2024年冬ドラマ-正直不動産2一覧

正直不動産2 9話 感想|神木が1位にこだわり続ける理由が辛い…。

 

 

他スケジュールとの兼ね合いもあるのかもしれませんが…ライバルとして登場して以降、

全体的に出番は少なかったですよね、神木(ディーン・フジオカ)って。

ふらっと登場してきたかと思えば、1位にこだわり続ける理由も明かされないまま

犯罪スレスレ(というか犯罪)行為を行ってきたり、タップダンスを披露したり。

それが視聴者の「なんでそこまでして1位を取りたがるの?」「なんで毎回タップダンス?」

といった彼への不気味さや得体の知れなさを増幅させ、

今度は、彼は一体何者なのか?という興味に繋がっていきました。

 

いつ過去が明かされるのだろうかと待ち望んで、ようやくその機会が訪れた今回。

前回の感想でも書いたように、何となく悲しい出来事がきっかけである事は

分かってはいたんですが…いやぁ、結構しんどいものでしたね。

息子・翔太(石塚陸翔)と1位を取ると約束し、

交通事故で亡くなってしまった翔太の分まで背負うようにして、今もその約束を守り続ける。

 

気持ちは分かるけれども、だからって何も犯罪までやらなくても…

むしろ、妻と息子を喜ばせたいのであれば、

今の姿を2人が見たら悲しむって想像はつかないんだろうか…なんて、

過去が明かされてもなお納得し切れずにいたのですが、

なぜ納得し切れないのか、後に花澤(倉科カナ)に語るシーンで

ちょっと納得出来た自分もいました。←ややこしい言い回しですが(苦笑)

 

1位を取れなかったら妻と息子が目の前から消えてしまったけれども、

また1位を取り戻したら2人に再会出来た。

まぁ要は…神木の心の中は、15年前で時が止まってしまっているのだと。

神木が夜道の街灯の下でタップダンスをしている時、そこに残像として現れた2人が

妙に、まさに街灯の明かりに照らされているかのように

はっきり映っているなぁと思っていましたが、

きっと、彼の目にはそこに実在して見えているって事なんですよね。

「1位にこだわり続ける」と書き続けてきたけど、

言葉を選ばずに書くなら、もはや執着、依存に近いんでしょうか。

今の神木に必要なのはカウンセリング…と思うくらいには、いたたまれなかったです。

 

そんな神木に対抗して、永瀬(山下智久)はどんどん

住民たちにとっての"町のヒーロー"になっていきます。

最初は永瀬も、ミネルヴァ不動産が悪どい方法で結ばせたサブリース契約は

借地借家法で守られているから、そう簡単に手を出せないと半ば諦めていたのが、

石田(山﨑努)に背中を押してもらってアクションを起こすっていう展開が、

シーズン1から見ている者からしたらグッと来てしまってねぇ…。

人に喜んでもらいたいから和菓子作りを続ける。

そんな、今の永瀬の正直な仕事ぶりの"原点"とも言える人から…って所に

意味を感じさせるシーンでもありました。

 

月下(福原遥)や十影(板垣瑞生)をサポートしながらいろんな町の人々の悩みに向き合い、

時には営業売り上げに繋がらなくても、相談を引き受ける。

で…前回の登坂(草刈正雄)の言葉

「町の不動産屋さんっていうのは、顧客だけじゃなく町の人々に生かされて商売してる。」。

群像劇のごとく、他の登場人物の事情に首を突っ込んだり、

恋バナや騒動などで話を賑やかせたりした結果、

主人公(または描くべき対象)の成長過程描写が

中途半端になってしまうドラマも散見されるだけに、

たくさんの人に支えられ、影響を受けながら

永瀬が"町のヒーロー"になるまでを着実に描いている本作には、清々しささえ覚えます。

 

次回で最終回。

永瀬の周りが祝福ムードになっている裏で、

暗号資産が暴落して落ち込む十影に神木が声をかけ…

榎本(泉里香)にはニューヨークへの転勤話が舞い込み…

建設予定地の看板が建てられている所を桐山(市原隼人)が目撃し…で

いろんな出来事が勃発しているというのが、最終回前らしくてワクワクさせられますね。

でも、もう終わり…良いドラマほど、最終回が来るのが早く感じるもんなんですよねぇ。

 

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正直不動産2 8話 感想|神木からの挑戦状

 

 

