2025年春ドラマ-続・続・最後から二番目の恋一覧

続・続・最後から二番目の恋 10話 感想|老害になりたくてなった訳じゃないのに

 

 

誤爆をする側じゃなくて受ける側か…。

いや〜ちょっと…涙声で率直な想いを話す祥子(渡辺真起子)の様子には

考えさせられるものがありましたね。

生きていくために頑張って仕事しているだけなのに、老害扱いされたり、

早く退職して欲しいと愚痴を言われたりする。

祥子の年代の人だって、老害になりたくてなった訳じゃないのに…

若者が彼女たちの歳にならないと、気づかないもんなんですよねぇ。

 

その話とは違うけれど、私も大人になった今、

ああ、自分も歳とったんだなぁ…と思う事が時々あります。

子供だった頃は別になんの悪気もなく、

親の生まれた昭和時代をただ古いものとして捉えていたんですけど、

母から「いつか平成も古いと言われる時が来るよ」と言われていて、

その時はいやいやそんな〜って感じで、ピンと来なかったんですね。

でも、令和になり、当時過ごしてきた時代が

「平成レトロ」「懐かしソング特集」として取り上げられるようになって、

あ…こういう事か…とようやく実感したというか。

だから、今はまだ定年間近の年齢でなくとも、

自分もいつか老害扱いされる未来が来るんだろうなとは思えてしまったのです。

 

千明(小泉今日子)が、意外と後ろ向きな所があると言われるのも頷けるんですよね。

ドラマ制作チームで後輩に「老害になりたくないから〜」と

何度か言っていたのを思い出します。

打ち上げに参加しないのは、チームを本気で愛しているが故に、

自分がいる事で気を遣わせたり、喋りにくい雰囲気にさせたりして嫌われたくないから。

そうやっていつも人との関わり方への気配りを欠かさなかったからこそ、

祥子の話を聞いて、強く感情移入しちゃったんでしょう…。

1話のコロナエピソードでの「怖いよぉ」以来のあどけない一面を見て、

感情を上手く吐き出せない千明の不器用さが愛おしく、胸がキュッとなりました。

そっと抱きしめてあげる和平(中井貴一)の服装がねずみ色のジャージ姿で、

何だかホッとしちゃいました…(笑)

紳士さ、スマートさから少し外れる所が彼らしくて、それが良いんです。

 

セミファイナルにあたる今回ですが、前回の感想でも書いた通り、

やっぱり、9話が最終回と言われてもおかしくないと思える内容なんですね。

病気を治した真平(坂口憲二)は万理子(内田有紀)と一緒に

子供時代以来の山登りをして、和平の市長の件も決着はついて、夢が出来たと語り、

今までの出来事を振り返る手紙というアイテムも使われていましたし。

今回の内容は何かに例えるとすると…バラエティパックみたい。

 

流れに沿ってざっと列挙してみると、

・祥子が後輩たちに老害扱いされている話を聞いて、千明の心が傷ついてしまうエピソード

・長年一緒に暮らしてきたえりな(白本彩奈)が

 親元から離れる(離れる未来もそう遠くないと知った)事で、

 1人を痛感した和平のエピソード

・エッセーが好評で、仕事で褒められる喜びを初めて感じた典子(飯島直子)のエピソード

バインミーを持ってきたつもりがなぜか手錠と入れ替わっており、

 和平が律子(石田ひかり)を困惑させるエピソード

・広行(浅野和之)に手錠で嵌められ2人1組で動かざるを得なくなり、

 終いには一緒に荒野に行かないかと振り回されるエピソード

・典子に今までの事を土下座するも、「パス!」と断られるエピソード

が挙げられるでしょう。

 

1つ1つが違うベクトルで濃くて、いろんな意味で面白くて。

ラストに関しては「えっそんな終わり方!?w」ってびっくりしちゃって。

でも、今回の賑やかな作りを見ていたら、

なぜこの構成をとったのかも分かった気がしたのです。

 

あくまでも"ドラマ"であり、話数が限定されているから

来週で形式上の最終回にはなるけれども、

本作の世界で生きる人たちの日常はまだまだ続くんだな…って。

居酒屋で本音を言い合って絆を深めたり、誰かに振り回されたり、

「カフェ ナガクラ」で1人ずつわいわいとやって来たり、丁々発止のトークを繰り広げたり、

時に繊細な気持ちになったり…。

歳は重ねて環境は徐々に変化すれど、大切な人が身近にいる事の尊さ、

「大人って何なんだろう?」と考え続ける登場人物の描写は

第1作目の時から変わらず行われてきたので、

もしかしたら話数に合わせて、ピリオドを打つ内容にするつもりはなかったのかもしれません。

 

最終回は寂しいですが、どんな話が描かれるのか楽しみです。

あの時のプロポーズ覚えてる?にも触れるみたいですね。

 

 

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続・続・最後から二番目の恋 8・9話 感想|真平の病気完治と、自分の意志で行う選択

 

 

録画が溜まってしまっているため、

最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m

そして進捗によっては、1〜2話分感想が飛ぶ可能性があります。ご了承下さいませ。

※しばらくテンプレです…。

 

8話「泣いても笑っても愛おしい人生」

 

前回のラストで、もしかして腫瘍が悪化したんじゃないかと思ってしまったんですが…

良かった。良いお知らせの方だった。

今回の内容は、シーズン1から見ている者としては嬉しくなる回でした。

 

このドラマの特徴の1つとして、登場人物と演者の年齢がほぼ同じに設定されています。

えりな(白本彩奈)の時もそうでしたが、年齢設定を合わせる事で

本来別々のはずの「架空のキャラクター」「現実を生きる俳優」が密接に交わり合って、

役とともに長い年月を重ねて、

その人の"延長線上"に見えてくるような魅力が生まれるんですね。

 

中でも、長倉真平と坂口憲二さんは「病との闘い」の点でかなりシンクロしています。

これを書くにあたって調べた部分もあるのですが…

坂口さんご自身も、2014年放送の「続・最後から二番目の恋」を最後に俳優活動を休止され、

復帰されるまでの約10年間は、2014年に結婚された奥様のサポートや、

セカンドキャリアとしてコーヒー店を立ち上げる日々を送りながら、

2年前の「風間公親-教場0-」から俳優活動を再開するという背景がありました。

その作品は途中からのご出演でしたが、本作は久々のレギュラーとしてのご出演です。

 

