2025年春ドラマ-波うららかに、めおと日和一覧

波うららかに、めおと日和 10話(最終回) 感想|なつ美と瀧昌の子供もいつか見たい!

 

 

最終回の郁子(和久井映見)、一際素敵だったなぁ…。

嫌な夢を見るほど、大切な人が無事かどうか不安でたまらない様子の

なつ美(芳根京子)と芙美子(山本舞香)に対して、

最初は「もし残された自分を憐れんで泣いているのなら、みっともないからやめてね」

「不必要に悪い事ばかり考えて泣いているのなら、

お国のために戦う2人に失礼だからやめてね」と少し厳かな感じで注意するんだけれども、

最後に「でも、心が疲れて泣いてしまうのなら、いくらでも泣いて良いのよ?」と

言い終わった時には、いつもの包容力たっぷりの優しい声に戻っているんです。

この一連の台詞で、郁子の強さも、頼もしさも、愛情深さも垣間見える

和久井映見さんの緩急ある声の演技に泣かされました…。

和久井さんは私が認識してから、主人公たちの支柱的な立ち位置を

よく演じられている印象が強かったんですけど、

今回の役でそのポジションを確固たるものにしていた気がします。

 

大福を食べながら顔を寄せ合う3人の姿は、何だか三姉妹のようで可愛らしく。

今思えば、なつ美・芙美子・郁子の組み合わせってバランスが良いんですよね。

自分の感情に正直で、初々しさが残るなつ美と、

いつもクールに済ませているけど、実は心に秘めているものがある芙美子、

そして、2人を見守る優しさの中に、"海軍の妻"としての威厳を感じさせる郁子。

彼女たちのやりとりは、いつ見ても魅力的でした。

 

いや、魅力的なのは…もう登場人物全員にも言えますね。

家族全員集合のシーンでハッと気づいたんですけど、ここまで本作を楽しく見られたのって、

登場人物の描き分けが1人ずつしっかりなされていた所もあったんじゃないかと思います。

何と言うか…1クールのドラマなのに朝ドラか!ってくらい、

家族だけでも、なつ美の両親、長女、次女、四女、双子、

それぞれのキャラが伝わってくるのです。

人数が多いから、名称の通り主要人物を前面に押し出して、脇役は控えめに描いても

作品として見られそうな気がするんですが、

画面上では見えない脇役の夫婦関係や家族関係、四姉妹による会話シーンも描く事で、

「ドラマ(原作)のために設定された人物」ではなく

「その時代を生きた人」に映り、物語に立体感を生んでいました。

戸塚純貴さん、竹財輝之助さん、野間口徹さんもたった1〜数回のご出演でしたが、

個性的なキャラクターで記憶に残りやすかったですね。

 

でもって、脇役をあまりに個性的に描き過ぎると

主人公の存在感が霞んでしまうパターンもあるんですが、本作はそこの匙加減も絶妙で。

極め付けは、なつ美・瀧昌夫婦と芙美子・深見(小関裕太カップルの対比の仕方です。

なつ美と瀧昌を描く事で、芙美子と深見のエピソードがスパイスに変わるし、

逆に芙美子と深見が大人の余裕漂わせるビターな2人だったからこそ、

なつ美と瀧昌のピュアで初心な2人が引き立った。

改めて書きますが、6話の尾行エピソードは、2組の明確な違いと同時に

なつ美と瀧昌の恋の進展も感じられて、特に面白かったです。

 

考察要素を取り入れたドラマ、復讐系ドロドロドラマ、

あれこれ盛り込み過ぎてテーマを見失うドラマが散見され、話題を呼ぶ中で、

ブコメディという万人受けしやすい要素を絡めながらも

"普通の日常"を紡いだ物語が、SNSでの評判やTVerのお気に入り登録数から見て

多くの視聴者に刺さった事が、ドラマ好きとして本当に嬉しかったですし、

本作がヒットするなら、良質なドラマが作られる可能性はまだまだあるなと思えました。

 

