2025年夏ドラマ-しあわせな結婚一覧

しあわせな結婚 5話 感想|ネルラに振り回される男たち

 

 

ネルラ(松たか子)の周りにいる男性陣って、

彼女に振り回されている人たちばかりだよなぁ…とつくづく思える回ですね。

私がドラマを見る時は、答えが合っていても違っていても、

場面場面の登場人物の表情から今どんな気持ちなのかを想像する事も楽しみの1つなんですけど、

ネルラの場合は何を考えているのか本当に読めないんですよね。

 

幸太郎(阿部サダヲ)のメールにも気づかず

(↑まぁ、緊急性が低い内容だから分からんでもない…)

レオ(板垣李光人)と考(岡部たかし)に連絡を求めていた事。

黒川(杉野遥亮)の乗っている車から出てきたのを見かけた事。

そしてなぜか寛(段田安則)の搬送に黒川が付き合っていた事。

なんで俺じゃなくて黒川なんだ…と落ち込む彼の心境は理解しつつも、

松崎しげるさんの歌唱シーンが割と長い尺だったのも含めて、

思いっきり食らっている泣き顔を見ていたら不覚にもニヤついてしまったんですけど(笑)

その様子をテレビで見ているネルラの、真顔でじーっと見つめる表情に切り替わった途端、

一気に不穏な空気に変わるんです。

 

黒川との関わりにしたってそうで、自分を犯人に仕立てて捜査中の刑事に向かって

「好きなの?」は中々言えないでしょう。

私だって、布勢(玉置玲央)の弟でも親友でもなければ、

何をそんなに再捜査に執着しているんだろうとは疑問でしたけれど、

恋愛対象の話題を一度出されたら、嫌でも彼女を意識してしまう訳で。

これも、自分が重要参考人から逃れるための計画なのかな?と思ってしまいました。

布勢がダメダメになっていったのも、彼女と出会ったからでは…。

 

敵対同士にあった人々が、真相を見つけ出す共通目的のもと結託するという展開は、

意表を突かれる感覚が楽しく、いつ見ても面白い。

「好きなの?」「これから惚れた女のために一緒に戦いましょう」と2人に言われてから、

冷静さを保とうとするため食事に集中するも、逆にどんどん頭の中から離れないでいる、

そんな"迷い"を覗かせる黒川の様子を見ていたら、

「良い…!」という感情が押し寄せてきちゃいました。

 

次回から第二部開幕で、恐らく事件パートの描写が本格的になるからか…

今まではホームコメディとサスペンスの二本立てで、分離してなくはないものの

どちらをメインで押し出していきたいのかがやや不明瞭な印象だったのですが、

今回は最初から、15年前の事件を集中的に描いた事で

サスペンスという軸をしっかり感じさせる内容になっていた点でも、興味深く見られましたね。

 

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しあわせな結婚 4話 感想|黒川(杉野遥亮)はアラフォー?

 

 

最初に個人的な好みを言ってしまうと、匂わせる演出・描写ばかりで

視聴者に"考察"を促そうとするドラマは苦手です。

 

例えば、同じ放送局で事件を取り扱ったドラマで、今期は「誘拐の日」もありますが、

そちらは謎が増える一方で整理される事なく進むストーリーになっているのと、

提供クレジットで「衝撃」煽りした割には

な〜んだ…か、またこれか…とズッコケる展開が続いたため、

ズルズル引っ張られてしまう前にすっぱりリタイアしたんですね。

 

しかし、"考察"させる要素が盛り込まれている事、

冷静に見れば、話が進んでいるのか進んでいないのか曖昧な状態になっている点では

本作も共通しているのに、なぜ好意的に見られているのか?

