2026年冬ドラマ-テミスの不確かな法廷一覧

テミスの不確かな法廷 7話 感想|知りたかった事、知りたくなかった事

 

 

えええ!

ラストの衝撃が大きい。

あれに触れようかな…といろいろ考えていたのに、

本作らしからぬサスペンスめいたラストで、全て持って行かれてしまいました。

安堂(松山ケンイチ)が前橋一家殺人事件の再審請求に関わると決めた事で、

結果的に、親子の関係に雪解けの兆しがあるのか、それとも本当の意味で親離れをするのか、

2人の今後は気になってはいましたが、

まさか、あんな終わり方を迎えるとは思いもしませんでした…。

 

前回の感想では結城の態度を胸糞悪いと書いてしまったけれども、

かつての門倉(遠藤憲一)のように大人の事情があり、

周囲からの評価、忖度で溢れている社会の中で、

自身の地位や居場所を失わんとするのに必死だったのだろうと頭では分かっていたんですね。

でも、あの脅迫と矛盾した言動を見たら、なんで?とはつい思ってしまう訳で…。

 

本人も自覚してはいて、1人で全ての責任を抱えて自殺に走ったのか。

しかし、検事バッジが落ちていた辺り、事件の線も考えられますし、

彼がどのようにして亡くなってしまったのかは不明なまま。

ただ1つ、羽鳥朋世(清水くるみ)の不審死の手紙がなぜ届いたのか、

結城の死によって腑に落ちました。

もしかしたら、あの手紙は結城が送ったのではないでしょうか?

前橋一家殺人事件とは一見無関係で、

その当事者が殺人事件の関連人物だと確信していなければ、依頼しようとはならないはずで。

見ながらずっとそこが引っかかっていたのですが、

本音は、後戻り出来なくなった自分の代わりに、

息子含む前橋地裁の面々に、真相に辿り着いて欲しいという

わずかな願いがあったのかもしれません。

思えば、息子への最後のメッセージとなった「前を向いて、歩くんだぞ」も意味深でしたね。

 

古川(山崎樹範)が頑なに結城を支持するのには

何か特別な理由があるんだろうとは想像していたんですが、

中学時代の頃に、父の汚名を晴らしてくれた恩義があったからでした。

屋上で「今日の協議、針のむしろだろうな…」と呟いていたのが妙に記憶に残っていて。

殺人事件に対する検察の態度に疑念は抱きつつも、

家族を救ってくれた結城を信じたい…でも信じて良いのか…

いや、検事のプライドを貫かなければ…と、

検事側の自分と1人の人間としての自分で揺れ動く彼の心情に、

今回は注目しながら見てしまっていました。

 

落合(恒松祐里)と津村(市川実日子)の絡みがまた見られたのも嬉しかったですね。

落合も、事件の調査方法に対して柔軟さを見せ、広い視野を持つようになりました。

彼女の変化もそうですし、

「分からないことを分かっていないと、分からないことは分かりません」という

安堂のポリシーがなければ、それに賛同してくれる仲間たちがいなければ、

今回の真相には辿り着けなかったかもしれません。

 

今回の内容からも、各々の成長が見えて集大成感が少し漂っていたのですが、

最終回はもっと、初回から見守ってきたからこその醍醐味が味わえそうです。

また1つ大きなものを背負う事になってしまった安堂が心配ですが…。

いや〜それにしても、いろんな物事が複雑に絡み合う事件になるとは……。

 

 

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テミスの不確かな法廷 6話 感想|事件よりかは父親の態度が胸糞悪い…

 

 

本作の目玉となる前橋一家殺人事件の詳細と、

安堂(松山ケンイチ)と父・結城(小木茂光)親子の関係性を

紹介&情報を整理するといった回でした。

 

