
「端的に言うと性格が悪い!」
「それに!それは…それは俺も一緒だ…」
「椿は…鮎美が見てた、俺の姿だ…」
「ああやって毎日、鮎美の心踏み躙ってたんだ、俺は…」
ああ…最初の強い発言から始まって、自身が鮎美(夏帆)に同じような事をしてしまっていた
ショックを覚える発言までの、涙のグラデーション演技にやられる……。
椿(中条あやみ)は昔の勝男(竹内涼真)みたいだなぁとは思って見ていたけれども、
勝男の"気づき"は、こちら側の想像を超えるものでした。
勝男って本当、なんて素直な人なんだろう…と改めて。
私含め大体の人は、自分に不利な点があると
気づかないふりをして目を逸らしがちだったり(それで謝る事から逃げたり)、
保身に走ろうとしてムキになったりするもんなのに、
彼の場合はちゃんと相手の目線に立って気づけるし、
変な意地を張らず、気づいた事をストレートに発信出来る。
そこが私にとって羨ましい所で、彼の良さなんですよね。
彼が人前で泣き顔を見せられたのも個人的には結構嬉しくて、
好きな人のために涙を流せるほど、彼女の事が好きなんだなぁ…と思うと
ますます応援したくなってしまいますし、
鮎美にも今の彼の著しい成長を見て欲しい気持ちに駆られてしまいます。
しかし、鮎美はもう完全に次のステージへ進んでいる。
進んではいるんですけど…やはり前回でも感じた通り、
まだ根本的には変われていないような気がするんですよねぇ。
鮎美は鮎美で、相手の好みに合わせて無理をするのではなく、
自分の意見を言えるようになった。
ずっと他人軸で生きてきた彼女からしたら大きな一歩だと思うんですけど、
まだどこか懸念点が拭いきれません。
う〜ん…その原因を考えてみるに、
勝男にも周りにランチや飲み会に付き合ってくれる後輩2人がいるけど、
交流頻度や距離感は適度なもので、勝男は後輩のふとした発言をきっかけに
自分であれこれ思い巡らせて考える力はあるし、
1人の時でも、日常生活から"気づき"を得る事があるのに対して、
鮎美は基本的に、渚(サーヤ)やミナト(青木柚)の発言に影響を受けて
初めて次の行動に移している印象…?
多分、人との付き合い方が関係しているのかも…ですね。
ミナトの遊び人説を知って、鮎美の事が心配になる勝男。
しかし、他人同士になってしまった以上、
引き止め方次第ではストーカーに見えてしまいかねないけれど、彼には頑張って欲しいです。
本当、初回の掴みが成功していますね。
ただの嫌な男で終わらず、成長の兆しを早い段階で描いているから、
彼が何か"気づき"を得ながら楽しそうに料理している姿を見ると情が湧いてしまいますし、
はっとした表情を浮かべて反省をしている所を見ると、
ついつい応援の眼差しを向けてしまいます。
今期のNo.1キャラクターです。
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