なので、それを踏まえると…和平(中井貴一)の言葉

「病気が治ったって言ってたけど、俺は治ったんじゃなくて、治したんだと思う。」

「家族の愛が、病気に勝ったんだ。」も実は、

脚本家・岡田惠和さんの、坂口さんへのメッセージも

含まれているんじゃないかと思うのです。

そして、病気の完治の知らせを受けて安堵する千明(小泉今日子)たちの涙には、

共演者としての、またこうして一緒に作品を作れて嬉しいという

気持ちも込められているのではないかと想像すると、胸に来るものがありました。

 

啓子(森口博子)の告白に関しては、ちょっと意外でしたね。

今まで千明や祥子(渡辺真紀子)と同じバリキャリ系だと勝手に見ていたけれど、

2人とは会社における立場が少し違うみたいです。

「頑張って残った所で、居場所がないんだよね」という言葉は、

自分が自覚して言うのも、相手が聞いてもしんどい。

でもきっと、啓子みたいな人の方が多いかもしれない。

定年後も、定年を迎えたら仕事終わり!年金生活!じゃなくて、

年金だけじゃ足りないからと、生きていくために仕事を探さないといけないのも…

長く働いてきたんですけどねぇ。

いつまで働かなきゃならないのか、その不安をこれからも抱えないとなんですよね…。

 

そんな啓子の話や、さっきも書いた真平の快気祝い、

三井(久保田磨希)が千明を鼓舞するエピソードを見てからだと…

劇中でも思い出野郎Aチームが披露されていましたが、

EDテーマの「ダンスに間に合う」がとても沁みましたね。

「♪今夜ダンスには間に合う 散々な日でも ひどい気分でも

   今夜ダンスには間に合う 分かり合えなくても 離れ離れでも

 (中略)今夜ダンスには間に合う Ah 諦めなければ」

いつも良い曲だな〜と思って普通に聞いていましたが、

今回に関しては、各登場人物の置かれた状況と歌詞が重なる部分が多かったのです。

みんなそれぞれ、私生活でいろんな想いを抱えて生きているけれど、

大切な人と集まる時間だけは、楽しく、笑い合えるものでありたいよな…と。

長倉家と千明の付き合いも、女子会も、ドラマ制作チームも…

長く長く関係性が続いて欲しいです。

 

 

9話「一緒にわちゃわちゃ生きていければ幸せ」

 

同じコミュニケーションでも、「文字」と「言葉(今回の感想においては話す意味合い)」で

こんなにも感じ方が違うんだな…面白いなぁと、今回の内容を見ていて思いました。

 

まずは、「文字」について。

冒頭のエピソードで、万理子(内田有紀)と真平が

子供時代の書き初めの課題が「生きる」だったのを、

万理子は「生きろ」と書いた話が繰り広げられていました。

「『生きろ』と書きました。『る』を…『ろ』に変えて。」

「あれ…嬉しかったなぁ。」というやり取りから察するに、

彼女は、提出した後で誤って「ろ」と書いてしまった事に気づいたのではなくて、

恐らく意図的に書いたのだと思われます。

山の景色を見る双子の後ろ姿に、当時書いた書き初め作品をオーバーラップ。

万理子は真平に生きて欲しいと望んでいたから「生きろ」と書いて、

真平は彼女の想いを受け、今日まで「生きる」事を諦めなかった。

「生きろ」「生きる」の並びが、まるでそんな風に呼応しているようで…。

書き初めの時の回想はなくとも、子供の頃からそう誓い合っていたんだろうという

意志を感じさせました。

 

そして、書道の次は手紙へ…

万理子が投函した封筒に、企画書とともに同封されていた手紙を

千明が読み始めるシーンへと移ります。

「お?」と思えたのは、こういった手紙を読むシーンって大体、

読み手側(=千明)の声から始まって

徐々に書き手側(=万理子)の声に変わっていく演出のイメージがあるんですけど、

本作に関しては、千明は万理子からの手紙をじっくり読む姿が時折挿入されているだけで、

手紙の内容は、全て万理子の声で進めているんですね。

企画書について「すべての文字が、私が選択した意志でできています」と書いてあった通り、

万理子がこうして等身大な想いを手紙に込めるほど、

熱量を持って企画書を完成させたのだという彼女なりの覚悟をしっかり受け取り、

大事に心の中に閉まった…そう解釈しました。

企画書を読む時には、服装も場所も"お仕事モード"に切り替えていましたしね。

「今度は溶け合いたいです。」千明の言葉選びも素敵でねぇ…

この文面を読んでしまったら、頭の中から離れないであろう

万理子の気持ちにも共感出来てしまいます。

 

このように「文字」は、相手がいつ何時でも思い出を振り返られるように、

(さらに手紙の場合は、自分の考えに最も適した表現はないかと手間をかけながら)

何かに書き記しておく"記録"が良さに繋がっていますが、

「言葉」は、自分の考えている事を着飾らずに伝える"正直さ"が

良さに繋がっているんじゃないかと思うんですね。

 

和平は最終的に、鎌倉市長の立候補はしないと決意したのですが、

じっくり噛み締めて考えた事で、

この先何をすべきかしないべきなのかの選択で悩む経験が新鮮だったと語り。

両親の死があり、弟妹たちを守るためにと当時選んだ公務員の道も

「今が幸せだから、自分で大きな変化を起こしてそれを壊したくない」

それが自分の夢なんだと気づいた事を千明たちに共有しました。

私が書いた内容はあくまでも要約であり、実際はもっと語っていましたが、

話には自身の中での紆余曲折が見え、1つ1つの言葉に決して嘘がないのが伝わってきて、

これなら伊佐山(柴田理恵)も残念な気持ちだけで終わらず、

受け入れてくれただろうな…というのが想像出来ました。

 

文字と言葉についてはここで終わりにして、

最後に、ここ良かったな…と書き残しておきたい事を。

 

「どうか、この世界に生きる全ての人が、人生の選択を自分で行えますように」という

千明のモノローグがあった上で、

「さて、私はこの先、何を選択するのだろう」で締めた際に、

赤いジャケットを羽織った千明と、千明の後ろに咲く赤いチューリップを1つの画面に収める。

同じ色でリンクさせていて画が綺麗だな…と思えたんですけど、

チューリップといえば春の花。(本作の時間軸は5月くらいなのかな?)

