SPドラマ一覧

教場Ⅱ 前編 感想|前回よりいろんな意味でヤバくない?

 

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これは前作でも思ったんですけどね。

よくあんな犯罪者のたまごみたいな人が試験合格出来るなぁと(笑)

で、半年も待てずに悪さをする。

こりゃあ風間教官(木村拓哉)の洞察力が長けていくのも無理ないですよ。

 

最初に退学を命じられた稲辺(真栄田郷敦)は、前作で言う林遣都さんのポジション。

あとは…堂本(高月彩良)が、嫉妬のためか盗みを働いたのが原因で。

漆原(矢本悠馬)のターンもありましたが、ここは危機から免れたようです。

という訳で…よく考えてみたら、今回は2人しか消されていないんですね。

前作よりも構成に"短編集"かのような

サクサク切られている感覚を覚えた気がしなくもないですが、

予想していた斜め上の所から急に凄い展開を盛り込んでくる流れが

息つく間もなく起きるので、常に緊張感を保ちながら見られる面白さはあります。

 

「想いは伝えてきたか?」なんて言葉、風間教官でも言うんだなぁ…

意外とロマンチストな一面を持っているんだという新たな発見もあったけれど、

特に印象に残ったのは、やっぱり宮坂(工藤阿須加)の件ですね…。

役名を忘れていた分、それが工藤阿須加さんだと分かった時の衝撃が大きかったです。

序盤で流れたスタッフクレジットに前作のキャストの名前が載っていたから

いつ登場するんだろう?と楽しみにしていましたが、

198期の顔ぶれが見られるのがあんな辛い場面だなんてねぇ(泣)

漆原が責められたのは「あの時通報してくれれば」から来ているんでしょうけど。

携帯は規則で持っていないし。それにまだ警察のたまごだから、

適応力よりもパニックの方が勝ってしまう事が多いはず。

一番悪いのは道を通した宮坂でもなく、車を止めさせた漆原でもなく、

人をはねた車なのに…。

身近に人がいた・いないで命が助かる可能性も変わりますから、

追い詰めてしまうのも理解出来ますが。

でも、薬物とか関係なしに、日常生活に支障をきたすほどパニック状態になってしまうのは…

警察には向いていないとは思うんですよ。

しかし、辞めさせてくれと言われても残した風間教官。

どうやって乗り越えていくのか…そこも明日の見所になっていくんでしょうかね。

 

前作で魅力の一つだと感じた若手役者の演技面で言えば、

真栄田さんの「鳥羽ーーーーー!!ちゃん」の緩急のクセが激しい脅迫の仕方にも

ゾクゾクさせられましたが、

矢本悠馬さんの全ての所作から出る落ち着きのない演技も凄かったですね。

劇中でも言及されていた通り、薬物でもやっているのでは…と思えたくらい。

真相が分かるまで「え?なになに?」と、こちらまで振り回されましたw

 

後編は伊佐木(岡崎紗絵)、杣(目黒蓮)、比嘉(杉野遥亮)のターンという事で、

3人それぞれどんな表情を見せてくるのか楽しみです。

中でも、目黒くんの演技は見た事がないので…ワクワクもんですな。

勿論、風間教官の過去と199期の話にも興味があります。

 

それにしても、これは超余談ですけど…あのコントね。

トイレから戻ってきて目にしたもんだから、まだ続きがあったのかと思っちゃいましたよw

チョコプラのお2人を見てようやくパロディだと分かる。

ややこしいわ!面白かったけど(笑)

 

 

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逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類! 新春スペシャル!! 感想|世の中にはびこる"呪い"を解く

 

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初っ端から、本作を見た率直な気持ちを書くため、もしかしたら共感しづらいかもしれませんが、

個人的に感じた事なので書き残しておきます。(ネガティブな内容ではありません。)

 

