ルパンの娘(2020) 9話(最終回) 感想|真相は映画館で!ってやつですね。

 

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最後の最後にいきなり告げられた「盗まれた子供」ねぇ。

映画を見に行かせよう感満載で、ちょっと「お、おう…」と思ってしまいましたw

まぁ、映画が作られる事が前回の時点で分かっていたので、

三雲玲の件にしても、ナターシャの件にしても

そんなに進展はしないのかなと薄々感じてはいましたが、

それにしても、もうちょっと最終回らしい内容に仕上げて欲しかったですかね。

だって…謎が多すぎやしないですかい?

 

華(深田恭子)がLの一族の子供じゃないと言うのなら、

胎児の時点で泥棒の血を引いてそうだと盛り上がった

杏の動きは何だったんだって事になりますし。

マツ(どんぐり)の若い頃は華に似ていたというエピソードもありましたよね。

とりあえず、前回で何となく疑っていた猿彦(我修院達也)は

しれっと通常運転になっていたので、候補から外れはしましたけども。

"三雲玲"は尊(渡部篤郎)の親戚で、

その人から生まれたか、はたまた別れた旦那から華を奪って逃げたとか…なんでしょうか。

これだけ謎が膨らむのに、いつ上映するかの予告はナシ。

コロナ禍だから十分に見せられるだけの撮影も出来ていないのかもしれませんが、

モヤるわ…う〜ん、モヤるわ…(笑)

 

確かに、「愛の物語」という名の「円城寺物語」は楽しんで見られましたよ?

でも、それは"スピンオフ"だと捉えればの話であってさ。

映画に誘導するための内容が"ドラマの最終回"だと言われてしまうと…

本作に対する評価も考えもんなんですよね。

どう決着をつけるかで全てが決まると思っていますから。

映画化しない状態だったら今回の話ももっと純粋に楽しめたでしょうし、

何なら、「愛の物語」+新作エピソードで2時間SPにして、お正月に持ってきて、

本作で初笑いしてみたかったです。

 

「愛の物語」だけで考えれば、月9あるあるの「特別編という名の総集編」ではなく、

過去の出来事をおさらいしつつも、円城寺(大貫勇輔)の魅力を良いとこ取りした

サービス満点な内容に仕上がっていましたし。

また、ここ最近のスピンオフは有料配信サイトで作られる傾向にあって、

その主役である出演者は"スピンオフ要員"になって本編ではおまけ扱いにされたり、

見たい人は会員登録してね…といった一種の商売に繋げたりするやり口が多い中で

本作はそれをやらず、地上波でしっかり見せた所に

「今まで見てくれた視聴者への感謝の気持ち」も感じられました。

ベテランの市村正親さんとのミュージカルなんて、

本来ならお金を払って見るような豪華さですもん…。

まぁ、もし映画にも出演されるのならば、

5分だけとは言わずもっと見たい!という方は

映画館で追加料金を払うって形になるんでしょうけどね(苦笑)

 

楽しかったけど、中途半端…

そんな複雑な気持ちが残ってしまった最終回?でした。

ただ、前シーズンの頃もそうでしたが、今回はまだ終わりの見えないコロナ禍の状況の中、

続編になっても変わらない"全力バカ"な作りに救われたのは確かで、

現実を忘れて心から楽しめるような作品に出会えて良かったとは思っています。

 

 

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#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 8話 感想|爆イケ五文字にキュン!!!