そしてこれは、個人的な話にはなりますが…最終回なので書いておきたい。

主題歌を最後まで大切にして下さって、ありがとうございました。

場面と歌詞のリンクのさせ方、出演者による振り付け動画、

最終回では登場人物と合わせた歌詞のリップシンク映像まで、隅々に愛を感じました。

初回放送後すぐ配信されて、反応はどうかなとソワソワしていたんですけど、

いざ蓋を開けてみたらたくさん聞かれていて、広まっていって。

それはもちろん、ドラマの質の高さあってこそで、

プライム帯初主題歌が本作で心の底から良かったです。

おっと、もうこれ以上は書かんでおこう(笑)

 

もうね…全てひっくるめて、大好きです。

本作で初めて認識した本田響矢さんは、回を重ねるごとにブレイクしそうな予感を

ひしひしと感じさせましたが、

個人的には、ふゆ子役の小川彩さんのフレッシュながらも品のある雰囲気も好きで、

浜辺美波さんを彷彿とさせて、他のドラマでもお見かけしたいと思えました。

時間が経ち過ぎないうちに、SPでもFOD限定配信でも良いので"続き"が見たいです。

原作がどこまで描かれているのか分かりませんが、芙美子と深見の結納も見たいですし、

何年後かの設定にして、なつ美と瀧昌の元に生まれた子供が

どっち似なのかも知りたいですね(←ちなみに、最終回に収めなかった事は満足してます)。

でも、戦時下の話は見たくない…(泣)

 

 

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波うららかに、めおと日和 8・9話 感想|どうか無事に帰ってきて…

 

 

録画が溜まってしまっているため、

最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m

そして進捗によっては、1〜2話分感想が飛ぶ可能性があります。ご了承下さいませ。

※しばらくテンプレです…。

 

8話「一番近くであなたを見ていたい」

 

前回は瀧昌(本田響矢)が成長を見せていましたが、

なつ美(芳根京子)も着実に成長しているんですよね。

 

1人でも家事をテキパキこなしたり、手紙で何を書くかを嬉しそうにしながら考えたり、

(瀧昌が様子を見るよう頼んでいるとの事ですが)郁子(和久井映見)に手紙の内容で

アドバイスをもらって、新しい挑戦を楽しんだり。

明るくのどかな劇伴とリンクして、なつ美の表情に曇りがなくなりました。

 

もちろん、寂しさを埋めるため、瀧昌の浴衣をこっそり着る可愛い所もあるけれど、

以前と比べると、彼がいない間も

何か自分で楽しい事を見つけられるようになったんだ…というのが

彼女の言動から伝わってきます。

前回の言葉を借りるなら、まさしく「強い女」になりつつあります。

ご飯を作って瀧昌の帰りを待つも、いつの間にか外で済ませてきてお酒も飲んでいた…

5話の時と近しいシチュエーションになっても、怒らなくなりましたしね。

まぁ、あの時はかなりベロベロでしたけども(笑)

 

終盤での「その『うん』…。他の女性には言わないで。」の言い回しは個性的で、素直で、

可憐さも感じられて、ここのくだりにはキュンと。

丸みを帯びた、リラックスしきった声で発する「うん」、

あれは確かに独り占めしたくなりますよねぇ…。

海軍にいる時には、以前の頃でもあの声は聞いた事がない。

ラストシーンは、夫婦だけが知るプライベートな一面を見させてもらえた気分でした。

 

芙美子(山本舞香)と深見(小関裕太)によるお見合いエピソードは、

心の声を使い分けながらの腹の探り合いを堪能しました。

ノローグ1つとっても、なつ美と瀧昌とは全然違うんですよね。

なつ美と瀧昌の場合は「素の自分」感満載で、

何とか冷静さを保とうとするギャップがツボなんですけど、

芙美子と深見の場合は、実際に発する言葉でも心の声でも一貫して知的だから、

まるでテレパシーが通じ合っているかのように会話が出来てしまうんです。

でも、それが周りからは、話が盛り上がっていると解釈されるという…(笑)

お互い1人になると口元が緩む辺り、もう相手に惚れまくってますね。

 

ところで…なんで坂井(戸塚純貴)は女装でおはぎを売っていたんでしょう。

趣味でやっているのか?

