2025年春ドラマ-PJ一覧

PJ 〜航空救難団〜 9話(最終回) 感想|あまりにも穏やかすぎる最終回

 

 

訓練生たちの成長も追っていく話なので、

「卒業おめでとう!」「感動の最終回だった!」と言いながら涙を流したかったんですけどね…

どうしよう、あまりにも穏やか過ぎる最終回なもんで、そんなに書く事がない…(汗)

個人的には、開始8分程度の落下傘降下訓練〜記念撮影の流れで

物語としては終わったように見えて、あとの話は蛇足に思えてしまったのです。

 

居酒屋で変な若者に絡まれるシーンは、

卒業論文に向けてPJや父の働きぶりを数ヶ月見学してきた

勇菜(吉川愛)の変化を強調するための、取ってつけたものに感じちゃいましたし。

訓練生1人1人への回想も3回に分けて挿入されていましたけど、

あんまり回想を入れると、尺が余ったのかな?という疑問も湧いてきます。

通常放送で終えた事、変な若者に絡まれた事で喧嘩になり騒動勃発!みたいな

展開にならなかっただけまだマシですし、全員でのTシャツ芸にはクスッとさせられましたが…

う〜ん…この内容だったら、前回を6分拡大放送にして、

そこに落下傘降下訓練+終盤の授与式(バックで論文モノローグを流す)を組み込んで

最終回という形をとっても良かったんじゃないでしょうか。

 

まぁでも、本作を楽しめたのは宇佐美のキャラクターが大きいです。

1話でのヘリコプターによる大胆な登場の仕方に惹かれて…

厳しさの中に愛情やユーモアさが含まれた指導法も好きでしたが、

5・6話辺りで、1人の人間としての後悔や不安も見え隠れする繊細な一面が描かれてからは、

どんな些細な表情も注目したくなるくらいには、より魅力的に映りましたね。

最近のお仕事ドラマで見られがちだった上層部での揉め合いもなく、

訓練生同士による蹴落とし合いもなく。

ただただ純粋に、"愛"と"友情"を熱く描き続けていた作風が、

熱血とは縁のない生活をしている私には物凄く新鮮に映って、懐かしくも感じられて、

最後まで見てみようという気にさせられたんじゃないかと思います。

 

最終回は私にとって、あっぱれだ!と言える仕上がりではありませんでしたが、

主人公が素敵だったので、総じて面白く見られたのでそれで良いかなって。

最終回の感想なのにガッツリ書いていなくてすみませんが、これで〆とします…m(_ _)m

 

 

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PJ 〜航空救難団〜 8話 感想|沢井の父を救えなかった後悔を描くなら…

 

 

まず初めに、私は気分屋だとは自覚しており、

先週では感動的に映っていても、新たなエピソードが追加されると

「あれ?」と思う事は時々あります。

(遅れてしまった前回の感想は、土曜日には出来上がっていたとだけ報告しておきます…)

それを前提にして今回の感想を書くとするなら…

あれ?もしかして、仁科(濱田岳)を死なせる展開にしなくても良かったんじゃない?

思えてしまったのでした。

 

具体的に言えば…

雪山での自然災害が悪化し、基地に戻るしかないという状況の中で、

意識朦朧とした沢井(幼少期:前田勝乃心)が「お父さん、ごめん…」と呟くのを聞いて、

宇佐美(内野聖陽)自身も父の事で後悔を抱えていたために、

10分捜索させてくれと申し出た。

これは、土砂が酷くなってきた頃に、学校から子供の声が聞こえてきたので、

自身の希望で1人で捜索しに行った仁科と被りますし。

「結果が全てだ」「出動から救出まで1つ1つの動作に無駄はなかったか?」

「自然に理不尽さに、日々の備えを怠っていなかったか?」などの反省文が書かれた日記は、

前回で訓練生たちに、1秒でも早く時間を稼ぐ意味を熱弁していたシーンと重なります。

 

仁科の死が描かれた、しかもそれが前回の内容だっただけに、

なぜ似たような描写を続けて放送したのか…

死を引きずっての"後悔"を描くなら、

どちらか片方に絞っても物語として成立した気がするのです。

 

そして、前回の内容を踏まえてず〜っとモヤモヤしていたのが…

何だか、仁科の死が「終わった事」にされているように見えたのは気のせいなのでしょうか?

