2025年春ドラマ一覧

しあわせは食べて寝て待て 7・8話 感想|理想と現実の狭間で

 

 

感想を書く他のドラマの録画も溜まってきているため、

最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m ※しばらくテンプレです

 

7話(5/13放送分)

 

「出ていけたら、絶対帰ってくるかと思ってたんですけど」「けど………」

その後の言葉が詰まる弓(中山ひなの)を見て、食らってしまったな…。

 

バスが来るまでお見送りしてくれたのはさとこ(桜井ユキ)だけだったけれども、

出て行く前に、父がよく喋ったり、母が娘の好物を出したりしながら

あの家族なりに祝ってくれたのかもしれない…という想像は出来る。

私は実家暮らしで、家を離れるという経験はまだしていないけども、

ウザく思えるくらい当たり前にあった日常をもう味わえないと知った途端、

急に懐かしく感じてしまう気持ちも何となく分かる。

私もね…一人暮らしに憧れはあるけど、何やかんやで実家大好きなので…

いざ離れるとなったら本当に寂しくなっちゃうかもなぁ。

 

そんな弓の様子を見て、バスが出発するのを見届けたのを機に、

団地の部屋をもらおうと決心したさとこ。

しかし決め手は他にも考えられて…

例えば、1話での鈴さん(加賀まりこ)と同じようなアドバイス

相手に贈っていたのに気づいて、紆余曲折ありながらも前向きな変化を実感出来た事。

昼寝から目覚めたら、体力的に移住を断念せざるを得なかった辛い出来事もあってか

世界に置いてけぼりにされている寂しさをより強く覚えていたのが、

ある日ベランダでの鈴さんと司(宮沢氷魚)の会話が聞こえてきて、

ささやかな幸せを感じたまま再び眠りにつけた事。

唐さん(福士誠司)たちとの会食、

ウズラさん(宮崎美子)と青葉(田畑智子)とのティータイムなど、

人間関係の広がりに刺激をもらえた事。

そして、出会いと別れの季節であり、新しい物事に自然と挑戦したくなる春だった事。

さまざまな要因が、さとこの心を突き動かしていたんじゃないかと思います。

 

ウズラさんと青葉のティータイムのエピソードは微笑ましかったですね。

みんなでドライフルーツを選んで美味しい!って喜び合った瞬間は

初対面とか年齢の壁を全く感じさせなくて、ただただ"友達"の空間に包まれていました。

「どこかでばったり会うかもしれませんね」そんな再会が出来たら素敵ですよね。

青葉の言葉選びからも誠意や思いやりが伝わってきて…

この3人ならまた今回のような時間が訪れそう。

 

暖かくなり始める春の季節とリンクして、

大人になっても日常に彩りが増していくような出会いがあるんだなぁ…と

ほのぼのしながら見終えようとしたら、最後の最後にピリッと冷たい風が吹く展開が。

娘は部屋の話を聞かされていなかったんですね。

お金が絡んでいるだけに、一悶着ありそうですね…。

 

 

8話(5/20放送分)

 

今回は、さとこと惠子(朝加真由美)、鈴と透子(池津祥子)の

2組の親子の話が描かれました。

 

まずは、鈴と透子について。

団地の建て替えって、1部屋2000万円もかかるんですね。

前回の時点でも、もらったからには住み続けなければならない責任感は感じつつ、

いろんな人との出会いや新しい生活を始める様をそばで見てきて、

ここでの暮らしなら、この先も何かに挑戦できるかもしれないという

さとこの変化が見られた訳ですが、

団地に長く住むという事は思ったよりも大変なんですね…。

 

しかしこのドラマ…基本温かさに包まれる物語ではあるんですが、

現実的な側面は以前から描かれてはいたんですよね。

"普通に"暮らしているはずでも、栄養を意識した食事をするには野菜の物価が高い、

団地の壁が薄い故に騒音問題でストレスが生まれやすい、

「団地に住む住人たち=アットホームな環境(コミュニティ)」というイメージを利用して、

言葉巧みに騙して町内会に入らせようとする動きなどなど…いろんな壁にぶち当たりやすい。

長く生きていれば老後問題もあります。

ぶち当たった壁に真正面から向き合うと心がしんどくなるから、

人との関わりやご飯で時折癒しをもらい、

そうして気を紛らわせながら少しずつ前を向こうとしている。

その描写は一貫して行われていたと思います。

 

話が親子から脱線したので戻すとして…

建て替え費用に2000万円かかると知ってからはあっさり引き下がり、

今度は老人ホームを勧めてきた透子。

鈴は鈴でここでずっと暮らしたいと主張するのです。

老人ホームに行ってしまったら自分の味で食べられなくなる…は確かに、

食事や料理を日常の幸せとしてきた人にとってはキツいし、

何より「高齢者はこうあるべし」みたいな固定観念を押し付けられているようで辛い。

双方自分なりの考えはしっかり持っていて、それが他人同士なら共有して次に行けるのに、

肝心の肉親となるとすれ違いが続くばかりなんですよね…。

 

すれ違いは、さとこと惠子もそう。

私はドラマを見る時、年齢が近そうな主人公につい感情移入してしまうのですが、

ウズラさんの「お母様はお優しい方なのね」というハッとさせられる発言を聞くまで、

親心からあんな事を言っているんだとしても、

なんで娘の話を聞かず否定してばかりなのかな…と思っておりました。

餃子、酢豚、ハンバーグ、エビグラタンという脂っこい組み合わせは、

幼少期のままごとから来ていたんですね。

でも、さとこをいくつだと思ってるんだと心の中でツッコんでしまう私は、

親を経験した事がないからそんな気持ちになってしまうんでしょうか。

「丈夫に産んであげられなくて……」と呟く母親の背中が切なかったです。

娘の病気がいまだに受け入れられない、

娘が元気でいて欲しいという願いが強くなるあまり、現状から目を背けてしまうから

いつもあんな事を言ってしまうのは理解出来たかな…。

 

透子から母の世話をして欲しいと大金を渡され、

ヤングケアラーだった過去がフラッシュバックしたのか、長い旅に出てしまった司。

さとこと鈴は、小豆粥を一緒に食べる。

2人の食事の様子を後ろから撮っているカメラワークに、

司がいなくなってしまった事で心にぽっかりできた穴を、2人で共有して埋め合っていく様を

そっと見守ってくれている温かさを感じさせました。

 

 

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PJ 〜航空救難団〜 4話 感想|やはりドラマチックには行かないか…。

 

 

前回も少し引っかかった部分はあったものの、

感想で触れておきたいとまでは思わなかったのでスルーしたんですけど…

今回ばかりは、勇菜(吉川愛)が救難団を取材する必要性に疑問が湧いてきましたね。

 