本作がムズキュン特別編として再放送されたのが、去年の6〜7月の時期。

その頃に見ても確かに「名作はいつ見ても名作」

「同じシーンで同じように盛り上がる」とは思いはしたのですが、

正直言ってしまうと、冷たい夜風にさらされて「今日は逃げ恥があるから早く帰らなくっちゃ♪」と

ウキウキしながら帰路につく当時の光景が蘇るまでには至らない部分もあったんですよね。

(毎年年末になると再放送はしていますが、

大掃除やら作業やらで基本的に見られていないので…それが久しぶりの視聴。)

こんなに未公開シーンを盛り込んでいるのに。

ED映像もアップデートしてくれているのに。なんでだろう。

それで、今回の新春スペシャルを見て…ストンと腑に落ちました。

「逃げ恥」は肌寒い季節に合っていて、

温かさで心も体も満たしたくなる季節だからこそ見たい作品なんだと。

約4年経っても変わらない、むしろ懐かしいとさえ思う

優しさと温もりに溢れた数々のハグ…沁みましたよ。

特に、平匡(星野源)が本音を吐きながらみくり(新垣結衣)にハグするシーンなんて、

優しさの塊過ぎて泣けちゃったなぁ。

 

勿論、理想論だけに目を向けて「沁みる」「癒される」と感じた訳ではなく。

前半パートでは夫婦として新たなステージに進むまでの過程を、

後半パートでは2020年での出来事を追体験するかのような展開の中で、

登場人物それぞれが置かれた"苦しい"状況を仲間と共有しながら乗り越えて

その"苦しい"の先にほんの少しの"希望"があるのかもしれない…という描写があったからこそ、

心動かされたりしたんですよね。

 

野木先生の描くコロナ禍の話はあまりにもリアルで、パロディが織り込まれていなかったから

本当に見ていてしんどかったです。

ハグには 相手の温もりに触れて自身の気持ちが和らいでいく良さがある事を

後半パートに突入までの2つのシーンで実感したから、

それを求めたい時に求められない歯痒さを味わった。

…で、何ヶ月?何年?経ったかは分からないけど、

マスクのいらない世界で「ただいま」「おかえり」と言い合いながらハグするラストで締める。

あえて「○年後」だとはっきり表記しない所が良いなぁと。

ラストを"そう遠くはない未来"と捉える人、

断定的ではないから"まだまだ見通しが立たない"と捉える人…考え方は人それぞれ。

どちらの考えも否定しない。だけど、一人一人が未来を思い描いた上で、

いつかそんな未来が訪れるように精一杯生き抜いたら良いんじゃないかという

本作なりのメッセージだと受け取りました。

 

「どちらの考えも否定しない」というのは本編の作りにも表れていて、

妊婦になったら女性が可哀想&応援目線だけを描くのではなく、

男性側&パパ側の苦悩、パパとして子育てしていく上でぶち当たる父親との価値観の違い、

時代に追いついていない社内体制、そして独り身だからこその辛さ…と

老若男女、社会全体にはびこる"呪い"に平等に言及した内容になっていました。

全て日常会話を通して出てくる話だからなのか、

唐突感も盛り込みすぎな感じもなくて導入の仕方が自然なんですよねぇ。

 

個人的には、妊娠するシーンも、赤ちゃんを産もうとしてる時は苦しんだり力んだりする

女性の顔が映し出されるイメージがあった分、

あんなに冗談を言えるほどケロッとしている時もあるのか…と、かなり印象が変わりましたよ。

私にはまだ妊娠の経験がないのでよくは分からないのですが、

実際に、母や会社の上司から「ご飯の匂いを嗅ぎたくなくなる」

「ジャンキーな食べ物が食べたくなる」という話は聞いた事があったので、

本当にリアルに描かれているんでしょうね。

 

みくりと言えば短髪ですけど、長髪もだんだん馴染みました。

うぅうぅ泣く姿は…不覚にも可愛いと思ってしまいましたw

タピオカドリンクみたいな三層の湯のみも可愛かったなぁ。←超余談(笑)

また何年か後に、コロナが終息した時に。

SPでも良いので続編が見たいです!