終盤、宇佐美は訓練生たちに「誰だって、心はボロボロの中古だ。

でもな、その傷の1つ1つに意味があって、それが俺たちを作ってんだ!」と言っていたけれど。

その言葉自体は良くても、今回の訓練生たちや教官たちを見ていると…

それ本当かな〜と思えてくるのです。

だって、宇佐美と滝岡(長谷川朝晴)の間でも、彼の話題が出てこないんですよ?

 

いや、仁科のワードが劇中に全く出てこなかった訳ではないですし、超好意的に解釈すれば

訓練中でも仁科を思って動いているのかもしれないとも想像は出来るんですけど…

その言葉で魅せるのなら、前回で各々が振り返って向き合って終わりではなく、

"残された者"としての想いをもっと強調した内容だったら

説得力も増したのかもしれません。

 

勇菜(吉川愛)の性格描写でちょっと引っかかっていたものの、

ここまで好きで本作を見ていましたが…

登場人物の死の扱い方については、残念ながらう〜ん…ですね。

ラストシーンもなぁ。

本作なら、5人合格、2人も新たな道で花開いてハッピーエンド!

なのは分かりきっているけれども、

宇佐美が講義室で訓練生1人1人に制服を渡す所は先見せじゃなくて、

最終回であの主題歌をバックに、初見でじっくり堪能したかったです(汗)

 

 

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PJ 〜航空救難団〜 7話 感想|1秒でも早く動くということ

 

 

ああ…「もしかして」と思ったら、本当にその通りに行ってしまうのが本作なんですよね…。

ここ最近ドラマでお見かけした濱田岳さんの中では、

かっこよくて、強さの中に優しさもある一番好きな濱田さんだっただけに、

最終回まで見ていたかったです。

 

悲しみに暮れる時間も余裕もなく、1日が過ぎていく。

いつもと変わらず終了のチャイムは鳴るし、

あっという間に教育停止から1週間が経つくらいには、日常が淡々と進んでいく。

辛いのは大前提ですが。宇佐美(内野聖陽)たちは、

同僚や先輩、後輩の死を何度も経験しては「救う」事について向き合っているんですよね。

 

警官服の宇佐美と堀越(宍戸開)が仁科の家に訪問し、死亡を報告。

そばで泣いている赤ちゃんに駆け寄る妻のシーンを見て、しみじみ考えさせられちゃいました。

家庭持ちの救難隊もいる事は1話から時折描かれ続けては来たけれども、

無事に家族の元へ帰って来れる事がいかに大切であるか。

生まれてきたばかりのあの子にとって、父との思い出はないに等しいですし、

ある程度大きくなって、自分にはなんで父親がいないのかと

疑問に感じるようになった時の寂しさも容易に想像出来ます。

もちろんそれは、兄とは言えどまだ幼い長男にも言えるんですけどね…

「パパ、本当に天国に行っちゃったの?」って事は、ママは正直に話したんですね…。

 

前回の感想でも、私が仁科(濱田岳)でも、子供の声が聞こえたら助けたいって思っちゃう

と書いたけれど、訓練生たちの言う通り、

じゃあ助けなきゃ良かったの?と動揺してしまうのも分かります。

そんな彼らに対し宇佐美は、靴を履くのがあと10秒早ければ、

発見するのがあと5秒早ければ、ドアオープンがあと1秒早ければ…

それが積み重なれば、1分という時間が稼げたかもしれないと教える。

その発言でまた気づかされました。

 

訓練生たちの前では変わらず"教官"であろうとする宇佐美だけど、

講義室を出れば、みんなと同じで、仁科の死をまだ悲しんでいる1人。

宇佐美の「片想いで上等」は仁科譲りで、仁科のウィンクは宇佐美譲り。

宇佐美は、自分に憧れて救難員を志望してきた彼を可愛がっていたんだろうなというのが、

お互いの言動の節々から伺えるのです。

最後の飛行の、仁科の遺影を抱える宇佐美の丸まった背中で一気に来ちゃいましたねぇ…。

強さたくましさの奥にある素の部分に、やられやすいのですよ…(泣)

 

長谷部(渡辺碧斗)の決断は、宇佐美の敬愛ぶりを見ていれば納得の選択でしたね。

で、勇菜(吉川愛)は…それ、余計な事言ってませんですかい?

私の記憶が確かなら、その事については本人に言うなと

宇佐美から言われてませんでしたっけ??

