2026年冬ドラマ-冬のなんかさ、春のなんかね一覧

冬のなんかさ、春のなんかね 1話 感想|めっちゃ"節(ぶし)"。

 

 

いやぁ〜………深夜ドラマ30分枠で放送するならともかく、プライム帯1時間なんですもんね。

めちゃくちゃギャンブル的な内容ですね…本作。

 

と書くと、あたかも私が、本作のような挑戦的な作品を応援したい!と思っていると

捉えられる方もいらっしゃるのかもしれませんが、実際はそうでもなくて、

良くも悪くも「監督・今泉力哉節(ぶし)」が出まくっていた初回でした。

つまり、視聴者によって好みが大きく分かれそうです。

 

前半部分は、わぁ…今、今泉監督の手掛ける世界観を浴びてる…

贅沢な時間…と思えるような31分間で。

倍速視聴や飛ばし見、マルチタスクなど

「タイパ(=タイムパフォーマンス)」重視の世の中になりつつあるからこそ、

台詞のない"無"の時間はきっと、作り手にとって怖い事で、

大抵なら、物語に没入して欲しいがために

台詞や劇伴、劇的なエピソードを入れてしまいそうな所を、

本作の場合は開始から2分半まで台詞がなく、

"情景"で魅せてきた掴みには斬新さを感じさせましたし。

その後も、空いた間(ま)を埋めるように台詞を入れない作りを徹底しているお陰で、

その世界にいる人物の日常を覗き込んでいるような感覚を覚えたのです。

 

「いやあの…さっき『音漏れしてますよ』って伝えたけど、そりゃ漏れるかと思って。」

「多分合ってると思うんですけど…イヤホン取ってかけてもいいですか?」

「(良いけど合っていた訳ではなく)音漏れするぐらいのボリュームに戻してもいいですよ」

「あ…そっちか。」

初対面で、文菜(杉咲花)が聴いている曲が音漏れしているのを

ゆきお(成田凌)が教えてあげたのをきっかけに会話を始める2人の、

こうかも…と思って心を開いてみて、でも相手の考えとは微妙に外れて…みたいな

距離感の縮め方が不器用でぎこちない雰囲気には、

出会いたての初々しさを感じさせて、

見ている私の口がむにむに(分かりますか?)させられっぱなしでした。

 

しかし、徐々に困惑してしまったのは後半からです。

CMが明けて1年後になったら、

成田凌さん………ん?成田凌さんじゃない!あなた誰!?状態になり、

知らない人とホテルに行くわ、なんか読み上げているわで

イマイチ話が頭に入ってこないまま見終えてしまったのです。

 

初見の時点では、何か聞き落としてそうで感想を書けなかったので、

後日改めて、字幕付きで見返したのです。

すると、今泉監督が本作を通して何を描こうとされているのかは

ぼんやりと見えてきたのですが、

上記で私が困惑した理由が、「台詞」ではなくもはや「語り」の多さにもある事に気づき、

普段から、登場人物が心の内を語り過ぎるドラマが苦手な私にとっては、

まるで小説の朗読を聞いているかのような気分になってしまいました。

 

以前監督されていた「からかい上手の高木さん」は好んで見ていたのに、

本作はなんで…と思ったので、後でスタッフを確認してみると、

「高木さん」は脚本担当が今泉監督の他に2名おり、メインの脚本家は他の方。

本作は、現在記載されている限りでは、脚本家は今泉監督のみ。

(両方とも、脚本・演出を担当されています。)

回によって複数で担当しているか、全話お1人で書き上げている(書き上げる予定)か。

ここの違いが大きいのかもしれません。

 

独自の作風をお持ちの脚本家の作品を拝見すると、ああ、主張が強いな〜…

登場人物を借りて自身の考えを発表する場になってしまっているのでは…

と思う事が時々あるのですが、残念ながら、本作もこれに偏ってしまう恐れを感じています。

 

序盤の文菜とゆきおのやりとりや、

お互い恋人はいるのに深い交流をとる文菜と山田(内堀太郎)、

そして、文菜の綴る本音を見聞きしている限り、

"好き"でいる事の不安とか、関係が壊れてしまう事への怖さとか、

誰かと話して心を落ち着かせたいだとか…

そういった、恋愛に対して思案し続ける若者の等身大な姿を描く。

そんな作品になるのではないかとは考えています。

ただ、恋愛をしない若者が増えてきた時代になってきているだけに、

「語り」の多さが、作品の難解さ、とっつきにくさを生み出している気がしてなりません。

初回を見て面白いと感じた視聴者もお見かけするので、あくまで私個人の好みでしかないんですが。

せめて、もう少しだけ量を減らして、この人は今何を考えているのかを

視聴者が想像する機会が増えたらな…と思うんですが…う〜ん。

 

初回だけで判断するのではなく、最後まで見た上で作品を感じ取って欲しい…

みたいな部類の作品だと思うので、当分様子見してみますが、

次回以降の感想を書くかどうかは分かりません。

本命だったのに…(泣)

 

 

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