2024年秋ドラマ一覧

3000万 8話(最終回) 感想|祐子がUターンして向かった先は…

 

 

どんな終わり方になるのか、最後まで読めない面白さがありました。

ラストシーンで、祐子(安達祐実)がUターンをしてどこに向かったのかは

明確に描かれませんでしたが、その曖昧さも含めて秀逸な最終回でした。

 

赤信号で止まっている間、どの道を進もうか葛藤する祐子の様子を見て、

初回の台詞も信号が絡んでいた事を思い出しました。

祐子が犯罪行為に手を染めるきっかけとなったのは、

橋本(工藤遥)との以下の会話だったのです。※個人的につけているメモから抜粋

橋本「めっちゃ急いでる時に、車1台も通ってないのに、

   青信号になるまで歩道渡るの待ちます?」

祐子「ああ、それは…」

橋本「結局、バレなきゃ良いんですよ」

祐子や義光(青木崇高)だけでなく、ソラ(森田想)や長田(萩原護)、

そしてボス・悦子(清水美砂)など、闇バイトや犯罪に加担している人のほとんどは、

ぱっと見、犯罪とは縁のなさそうなごく普通の人ばかり。

そう考えると…本作は、生きていると誰しもが経験した事があるであろう

「ちょっとくらいズルしたって良いよね」という出来心が招いた惨劇

終始描き続けた作品だったと思います。

 

登場人物が"ぱっと見普通"に描かれているからこそ、

視聴者の想像に委ねるようなラストシーンも、意味のあるものになっていた気がします。

祐子があの後、警察署に自首しにいったのか、

池で遺体が上がってきたか確認してから、

改めて純一(味元耀大)に全てを打ち明けるために一旦帰宅したのか、

それとも、誰も知らない場所へと逃げていったのかは分かりません。

それは、「もしあなたが祐子ならどうしますか?」という視聴者への問いかけでもありました。

 

ちなみに…祐子目線で見るならば、彼女は自首しに行っただろうなと信じております。

信号が赤から青になっても車を止めたままで、視線が少し下に向いていたのが

ゆっくり上がってきた所で再び赤。

声が震えており、再び青になった所で意を決したようにUターンをした後…赤信号に切り替わる。

「赤信号=自分の犯罪行為にストップをかける」という意味で、

あれが彼女の出した答えに見えました。

このシーンの安達祐実さんの表情には、とんでもなく痺れましたねぇ…。

不安定さと、それを乗り越えた力強さと、美しさと…様々な感情を滲ませる

演技をじっくり見られただけでも、最後まで見続けてきた甲斐があったと思わされました。

贅沢な数秒間でした。

 

本作のもう1つの見所だと思っている駆け引きのシーンも、

祐子vs悦子、野崎(愛希れいか)vs坂本(木原勝利)、野崎vs悦子と3パターンあり、

かなり満足感を覚えました。

1つ目は…あんな人がボスなの?と思わずソラに確認してしまうほどの

どこにでもいそうなおばちゃんなんですが、

祐子と対話していくうちに徐々に本性を現してくるのです。

静かなトーンで、ややチャーミングさも持ち合わせた声で話しかけてくるんですが、

まるで祐子の心を見透かしているかのような言葉の連続だったのが不気味でした。

で、2つ目と3つ目は…「何言ってんの?組織なんてどこもそんなもんでしょ?」

「エンドレス…それはこちらも同じです。追いかけ続けるだけですから。」

誰が相手でも怯まず正論をぶつける野崎が、本当に頼もしくて。

以前の回では泣き落とし作戦も何なく取り入れていて、

さて、今度はどう答えて相手の攻撃を交わすんだろうか?と期待していたんですよね。

 

奥島(野添義弘)が闇バイトの関係者を車でしぶとく探すワンカットも、

昭和の叩き上げ刑事みたいで渋かっこ良かった…というのも書き残しておきます。

今思えば、役者さんと役の親和性の高さも抜群でしたよね。本作って。

 

何となく分かる部分もありつつも、

なんでそんな方向に行っちゃうんだ!とハラハラしながら見ていたので、

「楽しい」よりも「苦しい」が先にくる作品ではあったんですけど(笑)

ただ毎回、最初か最後にかかるメインテーマが実にダンジョンっぽくて、

どんどん深みにハマってしまう祐子たちの状況とリンクしていて、

どんな展開が待ち受けているのかと、早く先が見たい衝動にいつも駆られていたのは確かです。

完走した今は、やっと解放された…という安堵の気持ちが強いですw

海外ドラマの手法を参考にして新たに立ち上げられた

「WDRプロジェクト」第1弾の作品でしたが、ドラマを発展させていく上で、

好調なスタートを切れたのではないでしょうか。

 

