと思いますが。

ただ…路線変更すると、「〇〇の頃が恋しい」「あの髪型に戻して欲しい」と言って

自分の理想を重ねるファンもどうしてもいる訳で(私もそれで降りた経験はあるので分かります…)、

純粋に応援してくれる"今のファン"をどこまで取りこぼさないかが

これから大事になってくる気がします。

新規をどんどん獲得する方向に走っても、ミーハー気質な人も中にはいるでしょうから、

長続きしないかもしれませんし。

「天下泰平」らしく、英子の歌手としての成長だけでなく、

AZALEAの"その後"もチラッとでも描かれる事に期待したいですね。

 

 

7話「孔明とミアの密談!?」

 

菅原小春さんってダンサーなんですけど…まさかあそこまで歌唱力が高かったとは!

声にビジュアルの強さに負けない迫力があって、深みがあって、少しハスキー。

アーティストをアーティストで例えるのは失礼だとは重々承知しているんですが、

分かりやすく言うとするなら、miletさんを彷彿とさせる歌声でした。

英子の歌声は歌声で、陽だまりのような

聴く者の心を温かくしてくれる魅力が感じられますが、

ミア(菅原小春)のカバーも聴き応えがありましたね。

 

ダンスばかりを売り出す事務所に対し、本当はバラードにも挑戦してみたかったミア。

前回の唐澤もそうですが、立場は違えど

今回も"雇われの身"だからこその葛藤が描かれました。

ミアの所属していた事務所の規模がどの程度なのかは分かりませんでしたが、

所属している以上はやっぱり、

方針に従って本来の夢を手放してしまうケースが多いんでしょうね…。

 

そんな背景が描かれた上での「DREAMER」の歌唱シーンだったので、

涙ぐみながら感情的に歌うさまで、

ああ、これが本当に自分のやりたかった音楽なんだろうなぁ…

そして今、こうして歌えるのが嬉しくて仕方ないんだろうなぁ…と

彼女の心境をいろいろと想像してしまって、自然と見入ってしまいました。

 

DJ KOOさんのご出演には驚きましたね(笑)

ノリの良いオファーもあって、V-EX(←○vexの文字り?w)への移籍が決まったようですけど、

新人の飼い殺しを企んでいる人もいる事務所なので

上手くやっていけるのかはちょっと心配です。

まぁでも…もしもの事があったら、マネージャー・松田(村杉蝉之介)がいますからね。

ここの信頼関係も微笑ましく見られました。

前回の感想に加えてもう1つ書くとするなら…

本作って、人との繋がりの尊さを描くのにも手を抜かない所も良くて。

理解してくれる存在、支えてくれる存在を、背景も交えながらきっちり描いてくれるから、

終盤の展開にも感動を強く覚えるんだと思います。

 

前回で一応、第一章は終わり。

今回からは第二章って事で、新曲制作・サマーソニアへの出場までの過程に

焦点が当たるかと思いきや、中休み的な感じになったのでそこは意外ではありましたが。

でも、最後まで見てみれば「歌の力の素晴らしさ」をストレートに魅せていて、

満足感のあるお話だった気がします。

 

冒頭かラストで時々登場するだけで、ずっと謎のままだった前園(関口メンディー)も

V-EX側の人間である事が判明しました。

本筋に絡み出して、いよいよ物語が大きく動いていきそうです。

 

…ところで、トンチキだな〜と思いながら聴いていた

QUEENDOMの「チキチキバンバン」って、アニメ版のOPテーマだったんですね。

しかもご本人による歌唱。サービス精神も満載ですねぇ(笑)

 

 

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パリピ孔明 4・5話 感想|待った甲斐のあったラップバトル!