 

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本作はコロナ禍に関連したワードを恋愛と自然に絡められている作りに

唸る部分もあるのですが、

「相手を好きな気持ち」をコメディからしっとり、ロマンチック系まで

振り幅を効かせて表現して、視聴者をぐいぐい翻弄させる所も"良さ"だと思っていて。

今回はその"良さ"が最も活かされていた気がします。

ああ…ジェットコースターのようで楽しい(笑)

 

一人劇場でヒートアップする美々(波瑠)のキャラ変も、ふーち呼びも、

「幼馴染」「一緒に新聞配達」「雪だるま」情報が次々と出てくる謎の"雪ちゃん"の存在も、

クセ強めな要素が盛り沢山。

そして、母親…じゃなくて、まさかの叔母登場。

2サスの犯人をキャストだけで推理しそうな面倒臭い叔母さんでw

目の前に彼女がいるのに先入観で中々認めてくれないし、

別の女性を勧めるなんてデリカシーがないでしょ…と思っていたけれども、

最後は青林(松下洸平)の口上手っぷりに圧倒されてしまいました。

「腹巻、OKです!」そんなコントみたいなやり取りで笑っていたために、

雰囲気に飲まれない、彼の誠実で率直な想いが聞けるのが不意打ち過ぎて。

冒頭で書いた事をまた引っ張り出しちゃいますが、

典子(石野真子)とのシーンこそが、感情を揺り動かす面白さを表した

真骨頂だったんじゃないかと思っています。

 

しかし、"不意打ち"は再びラストに来る。

青林による説得が今回の優勝シーンだと考えていたのに…

最後まで容赦ないのが本作ですよ。

「マスクしても良いですか」

いやぁ、五文字(間宮祥太朗)のこの台詞はズルい(笑)

美々と付き合っている時になぜその"爆イケ五文字"が出てこなかったのか

頭を抱えてしまうほどかっこいい。

五文字も恋愛モノの立ち位置としては興味深い描かれ方をしていて、

応援しているけれどもまだ好きな気持ちは引きずっていて、

でも別れさせようといったいたずら心はなく、自然と優しく接せられる…という

色んな一面を持つ面白さと。

今のご時世で当たり前になりつつある「マスク」と「ソーシャルディスタンス」が

今後の運命を大きく動かす、物語を展開させるキーアイテムとしての役割を果たせている事が

衝撃のラストに繋がった理由なのかもしれませんね。

 

そして、SNSでのやり取りも復活。

台詞や動きを通して、現実ではテレワークを導入している所もある事を想起させる

"コロナ禍の世界"を表現するのも良いけれど、

やっぱり「リモラブ」ですから、"近くても遠くても人と繋がれる"描写もないとですもんねぇ。

別に使用回数を決めなくても、あのSNSじゃなくても

TwitterやLINEとかを自由に使えば良いと思うんですけども。

でも良かったです。"檸檬"と"草餅"のアカウント名のセンスも、

やり取りも可愛らしくて好きですから♪

 

 

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この恋あたためますか 8話 感想|メイン"じゃない方"を応援したくなるという謎現象

 

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恋愛モノってメイン2人の恋の行方を応援したくなるものなのに、

本作の場合はそこまで心動かされず、むしろ"じゃない方"に感情移入してしまいます。

この現象に名前をつけたい

なんかもう…「Pre◯ender」がテーマ曲になっちゃいそうな北川(石橋静河)も、

「今度はあなたが振られる番です」と遠回しに言われているかのような

新谷(仲野太賀)もどっちも切な過ぎて、

逆に2人に悲しい想いをさせる

樹木(森七菜)と浅羽(中村倫也)に若干イラっと来ましたよ(笑)

浅羽のあの衝撃食らった顔はなんなんですか。

付き合ってみてなぁなぁ状態である事に薄々気づいていたはずなのに、

唐突に別れ告げられて自分が一番の被害者ぶっている所がズルい。

傷つけてしまってごめんという気遣った言葉もかけられないのも…あかん。

大体、スノードームを車に置いている事が、関係を壊したきっかけになったんですよねぇ。

流行りの(?)妄想の世界で、北川が「こんなもの見せるんじゃねー!」なんて言って

思いっきり壊すシーンを見てスカッとしたかったですw

 