PS. 土曜日のドラマだからというのを言い訳にして、

結局、最後まで1週間遅れの投稿となってしまいましたが…(汗)

果たして、本作の感想にお気づきになった読者様はどれくらいいらっしゃるのか。

1話分でも読んで下さっていた方は、本当にありがとうございますm(_ _)m

 

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宙わたる教室 7話 感想|遠回りをする浮遊惑星と、最短距離を目指す惑星探査機。

 

 

何ででしょう…ただ2人が和気藹々と実験を進めたり、話したりしているのを見ているだけで

泣けてきてしまうんですよね。

柳田(小林虎之介)は他人を気遣えるくらいまで成長しているし、

長嶺(イッセー尾形)と一緒に同じ釜の飯(しかも長嶺の手料理!)を食べている。

声を荒げて衝突していた4話の頃から考えると、

年齢も職業も違う2人が友達になる事が信じられなくて。

この2人に関しては毎回、ああ…良かったねぇ…って感慨深くなっちゃうんですよ。

 

アンジェラ(ガウ)と佳純(伊東蒼)の関係性も微笑ましい。

かつては、自分と他の若い生徒たちの年齢を比べて夢を諦めかけていたアンジェラが、

「佳純ちゃんの素敵なとこ、いーっぱい知ってる。佳純ちゃんは佳純ちゃんよ。

お姉ちゃんと比べる事なんて、何一つない」という言葉を佳純にかけてあげる。

アンジェラも1つ壁を乗り越えたんだな…と実感するとともに。

その言葉をゆっくりじわじわ噛み締めて、

あまりにも嬉しくて思わず泣きそうになるのを堪える佳純の表情にも見入っちゃいました。

 

そんな順調な科学部に対して…という表現もキツいんですが…

常にギスギス、しがらみに苦しんでいるのが伺えるJAXAの研究員たち。

同じ「疲れた」でも、片方は全力でやり切った満足感が出ていますが、

もう片方は、また明日も"この一日"が待っているのか…というしんどさを感じるんですね。

両者を対比して描くとは、なんて酷な構成なんだと思えるほど、雰囲気が全然違っていました。

 

JAXAの中でも特にしんどそうなのが相澤(中村蒼)。

藤竹(窪田正孝)が石神(高島礼子)と上手くいっていたら、研究員としての道は続いて、

しののめプロジェクトで相澤と2人で

責任者を任されていたんじゃないかとも想像出来るんですが…今は1人。

常に眉間にシワが出来てしまっているのが気がかりです。

本人も怒りたくて怒っている訳じゃなくて、

もう一度全データを洗い出せと部下に指示をした際に

目線が徐々に下がっていく様子からしても、

こんな自分で良いのかな?という葛藤も伝わってくるんですよね。

1人で全てを抱えるのが辛くて…それで、藤竹にも助けを求めたがっている。

でも、組織に属している以上は…なんて迷いもまだ残っている。

現在の相澤は、終盤で流れた主題歌の歌詞の通り

「受け入れられない事実に向き合う事が怖い」状態です。

 

石神は石神で、世間からの評価に囚われているようで、完璧主義者な人物。

それももしかしたら、国の科学政策振興委員の委員長に就任したが故の

プレッシャーから来ているんじゃないか?と一瞬考えたのですが、

藤竹を小馬鹿にした態度を見て、ちょっと考えを改めるのでした(汗)

 

終盤、主題歌が途中で止まったので、嫌〜な予感がすると思っていたら…

なんと、柳田の友人・三浦(仲野温)と朴(阿佐辰美)が再登場!

口を開けばガックンガックンのあんた…まだ出番あるんか!と

心の中でツッコんじゃいましたよ。

まぁでも…「こうあるべき」という理想・願望に強いこだわりがある点では、

石神と共通しているのかもしれませんね。

 

仲が良くなった柳田と長嶺が、また揉めてしまっているらしい次回。

悲しい展開は見たくない…と思いつつ、

過去に引き摺り込みたい相手とどう向き合っていくのか、

その過程を見てみたい気持ちもあります。

 

 

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海に眠るダイヤモンド 4話 感想|いつまでも消えないでいたわだかまり

 

 

やっぱり、"あの日"の事もガッツリ描くんですね。

端島の時代が1945年までの戦時中ではなく、

1955年(今回は58年)の高度経済成長初期に設定されていたのは、

"あの日"の事まで加えてしまうと内容がボリューミーになってしまうためであり、

あの時があって今がある…みたいに、2話の「ピカは落ちたんだよ」のシーンのように

あくまでもほんのり匂わせる程度で進めていくものだと思っていたので、

ちょっと意外でした。

 