妄想図での瀧昌みたいに、海軍で女装をすると売り上げが良いからなのか?

ここだけはよく分かりませんでしたw

 

 

9話「忘れることのない鮮やかな日々」

 

何度「ああ…」と心の中で言った事か…。

朝ドラの夫婦も、ゴールが分かっているんだとしても

もっと大切に描いて欲しかったな…と、本作を見ていると思います。(9話は6/25に視聴)

作品の比較はしたくなかったので、今まで言わないようにしていたんですけど、

最後まで2人の関係性に心が動かず終わってしまったので、つい(汗)

 

お酒の力を借りたものの瀧昌に甘えられて、

最近なつ美が挑戦していたお酌もして、一緒に明日蛍を見に行こうと話していた夜。

しかし翌日、瀧昌に応援要請が来て、

約束を果たせないまま見送る事になってしまって、

なつ美視点での、彼女の元から瀧昌がだんだん遠ざかっていくカメラワークには

切ない気持ちにさせられたのですが…

そんな理想と現実を目の当たりにした後で、ラストの活動弁士生瀬勝久)による

「戦争という大きな波は、一人一人の小さな幸せをあっという間にのみ込んでしまいます。」

という語りが刺さりました。

 

私は戦争があった時代を生きていないけれど、

大規模災害やコロナ禍などで、ごく普通の日常が突如奪われる時代を何度も生きているし、

身近な出来事で言えば、誰かにとって大切な人が亡くなり、

決して"明日"があるとは限らないのだという経験も何度もしている。

形は違えど「普通の日常の尊さ」「失われる怖さ」を知っているから、

昭和初期の物語でも、時代が違うからと割り切る事なく

彼女たちに共感してしまうのだと思います。

 

深見は芙美子に「もし…僕が死んだら、どうします?」とストレートに聞き、

瀧昌は、もしかしたら1人で出産するかもしれないなつ美を想うあまりに、

一度子供の話題を避けてしまう。

どちらも、いつ死んでもおかしくはない職業に就いており、

大切な人を1人にさせる未来を覚悟して生きているからなんですよね。

 

最終回前に、登場人物がピンチな状況に陥る展開は王道の展開ではあります。

さらにラブストーリーなら、ハッピーエンドで終わる確率が高い。

だからいつもなら、最後は大丈夫だろうと思いながら見ているんですが…

本作に関しては、日常を通しての成長や感情の機微を度々見せる2人(2組)を

微笑ましく見ていただけに、どうか無事に帰ってきて!という願いが強くなりますね…。

 

 

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波うららかに、めおと日和 8・9話 感想|どうか無事に帰ってきて…

 

 

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8話「一番近くであなたを見ていたい」

 

前回は瀧昌(本田響矢)が成長を見せていましたが、

なつ美(芳根京子)も着実に成長しているんですよね。

 

1人でも家事をテキパキこなしたり、手紙で何を書くかを嬉しそうにしながら考えたり、

(瀧昌が様子を見るよう頼んでいるとの事ですが)郁子(和久井映見)に手紙の内容で

アドバイスをもらって、新しい挑戦を楽しんだり。

明るくのどかな劇伴とリンクして、なつ美の表情に曇りがなくなりました。

 