彼女に対する第一の感想は「どうしてそこまで取材にこだわるんだい?」でした。

1人だけハイキングみたいな格好をしているのに、

ヘトヘトでまともに歩ける状態ではないのに必死にもがこうとするし、

訓練生たちが登っている崖にも登ろうとする。

宇佐美(内野聖陽)も止めていたけれど、一人前の救難員になるべく

普段から厳しい訓練を受けている訓練生とは体力も筋力も違うんだから、

彼らについて行くなんて至難の業だろう…と(汗)

ハイキングが趣味の人でも難しいと思うんですよね。

あそこまでついて来れたのでかなりの根性はありますし、

そばに宇佐美がいたから大事には至りませんでしたが、

下手したら二次災害を引き起こしかねません。

 

まぁ…「あんなの、普通の人には出来ないよ」

「1人じゃ出来なかった事も、仲間となら乗り越えられるのかも」と終盤で母に言っていたように、

救難員について徐々に学んでいく・知っていく形で、

勇菜が同じく知らない立場である視聴者に情報を届ける

役割を担っているんだろうというのは分かるんですけど。

前者に関しては、日々の訓練を見ているだけでも伝わってきますし、

後者に関しては、訓練生たちが挫折しかけた時に

宇佐美がみんなで協力し合うよう適度に助言を入れているので、

あの状況での存在意義をあまり感じなかったんですね。

以前は父に理解を示さなかった勇菜が、取材を通して

ソファで腹筋するくらいまで影響を受けて、父にも優しく接するようになった。

そんなに変われたんだから、個人的には取材は

前回(今回のアバン部分)まででもう十分じゃないかと思っちゃいます。

張り切り過ぎて体に支障が出る前に、そろそろ資料を調べたりして

論文執筆にとりかかり始めた方が…なんて、余計なお世話ですけどね(汗)

もう1つ言えば、沢井(神尾楓珠)と恋愛の方向にも走って欲しくないかな〜。

 

勇菜について思っていた事を大体書けたので、ここまでにしておいて。

今回は山岳総合実習なのもあって、ガッツリ訓練の内容でしたね。

あのロケーションは…CGやスタジオ撮影では誤魔化しが効きませんね。

ドラマの展開的に最後は上手く行くんだろうと分かっていても、

実際にある山だからこそ、7人全員でゴール出来るのかとドキドキしながら見守っていました。

撮影はどうやって行われたんでしょう。

何日間に分けたのか?一定の時間を置きながら続けたのか?

崖に登る役者さん方の大変さももちろんですが、

カメラマンや照明さん、音声さんも相当苦労されただろうなと…。

 

物語自体は、人間と同じ重さにしているであろう人形を置きに行っている

教官たちを想像したり、あの芝居がかった演技を

毎年教官たちで打ち合わせして行っているのだと思うとじわじわ面白かったり。

白河(前田拳太郎)が誰かの助けが必要となった際に、

前回でいつも彼を気にかけていたランディー(草間リチャード敬太)が一番に名乗り出た所で

前回との連続性を感じてグッときたりと

見所はいくつかあって、今までの回想も含めたりなんかして、

(全9話だと想定して)折り返し地点突入前らしい"まとめ"に仕上がってはいたんですけど。

今回は内容が内容なので、話を追っていくにつれて、

こんなに体が限界な状態の中で救助者を探してくれて、

しかもそのしんどさを悟らせないように、救助者の命を守る事を最優先に

平静を装って対応して下さりありがとうございます…という

感謝の気持ちになっちゃったと言いますか、

救難員の立場を客観的に見ちゃっている自分がいましたね。

万が一私が山で重症になって救助された際には、しっかりお礼をしなきゃなと。

彼らを見ていると、山の恐ろしさを甘く見ている軽装登山者にイラッともしてきます(笑)

そういう人たちにはお金を倍とってくれても良いんですよ。

 

ラストは、とうとう脱落者が登場という事で…

いや〜、よりによってあの人か…ああ…と思ってしまいましたね。

本作がとことん熱血&王道青春系の作品で、

からしたら新鮮で一周回って真新しく映っていた分、

全員で合格する事を密かに望んでいたのですが…やはりそうドラマチックには行かないみたいです。

次回予告にも一切出てこない徹底ぶり。

退学届を出されて巻き返そうとする「教場」のようには行かないか…。

 

 

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波うららかに、めおと日和 3・4話 感想|自分のために怒ってくれる人がいる幸せ

 

 

録画が溜まってしまっているため、

最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m

そして進捗によっては、1〜2話分感想が飛ぶ可能性があります。ご了承下さいませ。

※しばらくテンプレです…。

 

3話「あなたとの日常が続きますように」

 

なつ美(芳根京子)が軍服をアイロンがけしている所を

後ろで見ている瀧昌(本田響矢)の2人のシーンを見ているだけで、

なぜだか泣きそうになりますね。

何でもない、ごく普通の日常の一部を切り取ったシーンのはずなのに、

この2人が幸せな時間が長く長く続けば良いのに…と思えてしまいます。

 

この先もずっと幸せでいたいという気持ちはもちろん、

恋人といると、普段当たり前にあるものが愛おしく見えたり、

美しく感じたりする経験は現代でも共通しているとは思うんですけど。

昭和初期となると戦争の影が忍び寄ってくる訳で、

航海中に亡くなってしまった人もいる中、

軍人の妻は、またこうして2人で一緒にいられる日が来るのかどうか、

無事に帰ってきてくれるだろうかという心細さを抱えながら数ヶ月も過ごす事になるんです。

しかも、それが年中何度も…。

その時代背景を踏まえて見ているから、限られた時間だからこそ、

どんな"普通"な日常でも特別な思い出にしたいというお互いの想いが伝わってきて、

微笑ましいと同時に、本格的な戦争が控えていると思うと…という切ない気持ちで

見入ってしまうのかもしれません。

 

アイロンがけをする前に息を整える。

以前父の服で失敗したからと、一度布で練習してから本番に挑む丁寧で誠実な仕事ぶり。

意外と多くの工程が必要な事。

瀧昌も、また離ればなれになってしまう、

またなつ美を1人にさせてしまうと分かっていたから、

出来るだけ彼女のそばにいて、出立前に彼女の真心を目に焼き付けておきたくて

後ろで見ていたのかな…と想像してしまいました。

 

撮影中に明日いなくなると知り、表情が硬くなってしまったなつ美。

その表情のまま、写真として残り続ける。

そう言えばあの時こんな事考えていたっけな…と、

いつか思い出に変わる日が来ると良いですよね。

 

