2024年秋ドラマ-3000万一覧

3000万 8話(最終回) 感想|祐子がUターンして向かった先は…

 

 

どんな終わり方になるのか、最後まで読めない面白さがありました。

ラストシーンで、祐子(安達祐実)がUターンをしてどこに向かったのかは

明確に描かれませんでしたが、その曖昧さも含めて秀逸な最終回でした。

 

赤信号で止まっている間、どの道を進もうか葛藤する祐子の様子を見て、

初回の台詞も信号が絡んでいた事を思い出しました。

祐子が犯罪行為に手を染めるきっかけとなったのは、

橋本(工藤遥)との以下の会話だったのです。※個人的につけているメモから抜粋

橋本「めっちゃ急いでる時に、車1台も通ってないのに、

   青信号になるまで歩道渡るの待ちます?」

祐子「ああ、それは…」

橋本「結局、バレなきゃ良いんですよ」

祐子や義光(青木崇高)だけでなく、ソラ(森田想)や長田(萩原護)、

そしてボス・悦子(清水美砂)など、闇バイトや犯罪に加担している人のほとんどは、

ぱっと見、犯罪とは縁のなさそうなごく普通の人ばかり。

そう考えると…本作は、生きていると誰しもが経験した事があるであろう

「ちょっとくらいズルしたって良いよね」という出来心が招いた惨劇

終始描き続けた作品だったと思います。

 

登場人物が"ぱっと見普通"に描かれているからこそ、

視聴者の想像に委ねるようなラストシーンも、意味のあるものになっていた気がします。

祐子があの後、警察署に自首しにいったのか、

池で遺体が上がってきたか確認してから、

改めて純一(味元耀大)に全てを打ち明けるために一旦帰宅したのか、

それとも、誰も知らない場所へと逃げていったのかは分かりません。

それは、「もしあなたが祐子ならどうしますか?」という視聴者への問いかけでもありました。

 

ちなみに…祐子目線で見るならば、彼女は自首しに行っただろうなと信じております。

信号が赤から青になっても車を止めたままで、視線が少し下に向いていたのが

ゆっくり上がってきた所で再び赤。

声が震えており、再び青になった所で意を決したようにUターンをした後…赤信号に切り替わる。

「赤信号=自分の犯罪行為にストップをかける」という意味で、

あれが彼女の出した答えに見えました。

このシーンの安達祐実さんの表情には、とんでもなく痺れましたねぇ…。

不安定さと、それを乗り越えた力強さと、美しさと…様々な感情を滲ませる

演技をじっくり見られただけでも、最後まで見続けてきた甲斐があったと思わされました。

贅沢な数秒間でした。

 

本作のもう1つの見所だと思っている駆け引きのシーンも、

祐子vs悦子、野崎(愛希れいか)vs坂本(木原勝利)、野崎vs悦子と3パターンあり、

かなり満足感を覚えました。

1つ目は…あんな人がボスなの?と思わずソラに確認してしまうほどの

どこにでもいそうなおばちゃんなんですが、

祐子と対話していくうちに徐々に本性を現してくるのです。

静かなトーンで、ややチャーミングさも持ち合わせた声で話しかけてくるんですが、

まるで祐子の心を見透かしているかのような言葉の連続だったのが不気味でした。

で、2つ目と3つ目は…「何言ってんの?組織なんてどこもそんなもんでしょ?」

「エンドレス…それはこちらも同じです。追いかけ続けるだけですから。」

誰が相手でも怯まず正論をぶつける野崎が、本当に頼もしくて。

以前の回では泣き落とし作戦も何なく取り入れていて、

さて、今度はどう答えて相手の攻撃を交わすんだろうか?と期待していたんですよね。

 

奥島(野添義弘)が闇バイトの関係者を車でしぶとく探すワンカットも、

昭和の叩き上げ刑事みたいで渋かっこ良かった…というのも書き残しておきます。

今思えば、役者さんと役の親和性の高さも抜群でしたよね。本作って。

 

何となく分かる部分もありつつも、

なんでそんな方向に行っちゃうんだ!とハラハラしながら見ていたので、

「楽しい」よりも「苦しい」が先にくる作品ではあったんですけど(笑)