春は出会いや別れがあり、新生活を始める人も多く、希望に満ち溢れやすい季節です。

千明にとって今、何かを選択するという事が心の弾みになっているというのが、

CM明けのドラマ打ち合わせのシーンで垣間見えました。

 

赤いジャケットは元々啓子が持っていたもので、それをメルカリで売った所、

たまたま千明が見つけて買っていたそう。

前回で啓子は職場に居場所がない旨を話していて、その時は悲しくなってしまいましたが、

自分が良いと思っていたものを買った人も良いと思ってくれているのは、

啓子自身、過去の頑張ってきた自分が報われたような感覚を覚えたんじゃないかなって…。

見ている私も、心晴れやかになる話でしたね。

 

万理子考案の企画書の結果を含めたら、

今回が最終回でもおかしくないのでは?と思える内容でしたが、残り2話。

もう「続・続・続」は難しいでしょうから…どんな着地点になるのかが気になります。

いや、時々SPではやって欲しいんですけどね。←だから、まだ9話ですよ(笑)

 

 

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続・続・最後から二番目の恋 6・7話 感想|「生きてる」んだなぁ、みんな。

 

 

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※しばらくテンプレです…。

 

6話「どうせならファンキーに年をとりたい」

 

千明(小泉今日子)は母に似たんですね。この親にしてこの子あり…でしたねぇ。

友達と1年1万ずつ共同貯金して、

最後に生き残った1人がそのお金をもらう話はびっくりもんでした(笑)

 

でも、母の年代になれば、1人ずつ亡くなっていくたび

死が近づく不安が募りそうなものだけれど、それを"ゲーム"に仕立てて

よし1人減った…ってポジティブに捉えるのは、

人生を楽しく生きていく上で良い事なのかもしれないなと。

私の場合、母方の祖父母は私が小学生の頃に、

父方の祖父母も家が凄く遠かったために、遊びに行く頻度が少なかったまま亡くなったので、

自分の親とその親がいろんな話を語らう姿を見ては、

微笑ましく思う経験は出来なかったんですよね。

だから…2人の会話も、有里子(三田佳子)の考え方も何もかも興味深く聞けました。

 

で…そんなファンキーな彼女に対して

父・隆司(小倉蒼蛙)は、ちょっと和平と重なりますね。

千明たちが賑やかに話している途中で目覚めても、

笑みを浮かべながらずっと静かに聞き続けている所。

基本温和だけれど、少年心も忘れていない所が何となく似ています。

最初はタイプではないし性格も正反対だけど、なんだかんだで気が合う関係性が

千明と和平みたいでほっこりします。

 

「続・続」になってからホームドラマ要素が増えたように思いますが、

今回は千明と和平の場面が一際多く、満喫出来ました。

石投げが1回で終わっちゃう所が和平らしいですし、

枕投げになると「うぇーい!武器は俺がもらったんだ!」なんて言いながら

子供っぽい表情をする所は、いつもはあまり見ない表情でめちゃくちゃ魅力的w

 

千明の小学校時代の回想は一切出て来ませんでしたが、逆にそれが良くて。

例えば…千明の舎弟・清(天蝶二)との、短い尺で挿入された通話の様子。

仮病だと分かっていても騙されるフリをしてくれなくて

不満気な母が言った「優しさみたいなもの…」に対して、

「ない〜!」と強気に返す千明のシーン。

そして、小学校でボール遊びをしたり竹馬で遊んだりする子供たちの姿を風景に、

千明が小中時代のエピソードを語るカメラワークがあったお陰で、

千明はこんな子供だったんだろうなぁと想像したくなる楽しさがありました。

川での石投げのシーンも、小学校と同じでそこを風景にしながら2人を中央に映していましたが、

石投げの時の彼女たちが浮かんでくるようでしたね。

 

他にも触れたい所はあり…

あのバラード調な劇伴とともに和平の「(お尻の火傷は)ありませんよ、もう」で、

後悔を覚えている有里子への気配りかなと思ってしんみりしちゃってましたが、

ここで忘れかけていた「まっぱ」のくだりと繋がるなんて!(笑)

本当に油断してましたよ。あ〜そうきたか!とw

で、ラストは登場人物がぞろぞろ集まり出してカオスな雰囲気に。

 

最近のドラマじゃ、大人の事情もあってか中々見られませんでしたが、

同じ場所に一斉に集まるのを見ると、やっぱりワクワクしちゃうもんですね。

なんかもう…最後までツボを突いてくるんですよねぇこの作品は。

 

 

7話「ときめきに、年齢制限なんかない」

 

千明がドラマスタッフに言っていたらしい

「正直言って、私は共感っていう言葉が好きじゃない。よく分からない。」

「(物語は)知らない、自分とは違う人生を教えてくれるものだから。」。

これが今回、最も印象に残る言葉でした。

 

からしたら本作は確かに…登場人物の気持ちを「知る」楽しさがあるんですよね。

以前も書いたけれども、私とは年齢が離れている人物ばかりだからこそ、

その人の考え方とか人生を楽しむ方法とか、年代ならではの悩みを知っては

なるほどそんな見解もあるのだなと、徐々に視野が広がっていく感覚が楽しいし、

人って面白いなぁと思えるというのか。

でも、主人公などの特定の人物に自分を重ねて、

感情移入したり応援したりしながらドラマを見る事も好きで。

(前期の「まどか」がそうでした。大学1年の頃を思い出しちゃいましてね…)

だから、千明というか脚本家・岡田惠和さんご自身の考えであろう

「共感って言葉が好きじゃない」は結構衝撃的ではあったんですけど。

私がこうしてマイペースにでも長くいろんなドラマを見続けているのは、

それぞれの人生を覗き見する事で、

自分の中に生まれる感情でも新たな発見でも、"気づき"が得られるからなんだろうな…と

再確認させられたようでした。

 

今回は各登場人物の変化が描かれました。

妻が亡くなってから残された人生は静かに生きるつもりだった成瀬(三浦友和)は、

千明と和平の関係性を見てから胸がチクチクし始め、

それが自分にとって必要な痛みだと思うように。

万理子(内田有紀)は佐久間(上川周作)の「やれよ!」の後押しで

月9企画用のオリジナル脚本を生み出せた。

(↑パソコン画面端に手を添えて、愛しい宝物を見ているような

万理子の表情が良かったですね…。その作品、私も見たい!)