2人の関係性が緩やかに進展していっているのは、周りの人のお陰でもあるんですよね。

瀧昌のいる街がお気に入りの街になった、

2人で今回街歩きをするきっかけを作ったのは中佐ですし、

オーダースーツも夫婦で楽しんで仕立てられて、子供って良いなと感じられるようになったのは

店主(前原滉)と昭平(湯本晴)の存在あってこそ。

周りの優しい人々に囲まれる幸せってあるよな…とも思います。

 

今日日記に書く出来事が同じなのも、夫婦を感じさせてほっこりしますね。

そして主題歌…純粋に良い曲です。

ピアノバージョンも雰囲気を温かくしてくれて良いのですが、

あの曲のイントロがかかると、春の柔らかい陽気や、恋の甘酸っぱさや、

繊細な心情が一気に押し寄せてくるようで、

これから2人のどんな物語が見られるのだろうかと思わせてくれるんですよね。

 

 

4話「二人に訪れた初めての嫉妬!?抑えきれない想い」

 

最終回まで日程が迫ってきており、このペース(6/17に執筆)だと間に合わないため

こちらはもっと簡単に、雑感の形で書かせていただきます。※5話は視聴のみになるかもです。

 

「(モノローグ)ここには、船の揺れも、鉄の冷たい壁も、砲撃音も、油の匂いもない」

大切な人と過ごす安心感や居心地の良さを表すものとして、

なんて素敵な言葉選びなんでしょう…。

 

その後瀧昌は、でもなつ美にとっては…と急激に不安に襲われるんですが、

「タンスの角にぶつける一生を送ればいい!」「毎日犬のフンを踏む一生を!」なんて

独特の怒り方をするなつ美も、

彼女なりに相手を想っての言葉だというのが伝わってきて可愛らしい。

このエピソードを機に、"夫婦"もそうなんですが

"伴侶"の関係性に一気に近づいてきた気がします。

 

ここまで見てきて思うのは…本作って、賑やかしのための騒動も事件も盛り込まず、

日常生活を通しての2人の感情の機微をひたすら描き続けているんですよね。

ヒューマン、シリアス、コメディ、どの視点においても。

今回の瀧昌と瀬田(小宮璃央)のように、プチドタバタ劇も用意されてはいますが、

瀬田との出会いはなつ美と瀧昌の2人にとってキーポイントみたいなもので、

それぞれに感情の変化をもたらす上で必然的なエピソードになっています。

長く家を空けるなんて俺には無理だと言われなければ、

独りぼっちにさせてしまう申し訳なさとか、

他の人と結婚した方が彼女にとって幸せだったんじゃないか…なんて考えが芽生え始めて、

お互い本音で語る事もなかったかもしれなかったから…。

 

少しCG感の強い星空バックの映像も、

2人だけの世界のように見えてちょっとだけロマンチックでしたね。

やっぱりこの2人は良い…と思えた矢先のラスト。違う船ですよね?

 

 

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続・続・最後から二番目の恋 4・5話 感想|山あり谷ありな人生だけど…

 

 

録画が溜まってしまっているため、

最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m

そして進捗によっては、1〜2話分感想が飛ぶ可能性があります。ご了承下さいませ。

※しばらくテンプレです…。

 

4話「人生に恋するためにここにいる」

 

何言ってるか分からないと思いますが…感情が一気にぐわぁ〜んとなってしまった……。

自分の事を想って、しっかり言葉をかけてくれる人がいるっていいな…と思えた回でした。

 

まずは…伊佐山(柴田理恵)が和平(中井貴一)に鎌倉市長を薦めた時の言葉、

いや〜良かったですね。

言葉の持つ力って凄いなと思います。

「自分で思っている自分と人から見た自分は、必ずしも同じではありません」

「市長にならないかって誘われるって、まずはそれを誇りに思って下さい。

期待されてるという時間をちゃんと味わって下さい。」

私が和平でも、いやいやそんな私なんかが…とすぐさま断ってしまいそうなんですけど、

こう言われたら、後に断る事になったとしても

もしかしてその道もアリなのかも?と考えたくなっちゃいます。

立候補するか私と結婚するかの2択という話は冗談でも(笑)

言葉自体には熱が籠っていました。

和平の性格や可能性をきちんと考えた上での提案なのは確かに伝わってくる話し方でした。

 

そして、真平(坂口憲二)の秘密が発覚した件。

一家の大黒柱的立ち位置の和平ではなく、

典子(飯島直子)が怒るのには何だか感動しちゃいましたね。

荒野に行くだの(今シーズン、まだ「ジジイ」が出てきていない…←次回で出てきた!!)、

グラビア女優になるだの、何かとお騒がせするイメージがあっただけに、

実は家族の事はちゃんと見ているし、言いにくい部分を率先して言える所に

ギャップを感じたからなんでしょうか。

万理子(内田有紀)による前フリはもちろん、ナガクラでの食卓のカメラワークも、

いつも後ろで真平やえりな(白本彩奈)が座るソファに焦点が当たった事で

緊張感が走ったのもあって、彼女の言葉1つ1つがとても響きました。

その後の和平の説教も…中井貴一さんと飯島直子さんによる怒りの演技、新鮮でした。

昔は自分は死ぬんだからと消極的だった真平が、

今では、生きないとなと思えるようになったのも、

自分事のように考えてくれていた兄姉たちのお陰ですね…。

夕陽をバックに、決意をする姿。ここはシーズン1から見てきたからこその醍醐味です。

 

やっぱり家族って良いなぁ、ホームドラマって良いなぁとしみじみ思っている所で、

最後は千明(小泉今日子)の手紙に帰結します。

「私、結構幸せだと思うんだ。こんな人達に囲まれて、ちゃんと生きてます。」

もちろん、あそこまで輪を広げられているのは、千明の面倒見の良さあっての事ですけどね。

悩める万理子への接し方も、相変わらずかっこいいな…と惚れてしまいましたよ。

 

見終わった後に、心がじわじわ…ぐわぐわ…満たされました。

深夜に見たのですが。寝る前に良いものを見られました。

ごく普通の日常風景でも見応えあるものにするのは、

役者さんによる会話劇の豊かさや演技力もそうですが、

思わず心に刺さる言葉選びのセンスもあってこそ。

それに加えて今回はオチのつけ方まで洒落ていて、私の中では秀逸な回でした。

 

5話「そっか年取るって悪くないかもね」

 

前作の放送から11年もの長い月日が経っていると、

一条役の織本順吉さんや真平の主治医・門脇役の高橋克明さんが

その間にお亡くなりになってしまうという悲しい出来事もありますが…

当時子役だったえりな役の白本彩奈さんがずっと俳優を続けられてきたお陰で、

大人に成長したえりなを見られるのは嬉しい事です。

 