樹木も「好きだから返したい」と言っちゃったので、

振り向いてくれなかった寂しさを"他の人"で埋めているのが露呈しちゃいましたし。

残念ながら、彼女にとって新谷は"良い人"でしかないんでしょうね。

自分を好きでいてくれて、絶対傷つける事もしないし、何かを要求する事もない人と

毎日仲良く過ごしていれば、そりゃあ楽しかろう。

一歩前進する事も辛い経験も何もない、本当にただ楽しいだけ。

でもその関係は極端に言い換えれば、レンタル彼氏と依頼人の関係にもなる訳で…

クリスマスまでにもう一度アタックしないで、好きな人の代わりとして

新谷の気持ちを弄んで終わりで良いの?って思ってしまいます。

まっ、積極的に行動を起こさないでも、

最後は浅羽と結ばれるルートに辿り着くんでしょうけどね。

 

仕事と恋愛と上層部の思惑と元アイドル設定。

内容も…なんか全体的にチグハグなんですよ。

それぞれにある程度の"見所"を残すから、胸キュン要素で振り切った演出をしたいのか

シリアスにしたいのか、はたまた斬新さを取り入れる事で

今までにないラブコメの形を提示したいのか、

カラーが中途半端で終わってしまうんだと思います。

仕事に関しては…何回か前にシュークリーム開発に取り組んだのが印象に残っているくらいで、

今ののんびりっぷりを見ると、本当に仕事してるの?って疑問しか出てきませんし。

後半で事務作業を任されるまでは、

新商品開発で社員と揉めたら「あ〜上手くいかない!」と寝っ転がる。

あの様子だったら、クビ候補だと噂されるのも仕方なかったのかなと(苦笑)

最終的に覚醒したようなんでこの話は置いといて…

 

ラストは腕を掴みながら「君に会いに来た」という少女漫画的展開。

正直言うと…あの場で刃物を振り回しそうだったり、

トラックの運転の速さからして事故エンドになったりと

悪い方向に考えてしまっておりましたw(前者はサスペンスになっちゃうのでないけれども)

だから、急にラブコメにする=チグハグなのもそうなんですけど、

浅羽がまさか…いや、走ってる樹木かぶつかる…?などと変な予想をし過ぎていたというのも、

あまりときめかなかった原因なのかもしれません(笑)

 

 

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姉ちゃんの恋人 7話 感想|幸せと隣り合わせにある現実に直面…

 
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投げキッスのやり合い、布巾で涙を拭く貴子(和久井映見)に、頭ぐりぐりに…

本来だったら笑える所なはずなのに、不思議と心がじんわりと来てしまいました。

 

前回の観覧車の後だもの。笑い合ったり、嬉しそうな顔を見せる2人を見るたび、

貴子が「うん、良かったね…」と我が子の幸せを

しみじみ噛み締めたくなる気持ちが分かる。

いつも弟たちの前では元気で活発な"姉ちゃん"でいる桃子(有村架純)が

時間をかけながらも「助けて欲しい」と本音を吐き出すくらい、

本当に心から好きな人に出会えたのだというのも伝わる。

みんなが2人を受け入れてくれる。応援してくれる。

なんて優し過ぎる世界…もっと幸せムードに浸っていたい…

 

しかし、それが続いていけば続いていくほど、

心の片隅にある"ざわざわ"が静かに襲ってきます。

理由は、次回予告で元カノとばったり会う所を見てしまっているから。

幸せ続きの展開からするに、主題歌を途中で切って

不穏な印象を持たせて終わらせるのだろうとは分かっていたし、

基本的に予告でガッツリ見せた重要そうなシーンを最後まで引っ張る手法は、

視聴者を繋ぎ止めようとするために露骨に狙ってやっている感じがして

あまり好きではないのですが。

でも、本作の場合は「もう嫌な事が起きないで欲しい」と願いたくなる

人物描写の積み重ねがあるから、

それがいつどのタイミングで訪れてしまうのか、吉岡(林遣都)はどんな反応をするのか…

最後に持って行ったお陰で徐々に気が張り詰める感覚を覚えて、

いつも以上に"変化"に敏感になりながら見入っていた気がします。

 