 

 

4話「ラップバトル開幕!!」

 

凄い。約15分もラップバトルを見られるとは、なんて贅沢な(笑)

来週に引っ張るのは基本苦手なタイプなんですけど、これは待った甲斐があり過ぎたわ〜…。

存分に見せて下さってありがとうございます…の気持ちですw

 

感情に乗せて、こんな奴に負けてたまるか!!という勢いや情熱を感じさせる

KABE(宮世琉弥)のラップに対して、

孔明向井理)のラップは、最初はリズムに合わせて歌っているだけだったり

(途中から韻を踏んでいて成長は見えたけどw)、漢詩を交えてきたりとかなり自由。

 

そんな個性のぶつかり合いのラップバトルも、対比がはっきり効いていて面白かったのですが、

お二方の演技も見応えがありましたね。

宮世琉弥さんは、本作のためにラップを鍛えたとは思えないくらい

天才ラッパーを堂々と演じられてましたし。

向井理さんは衣装効果もあってか、どんな者が現れても一切動じないような

王者の風格を漂わせていました。

 

今回は、前半はラップバトルならば、

後半は"次回への繋ぎ"といった感じで、英子(上白石萌歌)が10万イイネをもらう

作戦を実行する様子が描かれるという、二部構成の形に。

 

「必ずや、英子さんの歌声を天下に響かせ、迷える民草の心を救いましょう」

孔明が撒いた紙吹雪が英子の手のひらに落ちて、握りかけるカット…

彼女もきっと、今度は自分が観客を感動させる番だと覚悟を決めたんでしょうね。

そのカットを見て、成功して欲しい気持ちが高まっただけに。

後の編曲家とのシーンでは、編曲家が会話をしている相手は英子なのに

スピーカーしか映されないのが「自分がない(英子が見えない)」のを物語っていて、

現実を突きつけられたようで切なかったです。

道のりはまだまだ長そうですねぇ…。

 

「断琴の交わり」がどういう意味なのかが分からなかったので後から調べてみたら、

「非常に親密な友情・交際」を指すんですね。

そして、七海(八木莉可子)は好敵手でもあるとも言われていた。

バックにAZALEAの電子広告が映っていたという事は、

親友でもあり、大ボスを倒すにあたっての第一関門=ライバルでもあるんでしょうか?

 

次回は2人の関係性が深まる様子が描かれるみたいで、

胸熱展開になるんじゃないかな?という気がしております。

八木さんの歌声も、ハスキーかつ清涼感があって、

英子がもっと歌を聴いてみたくなるのも頷けました。

 

 

5話「孔明、敵陣に潜入!?」

 

冒頭のおさらいで、資料が見えた時にNANAMIの文字が見えて気づきましたよ。

七海…AZALEAのメンバーだったんですねぇ。←原作未読・アニメ未視聴なもので…w

てっきり別人かと思っておりました。それなら、ラストの意味深な演出も納得。

 

今回で10万イイネ作戦は終わりかと思いきや、

意外と…と言って良いほどに、英子と七海の2人の友情や

AZALEAが有名になるまでの経緯が丁寧に描かれました。

前回の感想でも書いた通り、一番の見所を意図的に引っ張るのは

あざとさを感じてあまり好きではないので、

どうせなら最後まで描き切って欲しかった気持ちもなくはないのですが。

でも、ライバルを重点的に描いてこそ、主人公の成長や覚醒がより際立つのも確かなので、

次回以降、ドラマチックな展開で魅せるためには、必然だったとも言えるでしょう。

 

英子の歌声って、憧れの存在であるマリア(アヴちゃん)みたいに、

空気が一気に澄み渡るパンチ力のある歌声ではないんですが、

彼女は彼女で、暗闇の中で1つの明かりを灯して、

孤独や不安がっていた心を癒してくれるかのような、そんな魅力があるんですよね。

今回の、イルミネーションをバックに、英子がオリジナル曲を初披露するシーンなんかは

特に彼女の良さが活かされていました。

 

その上で…芸が細かいなぁと思ったのは、歌詞の表示にささやかな変化をつけた演出です。

序盤の「♪簡単には手放せない」「♪差し伸べられたあのメロディー」

「♪(中略)痛いほどに」辺りの歌詞はふわっと表示されているんですけど、

一瞬英子が頷いたのを合図に、次の「♪口ずさんだ子守唄に」という歌詞から

はっきり現れてくるんですね。

それが、最初はまだ手探りだったのが、歌っていくにつれて

「よし、これで行こう」と決意を固めた、彼女の心情変化を表しているようで…

ああ、七海との出会いを機に、ちょっとずつ自信がついたんだなぁと思わされました。

 

対して七海のエピソードは、現実味が溢れていましたね。

さすがに、七海の歌声が欲しいから他の2人はいらない…(売れそうなメンバーで集める)