第1作目から見た者としては、えりなが和平に本音を吐露するシーンで

こちらも泣けてきてしまいました…。

当時の彼女は、いわゆる思春期真っ只中で、

過去に「私のために再婚しようとか思わなくて良いからね」みたいに言っていた辺り

父の事は想ってくれてはいるんだろうなとは感じつつ、

それでも全体的に言動がトゲトゲしていたのは確かだったんですよね。

そこは彼女自身も自覚はしていた。

そんなえりなが歳を重ねて大人になった今、

親の愛情や家族の有り難みが分かるようになった。

私たちは長倉家の11年間は見ていないけれど、(←当時リアタイしていないですが…(汗))

物語の中で登場人物はずっと生き続けていたのが伝わってくる、

キャストを第1作目から続投してきたからこその良さが活きたエピソードでした。

えりなの制作物と妻の大好きな桜貝の瓶詰めをそばに、

夜空を見上げる和平の「大人になったよ。素敵な大人に。」という

柔らかい言い方も含めて良かったですね…。

 

一方、千明の方のエピソードは…みか(香坂みゆき)に騙されかけた事よりも、

自分の生き方も仕事も評価してくれていたのが嘘だった事にショックを覚えていました。

事前に調べてから近づいてきたと知った時には、私も、うへぇ〜…って思いましたね。

でも、みかの話を聞いてもなお、会社や仕事について尋ねてみるのではなく

「なんかでも、面白いですね。この歳になっても新しい出会いって、あるんだな〜と思って。」

という言葉が第一に出てくるのは、

千明が今いる環境に幸せや充実感を覚えているからではあるんですよね。

 

女子会トークでも「〜と思うんでございますよ」と言っていたのには、

万理子の口癖が移るほど、一緒に楽しくやれているんだな〜と思えて

フフッとしちゃいました。

いや、正確には"移る"じゃなくて"混ざる"かな。

万理子の場合、謙遜するキャラも相まって「ございます」なんだけれども、

千明の姉御肌っぷりと混ざって「〜よ」になっちゃっている所が微笑ましいと言いますか。

…細かい所ですみませんが、個人的に拾っておきたいポイントだったので(苦笑)

 

千明の悲しいエピソードの後…くまの防犯スピーカーのネタフリが案の定回収されて、

慌てて駆けつけた和平が千明の裸を見てしまうオチは良い意味で滑稽で、

そのシーンでかかっていたいつもの「Go To The River」の劇伴が

笑いを誘っているように聞こえるくらいには面白かったです。

 

まさしく「人生山あり谷あり」を表してみせた展開でしたね。

今回も満足度の高い内容でした。

 

 

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続・続・最後から二番目の恋 4・5話 感想|山あり谷ありな人生だけど…

 

 

録画が溜まってしまっているため、

最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m

そして進捗によっては、1〜2話分感想が飛ぶ可能性があります。ご了承下さいませ。

※しばらくテンプレです…。

 

4話「人生に恋するためにここにいる」

 

何言ってるか分からないと思いますが…感情が一気にぐわぁ〜んとなってしまった……。

自分の事を想って、しっかり言葉をかけてくれる人がいるっていいな…と思えた回でした。

 

まずは…伊佐山(柴田理恵)が和平(中井貴一)に鎌倉市長を薦めた時の言葉、

いや〜良かったですね。

言葉の持つ力って凄いなと思います。

「自分で思っている自分と人から見た自分は、必ずしも同じではありません」

「市長にならないかって誘われるって、まずはそれを誇りに思って下さい。

期待されてるという時間をちゃんと味わって下さい。」

私が和平でも、いやいやそんな私なんかが…とすぐさま断ってしまいそうなんですけど、

こう言われたら、後に断る事になったとしても

もしかしてその道もアリなのかも?と考えたくなっちゃいます。

立候補するか私と結婚するかの2択という話は冗談でも(笑)

言葉自体には熱が籠っていました。

和平の性格や可能性をきちんと考えた上での提案なのは確かに伝わってくる話し方でした。

 

そして、真平(坂口憲二)の秘密が発覚した件。

一家の大黒柱的立ち位置の和平ではなく、

典子(飯島直子)が怒るのには何だか感動しちゃいましたね。

荒野に行くだの(今シーズン、まだ「じじい」が出てきていない…←次回で出てきた!!)、

グラビア女優になるだの、何かとお騒がせするイメージがあっただけに、

実は家族の事はちゃんと見ているし、言いにくい部分を率先して言える所に

ギャップを感じたからなんでしょうか。

万理子(内田有紀)による前フリはもちろん、ナガクラでの食卓のカメラワークも、

いつも後ろで真平やえりな(白本彩奈)が座るソファに焦点が当たった事で

緊張感が走ったのもあって、彼女の言葉1つ1つがとても響きました。

その後の和平の説教も…中井貴一さんと飯島直子さんによる怒りの演技、新鮮でした。

昔は自分は死ぬんだからと消極的だった真平が、

今では、生きないとなと思えるようになったのも、

自分事のように考えてくれていた兄姉たちのお陰ですね…。

夕陽をバックに、決意をする姿。ここはシーズン1から見てきたからこその醍醐味です。

 

やっぱり家族って良いなぁ、ホームドラマって良いなぁとしみじみ思っている所で、

最後は千明(小泉今日子)の手紙に帰結します。

「私、結構幸せだと思うんだ。こんな人達に囲まれて、ちゃんと生きてます。」

もちろん、あそこまで輪を広げられているのは、千明の面倒見の良さあっての事ですけどね。

悩める万理子への接し方も、相変わらずかっこいいな…と惚れてしまいましたよ。

 

見終わった後に、心がじわじわ…ぐわぐわ…満たされました。

深夜に見たのですが。寝る前に良いものを見られました。

ごく普通の日常風景でも見応えあるものにするのは、

役者さんによる会話劇の豊かさや演技力もそうですが、

思わず心に刺さる言葉選びのセンスもあってこそ。

それに加えて今回はオチのつけ方まで洒落ていて、私の中では秀逸な回でした。

 

5話「そっか年取るって悪くないかもね」

 

前作の放送から11年もの長い月日が経っていると、

一条役の織本順吉さんや真平の主治医・門脇役の高橋克明さんが

その間にお亡くなりになってしまうという悲しい出来事もありますが…

当時子役だったえりな役の白本彩奈さんがずっと俳優を続けられてきたお陰で、

大人に成長したえりなを見られるのは嬉しい事です。

 