もちろん、寂しさを埋めるため、瀧昌の浴衣をこっそり着る可愛い所もあるけれど、

以前と比べると、彼がいない間も

何か自分で楽しい事を見つけられるようになったんだ…というのが

彼女の言動から伝わってきます。

前回の言葉を借りるなら、まさしく「強い女」になりつつあります。

ご飯を作って瀧昌の帰りを待つも、いつの間にか外で済ませてきてお酒も飲んでいた…

5話の時と近しいシチュエーションになっても、怒らなくなりましたしね。

まぁ、あの時はかなりベロベロでしたけども(笑)

 

終盤での「その『うん』…。他の女性には言わないで。」の言い回しは個性的で、素直で、

可憐さも感じられて、ここのくだりにはキュンと。

丸みを帯びた、リラックスしきった声で発する「うん」、

あれは確かに独り占めしたくなりますよねぇ…。

海軍にいる時には、以前の頃でもあの声は聞いた事がない。

ラストシーンは、夫婦だけが知るプライベートな一面を見させてもらえた気分でした。

 

芙美子(山本舞香)と深見(小関裕太)によるお見合いエピソードは、

心の声を使い分けながらの腹の探り合いを堪能しました。

ノローグ1つとっても、なつ美と瀧昌とは全然違うんですよね。

なつ美と瀧昌の場合は「素の自分」感満載で、

何とか冷静さを保とうとするギャップがツボなんですけど、

芙美子と深見の場合は、実際に発する言葉でも心の声でも一貫して知的だから、

まるでテレパシーが通じ合っているかのように会話が出来てしまうんです。

でも、それが周りからは、話が盛り上がっていると解釈されるという…(笑)

お互い1人になると口元が緩む辺り、もう相手に惚れまくってますね。

 

ところで…なんで坂井(戸塚純貴)は女装でおはぎを売っていたんでしょう。

趣味でやっているのか?

妄想図での瀧昌みたいに、海軍で女装をすると売り上げが良いからなのか?

ここだけはよく分かりませんでしたw

 

 

9話「忘れることのない鮮やかな日々」

 

何度「ああ…」と心の中で言った事か…。

朝ドラの夫婦も、ゴールが分かっているんだとしても

もっと大切に描いて欲しかったな…と、本作を見ていると思います。(9話は6/25に視聴)

作品の比較はしたくなかったので、今まで言わないようにしていたんですけど、

最後まで2人の関係性に心が動かず終わってしまったので、つい(汗)

 

お酒の力を借りたものの瀧昌に甘えられて、

最近なつ美が挑戦していたお酌もして、一緒に明日蛍を見に行こうと話していた夜。

しかし翌日、瀧昌に応援要請が来て、

約束を果たせないまま見送る事になってしまって、

なつ美視点での、彼女の元から瀧昌がだんだん遠ざかっていくカメラワークには

切ない気持ちにさせられたのですが…

そんな理想と現実を目の当たりにした後で、ラストの活動弁士生瀬勝久)による

「戦争という大きな波は、一人一人の小さな幸せをあっという間にのみ込んでしまいます。」

という語りが刺さりました。

 

私は戦争があった時代を生きていないけれど、

大規模災害やコロナ禍などで、ごく普通の日常が突如奪われる時代を何度も生きているし、

身近な出来事で言えば、誰かにとって大切な人が亡くなり、

決して"明日"があるとは限らないのだという経験も何度もしている。

形は違えど「普通の日常の尊さ」「失われる怖さ」を知っているから、

昭和初期の物語でも、時代が違うからと割り切る事なく

彼女たちに共感してしまうのだと思います。

 

深見は芙美子に「もし…僕が死んだら、どうします?」とストレートに聞き、

瀧昌は、もしかしたら1人で出産するかもしれないなつ美を想うあまりに、

一度子供の話題を避けてしまう。

どちらも、いつ死んでもおかしくはない職業に就いており、

大切な人を1人にさせる未来を覚悟して生きているからなんですよね。

 