典子(飯島直子)は新たな一歩を踏み出してみたものの、

逆に踏み出したからこそ自分には何もないと気づき、

自宅では孤独を痛感して落ち込んでしまう。

そして、真平(坂口憲二)は脳に腫瘍が見つかったようで…。

 

嬉しい、寂しい、怖い、痛い…様々なんですけど、

今ターニングポイントを迎えようとしている姿を見ていると、

ああ、みんなは「生きてる」んだなぁって。

上手く言えないんですが、その事実に胸がギュッとなると言いますか、

キラリと光る結晶の欠片にも思えるのです。

みんなが抱いているものが次でどんな形になり、

どこに行き着くのか…ずっと見ていたいです。

 

千明と和平の関係性も、長年変化がないと周りから思われがちですが、

少しず〜つ変化はしているんですよね。

だって…勢いでラブホテルに行こうとしたら、

どこも満室だった出来事もありましたよね、昔(笑)

そう考えると大分落ち着いてきました。

ちょっと嫉妬を覚えるだけで、何だかんだ一緒にいる所は熟年夫婦のようでもあります。

…本人たちは「恋人じゃない」と言うんですけどねぇ。

 

 

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続・続・最後から二番目の恋 4・5話 感想|山あり谷ありな人生だけど…

 

 

録画が溜まってしまっているため、

最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m

そして進捗によっては、1〜2話分感想が飛ぶ可能性があります。ご了承下さいませ。

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4話「人生に恋するためにここにいる」

 

何言ってるか分からないと思いますが…感情が一気にぐわぁ〜んとなってしまった……。

自分の事を想って、しっかり言葉をかけてくれる人がいるっていいな…と思えた回でした。

 

まずは…伊佐山(柴田理恵)が和平(中井貴一)に鎌倉市長を薦めた時の言葉、

いや〜良かったですね。

言葉の持つ力って凄いなと思います。

「自分で思っている自分と人から見た自分は、必ずしも同じではありません」

「市長にならないかって誘われるって、まずはそれを誇りに思って下さい。

期待されてるという時間をちゃんと味わって下さい。」

私が和平でも、いやいやそんな私なんかが…とすぐさま断ってしまいそうなんですけど、

こう言われたら、後に断る事になったとしても

もしかしてその道もアリなのかも?と考えたくなっちゃいます。

立候補するか私と結婚するかの2択という話は冗談でも(笑)

言葉自体には熱が籠っていました。

和平の性格や可能性をきちんと考えた上での提案なのは確かに伝わってくる話し方でした。

 

そして、真平(坂口憲二)の秘密が発覚した件。

一家の大黒柱的立ち位置の和平ではなく、

典子(飯島直子)が怒るのには何だか感動しちゃいましたね。

荒野に行くだの(今シーズン、まだ「ジジイ」が出てきていない…←次回で出てきた!!)、

グラビア女優になるだの、何かとお騒がせするイメージがあっただけに、

実は家族の事はちゃんと見ているし、言いにくい部分を率先して言える所に

ギャップを感じたからなんでしょうか。

万理子(内田有紀)による前フリはもちろん、ナガクラでの食卓のカメラワークも、

いつも後ろで真平やえりな(白本彩奈)が座るソファに焦点が当たった事で

緊張感が走ったのもあって、彼女の言葉1つ1つがとても響きました。

その後の和平の説教も…中井貴一さんと飯島直子さんによる怒りの演技、新鮮でした。

昔は自分は死ぬんだからと消極的だった真平が、

今では、生きないとなと思えるようになったのも、

自分事のように考えてくれていた兄姉たちのお陰ですね…。

夕陽をバックに、決意をする姿。ここはシーズン1から見てきたからこその醍醐味です。

 

やっぱり家族って良いなぁ、ホームドラマって良いなぁとしみじみ思っている所で、

最後は千明(小泉今日子)の手紙に帰結します。

「私、結構幸せだと思うんだ。こんな人達に囲まれて、ちゃんと生きてます。」

もちろん、あそこまで輪を広げられているのは、千明の面倒見の良さあっての事ですけどね。

悩める万理子への接し方も、相変わらずかっこいいな…と惚れてしまいましたよ。

 

見終わった後に、心がじわじわ…ぐわぐわ…満たされました。

深夜に見たのですが。寝る前に良いものを見られました。

ごく普通の日常風景でも見応えあるものにするのは、

役者さんによる会話劇の豊かさや演技力もそうですが、

思わず心に刺さる言葉選びのセンスもあってこそ。

それに加えて今回はオチのつけ方まで洒落ていて、私の中では秀逸な回でした。

 

5話「そっか年取るって悪くないかもね」

 

前作の放送から11年もの長い月日が経っていると、

一条役の織本順吉さんや真平の主治医・門脇役の高橋克明さんが

その間にお亡くなりになってしまうという悲しい出来事もありますが…

当時子役だったえりな役の白本彩奈さんがずっと俳優を続けられてきたお陰で、

大人に成長したえりなを見られるのは嬉しい事です。

 

第1作目から見た者としては、えりなが和平に本音を吐露するシーンで

こちらも泣けてきてしまいました…。

当時の彼女は、いわゆる思春期真っ只中で、

過去に「私のために再婚しようとか思わなくて良いからね」みたいに言っていた辺り

父の事は想ってくれてはいるんだろうなとは感じつつ、

それでも全体的に言動がトゲトゲしていたのは確かだったんですよね。

そこは彼女自身も自覚はしていた。

そんなえりなが歳を重ねて大人になった今、

親の愛情や家族の有り難みが分かるようになった。

私たちは長倉家の11年間は見ていないけれど、(←当時リアタイしていないですが…(汗))

物語の中で登場人物はずっと生き続けていたのが伝わってくる、

キャストを第1作目から続投してきたからこその良さが活きたエピソードでした。

えりなの制作物と妻の大好きな桜貝の瓶詰めをそばに、

夜空を見上げる和平の「大人になったよ。素敵な大人に。」という

柔らかい言い方も含めて良かったですね…。

 

一方、千明の方のエピソードは…みか(香坂みゆき)に騙されかけた事よりも、

自分の生き方も仕事も評価してくれていたのが嘘だった事にショックを覚えていました。

事前に調べてから近づいてきたと知った時には、私も、うへぇ〜…って思いましたね。

でも、みかの話を聞いてもなお、会社や仕事について尋ねてみるのではなく

「なんかでも、面白いですね。この歳になっても新しい出会いって、あるんだな〜と思って。」

という言葉が第一に出てくるのは、

千明が今いる環境に幸せや充実感を覚えているからではあるんですよね。

 