元カノが登場するくだり、2人に感情移入する意味合いで

なくて良いのに…とも思ってしまうんですけどね。

けれども、優しさに溢れたファンタジーだけじゃないのが岡田脚本。

今まではキャスト的に「ひよっこ」を思い出してしまっていましたが、

今回から次回の流れは「泣くな、はらちゃん」の世界観にも似ています。

あの作品も確か、幸せと隣り合わせにある現実を描いていたっけなぁ。

 

最後のシーンはてっきり、通りで偶然会って…だと思っていたので、

まさか、車に乗っててわざわざ降りてくるパターンだったとは。

腕組みするほど充実している様子なのだから、「あ、元気でやってるんだな…」

くらいで済ませれば良いものを…なぜ信号待ちの車を停めてまで会おうとするのか(泣)

まぁ、両者それぞれ悪夢を見るような目で相手を見ていましたし、

吉岡が別れを告げたり、ヨリを戻す羽目になったりする事はないとは思いますが。

あとは「付き合うと決めた覚悟」を描写するのみですね。

 

 

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監察医 朝顔(2020) 6話 感想|桑原くんへの疑惑は深まるばかり…

 

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「真也は絶対にやってない」

この言葉の持つ芯の強さ。初めて忍(ともさかりえ)の存在が活きたなぁ。

いや、別に苦手な訳ではないのですが、

出番を増やした事で本作のカラーとはかけ離れてしまった前々回のイメージが

未だに頭にこびりついてしまっていたので、

今まではあまり彼女の存在に必要性を感じなかったのです。

でも今回…朝顔上野樹里)を真正面から受け止め、元気付けてくれる人は

この人しかいないという説得力がありました。

忍から滲み出る凛々しさ、良い意味でサバサバっとした性格。

つぐみ(加藤柚凪)と3人で作る大小のハンバーグに、梅酒を飲みながら思い出を語らう2人…

そんな「"強く"生きるために食べる」というメッセージ性も含んだ描写の連続が

そう思わせたのでしょう。

途中のシーンにあった道路が雨で濡れてジメッとした天気が、

まるで心がいつまでも晴れない朝顔の心境を表しているようで悲しくなってしまって。

その光景を見たお陰で、励ましてくれる人がそばにいて欲しいという想いが

よりいっそう強くなってもいたんですよね。

素敵な人に出会えて良かった、朝顔

 

しかし、桑原(風間俊介)が引き起こした事件は

全然「良かったね」で済ませられるほど甘い感じでもなく。

まぁ、主要人物メインの回だから今回で解決しないだろうとは思っていましたけど…

彼の話だけ世界観が違うから、このどんよりした気持ちを来週まで持ち越すとなると

しんどいものがありますよねぇ。

桑原が撃ったのは桐谷ではなかった。桐谷はその時点では既に焼死していた。

確かに予告通り「驚愕の展開」でしたが、

だからと言って「桐谷ではなかった=撃ったのは桑原しかいない」とは限らないでしょうに。

 

何というか、"聖奈"と、彼女が誘ったであろう第三者

ハメられたとしか考えられないんですよ。

監視カメラの位置も上手い具合に死角になっているのが気になって…

事前に角度をズラした可能性もあるかもしれませんし。

桑原もチョロいって思われてそうですもん。

だって、カフェでお茶しながら個人的に悩み相談を受けて、

連絡先を交換して、仕事中に相棒を置いて助けに行って…

刑事は単独行動しちゃダメだっていろんなドラマで散々言われているのに。

迂闊、迂闊過ぎる!!