 

 

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PJ 〜航空救難団〜 6話 感想|フラグが立ちまくりの回。

 

 

何だか、前回から本作の見え方が変わってきましたね。

教官と訓練生によるスポ根学園風ドラマから、

宇佐美(内野聖陽)の心情に迫るヒューマンドラマの装いになってきました。

 

教育停止を告げられ心神喪失状態だったさやか(石井杏奈)に補備を強要したとして、

パワハラ疑惑で告発されてしまった宇佐美。

これにより教育指導は一定期間自粛。

宇佐美自身はちっとも弁解をせず、さやかが辞退を申し出る事になったのは

俺に責任があると感じていたのです。

 

告発で改めて問題が浮上した事で、誰と接するにも、

俺の指導方法はやはり間違っていたんだろうか…と、

目線が下がり気味で思い悩む表情が何度も見受けられました。

 

そんな中でも、自宅にまで押しかけるほど

訓練生たちが自分を慕ってくれていると分かったら、一瞬でも嬉しくなるでしょう。

でも、あくまでも"教官"なので、訓練生たちの前で線を引かなければならない。

「感情に流されて動くような者を、部隊には送れない。」

宇佐美のために何とかしたい長谷部(渡辺碧斗)の思いやりは受け取りたいけれど、

宇佐美の言葉は、人命救助に関わる者として実に正しい。

ただね…長谷部が号泣しながら土下座した後何も言えなくなったのも、

3人が帰っていくのを優しい眼差しで窓から見守るのにも共感出来るんです。

可愛くてしょうがない訓練生たちですもん。怒れないですよ…。

教官としての気持ちと家族の一員としての気持ちが、せめぎ合っているように映りました。

 

その後も、事態が大きくなって処分となる可能性が浮上してからは、

訓練中の訓練生たちの前であえて屈伸や腕立て伏せをしたり、

「救え」の看板の近くで仁科(濱田岳)に電話をしたり。

宇佐美はこの時こう考えているのかも…と、彼の一挙一動に注目してばかりでした。

 

特に目が離せなかったのは、屋上でのくだり。

柵のない所から宇佐美が見下ろすシーンを上から撮るのなんて

力が抜けるほどの怖さがあったんですけど、

なんでこのカットなんだろうと意図を考えていたら、

彼が今立たされている状況と重なって見えたんですね。

パワハラ告発により、まさしくクビか存続かの瀬戸際にいる。

処分によっては教官どころか、最悪、社会人としての生命が絶たれるかもしれない。

もうこの辺りの感想は完全に妄想なので、軽く読んで欲しいのですが(汗)

そんな不安と戦いながら、長谷部に続いて端っこに座るのを引きで撮る所は、

長谷部も今、取り返しのつかない事をしてしまった…もうお終いだと

覚悟しながらその場所にとどまっている点で、ベクトルは違えど、

2人とも同じラインにいる事を表しているんじゃないかとも思えました。↓

「『人を救う資格』ってのが気に入らねぇな。じゃあ、その資格を持ってるのは誰なんだ?」

「本気で人を救うって、何だ?」

訓練生の気持ちに上手く寄り添えなかった自分を悔いる、

宇佐美自身への問いかけにも聞こえるこれらの言葉の後で飛び降り…

いや〜、昭和時代の熱血教師さながらの指導でした…。

 

既に名前を出した通り、告発者は長谷部だった訳ですが、

1人だけ深刻な表情を見せていたので分かりやすかったですね。

宇佐美大好きな彼がそんな事をしてしまうなんてちょっと信じられませんが…。

でも、それよりも気になったのは、当事者であるさやかが全く出てこない件。

連絡をとった形跡さえあれば、あそこまで事態が深刻にならずに済んだのに(汗)

 

一方で、同じくフラグが立ちまくりの仁科(濱田岳)のエピソード。

前回、妻と子供が災害に巻き込まれるんじゃないかとも思いましたけど、

よくよく考えたら、そのリスクが高いのは現場に出向く仁科の方ですもんね。

家族でテレビ電話、「大丈夫。ちゃんと帰ります。」「待ってます!」のやり取りは

いかにもな感じなんですけど…どうなんでしょう?