それは、幸太郎(阿部サダヲ)やネルラ(松たか子)を始めとした

鈴木家1人1人の個性が強く、家族パートだけでも密度の濃いエピソードが詰まっているのと。

前回も書いた通り、サスペンステイストの中でも"夫婦の愛"が軸にあると感じられるから、

近年のサスペンスやミステリーには当てはまらない作品として楽しめているんだと思います。

 

でも、前回を見てそう確信したのに…

今回でまた視聴意欲が、わずかにですが下がってしまいました。

 

弁護士・内藤(小雪)は1話きりの登場だと思っていたので

再び出番があるのは意外でしたが、

彼女は彼女で個性的なキャラクターで、幸太郎とのやりとりを見ると

事件よりも今その場で起こっている出来事の方に意識が行きがち。

しかも今回は適度なタイミングで

事件とは特に関係のない彼女のサブエピソードが挿入されたため、

あれ?もしかしてこの手法で真相を引き延ばしてる?感は否めません。

黒川(杉野遥亮)の見解を聞けば、進展はないとは言わないんですけど…

序盤ならまだしも、別にもう幸太郎との付き合いもないんだし、

わざわざ新しくエピソードを作る必要はあるのかどうかも疑問でした。

 

演技力のある俳優も揃っていれば、キャラクターも際立っている。

そしてベテラン脚本家作品。

だからやっぱり、風変わりのホームドラマでも十分面白そうなのに、

サスペンス要素を盛り込んでしまったばっかりに…という勿体ない気持ちが

また復活しつつあります。

今回は話を引っ張ろうという"意図"が見える内容になっていたので少し残念でしたが、

次回に期待させていただきます。

 

ところで…1話から気になっていた事ですが、黒川って何歳の設定なんでしょうか。

中の人の杉野遥亮さんは、今年で30歳。

なのでてっきり、15年前となると中高生くらいだろうから

布勢(玉置玲央)の歳の離れた弟かな〜?と思っていたんですけど、

血の繋がりもなければ、推理もただの勘らしく(当時交番勤務)。

35歳なら…ギリギリそう見える?

 

 

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しあわせな結婚 3話 感想|3話にして早くも別居…

 

 

ネルラ(松たか子)の事、鈴木家の事について「知る」「触れる」回でしたね。

 

まず、お仏壇に飾られていた2柱の位牌は、

6歳の時に海で亡くなったもう1人の弟・五守のものだと判明。

五守の死以降、残ったレオ(板垣李光人)をどんな事があっても守らなければならないと

家族間で誓い合ったという話を聞いて、だから、週1回の食事会やマンションなど

家族ぐるみでの付き合いが多いのかと腑に落ちたんですけど…

中でも印象が変わったのは、次に書くネルラにまつわるエピソードです。

 

歌と踊りが得意だった子供の頃。

宝塚にハマってからは自分磨きを始めた中学時代。

今度は絵に夢中になって芸大一発合格した話。

弟の死を機に大学を休むも、何とか説得して復学させた話。

あの事件が起きてから心を閉ざしてしまった時の話。

そして、幸太郎(阿部サダヲ)と出会ってから生き返りつつある現在。

 

温泉に行こうとする幸太郎を呼び止めて2人きりになり、

娘が今に至るまでのエピソードを丁寧に語って、

「(ネルラの変化に対して)そんな事は、考えられない事なんだ。君のお陰だ…。」と話す

父・寛(段田安則)の嬉しそうな表情を見ていたら、

ああ、本当に幸太郎を信じているんだな…というのが伝わってきますし。

父の愛情たっぷりな語りで聞くネルラのエピソードから想像するに、

前回では半信半疑だった彼女の告白も、頭を打って記憶が飛んだ話も

あながち嘘ではないんだろうなと、考えを改めたくもなるんですよね。

 

寛に感謝された上に今後を託され、鈴木家の密で強固な繋がりを知った幸太郎は

今自分が置かれている状況に酔いしれてしまったのか、

終盤では感情が先走り、ネルラが思い出した内容を弁護士の聞き取り調査のごとく

根掘り葉掘り追及した後、すれ違いから家を出て行ってしまう事に。

 

「…信用されてない弁護士ほど、みじめなものはないんだよ」「……弁護士なの?」

この2人のやりとりにもあったように、今の幸太郎は大切な人に恋しているんじゃなくて

恋に恋している状態になっているんじゃないかなって。

彼女自身を見るというよりかは、家族に大事にされ、壮絶な人生を送った人を

何としても守らなくちゃ!という使命感でいっぱいいっぱいなのかもしれません。

冒頭で言われていた「法律家の仕事」が、終盤で残念な形で返ってくるとはね…。

 

