2024年春ドラマ-Destiny一覧

Destiny 9話(最終回) 感想|「20年の時をかける」とうたった割には…(苦笑)

 

 

がんが悪化して死にかけた経験をして以降、

ポエマーになり始めた真樹(亀梨和也)も真樹ですが…

お父さんも随分ペラペラ喋るようになりましたねぇ(笑)

で、相変わらず、相手の告白をすぐに信じてしまう奏(石原さとみ)。

野木が原因で英介(佐々木蔵之介)は自殺してしまったのに、

なんで彼に疑いの眼差しを向けないんだろう…と思うんですけど、

まぁ単純に、最終回でそこのイザコザを繰り広げていたら

時間がなくなるからって事なんでしょうね(苦笑)

 

ただでさえ話が進まなかったから、野木による真相告白(という名の説明台詞過多)と

回想だらけの最終回になる事は予め分かっていましたが、

そこで"答え"を提示すれば良いってもんじゃないと思うんですよね。

「初回と最終回だけ見れば理解出来るでしょ」みたいな作りでは、

正直、ミステリーどころか、"連続ドラマ"として成立していない…そう考えています。

謎を絡める以上は、段階を踏みながら真相解明に繋がる内容・展開で魅せなければ、

"連続ドラマ"ならではの醍醐味は感じられにくいですし。

その描写過程を疎かにして、最終回で「実はこんな真相でした」と言わんばかりに

畳みかけて明かされたとしても、それがいくら辻褄が合っていたとしても

何の面白味も湧かないんです。

 

肝心の黒幕にしても…え、こんな人今まで出てきたっけ?って感じで。

私が忘れているだけで過去に出演回があったのか、思わずwikipediaで調べちゃいましたもん。

「ぽっと出の登場人物が真犯人」という、初回から欠かさず見てきた視聴者を

裏切るタブーもやってしまって…冷めた気持ちに拍車をかけていた気がします。

 

では、どうしたらもっと面白くなったのか?を素人なりに考えるとするなら…

今までの無駄な恋愛描写や大学時代の回想は大幅にカットして、

最終回の秘書(岩田和浩)に関するエピソードを3〜4話辺りに持ってきて。

最近のドラマの主流(?)である二部構成にして、残り話数を「巨悪編」と名付けて

内閣総理大臣・東(伊武雅刀)に立ち向かう内容にすれば

盛り上がったんじゃないかと思ってます。

もう本当…「20年の時をかけるサスペンス×ラブストーリー」なんて

壮大なコンセプトにした割には、その大元とも言える人物の真相は

大畑(高畑淳子)の記者会見であっさり終わりましたから(汗)

 

その上で記者会見のシーンも、支部長が代表で…って事なんでしょうけど、

奏を傍観者にせず、奏1人か、あるいは大畑との2人体制で参加させて。

例えば…奏が机の下であのハンカチを握って、

心の準備を整えてから真相を1つずつ詳細に報告し始める…

時に涙目になりながらも、最後まで伝えきる姿を長台詞・長回しで見せる演出を施していたら、

「父の冤罪が晴れて良かったね…」「奏、やっと救われたね…」といった

カタルシスが味わえて、「20年の時をかける」にも説得力が増したのかもしれません。

 

ミステリーパートと恋愛パートのミスマッチ感が強い以前に、

視聴者を引き寄せるために用意しただけで、ミステリーなんて二の次…としか

思えないような作品でしたね。

最後のくだりも、一体何を見せられたんでしょう。

両者とも父は無罪だったし、真樹はがんを患っていたのに急に元気になったし、

みんな事件が解決したと思っているっぽいから

(東の裁判がまだ残っているんじゃないかって…)別に会う事に罪悪感はないだろうに、

「私と真樹は、初めから出会ってはいけない運命(奏のモノローグ)」って、

なんじゃそりゃ(呆笑)

その後結局、「真樹ー!!(多分)」と言いながら駆け寄っているし。

他にも、真樹は祐希(矢本悠馬)を早とちりで犯人だと決めつけていたにもかかわらず、

祐希に謝らせるだけで自分は謝ろうともしなかったし、

奏も貴志(安藤政信)に、今まで散々迷惑かけて振り回してきたのに

「ごめんなさい」じゃなくて「ありがとう」って…。

何だかな。最後まで自分かお互いの事を考えてばかりで周りが全然見えていなくて…

2人とも魅力的に映らなかったのも残念でした。

 