ただ毎回、最初か最後にかかるメインテーマが実にダンジョンっぽくて、

どんどん深みにハマってしまう祐子たちの状況とリンクしていて、

どんな展開が待ち受けているのかと、早く先が見たい衝動にいつも駆られていたのは確かです。

完走した今は、やっと解放された…という安堵の気持ちが強いですw

海外ドラマの手法を参考にして新たに立ち上げられた

「WDRプロジェクト」第1弾の作品でしたが、ドラマを発展させていく上で、

好調なスタートを切れたのではないでしょうか。

 

PS. 土曜日のドラマだからというのを言い訳にして、

結局、最後まで1週間遅れの投稿となってしまいましたが…(汗)

果たして、本作の感想にお気づきになった読者様はどれくらいいらっしゃるのか。

1話分でも読んで下さっていた方は、本当にありがとうございますm(_ _)m

 

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3000万 7話 感想|ソラたちによる最後の悪あがき

 

 

前回で流れた7話の予告で、

義光(青木崇高)が奥島(野添義弘)に思いっきりビンタされるシーン。

家族ぐるみの付き合いだった2人なのに、一体何を言ったらあんな事になってしまうんだ?

と気になっていた訳ですが…

まぁ〜そらそうだよ…と言いたくなる発言でしたね。

奥島さんとの関係もあるから、今回の事は見逃してもらえるんじゃないかとか、

自分はソラ(森田想)から大金を盗んだだけなのと、

祐子(安達祐実)のように闇バイトに直接関わってはいないから

刑務所行きは免れるんじゃないかとか。

何度も言うし思うけど、どこまでも楽観主義ですよね(苦笑)

 

…でも、野崎(愛希れいか)の誘導があっても「祐子がやりました」とは頑なにこぼさず、

責任転嫁しなかった所はちょっと見直しはしました。

こうすると決めたら、意外と頑固な人らしい。

自分では知らない事が多過ぎるから答えられなかったと言えば、それまでなんですがw

 

一方で…祐子ですよ。

闇バイト(強盗幇助)も殺人も虚偽罪も公務執行妨害も…

いろんな悪事を働いてきた張本人こそ罪を認めなければならないんですけど、

罪を認めているからなおさら、逃げたいと思ってしまうんでしょうね。

「間違いを消したいのに、やり方が分からない。お母さんには分かる?」

純一(味元耀大)のこの何気ない言葉に、うっ…となりました。

自分が闇バイトに関わっていた記録を消したいから、ソラの作戦にも乗る。

彼女もまた"元の生活"に戻ろうと必死で、模索している最中。

キッパリ見切りをつけて自首する事が、純一のためになると思うんですが…

まだそこには気づけていないんですね。

 

劇中の「夢の中へ」も、聞いていると虚しくなります。

本作の選曲って本当に絶妙で、画面の中では今にも胸が苦しくなってしまいそうな

出来事が繰り広げられている、状況が描かれているのに対して、

その時に流れている曲は良い意味で、なんでこのタイミングで??と思えるくらい

場面と全く釣り合っていなくて。

だからこそ、ポジティブだとか、希望を見出すような歌詞を聞いていて、

どうして道を踏み外してしまったんだ…という祐子や義光を情けなく思う気持ちがより増して、

物語にグッと惹きつけられてしまうんですよね。

今回では、特に「♪はいつくばって はいつくばって いったい何を探しているのか」

「♪まだまだ探す気ですか 夢の中へ夢の中へ 行ってみたいと思いませんか」が、

祐子に坂本、ソラによる悪あがきや葛藤とリンクしているように聞こえました…。

 

次回でいよいよ…いや、やっと?最終回。

父が帰ってきて、これで元通りだと喜んでいる純一にとってはかなり辛いですが。

2人(特に祐子)には数々の罪を償ってもらうのはもちろん、

闇バイトを扱った以上は、「バレなきゃ影で何やっても良い」世の中になりつつある現状を

しっかり否定した結末であって欲しいです。

 

 

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3000万 6話 感想|感情が入り乱れっぱなしの佐々木家。カオス!