そう…つまり、今回の内容の多くは回想で、

残り2話で魅せるための説明に時間を費やしていたため、

そうなってくると、感想を書きにくいんですよね。

ある意味、話の導入部分で終わってしまっている訳ですから、

どんな過去や経緯があったのかのメモに終始しがちになりますし。

それに、◯年前とは丁寧に表示されていますし、

周囲の登場人物を見ればいつの時代か分かって、複雑さがないとは言え、

過去と現在の時間軸を行き来する演出が苦手な私にとっては

物語の流れが遮られたような感覚にもなり、少し見づらかったです。

 

あの事件、それを担当した父と向き合うにあたっての葛藤や恐怖を抱えていた安堂が、

自身のポリシーのもと、勇気を振り絞って決断するまでの"時間"をじっくり描きたくて

あの内容にしたのだろうと理解しているんですが…。

 

息子には「普通」「きちんと」を強要する結城が、

職場では被告人・秋葉一馬(足立智光)を脅迫し、検事側の良いように誘導する姿は

ちょっと胸糞が悪かったですね。

何が嫌って、言質が取れれば後はどうでも良いのか、

一馬の口にしか目線を合わせていない所!

妻が殺された憎しみだったり、悲しい感情を自身の欲しい言葉になるよう利用し、

その他にも隠蔽をして、現在まで保守的な態度を貫いておいて、

「法を信じ、いかなる場合でも、法をもってして真摯に向き合う」って

どこが真摯だよ…とは思わずツッコんじゃいました。

 

そんな結城を長く見てきただけに、

再審請求に加わると決めた安堂が父の手首を掴み、自身の言葉を伝えるシーンで

次回への期待が膨らんだのも確かです。

「…僕は真実が知りたい」決意を表す眼差しを向けつつも、目は泳いでいる。

再審請求自体、数年前のドラマでも見た事がありますが、

通る可能性は極めて低いとはよく聞きます。

でも、今の安堂は独りじゃないから…彼の一歩を見届けます。

 

 

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テミスの不確かな法廷 5話 感想|箱の中から出始めるエリート判事補

 

 

裁判官の訴訟方法は2通りあり、

弁護人や検察が出した書類を重視する書証主義と、

被害者や被告人の尋問を重視する人証主義があるそうです。

安堂(松山ケンイチ)と落合(恒松祐里)は正反対の人間だとは前から思っていましたが、

どちらがどちらの主義寄りか?は一目瞭然ですね。

 

確かに、裁判官が事あるごとに職権を発動してしまい、

1つ1つの案件に時間を割いてしまっては、非効率になりかねません。

チームの中でバランスを取る、落合のような存在も必要です。

しかしその上で、状況を把握して、臨機応変に動くのも

裁判官にとって大切な仕事なのだというのを、落合自らが気づき、学んだ回でした。

 

いつもキリッとした眉毛で、顰めっ面のような表情を浮かべて、

発言も常に冷静さがうかがえるエリート判事補の落合。

今回はそんな彼女の…というか恒松さんの、

分からないようで分かる緩やかな表情の変化の過程が素敵でした。

本当に、表情自体はそこまで変わっていないんですが、

春(石田莉子)に真摯に向き合おうとする際の、柔らかさと温かさをまとった声だったり、

この人を本気で救いたいのだと思わせる、熱の入った目線だったり、

終盤の津村(市川実日子)とのシーンで見せた口角の緩み具合だったり。

今回の案件を機に、こだわり過ぎていた自分のやり方を見つめ直す落合の成長の瞬間が、

様々なシーンで見受けられました。

前半の方では片眉をピクッと上げる演技が何度かありましたが、

あれも「自分は周りと違ってしっかりしてる」を意識してのものだったのかもしれませんね。

 

古川「(公平性の観点から小野崎に呼ばれた件について)

   ったく…裁判官が法定外で調査するアリバイ要員扱いするな。」

小野崎「ふんw」

津村「うちって案外、おかしな地裁だね〜。」

この辺りの、キャラ立ちした掛け合いも面白く視聴。

「分からない事を分かっていないと、分からない事は分かりません。」

元々、この揺るがないポリシーで安堂が1人で調査をしていたのが、

小野崎(鳴海唯)と2人で…今では4人と、

ポリシーに共感してくれて、手伝おうとしてくれている人が徐々に増えてきている画が

何気に嬉しかったりします。

門倉(遠藤憲一)も、どうアドバイスしてあげれば良いかのコツを掴んでいる感じですし。

コミュニティが広がりつつあります。

 