しかし、今回でようやく、本作の"芯"が見えてきた気がします。

サスペンスが好みの視聴者からしたら、

話が進まない!という感想が出てくる方も多いかと思われますが、

真相を知るのが視聴の第一目的ではない私にとっては、

コメディ部分でもサスペンス部分でも一貫して

夫婦のやりとりや互いが相手を想う姿が描かれていて、満足度は高めでした。

これは大雑把な例えですが、きっと、大人のラブストーリーなんですよね。

公式が「妻が抱える《大きな秘密》を知ったとき…

“僕は…彼女を愛し続けることができるのか?” 夫婦の愛を問うマリッジ・サスペンス」と

うたっている通り、どんな試練が訪れても"愛の力"で乗り越えられるのか?

そんな覚悟を問い、過程を見守り続ける作品なんじゃないかと思えてきました。

 

 

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しあわせな結婚 2話 感想|泥沼の夫婦生活の始まり?

 

 

初回からいきなりネルラ(松たか子)の殺人犯疑惑を匂わせてきて

空気をガラッと変えてきたので…

ネルラに一目惚れしてから振り回されっぱなしの幸太郎(阿部サダヲ)の心の中の呟きも、

独特さと奇妙さが入り混じった彼女の言動ももう見られなくなるのか?

どんな雰囲気で進めていくのか?に注目しながら視聴した今回。

 

結論として、今回も面白かったですし、今後に興味が失われる事は全然ありませんでした。

ですが、前回のあの衝撃のラストですもん…キャスティング的にもキャラクター造形的にも、

どちらも押していきたいというお考えなのであろう

ホームコメディとマリッジ・サスペンスのバランスの難しさは感じてしまいましたね。

素人が好き勝手言っているのは重々承知で、

作り手自身もどこを重点的に描いてどこを引くのか、

まだまだ模索中なんだろうなとは思いました。

 

と言うのも、初回早々「ネルラの殺人犯疑惑」「15年前の事件」を持ち出して、

次回予告で彼女の秘密を明かす事を提示したとなると、

気持ちは「マリッジ・サスペンス」の方に傾いちゃうんですよね。

で、彼女や事件の真相を最大の見所だと思って見てしまうと、

駐車場で幸太郎の目の前に黒川(杉野遥亮)が現れるシーンより前の約28分間の内容、

あれ?もしかしてあのエピソードって、なくても話として成立するのでは?という

疑問が湧いてくるのです。

 

約28分間の内容はもう本編の半分なので、前半という表記にするとして。

別に、前半と後半で別ドラマかのごとく雰囲気が全然違う訳ではなく、

前半は前半で、前回と同じくネルラによる言動の不気味さを漂わせたり、

日常生活を送っている中でも、彼女に対しての疑念がどんどん募っていく

幸太郎のモノローグが盛り込まれたりで、後半に合わせて不穏さは仄めかしているので

物語の緩急にはなっているし、全く意味がない事はないんですが。

なんでしょう…前半のホームコメディ部分を見ているとそれはそれで楽しくて、

もっと2人を、家族を見てみたくはなるんですが、

後半のサスペンス部分を見ていると、

前半って何だったんだろうとは思えてしまうと言いますか。

 

はっきりまとまらなくて申し訳ないですが、

うーん…せめて、幸太郎のお仕事描写(特に情報番組のMC代役のくだり)を

もう少し端折っていたら、この小さな違和感もなくなっていたのかもしれません。

気になった事は、これで終わりです。

 

終盤のネルラの告白については、聞けば聞くほど

な〜んだそういう事か!と納得するはずもなく(←まだ2話なのもあってw)、

イマイチ信用しきれないんですよね。

もうね…松たか子さんの、口以外の顔の筋肉を動かさない表情が凄くて。

ずっと切実さと緊迫感を宿しているかのようなネルラの目を見ていたら、

元検事で弁護士だから幸太郎に近づいたし、

離したくないんだろうな…とさえ思えてくるのです。

「幸太郎さんに出会ってしまってから、(中略)

もう一度…幸せになりたいと思うようになったの」からの主題歌のイントロは、

"運命"を表すにはあまりにも的確過ぎて

タイミングの相性の良さに引っ張られそうにもなりましたが、

全部を鵜呑みにはしませんよ(笑)