女子会トークでも「〜と思うんでございますよ」と言っていたのには、

万理子の口癖が移るほど、一緒に楽しくやれているんだな〜と思えて

フフッとしちゃいました。

いや、正確には"移る"じゃなくて"混ざる"かな。

万理子の場合、謙遜するキャラも相まって「ございます」なんだけれども、

千明の姉御肌っぷりと混ざって「〜よ」になっちゃっている所が微笑ましいと言いますか。

…細かい所ですみませんが、個人的に拾っておきたいポイントだったので(苦笑)

 

千明の悲しいエピソードの後…くまの防犯スピーカーのネタフリが案の定回収されて、

慌てて駆けつけた和平が千明の裸を見てしまうオチは良い意味で滑稽で、

そのシーンでかかっていたいつもの「Go To The River」の劇伴が

笑いを誘っているように聞こえるくらいには面白かったです。

 

まさしく「人生山あり谷あり」を表してみせた展開でしたね。

今回も満足度の高い内容でした。

 

 

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続・続・最後から二番目の恋 4・5話 感想|山あり谷ありな人生だけど…

 

 

録画が溜まってしまっているため、

最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m

そして進捗によっては、1〜2話分感想が飛ぶ可能性があります。ご了承下さいませ。

※しばらくテンプレです…。

 

4話「人生に恋するためにここにいる」

 

何言ってるか分からないと思いますが…感情が一気にぐわぁ〜んとなってしまった……。

自分の事を想って、しっかり言葉をかけてくれる人がいるっていいな…と思えた回でした。

 

まずは…伊佐山(柴田理恵)が和平(中井貴一)に鎌倉市長を薦めた時の言葉、

いや〜良かったですね。

言葉の持つ力って凄いなと思います。

「自分で思っている自分と人から見た自分は、必ずしも同じではありません」

「市長にならないかって誘われるって、まずはそれを誇りに思って下さい。

期待されてるという時間をちゃんと味わって下さい。」

私が和平でも、いやいやそんな私なんかが…とすぐさま断ってしまいそうなんですけど、

こう言われたら、後に断る事になったとしても

もしかしてその道もアリなのかも?と考えたくなっちゃいます。

立候補するか私と結婚するかの2択という話は冗談でも(笑)

言葉自体には熱が籠っていました。

和平の性格や可能性をきちんと考えた上での提案なのは確かに伝わってくる話し方でした。

 

そして、真平(坂口憲二)の秘密が発覚した件。

一家の大黒柱的立ち位置の和平ではなく、

典子(飯島直子)が怒るのには何だか感動しちゃいましたね。

荒野に行くだの(今シーズン、まだ「じじい」が出てきていない…←次回で出てきた!!)、

グラビア女優になるだの、何かとお騒がせするイメージがあっただけに、

実は家族の事はちゃんと見ているし、言いにくい部分を率先して言える所に

ギャップを感じたからなんでしょうか。

万理子(内田有紀)による前フリはもちろん、ナガクラでの食卓のカメラワークも、

いつも後ろで真平やえりな(白本彩奈)が座るソファに焦点が当たった事で

緊張感が走ったのもあって、彼女の言葉1つ1つがとても響きました。

その後の和平の説教も…中井貴一さんと飯島直子さんによる怒りの演技、新鮮でした。

昔は自分は死ぬんだからと消極的だった真平が、

今では、生きないとなと思えるようになったのも、

自分事のように考えてくれていた兄姉たちのお陰ですね…。

夕陽をバックに、決意をする姿。ここはシーズン1から見てきたからこその醍醐味です。

 

やっぱり家族って良いなぁ、ホームドラマって良いなぁとしみじみ思っている所で、

最後は千明(小泉今日子)の手紙に帰結します。

「私、結構幸せだと思うんだ。こんな人達に囲まれて、ちゃんと生きてます。」

もちろん、あそこまで輪を広げられているのは、千明の面倒見の良さあっての事ですけどね。

悩める万理子への接し方も、相変わらずかっこいいな…と惚れてしまいましたよ。

 

見終わった後に、心がじわじわ…ぐわぐわ…満たされました。

深夜に見たのですが。寝る前に良いものを見られました。

ごく普通の日常風景でも見応えあるものにするのは、

役者さんによる会話劇の豊かさや演技力もそうですが、

思わず心に刺さる言葉選びのセンスもあってこそ。

それに加えて今回はオチのつけ方まで洒落ていて、私の中では秀逸な回でした。

 

5話「そっか年取るって悪くないかもね」

 

前作の放送から11年もの長い月日が経っていると、

一条役の織本順吉さんや真平の主治医・門脇役の高橋克明さんが

その間にお亡くなりになってしまうという悲しい出来事もありますが…

当時子役だったえりな役の白本彩奈さんがずっと俳優を続けられてきたお陰で、

大人に成長したえりなを見られるのは嬉しい事です。

 

第1作目から見た者としては、えりなが和平に本音を吐露するシーンで

こちらも泣けてきてしまいました…。

当時の彼女は、いわゆる思春期真っ只中で、

過去に「私のために再婚しようとか思わなくて良いからね」みたいに言っていた辺り

父の事は想ってくれてはいるんだろうなとは感じつつ、

それでも全体的に言動がトゲトゲしていたのは確かだったんですよね。

そこは彼女自身も自覚はしていた。

そんなえりなが歳を重ねて大人になった今、

親の愛情や家族の有り難みが分かるようになった。

私たちは長倉家の11年間は見ていないけれど、(←当時リアタイしていないですが…(汗))

物語の中で登場人物はずっと生き続けていたのが伝わってくる、

キャストを第1作目から続投してきたからこその良さが活きたエピソードでした。

えりなの制作物と妻の大好きな桜貝の瓶詰めをそばに、

夜空を見上げる和平の「大人になったよ。素敵な大人に。」という

柔らかい言い方も含めて良かったですね…。

 

一方、千明の方のエピソードは…みか(香坂みゆき)に騙されかけた事よりも、

自分の生き方も仕事も評価してくれていたのが嘘だった事にショックを覚えていました。

事前に調べてから近づいてきたと知った時には、私も、うへぇ〜…って思いましたね。

でも、みかの話を聞いてもなお、会社や仕事について尋ねてみるのではなく

「なんかでも、面白いですね。この歳になっても新しい出会いって、あるんだな〜と思って。」

という言葉が第一に出てくるのは、

千明が今いる環境に幸せや充実感を覚えているからではあるんですよね。

 