↑まさか本作でも言う事になるとはw

なぜか「聖奈」で登録している件は、LINE系アプリのシステム上

向こうが設定した名前で表示されているとも考えられますけど。

奥さんもいますし、(亡くなった事が判明したけど)桐谷の目にたまたまそれが入って

触発されたりしたら…という発想に辿り着いて、

後から自分用に名前を変更しようとは思わないもんなのかしら。刑事なのに(泣)

 

視聴者も当事者ではないので、今までの桑原への"印象"を抜きにしたら

怪しまれるのも妥当な流れ。

監察官(松角洋平)が執拗に問い詰めるのも頷けます。

しかし、あの目つきがインパクトに残ったというのもありますが…

本作には関係ないと思っていた「上層部による陰謀論」、まさか絡んで来ないよね?という

不安がちょろっと出てきました。

そうなると前シーズンの作風とはガラッと変わっちゃいそうなんですけど、さて?

 

 

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極主夫道 9話 感想|早すぎる2人が再共演!盛大な勘違い最終回になりそう。

  

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水野美紀さんを自由に演じさせている時点で

これで時間稼ぎをしているな?前後編にするパターンかな?と察したので、

今回で終わらない所には特に意外性はありませんでしたが。

う〜ん、思いっきり笑えて楽しめるドラマが最終回前に深刻そうな内容になっちゃうの、

あんまり好きじゃないんだよなぁ…と思っていたら…

次回予告ではなぜか余命3ヶ月の話に変わっている展開を見て、

ああ、多分、"盛大な勘違い"をやって締めてくれるのだろうという

妙な安心感を覚えました(笑)

 

向日葵(白鳥玉季)も拉致された割には冷静ですし。

龍(玉木宏)との電話のやり取りをするシーンで

「龍…?」という向日葵の声がしてからボイスチェンジャーの声に変わったのも、

自分で音声切り替え操作したと考えれば不思議ではないですし。

今までの本作の作りからするに、シンプルに誘拐事件だとは思えないんですよねぇ。

シリアスにし過ぎて"個性"が埋没する事のない最終回を期待したいです。

 

最終回に向けての準備回だったので、若干間延びはしたんですけどね。

でも…水野美紀さんと滝藤賢一さんの「探偵が早すぎる」のお2人を

再び見られたのが嬉しくて♪それだけでも満足しました。

どちらも素で笑っているのが垣間見えて、

楽しそうに演じられている雰囲気が伝わってきちゃって。

水野美紀さんは、私の中ではもうすっかりコメディエンヌのイメージですw

本人のツイートにもありましたけど、広瀬アリスさんにも登場して欲しかったですねぇ。

秘書の世界よりもこっちの世界の方が馴染みそうな感じがしますもん(笑)

↑周りをかき乱しそうな新人だった頃の初回しか見ていないので、

今はどうなってるか知らんけども。

 

 

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危険なビーナス 9話 感想|通常放送時間内で描き切れる感じがしない。

 

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面白味があるようでない…つまり、盛り上がりに欠けるって事ですな。

 

明人(染谷将太)の行方と、誘拐犯が誰かは最終回まで引っ張ってもおかしくないとは言え。

「価値あるモノ」、禎子(斉藤由貴)の死の真相、楓(吉高由里子)の正体…

最終章だから流石にどれか1つでも進展するだろうと考えていただけに、

結局、話をあっちこっちに広げたまま終わってしまうとは思いもしませんでしたよ。

隠し子の件。まるで伯朗(妻夫木聡)を取り合っているかのような

楓と元美(中村アン)のドロドロシーン。

お陰で…主人公の存在感が霞む霞む(苦笑)

 

いや、一応最後ではしっかり出していましたし、所々で介入したりもしていたんですけど、

後者に関しては、矢神家や元美がいて初めて自分の意思を伝えられたからであって。

先導している誰かについて行くか、翻弄されるかに過ぎないんですね。

明人の話し方に似せて康治(栗原英雄)に語りかけるシーンは良かったですよ?

でも、個人的に伯朗で印象に残ったのと言えば…元美がリストアップしてくれた"謎"で

何が一番引っかかったかを聞かれた時に、楓の裏切りを選んだ所。

母が殺されたかどうかよりも、継父の研究よりもそっちかい!