みたいな残酷な事はされていませんでしたが。

事務所のブランドイメージや売り上げばかりが優先されて

本来やりたかった音楽が出来なくなってしまうのも、

辞めようとした時には事務所の看板となっていて、抱えているものが大きくなって

辞めづらくなってしまうのもまた残酷で、

売れっ子や大手であればあるほど、そういった事情は付き物なのかもしれません。

けれども、バンド形式ではないAZALEAがチューニングをしているのを

バカにしていたスタッフに「敬意を忘れるな」と言っていた通り、

唐澤(和田聰宏)にもほんの良心はあり、

自身のやり方が彼女たちの人生や夢を奪っているという自覚はあって。

プロデューサーもまた、葛藤を抱えている人間なんですよね…。

元々の原作が…っていうのもありますが。

本作って、歌唱シーンの凝り方もそうなんですけど、

芸能界の描写もきちんと調査されているのが窺えるほど

リアルに作られている所に好感が持てるんですよねぇ。

 

孔明のとった作戦は、もはや卑怯と言いたくなるんですけど(笑)

売りたい歌手のためならどんな手段でも使う…って所は

唐澤と共通しているとも言えますね。

次回はまた盛り上がる事になりそうです。楽しみです!

 

 

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パリピ孔明 3話 感想|ラップバトルもイイネ作戦も次回に持ち越し

 

 

なるほど、やっぱり英子(上白石萌歌)が披露している数々の曲は

カバー曲という設定になっていたんですね。

まぁでも、そりゃあそうか。

1話の「タイム・トラベル」「真夜中のドア」で、シティポップで攻めるのか?と思いきや、

2話ではCreepy Nutsの「堕天」でイマドキな曲を歌ったりしていて、

ジャンルがごちゃついていたイメージがありましたもんね。

 

で、今回で初めてオリジナル曲を歌う彼女の歌声を聞いて感じたのは…

英子もとい、上白石萌歌さんはキーが高い方が良さが発揮されるという事。

今までの曲ももちろん上手いんですが、全体的に低くて、

もっと高音でも行けそうなのになぁ…と、ちょっとした物足りなさは覚えていたんです。

しかし、これはあくまでも意図されたもので、コツコツ努力を積み重ねた結果、

日の目を浴びた彼女をドラマチックに魅せるための作戦なのかもしれません。

分かりやすく言えば…多分、オリジナル曲を披露する前と後でキーに高低差をつける事で、

成長っぷりを印象付けようとしているんだと思います。

現時点では歌詞は全然埋まっていないので、完成した時が楽しみですね。

 

前回の感想で指摘した「英子の歌に感動する様子」の

演出・描写については、今回は違う形で改善されていて。

歌唱曲をBGM代わりにし、回想も交えながら

いろんな出来事が鮮明に蘇ってくる様を丁寧に描いていたお陰で、

KABE太人(宮世琉弥)にとってあの曲がいかに人生のターニングポイントとなる曲で、

佐々木(村田凪)の存在やラップとの出会いがいかに"青春"だったか、

彼の背景がしみじみ伝わってくるようでした。

孔明向井理)は英子の歌で「勇気づけられた」「多くの人がその歌声を待っている」と

いつも絶賛していましたが、今回でようやく説得力を感じましたし、

彼女の歌の偉大さを物語る内容になっていた気がします。

 

帽子から湯気が出るくだりは原作にはないそうですが、

頭をフル回転させている事を視聴者に示す"記号"にもなっていれば

良い意味でのくだらなさもあって、漫画ならではの味わいも取り入れられていて

上手い表現になっているんですよね。

また、本筋の邪魔をしない程度にコメディ要素や小ネタが盛り込まれているためか、

じわじわ笑えてくるというか、本作の世界観が妙に癖になってしまうのです。

その服って普通に洗濯するんだ…とか、ラップのようなお経とか、

小林◯子さん並みのバイクとかw

あ…でも今回、「超孔明じゃん!」が聞けなかったのは寂しかったですねぇ。

「やっぱ孔明じゃん!」はありましたけどね。

 

少し話の進みが遅いかな?と思いながら見ていたら、ラップバトルは次回に持ち越しのようで。

あんな所で終わったら、気になっちゃうじゃないですか〜。ずるいなぁ(笑)

もしかして…来週から始まる裏の初回に合わせて、

あえて引っ張った?なんて思ったりもしております。

うーん、来週は裏を見るつもりでしたけど、こりゃ迷うなぁ…。

 

 

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パリピ孔明 2話 感想|ライバルのケアまでしちゃう。超孔明じゃん!