永瀬(山下智久)が「正直で頼りになる人」として認知されているという事実。

ボランティアのお手伝いの時に見かけただけで、

特に面識もないお客さん(篠崎家)の娘からっていうのがまた良いんですよねぇ。

 

不動産屋の営業は、家の購入や投資の相談などで

当然、お客さんと何度か関わる事にはなるんだけれども、

子供とは軽く挨拶するくらいで、コミュニケーションをとる機会なんて早々ない。

だから、子供が営業マンに助けを求めようとするって、

よっぽどその人に上記のイメージが定着しているって事になる訳で。

日頃のカスタマーファーストの積み重ねが、こうして結果に結びついている所に

永瀬の成長を感じさせて、ジーンと来ちゃいました…。

 

ジーンと…と言えば、黒須(松田悟志)のミスをみんなで手分けしてカバーし、

嬉しい出来事があれば自分の事のように喜べる登坂不動産の面々も素敵でしたね。

今回は特に、いる社長(草刈正雄)が永瀬にかけた言葉

「だが、町の不動産屋さんっていうのは、

顧客だけじゃなく町の人々に生かされて商売してる。それを忘れるな。」

が印象に残っておりまして。

これが登坂不動産の理念になっており、

永瀬や月下、みんなに浸透していっている事が分かる回でもありました。

 

内容自体は、投資用マンションの購入検討者を賭けた永瀬VS神木の対決だけでなく、

永瀬が対応するはずだった依頼も自分の手柄にしようと息巻く

黒須も交えた三つ巴戦のような作りに。

黒須は5話からの登場で、このまま物語の最後まで

登坂不動産で働き続けると思っていたので、今回の退場は意外でしたが。

フルコミで働く理想と現実が垣間見えて…

強気な姿勢とは裏腹に、実は繊細な性格でずっと無理してきたのかもしれません。

 

そんな彼から「ミネルヴァ不動産に負けるなよ」と永瀬にエールを送るシーンは、

残り2話で、いよいよ神木との最終決戦が近づこうとしている

という実感を湧かせてくれました。

強敵に立ち向かい敗れたライバルが、自身がライバルだと認めている者に託す。

どことなく、少年漫画的な熱さを感じさせます。

 

永瀬が旦那として相応しいかの試験を始めた事で出番が増えた榎本の存在も、

少し深刻な雰囲気を漂わせていた今回の内容が重くなり過ぎない程度に、

良いアクセントを生み出していましたね。

彼女のコミカルさとサバサバした性格、潔い東北訛りが好きなので、

それがいつもよりたくさん見られたのも嬉しかったです(笑)

 

次回はいよいよ、ようやく神木が1位に執着するきっかけとなった過去が明かされます。

過去には花束や、母親と子供が一緒に歩いている様子を見て

タップダンスをしていた所を見る限り…やはり事故が絡んでいるんでしょうか?

 

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正直不動産2 8話 感想|神木からの挑戦状

 

 

永瀬(山下智久)が「正直で頼りになる人」として認知されているという事実。

ボランティアのお手伝いの時に見かけただけで、

特に面識もないお客さん(篠崎家)の娘からっていうのがまた良いんですよねぇ。

 

不動産屋の営業は、家の購入や投資の相談などで

当然、お客さんと何度か関わる事にはなるんだけれども、

子供とは軽く挨拶するくらいで、コミュニケーションをとる機会なんて早々ない。

だから、子供が営業マンに助けを求めようとするって、

よっぽどその人に上記のイメージが定着しているって事になる訳で。

日頃のカスタマーファーストの積み重ねが、こうして結果に結びついている所に

永瀬の成長を感じさせて、ジーンと来ちゃいました…。

 

ジーンと…と言えば、黒須(松田悟志)のミスをみんなで手分けしてカバーし、

嬉しい出来事があれば自分の事のように喜べる登坂不動産の面々も素敵でしたね。

今回は特に、いる社長(草刈正雄)が永瀬にかけた言葉

「だが、町の不動産屋さんっていうのは、

顧客だけじゃなく町の人々に生かされて商売してる。それを忘れるな。」

が印象に残っておりまして。

これが登坂不動産の理念になっており、

永瀬や月下、みんなに浸透していっている事が分かる回でもありました。

 