女子会トークでも「〜と思うんでございますよ」と言っていたのには、

万理子の口癖が移るほど、一緒に楽しくやれているんだな〜と思えて

フフッとしちゃいました。

いや、正確には"移る"じゃなくて"混ざる"かな。

万理子の場合、謙遜するキャラも相まって「ございます」なんだけれども、

千明の姉御肌っぷりと混ざって「〜よ」になっちゃっている所が微笑ましいと言いますか。

…細かい所ですみませんが、個人的に拾っておきたいポイントだったので(苦笑)

 

千明の悲しいエピソードの後…くまの防犯スピーカーのネタフリが案の定回収されて、

慌てて駆けつけた和平が千明の裸を見てしまうオチは良い意味で滑稽で、

そのシーンでかかっていたいつもの「Go To The River」の劇伴が

笑いを誘っているように聞こえるくらいには面白かったです。

 

まさしく「人生山あり谷あり」を表してみせた展開でしたね。

今回も満足度の高い内容でした。

 

 

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続・続・最後から二番目の恋 2・3話 感想|エロ本号泣事件の真相が!(笑)

 

 

録画が溜まってしまっているため、

最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m

そして進捗によっては、1〜2話分感想が飛ぶ可能性があります。ご了承下さいませ。

※しばらくテンプレです…。

 

2話「若さより輝く時だってあるんだぜ」

 

私は本作の登場人物とはかなり歳が離れているんですが、

不思議と、台詞1つ1つに共感してしまいたくなるのです。

それは多分…私自身が、今後の人生どうなって行くんだろうと

ふと考える年齢に差し掛かっていて、千明(小泉今日子)たちの生き様を通して

学びや気づきを得ている所もあるんですが。

あ〜あるある!とつい頷きたくなるくらいには、私の母親の実体験と重なる描写が多々あって

楽しく見られているからなのかもしれません。

 

今回のあるあるポイントは、成瀬(三浦友和)に「吉野さんまだまだ若いんだから」と

何度も言われて嬉しくなる千明のくだりと、

お昼休憩の時におばちゃんたちが集まって、

食べ物を広げながら他愛もない会話を繰り広げるシーン。

 

私の母も週に何回かはスポーツクラブで運動に勤しんでいるんですが、

所属している人たちが母よりも年上ばかりらしいんですね。

話を聞くと、一番上の人だと80代だとか。

言い換えれば、みんな人生の先輩なので、

先ほども書いたように「まだ若いじゃない〜」と言われて活力をもらえたり、

何か心配事があって踏み出せずにいると、「〇〇した方が良いわよ」と背中を押してもらえて

ようやく行動に移せるという事が多いんだそうです。

私も、そうなる気持ちは分かる気がします。

歳をとって体にガタが来るようになって落ち込んでいる所に「若いんだから」と言われたら、

少し希望は見出せるし、まだまだやれるんじゃないかと思っちゃいたくなるもんですよね。

 

今回は、第二の人生に向かう、もしくは既に送っている人々の姿が描かれました。

 

千明は定年まであと1年。

長倉家の人々が第二の人生を始めている中、

まだその状況に立てておらず悔しく思っていた千明は、月9企画募集の過去作品リストに

自分の担当した作品が載っていない怒りから、みんなで代表作を作ろう!と決心するのです。

若い世代の話にいろいろ耳を傾けながら

1つの作品にしていくようで…どんな作品が出来上がるのか興味があります。

「つまんなくて良いんだよ〜。つまんない事が面白いんだよ愛おしんだよ。」

この言葉には、岡田惠和さんが脚本を書かれるにあたっての意思が含まれているようでした。

 

他にも…和平(中井貴一)は定年後の再雇用で指導監として働いており、

板挟みに合いながらも(笑)今でも周りからの信頼を得ている。

真平(坂口憲二)はいつ病気で死ぬか分からない不安をずっと抱えてはいるものの、

結婚して、子供を授かり、今が一番幸せだと言わんばかりの充実した日々を過ごしている。

そして典子(飯島直子)は、ここ最近退屈な生活を送っていたのが、

ひょんな事からグラビア女優を目指すと言い始める。

 

それぞれの生き方が多種多様で、本当に愉快ではあるんですが(笑)

第二の人生を進んでいてもそうでなくても、

歳を重ねてもなお、「私(俺)はこうありたい!」という

明確な夢や希望を持って生きている彼女たちを見ていると、ああ…かっこいいなぁって。

自然と元気付けられる回でした。

 

でも、万理子(内田有紀)の、千明さんを介護するのがささやかな夢だという話は

ちょっと心配になりますね。

千明大好きで一途な所が彼女の可愛らしさではあるんですけど、

相手を優先する人生を送り続けていると、

後々、"自分"がない事に大きな後悔を覚えると思うので…気にし過ぎ?

 

 

3話「正しい生き方なんかどこにもない」

 

エロ本号泣事件という、なんじゃそりゃ!なタイトルの裏に隠された思い出は

結構聞き入っちゃうものでしたね。

少年時代の出来事が今の和平を作り上げる、そんなルーツを感じさせるお話でした。

あ…「でもその前には?」「エロ本があるわけですよ」の天丼や、

冒頭の回想でかかっていたBGMの絶妙なチョイスに関しては面白かったですw

オチ担当になってしまった典子は…

私も小学生の頃は、自分が魔法少女だったら…を自由帳でお絵かきしていたので、

ちょっと共感は出来ました(笑)

 

やっぱり書き残しておきたいのは、母と和平のエピソードですね。

エロ本号泣事件とは正式には、部屋に隠していたエロ本を母に見つかり、

7時間詰められて号泣した事件の事。

なので…その詳細を素直に受け取れば、ページごとに折り紙を挟んでいたというのも、

子供の和平からしたら、別に女性に下心も持ってないのに現実をズバズバ突きつけられて、

その圧に泣いてしまったのかなとばかり思っていたんですけど、実際は違ったと。

エロ本に載っている女性は、言わば男性の理想像みたいなもの…

そんな話をさせてしまっている母への申し訳なさから泣いてしまったらしい。

子供ながらに、そう思うなんて。

母に似た優しい息子だったんだろうな…と、微笑ましく感じるエピソードでした。

 

でも、その出来事がきっかけか、受け身な和平が出来上がってしまったのも確かで。

律子(石田ひかり)のぐいぐい加減はちょっとよく分かんないですが(笑)