第1作目から見た者としては、えりなが和平に本音を吐露するシーンで

こちらも泣けてきてしまいました…。

当時の彼女は、いわゆる思春期真っ只中で、

過去に「私のために再婚しようとか思わなくて良いからね」みたいに言っていた辺り

父の事は想ってくれてはいるんだろうなとは感じつつ、

それでも全体的に言動がトゲトゲしていたのは確かだったんですよね。

そこは彼女自身も自覚はしていた。

そんなえりなが歳を重ねて大人になった今、

親の愛情や家族の有り難みが分かるようになった。

私たちは長倉家の11年間は見ていないけれど、(←当時リアタイしていないですが…(汗))

物語の中で登場人物はずっと生き続けていたのが伝わってくる、

キャストを第1作目から続投してきたからこその良さが活きたエピソードでした。

えりなの制作物と妻の大好きな桜貝の瓶詰めをそばに、

夜空を見上げる和平の「大人になったよ。素敵な大人に。」という

柔らかい言い方も含めて良かったですね…。

 

一方、千明の方のエピソードは…みか(香坂みゆき)に騙されかけた事よりも、

自分の生き方も仕事も評価してくれていたのが嘘だった事にショックを覚えていました。

事前に調べてから近づいてきたと知った時には、私も、うへぇ〜…って思いましたね。

でも、みかの話を聞いてもなお、会社や仕事について尋ねてみるのではなく

「なんかでも、面白いですね。この歳になっても新しい出会いって、あるんだな〜と思って。」

という言葉が第一に出てくるのは、

千明が今いる環境に幸せや充実感を覚えているからではあるんですよね。

 

女子会トークでも「〜と思うんでございますよ」と言っていたのには、

万理子の口癖が移るほど、一緒に楽しくやれているんだな〜と思えて

フフッとしちゃいました。

いや、正確には"移る"じゃなくて"混ざる"かな。

万理子の場合、謙遜するキャラも相まって「ございます」なんだけれども、

千明の姉御肌っぷりと混ざって「〜よ」になっちゃっている所が微笑ましいと言いますか。

…細かい所ですみませんが、個人的に拾っておきたいポイントだったので(苦笑)

 

千明の悲しいエピソードの後…くまの防犯スピーカーのネタフリが案の定回収されて、

慌てて駆けつけた和平が千明の裸を見てしまうオチは良い意味で滑稽で、

そのシーンでかかっていたいつもの「Go To The River」の劇伴が

笑いを誘っているように聞こえるくらいには面白かったです。

 

まさしく「人生山あり谷あり」を表してみせた展開でしたね。

今回も満足度の高い内容でした。

 

 

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PJ 〜航空救難団〜 3話 感想|教官と訓練生で泥んこ相撲。青春!

 

 

まだ3話ではありますが、私が本作を見ながらいつも「良いなぁ」と心動かされる時って

大抵、夕焼けのシーンなんですね。

今回の場合は、宇佐美(内野聖陽)と白河(前田拳太郎)を筆頭に、

教官対訓練生たちで服が泥まみれになりながらの相撲。いや〜…青春でした!

夕日をバックに、お互い本音をぶつけ合い全力で戦っている姿を見ると、

王道を通り越してもはや新鮮といいますか。

境遇や環境は違えど、一人前の救難員になる事を目指して、みんなで何かを学び

みんなで助け合い、みんなで目の前の物事に打ち込んでいく…。

嫉妬や足の引っ張り合いもしない、

同じ志を持った仲間が1つの場所で暮らしているという事が、

社会人の私からしたらある意味非日常みたいなもので、

彼らの真っ直ぐさが刺さって魅力的に映るのかもしれません。

 

「あらら、汚れちゃったヒーロー」と宇佐美が煽っていたけれど、

草が生えている場所もある中であえてぬかるんだ土で相撲をとったのは、

完璧主義であろう白河に、ヒーローは最初から強い訳ではなく、

弱さを自覚して乗り越えてこそ真のヒーローになれるのだと

教えたかったからなんでしょうね。

宇佐美関連でもう1つ言えば、本物の海に飛び込む二度目の訓練で、

派手に登場するのが大好きな人間なのにもかかわらず、

今回はヘリコプターからあえて降りなかった所も印象的でした。

訓練生たちが成長した瞬間を、ずっと見て噛み締めたいんですよね…分かります。

 

けれども、そういった部分部分のシーンにはうっとり見入っても、

内容全体を踏まえてみれば…白河のトラウマ描写がこれまでの2人と比べたら弱かったような?

やや説得力に欠けていたような?そんな気がしないでもなかったかなと。

白河がヒーローになりたいと思ったきっかけは、少年の頃に参加した相撲大会で優勝して

弟や妹(みたいな存在)たちからそう呼ばれた事から。

で…今回トラウマとして描かれたのは、さやか(石井杏奈)がプール訓練で溺れた際に

足がすくんで助けに行けず、

また同じ失敗をしてしまうのではないかと不安に襲われていた事。

私の中ではこの2つがあまり結びつかなかったんですね。

 

だって、あの時は彼女とバディでもなかったですし、

状況的に助けられる人が自分しかいないにもかかわらず

ただ見ていただけだった…なら分かるんですけど、他の訓練生たちや教官もいましたし。

ヒーローはヒーローでも、少年の頃に"お兄ちゃん"として

小さな子供が困っている所を助けた経験を何度かして

ある日誰かからそう呼ばれたのではなく、

何か大成を果たして周りの人から称賛される意味合いから来ているので…。

これ以上の言い方が出てきませんが、

そこまで自分を追い込むほどなのか?とは思ってしまったのでした。

 

描写が弱いと思うのには他にも原因があって、

今回は宇佐美とその家族絡みのエピソードが

いつもより多めに盛り込まれていたのも関係しているのかもしれませんね。

「家族」で白河と対比させていたのでしょうか?

いやでも…宇佐美の家庭パートはほとんどが家族内で、

本筋とは独立した形で展開されていっていましたし、

白河の家族の話は沢井(神尾楓珠)にしか伝えていなかったので…

特に対比にもなっていなかったような(汗)

結果的に、話の進みの遅さも招いていた気がします。

 

沢井、さやか、白河と、ここまでは1対1で向き合う

熱さ全開青春感強めの1話完結型が続きましたが、

次回は少し味変して、沢井が12年前に救出出来なかった

父・上杉の息子である事にも触れるようです。

面接時にてっきり知っているもんだと思っていたので、気づいていなかったのは意外でした。

苗字が違うので…まぁ確かにピンとは来ないのか。

 

しかし、個人的にはそのエピソードが現在にもたらす影響よりかは、

宇佐美の膝の方が気になります。いつか絶対大ごとになるでしょ…。

 

 

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しあわせは食べて寝て待て 5・6話 感想|しあわせは団地で長く…という訳には行かない?

