2023年秋ドラマ一覧

下剋上球児 3話 感想|でも無免許だしなぁ…がチラついてしまう(苦笑)

 

 

まず初めに、大して重要ではないんですが、どうしても気になった事を1つだけ。

えっと…田舎ならではの、人との距離の近さを表したシーンなのかもしれませんけど、

教師と生徒2人っきりで食事に行くのでさえ、

万が一バレたら、保護者から勘繰られて叩かれかねないのに、

未成年の前でビールを飲むって…それはもうアウトでしょう(汗)

もはや南雲(鈴木亮平)自ら「教師免許持ってないから」と言っているようなもんですし。

大体、彼自身は罪悪感を抱えていて、秘密が広まらないように

教師としての立居振る舞いに常に意識を配っている立場でしょうに、

周りからどう見られているか全く気にしない人…ととれる描写をする所にも

何だか矛盾を感じてしまいます。

昭和だったら分かるんですけど、2016年じゃ通報されるんじゃないか

とも思えてなりませんでした。

 

いや、それ以前に、もっと気になる事がありますね。

視聴者の大半がモヤモヤしているであろう、

なぜ無免許の設定を盛り込んだのか?の件についてです。

もうね。どれだけ教師らしい発言をしても、どれだけ面倒見が良くても、

「でも無免許だしなぁ…」っていうのが頭に過って、話に集中出来ないのです(苦笑)

 

仮に、卒業間近になって単位が足りないと気づいたのにも事情があり、

誰かにハメられたから…とか、そんな背景が明かされたらまだマシなんですけど

(とは言っても、黙って教師を続けている時点で同情は出来ませんが…)、

特に描かれそうにないので、この設定が今の所はノイズにしか感じられませんし。

教師を辞めて外部コーチになれば、野球部に引き続き関われるのでは?と思いついても、

逆に部員たちや妻の不信感が募って

いずれ告白せざるを得なくなるんだろうな…と悶々とするばかり。

こうして無免許の事で気を取られていたら、まさかの山住(黒木華)の共犯宣言で、

えっマジで…???なんて、口をポカーンとしながら見てしまいました。

 

今回は、本来主人公がやるべき仕事を山住が引き継いでいたので、

野球部というメインの要素は消え失せてませんでしたが。

でも、あくまでも主人公は南雲な訳で。

肝心の彼が何をやっているかと言えば、騒動の火消し、問題のある生徒の宥め役、

いつカミングアウトするかの葛藤…なので、

野球部とは無関係であれば、もう「下剋上球児」というタイトルとは

かけ離れた内容になってしまっているんですよね。

 

野球部を取り扱った同局のドラマと言えば「ROOKIES」があり、

ストレートに胸熱展開を描けば比べられてしまうから、

サスペンス要素も加えて、社会派の面も取り入れて

差別化を図ろうとしたんだろうとは理解出来ます。

でも、物語の冒頭で「2018年に甲子園出場」という"未来"を示しているように、

弱小野球部が甲子園に上り詰めるまでの軌跡を主軸に置いているのに。

主人公が経歴詐称してて…訳ありな生徒がいて…妻も何か元旦那に関する秘密を抱えていて…

息子は血が繋がっていなくて…高校生の日常も描いて…モンスターペアレントもいて…

といったパーツを増やして、取捨選択がし切れていなかったら、

正直、本末転倒だと思います。

 

妻にはカミングアウトした。

大学の知り合いがポロッとこぼしてしまった。

「ついに、南雲の決断のときが」という次回予告の提供シーンのテロップを信じて…

とにかく、甲子園出場までいつバレるのかヒヤヒヤしながら見守る話…にはせず、

無免許の件は早めに解決して欲しい限りです。

 

 

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コタツがない家 2話 感想|悠作の成長を見守るドラマなのかも(笑)

 

 

「悠作は子供からお年寄りまで、幅広い世代に嫌われてんだな」

その通り過ぎて笑った。

3人ともダメ男ではあるんですけど、

悠作(吉岡秀隆)だけは何だか頭1つ抜けているんですよねぇ。

 

順基(作間龍斗)も自分勝手なんですけど、

推薦が迫ってきて不安に感じる気持ちは分かりますし、

高校生ならではの迷いだと思えばまだ可愛らしいもんですし。

達男(小林薫)は達男で、投資詐欺で失ったお金を自分の力で取り戻そうとして

実際に行動に移している上に、

過去の自分に非があった事を認めて、本音を吐き出してくれている。

 