調べてみると…日曜劇場も放送が開始されたのは1956年で、端島で描かれる時代とはほぼ同期。

スポンサーの降板もあり、単発ドラマを放送していた時期もあり…

そうして長い歴史を積み重ね、世代問わず愛されてきたこの枠で

今回の内容が放送された意味は大きい。

脚本家の野木亜紀子さんの筆に乗せる感情も、今回は一際違いました。

あの時代を知らずに育った世代や、"あれ"を目の当たりにしなかった地域の人々の中では

戦争は終わった(終わっている)と捉える人もいるかもしれないけれども、

被爆した人には「戦争は終わっていない」

百合子の母・寿美子(山本未來)が10年以上経ってから白血病にかかったように、

"あの日"が呪いとなって今でも苦しみ続けている人はたくさんいる。

私も以前、ニュース番組でその特集を見ていて、心が痛みました。

視聴者に届けたい、どうか少しでも思いを馳せて欲しい…

様々な社会情勢を見た上での野木さん自身の心の叫びを登場人物に重ねて、

物語に奥行きを生ませる手法はまさしく「野木節」だと思っていて、

個人的には、過去作品の「アンナチュラル」「MIU404(特に後半)」以来の

勢いを感じさせる回でした。

 

題材のお陰もあってか、今までどこか「島の住民の1人」の印象が抜け出せず

ぼんやりしていた端島の登場人物の背景も、今回で輪郭がはっきりしてきた気がします。

百合子(土屋太鳳)の人生…そこで生きた証の一部がようやく見えてきたと言いますか。

常にお嬢様らしく振る舞う態度も、何もかも諦めて遠くを見る目線も

"あの日"が関係していて、その事で朝子(杉咲花)との間に壁を作るようになった。

台風の日に喧嘩して投げた母親のネックレスと再会して、整理がついたんでしょうね。

これまでの事を話しながら朝子の着付けが完了した際、同じ顔の向きで、同じタイミングで

2人が微笑みの表情を浮かべているのを見て、

時を経て心の中にあったわだかまりが消えようとしているんだな…と、

じんわり温かい気持ちにさせられました。

 

タイミングと言えば、「奇跡は、人が起こす」という百合子の言葉の後で

主題歌が流れる所もグッときましたね。

「♪ささやかな花でいい 大袈裟な花でいい」ボーカルの静かで繊細な歌唱から始まるイントロは、

"あの日"を境に光が消え、出口の見えない真っ暗な世界で彷徨い続けていた百合子の世界に

ぽっと灯火が宿った様を表現しているかのよう。

そして…端島でも、現代でも上がる花火は、

悲しみを繰り返さないという強い意志を感じさせる赤い色。

初回ぶりに心が動かされた1時間でした。

過去パートの描写で強いて言うなら…

百合子も良いけれど、早く主人公の背景も見たいって事くらいかな。

 

それにしても、1945年、1955〜58年、2018年と3つの時代を描くとは…

1作品に対する情報量が本当に凄いですね。

4話になっても説明が多いなぁとは思います。

で、端島での話に見入って、現代パートに切り替わって改めて思うのは…

「やっぱり、現代パートって必要かな?」って事でしょうか(汗)

今回の内容を見るとね、過去パートだけでも十分成立するんじゃないかという気がするんですよ。

 

まぁでも今回で、過去と現代がちょび〜っとだけ繋がっているようには感じられたかな。

先ほどの花火もそうですが、なぜか鉄平(神木隆之介)のノートがあるのと言い、

玲央(神木隆之介)が鉄平の孫説も浮上。

また、過去パートと現代パートの行き来もいつもより少ないお陰で、普通に話の内容に集中出来て、見やすかったです。

しかし、現代パートに関しては、まだまだ様子見が続きます…。

 

 

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3000万 7話 感想|ソラたちによる最後の悪あがき

 

 

前回で流れた7話の予告で、

義光(青木崇高)が奥島(野添義弘)に思いっきりビンタされるシーン。

家族ぐるみの付き合いだった2人なのに、一体何を言ったらあんな事になってしまうんだ?

と気になっていた訳ですが…

まぁ〜そらそうだよ…と言いたくなる発言でしたね。

奥島さんとの関係もあるから、今回の事は見逃してもらえるんじゃないかとか、

自分はソラ(森田想)から大金を盗んだだけなのと、

祐子(安達祐実)のように闇バイトに直接関わってはいないから

刑務所行きは免れるんじゃないかとか。

何度も言うし思うけど、どこまでも楽観主義ですよね(苦笑)

 

…でも、野崎(愛希れいか)の誘導があっても「祐子がやりました」とは頑なにこぼさず、

責任転嫁しなかった所はちょっと見直しはしました。

こうすると決めたら、意外と頑固な人らしい。

自分では知らない事が多過ぎるから答えられなかったと言えば、それまでなんですがw

 