内容自体は、投資用マンションの購入検討者を賭けた永瀬VS神木の対決だけでなく、

永瀬が対応するはずだった依頼も自分の手柄にしようと息巻く

黒須も交えた三つ巴戦のような作りに。

黒須は5話からの登場で、このまま物語の最後まで

登坂不動産で働き続けると思っていたので、今回の退場は意外でしたが。

フルコミで働く理想と現実が垣間見えて…

強気な姿勢とは裏腹に、実は繊細な性格でずっと無理してきたのかもしれません。

 

そんな彼から「ミネルヴァ不動産に負けるなよ」と永瀬にエールを送るシーンは、

残り2話で、いよいよ神木との最終決戦が近づこうとしている

という実感を湧かせてくれました。

強敵に立ち向かい敗れたライバルが、自身がライバルだと認めている者に託す。

どことなく、少年漫画的な熱さを感じさせます。

 

永瀬が旦那として相応しいかの試験を始めた事で出番が増えた榎本の存在も、

少し深刻な雰囲気を漂わせていた今回の内容が重くなり過ぎない程度に、

良いアクセントを生み出していました。

彼女のコミカルさとサバサバした性格、潔い東北訛りが好きなので、

それがいつもよりたくさん見られたのも嬉しかったです(笑)

 

次回はいよいよ、ようやく神木が1位に執着するきっかけとなった過去が明かされます。

過去には花束や、母親と子供が一緒に歩いている様子を見て

タップダンスをしていた所を見る限り…やはり事故が絡んでいるんでしょうか?

 

 

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正直不動産2 7話 感想|永瀬がかっこいい…に尽きる。

 

 

シーズン2になってから花澤(倉科カナ)の立ち位置は変化を見せていて、

家を売るためならどんな汚い手段でも使う神木(ディーン・フジオカ)が登場してからは、

真面目にかつクレバーな仕事ぶりで

影で着実に実績を積み重ねていく人物として描かれるようになりました。

5話のラーメン屋のくだりで、カスタマーファーストをモットーにしている月下(福原遥)が

彼女に影響を受けていたのが、分かりやすい例だったかと思います。

 

それだけに、今回の花澤の描き方にはちょっとした違和感を覚えましたね。

あの彼女が、マッチングアプリで偽名を使いながらお客さんに接近し、

最悪免許取り消しの場合がある「契約の誘引」なんていう

犯罪まがいの事をやるのかなぁって。

いや、彼女にも1位=店長になってから実現させたい夢があり、

神木にその座を奪われそうな焦りからつい犯罪に手を出してしまった…

その動機は分かるんですけど、追い詰められている状態をもっと協調して描かれていれば、

まだ腑に落ちたのかもしれません。

 

そこを除けば、今回はかなり満足度の高いお話でした。

個人的には、シーズン2の中では一番好きかも…です。

物件に欠陥住宅の疑いが出ている事を告知せずそのまま売ろうとし、

さらには不動産営業なら「家は一生ものだからこそ、お客様には大切に住んでもらいたい」

という想いで接客している人が多いだろうに、

榎本の祖母・早苗(三谷侑未)の実家の土地を

「タワマンを売って1位をキープするために必要なお金」としか考えていない、

営業マンとしてのプライドはないのか?と言いたくなるような神木の悪事っぷりを

徹底的に描いたからこそ、永瀬の正直さが際立った気がします。

 

「私は不動産屋の営業です。大切な人の家族を不動産で不幸にはさせない。」

怒りで殴りかかろうとする榎本(泉里香)の手首を掴んでから、

真っ直ぐな目でこの言葉を投げかける永瀬…いや〜カッコ良かったです。

これには私も惚れ惚れしてしまいました(笑)

嘘がつけた頃の彼だったら、絶対言わなかったでしょうね。

 

そして、「肉じゃがが美味い」のお陰で、早苗からも太鼓判を押されるという。

そこは正直でも、月下たちの必死の制御(笑)のお陰もあって

榎本と付き合う事自体は嘘ではあるんですけど…

神木のついた嘘が、相手を"騙す"本来の意味で酷い嘘なら、

こちらは孫の良い所を見てくれていて早苗を喜ばせた、優しい嘘とも言えます。

ここでもさり気なく対比させています。

正直なままでも人に認められて、肉じゃがにまつわる思い出話を語ってからの

主題歌のタイミングにはほっこりさせられて。

温かな曲調と内容が、今まで以上にピッタリハマっていたように思います。

 