対して悠作は…良い所や同情出来る所が1個も見当たらないようなw

万里江(小池栄子)が達男に、ああ見えて男らしい所はあるとは言っていたものの、

その前後では「(刺身がなくなった事で)真っ先に疑われるのはこの俺なんだからな!」

「大きな貸しを作る事になるんだけど、その辺は大丈夫?」なんて発言をするくらい

大人気ない態度を取り続けるので、

なんで彼女があの旦那を庇おうとするのか、

なんで離婚の選択肢がぼんやりでも浮かばないのかがよく分からないのです(笑)

それも、吉岡秀隆さんの演技が本当に上手いから、

ダメダメっぷりが倍増するんですよねぇ…。

 

今回の「家族って良いな」ターンは、万里江と達男の焼き鳥屋でのエピソード。

別れは突然訪れるからこそ、

大切な人が今こうして元気で生きててくれている有り難みを実感する。

もう会える事はないと気づいてから、ちゃんと仲直りしてれば良かった…

子供の場合なら、もっと親孝行すれば良かった…と後悔してしまうのはあるある。

日常やいろんなドラマでの描写を通して、

人間関係が円満で、納得のいく形で死を迎えるっていうのは滅多にないと痛感しているだけに、

感謝の気持ちを率直に伝える万里江の姿がとても印象に残りました。

 

そう…深堀家だって、妻と旦那、息子、祖父の4人で

いつまで仲良く食卓を囲めるかは分からない。

順基も家を出る時がそんな早くないうちに来るだろうし、

これは内容的にないかと思いますが…

もしかしたら、離婚して家族バラバラになる可能性だってある。

 

悠作も、家族内での口喧嘩や自分に向けてくる発言が

今ではうるさいし面倒臭いと感じていても、

将来独りになったら、あの賑やかしい日常が

いかに貴重な時間だったかと思う時が来るはずなんですよね。

離婚してからじゃ、老後を過ごすようになってからじゃ遅い。

…と考えると、悠作の成長を見守るのが、本作の一番の楽しみ方なのかもしれません(笑)

 

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ゆりあ先生の赤い糸 1話 感想|まだ助走段階って所かな。

 

 

以前、公式サイトのイントロダクションをチェックした際、

同性愛者がいるだけでなく、同時期に別の彼女とも子供を作っていたというトンデモ設定と、

そんな事実を知らされながらも、みんなで旦那の介護の世話をしようと考える

主人公の奇天烈な人柄に興味を持ち、

どんな物語になるのかと内心楽しみにしていた本作。

でも、いざ蓋を開けてみると、介護が絡んでいるからなのか

シリアス寄りの内容になっていて、ちょっと意表を突かれましたね。

 

個人的には、面白くなる可能性も秘めてはいるけど、まだよく分からない…

そんな感じで見終えた初回でした。

というのも、"介護あるある"や主人公の置かれている状況、家族関係と

ゆりあ(菅野美穂)にまつわる初期設定を丁寧に描き過ぎていて、

テンポがもたついている印象を受けてしまったんですね。

てっきり、吾良(田中哲司)のお見舞いに赤の他人が次々来て

「えっ何で!?」と混乱する様を序盤でスピーディに描くと思っていたので…(汗)

彼女らしいみちる(松岡茉優)も本格的な出番はありませんでしたし、

助走段階という表現が最も適した仕上がりだった気がします。

 

でも、面白くなる可能性も…と書いた通り、

ゆりあがなぜ、衝撃の事実を意外と冷静に受け入れるほど強い女性になったのか?

どんな幼少期を過ごしてきたのか?など、

彼女の背景をもっと知りたい気持ちにもさせられたんですよね。

その考えに至るんだ!?と思える所が多々あり、

それが、次も見てみたくなる要因に繋がっていると言いますか。

 

原作は「手塚治虫文化賞」大賞を受賞しているとの事ですし、

脚本家の橋部敦子さんは、ちょっと変わった主人公の成長物語を描くのに

定評のある方ですから、

今後、ゆりあの赤裸々な部分が描かれて行ったら、

一種の"人間ドラマ"として楽しめるのかもしれません。

相関図を見てみると、ドロドロしてそうではあるんですが…

まぁ少なからず、そう簡単に「不倫モノ」では括られない

作品にはなるんじゃないかと踏んでおります。

とにかく、初回だけでは少し決め手に欠けるので、次回以降に期待します。

 