私が仁科でも、子供の声が聞こえたら助けたいって思っちゃいますね…。

 

 

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PJ 〜航空救難団〜 5話 感想|決して悲しいだけじゃない。

 

 

ああ…やはり、さやか(石井杏奈)は辞退してしまうのね…。

補備があると聞いて、でも提供バックでは

「今までありがとうございました!」と言っていたので、

早朝の単独行動で周りの人々に迷惑をかけてしまった罪悪感から、

自ら辞退を申し出る展開になるのかもしれないと思っていたけれど…

想像より少し前向きな形で終われたにしても、仲間が1人減ってしまうのは寂しい。

このドラマは基本的に予想を覆す事はなくて、

きっとこうなんだろうな…と思ったら大体その通りに行くんですよね。

それで言えば、線状降水帯のニュースをチラッと見てから病院を出た

仁科の妻・芽衣黒川智花)と赤ちゃんもフラグが立ちまくり。

川の氾濫とか何とか言ってましたが、自然災害に巻き込まれる予感しかしません(汗)

赤ちゃんも生きてくれると良いけどな。

まぁ、話題をさやかに戻すとして…

 

終盤の、さやかが施設を去ってから、宇佐美(内野聖陽)と訓練生たちで

最後のランニングをするまでの一連の流れは感動的でした。

「心を救え。世のため。人のため。国のため。道のため。」

彼女が言葉を発するたび挿入された、鉄棒、高い建物、講義室、プールのカット。

人はおらず場所のみを映したカットだったものの、

夕暮れをバックに宇佐美と訓練生たちが全力で向き合うシーンを毎回見てきただけに、

1つ1つの場所ごとに光景が蘇ってくるようでした。

特にプールはね…さやかが壁を乗り越えた場所だっただけに、色濃いです。

そして、ランニングが終わって、最後のお別れは敬礼で。

王道な作りではありますが、1人ずつ言葉を贈るという

ベタ臭い展開を入れてこなかった所は潔かったです。

敬礼している表情だけで、感謝の意は伝わりますからね。

 

さやかだって本当は全員で卒業したかっただろうし、

みんなもそうしたかった気持ちは今も持っているだろうけど。

「♪挫折の日々は色づくため 全部モノクロ」という主題歌の歌詞にもある通り、

決して悲しいだけの別れじゃないと思いたい。

その歌詞と重ねられたのは、訓練生たちによる円陣のシーン。

最終回辺りでも、別の場所で活躍している彼女が見られると良いなと思います。

 

今回は他にも、宇佐美が初めて繊細さを見せる姿が印象に残りました。

さやかには前夜、いつも通りの鼓舞をして励ましたけれども、

沢井(神尾楓珠)に「主任教官のせいじゃないですよね?」と言われて以降、

もしかして俺のせいなのかな…と不安を見せたり、その不安からか沢井にビンタを要求したり、

さやかが無事病院に搬送されても病院の方角を見て気にかけていたり、

終いには「俺のやり方、間違ってんのかなぁ…」と堀越(宍戸開)に吐露したり…。

大らかでパワフルな宇佐美から初めて"弱さ"や"迷い"が見えたのが、

人間臭さを感じて、ちょっとした驚きもありました。

病院パートで仁科(濱田岳)が宇佐美の事を繊細だと言っていた意味が分かりましたよ。

そんな葛藤をしている中でも、怪我を対処しようとしていたさやかの気持ちは

しっかり読み取るし、どんな時でも寄り添おうとするし…

「心を救う」を体現する教官として、今回でより魅力度が上がった感じです。

 

毎回、一種の学園ドラマのような熱さが個人的には久々な感覚で、

そこに惹かれて見続けてきた訳ですが…

仁科の発言を聞くと、SP版「教場」じゃないですけど、

仁科や同期に近しい?中林(高岸宏行)が訓練生だった頃のエピソードを、

パイロット版扱いの2時間SPか

TELASAのオリジナルエピソードで見てみたいとも思えましたね。

前者に関しては、テレビ朝日で2時間SP→連ドラ化というケースは最近ない記憶ですし、

後者の方は、若手キャストが主演のパターンが多いですが。

あくまでも、エピソード0も見てみたいというほんの興味心です。

 

 

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PJ 〜航空救難団〜 4話 感想|やはりドラマチックには行かないか…。

 

 

前回も少し引っかかった部分はあったものの、

感想で触れておきたいとまでは思わなかったのでスルーしたんですけど…

今回ばかりは、勇菜(吉川愛)が救難団を取材する必要性に疑問が湧いてきましたね。

 