貴志も英介も、最後は野木も良い人止まりで終わってしまったのも勿体なかったですねぇ。

安藤政信さんも佐々木蔵之介さんも、仲村トオルさんも…

お三方ともベテランで、"裏の顔"で一捻り効かせて

話を盛り上げる力のある俳優が揃っているだけに、そこの物足りなさも残りましたね。

特に貴志は、何かあるんじゃないかと期待していたんですよ、ずっと……w

 

 

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Destiny 2話 感想|2話の時点で引き延ばしを感じるという…(汗)

 

 

私の理解力が乏しいだけなのかもしれませんが…

うーん、いろんな物事が絡み合い過ぎていて、もはや面倒臭いです(笑)

 

1,2話で整理すると、4つのエピソードが同時進行で描かれているんですよね。

①20年前の奏の父・英介(佐々木蔵之介)の死の真相

②12年前に真樹(亀梨和也)が失踪した理由

(+そのきっかけとなった彼とカオリ(田中みな実)の事故の真相)

③現在で展開されている、検事の奏(石原さとみ)が担当する案件

④プライベートでの奏と貴志(安藤政信)の関係性

…これで合っているのかな。

 

①と②に関しては、そもそも2つの謎を同時に扱う事自体欲張りで、

単体だけでもドラマとして成立出来そうなエピソードなのに。

③と④まで加えて、この枠の傾向を踏まえれば全9話だろうに、

こんなに盛り込んじゃって収拾がつくの?としか思えないんですね。

実際…今回の内容を振り返ってみても、謎めいた要素が追加されただけで

話が大して進展していないような気がしましたし(汗)

 

1話の冒頭で思わせぶりに提示されたのは「20年前の父の死」で、

それから12年前に遡って…まぁ〜大学時代の青春の描写やイチャイチャシーンが多かったものの、

父の死には真樹が関係している事が明らかになった。

じゃあ2話はその続きで、2つの謎を追う話になるのかと思いきや…

なぜか全く別の案件を軸に物語が展開され始めるわ、

現在の話を一旦中断して、貴志との馴れ初めから付き合い始めるまでのエピソードを

バカ丁寧に映像化するわで。

2つの謎については最後までなるべくお預けにして、最終回で一気に点と点を繋げて

伏線回収(苦笑)する形で盛り上げようとする作り手の意図が見え見えで、

2話にして、既に露骨な引き延ばしさえ覚えてしまいます。

 

もう1つ疑問だったのが、大学での真樹との再会シーンで、

1話2話連続でドラマチックな再会を描く必要性が感じられなかったんですよね。

どうせ大学で会って、奏が当時の真相を聞き出す描写をするんだったら、

じゃあ前回のくだりは何だったの?っていう。

で…肝心の真樹の返事はSNSbotアカウントのごとく、話が全然噛み合っていない。

特に手がかりも掴めないままこのシーンは終了(汗)

数年越しの再会という設定にする事で

視聴者に「エモい」「切ない」と言わせたかったのかもしれませんが、

…ストレートに言っちゃいますが、本当、無駄なやりとりだったと思います。

 

このドラマ、今の所は、現在のパートがなくても、現恋人の存在がいなくても

十分サスペンスになりそうなんですけど、

果たして最終回までに、物語に納得出来る日が来るんでしょうか。

あと…納得出来るかというか、馴染めるのかどうかでいうなら、主題歌も。

前回の感想で浮いてしまっていると書きましたが、

今回の、激しい口論シーンの裏で流れる艶めいた曲調がね…

もう合わな過ぎて、ムズムズしてしょうがなかったです(笑)

書き下ろしなら話が変わってくるんですけどね。

あれほど、ドラマの世界観と主題歌が合わない事も中々ないかと…w

※元々、再来週から始まるNHKの火10初回まで本作の感想を書く予定でしたが、

次回の感想は…スルーする可能性が高いです。

 

 

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Destiny 1話 感想|大学生…うん、大学生…。

 

 

今後、事件を描写するにあたっての鍵となる初期設定を、

めちゃくちゃご丁寧に説明した…といった感じの初回。

現在のエピソードよりも、12年前の大学時代のエピソードが中心となったお話でした。

 