一方で…祐子ですよ。

闇バイト(強盗幇助)も殺人も虚偽罪も公務執行妨害も…

いろんな悪事を働いてきた張本人こそ罪を認めなければならないんですけど、

罪を認めているからなおさら、逃げたいと思ってしまうんでしょうね。

「間違いを消したいのに、やり方が分からない。お母さんには分かる?」

純一(味元耀大)のこの何気ない言葉に、うっ…となりました。

自分が闇バイトに関わっていた記録を消したいから、ソラの作戦にも乗る。

彼女もまた"元の生活"に戻ろうと必死で、模索している最中。

キッパリ見切りをつけて自首する事が、純一のためになると思うんですが…

まだそこには気づけていないんですね。

 

劇中の「夢の中へ」も、聞いていると虚しくなります。

本作の選曲って本当に絶妙で、画面の中では今にも胸が苦しくなってしまいそうな

出来事が繰り広げられている、状況が描かれているのに対して、

その時に流れている曲は良い意味で、なんでこのタイミングで??と思えるくらい

場面と全く釣り合っていなくて。

だからこそ、ポジティブだとか、希望を見出すような歌詞を聞いていて、

どうして道を踏み外してしまったんだ…という祐子や義光を情けなく思う気持ちがより増して、

物語にグッと惹きつけられてしまうんですよね。

今回では、特に「♪はいつくばって はいつくばって いったい何を探しているのか」

「♪まだまだ探す気ですか 夢の中へ夢の中へ 行ってみたいと思いませんか」が、

祐子に坂本、ソラによる悪あがきや葛藤とリンクしているように聞こえました…。

 

次回でいよいよ…いや、やっと?最終回。

父が帰ってきて、これで元通りだと喜んでいる純一にとってはかなり辛いですが。

2人(特に祐子)には数々の罪を償ってもらうのはもちろん、

闇バイトを扱った以上は、「バレなきゃ影で何やっても良い」世の中になりつつある現状を

しっかり否定した結末であって欲しいです。

 

 

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宙わたる教室 6話 感想|学校で出来た不思議な繋がり

 

 

柳田(小林虎之介)の成長が凄まじい。

気持ちを真っ直ぐ伝える人(演技)だから印象に残りやすいというのもあるし、

主人公はもちろん藤竹(窪田正孝)なのだけれど…

裏の主人公は柳田だと思って見ております。

 

正直、まだ第一声が喧嘩腰っぽくなる所はありますが。

ちょっとバカにした態度を取られても「頼む!」と素直に人に聞けるようになったり、

さらには、専門用語を交えつつも、冷静にかつ分かりやすく説明出来るようになったりと、

私の想像を遥かに超えるスピードで変われていっているので、

回を重ねるたびに驚かされるばかりなんです。

 

でも…もしかしたら、元々はこういう人だったのかもしれませんね。

読み書き能力が周りより苦手なのが原因で舐められて、

その症状に名前がある事を知らないから、俺なんか…と自分を卑下してしまっていただけで。

初回を思い返すと、今では藤竹という、自分の可能性を信じて見守っていてくれる人と

出会えて良かった…と、嬉しくもなっちゃいます。

 

今回は、そんな彼と同じ席に座る全日制の生徒・丹羽(南出凌嘉)に

スポットが当たった回でした。

定時制を飛び越えて、全日制の生徒のエピソードを取り上げる形で、

その時間帯に通う生徒たちにもそれぞれの事情があり、生きづらさを抱えており、

そこに「全日制だから」「定時制だから」も関係ないのだ…という事が描かれました。

 

丹羽は定時制だけでなく、自分の通う高校すら見下しており、

専用のコンピューター室というテリトリーにも人を立ち入らせようともしません。

その頑なに守っているテリトリーで何をやっているかと言えばコーディングで、

問題に向き合っては、解決策を考えながら1つずつ解決していく作業が

彼にとっては落ち着ける時間なんだろう…というのが窺えます。

きっと、カタカタとタイピングしている時の音も、癒しになっているはず。

そうして常に1人の世界に閉じこもっている…いや、閉じこもりたがっている。

そんな人に映りました。

 

なぜ丹羽がそこまでして、専用のコンピューター室にこもっての作業にこだわっているのかは

家庭環境が絡んでいて、物が倒れる音やガラスが割れる音が画面外から聞こえただけでも

うっ…と苦しくなるほど、想像よりも悲惨な状況が待ち受けていました。

 

冒頭でも書いた通り、今回は柳田がかなり頼もしくて、

高校受験を境に弟がどんどん精神を病んでしまった事で

自分の想いを打ち明けられる居場所をなくし、いつしか現実逃避をするようになっていた

丹羽を定時制という新たな世界へとリードしてくれたんですね。

 

