録画が溜まってしまっているため、
最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m
そして進捗によっては、1〜2話分感想が飛ぶ可能性があります。ご了承下さいませ。
※しばらくテンプレです…。
6話「運命の人と過ごす初めての夜」
前回で芙美子(山本舞香)と深見(小関裕太)が本格的に登場してから、ますます楽しい。
なつ美(芳根京子)と瀧昌(本田響矢)にはない
クレバーさやビターな雰囲気を漂わせており、
お互い反応を見ながら言葉の駆け引きをする2人。
喫茶店の窓の外に映る2人でも、なつ美と瀧昌の場合は
自分たちがバレないかどうか必死でわたわたドタバタしているものの、
芙美子と深見の場合は、相手側の様子を確認出来るほどの余裕っぷりを見せているという
対比の効かせ方も面白かったのですが。
ある意味、芙美子と深見を描く事によって、なつ美と瀧昌の可愛らしさが際立つし、
後者の関係性の進展もさり気なく描写していたように思えました。
コスプレして尾行、眼鏡のかけ合いっこからの見つめ合い、ショートケーキとサンドイッチ…
活動弁士(生瀬勝久)にも何しに来たんだとツッコまれていましたが、
尾行と言いつつデート気分で楽しんでいるんですよね(笑)
そして、そんな正反対な2組のエピソードの後は、
なつ美と瀧昌本人も知らなかった運命の出会いを知る事に。
瀧昌に将来の不安を感じた郁子(和久井映見)が急いで結婚を頼み込んだという事実を
そのまま受け取っていたので…まだ互いの両親が手を組む前から
駅で出会って、しかも助けてくれたなんて、もうそれは運命ですよね。
2人が初夜をするまでの心の変化が、今までの描写もあって本当に自然でね…
「俺もです…」と抱きしめた瀧昌の真っ直ぐな目には、彼女に向ける愛おしさと同時に、
何としても大切な人のために無事に帰らなければという改めて固まった決心も見えて、
馴れ初めや時代背景を思い返しながら泣きそうになりましたし。
でもって、出会い方を知ったのを機に、相手への愛が深まっていく2人を見て
口がニマニマしてしまう事も。
感極まった気持ちとキュンを一緒に味わうラブシーンは、
私にとってはあまり経験がなかったです。
周りの考える"一般的な夫婦"とは違うんだろうけれど、
2人は2人のペースで幸せを見つけて、共有しつつ歩み寄っていて…
相手の気持ちを尊重しているが故の、
二人三脚な愛の深め方をしている2人は素敵な夫婦だと思えたシーンでした。
"幸せ"で言えば、話は戻りますが、
深見が瀧昌の事を「嘘のないあいつといると、ホッとするんです」と言い、
芙美子がなつ美の事を「彼女を見ていると、いつの間にか自分の方がホッとしてるというか」
と言っていたのも、「小さな幸せの積み重ねが大きな支えに」を描き続ける本作として
一貫性を感じるやり取りでしたね。
優しい笑みを浮かべる表情を所々で見られたのももちろん。
今回はいつも以上にラブコメ感が増していて、活動弁士による2人の姉の代弁も、
2画面のカット割&モノローグor台詞被せの多さも含めて、
見終わった後に心が満たされました。
7話「二人で迎える初めての年末年始!」
昭和初期のお正月…おせちやお雑煮、家族との過ごし方など家によってしきたりが違う訳で、
そういう意味で、本当にその家の"日常"を覗き見しているような気分になりますね。
でもって、所々に懐かしさも感じられるんです。
複数人で杵と臼を使って餅をつく光景は、今ではほとんど見られなくなってしまいましたし。
おばあちゃんの家に、定刻になると鐘が鳴る置き時計があったなぁ…とか、
年末年始に遊びに行けば、兄と一緒に、長い紙を広げて絵を自由に描いて、
すごろくを何枚も作っていたっけなぁ…とか、ふと思い返してしまいました。
私の子供時代がそうだったから、
2人で初めて過ごす年末年始ですごろくを作るなんて
可愛らしい事するなぁと思っていたんですけど、
そう言えば、昭和初期だとまだ紅白は放送されていないんですもんね。
もちろん、ラジオすらやっていない。
でもそんな中、夫婦で何をするかで選んだのがすごろくというのが2人らしくもあって。
ノートいっぱいのマスに何を書くかを相談し合ったり、
2人で当時を思い出しては恥ずかしくなったり、
まだまだ空きマスが残っていて、戦争の影が忍び寄りつつあるが故に
なつ美をまた長い間1人にさせてしまう不安が瀧昌に過ったり、
変化に気づいたなつ美が追加するマスを提案して、些細な事でもどんどん埋まっていったり。
すごろくを通して、歩幅を合わせて少しずつ前に進もうとする夫婦の形が
改めて見えたエピソードでした。
2人らしい…加えて、瀧昌らしい所は指輪のチョイスにもあります。
家族に妹はいない、職業柄指輪は付けない、
最初は贈り物で何も思いつかなかった瀧昌が選んだのは、ギメルリング。
2つで1つの指輪になる…素敵なデザインです。
ダイヤがついてキラキラしていたり、彫刻が凝っているデザインも良いけれど、
ぱっと見はシンプルでも深い意味が込められている指輪なら、男女ともに付けやすい。
実は7話放送当時にネタバレをチラッと見たのですが(ちなみに6/24に視聴)、
放送後注文が殺到したのも頷けます。
なつ美と瀧昌にとっては、離れ離れの日の方が圧倒的に多いけれど、
あれを付けていれば心の支えになりそう。
深見のあの言葉がなかったら、瀧昌は妻の実家に顔を出した事で妻を喜ばせられて
満足したままだったと考えると…深見には感謝感謝ですね(笑)
時折交互に挟まれる芙美子と深見のエピソードも興味深く視聴。
なつ美と瀧昌が「動」の2人ならば、芙美子と深見は「静」の2人なんですよね。
終始口角が上がってしまうような甘酸っぱくて初々しいなつ美と瀧昌とは対照的な、
紳士的で大らかさのある深見と芙美子のパートが挟まる事によってメリハリが生まれて、
ラブストーリーとしても純粋に楽しいです。
それにしても…瀧昌、柔らかい表情をするようになりましたね…。
↓前回の感想はこちら(5話は書いていません)↓