とツッコむでしょ、これは(笑)

「風呂上がり」な事がよっぽど気に障ったらしく、

勇磨(ディーン・フジオカ)にも感情むき出しな様子だったのがちょっとウケる。

それでいて、元美には手作りのシフォンケーキを渡す。

「蔭山さんの方がお似合い」って言うけどさぁ…

からしたら、付き合えればどっちでも良い感じだと思いますぜw

 

冒頭で挙げたいくつかの真相は勿論ですが、それら以上に気になる部分もありますよ。

山下容莉枝さんがただの焼き鳥屋店主で終わるはずがなくて、

元美の言う通り、口裏合わせはしているんでしょうし。

小日向文世さんをキャスティングした意図があるのかどうかも。

どう見ても一番怪しい牧雄(池内万作)&祥子(安蘭けい)がそのまま

明人の誘拐犯でした!という展開になるのは面白くないので…

重要な場面で是非活躍していただきたいです。

(以前も、伯朗が禎子に関する話を順子(酒井美紀)に尋ねた時、

途中で話題を遮るような発言をしてましたしね。)

そして、終盤のシーンで康治が伯朗を明人だと勘違いしていた件も、

もし今までもそうだったのだとしたら、「あきとにうらむな」のメッセージも

また違う意味に捉えられそうなんですよねぇ。

 

これだけ"モヤモヤ"があるんですよ。真相も色々残ってるんですよ。

隠し子&康治が亡くなった以外は全然話が進んでいない。

来週…通常通りの45分でまとめられるの?という不安しかないです。

日曜劇場なのに25分拡大しないんですって。

ぶっちゃけた話をすると…こんなダラダラ進むんだったら

評判高めな裏のSPを見れば良かったかなぁと後悔していますw

 

 

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35歳の少女 9話 感想|YouTuber設定はいらなかったんじゃ?

 

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何年経ったのかも不明なまま、主人公が今までの姿から大きく変化するという急展開っぷりに

困惑と動揺が隠せなかった前回。

結局、多恵(鈴木保奈美)が倒れた事で周りから説得され、改心する展開になるのなら…

別にYouTuber設定を入れなくても話は成立したんじゃないかなぁって気がしました。

「一人で生きていくから!」と言って去って行き、誰の力も借りず普通に一人暮らしして、

母の病状を告げられて初めて"後悔"が何なのかを学ぶ流れなら

今回のスピードの早さも受け入れられるんですよ。

でも、前回であまりにも人格が違い過ぎる姿を見せていただけに…

それがただのインパクト重視で終わってしまったのが残念。

どうしても入れたいんだとしたら、あの状態であともう1,2話は必要だったかと思います。

 

加奈(富田靖子)が優しくなるくだりも、まとめに入ってる感じがして急なんですよねぇ。

どこで心を入れ替えたん…?っていう。

25年間の空白の期間を埋める過程を描くだけでも物語が広がりそうなのに、

父の家族にしても、YouTuberにしても、いろいろ盛り込み過ぎたんじゃないでしょうか。

個人的に、未だに達也(竜星涼)の存在意義が分からずじまいで。

家族に細かな設定は付けずに、

単純に、父は仕事が上手くいっていない苦労人…で済ませておけば、

もっと主人公の成長描写に専念出来たんでしょうけどね。

 

 

さて、気になった部分はここまでにしておいて。

多恵のカセットテープに詰めた想いや、死に際のシーンには素直に泣けてしまいましたよ。

結人(坂口健太郎)の言葉も響きました。

私の親はまだ元気だけれど、いざ亡くなってしまった時はきっと同じ気持ちになるのだろうと、

望美(柴咲コウ)と愛美(橋本愛)の様子も含めて考えさせられる内容でした。

人間は何かを失ってからじゃないと反省出来ない…という皮肉めいた教訓でもある。

 

