2025年秋ドラマ-ちょっとだけエスパー一覧

ちょっとだけエスパー 6話 感想|兆とyoung3の謎は残り続ける

 


進んだように見えて、あまり進んでいないような…。

 

今回描かれた事としては…

市松(北村匠海)は後の「市松博士」である事。

young3はあの謎の白服の男(麿赤兒)と仲間ではない事。

「アイ」は白服の男ではなく、←だとしたら可愛い名前(笑)

未来の2055年の世界を生きている「I」を名乗る人を指している事。

九条(向里祐香)はかつて高校の同級生・八柳(小嶋藤子)と自身の会社で会っており、

その時はエスパー持ちでミッションによりカプセルを作成していたが、

次に会った時には亡くなっていた悲しい経験をしている事。

桜介(ディーン・フジオカ)のエスパーが、負の感情が影響しているのか

悪い方向に変化している事。

四季(宮﨑あおい)の記憶にノイズが生じ始めている事。

そして、兆(岡田将生)も市松と同様未来からやって来ているが、

あくまでも立体映像で、下の名前は「文人(ふみと)」である事。

箇条書きにすればこんな感じでしょうか。

 

「ノナマーレ」面でも「young3」面でもいろいろと情報が投下されたので、

一瞬、怒涛の展開かと錯覚しそうになります。

しかし、私が気になっているのは、

未来を知っている兆が何者で、なぜミッションを計画するのか、

young3が対抗してくる意図は何なのか、

結局「1万人が死ぬ」vs「1000万人が死ぬ」は何を意味しているのかという所にあるので、

核心に触れていない時点で、先延ばしにされた印象を受けました。

 

もう1つの見所で、四季の本当の夫が実は兆だった事がほぼ明らかになっていましたが、

そちらに関しては、最初からそうなんじゃないかとうっすら思っていたので

「ほらね〜」の感想が一番に出てきます。

あ、でもさすがに、立体映像で未来から来ている設定までは読めなかったんですけどね。

考えてみれば確かに、常にみんなと一定の距離があったわなぁ…と。

 

今回クスッとしたのは、(bit5にとって)敵側との集まりなのに

なぜかポテトを注文しちゃう所と、

静電気が起こっているシーンで、半蔵(宇野祥平)だけが効いていない所。

後者に関しては、面白切なかったですが(泣)

 

今回の感想はそこまで書きたい意欲が湧かず…だったので、

残り3話でのまとめ方に期待します。

 

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ちょっとだけエスパー 5話 感想|ヴィラン?に新たな人物にカオス状態

 

 

もう放送から5日経っているので(※11/23に感想執筆)、

初っ端からネタバレを書いちゃいますが…

何の脈絡もなく麿赤兒さんが登場してくると、一気にSF感増しますね。

てっきり市松(北村匠海)ら3人による「ヤングスリー」が敵側なのかと思いきや、

組織に属していないとも、「あんたのせいで1000万人が死ぬ(心の声)」とも言い出すし、

1万人と1000万人で対立し合っているし、

謎の男(麿赤兒)の能力はちょっとどころじゃないし。

四季(宮﨑あおい)が時々見るという悪夢で

倒れている男性の顔は兆(岡田将生)だったし…で、終盤で情報を畳み掛けてくるので

宇宙猫状態になっておりました(笑)

 

ミッションをこなす1〜3話辺りの頃からは随分物語の規模感が大きくなり、

視聴者が思わず考察したくなるミステリアスな雰囲気も増してきました。

しかし、四季の夫は兆では?というのは

初回からSNSでずっと見かけてきた事ではあったため、

今回の展開に驚きはあっても、今後、兆や四季の謎、未確認因子について

迫っていくようになるのも無理はないのかなと思っています。

(まぁそれでも、3話のような内容もあと2話くらい見たかった気持ちもありますが。

過去の傷をちょっとだけ癒す事の出来たヒーロー…って感じで少し刺さりましたもん。)

 

普段、考察要素の盛り込みが苦手な私がなぜ変わらず楽しめているのかと言えば、

考察させるのに最近ありがちな「隠してばかり」「意味深な演出に頼ってばかり」に

走っていないのはもちろんですが、

単純に、文太(大泉洋)たちの細々とした描写や、ミッションを遂行する姿に

クスッと笑えるポイントが多いからなのかもしれません。

そう…言わば、考察優先ではなく、1話ごとの見所も確保されているんですよね。

 