 

 

 


ノースライト 前編 感想|映画のような上質ミステリー

 

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建築士になっても、真実を探し続ける事からは逃れられない西島さん(笑)

発言にやたらと鳥の名前が出てくるから、いつ「百舌」というワードが出てくるのか

ちょっと期待しておりました。

そして、奥さんは石田ゆり子さんではなく宮沢りえさん。

…昔の事でも、憧れのまみさんを奥さんに出来たようで良かったですw ←分かる人には分かる

 

さて、西島さん関連の話はもう終わりにして。

中々上質なミステリーでしたねぇ…

物悲しげな雰囲気を帯びたピアノの劇伴に、ロケーションとキャストの豪華さに、

"何かがおかしい"違和感が積み重なっていく謎の描写に、

「ただ霞のように、だがはっきりと、あのノースライトだけが見えていた」

という詩的な台詞の締め方に。

映画館で味わいたくなるような世界観でした。

最初はいくつかの過去作品を思い浮かべながら

青瀬(西島秀俊)の設定にツッコんでいたもんですが、

それも忘れて、いつの間にか引き込まれてしまったなぁ。

 

岡嶋(北村一輝)が言っていた「大切な時期」というのは

恐らく自身の病気の事を指す訳で。

吉野(伊藤淳史)が連れてきた"背の高い女性"は青瀬の元妻・ゆかり(宮沢りえ)で…

彼が青瀬に依頼するように促したのもゆかりなのでしょう。

その他にも、娘の意味深な行動に、「タウト」「トウタ」に、議員との癒着疑惑に

とにかく謎だらけ。

「鳥」を伏線にして、ここに絡めてくるのかどうか?

来週の1時間弱で描き切れるのか少し不安ですが、

基本的に良い作品が多いNHKドラマなので期待してみたいです。

 

それにしても…西島さんはこの手のシリアス作品が本当に似合いますよねぇ。

西島さん×NHKと言えば、一昨年に放送された「満願」。

あの時も一歩ずつ道を踏み外していくスリル感を演技や表情で魅せていて、

ぞわっとさせられたっけかな。

ノローグも、今起こった出来事や心境を淡々と語っているだけなのに

重みと"含み"があるように感じられます。

キュートで癒される西島さんも好きですけど、

やっぱりシリアス系の役を演じさせたら様になりますね。

 


少年寅次郎スペシャル 前編 感想|リンゴが食べたくなっちゃう前編。

 

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ああ…連ドラの頃もそうでしたけど、

やっぱり井上真央さんのお母さんっぷりが堪らんですなぁ。

基本的に世話焼きな性格でも、足を引っ掛けるといういたずらっ子っぽい一面も覗かせつつ、

寅次郎に愛情いっぱい与える時は思いっきりくしゃっとした笑顔をされていて。

内から滲み出る母性と愛らしさが同居しているような佇まいが、

光子というキャラクターをさらに魅力的にさせてくれます。

寅次郎(藤原颯音)は勿論、正吉(きたろう)も

「すりおろしのリンゴが食べたい」と言ったのにも納得出来る。

頬に手を当てながら「こら!もう〜〜〜」と怒る時の表情を見ようもんなら、

何度だっていたずらしたくなっちゃいますよ(笑)

でもって、お見舞いシーンではげっそりとした体に…1年ぶりに演技を堪能いたしました。

 

内容の方は蔵出しエピソードという感じ。

連ドラでの話を織り交ぜながら、過去と現在を行き来して物語が進んで行くのですが、

ただの総集編で終わらせない作りが粋だなぁ…と。

こんな日もあったんだ。寅次郎はこの時に何かを学んだんだ。

新たな発見が出来るのが楽しい。

(当時は認識していなかった森七菜さんが出演されていたのも、個人的には新たな発見。)

当時は5話という短い話数の中、

日常エピソードがクスッと笑えて微笑ましい内容ばかりだった分、

もっとこの世界を生きる人々の生活を覗き見してみたいな〜と思っていたので、

リンゴから次々展開されていく思い出話を聞けて満足でした。

 