彼女に対する第一の感想は「どうしてそこまで取材にこだわるんだい?」でした。

1人だけハイキングみたいな格好をしているのに、

ヘトヘトでまともに歩ける状態ではないのに必死にもがこうとするし、

訓練生たちが登っている崖にも登ろうとする。

宇佐美(内野聖陽)も止めていたけれど、一人前の救難員になるべく

普段から厳しい訓練を受けている訓練生とは体力も筋力も違うんだから、

彼らについて行くなんて至難の業だろう…と(汗)

ハイキングが趣味の人でも難しいと思うんですよね。

あそこまでついて来れたのでかなりの根性はありますし、

そばに宇佐美がいたから大事には至りませんでしたが、

下手したら二次災害を引き起こしかねません。

 

まぁ…「あんなの、普通の人には出来ないよ」

「1人じゃ出来なかった事も、仲間となら乗り越えられるのかも」と終盤で母に言っていたように、

救難員について徐々に学んでいく・知っていく形で、

勇菜が同じく知らない立場である視聴者に情報を届ける

役割を担っているんだろうというのは分かるんですけど。

前者に関しては、日々の訓練を見ているだけでも伝わってきますし、

後者に関しては、訓練生たちが挫折しかけた時に

宇佐美がみんなで協力し合うよう適度に助言を入れているので、

あの状況での存在意義をあまり感じなかったんですね。

以前は父に理解を示さなかった勇菜が、取材を通して

ソファで腹筋するくらいまで影響を受けて、父にも優しく接するようになった。

そんなに変われたんだから、個人的には取材は

前回(今回のアバン部分)まででもう十分じゃないかと思っちゃいます。

張り切り過ぎて体に支障が出る前に、そろそろ資料を調べたりして

論文執筆にとりかかり始めた方が…なんて、余計なお世話ですけどね(汗)

もう1つ言えば、沢井(神尾楓珠)と恋愛の方向にも走って欲しくないかな〜。

 

勇菜について思っていた事を大体書けたので、ここまでにしておいて。

今回は山岳総合実習なのもあって、ガッツリ訓練の内容でしたね。

あのロケーションは…CGやスタジオ撮影では誤魔化しが効きませんね。

ドラマの展開的に最後は上手く行くんだろうと分かっていても、

実際にある山だからこそ、7人全員でゴール出来るのかとドキドキしながら見守っていました。

撮影はどうやって行われたんでしょう。

何日間に分けたのか?一定の時間を置きながら続けたのか?

崖に登る役者さん方の大変さももちろんですが、

カメラマンや照明さん、音声さんも相当苦労されただろうなと…。

 

物語自体は、人間と同じ重さにしているであろう人形を置きに行っている

教官たちを想像したり、あの芝居がかった演技を

毎年教官たちで打ち合わせして行っているのだと思うとじわじわ面白かったり。

白河(前田拳太郎)が誰かの助けが必要となった際に、

前回でいつも彼を気にかけていたランディー(草間リチャード敬太)が一番に名乗り出た所で

前回との連続性を感じてグッときたりと

見所はいくつかあって、今までの回想も含めたりなんかして、

(全9話だと想定して)折り返し地点突入前らしい"まとめ"に仕上がってはいたんですけど。

今回は内容が内容なので、話を追っていくにつれて、

こんなに体が限界な状態の中で救助者を探してくれて、

しかもそのしんどさを悟らせないように、救助者の命を守る事を最優先に

平静を装って対応して下さりありがとうございます…という

感謝の気持ちになっちゃったと言いますか、

救難員の立場を客観的に見ちゃっている自分がいましたね。

万が一私が山で重症になって救助された際には、しっかりお礼をしなきゃなと。

彼らを見ていると、山の恐ろしさを甘く見ている軽装登山者にイラッともしてきます(笑)

そういう人たちにはお金を倍とってくれても良いんですよ。

 

ラストは、とうとう脱落者が登場という事で…

いや〜、よりによってあの人か…ああ…と思ってしまいましたね。

本作がとことん熱血&王道青春系の作品で、

からしたら新鮮で一周回って真新しく映っていた分、

全員で合格する事を密かに望んでいたのですが…やはりそうドラマチックには行かないみたいです。

次回予告にも一切出てこない徹底ぶり。

退学届を出されて巻き返そうとする「教場」のようには行かないか…。

 

 

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PJ 〜航空救難団〜 3話 感想|教官と訓練生で泥んこ相撲。青春!