 

 

感想を書く他のドラマの録画も溜まってきているため、

最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m ※しばらくテンプレです

 

5話(4/29放送分)

 

「ああ、まだ続くのかぁ…としか思えなくて。」

父親は蒸発し、母は仕事に出ているがために祖母の介護をせざるを得なかった

ヤングケアラー時代の描写はされていなかったものの、

そう言いながら遠くを眺める司(宮沢氷魚)の表情を見ていれば、

当時、彼がどれだけ、出口の見えない暗闇を彷徨い続けているような

絶望的な状況に立たされていたのかは何となく頭に浮かんでくる。

「家事はもう、一生分やってしまいました。」

「自由でいないと、自分が保てないんですよね。」

子供の頃からずっと誰かを"責任持って""世話する"日々が続いていたから、

そこから解放したい気持ちもあって野宿もしていたのでしょう。

 

司の過去を聞いて、元々半分に分けていた栗ご飯の栗をあげようとする

さとこ(桜井ユキ)の優しさに癒されます。

ささやかだけど彼の心細さを想ってくれているのが伝わる、可愛らしいシーンでした。

 

相手の体の調子が良くなるようにとお裾分けしたスープジャーは

ドアノブにかけて返してね…というくだりは、鈴(加賀まりこ)の受け売りだった。

自由でいたかった司は、鈴と出会ってからは楽しそうな表情をしている。

なんで鈴のお手伝いを今でも続けているのか?という理由には

家賃みたいなものだからと答えていたけれど、

多分、鈴がかつて、司といると毎日楽しみがあると言っていたのと大体同じで。

司は司で、何気ないやり取りや会話をして笑い合うという事が、

親も家におらず、本来友達とも遊んでいるであろう学生時代では

介護もあって出来なかった分、今とても幸せに感じていて、

居心地の良さを覚えているのかも…ですね。

 

柿そのものはお腹を冷やすけれども、

お日様に干したら、その効果は和らぎ消化吸収を助けてくれる…と言って

渡してくれた干し柿は、ちょっと比喩にも受け取れました。

人は日光を浴びると、心が穏やかになりますよね。

逆に、「暗い感情は、一度芽生えると中々消えない」という言葉もあったように、

何か傷つく出来事が積み重なるとどん底まで落ちていく。

柿は人に置き換えられるし、お日様はそのままの意味もありますが、

司と鈴の出会いエピソードを聞いて、人との関わりも表しているようだな…と思えました。

 

ちょっとずつの優しさが、人を変えていく…をコツコツと描き続けています。

ストレスが溜まりやすい現代社会だからこそ、

こんなドラマがあっても良いよね…と思える作品です。

 

 

6話(5/6放送分)

 

八つ頭(西山潤)と反橋(北乃きい)の出会い。←ひらがなが入ってたんですね

八つ頭は確か4話の副業エピソード、反橋は2話終盤の梅ジュースのくだりで出てきて、

それっきりでしたよね?

彼女に関してはたまたまスーパーで会話しただけの、まだぽっと出くらいの出番でしたし。

今回までにもう少しそれぞれの描写があったら、2人が意気投合するのも

素直に、良かったねぇ…の気持ちで見られたのかもしれません。

描写不足の印象があって、感情移入したくても中々し切れない感じはありました。

 

でも、心を閉じていた2人がいつしか気の合う関係性に…という人間模様を見るのは好き。

社会と反りが合わず家に5年引きこもっており、

幸せになるイメージも湧かないという八頭と、

本当はベジタリアンに興味があるのに、手作り料理にこだわる母とお肉大好きな弟のために

我慢して食事を合わせなければならない反橋。

彼女からしたら、職場でも家庭でも遠慮しがちの毎日で、

自分の本音を聞いてくれた所に安心感を覚えたんだろうなというのは分かるんですが、

彼がなぜ反橋となら話せるのかは、勇気を出して悩み事を話してくれた彼女に、

自分と重なる部分があったからなのかも…ですね。

司の周りでは、もう反橋はガールフレンドになってしまって(笑)

まさか一緒に移住しようという話になるまで、関係が進展しているとはびっくりでした。

 

前半はそんな2人の話で展開されていったので、今回はスピンオフに近いのかな?と思ったら、

中盤からはさとこの移住思案エピソードも描かれました。

個人的には鈴よりで、移住は何だか寂しくなります…。

団地を通して幸せが広がっていく物語なのだと勝手に思っていたから、尚更ね。

だから、鈴が「田舎より街中の方が便利よ」

「ちょっと行ったら天然温泉がある」と言っていたのも、

ああ、いなくなって欲しくないんだろうなぁというのがすぐに分かりましたが、

さとこはさとこで、鈴にそう言われて、移住が難しそうな体調になっている事に

より情けなさを感じてしまっているのも伝わってくるのです。

でも…さとこの「何かに挑戦出来る自分でありたい」という気持ちを応援したくなるのも事実。

昔の彼女なら、私なんて…みたいな固定観念が優先して、

新しい事に手を出す前に諦めていたのを考えるとね…。

 

後書きたい事としては…そうそう、まさか高麗(土居志央梨)が引っ越してしまうとは。

団地は団地ならではの問題がある訳で、人付き合いが良い、自然豊かである反面、

騒音や、人付き合いを重視するが故の作業環境の柔軟性の低さも浮上してくる。

がーーー がっ がっがーーのいびきは、いくら昼間でも確かに耐えられませんね(汗)

そう言えば前回の弓(中山ひなの)の自宅でも、

団地って部屋が狭い・部屋数が少ないのかな…と思いながら見ていたなぁ。

小鳥のさえずりを聞きながら伸び伸びとイラストを…なんて、ファンタジーには行かないか。

ここまで幸せの伝播を描き続けてきただけに、

団地暮らしの欠点にも触れてきた事が意外で、逆に好感が持てましたね。

生きていく中で悩まされているのは、何も物価だけじゃないですね…。

 

 

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PJ 〜航空救難団〜 2話 感想|「人に頼る」を学ぶ

 

 

自分がその訓練の補備でなかったり、同期に励まされたりすると

頑なに「女性だからと思われたくない!」と突っぱねてしまう藤木さやか(石井杏奈)の回。

男女にこだわり囚われ過ぎているのは自分自身じゃないか?と思いながら見ていましたが…

機体にアンニュイに寄りかかったポーズをして欲しいと言われたら、

女性だから舐められていると感じるのも無理ないのかな。

 

女性初の社長。女性初のパイロット。…もっと昔なら女性初の裁判官も。

男性社会の中に飛び込もうとすればどうしても目立ってしまうし。

ましてやPJの場合なら、体力や忍耐力を必須とする職業だから、

訓練を通じて男女の体の作りの違いは浮き出てしまうし、

比較されやすくもなってしまうんですよね。

…まぁ、彼女自身もそれは薄々実感していた訳だから

過去に水泳で上位の成績を収めていたんでしょうけど、

整備士時代のトラウマも含めて、そういった経験の積み重ねが

いつしか自分の心の壁をガッチガチに固めてしまっていたのかもしれません。

 

そんな彼女の心を、今回はどうやって「救う」のか?

