2025年冬ドラマ-御上先生一覧

御上先生 1話 感想|学園ドラマではない…というのは分かる。

 

 

なんか凄いものを作ろうとしているな…というのが第一の感想。

冒頭から間抜けな事を書きましたが(笑)

クラスの中心にいるようなポジションで、要注意人物と言われている

神崎(奥平大兼)を落とす展開を、物語後半ではなく初回でいきなり持ってきた辺り、

本作は回を重ねるごとに1人ずつ味方を増やしていくようなよくある学園ドラマではなく、

あくまでも学校を巻き込んだ教育改革ドラマなのかもしれないというのは

感じ取れたんですよね。

 

でも、面白かったかと聞かれたら、そうはっきりとは言い切れないんです。

決してつまらない訳ではないんです。

なんでこんなに曖昧なのかを考えると、主人公がわざわざ教師を希望し、

教師として生徒と関わろうとする目的がよく分からず、

御上(松坂桃李)というキャラクターがぼんやりして見えたからなんだと思います。

 

いや、公式サイトの作品概要を読んだ上で視聴すれば、

教育制度を変えるためには、まずは学校からだと計画しているんだろう…などと

好意的に推測は出来るんですけど、

初回を見た限りだと、目的のみならず信念や背景まで"謎"を匂わせているので、

「何となく凄そうな人」「社会についていろいろ考えてそうな人」止まり

終わってしまっているんですよね。

要は、彼に関する情報が少な過ぎるんです。

 

そう感じてしまったのには1話の内容構成にも理由があると思っていて、

1つは、ただの学園ドラマではないという旨を伝えるためなのか

やや説明臭くて堅苦しい台詞が多く、結果的に物語への集中力を削ぐ原因に繋がっている事。

もう1つは、今回メインの神崎だけでなく、

今後出番があるであろう保健室の常連の生徒とロング髪の生徒、

学校では生徒の顔色を伺い、家では家族の顔色を伺う窮屈な想いをしている是枝(吉岡里帆)、

思惑がありそうな塚田(及川光博)と槙野(岡田将生)、

国家公務員試験に落ち官僚になれなかった苦い過去がある溝端(迫田孝也)、

理事長の古代(北村一輝)、そして不倫騒動で教師を辞職している冴島(常磐貴子)など、

訳あり事情を抱える登場人物が多いがために群像劇化しており、話が散漫としかけている事。

後者に関しては、問題が山積みなのだと捉えておきますが…

この2つも足を引っ張っているんじゃないかという気がしました。

 

ただ、今の所見ている今期のドラマの中では一番、次の展開が気になったのは確かです。

分からない事だらけですからね(苦笑)

また、日曜劇場らしくないという声もお見かけしましたが、

個人的には、上司の企みで左遷された主人公が逆襲を試みる設定は「半沢直樹」で、

目の前の物事ではなくそうさせた社会に疑問を抱き始めている所は「アンチヒーロー」、

敵か味方か分からないという台詞からは「VIVANT」と、

日曜劇場のヒット作を踏まえた上で、新境地を開こうとしているようにも思えます。

 

まぁ、何にせよ…予告映像にあった「ぶっ壊す」というワードから、

過激な作風にならないかとハラハラしていた分、

意外としっとり、シリアス寄りに作られていたのには安心しましたね。

そして、先ほど御上のキャラクターが…とは書きましたが、

終盤、「なんでそんなに俺に構うの?」と言った神崎を

真っ直ぐ見つめる彼の目には、顔の片側が影になっていたのもあって

じわじわ狂気を感じさせられました。

早く御上先生の"本気"を見たいですよ。

群像劇が強まらないかどうかが最大の不安要素です。

 

日曜日は他にも候補作品があり、どっちも感想を書くとなると

片方が1週間遅れになりかねないので(というかもう遅れているので)

早く決めたかったんですが…次回の内容を見て考えたいと思います。

 

 

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