相手が自分に好意を向けてくれてると知ると、

悲しませたくないから受け止めようとしてしまうのが和平なんですねぇ…。

そんな和平と初対面の10歳上の成瀬(三浦友和)で、いきなりキャッチボール。

小さい頃から、人の感情を汲み取ろう理解しようとする

「お兄ちゃん」としての責任感もずっと持ち続けていたでしょうし、

年齢が上がっていくにつれて、甘えられる年上の相手も減っていってしまうもの。

成瀬と一緒にいる夜だけは「お兄ちゃん」をやめて、

サザエさんのカツオのごとく、少年時代にしか出来ないやんちゃな経験を出来て

良かったねぇ…としみじみ思いながら見ておりました。

 

最後に話は変わって、万理子の方も…まだ48で定年までは割と先だけれど、

周りの状況の変化によって、第二の人生を歩むべき時が来つつある模様。

本人もきっと、永遠などないという事はうすうす自覚してはいるんですよね。

でもまだ考えたくはない…でも考えなきゃならないのかもしれない…

少し固まった表情からは、ほのかな葛藤を感じます。

うーーん…「続」で同じような提案をされた時に、

引きこもって号泣していたシーンを思い浮かべると辛いんですけどね(泣)

 

 

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続・続・最後から二番目の恋 2・3話 感想|エロ本号泣事件の真相が!(笑)

 

 

録画が溜まってしまっているため、

最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m

そして進捗によっては、1〜2話分感想が飛ぶ可能性があります。ご了承下さいませ。

※しばらくテンプレです…。

 

2話「若さより輝く時だってあるんだぜ」

 

私は本作の登場人物とはかなり歳が離れているんですが、

不思議と、台詞1つ1つに共感してしまいたくなるのです。

それは多分…私自身が、今後の人生どうなって行くんだろうと

ふと考える年齢に差し掛かっていて、千明(小泉今日子)たちの生き様を通して

学びや気づきを得ている所もあるんですが。

あ〜あるある!とつい頷きたくなるくらいには、私の母親の実体験と重なる描写が多々あって

楽しく見られているからなのかもしれません。

 

今回のあるあるポイントは、成瀬(三浦友和)に「吉野さんまだまだ若いんだから」と

何度も言われて嬉しくなる千明のくだりと、

お昼休憩の時におばちゃんたちが集まって、

食べ物を広げながら他愛もない会話を繰り広げるシーン。

 

私の母も週に何回かはスポーツクラブで運動に勤しんでいるんですが、

所属している人たちが母よりも年上ばかりらしいんですね。

話を聞くと、一番上の人だと80代だとか。

言い換えれば、みんな人生の先輩なので、

先ほども書いたように「まだ若いじゃない〜」と言われて活力をもらえたり、

何か心配事があって踏み出せずにいると、「〇〇した方が良いわよ」と背中を押してもらえて

ようやく行動に移せるという事が多いんだそうです。

私も、そうなる気持ちは分かる気がします。

歳をとって体にガタが来るようになって落ち込んでいる所に「若いんだから」と言われたら、

少し希望は見出せるし、まだまだやれるんじゃないかと思っちゃいたくなるもんですよね。

 

今回は、第二の人生に向かう、もしくは既に送っている人々の姿が描かれました。

 

千明は定年まであと1年。

長倉家の人々が第二の人生を始めている中、

まだその状況に立てておらず悔しく思っていた千明は、月9企画募集の過去作品リストに

自分の担当した作品が載っていない怒りから、みんなで代表作を作ろう!と決心するのです。

若い世代の話にいろいろ耳を傾けながら

1つの作品にしていくようで…どんな作品が出来上がるのか興味があります。

「つまんなくて良いんだよ〜。つまんない事が面白いんだよ愛おしんだよ。」

この言葉には、岡田惠和さんが脚本を書かれるにあたっての意思が含まれているようでした。

 

他にも…和平(中井貴一)は定年後の再雇用で指導監として働いており、

板挟みに合いながらも(笑)今でも周りからの信頼を得ている。

真平(坂口憲二)はいつ病気で死ぬか分からない不安をずっと抱えてはいるものの、

結婚して、子供を授かり、今が一番幸せだと言わんばかりの充実した日々を過ごしている。

そして典子(飯島直子)は、ここ最近退屈な生活を送っていたのが、

ひょんな事からグラビア女優を目指すと言い始める。

 

それぞれの生き方が多種多様で、本当に愉快ではあるんですが(笑)

第二の人生を進んでいてもそうでなくても、

歳を重ねてもなお、「私(俺)はこうありたい!」という

明確な夢や希望を持って生きている彼女たちを見ていると、ああ…かっこいいなぁって。

自然と元気付けられる回でした。

 

でも、万理子(内田有紀)の、千明さんを介護するのがささやかな夢だという話は

ちょっと心配になりますね。

千明大好きで一途な所が彼女の可愛らしさではあるんですけど、

相手を優先する人生を送り続けていると、

後々、"自分"がない事に大きな後悔を覚えると思うので…気にし過ぎ?

 

 

3話「正しい生き方なんかどこにもない」

 

エロ本号泣事件という、なんじゃそりゃ!なタイトルの裏に隠された思い出は

結構聞き入っちゃうものでしたね。

少年時代の出来事が今の和平を作り上げる、そんなルーツを感じさせるお話でした。

あ…「でもその前には?」「エロ本があるわけですよ」の天丼や、

冒頭の回想でかかっていたBGMの絶妙なチョイスに関しては面白かったですw

オチ担当になってしまった典子は…

私も小学生の頃は、自分が魔法少女だったら…を自由帳でお絵かきしていたので、

ちょっと共感は出来ました(笑)

 

やっぱり書き残しておきたいのは、母と和平のエピソードですね。

エロ本号泣事件とは正式には、部屋に隠していたエロ本を母に見つかり、

7時間詰められて号泣した事件の事。

なので…その詳細を素直に受け取れば、ページごとに折り紙を挟んでいたというのも、

子供の和平からしたら、別に女性に下心も持ってないのに現実をズバズバ突きつけられて、

その圧に泣いてしまったのかなとばかり思っていたんですけど、実際は違ったと。

エロ本に載っている女性は、言わば男性の理想像みたいなもの…

そんな話をさせてしまっている母への申し訳なさから泣いてしまったらしい。

子供ながらに、そう思うなんて。

母に似た優しい息子だったんだろうな…と、微笑ましく感じるエピソードでした。

 