 

 

7話の放送が終わってしまったため、簡単感想で行きます(謝)

 

「♪いつだって 戻れるんだ」「♪何度だって やり直せるんだ」

あの頃、俺たち青春してたよな…と言いたくなるような若々しい曲調が流れているのに、

画面には仲間の薬物中毒の記事が映される。

で…今は義光(青木崇高)が絶望の道をどんどん歩み進めてしまい、

もう入り口に戻れない所まで来てしまっている。

縁のある人をまた目の前で失おうとしている奥島(野添義弘)を想うと…

冒頭から虚しい気持ちにさせられます。

 

今回は展開のほとんどが佐々木家で行われていました。

不安、焦燥感、隠蔽、衝突、空回り、自己保身、何とかしてあげたいという想い…

1軒の家の中で、多種多様の、数々の感情が入り乱れます。

 

この内容で何が面白いかって、同じ場所に集まっているにもかかわらず、

祐子(安達祐実)や義光が知らない、当事者にしか分からない出来事が

複数起こっているという所なんですよね。

特に、純一(味元耀大)とソラ(森田想)のやりとりなんかは、

2人だけの秘密になるんじゃないかなと…。

ソラが純一にかけた「ガキは悪ぶんなってこと」という言葉がガサツながらも妙に優しくて、

自分がこうして闇バイトに加担した事で、家族を壊してしまった後悔の念があるからこそ、

子供にまで辛い想いを負担させたくない…そんな人間味が垣間見えた瞬間でした。

あんな言葉をかけてあげるもんなんですね。彼女への印象が少し変わりました。

 

奥島の前で夫婦で揉めてしっちゃかめっちゃか。

その様子を階段から純一が見てしまい、追いかけた祐子が今の心境を吐露した事で、

以前の"親子"にちょっとだけでも戻れた気がした。

聞いてない!と怒るソラ。1階では義光がすっかり感傷に浸っている。

ごちゃごちゃした空気を一気に変えたのは、

宅配業者のフリをした長田(萩原護)からの脅迫の手紙でした。

カオスな状態から恐怖へとなだれ込む展開はまさしく劇的で、

ワンシチュエーションという事もあって、どこか演劇の要素も感じさせて

最後まで新鮮な感覚で見られました。

 

次回予告では、義光が警察署にいる?ようなカットも挟まれていましたね。

義光が自白してしまった以上、あとは逮捕されるのを待つのみだと思うんですが…

残り2話で何を描くつもりなんでしょう?

 

 

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3000万 5話 感想|どんどん泥沼にハマっていく…

 

 

下手したら闇バイトの人たちと同じになってしまうと思いながら見ていた前半からの今回…

祐子(安達祐実)もとうとう、れっきとした"犯罪者"になってしまいました。

 

闇バイトの現場があそこまでじっくり描かれるのって、中々珍しいのではないでしょうか。

祐子が行ったのは、タタキ=強盗の情報集めで…

そこで驚いたのは、傍から見ると到底犯罪者には思えない、

ごく普通の見た目をした人たちばかりが電話していたという事だったんですね。

外で動く坂本(木原勝利)や蒲池(加治将樹)など、

闇バイト関係者の中にはいかにも悪さをしそうな風貌の人もいるんですが、

「犯罪者」と言えば全身黒づくめで…黒い手袋をして…

帽子とマスクをして…っていうのはもう古くて(この例も典型的ではあるんですが(汗))、

祐子がお金欲しさに片足を突っ込んでしまったように、

それぞれ何かしらの苦しい事情があって

いつの間にかズルズル抜け出せなくなってしまった人たちの方が

圧倒的に多いんだろうと考えさせられる光景でした。

現実世界でも実際に事件が起こっているだけに、あまりの生々しい描写に

恐怖どころか胸が痛くなりました…。

 

胸が痛くなったと言えば、ショッピングモールで偶然再会した

橋本(工藤遥)とのエピソードも。

今思えば佐々木さんと話すの結構好きだったと言ってくれている橋本に対して、

さっき撮った写真をやっぱり消して欲しいと切羽詰まった表情でお願いする祐子の様子が…

ああ…もう"あの頃"には戻れない所まで来てしまったのだという

現実を突きつけられたようでしたね。

橋本のいる世界と、祐子のいる世界とで自ら分断しに行ったとも言えます。

今の祐子は、自分が闇バイトに関わっているという事実を何とか隠したくて必死で、

話が全然噛み合っていません。それが悲しいのです。

彼女の心遣いに気づける・応えられるかどうかが、

泥沼にハマらない最後のチャンスだったかもしれないのに。

橋本の立場を思うと、切なかったです…。

 