で…嘘が本当に変わりそうなラスト。永瀬の家に住み着く事になるとはw

でも、仲良し過ぎない方が関係が長続きしそうですし、このまま夫婦になってしまいそう…♪

 

 

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正直不動産2 6話 感想|十影、実は苦労人だった。

 

 

いや…どんだけ言葉足らずなんだ。あの説明じゃ分からんよ〜!(笑)

永瀬(山下智久)と同じく、見ながらツッコんでしまいました。心の中で。

まぁ…私も説明が下手くそな人間なので、説明するのが面倒臭くなると逃げてしまうとか、

伝えたい事が伝わりきっていなくてモヤモヤ…とか、

そんな十影(板垣瑞生)の立場も理解出来るんですけどね。

 

家賃を3ヶ月分滞納している劇団員・清川(美山加恋)が、何とか返済して住み続けるのか、

このまま実家に帰って生計を立て直すのか?

そんな選択を迫られていた中で十影が提案したのは、

夢を諦めたくないのなら家賃がもう少し安い所に引っ越して、

無理のない生活を送ってみたらどうかというものでした。

高い家賃を払うためにバイトを掛け持ちして体を壊したら元も子もないので

この考えは一理あるなぁと思いましたし、「タムパ」が口癖の彼らしい発想でしたね。

 

十影は…永瀬や月下(福原遥)の仕事ぶりや苦労している様子を

いつもじーっと見ているカットが、個人的には妙に頭に残っていてねぇ。

得意の観察力で、自分のペースでいろいろと吸収していっているんでしょう。

きっと今回の発想も、2人を通して

カスタマーファーストを徐々に身につけていった結果だったのかもしれません。

 

永瀬は十影の提案を聞いて、そうかその手があったか!と感心した模様。

彼が今なんと言いたいのかを考え、スマートに対応する頼もしい姿を見せる。

シーズン1は月下の成長物語ならば、シーズン2は十影の成長物語。

そして…総じて、2人をサポートするために

自分らしい"先輩"の在り方を模索していく、永瀬の成長物語とも言える作品だと思います。

 

温かい夕陽に照らされながら「…また明日」と言ってその場を去る十影のカットには、

何だか彼の人柄が滲み出ていて、ほっこりさせられてしまいました。

個人的には彼は、仕事が出来ないようでそれなりに出来るタイプだと思っていたので、

どんなにやる気なさそうな態度でも憎めない部分があったんですが。

今の彼が作られていったのは、マダムに裕福に育てられていたからなのではなく、

借金返済で苦しい中でも笑顔を絶やさずにいてくれた

両親を目の前で見てきたからだったんですね。

でも…親ガチャに外れたとも全く思わず、むしろ感謝しながら生きている。

人をよく観察し、的確な言葉を発するのも頷けるルーツが知れたのも良かったです。

 

 

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正直不動産2 5話 感想|善意でやった先には落とし穴が…

 

 

冒頭で描かれた永瀬(山下智久)の中学時代。

リレー選手に選ばれ、男子生徒から「終わったわ…」などと

悪口を浴びせられる梅村(市川由依)を全力で庇う永瀬の姿は、頼もしかったですねぇ。

昔は結構正直に物を言う所もあったんですね。

そんな彼が祟りにあって、嘘がつけない体質になってしまうのも

きっと運命だったのかもしれない…そう思わされる回想でした。

 

今回はその助けられた相手である梅村が、旦那の直(味方良介)と一緒に

お客さんとして登坂不動産にやってくるんですが、

当時から密かに好意を寄せていたんでしょう。

物件探しも内見も、彼女のためにといつも以上に頑張った結果、

直が神木(ディーン・フジオカ)から詐欺話を持ちかけられていた事に気づけなかったという、

思わぬ落とし穴に陥ってしまうのです。

 

永瀬のエピソードの他に、月下(福原遥)が、自分が仲介したラーメン屋の

お手伝いをするというサブエピソードも同時進行で描かれていて、

最初はなんで2本立て構成にしたんだろうと疑問に思っていたんですが、

見終わってしまえば納得で。

月下のカスタマーファーストな働きぶりに対して、

「自分は月下とは違う」「自分だったらこうはしない」と勝手に思い込んでいたのが、

直後にあの件があって。

自分も人の事を言っている場合ではなく、お客さんの本質を見ているつもりが

全く見られていなかった点では同じだったと痛感する。

月下のエピソードが永瀬にとって1つのターニングポイントとなる、

"描く意味"のあるものになっているんですよね。

複数案件なら、視聴者に盛り込み過ぎな印象を与えがちなのに、

2つのエピソードを自然にリンクさせていた所が流石だな…と思わされました。

 