にしても…今期は「強く生きる(生きようとする)女性とダメダメな男性」の

構図のドラマが多いですねぇ。これも時代なんでしょうか。

特に、妻である主人公がダメ男を支えるという点では、水曜の「コタツがない家」と重なります。

でも、回を重ねていけば、それぞれ雰囲気がガラッと変わって行きそうですね。

 

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大奥(2023) 14話 感想|最狂の独裁者・治済

 

 

確か、私が初めて仲間由紀恵さんをちゃんと認識したのは「ごくせん」のヤンクミで、

その後しばらくの役も含めて、明るくたくましいイメージがあったんですけど、

美しい隣人」でマイヤーを演じてからは、すっかり怖い役が定着していったんですよね。

でも、本作の治済を見ていると、そんな役が多く回ってくるのも頷けるほどで、

経験値をものにして堂々とされていると言いますか…。

 

特に印象に残ったのは、序盤で武女(佐藤江梨子)に「の。」と投げかけるシーンで、

たった1文字だけなのに、この人に逆らったら、この人の機嫌を損ねる行為をしたら殺される…

という恐怖と威圧感がビシバシと伝わってくるようでした。

もちろん、架空の人物を演じる上で、

役になりきって怒りの感情を露わに出来るのも凄い事ではあるんですが。

普通に話しているだけなのになぜか怖い…みたいな

怨念や威厳といった違う感情を覗かせる演技も、

相当実力が高くないと難しいよなぁと思わされる訳です。

 

孫や側近を死に追いやっていたのも、人が苦しんでいる様を見るのが楽しかったから。

この理由もとっても恐ろしかった。もう、サイコパス以外の言葉が見つかりません(笑)

でも…男性に対して強い偏見を持っているかのような発言は気になりましたね。

(家斉に言った「男は乱暴と種付けしか出来ない〜」など)

行為自体に同情は出来なくても、きっかけを想像しがたいほどではなくても、

治済がなぜ今の性格になったのか?その背景を知りたい気持ちにはさせられました。

 

あともう1つ思ったのは…本編とはズレた話である事は重々承知しながら書くんですけど、

某反省会タグとか、芸能人への誹謗中傷とか、

相手を叩いたり蔑んだりする事で快楽を得る人の心境って

きっとあんな感じなんだろうなぁ…と。

本人の前でやっているかやっていないかで違いはありますが、大体は同じですよね。

あの描写には、現代へのさり気ない皮肉も込められているように受け取りました。

以前、SNSの呟きで見かけたんですけど、

ネガティブな発言を繰り返していると癖になるそうで…

私も感想を書く際は、悪口にならないよう心がけているつもりです。

…ドラマの内容から本当に逸れてきているので、軌道修正するとして(笑)

 

治済の独裁政権が加速している一方で、水面下では黒木(玉置玲央)たちによる

人痘接種にまつわる情報収集の動きが。

家斉も、人痘接種を復活させて欲しいと頭を下げに来ました。

まぁ…青沼(村雨辰剛)が処刑され、蘭学に携わった者は皆過酷な運命に遭った今、

何を今更…が先行してしまうのも仕方ないでしょう。

治済の本性に気づいた家斉がどんな動きを見せるのか?

治済をやり込める時が来るのかどうか?次回も楽しみです。

 

そうそう、最後に余談ですが…

定信(安達祐実)が意次(松下奈緒)の事を認めていたくだりには

ちょっとグッときましたね。

治済の策略で、意次を憎き相手だと思い込んでいた時期もあっただけに、

年月を経ていろいろ人生経験を積んで、多彩な考えが出来るようになったのだと

思わされるシーンでした。

 

 

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トクメイ!警視庁特別会計係 2話 感想|あまりにも堅物なのがな〜…

 

 

「ん?」と思う所はあれど、初回は足をバタバタさせる橋本環奈さんの可愛らしさで

何とかカバー出来ていたのですが…

通常放送になり、"役"ではなく"キャラクター"で一円という人物を見てみると、

あまりの堅物っぷりに、イラッとする気持ちがどうも先行してしまいますね。

 

イタズラ電話だったと判明しても刑事が捜査を続けたり、

家賃の高い張り込み用の部屋を借りて長時間残業をしたりするのは、

次の事件を生まないために、被害者を事件から1人でも多く守るために

常に「こうなるかもしれない」と考えて動いているからですし。

それに、警察のお仕事は、与えられたものを定時内にこなすサラリーマンとは違って、

24時間365日、勤務時間外だろうと関係なく、

各場所で起こった事件に対処しなければいけないので

残業を減らすって相当難しいと思うんですね。

湯川(沢村一樹)の勘で部下たちがついて行く件にしても、

それなりの成果と評判を長年積み上げていっているからなんでしょう。

 

