シャーロック 2話 感想|佐和子の死の真相は闇の中…

 

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リアルタイムで見ていて「あれ?よく分かんなくなってきたぞ?」と感じたため、

改めて最後の方を見返しましたが…

そのモヤモヤ状態は、佐和子が自殺ではなかったと明かされただけで

真相は語られなかった、という所だと知れてスッキリ。

未解決となると、後半になってまた美沙(岸井ゆきの)と藍子(菅野美穂)が

出て来そうな感じがしますね。

警察に連行される時、藍子も笑みを浮かべてましたし…。

 

さて、今回の内容。

前回は出会いも絡めたからか、今回のはあまり間延びしなかったように思いました。

シリアスな雰囲気の中にいきなりトンチキ要素が入ってくる違和感のあった

サンドバッグタイムやバイおディーンタイム← も慣れてきたかな?

クルーザーじゃなくて東京の街で全て推理が繰り広げられる作りも

「TOKYOを、解け」のキャッチコピーに合っていましたし、

何より、前回ではいまひとつ物足りなかった獅子雄(ディーン・フジオカ)の

変わり者っぷりも、今回はボイスチェンジャーで遊ぶ姿や若宮(岩田剛典)を振り回す姿を

全体的に盛り込む事で、彼がいかにユニークなキャラクターであるかが

ハッキリ掴みやすくなっていたんじゃないでしょうか。

 

しかし、前回と今回を見るからに、本作はおそらく

そんな愉快なやり取りと大人のミステリーを融合させて、

人間の心の闇を映し出す…という世界観で作って行きたいのかもしれませんが、

肝心のミステリー面は、有名な小説を借りるほど

まだ捻られたものではないのかな?とも思います。

美沙は元々は免許証に載っていた高橋博美の顔で、

今は整形後の顔ではないか?という予想は外れたものの、

藍子がその免許証を見て「博美で間違いない」の証言が嘘だったり、

受講者に語った自身の過去は綺麗事だったり…は最初から読めてしまったので、

もう少しミステリーに面白さを見出したいなぁという気持ちにさせられました。

 

それに、証拠隠滅せず、博美を殺した鈍器がそのまま置かれているのも疑問でしたし、

「偽物」だと罵られたからキレて殺すのも、動機としては弱い感じがしました。

藍子の今までの仕事・功績を認め、

「本物だろうがなかろうが、あんたに救われてきた人はいるんだろ?」と

寄り添ってあげるかのような獅子雄のシーンが良かっただけに、

藍子と母の関係性・後悔の念といった心情を

台詞だけではなく、回想や形見を使ってもっと描写した方が

彼女の動きにも感情移入出来た気がします。

 

とはいえ、今回は菅野美穂さんの演技の凄さを堪能し、

その点ではかなり見応えのある回だったと思います。

微かな笑み、声のトーン、そしてグラスを置く音でさえ怖さが伝わるのには

自然とゾクッとさせられました。

悪女役がこんなにもハマるとは…という新たな収穫。

ディーンさんとのやり取りも、艶めかしさや高貴さが滲み出ていて、

まるで1枚の絵を見ているかのような贅沢感がありました。

 

色々まだ惜しい所はあるものの、こんな雰囲気で行くのだというのは掴めたので、

次回以降も楽しみに待とうと思います。

 

 

そうそう、これはふと気づいた事ですが、獅子雄がマジックペンで書く

1話のタイトルバックの文字が赤=赤羽で、2話の文字が青=青木 と想像出来ますが、

単純にスタッフの遊び心なんですかね?

それとも、色が増えていって、最終章に向けての何かの大きな伏線だったりするのかな?と。

後者だったら面白いなぁ…なんて。

 

 

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ニッポンノワール –刑事Yの反乱– 1話 感想|どういうノリで見れば良いのか分からない。

 

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※本作を面白い!と思われた方は、この感想を読まない事をお勧めします…。

 

えっと…単刀直入に言いますと、

主人公に熱く教訓を語らせるシーンを挿入すれば、

視聴者の心にグッと響くとでも思ってない?

クレイジーサイコパス)なキャラクターを投入すれば

盛り上がるとでも思ってない??