「親を殴るってのはな、そう簡単に出来る事じゃねぇんだよ。

そんな事をしちまったら、相手だけじゃなくきっと、自分も壊れちまう。」

「家の中をめちゃくちゃにすんのはさ、誰かを傷つけたいんじゃない。きっとその逆だ。」

弟への理解を示すこの言葉も確かに説得力がありましたが、

それ以上に純粋に「良いな」と思えたのは、夕方に丹羽が学校に来た際に声をかけたシーン。

「今って、通信制の高校とかあるのに、なんで定時制なんですかね?」

「ああ〜…単純に来てぇからじゃねぇか?学校に」

柳田が科学部への入部を決めたのも、

初回で彼の友達が乱入してきた時に、学校外に出た藤竹の言葉がきっかけでした。

そう考えると個人的には、だんだん藤竹先生に似てきたな…と、

ふふっと微笑ましくもなるのでした。

 

最終的に、コンピューター室での作業をOKしてくれた丹羽。

「あいつらの事、お前たちが笑うな」…

「あの人たち」じゃなくて「あいつら」なのもまたリアルだったなぁと。

数年間負の感情を抱えてきたからには、

そう簡単に考え方や性格って変えられる訳ではなくて。

弟が再び学校に通えるほど心身ともに元気になるまで時間を要するように、

ちょっとずつ、ちょっとずつ…変化していけたら良いですよね。

 

年齢も性別も職業もバラバラな人たちが、互いにぶつかり合って、自分の知らない世界を知る。

自分を理解してくれる嬉しさとか、刺激とか、やり甲斐とか…

いろんな"生きた感情"が味わえるから、学校ってあるんじゃないかな?という気もします。

柳田と丹波によるプリントでの文通(?)も、

全日制しかない学校に通っていた私からしたら中々物珍しくて、面白かったです。

全日制と定時制、どちらもある学校ならではの内容でした。

 

 

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海に眠るダイヤモンド 3話 感想|うーん…やっぱり現代パートっている?

 

 

あれ?またなの??と思っていた今夜の野球は、21時からBSでの放送に切り替えた模様。

先週のクレームを受けて改善したのか、ただ単に大会が違うだけなのか…まぁそれは置いといて。

 

初回はリナ(池田エライザ)で、2話は百合子(土屋太鳳)、そして今回は朝子(杉咲花)と、

現代パートのいづみ(宮本信子)が一体誰なのかを、毎回候補者を変えながら見せていますね。

私自身は、端島での物語に集中出来なくなってしまいそうな気がするので、

なるべく「誰が後のいづみになるのか?」というのは意識しないようにしているのですが…

うーん…まっさらな気持ちで見ていても、そういった"考察"の方に

視聴者を誘導した作りになっていると思えてならないんですね。

 

気のせいじゃないの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

「私の欲しかった人生って、こんなんだったかしら」といういづみの意味深な発言から

過去パートでの朝子のインタビューシーンへと場面転換したり。

桜の木を見上げる玲央(神木隆之介)といづみの2人を

鉄平と朝子の2人でオーバーラップさせて過去に飛んだり。

「山桜」という引っ掛かりのあるワードを入れたり(←これはリナに関連したシーンですが)。

あそこまで〈いづみ〉と〈端島の3人の女性〉を交互に重ねてきたら、

嫌でも「いづみの若い頃って〇〇なのかな?」って考えたくなるでしょう。

 

1話であんな熱意を込めた感想を書いておいて、気分屋にもほどがあるとは自覚していますし、

「そうそうそう!」と強く共感して下さったとある読者様にも悪いなぁと思っているんですけど…

正直言うと、個人的には初回がピークで、絶賛の声が増える世間とは真逆で、

回を重ねるごとに気乗りしなくなってきているんですよね。

何でしょう…主人公はおろか、どの主要人物も「物語を生きる登場人物」というよりかは、

まだまだ「端島で暮らす島民の1人」の域を出ていなくて、魅力的に感じにくいんです。

言い換えると、鉄平たちの人柄は何とな〜く見えても、人間性とか、生き様とかが見えてこない。

初回の後半の回想で、端島の人々の直向きさが誰かに踏みつけられてしまう悔しさ・憤りを

鉄平が感情的になって語っていたのが妙に頭に残っていて、

なぜ彼に、端島に対する想いがそんなに強くあるのかの理由を知りたくて

見ている所もあるんですけど…彼らの心の内が中々分からない。

 

なんで私が気乗りしないのかを考えるとすれば…

やっぱり、現代パートを少しだけ、しかも何度も時間軸を行き来させながら描いているのが

原因だと思われます。

そうする事によって、過去パートの話がゆくゆくは現代パートの話に繋がって、

先ほども書いた「誰が後のいづみになるの?」や

端島で何があって、今に至るの?」という見方になってしまう。

(前者はそうなってくると「端島の女性の象徴的な人物」なのかな?とは思いますが。)