本作の縦軸らしい前橋一家殺人事件で、残り3話分を展開していくのでしょうか。

安堂と父親の関係性の行方も気になる所です。

 

 

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テミスの不確かな法廷 4話 感想|迷いの中で生まれる想いと決心

 

 

ああ、良いお話だった…。

本作については、前々から漠然と良いなぁとは思いながら見ておりましたが、

今回で、方向性が掴めたような気がします。

リーガルドラマというよりかは、ヒューマンドラマに近いんですよね。

物語の根底に優しさを感じさせるのです。

 

自身が「悪目立ちするな」と忠告され、

現実と家族の狭間で辛い想いをしている門倉(遠藤憲一)が、

別の事で悩み苦しんでいる安堂(松山ケンイチ)を気にかけたり。

安堂が富樫(森岡龍)に、勇気を閉ざすきっかけを作ってしまった事を謝ったり。

定時になっても頑張っている安堂を見て、周りも手伝おうとしてくれたり。

(予定通り帰ろうとする人もいてよし!理解のある働きやすい職場という証拠。)

この前言っていた「良い感じ」がいまだに分からないという安堂の言葉から思い出したのか、

門倉が昔聴いていた曲を改めて聴いて、原点に戻ったり。

「迷ってよし!」と小野崎(鳴海唯)が安堂に言ってくれたり。

 

シーンの1つ1つで描かれる、誰かの飾らない想いや直向きさが

もう1人の誰かに届く瞬間を見ると、心がじんわり温かくなります。

 

先ほども書きましたが、「迷ってよし!」これ…好きな言葉でしたねぇ。

人生は選択の連続だとよく言われているように、長く生きれば生きるほど、

どうすれば良いのかな…これで良いのかな…と迷ったり、後悔したりする経験は

誰にでも起こりうると思うのです。

その点で、辞めたくなったり辞めたくなくなったり何度もグルグルするけど、

「法廷から嘘がなくなる瞬間が好き」だから続けてみたい…と決心する安堂の事も、

忠告されていたにもかかわらず、裁判官魂に火がついて

結果的に反逆児になってしまう門倉の事も。

何と言うか…上手く、完璧には生きられないけれど、

それでも良いんだよと肯定してくれているような結末だった気がします。

その直後のテミス像のアップも、安堂たちの今後を

大らかに見届けてくれるのだろうと思えました。

 

あのミスがあって、安堂はもしかしたら告白した方が働きやすくなるんじゃないかと

途中まで心配しておりましたし、多分また落ち込む時があるんじゃないかとも思うんですが、

門倉のいる職場なら、小野崎が近くにいるならきっと大丈夫。

 

3話は時間の都合で飛ばしてしまいましたが、本作の人物描写に惹かれて、

やっぱり最後まで感想を書いてみようという決め手となった回でした。

 

 

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テミスの不確かな法廷 2話 感想|シンメトリーが導き出した真実

 

 

上田正という名前にまつわる、冒頭の回想。

「正しいとは、一度止まってみる事なのか。そう考え出すと、脳が勝手に思考を移しました。」

「目には見えない法則があるんじゃないかと、無意識に探してしまうのかもね。」

この安堂(松山ケンイチ)と山路(和久井映見)による会話が、

今回のエピソードであがった栗田奈央と八木一喜というシンメトリーな名前にも

繋がってくるんだろうと思いながら見てはおりましたが、異母兄弟とは驚きました。

 

ちょっと出来過ぎな結末だったので、案件への満足度は前回より少し下がりましたが…

今回はどちらかと言うと小野崎(鳴海唯)の掘り下げ描写が多く、

「分からないことを分かっていないと、分からないことは分かりません」という

ポリシーのもと行動する安堂に感化され、周囲への忖度よりも自分の信念を貫くと

決意するまでの彼女の変化を見た内容だった気がします。

本作の案件自体に作り込みはあまり感じさせなくとも、

人間描写は、相手と関わった上での"気づき"や支え合いがじっくり描かれているため、

好意的に見ていられます。

 

