2025年秋ドラマ-緊急取調室一覧

緊急取調室(2025) 2話 感想|夫婦は合わせ鏡のようなもの

 

 

真犯人を庇っている説を真壁(天海祐希)が出した時に、

玉垣塚地武雅)は闇バイトの観点から、菱本(でんでん)はヤクザの観点から、

春夫(小日向文世)は政治的観点から…そして真壁自身は、女性の観点から考える。

特別目立つ台詞ではないけれど、こういった意見交換のシーンだけでも

その人の得意とする分野や、現在までに至る経緯が読み取れて、

個々のキャラクターが見えてきます。

「(当時の立てこもり時の対応)あれを見て、本物の警察官…?そんな風に思うはずがない」

の後の、「怖い」「おっかねぇ」「背筋が凍るね」という三者三様の反応の仕方も

コミカルちっくで、テンポ感も含めて可笑しかったですね。

 

本作の事は基本的に、安定して楽しめる作品だと思っていますが、

その理由がどこから来るのかと聞かれれば、

事件・捜査の描写に多少のマンネリ感があったとしても

各々の役割分担が明確で、どの人物にも個性が見える所が

大きいんじゃないかという気がします。

 

取り調べ自体は、前回で期待していたほどの見応えはなかったのかな?

というのが正直な感想で、

前回で感じた倉持(山本耕史)の口先が達者な、クレバーな部分を、

取り調べでも真壁たちが少し翻弄されるくらいには

もっと堪能したかったかも…とは思いましたが、

彼女たちはもう何年もやっているプロですからね。

利津子(若村麻由美)が「勝手口に、夫が現れたんです」と言ったのを機に

倉持が慌て始め、一気に倉持が不利な状況になる流れは楽しめました。

 

夫婦は合わせ鏡のようなもの、かぁ…。

でも、倉持家の鏡はもうひび割れてしまっている。

家庭を支えようともせず、息子に口出しばかりする父親に腹を立てるのも分かりますし、

急に家に来られたら迷惑ではありますけど…。

倉持も倉持で、人の意見を聞き入れず自分中心な所がある点では、似た者同士なんですよね。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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緊急取調室(2025) 1話 感想|前後編だけど蛇足感なし。

 

 

本作のシリーズは、シーズン1から視聴済み。

感想はシーズン3から書いています。

新作ドラマを放送するとの事で凄く久しぶりに感じていたんですが、

私の過去感想を調べてみたらちょうど4年前で、そう感じるのも無理はなかったんですね。

 

これも調べた情報で、本当は「劇場版 緊急取調室 THE FINAL」も

2022年に公開予定だったのですが、

当時、実際に起きた事件を想起する描写があった事で一度延期。

その後、2023年6月の公開を予定していたものの、

出演者の1人に事件が発生した事から再度延期し、出演者の調整や公開時期の考慮、

スケジュールの関係もあってか、ようやく今年、正式に公開が決まったようです。

 

つまり、本来だったら、2021年10月期放送のシーズン4→翌年の新春スペシャルの流れで、

2022年か2023年にはとっくに完結していた訳で。

長い年月をかけ公開日が決定したのにもホッとしましたが、

またこうして、連続ドラマとして新たに撮影して下さった事を嬉しく思います。

 

前置きが長くなってしまったので、初回の感想に移りますが…

一定時間ごとに新たなゲストキャラが登場してくる時点で、もしかして?とは思いましたが、

やはり今回は前後編の前編でしたね。

前編で引き延ばしを露骨に感じる内容だと、

後編だけ見れば十分じゃない?わざわざ分ける必要ある?と思ってしまうタイプなので

個人的にはあまり好まない構成なんですが、これは面白く見られました。

 

新春スペシャルから約4年ぶりにキントリメンバー&モツナベコンビを見る事になるので、

最初はぼんやりとした記憶でも、重要参考人の本質を見抜こうとする

真壁(天海祐希)の動きや、それに気づいていた春夫(小日向文世)との聡明な関係性、

菱本(でんでん)の荒ぶりっぷりといったレギュラーメンバーの様子を見ていると、

そうそう、そう言えば…!と徐々に思い出す感覚にもなりましたし。

ゲストキャラにもそれぞれしっかり見せ場が用意されつつ、

まずは「第一、第二の事件」を解決し、いよいよ最大の目玉である

「倉持(山本耕史)&利津子(若村麻由美)夫婦の取り調べ」へとバトンを渡す

ストーリー運びになっていたお陰で、

無駄な印象は覚えず、次回にも期待感を膨らませながら見終える事が出来ました。

 

シーズン4は全体的に、少し惜しさが残った記憶がありますが、

前後編&初回拡大放送でも良いスタートを切った今シーズンなら、きっと大丈夫でしょう。

あとは、集客目的のため多少の"謎"や"軸"が描かれるとは言え、

「映画のためのドラマ」ではなく「ドラマはドラマ。映画は映画。」で

終わってくれると良いな…と思ってます。

 

↓シーズン4最終回の感想はこちら↓

 

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