最終回前に、登場人物がピンチな状況に陥る展開は王道の展開ではあります。

さらにラブストーリーなら、ハッピーエンドで終わる確率が高い。

だからいつもなら、最後は大丈夫だろうと思いながら見ているんですが…

本作に関しては、日常を通しての成長や感情の機微を度々見せる2人(2組)を

微笑ましく見ていただけに、どうか無事に帰ってきて!という願いが強くなりますね…。

 

 

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波うららかに、めおと日和 6・7話 感想|芙美子&深見が出てきてからますます楽しい♪

 

 

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※しばらくテンプレです…。

 

6話「運命の人と過ごす初めての夜」

 

前回で芙美子(山本舞香)と深見(小関裕太)が本格的に登場してから、ますます楽しい。

なつ美(芳根京子)と瀧昌(本田響矢)にはない

クレバーさやビターな雰囲気を漂わせており、

お互い反応を見ながら言葉の駆け引きをする2人。

 

茶店の窓の外に映る2人でも、なつ美と瀧昌の場合は

自分たちがバレないかどうか必死でわたわたドタバタしているものの、

芙美子と深見の場合は、相手側の様子を確認出来るほどの余裕っぷりを見せているという

対比の効かせ方も面白かったのですが。

ある意味、芙美子と深見を描く事によって、なつ美と瀧昌の可愛らしさが際立つし、

後者の関係性の進展もさり気なく描写していたように思えました。

コスプレして尾行、眼鏡のかけ合いっこからの見つめ合い、ショートケーキとサンドイッチ…

活動弁士生瀬勝久)にも何しに来たんだとツッコまれていましたが、

尾行と言いつつデート気分で楽しんでいるんですよね(笑)

 

そして、そんな正反対な2組のエピソードの後は、

なつ美と瀧昌本人も知らなかった運命の出会いを知る事に。

瀧昌に将来の不安を感じた郁子(和久井映見)が急いで結婚を頼み込んだという事実を

そのまま受け取っていたので…まだ互いの両親が手を組む前から

駅で出会って、しかも助けてくれたなんて、もうそれは運命ですよね。

 

2人が初夜をするまでの心の変化が、今までの描写もあって本当に自然でね…

「俺もです…」と抱きしめた瀧昌の真っ直ぐな目には、彼女に向ける愛おしさと同時に、

何としても大切な人のために無事に帰らなければという改めて固まった決心も見えて、

馴れ初めや時代背景を思い返しながら泣きそうになりましたし。

でもって、出会い方を知ったのを機に、相手への愛が深まっていく2人を見て

口がニマニマしてしまう事も。

感極まった気持ちとキュンを一緒に味わうラブシーンは、

私にとってはあまり経験がなかったです。

 

周りの考える一般的な夫婦とは違うんだろうけれど、

2人は2人のペースで幸せを見つけて、共有しつつ歩み寄っていて…

相手の気持ちを尊重しているが故の、

二人三脚な愛の深め方をしている2人は素敵な夫婦だと思えたシーンでした。

 

"幸せ"で言えば、話は戻りますが、

深見が瀧昌の事を「嘘のないあいつといると、ホッとするんです」と言い、

芙美子がなつ美の事を「彼女を見ていると、いつの間にか自分の方がホッとしてるというか」

と言っていたのも、「小さな幸せの積み重ねが大きな支えに」を描き続ける本作として

一貫性を感じるやり取りでしたね。

 

優しい笑みを浮かべる表情を所々で見られたのももちろん。

今回はいつも以上にラブコメ感が増していて、活動弁士による2人の姉の代弁も、

2画面のカット割&モノローグor台詞被せの多さも含めて、

見終わった後に心が満たされました。

 

 

7話「二人で迎える初めての年末年始!」

 

昭和初期のお正月…おせちやお雑煮、家族との過ごし方など家によってしきたりが違う訳で、

そういう意味で、本当にその家の"日常"を覗き見しているような気分になりますね。

でもって、所々に懐かしさも感じられるんです。

複数人で杵と臼を使って餅をつく光景は、今ではほとんど見られなくなってしまいましたし。

おばあちゃんの家に、定刻になると鐘が鳴る置き時計があったなぁ…とか、

年末年始に遊びに行けば、兄と一緒に、長い紙を広げて絵を自由に描いて、

すごろくを何枚も作っていたっけなぁ…とか、ふと思い返してしまいました。

 