犯罪まがいの事もやっているし、やり方も違えど、

ミネルヴァ不動産で同率1位となった神木と花澤(倉科カナ)の手強さを

改めて思い知らされる結果に。

花澤は「ハイエナ」とは言われていたものの、

自力でコツコツと実績を重ねてきたのは確かなので、

月下は彼女の仕事ぶりもきちんと吸収していった方が良いのかも。

神木の方は相変わらず謎が深まるばかりで…

今回は親子2人を見ながらタップダンスをしていましたが、

過去の花束の件もあったし、母親の事で何かトラウマを抱えているんでしょうかね?

 

今回、最も惹きつけられたのは、永瀬がミネルヴァ不動産=敵地に乗り込むシーンで、

その時にかかっていた劇伴がまるでボス戦のようにカッコ良くて、

神木の強烈さと憎々しさを増幅させていました。

 

大宮の物件を代わりに引き受けてくれた藤原(馬場徹)は

営業1位なのも頷けるクレバーな雰囲気を漂わせていましたし、

榎本(泉里香)が出てくるシーンは、物語のアクセントになっていて、

いつあの勢いある喋りが見聞き出来るのかと毎回楽しみにしている自分もいます(笑)

わざわざ励ましの声をかけに来てくれた桐山(市原隼人)は、さり気なく優しい人ですし。

十影(板垣瑞生)はタムパ重視で仕事態度は少し悪いながらも、

実は観察眼に長けているという長所があり、

永瀬に釘を刺すというキーパーソン的役割も担っていました。

そう…このドラマ、シーズン2でキャラクターが増えてきてより思うのですが、

主人公をしっかり引き立たせながらも、

ヒロインや脇役にも、主人公の存在感を邪魔しない程度に見せ場が設けられており、

どの人物も物語の中で活き活きしていて、魅力的に描かれている所も良いんですよねぇ。

 

本作は全10話と事前に発表されているため、今回の5話でちょうど折り返し地点。

後半戦に向けての"一区切り"といった所でしょうか、

最後にはいかにもキャラの濃そうな黒須(松田悟志)が

登坂不動産の社員として仲間入りしてきました。

永瀬にとって、彼との出会いがまた成長に繋がるのかもしれませんね。

 

最後に、1つだけ余談を…

山下智久さんと市川由依さんと言えば「クロサギ」ですね。

3話の浅利陽介さんと言い、山下さんと縁のある役者さんの再共演は

ドラマ好きとしては嬉しい限りです(笑)

 

 

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正直不動産2 4話 感想|1UPした十影。藤森の今後は大丈夫?

 

 

いつもより、えらい人情に傾いたお話でしたね。

でも…シーズン1から見ていると、

本作は基本的に、ライバル不動産との売り上げ対決ではなく、

不動産業界の実態に切り込むリアルさや、お客さんへの営業を通しての

永瀬(山下智久)や月下(福原遥)の成長物語がメインの作品ではあるので。

今回のような人情味に溢れた回があったって良いと思ってます。

 

シーズン2から見始めた視聴者にとっては、本作がどんな作風なのかが掴めて

物語により入り込みやすくなったでしょうし。

十影(板垣瑞生)回ではありつつも、今回も

自分が過去に嘘をついてきた人間だと明かした上で、お客さんの立場も

管理人の立場もどっちも尊重しながら真っ直ぐな意見をぶつける永瀬や、

手紙で伝えるという、カスタマーファーストを取り柄にしている

営業マンならではの提案をした月下の思いやりが描かれていて。

(↑前回の感想を書きそびれたのでここで書きますが、

本来売るべき家とは違う家を紹介してしまう彼女の素直さも好きでした♪)

"本作らしさ"の詰まった、見ていて温かい気持ちにさせられる内容に

仕上がっていたのではないでしょうか。

 

ただねぇ…やっぱり、藤森(佐藤寛太)のギャンブル依存が

そんなすぐに治るとは思えなかったんですよねぇ(汗)