でも、その出来事がきっかけか、受け身な和平が出来上がってしまったのも確かで。

律子(石田ひかり)のぐいぐい加減はちょっとよく分かんないですが(笑)

相手が自分に好意を向けてくれてると知ると、

悲しませたくないから受け止めようとしてしまうのが和平なんですねぇ…。

そんな和平と初対面の10歳上の成瀬(三浦友和)で、いきなりキャッチボール。

小さい頃から、人の感情を汲み取ろう理解しようとする

「お兄ちゃん」としての責任感もずっと持ち続けていたでしょうし、

年齢が上がっていくにつれて、甘えられる年上の相手も減っていってしまうもの。

成瀬と一緒にいる夜だけは「お兄ちゃん」をやめて、

サザエさんのカツオのごとく、少年時代にしか出来ないやんちゃな経験を出来て

良かったねぇ…としみじみ思いながら見ておりました。

 

最後に話は変わって、万理子の方も…まだ48で定年までは割と先だけれど、

周りの状況の変化によって、第二の人生を歩むべき時が来つつある模様。

本人もきっと、永遠などないという事はうすうす自覚してはいるんですよね。

でもまだ考えたくはない…でも考えなきゃならないのかもしれない…

少し固まった表情からは、ほのかな葛藤を感じます。

うーーん…「続」で同じような提案をされた時に、

引きこもって号泣していたシーンを思い浮かべると辛いんですけどね(泣)

 

 

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続・続・最後から二番目の恋 1話 感想|変わらないと思いつつ、確実に歳は重ねてる。

 

 

当時はリアルタイムで見ていなかったので、初回の放送日に向けて

今までのシリーズをせっせこ予習。

なんで11年後に続編を?とは思うものの、ある程度歳をとったタイミングで

続編の発表がなければこの作品の事はずっとスルーしていた訳で、

こんなに面白い作品に出会えた事に感謝し…

過去の回を視聴するごとに、新作への期待がどんどん膨らんでいき…

放送数十分前にようやく前作の最終回を見終えて、

もうすぐで最新のみんなが見られるんだとわくわくした状態で初回を待っておりました。

 

したら…雰囲気が変わらな過ぎてびっくりしましたよ。

ついさっきまで予習していたから、余計にね。

いや、11年後だからさすがに、役者さんそれぞれ歳を重ねられた感じは伺えるんですけど、

11年も経っているのになんで当時のキャラクターの演技を思い出して再現出来るの!?と、

序盤はとにかく驚きの方が上回りましたw

まぁ強いて言うなら…現実的に考えれば、11年も経てば環境や人間関係などで

さすがに誰かしらはキャラは変わっているんじゃないか?と思わなくもないですが、

唯一の変化と言えば、以前は「私のドラマは安易に人を殺さない」という

信念を持っていた千明(小泉今日子)が、病気が絡んでいないにしても、

いつの間にか「今日も浮気した夫を殺しますかねー」と

口癖のように言っていた事が挙げられるかな(笑)

 

「2020年」のエピソードの簡潔さは、

ここ11年間で変わった事と言えばコロナ禍だけど、

後は相変わらず賑やかな日々を送ってましたよ〜という

当時から見てきた視聴者に対するご報告のよう。

それからは再び現在に戻り…日めくりカレンダーの話も、遅刻しちゃうくだりも、

エロ本号泣事件wのくだりも、1台のテーブルを囲んで繰り広げられる会話が本当に楽しいです。

話題をふっかける人・ツッコミを入れる人・話し相手が座って夢中でお喋りして、

また新たな話題をふっかける人が来たら、その人に席を譲って今度は後ろで会話を楽しむ

(後ろにいるのは大体、真平(坂口憲二)とえりな(白本彩奈)(笑))…

テーブルがボクシングのステージなら、後ろのソファーは観客席みたいな構図が

シーズン1からずっとずっと好きで、またこのやりとりが見られるのかと嬉しくなりましたよ。

 

しかし、そんな賑やかな会話劇はもちろんですが、

ふとした時にきゅっと切なくなってしまう作風も、本作の醍醐味ではあるんですよね。

 

変わらないとは言うけれども、この11年のうちに一条さん(織本順吉)はお亡くなりになって、

何もない所で転けるようになるし、

「月9って何曜の何時だっけ?」と素で聞いてしまうようにもなる。

千明や和平(中井貴一)にとって、確実に"老い"や"死"が身近なものになってきている

リアルさが伺える些細な描写が散りばめられていました。

 

和平の同期の死は…私の母も、つい最近クラスのLINEで

当時ムードメーカーだったらしい同級生が病死したと聞かされた経験をしたばかりだったので、

私は今実感出来なくとも…きっと、この年代になってくると

嫌でも死に直面せざるを得なくなるのだと、しみじみ考えながら見ちゃいましたね。

「でもなんか、同期が亡くなるってのは、堪えますね。自分の未来もそう遠くないんじゃないかって思えてしまって。」

「人って…死んじゃうんですね。」

「…はい……」

この2人の間たっぷりの会話からの、思い耽っているととれる背中の引きのカットは

とてつもなく寂しい。

 

…寂しいのは、コロナに感染した時の千明の気持ちもそう。

家族のような隣人がいるとは言え、コロナ禍で接触禁止となったら1人で家にこもる生活が続く。

年齢もプライドも取っ払って、純粋な子供のごとく「怖いよぉ…」と訴える姿から、

考え込む時間が増えるようになって、もし重い症状になったらどうしよう…とか、

このまま1人で死んでしまうのかな…とか、

そんな不安や孤独感が一気に押し寄せてきてのあの発言だったのだろうというのが

パッと想像出来て、あそこも辛いシーンでした…。

 

何はともあれ、温かくて、可笑しくて、可愛らしくて、切なくて…

こんなドラマです!とは一言で言いにくい、

いろんな魅力が詰まったドラマの続編が始まりました。

リアルタイムで見ていない私からしたら、木曜劇場で本作を放送する事への

こだわりは特になく(←そりゃそうですが)、

むしろ、面白いと分かっている、楽しみなドラマが

休日明けの月曜日に控えている喜びの方が強いですね。

まぁ、2年前は同じ場所が舞台(!?)の、

若者中心の恋愛ドラマを放送していた月9でなんだ…とは思いますし、

来週から暗そうなドラマがこの後に始まるんですけどね…(笑)

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

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