前回のラストで四季もエスパーになり、さてどうなるかと思ったら、

冒頭から既に文太と能力を見せ合ってイチャイチャしていたのは

「ふぇっ!?」とはなりつつ、純粋に見ていて可愛らしかったですし、

多少バタバタしている文太たちの一方で、

ヘッドホンを共通アイテムにしてクールに決める市松たちの対比は面白かったです。

そして、何気に一番楽しみなのは、半蔵(宇野祥平)のお願い対象。

世界を救うヒーローでありながら、本来だったらイメージとは程遠いはずの"緩さ"が

やはり病みつきにはなります。

 

「1万人が死ぬ」「1000万人が死ぬ」

さて、これはどういう事なんでしょうねぇ。

個人的には、どちらかを善と悪で区切るとか、

そんな簡単な話ではないんじゃないかと思ってます。人の捉え方次第…ですね。

 

 

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ちょっとだけエスパー 4話 感想|どこもかしこもバグだらけ

 

 

私は野木亜紀子さんの作品を全部は見ておりませんが、

本作はきっと、いろんな脚本家の作品を見ながら刺激を受けて、

私もSFを取り入れた話を描いてみたい!私だったらこうしたい!

そんな意欲が湧き上がって生まれた作品なんだろうな…と思えてきます。

 

何というか、実験的な感じがするんですよね。

序盤だと社会の闇を仄めかす描写があり、2話のラストではショッキングな展開で惹きつけて、

2話までの時点だったらシリアスの面が強かったように思うんですけど。

今回の内容を見ていると、カプセルを飲んだ四季(宮﨑あおい)に

布巾のシミを消させてみたり、

ダンゴムシに話しかける半蔵(宇野祥平)のほのぼのした描写だったり…

なんと次回ではヴィランとのバトルシーンもあるらしく、

コメディ、ヒューマン、ミステリー…1話ごとに、しかも1話の内容でも

いろんな顔を見せてくるので、本作が一体どこに向かうのかが未知数なのです。

 

でも、そんな状態でも面白く感じられるのは、「エスパーだとバレてはならない」

「人を愛してはならない」というルールが定められているから。

しかしルールがあるにもかかわらず…

能力をミッション外で使う上に、我々は能力があるから無敵だと思い込む。

いくら夫婦の設定とは言え、文太(大泉洋)は四季とデートをし、

お揃いのものを身につけて、終いには愛の告白もする。

2人がハグしている所を第三者に見られる。

文太たちがただの人間ではない事が市松(北村匠海)にバレても

あの感じなら大丈夫だろうという謎の根拠で、兆(岡田将生)への報告を疎かにする。

桜介(ディーン・フジオカ)の接近により、

息子・紫苑(新原泰佑)にも実父だと既に知られている。

…で、ラストではなんと、四季もエスパーに。

もう、どこもかしこもバグだらけです(笑)

何かしらの制約があるとスリルが生まれるものですが、

こんなにもバグが多いと、もはやカオスで笑えてくるんですよねぇ。

 

四季の能力は「ちょっとだけ」どころじゃないですよね。

十分な戦力になりそう(笑)

あれ以来カプセルは飲んでいないはずなので…

「愛してるよ」がトリガーになったのかどうか。

まぁいずれにしても、深く考え過ぎずに、目の前で起こる出来事を純粋に見て楽しむのが

本作の一番の楽しみ方なのかもしれません。

 

 

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ちょっとだけエスパー 3話 感想|過去の傷がちょっとだけ回復

 

 

3話という早さで、円寂(高畑淳子)以外のノナマーレ社員2人の過去や背景が

サクッと明かされました。

 

半蔵(宇野祥平)はノナマーレに就職する前、警察犬係の警察官として働いており、

とある日の捜査で、動物虐待している業者の元に向かったものの、

あまりの酷い有り様に放って置けず、中の動物を逃してあげようと勝手に侵入したら

相手に見つかって争い沙汰になり、やがて懲戒免職を受けてしまった過去があった。

その時はまだエスパーではないが、動物の気持ちが読めたら良いのに…とは

当時から思っていたそう。

桜介(ディーン・フジオカ)の場合は、幸せな家庭を築いた時期があり、

息子を育てるため仕事にも家事にも勤しんでいたものの、

かつてのヤクザ仲間が犯罪に巻き込もうとし、妻子の事で脅してきたので、

家族を守りたい想いから相手を殺してしまい、逮捕、離婚…と

結果的に家族から離れざるを得なくなってしまった。

花を咲かせる能力は、息子の名前で、花が由来の「紫苑」から来ているのだそう。

これが、今回判明した事でした。

 