一般人の私でもこれだけ事情を察せられるのに、

円(橋本環奈)は警察署に属していながら、ワークライフバランスの主張や

湯川たちの捜査スタイルを否定するような言動ばっかり。

だから、湯川が彼女に対して怒る様子の多さに、ふとキツく感じる時もあれど、

怒りたくなるのも仕方ないよね…という彼への同情の方が強いですし、

「お前は何もするな」発言も正直、それな!と思えてしまうのです。

まぁ、前回に引き続き、最終的に事件を解決に導いたのは円なので、

そこは何とも言えないんですが…(汗)

 

派遣されてきた彼女が何も知らないのは当然だから、

彼らもなぜ残業が起きやすいのか、なぜ捜査を続行するのかを説明してあげたら

理解出来そうなんですが…。

それ以前に、もう少し警察のお仕事に敬意を払って

上司の意見を尊重する変化がミリ単位でも感じられないと、

せっかくコメディタッチで描かれていても、

彼女へのモヤモヤが勝ってしまって純粋に楽しめません。

 

そんな中で、本作の唯一の良心は、須賀(佐藤二朗)の存在でしょうか。

読者様から、ふざけていない佐藤二朗さんが良い…

といったコメントもいただきましたが本当にそうで、

多くを語らず見守っていくバランサーポジションに徹している所が魅力的なんですよね。

今回のおにぎりのくだりなんかは特にそう。

須賀の数々の言葉に、円はまだピンと来ていないようですけど…

そのうち分かる時が来るのかな。来ると良いんですけどねぇ。

 

私が感想を書くのを諦めるか、円が丸くなり始めるか。

果たして、どっちが先になるかしら(苦笑)

 

 

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大奥 13話 感想|理不尽と言わずして何と言おうか…

 

 

ああ…ちゃんと"連続ドラマ"してるなぁ…と。

医療編になってから、青沼(村雨辰剛)に黒木(玉置玲央)、

源内(鈴木杏)に意次(松下奈緒)、五十宮(趙珉和)、伊兵衛(岡本圭人)と、

蘭方医を学び人痘接種の実験を重ねる者たちの背景を掘り下げてきた訳ですが、

群像劇仕立てにした甲斐のある、実に見応えのある内容でした。

 

前回の感想は結局飛ばす事にしたので、そちらの内容にも触れるとして…

前回では、家庭絡みで事情があって虚しさを抱えていたものの、

青沼との出会いをきっかけに仲間が出来、一緒に勉学に励んで

日常が輝き始めた旨を語る五十宮の心境が描かれました。

私から見ても、大勢が集まり、同じ1つの目標に向けて研究を重ねる姿は

まるで一種の青春のようにも思えたんですね。

 

そして、五十宮の死後、みんなは目標達成すべく、決意をより強く固めます。

で、今回では、男性陣の仕打ちにより梅毒にかかってしまった源内の悔しさや、

人痘接種の説明をしても理解を得られない苦しみ、

大災害が起きて世間が一変し、不満の矛先が意次へと向かう理不尽さといった

暗く悲しいエピソードを立て続けに描く事で、

伊兵衛が自ら実践してみたのを機に(ここ、胸熱展開でしたねぇ…)

人痘接種が周囲に認められるようになるという大きなカタルシスが生まれました。

このシーンで自然と盛り上がる劇伴が流れたのもあって、

ここから兆しが見え始めるんじゃないかと、ちょっと期待していた自分もいたのです。

 

でも、前作を見ていれば分かる通り、

そんな簡単にハッピーエンドにはならないのが本作なんですよね…。

先ほど書いた数々のエピソードの途中に、

上様にお茶を飲ませた青い着物を着た女性が(お2人とも、役名と役者さんが誰か分からず…)

後で漢方医・灰谷(山下容莉枝)とアイコンタクトをとるシーンがあり、

ん?何?という胸がざわざわする違和感は覚えたんですが。

話が進むにつれて、意次を引き摺り下ろし、次世代の上様候補を消して

自分の可愛い息子を将軍に出世させるための治済(仲間由紀恵)の計画だったと

最後に知った時には、感情が一気に揺れ動かされるようでした。

 