裁判時の「八木さんの意識が戻って…怖かった。…でも俺…嬉しかった。

嬉しかったんです…。」という栗田(山時聡真)の言葉も印象的でした。

傷つけてしまった立場の視点と、バスケ仲間としての視点…

相反する気持ちが表れた言葉でした。

 

鳴海唯さんは「あんぱん」の小田琴子役で初めて認識しましたが、

伸びしろを感じさせる役者さんです。

相手と向き合う時の混じり気のない目に、ハッとさせられます。

 

 

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テミスの不確かな法廷 1話 感想|主人公の口の動きにつられる

 

 

初っ端から投稿が遅いという…(汗)大変お待たせいたしました。

金曜も土曜も見終わり次第、ぼちぼち書いていきます。

 

ここ最近で、自閉スペクトラム症発達障害など「障がい」を扱ったドラマを

度々見かけるようになりました。

先に私の考えを書いておきますと…それを人物に設定づける事自体は否定しなくとも、

「障がい=才能」に見立てて、他より秀でているスペシャリスト風に描くドラマは

正直好きではありません。

誰しもがずば抜けた能力がある訳ではないし、

むしろ受け止め切れずに苦しんだり悩んだりしている人も多いでしょうに、

"エンタメ"として利用するのは世間に誤解を招く恐れがあり、

浅はかではないか?と思ってしまうのです。

 

そのため、本作も、いくら当時好んで見ていた「宙わたる教室」のスタッフ最新作とは言え、

視聴前まで少し警戒していたのですが…

その不安は稀有に終わり、想像していたよりも好意的には見られそうだな…

といった感想が一番に残りました。

 

主人公・安堂(松山ケンイチ)は、自身を宇宙人、周囲を地球人だと心の中で言い聞かせており、

地球人たちの「普通」が分からないながらも、

それに合わせられるように勉強して、何とか生きようとしている裁判官です。

 

法廷の人間である事も含めて、安堂の様子を見ていると

「ぼくほし」の健治を思い出してしまう訳で、(木野花さんも出演されてますし…)

健治が「独特の感性を持つ人物」として描かれていた事を考えると、

別に、自閉スペクトラム症発達障害を絡めなくても

この人物は描けたのではないか?というのが本音ではあります。

しかし、2つの障がいを隠すようにしながらも抑え切れずに、

周りの人に見られてしまってパニック状態になるまでの一連の言動を、

松山ケンイチさんが、等身大ながらも視聴者に切ない印象を与えず

ユーモラスに演じて下さっているお陰で、ふふっと微笑ましく見られるんですよね。

劇伴も演出も、全体的に落ち着いたテンポに仕上がっているため、

主人公や物語に入り込みやすいです。

 

「分からないことを分かっていないと、分からないことは分かりません」

何度か言っていたこの言葉が、安堂が裁判に向き合っていく上でのポリシーみたいです。

自分がどこに疑問を感じているのか、その原因は何なのかを明確にしておかないと

いつまでも漠然とした"モヤモヤ"を抱えてしまうから、

まずは分かろうとする事から始めたい…と受け取りました。

直接江沢家を訪れるシーンや、小野崎(鳴海唯)の情報提供をもとに

考えるシーンもありましたので、上記の言葉が物語の根幹となりそうです。

 

ゲストとして登場された小林虎之介さんは、短い間ですっかり大人になりましたね…。

以前の感想でも書きましたが、小林さんは感情を滲ませる演技が抜群に上手くて、

泣きそうな表情をすると、こちらまでつられそうになるのです。

少しだけ見えた、目に溜まる大きな一粒の涙も美しかったです。

 

NHK火10のリアタイはちょうど去年ぶりですね。

次回以降もこちらを優先します。

 

 

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