それにしても、夫婦はま〜た危ない道を走ってますね。

そっちの方に引き摺り込むのって、いっつも義光(青木崇高)なんですよね(苦笑)

純一(味元耀大)のあの失望した顔を目の当たりにしたはずなのに、

坂本が家にも上がり込んできたのに、息子が巻き込まれて攫われるなんて発想が

全く頭にないのが不思議です。

小学生でまだまだ自立出来る年齢ではないのを自覚しているからか、

今でこそ大人しく親と一緒の生活を送っていますが、

両親が捕まったとしても終わりという訳にはいかず、将来が心配でたまりません…。

 

 

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3000万 4話 感想|信頼関係が崩壊する瞬間を見た。

 

 

本作を見てきて、自首するなら今だ。もうここで自首した方が良いと何度思った事か…。

免許証のコピーを車に置きっぱなしという爪の甘さで坂本(木原勝利)に目をつけられ、

ソラ(森田想)が仲間に殴られるのを目の当たりにし連れ去られる悪夢のシーンで、

闇バイトが絡み出した以上は、息子が危険な目に遭うかもしれないから

良い加減このタイミングで…と今回だって思ったけれども、時すでに遅しでした。

野崎(愛希れいか)の質問に答えたあのラストはまさしく、

純一(味元耀大)が親に失望する瞬間そのものでしたよ。

自分が大金の入ったバッグを持ち出してきて、犯罪に関与してしまった事に怯えて、

「返した」って知ったら胸のつかえが取れたように安心して、

親が頑張って稼いで買ってくれた(と思っていた)恩返しにと張り切っていたのに…。

ドアを開けて親を睨みつける純一の目は、悲しみを優に通り越して、

嘘をつかれた恨み・憎しみ・絶望…負の感情が滲みまくっていて、見ていて苦しかったです。

 

ソラが大金を抱えた理由も判明しましたね。

以前、祖母から奪ったお金を返すために集めたそうですが、

そのせいで祖母が命を絶った今、母親とは絶縁状態になってしまったと。

「お金は信用関係を失くしやすい」とはよく言ったもので、

2つのエピソードを通してまざまざと痛感させられます。

 

義光(青木崇高)が音楽を諦めきれないのは、あの事情を聞いてしまったら分かるけれども、

せめて自作する傍ら仕事して欲しいですし。

祐子(安達祐実)は祐子で、台風の日に家の近くの川を見に行くような感覚で

なんで蒲池(加治将樹)が浮かんでくるかもしれない湖に行っちゃうかなぁ…(汗)

と、今回も夫婦にはツッコミまくり。

そして、次回予告を見る限り、またヤバい方向に進む感じじゃないですか。

「ボスを見つけられれば捕まえてもらえるかもしれない」

…え?その日まで闇バイトを手伝ってどうにか逃れようって事???

何とかなる、何とかなるといつまでも根拠のない自信をつけていますが、

命が助かる可能性だってないのに。

蒲池にやってしまった事が、自分にも返ってきそうな気さえします。

 

佐々木家、ソラの家庭、刑事2人、闇バイト…など複数のエピソードを展開する形で

それぞれくすぶっていた"静"の前半から、

とある刑事のファインプレー、そして、闇バイトの大学生・長田(萩原護)が

免許証のコピーを見つけた事がきっかけで一気に物語が進展し、

佐々木家が完全に崩壊するまでを描いた"動"の後半。

今回の緩急のつけ方は凄まじかったですね。

ソラが坂本に襲われた時、びっくりし過ぎて思わず声が出ちゃいました。

 

ここまで4話。次回から後半戦に突入です。

 

 

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3000万 3話 感想|旦那があまりにも能天気すぎて…w

 

 

ああ、これはやっちゃうな。

ソラ(森田想)との湖での殺人事件に、純一(味元耀大)への隠し事に、

お金を少し勝手に使ってしまっている件にと

祐子(安達祐実)は彼女に弱みを何個も握られているから、

それを良い事にアゴで使ってくる彼女を

衝動的にやってしまうラストが来るんじゃないかな…と途中まで予想しながら見ていたんですが、

予想とは斜め上で、かなりいや〜な結末になりましたね。

 