私の子供時代がそうだったから、

2人で初めて過ごす年末年始ですごろくを作るなんて

可愛らしい事するなぁと思っていたんですけど、

そう言えば、昭和初期だとまだ紅白は放送されていないんですもんね。

もちろん、ラジオすらやっていない。

でもそんな中、夫婦で何をするかで選んだのがすごろくというのが2人らしくもあって。

ノートいっぱいのマスに何を書くかを相談し合ったり、

2人で当時を思い出しては恥ずかしくなったり、

まだまだ空きマスが残っていて、戦争の影が忍び寄りつつあるが故に

なつ美をまた長い間1人にさせてしまう不安が瀧昌に過ったり、

変化に気づいたなつ美が追加するマスを提案して、些細な事でもどんどん埋まっていったり。

すごろくを通して、歩幅を合わせて少しずつ前に進もうとする夫婦の形が

改めて見えたエピソードでした。

 

2人らしい…加えて、瀧昌らしい所は指輪のチョイスにもあります。

家族に妹はいない、職業柄指輪は付けない、

最初は贈り物で何も思いつかなかった瀧昌が選んだのは、ギメルリング。

2つで1つの指輪になる…素敵なデザインです。

ダイヤがついてキラキラしていたり、彫刻が凝っているデザインも良いけれど、

ぱっと見はシンプルでも深い意味が込められている指輪なら、男女ともに付けやすい。

実は7話放送当時にネタバレをチラッと見たのですが(ちなみに6/24に視聴)、

放送後注文が殺到したのも頷けます。

なつ美と瀧昌にとっては、離れ離れの日の方が圧倒的に多いけれど、

あれを付けていれば心の支えになりそう。

 

深見のあの言葉がなかったら、瀧昌は妻の実家に顔を出した事で妻を喜ばせられて

満足したままだったと考えると…深見には感謝感謝ですね(笑)

時折交互に挟まれる芙美子と深見のエピソードも興味深く視聴。

なつ美と瀧昌が「動」の2人ならば、芙美子と深見は「静」の2人なんですよね。

終始口角が上がってしまうような甘酸っぱくて初々しいなつ美と瀧昌とは対照的な、

紳士的で大らかさのある深見と芙美子のパートが挟まる事によってメリハリが生まれて、

ラブストーリーとしても純粋に楽しいです。

それにしても…瀧昌、柔らかい表情をするようになりましたね…。

 

 

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波うららかに、めおと日和 3・4話 感想|自分のために怒ってくれる人がいる幸せ

 

 

録画が溜まってしまっているため、

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3話「あなたとの日常が続きますように」

 

なつ美(芳根京子)が軍服をアイロンがけしている所を

後ろで見ている瀧昌(本田響矢)の2人のシーンを見ているだけで、

なぜだか泣きそうになりますね。

何でもない、ごく普通の日常の一部を切り取ったシーンのはずなのに、

この2人が幸せな時間が長く長く続けば良いのに…と思えてしまいます。

 

この先もずっと幸せでいたいという気持ちはもちろん、

恋人といると、普段当たり前にあるものが愛おしく見えたり、

美しく感じたりする経験は現代でも共通しているとは思うんですけど。

昭和初期となると戦争の影が忍び寄ってくる訳で、

航海中に亡くなってしまった人もいる中、

軍人の妻は、またこうして2人で一緒にいられる日が来るのかどうか、

無事に帰ってきてくれるだろうかという心細さを抱えながら数ヶ月も過ごす事になるんです。

しかも、それが年中何度も…。

その時代背景を踏まえて見ているから、限られた時間だからこそ、

どんな"普通"な日常でも特別な思い出にしたいというお互いの想いが伝わってきて、

微笑ましいと同時に、本格的な戦争が控えていると思うと…という切ない気持ちで

見入ってしまうのかもしれません。

 