最後に奇跡的に目覚めた時間。

それは、家族全員からの本音を聞くための、

今まで伝えたくても伝えられなかった想いを吐き出すための

神様から与えられた貴重な時間だったのかもしれない。

「ママは25年間、自分を信じて良かったんだよ」

その時に映るのは、涙目になる多恵のカット。

冒頭での、幸せに包まれた家族のシーンと共に流れる"いつもの"劇伴。

多恵は思い残す事なく、仲睦まじい関係だった"あの頃"を噛み締めながら

旅立って行ったんだと思いたいです。

 

鈴木保奈美さんの演技にもまたやられたなぁ。

娘が25年ぶりに目覚めた日。

いろいろ伝えたい事はあるんだけど、気持ちをアウトプット出来なくて、

録音時間が限られているからどうにかして最後にこの言葉を残さないと!

…音声が途中で切れるカセットテープを聞いて、

そんな嬉しくてどうしようもない焦りが、声だけでも凄く伝わって来ましたもん。

(かなり派手に投げられたのに、まだ起動出来るラジカセの丈夫さには驚いたけどw)

前回と今回で、私の中ではガツンと印象に残りましたよ。ベテラン女優の力…恐るべし。

 

通常通り来週の映像だけが流れていましたけど、次回で最終回です。

この話を見ちゃうと…まぁ、望美の夢オチ展開ではなくなるのかな?

 

 

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少年寅次郎スペシャル 前編 感想|リンゴが食べたくなっちゃう前編。

 

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ああ…連ドラの頃もそうでしたけど、

やっぱり井上真央さんのお母さんっぷりが堪らんですなぁ。

基本的に世話焼きな性格でも、足を引っ掛けるといういたずらっ子っぽい一面も覗かせつつ、

寅次郎に愛情いっぱい与える時は思いっきりくしゃっとした笑顔をされていて。

内から滲み出る母性と愛らしさが同居しているような佇まいが、

光子というキャラクターをさらに魅力的にさせてくれます。

寅次郎(藤原颯音)は勿論、正吉(きたろう)も

「すりおろしのリンゴが食べたい」と言ったのにも納得出来る。

頬に手を当てながら「こら!もう〜〜〜」と怒る時の表情を見ようもんなら、

何度だっていたずらしたくなっちゃいますよ(笑)

でもって、お見舞いシーンではげっそりとした体に…1年ぶりに演技を堪能いたしました。

 

内容の方は蔵出しエピソードという感じ。

連ドラでの話を織り交ぜながら、過去と現在を行き来して物語が進んで行くのですが、

ただの総集編で終わらせない作りが粋だなぁ…と。

こんな日もあったんだ。寅次郎はこの時に何かを学んだんだ。

新たな発見が出来るのが楽しい。

(当時は認識していなかった森七菜さんが出演されていたのも、個人的には新たな発見。)

当時は5話という短い話数の中、

日常エピソードがクスッと笑えて微笑ましい内容ばかりだった分、

もっとこの世界を生きる人々の生活を覗き見してみたいな〜と思っていたので、

リンゴから次々展開されていく思い出話を聞けて満足でした。

 

「俺、リンゴがもう大っ嫌いで」「母ちゃんが全部食べるしかないよ」

照れ臭いのか、顔を逸らして優しい嘘をつく所が

"寅さん"らしさ全開で泣けてしまって。

本当にお母さんの事が好きで、愛情をいっぱいもらった恩返しがしたいんだという

寅次郎の真っ直ぐな気持ちが伝わるよう。

で、このお見舞いシーンを見ちゃうとねぇ…

あんな態度で帰ってきた平造(毎熊克哉)を憎たらしく感じるのにも

より共感出来てしまうんですよね(笑)

一生懸命看病していたのにって考えたら…確かにムカつきますってw

連ドラの録画、残っていたかしら。

今回の内容を知った状態で、また最終回でも見返したくなっちゃったな。

 

そんな平造も、約10年経ったら遺影に。

彼の現実逃避したくなる気持ちも分からんでもないんですけどね。

でも、喧嘩して会わないまま亡くなってしまったんだろうと思うと…ちょっぴり切ないです。

後編もじっくり見守らせていただきます。

 

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ルパンの娘(2020) 8話 感想|三雲玲=猿彦説もあり得る?