「俺、リンゴがもう大っ嫌いで」「母ちゃんが全部食べるしかないよ」

照れ臭いのか、顔を逸らして優しい嘘をつく所が

"寅さん"らしさ全開で泣けてしまって。

本当にお母さんの事が好きで、愛情をいっぱいもらった恩返しがしたいんだという

寅次郎の真っ直ぐな気持ちが伝わるよう。

で、このお見舞いシーンを見ちゃうとねぇ…

あんな態度で帰ってきた平造(毎熊克哉)を憎たらしく感じるのにも

より共感出来てしまうんですよね(笑)

一生懸命看病していたのにって考えたら…確かにムカつきますってw

連ドラの録画、残っていたかしら。

今回の内容を知った状態で、また最終回でも見返したくなっちゃったな。

 

そんな平造も、約10年経ったら遺影に。

彼の現実逃避したくなる気持ちも分からんでもないんですけどね。

でも、喧嘩して会わないまま亡くなってしまったんだろうと思うと…ちょっぴり切ないです。

後編もじっくり見守らせていただきます。

 

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東京タラレバ娘2020 感想|3年経ってもカワラン娘たち。

 

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連ドラは当時リアルタイムで視聴済。

けど…さすがに3年も経つと、よっぽど強烈なエピソードがない限り忘れちゃうよねぇ(笑)

なので、序盤で色々と振り返りをしてくれて助かりましたよ。

 

見ていくうちに、

鮫島(平岡祐太)の二番目の女になってしまう香(榮倉奈々)のくだりも、

妻がいると分かっていながらも不倫に手を出してしまう

小雪大島優子)のくだりも ←しかし、田中圭さんが出演されていたのは完全に忘れてたw、

そうそう…なんで今頃続編?と思っていたら、

あ〜!そう言えば「一人でオリンピックを見るのは嫌だ」とか言ってたからか!

なんて事も思い出してきました。

で、結末は…3人でいつまでもタラレバ言って楽しくやってればええやん…?という

なぁなぁな感じで終わっていたのが当時も微妙だったんだよなぁって事まで思い出しました(笑)

連ドラでもSPでも、ここは同じ感じでしたねぇ。

 

姑が嫁にとっていかにも"悪キャラ"として描かれているのも典型的だし、

温泉行きたい!じゃあ行っちゃおうか!ですぐ集まれる関係性も現実味がないし(仕事…)。

そもそも、コロナが存在していない世界で作られちゃったので仕方ないかもしれませんが、

6月に結婚式を挙げた夫婦は…多分おらんでしょ。

唯一今時な描かれ方しているのは小雪くらいでしょうか。

仕事で充実した日々を送ろうというビジョンに、アプリで恋活に。

あ、でも、言動があまりにも軽はずみなので、一番恋愛には向いていないのかもしれない(汗)

会ったその日にホテルに誘っても…何も起こるはずないのに。

 

回想を含めても、3人はつくづく男運のない人達だなぁと思っていましたが、

最後は無事に解決したようで。

ただ…元彼に慰謝料だけは払ってもらった方が良いですぞ!

倫子(吉高由里子)よ!!

 

私にとっては、吉高さんのにこやかな笑顔と

久しぶりの金髪姿の坂口健太郎さんを見るためのSPドラマでした♪ はぁイケメン…。

 


JOKE〜2022パニック配信! 感想|この世で一番怖いものは過信

 

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良い意味で、フジテレビの深夜枠で作られてそうなドラマでした。

しかし、最後の怒涛の回収の仕方はクドカンらしいと言いますか。

練馬の刃の声がやけにAIっぽい機械めいた感じだったのも、

坂根(柄本時生)に似た声で電話をかけてきたのも

全部マイルスの仕業だったって事で…良いんですよね?

ノンストップで次々と話が繰り広げられていくから

理解が追いついていない所がいっぱいあるだろうなぁ(笑)

真相が分かった状態で、空いている時にまた見返したいです!