文太(大泉洋)はかつて横領で捕まりましたが、半蔵は懲戒免職、桜介は殺人罪

みんな前科持ちなんですね。

そして、文太が語っていた父との関係性も含めて、

それぞれが得た能力はどれも、過去の出来事や願いから生まれたもの。

円寂もきっと…それはまた次回以降にお預け。

 

気持ちを知らないままお別れとなってしまった父の存在。

天職だと思っていた警察官の仕事を、自分で台無しにしてしまった後悔。

実の父親なのに、父親としてもうそばにいられない、何もしてやれないもどかしさ。

前半のエピソードは、三者三様で複雑な想いを抱えながら今を生きている、

もう過去には戻れない事を痛感させる内容だっただけに。

ミッションが始まってからの後半では、それぞれにとって身近な出来事を重ねながら

爆破を何とか阻止しようとする3人の姿が描かれた事で、

ちょっとだけ過去の傷を回復出来たかな…

ちょっとだけ前向きになれたんじゃないかな…と

ポジティブに思えるオチに仕上がっていました。

 

そして、同時に感じたのは、愛の力があれば人は変われるのだという事。

まぁそれは、家族愛、愛情、相棒愛…広義的なものなんですけど、

兆(岡田将生)が「人を愛してはならない」を制約を定めているのも、

そこが関係しているのかもしれません。

「愛はいつだって、人を惑わせ、判断を鈍らせます。」

…ドラマあるある、自分自身に言っているってやつでしょう。

 

四季がEカプセルを飲んでしまうラストには驚きましたが、

文太はこの事態をどうやって兆に弁解するのか、四季もエスパーになってしまうのか。

先が気になる要素を絶妙に残してきますねぇ。

 

 

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ちょっとだけエスパー 2話 感想|世界を救う=ハッピーエンドという訳ではない。

 

 

相手に触れると心の声が聞こえる能力を得た文太(大泉洋)が

嬉しそうに次々いろんな人に触れていったら、次第に心の闇も聞こえるようになった。

初回はそこの、現実社会の生きづらさを仄めかす"明"と"暗"の切り替えが

記憶に残り続けていたのですが、

今回はさらに、その切り替え具合が加速していった内容に仕上がっていました。

本当、最後まで容赦なかったですね…。

 

今回のミッションは、画家・千田守が目的地に着くのを阻止する事。

たまたまお休みだった四季(宮﨑あおい)に手伝ってもらい、

桜介(ディーン・フジオカ)、円寂(高畑淳子)、半蔵(宇野祥平)とともに

四季の車に乗って、ドタバタ&パニックになりながらも

千田を追跡し続ける様は、まるでロードムービーの趣。

今回で一気に、謎のヴェールに包まれていた円寂と半蔵の能力も判明した訳ですが、

個々の能力が分かり、阻止作戦を決行するにあたっての個々の性格が掴めるようになると、

些細な描写でも物語に彩りが増します。

適度なタイミングで挿入される桜介の「花咲かせとく?」のオチが癖になりつつ、

キャラクターの描き分けも相まって、

おじさん&おばさん(&四季)のはしゃぎっぷりを楽しんだのが前半でした。

 

しかし、その時点でも贋作売買疑惑を漂わせてはいたものの、

文太が千田の背中に触れて「最後の晩餐か…犯罪者になる前の。」という声が聞こえた途端

ふっと切なさが押し寄せてきて…。

生きて行くにはお金がかかる。芸術だけを考えてはいられない。

画家がどれだけ魂を削ろうが関係なく、贋作でも美術館に飾られてさえいれば

人はその絵を芸術作品だと、名画だと評価してしまう酷な現実を知っている。

ここの千田自身の胸中を吐露する台詞は、

社会派作品を得意とする野木節がひしひしと伝わってきて。

半分に剥けた黒たまごを見つめる様子も、

直後にオーバーラップさせてくるロープウェイの車輪の映像も、

このまま画商の元に向かいながらもまだ葛藤がある

(どっちが白で、どっちが黒か(つまり自分のためになるのは…)を決められずにいる)

彼の状況を表しているようにも思えて、

果たして、ミッション成功までどう転がっていくのかが気になりました。

 