アイロンがけをする前に息を整える。

以前父の服で失敗したからと、一度布で練習してから本番に挑む丁寧で誠実な仕事ぶり。

意外と多くの工程が必要な事。

瀧昌も、また離ればなれになってしまう、

またなつ美を1人にさせてしまうと分かっていたから、

出来るだけ彼女のそばにいて、出立前に彼女の真心を目に焼き付けておきたくて

後ろで見ていたのかな…と想像してしまいました。

 

撮影中に明日いなくなると知り、表情が硬くなってしまったなつ美。

その表情のまま、写真として残り続ける。

そう言えばあの時こんな事考えていたっけな…と、

いつか思い出に変わる日が来ると良いですよね。

 

2人の関係性が緩やかに進展していっているのは、周りの人のお陰でもあるんですよね。

瀧昌のいる街がお気に入りの街になった、

2人で今回街歩きをするきっかけを作ったのは中佐ですし、

オーダースーツも夫婦で楽しんで仕立てられて、子供って良いなと感じられるようになったのは

店主(前原滉)と昭平(湯本晴)の存在あってこそ。

周りの優しい人々に囲まれる幸せってあるよな…とも思います。

 

今日日記に書く出来事が同じなのも、夫婦を感じさせてほっこりしますね。

そして主題歌…純粋に良い曲です。

ピアノバージョンも雰囲気を温かくしてくれて良いのですが、

あの曲のイントロがかかると、春の柔らかい陽気や、恋の甘酸っぱさや、

繊細な心情が一気に押し寄せてくるようで、

これから2人のどんな物語が見られるのだろうかと思わせてくれるんですよね。

 

 

4話「二人に訪れた初めての嫉妬!?抑えきれない想い」

 

最終回まで日程が迫ってきており、このペース(6/17に執筆)だと間に合わないため

こちらはもっと簡単に、雑感の形で書かせていただきます。※5話は視聴のみになるかもです。

 

「(モノローグ)ここには、船の揺れも、鉄の冷たい壁も、砲撃音も、油の匂いもない」

大切な人と過ごす安心感や居心地の良さを表すものとして、

なんて素敵な言葉選びなんでしょう…。

 

その後瀧昌は、でもなつ美にとっては…と急激に不安に襲われるんですが、

「タンスの角にぶつける一生を送ればいい!」「毎日犬のフンを踏む一生を!」なんて

独特の怒り方をするなつ美も、

彼女なりに相手を想っての言葉だというのが伝わってきて可愛らしい。

このエピソードを機に、"夫婦"もそうなんですが

"伴侶"の関係性に一気に近づいてきた気がします。

 

ここまで見てきて思うのは…本作って、賑やかしのための騒動も事件も盛り込まず、

日常生活を通しての2人の感情の機微をひたすら描き続けているんですよね。

ヒューマン、シリアス、コメディ、どの視点においても。

今回の瀧昌と瀬田(小宮璃央)のように、プチドタバタ劇も用意されてはいますが、

瀬田との出会いはなつ美と瀧昌の2人にとってキーポイントみたいなもので、

それぞれに感情の変化をもたらす上で必然的なエピソードになっています。

長く家を空けるなんて俺には無理だと言われなければ、

独りぼっちにさせてしまう申し訳なさとか、

他の人と結婚した方が彼女にとって幸せだったんじゃないか…なんて考えが芽生え始めて、

お互い本音で語る事もなかったかもしれなかったから…。

 

少しCG感の強い星空バックの映像も、

2人だけの世界のように見えてちょっとだけロマンチックでしたね。

やっぱりこの2人は良い…と思えた矢先のラスト。違う船ですよね?