終盤、晩期の源内に「もしもの世界」を黒木が語ってからは、

今まで尽くしてくれた源内に良い報告が出来なかった、

人痘接種も蘭学医も浸透する世界を実現出来なかった

彼の悲しみの感情を表しているかのような雨が静かに降り始めて。

それから、治済と定信(安達祐実)が一緒にいる様子と

交互に映しながら理不尽さを際立たせ、

今度は雨の他に、怒りの感情ともとれそうな雷が加わるようになる。

起承転結の"承"と"転"で魅せるための畳み掛けが丁寧に行われたからこそ、

魂の叫びなのが伝わる「あまりにも理不尽ではないか!」という黒木の言葉は

まさしく現実の残酷さが色濃く映し出されていて、

涙なしでは見られないシーンに仕上がっていたと思います。

 

いや〜それにしても、仲間由紀恵さんは本当に適役でしたね。

静かな笑みを浮かべ、何か含みを持たせた台詞を言わせて

ピリッとした空気を漂わせるにはピカイチの女優さんです。

なので、治済というキャラクター自体は恨みたくもなるんですけど、

仲間さんがご登場されるだけで、テンションが上がってしまうんですよねぇ。

 

また、大人たちの悪巧みに振り回されたのを実感する、上様の絶望感を覚える姿は、

意図せず女将軍の運命を背負う事になった家光と重なりましたし。

青沼が死罪に遭うシーンは、初回の水野のような奇跡は起こらなかったか…と

切なくもなりました。

 

次回からは、治済の望み通りに将軍になった家斉(中村蒼)の時代が描かれるようで。

次回予告では「母上の操り人形」だと本音をこぼしていた辺り、

またしても激動の展開になりそうです。

 

 

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下剋上球児 2話 感想|教師を辞めようとしていた理由が判明

 

 

南雲(鈴木亮平)がなぜ教師を辞める事を妻に言わずにいたのか、

なぜ賀門(松平健)と会いたがらなかったのか。

最後まで見て、ああ、だからかぁ…と納得しましたよ。

南雲の意味深な様子を引っ張らず、2話という早さで明かしてくれたのは潔かったですが、

その理由が想像の斜め上を行き過ぎていて

ラストまでで書こうとしていた感想が吹っ飛びました(笑)

 

正直、一部の部員を贔屓している感は否めませんでしたが…

野球部は厳しい指導が当たり前とされている風潮の中で、長所を見極めて伸ばす

南雲の優秀さや頼もしさを描き、

それも「TOKYO MER」の主人公を演じられた鈴木亮平さんともなれば

より魅力的なキャラクターに映る訳で。

彼に優れた人間だというイメージを持たせた前半から、

その性格とは到底かけ離れた過去がラストで判明する急転っぷりには目を引きましたし。

同時に、3年後でも監督を勤める様子が見えた事から、

どうやって続けられたのか?また、うっかり単位を落としたのにも何か事情があったのでは?

という新たな謎も増えて、次回も見てみたくなる締めにはなっていたと思います。

 

ただ、サスペンス要素をあそこまで色濃く出してくるとなると…

やっぱりチグハグにはなりそうで、不安な気持ちは拭えません。

というのも今回は、ラストの展開を除けば

普通に"成長物語"仕立てになっていて見やすかったですし、

前回よりも生徒たちの事情や葛藤に焦点を当てていた事で、

高校生&運動部ならではの青春を感じさせる内容になっていたんです。

そう…個人的には、前回と今回、今回の終盤までとラストで

どことなく別物のように思えてしまったんですよね。

もっと分かりやすく言えば、野球部の立て直しを描きたいのか、

生徒の成長を描きたいのか、大人たち(主に主人公)のリブート物語なのか、

それともサスペンスなのか…

描くべき物事がてんこ盛りで、どれをメインにして

どれをサブストーリーにするかが絞り込めていないために、

物語の方向性がイマイチ掴みきれないんです。

 

話は戻って…南雲の件、今後どうやって処理するつもりなんでしょうかねぇ。

れっきとした犯罪なので、それじゃあしょうがないか…では済まされなければ、

もし生徒たちが知ったとして、「それでも俺は先生に指導してもらいたい!」

「先生とみんなで一緒に甲子園に行きたい!」という感動ムーブに持っていったりしたら、

本作への印象も悪い方に変わると思います。

まぁ、信頼出来るスタッフではあるので、そこら辺は大丈夫だと信じていますが。

うーん…でも、サスペンス要素が悪目立ちしそうで一気に心配……(汗)