 

ずっと声だけで実際の顔がずっと見えないシーンが続いたので

これはAIスピーカーが原因だろうというのは途中から察しましたし、

AIを通して何を描きたいのかも予想出来るものではありましたが、

コメディかと思ったらホラーだったり、ホラーかと思ったらコメディだったり…と

境界線があやふやで、それに終始翻弄され続ける楽しさは感じられました。

 

この世で一番怖いものは「過信」。

インターホンを押されても誰が来たか確認しない。ガスも照明も自力でつけない。

何もかも機械だよりの主人公。

「AIがあれば大丈夫」と思い込んでいたから、自分の危機管理を全くして来なかった。

そんな人の最期はどうなってしまうかお分かりでしょう…

だから、アナログもデジタルもバランス良くとりながら生活して行こうね…というのを

皮肉めいた作風に仕上がっていたと思います。

 

しかしまぁ、これの何が一番凄いって、

脚本家の宮藤官九郎さんがコロナ禍を受けて執筆されたものではなく、

去年くらいから既に考えて温めていたものだったっという所。

AIと人間の話なんだけど、「コロナ」というフィルターで見ると、

自然とウーバーイーツや宅配ばかり頼んで

誰かと話す機会を失っている人の末路の話にも見えてきてしまう不思議。

 

やっぱり本当に凄い方は、無意識にでも先見の明が備わっているんでしょうねぇ。

人気脚本家さんの恐ろしさをまた思い知らされた作品でもありました。

 


探偵・由利麟太郎 5話(最終回) 感想|リカを消した犯人は落ち武者!

 

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前回の感想で高岡早紀さん主演作「リカ」について少し触れましたけど、

今回もそれに近い役でした(笑)

魔性の女が共通点ではあるものの、

リカの方は幼少期の背景が特に語られる事のない所から来ている怖さがあって、

本作の方は今の姿に至ったきっかけがはっきり示されている…というのが大きな違いかしら。

まぁどちらにしても、プツンと糸が切れたように壊れゆく役が似合い過ぎるので、

やっぱり暫くはこういった役のオファーが続く事は間違いなしですね。

 

全話を通して台詞量が多い印象で、事件が解決に向かっていくにつれての

抑揚のつけ方も足りないのか、個人的にはそれを聞くのに必死で

話自体に引きこまれる事は少なかったのですが、

演出やキャスティングのセンスの良さは最後まで感じられた作品ではありました。

ミステリアスな横溝作品の世界と京都の街並みが合うもんなのだという発見も得られましたし、

何と言っても吉川晃司さんのロングコートの似合う事!

ちょっと特殊な主人公の相棒に、子犬っぽくて素直そうな志尊淳さんを

対として置いたのも良かったです。

若干トンチキ臭のした主題歌もいつしかクセになってしまってました。

 

由利(吉川晃司)の先端恐怖症の謎は結局明かされませんでしたし、

何やら女性の影もあるという事で…

また特別枠でやるのか今度は連ドラなのかは分かりませんけど、続編は作られるのでしょうね。

 

…ところで、犯人の姿を落ち武者にする必要はあったのでしょうか(笑)

あの髪型とポエミーな台詞の連続で、肝心の結末に集中出来なかったよね…w

 

 

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世にも奇妙な物語’20 夏の特別編 感想|CMに配役、色々狙ってる?w

 

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夏らしいホラー作品や発想力の光る作品などありましたが、

最後まで見てみれば、今回は全体的に普通?どれも小粒揃い?といった感じでした。

40分の長編は仕方ないとして、

とりあえず、ショートストーリーに2本もCMを挟み込むのは

やっぱり緊迫感が削がれるのでやめて欲しいです(苦笑)

 

ここからは、各エピソードごとに感想を書き、

その後にランキング付けの形をとらせていただきます。

 

しみ

 

主演:広瀬アリス 出演:宮川一朗太山口香緒里関めぐみ

 