 

15年前の話、運命の出会いの話をした上で

「幸せになろうなんて望んだ事が間違いだった」と悲観的な事を言うネルラを見て

助けたい気持ちが動いた幸太郎は、

職業柄もあってか、困っている人を見ると放っておけないし

真っ直ぐ突き進んじゃうタイプの人間なんでしょう。

抱き寄せた時に主題歌がこもったのは…

一目惚れして結婚したからには無罪にしてあげたいけど完全には信じきれていない葛藤と、

これから大変な事に巻き込まれてしまいそうな不安の表れなのか。

 

いずれにせよ、泥沼から逃れられないような気がしますね。

ひらがな表記で「しあわせな」にしたのも、あえてでしょうね。

 

 

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しあわせな結婚 1話 感想|なんで結婚したの?の気持ちが膨らんでいく

 

 

いや〜、最初から最後まで面白かったです。

私は事前に情報をチェックしていたので、病院内のエレベーターで

ネルラ(松たか子)に一目惚れして結婚する事も知っていたんですけど、

結婚するまでの展開がね…あまりにも急過ぎるもので笑ってしまうほどでしたw

 

「人間は所詮1人」と言うほど独身主義を貫いてきた幸太郎(阿部サダヲ)が、

倒れて入院をしたのを機に、本当の意味で自分を心配してくれる人がいない孤独を強く感じ、

それが結婚する道を選ぶ決め手となった。

頭ではそう理解しているんですけど、夫婦生活が描かれるたび、

なんでネルラと結婚したの?という気持ちがどんどん膨らんでいくんですよねぇ。

だって…会って間もないのに、自分の家に誘う。

卍みたいなポーズの寝相。

寝相で股関節がやられたらしいヘンテコな歩き方。

「幸太郎さんも好きよ。レンコンより好き。」発言。

(↑松たか子さんが発すると坂元裕二脚本に思えてしまうという。

坂元作品でお見かけするイメージが強いから?)

クロワッサンに大胆に齧り付いてこぼす、汚いよりも怖さの方を覚える食べ方。

見れば見るほど、奇妙な言動ばかりしているのです。

 

幸太郎はエレベーターで彼女と出会った時、どう思ったかは分からないけれど、

姿はハッキリと分かるのに顔は見づらい絶妙な位置に立っているのはもちろん、

数秒間振り返ってじろっと見つめる表情に

只者ではない感じがビンビンに漂っていましたよ…(笑)

松たか子さんはこの手の、まともそうで実はかなりぶっ飛んでいるキャラが

妙にハマってしまうんですよね。

重みと不穏さを感じるピアノ調の劇伴と合わせて、開始早々引き込まれてしまいました。

 

CMまでの間隔が短い&多かったのもあって、前半〜中盤はうっすら不気味さも纏わせつつ、

彼女の奇妙さに翻弄される夫婦生活を送る

幸太郎視点の短編集のつもりで楽しく見ていたのですが、

ネルラが非通知電話に出た所から、その"不気味"が一気に確信へと変わります。

 

彼女が秘密を抱えている事も把握済みでしたが、

相手が亡くなるまでの一部始終らしき映像が初回の段階で挿入されるとは意外。

次回予告によると、ネルラの秘密も明かされるみたいなので、

長く長く引っ張って勿体ぶるような事はしなさそうで、

サスペンス部分も期待出来るのかもしれません。

 

それにしても…ネルラの殺害者疑惑が出た途端、

改めて「なんで結婚したの???」と強く思いましたよね(笑)

タイトルが出た直後には夫婦になっていたので、

「こうしてなぜか」の「こうして」が全然掴めないし、

ネルラもネルラで、幸太郎の事をよく知らないまますぐ結婚を決めた理由も分からない。

…幸太郎がヤメ検なのが関係してくるのかどうかも気になります。

 

「分からない」が魅力的過ぎて、興味が持てるタイプの作品です。

今期高く期待していた3本が、どれも初回から

好感触の出来(うち1本は多分めっちゃ好き)でホッとしました。

今期感想を書くドラマはほぼほぼ決まった感じですね。

 

 

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