現代パートは一切カットし、過去パートだけを描いていれば、

純粋に、彼らの今後はどうなるのか?と期待しながら見られたかもしれないのに。

 

で、一番困るのが…現代パートが「次が気になる」という気持ちにさせられない事なんですよね。

水だったり、今回では財力だったり、何かしら共通項は持たせた

内容にはなっているんですけど、

過去パートからの"歳月の経過"を感じさせる物語ではなく、

現代は現代で、完全に別物として物語が展開されているんです。

言ってしまえば、全く違う2つの話を同時に見せられている感じ。

それが興味を引くような物語だったら良かったんですが、

どこもかしこも謎だらけの、未だにふわふわした状態で進むので特に興味が持てず。

現代も過去も描くべき登場人物が多いし、設定も多いし…

どちらも中途半端に描いていて、取捨選択し切れていないんじゃないかという気がします。

 

本作への期待値は高かっただけに、いやそんなはずはない…そんなはずはない…と

思いながら見ていますが。

この心配が杞憂に終わる時は来るのでしょうか…。

 

 

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海に眠るダイヤモンド 3話 感想|うーん…やっぱり現代パートっている?

 

 

あれ?またなの??と思っていた今夜の野球は、21時からBSでの放送に切り替えた模様。

先週のクレームを受けて改善したのか、ただ単に大会が違うだけなのか…まぁそれは置いといて。

 

初回はリナ(池田エライザ)で、2話は百合子(土屋太鳳)、そして今回は朝子(杉咲花)と、

現代パートのいづみ(宮本信子)が一体誰なのかを、毎回候補者を変えながら見せていますね。

私自身は、端島での物語に集中出来なくなってしまいそうな気がするので、

なるべく「誰が後のいづみになるのか?」というのは意識しないようにしているのですが…

うーん…まっさらな気持ちで見ていても、そういった"考察"の方に

視聴者を誘導した作りになっていると思えてならないんですね。

 

気のせいじゃないの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

「私の欲しかった人生って、こんなんだったかしら」といういづみの意味深な発言から

過去パートでの朝子のインタビューシーンへと場面転換したり。

桜の木を見上げる玲央(神木隆之介)といづみの2人を

鉄平と朝子の2人でオーバーラップさせて過去に飛んだり。

「山桜」という引っ掛かりのあるワードを入れたり(←これはリナに関連したシーンですが)。

あそこまで〈いづみ〉と〈端島の3人の女性〉を交互に重ねてきたら、

嫌でも「いづみの若い頃って〇〇なのかな?」って考えたくなるでしょう。

 

1話であんな熱意を込めた感想を書いておいて、気分屋にもほどがあるとは自覚していますし、

「そうそうそう!」と強く共感して下さったとある読者様にも悪いなぁと思っているんですけど…

正直言うと、個人的には初回がピークで、絶賛の声が増える世間とは真逆で、

回を重ねるごとに気乗りしなくなってきているんですよね。

何でしょう…主人公はおろか、どの主要人物も「物語を生きる登場人物」というよりかは、

まだまだ「端島で暮らす島民の1人」の域を出ていなくて、魅力的に感じにくいんです。

言い換えると、鉄平たちの人柄は何とな〜く見えても、人間性とか、生き様とかが見えてこない。

初回の後半の回想で、端島の人々の直向きさが誰かに踏みつけられてしまう悔しさ・憤りを

鉄平が感情的になって語っていたのが妙に頭に残っていて、

なぜ彼に、端島に対する想いがそんなに強くあるのかの理由を知りたくて

見ている所もあるんですけど…彼らの心の内が中々分からない。

 

なんで私が気乗りしないのかを考えるとすれば…

やっぱり、現代パートを少しだけ、しかも何度も時間軸を行き来させながら描いているのが

原因だと思われます。

そうする事によって、過去パートの話がゆくゆくは現代パートの話に繋がって、

先ほども書いた「誰が後のいづみになるの?」や

端島で何があって、今に至るの?」という見方になってしまう。

(前者はそうなってくると「端島の女性の象徴的な人物」なのかな?とは思いますが。)

現代パートは一切カットし、過去パートだけを描いていれば、

純粋に、彼らの今後はどうなるのか?と期待しながら見られたかもしれないのに。

 

で、一番困るのが…現代パートが「次が気になる」という気持ちにさせられない事なんですよね。

水だったり、今回では財力だったり、何かしら共通項は持たせた

内容にはなっているんですけど、

過去パートからの"歳月の経過"を感じさせる物語ではなく、

現代は現代で、完全に別物として物語が展開されているんです。

言ってしまえば、全く違う2つの話を同時に見せられている感じ。

それが興味を引くような物語だったら良かったんですが、

どこもかしこも謎だらけの、未だにふわふわした状態で進むので特に興味が持てず。

現代も過去も描くべき登場人物が多いし、設定も多いし…

どちらも中途半端に描いていて、取捨選択し切れていないんじゃないかという気がします。

 

本作への期待値は高かっただけに、いやそんなはずはない…そんなはずはない…と

思いながら見ていますが。

この心配が杞憂に終わる時は来るのでしょうか…。

 

 

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3000万 6話 感想|感情が入り乱れっぱなしの佐々木家。カオス!