 

 

まだ3話ではありますが、私が本作を見ながらいつも「良いなぁ」と心動かされる時って

大抵、夕焼けのシーンなんですね。

今回の場合は、宇佐美(内野聖陽)と白河(前田拳太郎)を筆頭に、

教官対訓練生たちで服が泥まみれになりながらの相撲。いや〜…青春でした!

夕日をバックに、お互い本音をぶつけ合い全力で戦っている姿を見ると、

王道を通り越してもはや新鮮といいますか。

境遇や環境は違えど、一人前の救難員になる事を目指して、みんなで何かを学び

みんなで助け合い、みんなで目の前の物事に打ち込んでいく…。

嫉妬や足の引っ張り合いもしない、

同じ志を持った仲間が1つの場所で暮らしているという事が、

社会人の私からしたらある意味非日常みたいなもので、

彼らの真っ直ぐさが刺さって魅力的に映るのかもしれません。

 

「あらら、汚れちゃったヒーロー」と宇佐美が煽っていたけれど、

草が生えている場所もある中であえてぬかるんだ土で相撲をとったのは、

完璧主義であろう白河に、ヒーローは最初から強い訳ではなく、

弱さを自覚して乗り越えてこそ真のヒーローになれるのだと

教えたかったからなんでしょうね。

宇佐美関連でもう1つ言えば、本物の海に飛び込む二度目の訓練で、

派手に登場するのが大好きな人間なのにもかかわらず、

今回はヘリコプターからあえて降りなかった所も印象的でした。

訓練生たちが成長した瞬間を、ずっと見て噛み締めたいんですよね…分かります。

 

けれども、そういった部分部分のシーンにはうっとり見入っても、

内容全体を踏まえてみれば…白河のトラウマ描写がこれまでの2人と比べたら弱かったような?

やや説得力に欠けていたような?そんな気がしないでもなかったかなと。

白河がヒーローになりたいと思ったきっかけは、少年の頃に参加した相撲大会で優勝して

弟や妹(みたいな存在)たちからそう呼ばれた事から。

で…今回トラウマとして描かれたのは、さやか(石井杏奈)がプール訓練で溺れた際に

足がすくんで助けに行けず、

また同じ失敗をしてしまうのではないかと不安に襲われていた事。

私の中ではこの2つがあまり結びつかなかったんですね。

 

だって、あの時は彼女とバディでもなかったですし、

状況的に助けられる人が自分しかいないにもかかわらず

ただ見ていただけだった…なら分かるんですけど、他の訓練生たちや教官もいましたし。

ヒーローはヒーローでも、少年の頃に"お兄ちゃん"として

小さな子供が困っている所を助けた経験を何度かして

ある日誰かからそう呼ばれたのではなく、

何か大成を果たして周りの人から称賛される意味合いから来ているので…。

これ以上の言い方が出てきませんが、

そこまで自分を追い込むほどなのか?とは思ってしまったのでした。

 

描写が弱いと思うのには他にも原因があって、

今回は宇佐美とその家族絡みのエピソードが

いつもより多めに盛り込まれていたのも関係しているのかもしれませんね。

「家族」で白河と対比させていたのでしょうか?

いやでも…宇佐美の家庭パートはほとんどが家族内で、

本筋とは独立した形で展開されていっていましたし、

白河の家族の話は沢井(神尾楓珠)にしか伝えていなかったので…

特に対比にもなっていなかったような(汗)

結果的に、話の進みの遅さも招いていた気がします。

 

沢井、さやか、白河と、ここまでは1対1で向き合う

熱さ全開青春感強めの1話完結型が続きましたが、

次回は少し味変して、沢井が12年前に救出出来なかった

父・上杉の息子である事にも触れるようです。

面接時にてっきり知っているもんだと思っていたので、気づいていなかったのは意外でした。

苗字が違うので…まぁ確かにピンとは来ないのか。

 

しかし、個人的にはそのエピソードが現在にもたらす影響よりかは、

宇佐美の膝の方が気になります。いつか絶対大ごとになるでしょ…。

 

 

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PJ 〜航空救難団〜 2話 感想|「人に頼る」を学ぶ

 

 