 

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下剋上球児 2話 感想|教師を辞めようとしていた理由が判明

 

 

南雲(鈴木亮平)がなぜ教師を辞める事を妻に言わずにいたのか、

なぜ賀門(松平健)と会いたがらなかったのか。

最後まで見て、ああ、だからかぁ…と納得しましたよ。

南雲の意味深な様子を引っ張らず、2話という早さで明かしてくれたのは潔かったですが、

その理由が想像の斜め上を行き過ぎていて

ラストまでで書こうとしていた感想が吹っ飛びました(笑)

 

正直、一部の部員を贔屓している感は否めませんでしたが…

野球部は厳しい指導が当たり前とされている風潮の中で、長所を見極めて伸ばす

南雲の優秀さや頼もしさを描き、

それも「TOKYO MER」の主人公を演じられた鈴木亮平さんともなれば

より魅力的なキャラクターに映る訳で。

彼に優れた人間だというイメージを持たせた前半から、

その性格とは到底かけ離れた過去がラストで判明する急転っぷりには目を引きましたし。

同時に、3年後でも監督を勤める様子が見えた事から、

どうやって続けられたのか?また、うっかり単位を落としたのにも何か事情があったのでは?

という新たな謎も増えて、次回も見てみたくなる締めにはなっていたと思います。

 

ただ、サスペンス要素をあそこまで色濃く出してくるとなると…

やっぱりチグハグにはなりそうで、不安な気持ちは拭えません。

というのも今回は、ラストの展開を除けば

普通に"成長物語"仕立てになっていて見やすかったですし、

前回よりも生徒たちの事情や葛藤に焦点を当てていた事で、

高校生&運動部ならではの青春を感じさせる内容になっていたんです。

そう…個人的には、前回と今回、今回の終盤までとラストで

どことなく別物のように思えてしまったんですよね。

もっと分かりやすく言えば、野球部の立て直しを描きたいのか、

生徒の日常を描きたいのか、大人たち(主に主人公)のリブート物語なのか、

それともサスペンスなのか…

描くべき物事がてんこ盛りで、どれをメインにして

どれをサブストーリーにするかが絞り込めていないために、

物語の方向性がイマイチ掴みきれないんです。

 

話は戻って…南雲の件、今後どうやって処理するつもりなんでしょうかねぇ。

れっきとした犯罪なので、それじゃあしょうがないか…では済まされなければ、

もし生徒たちが知ったとして、「それでも俺は先生に指導してもらいたい!」

「先生とみんなで一緒に甲子園に行きたい!」という感動ムーブに持っていったりしたら、

本作への印象も悪い方に変わると思います。

まぁ、信頼出来るスタッフではあるので、そこら辺は大丈夫だと信じていますが。

うーん…でも、サスペンス要素が悪目立ちしそうで一気に心配……(汗)

 

 

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いちばんすきな花 2話 感想|「自分と他人」にこだわり過ぎ?

 

 

う〜ん…私の中では、それはどうなんだろう?って部分と、

共感する部分が混在しているんですよね。このドラマ。

だから、好きになりたくてもなりづらい…。

 

まず、前者については、これはドラマを見ている上で私が苦手とするものの1つである

「主人公上げ周り下げ」に通ずるんですけど、

主人公4人を「周りとは相容れない自分」「少数派側にいる可哀想な自分」に

仕立てようとして、脇役を過度に性格の悪いキャラクターに

描かれてしまっているのが引っかかるんですね。

 

例えば、夜々(今田美桜)が友達の結婚式に参加した時のくだり。

終わってからの第一声が「きつかったねー」「感動の共有?感動ハラスメント?」

本当にそんな事思う人がいるのかな?っていう疑問が湧くんです。

私も数年前に幼馴染みの結婚式に行った事があるんですが、

当時は小さくて可愛らしかった分、花嫁姿が綺麗で大人びていて見とれていましたし、

幸せそうな様子を見て微笑ましくもなれば、

良いなぁ…私も結婚したいなぁと憧れの感情を抱いて帰ってきたんですよね。

まぁ、参加したみんながみんな、幸せをお裾分けしてもらった気持ちだけで

帰る人たちばかりではないのは分かります。

でも…嫉妬の感情が先に浮かぶ人たちは

別にそれほど相手と付き合いがなかったとも察せられますし、

そもそも、結婚式に参加するかは義務ではなく任意で、もう大人なんだから、

嫌なら行かなきゃ良いんじゃないの?って話になるんです。

 