再び真正面から宇佐美(内野聖陽)が向き合うのか、

はたまた、女性操縦士の森野(野村麻純)の出番を増やすのか

気になりながら見ていましたが、

なるほど…前回を機に殻を破ろうとしている最中の沢井(神尾楓珠)とともに

"一緒に"課題を乗り越え成長する機会を与えて、

宇佐美は一歩引いた所で見守る展開になるんですね。

 

宇佐美は沢井に「脱力」を教え、さやかには「心をやわらかくして人に頼る」を教える。

スマホも外出も禁止!な、一日中宿舎生活を強いられるような

厳しい環境なのかと思っていたんですけど、

(多分許可制で)夜に外出しても良いし、ゲームセンターに行っても良いんですね。

だったら、利用出来るものは適度に利用しちゃった方が心に余裕が生まれそう。

プールでのバディ再試験で交わした2人のハイタッチがね…

パチンッ!と大きく響く音が、あの日をきっかけに2人の絆が

いかに強くなったかを物語っていてグッときちゃいました。

 

宇佐美も宇佐美で一歩引いただけでは終わらず、途中差し込まれた職員会議のシーンでも

「要救助者から見れば男女は関係ない」

「あの時歩き続けたのは藤木だけだった。俺は藤木の底知れない精神力を感じた」と

彼女の強さを認めて尊重している上で、男性と同じ条件の訓練を課しているという

意図を明確に知れたので、終盤の熱さ全開の声がけもより魅力的に映ります。

確かに、性別は関係ない…私女だから助けられませんとか言われても、

じゃあなんで救助の仕事に就いたの?という話になってしまうし。

変な事を言ってしまうけれども、

「男性だから」「女性だから」自然災害の度合いが変わる訳でもなく、

自然の前では皆平等なんですよねぇ。

 

今回は沢井との成長、宇佐美の鼓舞の二段階展開に魅せられたお話でした。

そして、見てきて思うのは…女性だから舐められていると思い込んでいるさやかや、

日本人なのに見た目で判断され外国人だと思われてきたランディー(草間リチャード敬太)や、

次回描かれるであろう、ヒーローになりたい白河(前田拳太郎)など、

本作ってもしかしたら、「こうならなきゃいけない」「こうありたい」という

自分の中で固めてしまっていた壁や固定観念を払拭していく物語なのかもしれませんね。

 

 

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波うららかに、めおと日和 2話 感想|ほのぼの可愛い2人…♪

 

 

木曜日のドラマ「PJ」は好んで見ていますが、

その後に始まる本作も、2人の初々しさや可愛らしさ、

ほのぼのした雰囲気に引き込まれてしまっています。

感想は初回を見た時から書きたいなとは思っていて、結局書きそびれて…

木曜日のドラマ感想を2本ともは難しそうだから

こちらは視聴のみにしようかと考えていたんですけど、

2話を見て、やっぱり書こうと決意いたしました(笑)

 

昭和初期だからこそ楽しめるラブコメディですよね。

瀧昌(本田響矢)は海軍で航海中だから、

結婚式に参加する事は出来なかった(その代わりに額縁入り写真が飾られた)。

なつ美(芳根京子)と初めて顔を合わせたのは

夫婦になってから数日後…という背景から始まるお話。

今の時代じゃとても考えられない馴れ初めです。

 

結婚どころか、出会って間もない2人だから、

正式に夫婦にはなっているのに夫婦である実感がまだ湧かない、

言うなれば付き合いたてのカップルみたいな関係性に見えるのも頷けますし。

当時は"自分らしさ"を大事にする令和とは違い、

率直に思った事を口に出すのは恥ずかしいとされていた時代だからか、

2人お互いにいろいろ感じたり考えたりしていても、中々上手く気持ちを伝えられない所も

スッと受け入れられるのです。

現代の設定だと、コミュニケーションの手段も発達してきているのもあって、

あまりにもすれ違い展開が続くと、

早く伝えちゃいなよ!とじれったくなりそうですからね…(笑)

 

そういう時代だからこそ、2人の心の声と実際の言動のギャップの強さが

本作の魅力の1つになっていて、

今回は心の声が多用されていたお陰でより面白く見られました。

瀧昌で言えば、「な…なんだこのかわ…かわい……かっ!」

なつ美で言えば、「(瀬田に言われた事を)嫌だ、思い出しちゃった!」が特に好き。

 

瀧昌の不器用っぷりは凄くて、普通に会話している時は紳士で

愛する人を守るためなら…みたいな忠誠心ある頼もしい人に見えるのに、

心の声や海軍で深見(小関裕太)といる時は

見た目よりも少年っぽくなる所が良いんですよね。

瀧昌の真面目さが、プライム帯ドラマ準主役(相手役)に大抜擢され

まだ初々しさのある本田響矢さんとリンクしています。

想像以上に適役なので、今後ブレイク間違いなしな俳優さんな気がしています。

「王様のブランチ」での物件コーナーだったか、そこでの天然発言も面白かったですしね(笑)

 

で、芳根京子さんは…まるで春のような方なんですよね。

もう何年も前から作品に引っ張りだこなのに、

主演をやられるたび、なんで毎回「初主演です!」というフレッシュ感が出せるのか。

シリアス作品でもお見かけしたいと思う事は時々あっても、

ブコメディやちょっとテンパりがちな役でのキャスティングが多めなのは、

きっとその理由が大きいのかもしれません。

 

「セタクン」にまつわる瀧昌の妄想劇にもクスクス笑わされました。

なつ美は瀬田(小宮璃央)の事を一度も恋愛対象として見ていないから、

彼がどんな人なのかも普通〜に話せるんですけど、

数ヶ月も家を空ける瀧昌からしたら、少しでも男の影があると心配で堪りませんよねぇ。

「瀧昌、妄想が暴走してる」この活動弁士生瀬勝久)のツッコミもナイスタイミング!