 

 

7話の放送が終わってしまったため、簡単感想で行きます(謝)

 

「♪いつだって 戻れるんだ」「♪何度だって やり直せるんだ」

あの頃、俺たち青春してたよな…と言いたくなるような若々しい曲調が流れているのに、

画面には仲間の薬物中毒の記事が映される。

で…今は義光(青木崇高)が絶望の道をどんどん歩み進めてしまい、

もう入り口に戻れない所まで来てしまっている。

縁のある人をまた目の前で失おうとしている奥島(野添義弘)を想うと…

冒頭から虚しい気持ちにさせられます。

 

今回は展開のほとんどが佐々木家で行われていました。

不安、焦燥感、隠蔽、衝突、空回り、自己保身、何とかしてあげたいという想い…

1軒の家の中で、多種多様の、数々の感情が入り乱れます。

 

この内容で何が面白いかって、同じ場所に集まっているにもかかわらず、

祐子(安達祐実)や義光が知らない、当事者にしか分からない出来事が

複数起こっているという所なんですよね。

特に、純一(味元耀大)とソラ(森田想)のやりとりなんかは、

2人だけの秘密になるんじゃないかなと…。

ソラが純一にかけた「ガキは悪ぶんなってこと」という言葉がガサツながらも妙に優しくて、

自分がこうして闇バイトに加担した事で、家族を壊してしまった後悔の念があるからこそ、

子供にまで辛い想いを負担させたくない…そんな人間味が垣間見えた瞬間でした。

あんな言葉をかけてあげるもんなんですね。彼女への印象が少し変わりました。

 

奥島の前で夫婦で揉めてしっちゃかめっちゃか。

その様子を階段から純一が見てしまい、追いかけた祐子が今の心境を吐露した事で、

以前の"親子"にちょっとだけでも戻れた気がした。

聞いてない!と怒るソラ。1階では義光がすっかり感傷に浸っている。

ごちゃごちゃした空気を一気に変えたのは、

宅配業者のフリをした長田(萩原護)からの脅迫の手紙でした。

カオスな状態から恐怖へとなだれ込む展開はまさしく劇的で、

ワンシチュエーションという事もあって、どこか演劇の要素も感じさせて

最後まで新鮮な感覚で見られました。

 

次回予告では、義光が警察署にいる?ようなカットも挟まれていましたね。

義光が自白してしまった以上、あとは逮捕されるのを待つのみだと思うんですが…

残り2話で何を描くつもりなんでしょう?

 

 

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宙わたる教室 5話 感想|"好き"を持つと人は強くなれる

 

 

科学部員が4人になり、これでいよいよ学会発表へ!…という事で、

今回からは大会に向けての部活動を中心とした話になるのかな?と思っていたので、

「夢中になっている様子」に心惹かれる立場のキャラクターを

まだ描いてくれるのは嬉しいですね。

楽しそうだな…綺麗だな…と徐々に気になり出す様子を、

余計な演出を入れず、表情で魅せる形で率直に描いてくれる。

本作の好きな所の1つなんですよねぇ。

 

麻衣(紺野彩夏)が、学会発表のエントリーを拒否され

諦めかけていたみんなに投げかけた言葉も、エネルギーに満ち溢れていて素敵でしたね。

彼女が大事に育てている娘からいつも元気をもらい、

店を持ちたいという夢を叶えるためにバイトと学業の両立で奮闘しているように、

柳田(小林虎之介)も、アンジェラ(ガウ)も、佳純(伊東蒼)も、長嶺(イッセー尾形)も、

科学部での活動で、いつしか忘れかけていた好奇心や向学心を取り戻し、

積極的に動けるようになった。

藤竹(窪田正孝)だって、あの組織に就いていれば将来有望であっただろう研究者から

定時制の教師になる道を選び、科学部で新たな目標を達成しようとしている。

根本的には、"好き"を持つと人は強くなれる…を

描いているんじゃないかな?という気がします。

 