自分がその訓練の補備でなかったり、同期に励まされたりすると

頑なに「女性だからと思われたくない!」と突っぱねてしまう藤木さやか(石井杏奈)の回。

男女にこだわり囚われ過ぎているのは自分自身じゃないか?と思いながら見ていましたが…

機体にアンニュイに寄りかかったポーズをして欲しいと言われたら、

女性だから舐められていると感じるのも無理ないのかな。

 

女性初の社長。女性初のパイロット。…もっと昔なら女性初の裁判官も。

男性社会の中に飛び込もうとすればどうしても目立ってしまうし。

ましてやPJの場合なら、体力や忍耐力を必須とする職業だから、

訓練を通じて男女の体の作りの違いは浮き出てしまうし、

比較されやすくもなってしまうんですよね。

…まぁ、彼女自身もそれは薄々実感していた訳だから

過去に水泳で上位の成績を収めていたんでしょうけど、

整備士時代のトラウマも含めて、そういった経験の積み重ねが

いつしか自分の心の壁をガッチガチに固めてしまっていたのかもしれません。

 

そんな彼女の心を、今回はどうやって「救う」のか?

再び真正面から宇佐美(内野聖陽)が向き合うのか、

はたまた、女性操縦士の森野(野村麻純)の出番を増やすのか

気になりながら見ていましたが、

なるほど…前回を機に殻を破ろうとしている最中の沢井(神尾楓珠)とともに

"一緒に"課題を乗り越え成長する機会を与えて、

宇佐美は一歩引いた所で見守る展開になるんですね。

 

宇佐美は沢井に「脱力」を教え、さやかには「心をやわらかくして人に頼る」を教える。

スマホも外出も禁止!な、一日中宿舎生活を強いられるような

厳しい環境なのかと思っていたんですけど、

(多分許可制で)夜に外出しても良いし、ゲームセンターに行っても良いんですね。

だったら、利用出来るものは適度に利用しちゃった方が心に余裕が生まれそう。

プールでのバディ再試験で交わした2人のハイタッチがね…

パチンッ!と大きく響く音が、あの日をきっかけに2人の絆が

いかに強くなったかを物語っていてグッときちゃいました。

 

宇佐美も宇佐美で一歩引いただけでは終わらず、途中差し込まれた職員会議のシーンでも

「要救助者から見れば男女は関係ない」

「あの時歩き続けたのは藤木だけだった。俺は藤木の底知れない精神力を感じた」と

彼女の強さを認めて尊重している上で、男性と同じ条件の訓練を課しているという

意図を明確に知れたので、終盤の熱さ全開の声がけもより魅力的に映ります。

確かに、性別は関係ない…私女だから助けられませんとか言われても、

じゃあなんで救助の仕事に就いたの?という話になってしまうし。

変な事を言ってしまうけれども、

「男性だから」「女性だから」自然災害の度合いが変わる訳でもなく、

自然の前では皆平等なんですよねぇ。

 

今回は沢井との成長、宇佐美の鼓舞の二段階展開に魅せられたお話でした。

そして、見てきて思うのは…女性だから舐められていると思い込んでいるさやかや、

日本人なのに見た目で判断され外国人だと思われてきたランディー(草間リチャード敬太)や、

次回描かれるであろう、ヒーローになりたい白河(前田拳太郎)など、

本作ってもしかしたら、「こうならなきゃいけない」「こうありたい」という

自分の中で固めてしまっていた壁や固定観念を払拭していく物語なのかもしれませんね。

 

 

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PJ 〜航空救難団〜 1話 感想|熱血教官の内野聖陽さん、良い!!

 

 

ここ数年で定期的に作られ、

だんだん主流になりつつあると感じているジャンルが「救助モノ」。

大自然をロケ地に使ったり、普段の生活では中々お目にかかれない場所や乗り物を

メインに扱ったりするので劇的な展開が作りやすいですし、

さらに育成が絡んでくれば、"大人の事情"ではないですが

今後プッシュしていきたい若手キャストを揃えて、見せ場だって用意しやすい。

主にこの2つの利点があるから、具体的にあげるとするなら

「119 エマージェンシーコール(2025年1月期)」「マウンテンドクター(2024年7月期)」

「ブルーモーメント(2024年4月期)」「TOKYO MER(2021年7月期)」、

少し前なら「コード・ブルー(2017年7月期)」

(ぱっと思いついたものを書いてみましたが、フジドラマが多いですね(笑))