あの秘密を共にしている2人だからなのか、

おそらく考えに耽りやすい深夜の時間というのもあってか

少し心を打ち解け合う関係性になるのはちょっと意外に思いましたが、

まぁ……やっぱり「持ち主」なので。大金を取り戻して逃げてしまうのも無理はないよなと。

勝手に使われている上に、前回で一緒に逃げた時に持っていた黒い鞄の中身が

実は義光(青木崇高)のライブチケットで騙された経験がある。

隠しておいた倉庫で中身開けて、嗅いでいる所なんか見たらね…

そりゃあ恨みたくもなりますよ(汗)

 

今回は義光の能天気っぷりが一際増していて、

これは「こういう人いるよね〜」と思わせる演技が自然体で上手いという事になるんですが、

ほんっとダメだこりゃ…と呆れ笑いする頻度も多かったです。

もうね…冒頭の、祐子とソラが緊迫している様子の裏で

楽観的な曲調の歌を歌っているシーンでガクッとさせられましたもん(笑)

その後も、俺は知りませんよ〜と言わんばかりにギターを弾き続けるし、任せっきりだし。

妻の事情を知らないにしても、妻の些細な変化に気づけず

新しいフライパンを買ってあげるという間の悪さ。

またミュージシャンに戻りたい。ピアノはローン組んで何とかしよう。←いや働け!

と呑気に言えるのは大金で気が大きくなっているからなんですよね。

何やってんだ…とツッコミつつも、現実逃避して「何とかなる」と思い込みたい心理とか、

面倒臭い事から免れたいという気持ちには

決して心当たりがない訳ではないので、強くは責められないのです(苦笑)

 

ピアノを買ってもらえて、家に届いて

嬉しそうに弾いている息子で終わりなんて…なんと残酷なラストでしょう。

あんなにも綺麗で美しい音色なのに、

夫婦はそれとは真逆の汚い世界にどっぷりと嵌まり込んでしまっている。

あの家って防音機能は備わっているんでしょうか?

グランドピアノとなると音もかなり響くと思うので、既に目をつけている警察もそうですが、

近隣の人たちにもじわじわ怪しまれそうです…。

調律師に直してもらったら、まだ怪しまれなかったかもしれないのに。

 

同局の「宙わたる教室」も本作も、先が見たいと思わせる魅力が詰まっている作品なんですけど、

ベクトルが全然違うんですよね。

前者は生徒1人ずつの成長が垣間見えて、科学部のメンバーが全員揃ったら

どんな"夢"を見せてもらえるんだろうかと期待を寄せたくなるのですが、

後者は「怖いもの見たさ」な感覚で、

バッドエンドになるのは分かりつつも、過程が気になってハラハラドキドキ(笑)

次回も楽しみです…。

 

 

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3000万 2話 感想|逮捕への道まっしぐらですね…(汗)

 

 

朝からシャインマスカットが食卓に並び、優雅にコーヒーを入れ、

目玉焼きを準備しながら笑顔を見せる夫婦。

大金が手元にあってからの変化が分かりやすいったらありゃしなくて、

冒頭からソワソワします(汗)

 

でも、ぱっと見は絵に描いたような理想の朝食風景でも、

実際はフライパンがもう古いがために、目玉焼きがこびりついてしまい

中々取れないというアンバランスさが、

夫婦の現状を表しているようで、ちょっと皮肉が効いていてニヤッともさせられますね。

 

ソラ(森田想)の意識が戻り、記憶喪失でもなかったと分かってから焦り出す夫婦。

彼女の状態はどうなっているのか、自分たちの顔を覚えているのかを確認するために

ふとした思いつきで彼女のいる病室にやって来て、強気の態度に出てみるものの、

いざ本人が顔を出すと殺気に怯んで何も言えずに帰ってしまうし。

何とかして自分たちが犯罪者だとバレず、上手く収められないかと考えた咄嗟の作戦で

病院で偽騒動を起こし警察の目をくらませてみるけれども、

防犯カメラで確認したらすぐに不審者扱いされて、夫婦だと特定されるのも時間の問題でしょう。

(病院を扱ったドラマあるあるの「この病院、防犯カメラが

機能していないんじゃないか問題」は、本作では通用しないと思いたい…w)