 

 

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波うららかに、めおと日和 2話 感想|ほのぼの可愛い2人…♪

 

 

木曜日のドラマ「PJ」は好んで見ていますが、

その後に始まる本作も、2人の初々しさや可愛らしさ、

ほのぼのした雰囲気に引き込まれてしまっています。

感想は初回を見た時から書きたいなとは思っていて、結局書きそびれて…

木曜日のドラマ感想を2本ともは難しそうだから

こちらは視聴のみにしようかと考えていたんですけど、

2話を見て、やっぱり書こうと決意いたしました(笑)

 

昭和初期だからこそ楽しめるラブコメディですよね。

瀧昌(本田響矢)は海軍で航海中だから、

結婚式に参加する事は出来なかった(その代わりに額縁入り写真が飾られた)。

なつ美(芳根京子)と初めて顔を合わせたのは

夫婦になってから数日後…という背景から始まるお話。

今の時代じゃとても考えられない馴れ初めです。

 

結婚どころか、出会って間もない2人だから、

正式に夫婦にはなっているのに夫婦である実感がまだ湧かない、

言うなれば付き合いたてのカップルみたいな関係性に見えるのも頷けますし。

当時は"自分らしさ"を大事にする令和とは違い、

率直に思った事を口に出すのは恥ずかしいとされていた時代だからか、

2人お互いにいろいろ感じたり考えたりしていても、中々上手く気持ちを伝えられない所も

スッと受け入れられるのです。

現代の設定だと、コミュニケーションの手段も発達してきているのもあって、

あまりにもすれ違い展開が続くと、

早く伝えちゃいなよ!とじれったくなりそうですからね…(笑)

 

そういう時代だからこそ、2人の心の声と実際の言動のギャップの強さが

本作の魅力の1つになっていて、

今回は心の声が多用されていたお陰でより面白く見られました。

瀧昌で言えば、「な…なんだこのかわ…かわい……かっ!」

なつ美で言えば、「(瀬田に言われた事を)嫌だ、思い出しちゃった!」が特に好き。

 

瀧昌の不器用っぷりは凄くて、普通に会話している時は紳士で

愛する人を守るためなら…みたいな忠誠心ある頼もしい人に見えるのに、

心の声や海軍で深見(小関裕太)といる時は

見た目よりも少年っぽくなる所が良いんですよね。

瀧昌の真面目さが、プライム帯ドラマ準主役(相手役)に大抜擢され

まだ初々しさのある本田響矢さんとリンクしています。

想像以上に適役なので、今後ブレイク間違いなしな俳優さんな気がしています。

「王様のブランチ」での物件コーナーだったか、そこでの天然発言も面白かったですしね(笑)

 

で、芳根京子さんは…まるで春のような方なんですよね。

もう何年も前から作品に引っ張りだこなのに、

主演をやられるたび、なんで毎回「初主演です!」というフレッシュ感が出せるのか。

シリアス作品でもお見かけしたいと思う事は時々あっても、

ブコメディやちょっとテンパりがちな役でのキャスティングが多めなのは、

きっとその理由が大きいのかもしれません。

 

「セタクン」にまつわる瀧昌の妄想劇にもクスクス笑わされました。

なつ美は瀬田(小宮璃央)の事を一度も恋愛対象として見ていないから、

彼がどんな人なのかも普通〜に話せるんですけど、

数ヶ月も家を空ける瀧昌からしたら、少しでも男の影があると心配で堪りませんよねぇ。

「瀧昌、妄想が暴走してる」この活動弁士生瀬勝久)のツッコミもナイスタイミング!

前回よりも"ラブコメディ"として形になってきました。

 

最後に余談で…あのまぁまぁ大きい満月で

伝説の作品「明日の君がもっと好き」を思い出した視聴者もいたはず…(笑)

あれよりもどデカサイズでしたけどね。いや〜懐かしい。

(未視聴の方は、「作品名 満月」で検索すると出てきますので是非w)

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

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