この季節には持ってこいのホラー作品で物語は開幕。

服や体についたしみのディテールがやけに凝っているし、

容赦なく視聴者を脅かす展開が続くなぁと思っていたら、

前回の「恋の記憶、止まらないで」を書いた脚本家さんの最新作だったのですね。

どうりで、女囚さそりみたいな謎の女性の幸薄そうな顔つきに

妙な既視感を覚えた気がしました(笑)

 

ただ、仮にもしあのような状況に陥ったら、

私だったら洗濯して血を落とすより燃やす方法を選びますね。

水で流しても痕は残りますし、燃やした方が確実に証拠は消せるだろうから。

「しみ」の話にこだわったばかりか、親子とも前者の選択をした所に

都合の良さを感じてしまったのが惜しかったです。

 

プロット自体も…夢オチで片付けるよりも

もっと面白く料理出来たんじゃないかと思います。

 

 

3つの願い

 

主演:伊藤英明 出演:松角洋平、沢井美優滝藤賢一

 

先にツッコんでしまおう。

伊藤英明さんが虚弱体質の人には見えんわ!w

昔より今の方がガッシリした体つきだし…

某お坊さんのドラマなんて若干お腹が出てるほどだったし…

吉岡秀隆さんとか、野間口徹さんとか合いそうな役者さんは他にもいるのに…(笑)

まぁ、これはもう置いといて。

 

予想もしない展開続きで"翻弄された"点ではこの話が最も良かった気がします。

「僕のヤバい妻」が思い出されるような流れだっただけに

まさかランプの魔人なんていうファンタジーな要素を被せてくるとは思いませんでしたし、

最後には「等価交換」の真意が分かった途端、恐怖心を一気に駆り立てられる

オチの余韻の残し方までよく作られていました。

いつまでも お前のものは俺のもの…という訳にはいかない。

借金もちゃんと返そうね…というさり気ない教訓話でした。→by この後のレイクのCMw

 

ランプの魔人がファンタジー要素と言いましたが、

黒のスーツ姿でCGも使わず普通に奥から登場してくる姿はシュールさ満点で、

ここは一番「世にも奇妙」っぽかったかも。

 

 

燃えない親父

 

主演:杏 出演:松下洸平森矢カンナ、山本道子、山田明郷皆川猿時

 

ここは色んな意味で遊んでましたね。

伊藤英明さんがキミコー!キミコー!と呼び続けた次の話は、

キミコじゃなくてその元旦那の八郎@松下洸平さん出演作。

土屋…じゃなくて三浦誠己さんがジャスミンとして登場。

…で、CMにコンフィデンスマンの宣伝を挟むのは止めてあげて(笑)

 

「燃えない親父」というタイトルからして、何があれば成仏していくのか

家族で探していくうちに、生前までは語られなかった父の想い(手紙?)に気づいて涙する…

なんてハートウォーミングな話になるのだろうと予想していた分、

何度試してみても燃えません!!というカオスな展開になるとは意外でした。

  

しかし、終盤は締まりが悪くなってしまったのが残念。引き延ばしが目立ちましたね。

「燃えた」「燃えない」の二択の面白さで話が進んでいたのだから、

指輪がないのならあの世へ持って行ったのだろう…なんていう曖昧さで終わらせるより、

「春光」のくだりで終わらせた方が良かったでしょう。

父の心残りは姉弟のわだかまりだったんだ…と涙を誘って完結かと思いきや、

いやそれでも燃えないんかい!とズッコケさせたオチにした方が"らしく"ないですか?

 

 

配信者

 

主演:白洲迅

 

正直これには…特に新鮮味を感じなかったかなぁ。

何も考えずにバカな行動をとる人をお仕置きする話なんて

SNSを扱うドラマを中心にもう描き尽くされている印象ですし、

最後はドッキリ企画だったのも予想通りでした。

去年放送されていた松本穂香さん主演の「JOKER×FACE」を優しくした感じ?