今時風に言えば、「推し活」にも当てはまるかもしれません。

推したい人・物がいる(ある)から辛い仕事や勉強も頑張れるし、

休みの日にコンサートやイベントなどで実際に推し活を満喫すると、明日からの活力にも繋がる。

彼らを見ていると、それに近いとも思えます。

特に今回、その例が顕著だったのは佳純で、以前だったら病気や家庭環境もあって

どうせ…と諦めていたのが、自分の考えを勇気を出して話せるようになりました。

一回小さく頷いてから、「(学会発表を)やってみたいです…」とみんなに告白したくだりも、

彼女が科学と出会えて良かった…と、感慨深い気持ちにさせられました。

 

終盤で、麻衣も藤竹に「庄司さんもどうです?科学部、一緒にやりませんか」と

誘われるのですが、今はやらなきゃ行けない事がいっぱいあるし、

恵麻(曽根田あすな)とこれからもずっと一緒に生きていきたいから…と言って

断りを入れたんですね。

学校を舞台にしたドラマであるあるの、

主人公(=先生)との関わりを通して、心境が変わった生徒が1人ずつ仲間入りしていく…

という展開にはしない。ここも良い捻りでした。

この展開をとった事で、部員たちが「この先生だから、ついて行きたい」のではなく、

「この先生がきっかけで科学を好きになったから、もっと科学に触れてみたい」

人々であるという、それぞれの意思が改めて明確に示されたようにも思います。

 

いつも部員たちが熱心に取り組む様子を後ろから微笑んで見守り、

科学に興味を持ってくれる人が増える嬉しさ・喜びを目の奥に秘めながら

柔和でクレバーな佇まいを見せる藤竹が、

定時制高校は前例がないからエントリー出来ないと知った時に

感情を荒げたシーンは衝撃的でしたね。

科学部のネックとなる人物が、新しく委員長に就任された

石神(高島礼子)である事が分かりました。

研究所を辞めた理由もこの人物が関係しているんでしょうし、

今後どう関わっていくのか、彼の過去がどんなものなのかも気になりますね。

 

 

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嘘解きレトリック 5話 感想|慣習を守る義務感からの解放

 

 

ミステリーを前後編にすると、大抵は「これなら別に1話完結型でも良くない?」と

言いたくなるものが多いんですが、

本作の場合は前後編にしたのも納得の行く、工夫を凝らした構成になっていました。

 

後編に入る時に、冒頭に前編のおさらいを入れる事はよくありますが、

感心させられたのは、放送開始8分程度で左右馬(鈴鹿央士)の推理まで描いてみせた所。

前回の要点を踏まえつつ、鹿乃子(松本穂香)の能力のお陰もあって、

昨日のご飯を食べたかどうかを聞く形で、今そこにいる品子(片岡凛)は

昨日会った品子とは別人であると確定した。

そうして辿り着いた推理は…「品子さんは3人いたんだ」。

早い段階で提示する事で、果たして、左右馬の推理は当たっているのか?

もし本当に3人以上いたとするなら、イネ(松浦りょう)にあの時人形を品子だと

勘違いさせるまでのカラクリは?など、残された時間で真相が丁寧に描かれて、

視聴者にとっても、彼らと一緒に"答え合わせ"が出来るんですね。

 

劇的な展開を作ろうとするがあまり、派生した事件やサブエピソードなどで

物語を複雑に仕立てたり、情報の小出しや後出しジャンケンで引っ張ったりと、

解決に至っても消化不良感が残るミステリーやサスペンスも散見されただけに、

これはよく出来た展開だったな…と思わされました。

原作があるとは言え、漫画だと恐らく数話分にも及ぶ内容を前編・後編で分けて、

どれを削ってどこまで収めるか…がきちんと整理整頓されていたのは、

脚本力あってこそだったと思います。

 

横溝正史ミステリーに出てきそうな人形屋敷の話という事で、

昭和初期の下町を舞台に、町の人々を巻き込みながらの人情噺の印象が強かった

本作の今までの作風とはかけ離れてしまうのではないか?と少し不安でもあったんですが、

最終的には、ありのままの自分でいさせてくれる人と出会って逞しさが増した鹿乃子が、

"自分"を殺して生きている品子たちの心を救い出し、

品子たちもまた、たまたま聞いた「自分が正しいと思う方向に動く」という言葉をきっかけに

頑なに守り続けてきた慣習から解放されよう・変わろうとするという、

ほっこり温かいストーリーへと着地。

 

もうこの先も大丈夫だろう…と、今後の展開にも期待したくなった前後編でした。

雅(北乃きい)のキャラクターも好きだったなぁ。

最初は、人の懐にグイグイ入り込む系の人なのかな?と思いきや、

鹿乃子が何か特別な力を持っている事は何となく分かっていそうなものの、

追求はせず、彼女の想いを尊重してくれる優しい人でしたね。

寺山刑事(正名僕蔵)の頓珍漢なボケと、

キビキビツッコむ雅の掛け合いもテンポ良く、楽しめました。

あのやりとりが1話限りなのは勿体ないような…(笑)

 

 

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