 

 

うん。やっぱり、「信じる」が物語の根底で描かれている所が、

私が本作を好んで見られる一番の理由ですね。

集客のためにあれこれ準備を整えては、最終的には英子(上白石萌歌)の歌声を「信じる」。

ライバルのケアもする事で、音楽を盛り上げていく仲間としてお互いを高め合い、

戦のない天下泰平の世界を音楽業界が作ってくれると「信じる」。

 

実は、ボーカル・RYO(森崎ウィン)の喉の状態については、

序盤で聞いた「MID DAY」の音域が高めだった事から

もしかして調子が悪いのかな?というのは何となく察せられましたし、

孔明向井理)が作っていたのも良薬で、RYOに渡そうとしていたのかな?とも

早い段階で分かってしまったんですが。

ライバルだからといって蹴落とさず、相手の悩みにも救いの手を差し伸べる孔明

まさしく「超孔明じゃん!by 小林」と言いたくなるほど寛大で、

優れた軍師と呼ばれるのも説得力を感じさせるんです。

まぁ、仮にそれが、利用させてもらったお詫びの印だったとしても、

メジャーデビューを目前に控えている事情を知っていて、その夢を叶えるため、

バンドが長続きするための手助けをしてあげよう…なんて考えは中々持てないでしょう。

天下泰平を目指す彼らしい行動で、さらに魅力的な主人公に映りました。

 

ただ、「信じる」に因んで、1つだけ気になる事もあります。

英子が大きな成果を成し遂げた際に感動する孔明の様子を、

もっと強調しても良いのかなぁとも思います。

これ…初回での、英子の歌を初めて聞いて衝撃を受けたシーンでもそうだったんですけど、

"軍師"としてサポートする孔明はある程度描けていても、

純粋な"ファン"として聞き入ってしまう孔明の描写は不足している気がするんですね。

英子の歌を多くの人々が絶対待ってくれていると彼は信じているし、

2人は歌手のたまごと、一人前の歌手になるべく育て上げる軍師の関係性。

だとしたら例えば、彼女の活躍をステージ裏で見て

「やはり、君なら期待に応えてくれると信じていた」と心の中で言っていそうな表情で頷く

カットが用意されているだとか、

彼女のパフォーマンスに見入っている様子をアップで撮ったりだとか。

そんなひと手間が加えられていたら、

2人の二人三脚や信頼関係もより強固なものに感じられるのかもしれません。

 

とは言え、初回の途中から見方のコツを掴めたお陰で、前回よりも楽しめました。

特に終盤の声変わりシーンはおかしくておかしくて(笑)

ボーカルまで声が変わったら曲も別物になっちゃうじゃん!ってツッコんじゃいましたし、

前回はアヴちゃんや菅原小春さんのパフォーマンスで湧かせた代わりに

今回では超有名声優をたった1シーンのために贅沢に起用していて。

何を盛り込んだらSNSでトレンド入りするか分かっているのはもちろん、

リアルタイムで見たくなるようなドラマになっているとも思います。

 

サマーソニアを略したら「サマソニ」になるのも面白かったですね。

あのスピーディな展開だと、最終回は紅白出場が決まったりするんでしょうか?

次回は少し横道に逸れて、SNS戦略のエピソードが描かれるみたいです。

 

 

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パリピ孔明 1話 感想|アヴちゃんのキャスティングは天才!

 

 

本作の初回放送日までに秋ドラマの「視聴リスト&期待度」の投稿が間に合わなかったので、

視聴前に感じた事を絡めながら、感想を書いていこうと思います。ではでは…

 

原作は未読、アニメも未視聴。

でも、アニメを普段あまり見ない私でも、本作の名前は知っておりました。

そんな有名作の実写化の脚本を担当されたのは、根本ノンジさん。

「監察医 朝顔」「ハコヅメ」「サ道」「正直不動産」など、

もはやその道の専門家と呼べるほど

数多くの原作の実写化を任されている脚本家ではありますが、

個人的には作品の良し悪しが激しいイメージが強くて…。

特に最近だと「祈りのカルテ」「合理的にあり得ない」と

コメディパートが空回りしている作品が続いたので、

本作も出オチで終わってしまうんじゃないか?という心配を抱きながら

初回を視聴する事となりました。

 