結果的に、自分の描きたいものを見つけて、犯罪への加担ルートはなくなって、

一応芸術分野にいる身としては、絶望を感じたまま闇に染まる事なく終わって良かったと

安堵していた所だったんですけど…

「画家として一生を終える」ってそういう意味だったのかぁ…と。

野木作品であそこまでバッドエンドなのは久々な気がしましたね。

文太があえて唆したのも、あんな最期を迎える事になったのも、

兆(岡田将生からしてみれば織り込み済みなのかどうか。

「世界を救う」って、困っている人を助けて世界中をハッピーにさせる

スーパーヒーローのようなものじゃないんですねぇ…。

まぁ、"ちょっとだけ"だから、そんな訳にも行かないのか。

 

ミッションを重点的に描いてきたストーリーで、

社員個々の能力も、人生で失敗を経験した者同士である事も、四季の事情も、

目の前の人を救うのが「世界を救う」きっかけになる事も…

ぼんやりしていたものがほとんど明瞭になった今回。

世界を救う=ハッピーエンドとは限らないと示したのも含めて、

今回からが本番って感じがします。

 

最後に、もう1つ書き残しておきたい事を。

半蔵が鳩に「ポップコーンが良い?」と言ってから、

鳩の鳴き声がポッコーン…ポップコーン…にだんだん聞こえてきたのも

面白ポイントでした(笑)

 

 

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ちょっとだけエスパー 1話 感想|「ちょっとだけ」に惹かれる

 

 

私はいつも、来期のドラマの情報を入手するにあたって、

スタッフリストやお知らせページもざっとチェックするんですが、

原作なしのオリジナルだと分かると、それだけで僅かに興味が湧いてしまうんですね。

なぜかと聞かれたら、原作となる漫画や小説などを扱っても良いドラマは作れるのに、

あえて真っ白な状態から作ろうする選択をとられた…のも関係していますが。

「なぜこの俳優を主演にして、なぜこのようなドラマを作ろうと思ったのか?」という

脚本家(そしてプロデューサー)ご自身の意図や嗜好、常日頃の考えみたいなものが

作品を通して見えてくる所が、

オリジナルドラマならではの醍醐味だと考えているからなんです。

 

それを踏まえて本作の初回の感想を書くとするなら…

オリジナルの良さが存分に活かされた初回でした。

内容自体は、なんで冒頭でVR体験?あそこはレンタルスーツ屋?

四季(宮﨑あおい)は記憶喪失?アプリの指示役は預言者?など

よく分からない事ばかりなんですけど、

大泉洋さんだからあの面白さが成立すると言いますか。

集団面接の若者たちへの説教も、

大泉さんご本人のぼやきセンスが反映された台詞になっているからか

聞いていてどことなく可笑しかったんですが…

採用されてからの文太の置かれた状況や、文太の近くに現れた人物たちがみんな社員で

四季について何か察してそうな所を見て、

「またしても何も知らない大泉洋(あの画像)」が頭に過ってしまいました(笑)

 

でも、大泉洋さん演じる主人公だけじゃなくて、1時間内での展開方法にも理由はあって。

どういう事?状態になっている視聴者の興味を引く要素を

挿入するタイミングが絶妙だったんですよね。

確実に分かっているのは、文太には、相手の体に触れると

相手の心の声が読める能力が備わっている事。

それに気づいた時は、男性なら誰にでも触れて、

いろんな声が聞こえて楽しい気分になるんですが、

だんだん触れていくと、現代社会の生きづらさや憂鬱さを知るようになる。

この"明"と"暗"の切り替え演出が忘れられませんでした…。

 

先ほど、よく分からないとは書きましたし、まだ初回を見ただけではあるんですけど、

もしかしたら、上記を描いていく作品になるんじゃないかとは思うんですよね。

もう1つ記憶に残っているのは、赤信号のアップが、都会の人混みの映像と重ねるように

何度か映っていた事(青信号の点滅→赤信号に切り替わる映像があったのも含めて)。

で…文太は、ノナマーレに就職する前は、家なし家庭なし金なしの絶望的な状態。

現代社会への問題提起だけだと真面目で堅い雰囲気になってしまうため、

SF要素を取り入れて、誰でも見やすいファンタジー寄りにした…

といった感じなのかもしれませんが。

「徳を積む」じゃないですが、元はどん底にいた文太が

エスパーが実在する世界で小さなミッションの遂行を積み重ねていく事で、

やがて本当に世界を救い、彼自身も自分にほんの少しの希望を見出せるようになる…

情報で溢れたSNSや日常生活で、他人と比較して落ち込んだり、自分を責めたりしやすい

繊細な社会に向けた作品なのではないかという気がしました。

 