永瀬に指摘される直前まで、犯罪まがいの事をしてでも

あの部屋に住もうと考えていた人ですし、

意思を示しただけで行動に移した様子は描かれなかったので、

本当にやって行けるのかという心配は残ってしまいました。

別に、過程をじっくり描いて欲しいとは言わないけれども。

終盤のシーンで、ちょっと"その後"の話題を出すくらいの

台詞はあっても良かったのかもしれません。

まぁ…奥さんと赤ちゃんを守るためには、

まずは不正を勧めたあの職場を辞めるべき…ですね。

 

十影に関しては、2話の時に撮影した動画が貴重な手がかりになっていた点からして、

全く仕事が出来なくはないんだろうなぁと捉えていて。

今回の案件は十影がとってきたので、

せっかくなら、彼の本領発揮ぶりも見てみたかった気もしなくもなかったんですが、

今までが協調性に欠けていた分、

新人が出来る事からコツコツ始めてみるといった描写はそれはそれで彼らしく、

最終回までにどれくらい成長するのか、少しだけ楽しみにもなりましたね。

素晴らしい事をやっている訳でもないのに、

十影が1人で仕事をしているだけで社員たちがこぞって見に来る図が

冒頭とオチで用意されている所も、何気にツボでした(笑)

 

そして、前回今回と出番の少なかった神木(ディーン・フジオカ)。

某ドラマとのスケジュール調整も関係していたのかもしれませんが、

永瀬たちの前に現れず水面下で動いているのが、嵐の前の静けさと言うか、

逆に、彼がいかに手強く恐ろしい人物であるかを際立たせているような気がして、

今後の展開にワクワクさせられます。

何か事情があると思わせておいて、殺人未遂行為もする…

何を考えているのかが読めない役を演じるディーンさん、改めて魅力的です。

 

 

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正直不動産2 2話 感想|神木、早くも化けの皮が…?

 

 

へぇ…ミネルヴァ不動産の同僚である花澤(倉科カナ)から、

神木(ディーン・フジオカ)の過去の不正を暴かれる展開がもう来るとは!

前半辺りは、神木のクレバーっぷりをとことん見せて、

永瀬(山下智久)ら登坂不動産にとって

彼がいかに脅かしい存在であり強固なライバルであるかを

重点的に描くんだろうなぁと思っていたので、

2話にして仲間から裏切られる姿を見る事になるなんて、ちょっと意外でした。

 

花澤だけでなく、ミネルヴァ不動産の面々からも信頼は寄せられていないようですし、

会って間もない榎本(泉里香)にも大嘘つきだと見抜かれている。

紳士的で端正な佇まいとは裏腹に、

早々に化けの皮が剥がれかけているとも取れる描写が気になります。

不動産業界を一度追放されたのだって、自分の利益のために行った犯罪行為を

誰かに密告された事が原因となってますので…

後先を考えず高価な物で身をまとった結果、

お金を払えずホームレスに転落しているのも含めて、どこか詰めの甘さが伺えるんですよね。

となると…今回までの内容から判断して、単純に「永瀬vs神木」の売上対決がメインの

構成にするつもりもないのかもしれませんねぇ。

 

前回、神木の事を「ナンバーワンに取り憑かれている」といった

例えをした発言がありましたが、

これが今後の展開の鍵になってくるのではないかという気がしています。

1位をキープするがために大失態を犯し、ミネルヴァの存続危機を招いた神木を永瀬が救い、

永瀬の正直な言葉で我に帰った神木が

不動産営業になった理由ややり甲斐に改めて気づかされて、

今の仕事が心から楽しいと思えるようになる…

単なる思いつきで書いてますが、そんな流れになっていくのかどうか?

神木の動向と永瀬との関係性に、注目していきたい所です。

 

1話完結の内容の方に関しては、まぁ無難にまとまったな…という印象で。

家族が和解する形で終わりましたけど、

大助(迫田孝也)が盛大な勘違いをしていただけとは言え、

父・喜助(苅谷俊介)が孫と2人で強制的に追い出されそうな状況下にいたにもかかわらず

許して受け入れるまでが早いかな?とか、

妻の事情を全然知らず、何の罪もない息子・直也(松本怜生)も苦しめるなんて

夫(親)としてどうなんだろう…とか。

あとは、家族の背景があっさり程度だったからか、

大助の「世界中を飛び回る仕事」の設定がやや突飛に感じられて、

大助があそこまで勘違いするに至ったきっかけや過程があまり見えてこなかったとか。

個人的には、どことなく腑に落ちない回でしたね。

 