で、初回を見た感想は…「なるほどね」といった所でしょうか。

変な感想ですけど(笑)

正直、私としてはイマイチ掴みどころがなくて、面白い!までは行かなかったんですよねぇ。

それは多分、現代の渋谷に中国の偉人が現れるというトンデモ設定なら

突飛な描写をしてくれるだろうと期待していた節があったのかもしれませんし、

序盤のテンポの悪さと、コメディとシリアスの緩急の鈍さも

関係しているのかもしれません。

まぁ要するに…予想よりもしっとりした作風に面を食らったんだと思います。

 

じゃあなぜ「なるほどね」と感じたのかと言えば、

初回で、本作が何を描こうとして、どんな方向性で行くのか

スッと理解出来る内容になっていたからなんですね。

分析力に長け、ずる賢いやり口をする孔明向井理)が、

ダイヤモンドの原石である英子(上白石萌歌)を一人前の歌手にするまでサポートする。

キャラクターの立たせ方が意外とちゃんとしていたのはもちろん、

三国志での技が回収される形で、英子の集客作戦に取り入れられていたので

三国志を全然知らない私でも勉強になりつつ楽しめました。

 

先ほどは面を食らったとは書きましたが…内容全体を通して見れば、

当時とのギャップに戸惑うコミカルなくだりを長々とやらず、

手を組んでから孔明の優秀さを示すまでの流れをスムーズに描き切ったのも英断でしたし。

毎回孔明が、現代人の想像斜め上を行く策を披露する展開が用意されているんだとしたら、

今度はどうするんだろう?なんて

次の話にちょっとだけ興味が持てる仕上がりになっていた気がします。

 

肝心の音楽方面も、力の入りようが凄かったですね。

アニメ版は見た事はないので分かりませんが…

恐らくそっちでは曲自体を作り込んでいる代わりに、

本作では、例えば今回だったら「アヴちゃんが歌ってる!」

「菅原小春さんがパフォーマンスしてる!」「関口メンディーさんって歌も歌えるんだ!」など、

実際にアーティストとして活躍されている方をキャスティングする事で

サプライズを生み出しているのが特徴的です。

バックダンサーも本格的で、まるでライブを見ているかのような錯覚にも陥ります。

これらの手法はテレビだからこそ実現出来る訳で、

テレビならではの持ち味を分かって、存分に活かしている所は流石だなぁと思わされました。

 

そして、音楽パートの演出も何気に良くて…

誰かが歌を披露する際に歌詞が表示されるんですけど、毎回ではないんですよね。

表示されたのは、孔明が聞き惚れたらしい英子の最初のシーンと、

英子が歌手の道を改めて目指すきっかけとなった

マリア(アヴちゃん)のシーンと(高音の響きが素晴らし過ぎた…惚れ惚れ)、

英子にとって後のライバルとなるミア(菅原小春)のシーンと、

重要人物になる事を示唆している前園(関口メンディー)のラストシーンの4回。

どれも誰かのターニングポイントとして意味のあるものになっていて、

視聴者には「ここは重要だからしっかり見た方が良いよ」と

教えてくれているかのようでした。

 

前作に続き、「自分には才能がない」と悩み苦しむ英子だったけれども、

彼女の歌を聴いた孔明は、彼女の歌なら間違いなくお客さんを引き止めてくれると信じて

あの作戦をとった。

争い事を起こさない、全ての人に光が当たるような穏やかな世界を現代で作ろうとする

孔明の誠実さと優しさが滲み出た結末も、さり気ない人情味を感じさせてほっこりしました。

本作が9月スタートなのも、

12月上旬と中旬に放送される「FNS歌謡祭」に合わせての事でしょうから…

もしこのまま好評だったら、役のまま飛天でパフォーマンスを披露するなどして

ぜひともコラボして欲しい限りです。

 

という訳で、とりあえず、裏のドラマが始まるまで(3話まで)は感想を投稿すると思います。

4話以降は…裏と相談しながら継続するか決めようかな?

あっちは金子脚本ですからねぇ…

両方は中々最後まで書けないのもあって、ドラマ被り、本当に困ったもんです(笑)

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

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