やり口は闇バイトの人と同じようなもんなんですけど、彼らの場合、素人ですからね。

基本、行き当たりばったりなんですよ。

自分たちでは何とか上手く誤魔化せている、やっていけてると思い込んでいるつもりでも、

三者からしたら穴だらけなので、恐ろしくて見てられないのです(汗)

 

で、終いには…とうとう殺人を犯しちゃった。

「最悪の事は覚悟しておかなくちゃ!」

ソラの喝が、まさしくその通り過ぎてね…(苦笑)

怪しい人間から奪った大金を所持するのなら、それなりの人生が待ち構えているもんです。

いや〜…まぁ、蒲池(加治将樹)は亡くなったんでしょうけど、

凶暴なキャラだっただけに、ブクブク泡を立てて這い上がってくる図が想像出来てしまって…w

そのうち、遺体で見つかると思いますし、

今回の件で、2人を襲う悪夢に拍車がかかるんじゃないかという気がします。

 

都合の良さは多少あったものの、

前回に引き続き、ハイスピードな展開で見入ってしまいます。

やっぱり、NHKの放送でCMがない事が功を奏してますね。

ハッピーエンドになる確率は1%もないかな…。

 

 

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3000万 1話 感想|お金は人をハイにする

 

 

お…面白かった〜!

白線の真ん中まではみ出して駐車している、危なっかしさ漂う冒頭のシーンから、

5分くらいでもう本題に入るのも掴みとしては抜群でしたし、

数話分の内容を1話で展開するもんですから、

最後までドキドキしながらあっという間に見られました。

 

三者から見たら「いやいやなんで嘘つくの」「早くお金返そうよ」と

ツッコミたくもなってしまうんですけど、

夫婦の気持ちもちょっと理解出来てしまう自分がいたんですよね。

例えば、義光(青木崇高)が結局お金を警察署に渡せられず、

家に持ち帰ってきて息子・純一(味元耀大)に嘘をつくくだりなんかは、

なんでそこで嘘ついちゃうの…

っていうか、息子も一緒に行って自ら警察に謝った方が

罪が軽くなったかもしれないのに…と思いつつ、

同時に、あの時を思い出させてトラウマになるのを防ぐ、息子のためでもあるんだろう

というのは察せられますし。

警察が家に押しかけてきて、報告出来るチャンスを完全に逃した祐子(安達祐実)も、

あ〜あ…と思いつつ、自分は捕まりたくないからと

自己保身に走ってしまう彼女の心理も分かってしまうのです。

 

根拠のない「自分は大丈夫」という自信がついてしまうのは、手元に大金があるから。

3000万という数字は絶妙で、非現実的ではあるけど億以上の並外れたものではなくて、

あったら嬉しい、家計においても助かる金額なんですよね。

だからこそ、2人は得たチャンスを失いたくなくなってしまう。

嘘に嘘を重ねてしまっている罪悪感に、

この大金を返して面倒事から逃れたい理性的な自分と

大金に手を染めて楽に過ごしたい本能的な自分とで葛藤しているWのストレスで、

ロールケーキを貪り食べる裕子の姿が印象に残りました。

 

かつての栄光もなくなり自虐的に生きている義光と、

言いたい事をはっきり言えず、理不尽な日々に慣れようとしていた祐子が

大金と出会って一転、弾け散らかしているロック調の音楽とともに

表情が生き生きとし出すラストも、

お金は人を狂わせるというのを突きつけられたようで恐怖さえ感じましたね…。

 

本作は、海外では一般的なWDRプロジェクトという、

複数の脚本家が集まって、役割分担をしながら共同執筆する手法をとっています。

初回はスピーディに展開していきましたが、この枠では珍しく、全8話と長めです。

なので、そうなってくると、新キャラ(事件関係者)の登場や新たな事件・騒動の勃発、

あとは新事実と、話をあちこちで膨らませる可能性は当然ある訳で…

本作が最終的に面白いと感じられるかどうかは、

作風に慣れてきた5話以降にかかっている気がします。

 

とにかく初回は、期待して良かった…と思える出来でした。

次回以降も今回のような、人間の愚かさや狡さを突きつけ、

ハッとさせられる内容が続いていく事を期待します!

 

 

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