前回よりも"ラブコメディ"として形になってきました。

 

最後に余談で…あのまぁまぁ大きい満月で

伝説の作品「明日の君がもっと好き」を思い出した視聴者もいたはず…(笑)

あれよりもどデカサイズでしたけどね。いや〜懐かしい。

(未視聴の方は、「作品名 満月」で検索すると出てきますので是非w)

 

 

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続・続・最後から二番目の恋 2・3話 感想|エロ本号泣事件の真相が!(笑)

 

 

録画が溜まってしまっているため、

最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m

そして進捗によっては、1〜2話分感想が飛ぶ可能性があります。ご了承下さいませ。

※しばらくテンプレです…。

 

2話「若さより輝く時だってあるんだぜ」

 

私は本作の登場人物とはかなり歳が離れているんですが、

不思議と、台詞1つ1つに共感してしまいたくなるのです。

それは多分…私自身が、今後の人生どうなって行くんだろうと

ふと考える年齢に差し掛かっていて、千明(小泉今日子)たちの生き様を通して

学びや気づきを得ている所もあるんですが。

あ〜あるある!とつい頷きたくなるくらいには、私の母親の実体験と重なる描写が多々あって

楽しく見られているからなのかもしれません。

 

今回のあるあるポイントは、成瀬(三浦友和)に「吉野さんまだまだ若いんだから」と

何度も言われて嬉しくなる千明のくだりと、

お昼休憩の時におばちゃんたちが集まって、

食べ物を広げながら他愛もない会話を繰り広げるシーン。

 

私の母も週に何回かはスポーツクラブで運動に勤しんでいるんですが、

所属している人たちが母よりも年上ばかりらしいんですね。

話を聞くと、一番上の人だと80代だとか。

言い換えれば、みんな人生の先輩なので、

先ほども書いたように「まだ若いじゃない〜」と言われて活力をもらえたり、

何か心配事があって踏み出せずにいると、「〇〇した方が良いわよ」と背中を押してもらえて

ようやく行動に移せるという事が多いんだそうです。

私も、そうなる気持ちは分かる気がします。

歳をとって体にガタが来るようになって落ち込んでいる所に「若いんだから」と言われたら、

少し希望は見出せるし、まだまだやれるんじゃないかと思っちゃいたくなるもんですよね。

 

今回は、第二の人生に向かう、もしくは既に送っている人々の姿が描かれました。

 

千明は定年まであと1年。

長倉家の人々が第二の人生を始めている中、

まだその状況に立てておらず悔しく思っていた千明は、月9企画募集の過去作品リストに

自分の担当した作品が載っていない怒りから、みんなで代表作を作ろう!と決心するのです。

若い世代の話にいろいろ耳を傾けながら

1つの作品にしていくようで…どんな作品が出来上がるのか興味があります。

「つまんなくて良いんだよ〜。つまんない事が面白いんだよ愛おしんだよ。」

この言葉には、岡田惠和さんが脚本を書かれるにあたっての意思が含まれているようでした。

 

他にも…和平(中井貴一)は定年後の再雇用で指導監として働いており、

板挟みに合いながらも(笑)今でも周りからの信頼を得ている。

真平(坂口憲二)はいつ病気で死ぬか分からない不安をずっと抱えてはいるものの、

結婚して、子供を授かり、今が一番幸せだと言わんばかりの充実した日々を過ごしている。

そして典子(飯島直子)は、ここ最近退屈な生活を送っていたのが、

ひょんな事からグラビア女優を目指すと言い始める。

 

それぞれの生き方が多種多様で、本当に愉快ではあるんですが(笑)

第二の人生を進んでいてもそうでなくても、

歳を重ねてもなお、「私(俺)はこうありたい!」という

明確な夢や希望を持って生きている彼女たちを見ていると、ああ…かっこいいなぁって。

自然と元気付けられる回でした。

 

でも、万理子(内田有紀)の、千明さんを介護するのがささやかな夢だという話は

ちょっと心配になりますね。

千明大好きで一途な所が彼女の可愛らしさではあるんですけど、

相手を優先する人生を送り続けていると、

後々、"自分"がない事に大きな後悔を覚えると思うので…気にし過ぎ?

 

 

3話「正しい生き方なんかどこにもない」

 

エロ本号泣事件という、なんじゃそりゃ!なタイトルの裏に隠された思い出は

結構聞き入っちゃうものでしたね。

少年時代の出来事が今の和平を作り上げる、そんなルーツを感じさせるお話でした。

あ…「でもその前には?」「エロ本があるわけですよ」の天丼や、

冒頭の回想でかかっていたBGMの絶妙なチョイスに関しては面白かったですw

オチ担当になってしまった典子は…

私も小学生の頃は、自分が魔法少女だったら…を自由帳でお絵かきしていたので、

ちょっと共感は出来ました(笑)

 

やっぱり書き残しておきたいのは、母と和平のエピソードですね。

エロ本号泣事件とは正式には、部屋に隠していたエロ本を母に見つかり、

7時間詰められて号泣した事件の事。

なので…その詳細を素直に受け取れば、ページごとに折り紙を挟んでいたというのも、

子供の和平からしたら、別に女性に下心も持ってないのに現実をズバズバ突きつけられて、

その圧に泣いてしまったのかなとばかり思っていたんですけど、実際は違ったと。

エロ本に載っている女性は、言わば男性の理想像みたいなもの…

そんな話をさせてしまっている母への申し訳なさから泣いてしまったらしい。

子供ながらに、そう思うなんて。

母に似た優しい息子だったんだろうな…と、微笑ましく感じるエピソードでした。

 

でも、その出来事がきっかけか、受け身な和平が出来上がってしまったのも確かで。

律子(石田ひかり)のぐいぐい加減はちょっとよく分かんないですが(笑)

相手が自分に好意を向けてくれてると知ると、

悲しませたくないから受け止めようとしてしまうのが和平なんですねぇ…。

そんな和平と初対面の10歳上の成瀬(三浦友和)で、いきなりキャッチボール。

小さい頃から、人の感情を汲み取ろう理解しようとする

「お兄ちゃん」としての責任感もずっと持ち続けていたでしょうし、

年齢が上がっていくにつれて、甘えられる年上の相手も減っていってしまうもの。

成瀬と一緒にいる夜だけは「お兄ちゃん」をやめて、

サザエさんのカツオのごとく、少年時代にしか出来ないやんちゃな経験を出来て

良かったねぇ…としみじみ思いながら見ておりました。

 

最後に話は変わって、万理子の方も…まだ48で定年までは割と先だけれど、

周りの状況の変化によって、第二の人生を歩むべき時が来つつある模様。

本人もきっと、永遠などないという事はうすうす自覚してはいるんですよね。

でもまだ考えたくはない…でも考えなきゃならないのかもしれない…

少し固まった表情からは、ほのかな葛藤を感じます。

うーーん…「続」で同じような提案をされた時に、

引きこもって号泣していたシーンを思い浮かべると辛いんですけどね(泣)

 

 

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