 

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来週の番組表をチェックしていたら

「ルパンの娘〜愛の物語〜」と書かれていたから何事かと思いきや…

なるほど、特別編なのですね。

最終回放送終了後に決定!の形じゃなくて、それ自体が最終回。珍しい構成ですなぁ。

 

さて、内容の方は…いつも以上にあっという間だった気がします。

見終えた後の感覚は何というか、遊園地を満喫しまくって

余韻が冷めやらぬ状態のまま帰路につく感じに近い。

敵同士が仲間になって黒幕との戦いに挑む展開は、物語の終盤では王道の流れなんだけれども、

全く"王道"だとは思わせないネタの充実っぷりが素晴らしい。

え!?1話から塚本高史さんと倉科カナさんを声のみでキャスティングしてたって事!!?

Lの呼吸…アクションの華やかさに、もはやパロディを超えましたな。

藤岡弘、さんの仮面ライダー再び。ルンバ使ってます!感満載のてんとう虫・母のフォルム。

そして、天使の如く現れた円城寺(大貫勇輔)が最後の美味しい所も持って行って、

全員でミュージカルをやるというオチ。

自由だ。自由過ぎる(笑)

あまりの自由さに、内容よりもそっちの方を楽しんで見てしまってましたw

でも良いや。楽しんだという余韻は残っているので…満足出来ました♪

私の頭の中は今でも「ララルラッタ…」が流れ続けております。

 

続編になってからは視聴率が5%台の回もあったそうで、

なんでこんなに面白くて、かつ作り手の本気も感じられる作品を見ないんだ!!

とは疑問に感じるんですけどね。

でも、杏ちゃん(小畑乃々)に泥棒である事を受け入れてもらう

壮大なストーリーに辿り着くまでの過程をよくよく考えてみたら…

2話の馬小屋でのキリストに見守られながらの生誕から始まって、

円城寺の数分のミュージカルで(しかも1話内で)目まぐるしいほどの成長を見せ、

泥棒の娘である事に動揺しつつもLの呼吸で覚醒し、

やがて家族を助ける救世主になる…という何年もの月日を

とんとん拍子で描いて行ってる訳ですから。

1話完結型ドラマの方が高視聴率になりやすい今日。

なるほど、これは確かに途中から見てもついて行けないわな…とは思います(笑)

しかし、最初から応援してきた視聴者にとっては、

本作の真価を理解してくれている人の方が多いんじゃないでしょうかね。

 

それが証明されたのか、なんと、来年映画化が決定。

「数字が良い=良作」とは限らない。面白いものはどんなに数字が悪かろうが面白いという

ドラマファンの熱い想いが伝わったのはとてもめでたい事。

う〜ん…個人的には、まるで映画かと思うくらいの演出、美術、音楽の作り込みの高さを

ドラマで見られてしまう"おトク感"もまた本作の魅力だと考えているので、

本当に映画化しちゃうんだなぁと ちょっと複雑な気持ちもあるんですけどね。

でも、とある記事を読んだら、スタッフも前々から映画化したいという目標は掲げていたらしく。

夢が叶った以上、ドラマの頃よりももっと上質な作品に仕上げて行くのだろう…と

ポジティブに捉えて、その点に期待してみたいです。

 

にしても…ナターシャ(太田莉菜)を倒す件と「三雲玲」については

映画に持ち越すつもりなんでしょうかねぇ。

ドラマ内である程度解決はして欲しいんですけども。

っていうか、猿彦(我修院達也)が途中からしれっと出番がなくなったのが気になって。

彼が黒幕か?とも予想しましたが、特に何もなく終了。

「三雲玲」…男性でも女性でも行ける名前なので、

もう一人の三雲家の人物が猿彦だと分かっても不思議ではないんですよ。

さて、来週の特別編…どうなる?

 

 

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