ゆくえ(多部未華子)が同窓会に参加したエピソードもそうで。

ここも、嫌なら行かなきゃ…なんですよね。

乗り気でなくても行く理由は、行っても行かなくても

相手の感情を想像して、結果的に傷つくとの事でしたけど、

むしろ、会ってからの方が"孤立"を生々しく感じてしまいそうな気がします。

そして、友達と仲の良い自分を演じながら、ふとした時に"孤立"を感じてしまうのは

彼女だけとは限らないんじゃないかなぁと。

言うと現実を目の当たりにするから怖くて、言わないだけ…なんだと思います。

 

夜々を待ち伏せした相良(泉澤祐希)の発言は、

前回、自分が彼女を傷つけてきた記憶が抜け落ちてます?ってくらい酷かったですし。

紅葉(神尾楓珠)がバイト仲間に陰口を言われるシーンも極端。

そう…物語後半の見せ場である「日常で苦しみを抱えてきた4人が出会う事で、

ありのままでいられる居場所が生まれる」までの土台作りが

"自分と他人"で壁を隔てる作業にこだわり過ぎているあまりに、

こうした違和感が生じてしまうんですね。

 

ただね、困った事に…その後半の描写に、居心地の良さを感じている自分もいるんです。

この文章の流れで行けば、「主人公周りの人物が極端に悪く描かれているから、

主人公が自分だけの居場所があると実感するシーンにもイマイチ共感出来ない」

って感想になるのが自然だと思うんですが(苦笑)

私も人付き合いが上手い方ではなく、友達も片手で数えられる程度の人数しかいない分、

「自分専用の席」を絡めながら、"たくさんいる友達の中の1人"ではなく、

"その人自身"を見てくれて、分かってくれているっていうのが伝わる

4人の優しさに救われている部分もあるんですよね。

 

特に印象的だったのは、椿(松下洸平)の

「同じものを見たからって、みんな同じ感情になってたら気持ち悪いですよ」という言葉。

こう話しながら、自分の意見を言うのを躊躇っていた夜々の方に

視線をチラッと向ける動作も含めて好きです。

自分の考えが否定されるのが怖くて、集団の中では言い出すのをやめてしまったけれども、

女性同士で2人きりになって初めて「私も同じ考えでした」と告白出来た夜々の小さな変化には

私も思い当たる節があったため、ああ、良かったねぇ…と

彼女の気持ちに最も共感しながら見ておりました。

相撲でどちらに同情したか?の話も、なるほど…と、視野が開けた感覚になりましたしね。

 

移動教室の科目が苦手で、1人だと果てしなく遠く感じるから…

という理由も何となく分かります。

自分が誰と仲が良くて、相手にとって"最も仲良くしている友達"が誰なのか?で

"グループ"が明確化されて、

喧嘩したり、一緒に行こうと誘おうとして他の友達の所に行っちゃったりして

1人で行く事になったら、移動までの時間が長く感じるのも頷けるんですよねぇ。

 

4人が主体の物語なんだから、「忘れ物」とか言って言葉遊びしていないで、

普通に「今日は楽しい時間をありがとうございました。また来ても良いですか?」

で良いのでは?とツッコミたくなる所もありますけど、

単語を反復させるやり取りはなくなって、前回よりは"寄せている感じ"が若干減って

見やすくはなりましたし。

今後もそうなのかは分かりませんが、

部屋での会話を中心とした動きのない描写で展開していくのも、

倍速再生やながら視聴が流行している中であえて勝負を挑んでいるような、

「このドラマの本質を見て欲しい」という強気な姿勢が伝わってきて好感は持てるんですね。

私自身も、心の声で会話に入るくらいには、他人の話を聞いているのは好きですし。

 

とにかく、良いなぁ…とも思えるからこそ、会話劇も、それまでのエピソードも

もっと"作り物っぽさ"が抜けてくれれば…と考えてしまいます。

後半でせっかく深い描写があっても、前半での違和感が募ってしまえば

リタイアしてしまう視聴者も多いと思うので(汗)

(※感想の執筆を継続するかどうかは未定です)

 

 

10/27追記:

 

3話も視聴しました。

極端な悪者はいなくなったので見やすくはなりましたが、

その代わり、4人で集まる様子を早い段階で描き始めた事で、

2人組…とか、男女に恋愛は…とか、哲学的な問いを当初投げかけていた割には

本作の個性が薄まりかけているような気がしました。

多分、「カルテット」を意識されているんだろうなぁ…なんて思ってます。

 