有名・人気俳優がそのまま学生役を演じ、長い時を遡る設定、

そして恋人が不幸に見舞われる展開は昨日のドラマと同じ。

本作はサスペンスの方に比重が置かれているから、方向性は徐々に変わってくるんでしょうけど、

正直、またか…とは思ってしまいました。

 

主要キャストが大学生を演じる事については、

もう20半ば〜アラサーの役者さんが高校の制服を着られるよりかは

まだ違和感ないのかなぁと思うんですけど、

それでも、ね…役者さん方には気の毒ですが、大学生にはとても見えなくて(汗)

大学には制服がないから…

浪人生だっているし、おじさんの年代になって入学する人もいるから…

ほら、ついこの間もアラサーの女性が大学デビューするドラマがあったし…

などと言い聞かせてはみたものの。

視聴後に各々の実年齢を調べてみたら、

石原さとみさん(37)、亀梨和也さん(38)、宮澤エマさん(35)、

矢本悠馬さん(33)←意外!、田中みな実さん(37)で

ほぼ同年代の方がキャスティングされていたので、

尚更、なんで大学生役も演じさせる必要があったのか疑問に感じてしまったんですよね。

 

きっと邪推するに、これだけのキャストを抑えたから、

石原さとみさんらに似た若手役者を探す手間と予算を

省きたかったのだとも考えられるんですが…

あんなに重点的に描くのであれば、

やっぱりもう少し見た目が年相応の役者さんを用意しないと、

「何歳の設定なんだ?」「みんな現役なの?」っていうのが気になっちゃって

物語に入り込みづらいですし。

逆に、どうしてもあのキャストで行くのであれば、

せめてロースクールの学生の設定にして、周りに年齢差を感じさせる脇役を

ちょこっと配置させたら、不自然さも薄まったのではないかという気がします。

 

で…肝心の内容は、冒頭で「12年前の大学時代のエピソードが…」と書いた通り、

まぁ〜回想が長かったです。

しかも、奏(石原さとみ)が中2の時に目の当たりにした父・英介(佐々木蔵之介)の死、

父との幼少期の思い出、それから真樹(亀梨和也)との面会…と

思わせぶりなカットが一気にバーッと流れてきて、

まだ主人公や世界観に興味を抱けていないまま、5分も経たずに大学時代に遡りましたからね。

お陰で…まぁ、父の自殺と関係してくるから

当時をじっくり描いたって事は理解出来るんですけど、

それにしては恋愛描写で脱線し過ぎですし、

一体どこからが冒頭の思わせぶりなカットに繋がってくるのかも分からずで、

見ていてだんだん、早く本筋に入って欲しいというもどかしい気持ちにさせられてしまいました。

 

個人的には、回想に多くの尺を使うのって、物語が進展している感じがしないんですよね。

だって、あくまでも"過去"の話だから。

現在の方である程度話を進めて、主人公について一通り紹介してから謎を提示し、

視聴者に「なんだろう?」と思わせてから過去の話へ…という流れだったら、

このもどかしさも解消されたのかもしれません。

 

そんな訳で、初回はそこまでハマりきれず…だったんですが、

回を重ねるごとに面白くなりそうな可能性もあるっちゃあるんです。

脆くて危うくて儚い青春を演出する風景の美しさに、少し暗めの質感の映像、

不穏だけど切なさもある劇伴から、どことなく「最愛」を彷彿とさせます。

こう言っては失礼ですが、テレビ朝日もこんな雰囲気のドラマを作られるのかと

意外に思ったくらいです。

最近のテレ朝ドラマは、木9も含めて、

従来の「1話完結型の刑事・医療ドラマ」という定型を払拭して

いろんなジャンルに挑戦しようとしているのが伺えて好感が持てるので、

どうかその内、"役者"で魅せるドラマから、"物語"で魅せるドラマになってくれれば…

と願いたいですね。

 

なので、次回はなるべく、過去の話は少なめでお願いしたいです。

あ、あと最後にもう1つ、主題歌が内容と浮いてしまっていたような…

ディ○ニーのミュージカルでも始まるの!?と思うほどには異質感がね(笑)

椎名林檎さんの音楽は「椎名林檎ワールド」と言わんばかりの独特さを放っているので、

ここも、流すタイミングや音量の改善余地はありそうです。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

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