まぁ、早とちりの可能性は大いにありますが(苦笑)

もし今後も現代社会を絡めていくなら、

非現実的なSFとリアルな日常が同居するという物珍しさで

中々興味深い作品になりそうです。

ちょっとだけコミカルで、ちょっとだけ不穏で、ちょっとだけミステリアスで…

そんな「ちょっとだけ」の塩梅に惹かれます。

 

それにしても、火曜日のドラマは21時も22時も面白いですね。

月曜日と火曜日で極端じゃないかと思えてきます(笑)

 

 

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ちょっとだけエスパー 1話 感想|「ちょっとだけ」に惹かれる

 

 

私はいつも、来期のドラマの情報を入手するにあたって、

スタッフリストやお知らせページもざっとチェックするんですが、

原作なしのオリジナルだと分かると、それだけで僅かに興味が湧いてしまうんですね。

なぜかと聞かれたら、原作となる漫画や小説などを扱っても良いドラマは作れるのに、

あえて真っ白な状態から作ろうする選択をとられた…のも関係していますが。

「なぜこの俳優を主演にして、なぜこのようなドラマを作ろうと思ったのか?」という

脚本家(そしてプロデューサー)ご自身の意図や嗜好、常日頃の考えみたいなものが

作品を通して見えてくる所が、

オリジナルドラマならではの醍醐味だと考えているからなんです。

 

それを踏まえて本作の初回の感想を書くとするなら…

オリジナルの良さが存分に活かされた初回でした。

内容自体は、なんで冒頭でVR体験?あそこはレンタルスーツ屋?

四季(宮﨑あおい)は記憶喪失?アプリの指示役は預言者?など

よく分からない事ばかりなんですけど、

大泉洋さんだからあの面白さが成立すると言いますか。

集団面接の若者たちへの説教も、

大泉さんご本人のぼやきセンスが反映された台詞になっているからか

聞いていてどことなく可笑しかったんですが…

採用されてからの文太の置かれた状況や、文太の近くに現れた人物たちがみんな社員で

四季について何か察してそうな所を見て、

「またしても何も知らない大泉洋(あの画像)」が頭に過ってしまいました(笑)

 

でも、大泉洋さん演じる主人公だけじゃなくて、1時間内での展開方法にも理由はあって。

どういう事?状態になっている視聴者の興味を引く要素を

挿入するタイミングが絶妙だったんですよね。

確実に分かっているのは、文太には、相手の体に触れると

相手の心の声が読める能力が備わっている事。

それに気づいた時は、男性なら誰にでも触れて、

いろんな声が聞こえて楽しい気分になるんですが、

だんだん触れていくと、現代社会の生きづらさや憂鬱さを知るようになる。

この"明"と"暗"の切り替え演出が忘れられませんでした…。

 

先ほど、よく分からないとは書きましたし、まだ初回を見ただけではあるんですけど、

もしかしたら、上記を描いていく作品になるんじゃないかとは思うんですよね。

もう1つ記憶に残っているのは、赤信号のアップが、都会の人混みの映像と重ねるように

何度か映っていた事(青信号の点滅→赤信号に切り替わる映像があったのも含めて)。

で…文太は、ノナマーレに就職する前は、家なし家庭なし金なしの絶望的な状態。

現代社会への問題提起だけだと真面目で堅い雰囲気になってしまうため、

SF要素を取り入れて、誰でも見やすいファンタジー寄りにした…

といった感じなのかもしれませんが。

「徳を積む」じゃないですが、元はどん底にいた文太が

エスパーが実在する世界で小さなミッションの遂行を積み重ねていく事で、

やがて本当に世界を救い、彼自身も自分にほんの少しの希望を見出せるようになる…

情報で溢れたSNSや日常生活で、他人と比較して落ち込んだり、自分を責めたりしやすい

繊細な社会に向けた作品なのではないかという気がしました。

 

まぁ、早とちりの可能性は大いにありますが(苦笑)

もし今後も現代社会を絡めていくなら、

非現実的なSFとリアルな日常が同居するという物珍しさで

中々興味深い作品になりそうです。

ちょっとだけコミカルで、ちょっとだけ不穏で、ちょっとだけミステリアスで…

そんな「ちょっとだけ」の塩梅に惹かれます。

 

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月曜日と火曜日で極端じゃないかと思えてきます(笑)

 

 

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