1週間以上(※2話放送後)遅れてしまったので上げるかどうか迷いましたが、
有言実行するため、初回の感想だけでも書かせていただきました。ではでは…
(↑あ、ここで言うのもなんですが、日10は2話分まとめてか、2話からになります…)
起業家募集のチラシを見て、新事業立ち上げに興味のあった若者が南相馬市に移住し、
最初は住民たちと折りが合わないものの、かつて"好き"に一直線だった童心を取り戻しながら
南相馬市の伝統を徐々に学んでいく…。
話の流れはざっとこんな感じかな。
実在する12人の移住者へのインタビューを元に作られたドラマです。
福島県に縁もなければ、歴史も伝統もよく知らない人が、
代々渡って住んでいる人も多いであろう町に住み始めれば
衝突や葛藤が生まれるのはそう珍しくもない訳で、
住民側が頑固者ばっかりだったら嫌だな…
それだとありきたりな展開だよな…と思っていたのですが。
主人公・優神(佐藤大樹)と同世代で、しかも、彼の提案に反対していた
牛来(オクイシュージ)の娘だという鈴木(日下玉巳)が
近くにいてくれた事がありがたかったですし、
牛来自身も、目の前の事に直向きに挑戦しようとしている人は馬鹿にはせず、
ついついサポートしてしまう世話焼きな部分をチラつかせていたお陰で、
最終的にそれぞれの関係性を微笑ましく見られました。
牛来の「(野馬追は)1000年以上、続いてるんだよ」という言葉には重みがあり、
何事も最後まで成し遂げられない人生を送ってきた優神にとっては
図星だったのかもしれませんが、理由を並べて中々すぐ行動に移せない私からしたら
彼のフットワークの軽さは羨ましかったんですよね。
きっと、彼みたいな人が町おこしのきっかけになるんだろうなぁとも思います。
実際…私の親の実家も、(高齢者が多かった事から)昔は交通機関周辺も案内所も
寂れている感じがしたんですけど、
去年の夏に久々に遊びに行ったら、若者の観光客もよく見かけましたし、
地元の食材を使ったレストランやパン屋などの新しい店が増えていて
活気が戻って来ていましたから。
町おこしのきっかけが決して若者世代にあるとは限らないですが、
やっぱり、新たな意見も取り入れてみる事が"その町らしさ"の持続にも
繋がってくるんだろうと、見ながらしみじみ考えさせられちゃいました。
ちょっと勿体なかったのは、事前に分かっていての視聴ではありましたが、
1話完結型という所でしょうか。
本作はオムニバス形式をとっており、次回はまた別の町が舞台で主人公も変わるんですね。
だから、終盤が駆け足展開になってしまったのは否めず。
例えば、優神が途中で見せていた涙も、感情移入しちゃうよりかは
おお、そんなに真剣だったんだなぁ…という驚きの方が先行しましたし、
何より、まぁ…成功が読める内容だったにしても、
当日の野馬追での活躍は、エンディングで流す写真で終わりではなく、
映像でガッツリ見てみたかったとは思ってしまいました。
見ていくうちにだんだん優神に気迫がついてきて、
新しい事・大変な事に負けじと挑戦する姿はかっこいいなと…
応援したくなってきただけに、エンディングに入った瞬間
え?終わったの!?って声に出ちゃいましたからね。
何話か後に「先輩移住者」として再登場させるとか、
または、全話に共通して出てくる登場人物…福島県庁の職員や知事などから
アドバイスをもらうくだりがあると、物語もより厚みが出るのかもしれません。
でも、それぞれの"始まり"を覗き見るつもりで、
全体的にはある程度面白く見られるんじゃないかと思います。
0時以降の深夜ドラマは最近、不倫・ドロドロ系・恋愛・推し活・グルメの
どれかには当てはまるというくらいジャンルが偏ってきているイメージがある分、
独自の企画を打ち出すだけでも好感が持てる作品です。
感想は予定通り初回のみですが、次回以降も視聴継続します!