でも、今回のLINE交換のシーンは、素直に「良かったねぇ」と思うくらい

好意的に見ている自分もいるんですよね。

元々、生きづらさを抱えていた人が新たな居場所を見つける話は好きなので。

だからこそ、相変わらずもどかしいというか…(笑)

 

もちろんこのまま視聴継続する予定ではいますが、

前時間のドラマがグッと面白くなったので、感想はそちらを優先するつもりです。

本作は視聴のみとさせていただきます。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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ゼイチョー〜「払えない」にはワケがある〜 1話 感想|仕事は出来る人たちなんだから…

 

 

やっぱりね。比べたくなくても…

部署は違えど、似通った題材を取り扱った「シッコウ!!」が前期に放送されたばかりで、

新しいジャンルのお仕事ドラマと言えば

同局4月期の「それってパクリじゃないですか?」が有終の美を飾れた訳だから、

見ながらどうしてもその2作品が頭に過ってしまうんですよねぇ。

 

それを踏まえると、本作は全体的にノリが軽過ぎるのが気になりました。

職業柄、地味にはなりがちなので、視聴者がとっつきやすくなるようにと

あえてコメディタッチで行こうとした意図は理解出来るんですけど…

土10らしいチープさや、くだけた雰囲気が悪い方向に滲み出てしまった感じですね。

前半で癖強めの芸人さんを2人キャスティングした時点で「あー…」とはお察ししましたが、

流れてくる劇伴はお祭りかのように軽快だし、主人公はおちゃらけた描写が続いて…(汗)

「徴税吏員が第一発見者になるのは珍しくない」という発言があったように、

相手の人生を変える恐れを孕んでいる、かなり繊細で慎重な対応を要する職業なのに、

こんな作りで良いのか?と疑問符を浮かべながら見てしまいました。

 

ただ、唯一の救いは…みんな仕事は出来る人たちなんですよね。

新人の華子(山田杏奈)も真面目で覚えは良く、足を引っ張る事もない。

(まぁ、「お金のために死を選ぶなんてバカみたい」発言はどうかとは思いましたが…。)

新人の設定でありがちな、おっちょこちょいだったり、やけに納税者に感情移入し過ぎたりで

新たな騒動を引き起こす展開にはならなかったお陰で、

作品に対しての不快感は強く残らなかったんだと思います。

そう…そんな良い面もあるからこそ、ノリの軽さが台無しにしてしまっているんですよねぇ。

本当に勿体ないです。

そこをもうちょっと抑えていただけたら、

本作の狙い通り、徴税吏員がどんな職業なのかに興味を持つ方も増えるんじゃないでしょうか。

 

ドラマの感想がいろいろと溜まってしまっているので、

本作の感想はどうしようかな?と思いましたが。

先ほども書いたように、地味である意味"ドラマ映え"はしない、敬遠されやすい題材を

あえて取り扱っている作品は基本的に応援したい立場なので、

今後の期待を込めて…で、とりあえず、初回は書かせていただきました。

 

でも、次回以降はどうかな?

内容の出来と、他の進捗状況によっては

もしかしたら視聴のみに切り替えるかもしれません(汗)

うーん…そうなると、日テレ土10の感想は、2年以上書いていないという事に…。

 

 

10/22追記:

 

2話を見ました。

前回よりも軽さは減った代わりに、滞納者へのイライラは増しましたね(苦笑)

年金は長年勤務して納税してきた人がもらうものなので、何も「年金=悪」ではないし、

納税する事で公共施設や教育、ゴミ処理、交通機関と人々の生活がより豊かになるのに、

彼女自身は、自分の納税したお金が

直接パチンコ屋の常連客に行き渡るという考えに凝り固まっているのがね…(汗)

で、考えを改めた理由も、彼氏と別れたから…

っていうのも、何だか腑に落ちませんでした。

 

ここまで書いていて何か誤解していたらすみませんが、

税金と年金の結びつけ方がどうも上手くいっていなかったように思います。

主人公たちが税金に対しての説明をする…といった補足もなかったですしね。

 

「シッコウ!!」も前半の頃は微妙なエピソードは多けれど、

回を重ねるにつれ、債務者に同情したくなる描写も増えて改善されていったので、

本作も多分そうなるはずなんですけど。

でも、溜まっている他の感想を優先したいので、

予定通り、本作は視聴のみに切り替える事にします。

 

 

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