 

あと、この手のドラマに言える事ですが、

追いかけられているにもかかわらず、外に出るよりなぜ行き止まりのトイレに

篭ろうとする発想になるのかがよく分かりません(笑)

 

 

*****

 

ランキングを付けるならば…

 

①3つの願い

②燃えない親父

③しみ

④配信者

(2位以下は特に大きな差はないかなぁ…。)

 

でした。以上!

 

 

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探偵・由利麟太郎 4話 感想|今度は幽霊になったリカ28歳?

 

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途中で若干ウトウトしてしまったため、今回は簡単感想で。

大まかな流れはネタバレ記事で補完。前後編で良かったわ…(笑)

 

今までは割と猟奇的でキテレツな演出が施されている印象でしたが、

今回は落ち着いていましたね。

その代わり、高岡早紀さん、吉谷彩子さん、佐野岳さん、水橋研二さんなど

どれも癖が強めで怪しげに見えるキャストを揃えたって所でしょうか。

分かりやすい犯人の回もあっただけに、残りの人々の誰が犯人になっても不思議ではないような

先の読めない面白さがありました。

(高岡さんは「リカ」、佐野さんは「仮面同窓会」の喜一って事で、

どちらもホラーテイストの「オトナの土ドラ」作品出演者なので、

得体の知れない怖さも勝手に増すよねぇ…。)

 

予告を見る限り、由利(吉川晃司)は現場で謎が解けたようですが、

とりあえず私は相良(吉谷彩子)と雨宮(水沢林太郎)の共犯だと予想しておきます。

雨宮はさくら(高岡早紀)の遺体を見ても顔色一つ変えなかったのが気になりましたし、

二人は歳も近そうなので、実は恋人同士だった!なんて展開になってもおかしくない。

ライバル=邪魔者を消して欲しいという彼女の頼みを聞いて作戦を練ったとか…?

そんな考えが浮かんできました。

 

「リカ」のOPにあったような高岡さんのあの叫ぶ顔が見たいな…w と薄ら期待しつつ、

最終回を待ってます。

 

 

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探偵・由利麟太郎 3話 感想|歪んだ愛を生んだ雅なピンヒール

 

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今回の殺害動機は単純明快。

単純明快ながらも、腕時計を見られるくだりや、帰宅した時の旦那の受け答えの間、

そしてハーブティーに使用する葉っぱをちぎる所をわざわざ映すといった

いくつもの"ヒント"を視聴者に提示していた印象で、

今までよりも自分で動機を推理する時間が作れて、楽しく見られた気がします。

 

三津木(志尊淳)第一発見者=重要参考人として牢屋に入れられて出番が減ってしまった分、

今回は由利(吉川晃司)の台詞量が多めでしたが、

その分「由利が手がかりを掴む」「考え事をする」といった捜査過程を

じっくり描写してくれた満足感も覚えました。

こうして見ると、三津木に喋らせ過ぎてたんだろうな〜…と。

でも、寡黙で落ち着いた先生と気さくで行き当たりばったりな助手の

正反対の組み合わせだからこそミステリーものは面白い訳で、

4,5話は前後編になりますから、2人の見せ場をもう少しバランスよく出来たらと思ってます。

 

単純明快と言っただけあって、

犯人も前回に引き続き序盤の時点で分かりやすい。

犯人探しよりも役者のクレイジーな演技に重点を当てたというのが頷ける結末。

ネタバレしちゃいますけど、浅利陽介さんが悪そうな顔してるのは

何だか新鮮味がありましたねぇ。

しかし、ピエロ…黒い服で仮面被れば良いものを、

なんでピエロなんて目立ちやすい格好にしたんだろうってのは置いといて…(笑)

 

強いて言うなら、脱いだピンヒールの捨て方はちょっと無理がある気もしましたが、

3話が一番展開的には良い出来でした。

ピエロの題材に合わせた軽快で奇妙な劇伴、ピンヒールで顔を突き刺された遺体のグロさ…

「気味悪い」と恐怖心を駆り立たせる演出の安定感よ!

 

 

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