といった作品が生まれてきてきているんだと思います。

 

本作の場合は、人命救助最後の砦と呼ばれている

「PJ(パラレスキュージャンパー)=航空自衛隊航空救難団」という職業を扱ったドラマです。

正直言って、何かシーンが描かれるごとに上記の作品群がチラつくような、

既視感が強く残る内容になるんじゃないかと予想して

当初は「優先して感想を書きたいリスト」にも入れていなかったのですが…

中々どうして、感想を書きたいと思わせるくらいには面白い初回でした。

 

何と言っても、宇佐美(内野聖陽)のキャラに惹かれるんですよねぇ…。

私がドラマで見た事のある内野聖陽さんって、和やかで優しい役かシリアス強めの役だった分、

熱血教官が本当に新鮮に映るんです。

で、熱血と言えども、しかめっ面だったり怒鳴ったりするのではなく、

お父さんのような大らかな一面や、おちゃらけた一面も内包されているお陰で、

パワハラ鬼教官になってしまいそうな所を上手くかわしています。

生徒たちからしたらきつい指導法も時折見受けられはするんですが、

それは他の教官たちも含めて、生徒個々の能力を認めた上で、

厳しく誠実に育てて全員を卒業させてあげたいという優しさが根底にあるから

あの指導になっているのだとは伝わってきますし。

宇佐美自身のやり方を、教官や生徒たちがしっかりツッコんでくれるので

コミカルで見やすいんですね。

 

話の流れとしては恐らく、そんな個性的な教官が、それぞれ事情を抱えている生徒と

1人ずつ向き合っては鼓舞していく…という

成長&スポ根寄りの感じになっていくのでしょう。

今回は沢井(神尾楓珠)がピックアップされたのですが、

宇佐美の言う「心も救う」とはどういう事かが丁寧に描かれた結末には

グッとせざるを得ませんでした。

私…案外、どストレートな描写に弱いんですよね(笑)

無理矢理立ち上がらせてからの「お前、本当は、自分が救われたいだけじゃないのか?」と

核心を突いてくる発言にまずやられて、

沢井と本音で話し合っている最中は、彼の体を支えるように

横に手をずっと置いてくれている姿にやられて、

終いには、頭を宇佐美の胸に預けて泣き叫ぶ沢井を強く抱きしめ、

手でポンと叩く姿でもう涙腺が緩みまくり。

2人を淡く照らす夕陽も良い仕事をしてましてね…。

今まで見て見ぬ振りをしてきた弱い自分とやっと向き合い、

それを全て受け止め、話をじっくり聞いてくれる相手が目の前にいると思ったら、

この夕焼けの光景も、彼にとっては忘れられない光景になるんだろうな…と想像したら

胸が熱くなってしまったのでした。

 

「救助モノ」というジャンルにこだわらず、最近のドラマは家族や上司を病気の設定にしたり、

考察寄りに走ったり、主人公に特殊能力をつけたり、脇役絡みの騒動でゴタゴタ展開させたり、

やたら過去のトラウマを引きずったりなど、気を衒いがちな作品をよく見かけていた分、

本作のような、そのジャンルならではの良さを

そのまま真っ直ぐ描く内容が久しぶりに感じられて、結果的に刺さったのかもしれません。

令和らしいアレンジは施しつつ、王道の部分はきっちり残して、魅せる。

好印象な作品です。

 

毎日、まだ夜が明けていない早朝の時間帯に顔を洗い、準備運動をし、

ランニングし鉄棒をするといった辛いトレーニングの積み重ねも

いつかは人生の宝物へと変わるよ…と

そっと教えてくれているかのような主題歌(歌詞とのシンクロのさせ方)も良いですし、

宇佐美のチャーミングさに笑わされたと思ったら今度は泣けて、

でまた最後には笑わされてで感情が忙しい(笑)

特に期待していなかった本作ですが、月9と並ぶくらい好きかもです。

 

あ、この後の木曜劇場も見ましたが、常に口角が上がったり

クスッと笑えたりするくらいには2人がキュートで面白かったです。

ようやく始まった木曜ドラマ2本。残り物には福がありましたね。

今まで「今期は月9しか勝たん!」状態でしたが、

楽しみがまた増えました(最新話に追いついていないドラマはぼちぼちあるけれど…)。

これは〜…こっちの感想を書くなら、金10の方はもう良いかもな…と思えてきていますw

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

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