いつも楽しみにしている、激しい風に振り回される永瀬のコミカル演出も

控えめだったので少々物足りず…。

でも、「春(=スタート・新生活)の訪れ」をイメージさせる菜の花をバックに

そよ風が吹く演出は、そんなハートフルに全振りした見せ方もあるのか!という意外性もあり、

好きなシーンの1つにはなりそうです。

 

それにしても、今回は粉雪がゲストで、次回はチビ麻美…

某作品絡みの入れ違いにクスッとした視聴者も少なくないはず(笑)

 

 

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正直不動産2 1話 感想|新キャラの紹介もしつつ、安定感ある初回!

 

 

永瀬(山下智久)のかつての師匠でもありライバルでもある

神木涼真役にディーン・フジオカさん。

うんうん…まるでドラマ用のオリジナルキャラクターとして

起用されたかと思うくらいには、すっごく適役!

山下さんとはまた違った端正な顔立ちですし、紳士的な佇まいですし、何しろイケボなので、

「悪魔のような営業でお客様の心を鷲掴みにする」人物だと言われるのも頷けます。

軽快なタップダンスを披露しながらの登場の仕方も、様になってしまう。

モンテ…を彷彿とさせる、ヒゲもじゃ姿の頃の神木は

整形前の設定だったんだろうかというのは置いといて(笑)

一見爽やかで非の打ち所のない笑顔の裏に

胡散臭さも滲ませる演技も含めて、強烈な印象を残して下さいました。

 

冒頭から登場人物について触れまくりましたが、内容自体も最後まで見ていくと…

本当に上手〜くまとまっているんですよねぇ。

シーズン2からの新キャラは他にも、登坂不動産に転職してきた藤原(馬場徹)がいて、

永瀬のライバル2人を描こうとすれば、人物紹介で終わってしまいがちなんですけど、

本作の場合はそこに終始せず、2人の設定を絡めながら

最終的に"主人公の物語"に仕立て上げているんです。

 

流れに沿って書くとするなら…

「有名って、それは人が認めたことでしょ。己の目で見て決めなきゃダメ。」

という、今回のテーマを匂わせるかのような石田(山﨑努)の発言があった後に、

藤原の売上成績で差を大きく開かれ、さらに畳みかけるように神木の手強さを描く事で

永瀬がいかに窮地に追い込まれているかをさり気なく提示して。

登坂(草刈正雄)からは「永瀬、お前どこ向いてるんだ」、

月下(福原遥)からは「なんかビビり過ぎです」といった

気遣いの言葉も時々盛り込みながら、彼が今、迷いがあったり不安を抱えたりしている

状態である事を徐々に強調する。

 

でも、神木の仕事ぶりややり口を中盤まで徹底して描いたからこそ

弱点も浮き彫りになってくる訳で…。

1位になる事に取り憑かれているが故に見落としがちなお客様の"本音"に永瀬が気づき、

そこから一気に形勢逆転する痛快撃ももちろん面白かったのですが。

その出来事のお陰で自分に足りないものは自信だと分かり、

ライバルに振り回されずに、これからもお客様に真っ直ぐ向き合おうと

改めて決心する「原点回帰」的なオチは実に初回にふさわしく、

今後の活躍に胸を膨らませたくなる…そんな1時間だったと思います。

 

今夜の放送2時間前に駆け込みで見たSPも、新キャラの登場をチラ見せしていた事、

放送尺が他の枠の初回拡大版と同じ1時間半であった事、

おさらいがてら、シーズン1の頃の回想が適度に差し込まれていた事から

SPというよりかは初回っぽい話だなぁと思いながら見ておりましたが、

これはこれで、ちゃんと物語のスタートを感じさせる"らしい"内容になってましたね。

 

新キャラで言えばもう1人、新人の十影(板垣瑞生)もいますが、

永瀬と藤原も永瀬のライバルの立ち位置で登場してきているだけに、

彼のほどほど志向&マイペースさがちょうど緊迫感を和らげてくれて、

良いアクセントになるのではないでしょうか。

 

シーズン2からはメイン脚本家の根本ノンジさんの他に

初担当の清水匡さん、木滝りまさんも執筆されるそうで、

回によってブレが生じないかと若干心配したりもするのですが…原作がついているので。

とりあえず、今期の中では安心して見られそうな気はしております。

 

 

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