としか言えない初回でした。

何でしょう、「3年A組」「あなたの番です」のヒットに

味をシメて作ったとしか思えないんですよ。

 

視聴前から「3A」の半年後の設定だというのを知っていて、

その時点で嫌な予感はしていましたが、

まさかここまでゴチャゴチャした展開になってしまうとは…と、

困惑させられっぱなしでした。

 

前作の「あな番」は役者陣の怪演が面白かったのもあり、ツッコミながらも

最後まで基本的に楽しんで見ていましたよ。

でもさ、同じ「ツッコミ」でも本作は違う。

舞台は日本でしょ?君たち、警察でしょ?

なんで安易に暴力を振ったり銃を出したりするの?

というあり得なさが目立つので、「ツッコミ甲斐がある」より「これは何を見せられてるの?」

の置いてけぼりな気持ちの方が勝ってしまうんです。

これなら同じ警察を扱った「ボイス」の主人公の短気さが

まだ可愛く思えてきますよ…(汗)

その暴力的なシーンが続いた後でのあの説教だからなぁ。全然説得力がなかったですわ。

 

個人的には「3年A組」では色んな意味でモヤモヤさせられた記憶があり、

また同じ感覚を味わう事になるのか…というウンザリ感が強いので、

もう視聴も感想もリタイアしてしまうと思います。

モヤモヤしたのを吐き出すために、時間をかけて長文を書くくらいだったら、

心から大好きで「これはしっかり書きたい!」と思える作品にその力を注ぎたいです…。

以前は時間があったので長い感想が書けましたが、今は生活が忙しくなったので。

日曜は清々しい夜を過ごしてから仕事に行くこととします。

 

あと最後に余談ですが、工藤阿須加さんがどちらかと言うと好きな役者だというのを

前提にして言えば、あのハイテンションな役はもう少し年齢の低い役者の方が

合っているんじゃないかと思いました。(ちょっと頑張っちゃってる感じがしてね…)

 

ではでは、残念ながら…私はこれで失礼させて頂きます。

 


俺の話は長い 1話 感想|「俺の理屈は長い」の間違いじゃ?

 

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今期、変わった主人公の話が多い気がしますなぁ(笑)

同じ偏屈なら火9がそうですし、変わり者でくくるなら月9や水10も入ってくる。

秋ドラマが始まったばかりなので、まだまだ出て来そう…

 

という余談は置いときまして。

そうですね〜…まずは「俺の話は長い」というより「俺の理屈は長い」主人公に映った

初回だったかと思います。

上に貼ってある公式画像にズラーッと文章が書かれているデザインが面白くて、

これと同じように、オチのない話(長台詞)を早口で一人語りしまくる主人公として

描かれていくのだろうと期待していた分、

想像していたのとはちょっと違う感じだったかな?という印象が残りました。

 

また、本作は「コメディホームドラマ」との事ですが、

今回が2話ともほっこり目のオチなのと、家族団欒のシーンが多いのを見ると、

ホーム色が強くてまだまだコメディらしい弾けっぷりは足りない気もしましたね。

まぁ、事前情報で「もみ消して冬」のスタッフが

再集結する事を知っていた上での視聴だったため、その分戸惑いを隠せないまま

見終えてしまったというのもあります…。

 

満(生田斗真)と綾子(小池栄子)のやり取りは

「もみ冬」の姉弟の関係性を彷彿とさせる

ブラックジョークを絡めたものになっていたと思いますが、

こちらの場合は二人とも我が強く妥協もしないので、

下手したら笑いよりもギスギスした雰囲気が勝ってしまいそうですし、

視聴者の好き嫌いが分かれるポイントにもなってしまいそうです。

個人的には笑えた方ですが、老若男女見やすい「家族」「日常から生まれる笑い」の物語を

土曜日に…というコンセプトで制作している以上、

「強さ」と「笑い」のバランス調整は重要になってくるのかもしれません。

 

あとは、珍しい試みである2本立て構成ですが、

「本来1話1時間で描くものを2つに分けただけ」という続きモノの印象が強かったですかね。

初回は人物や状況紹介を兼ねているので、そうなってしまうのも多少は

仕方ない事ですが、回を重ねるごとに「サザエさん」のようなオムニバス形式で遊べたら

もっと楽しい作品になるのではないかと思いました。

 

色んな意味で期待していたのとは違かったので、

今回は個人的に「あれ?」と感じた部分を並べた感想となってしまいましたが。

全体的には、経験を積んだ役者陣による会話劇(特に満と春海(清原果耶)のお二人)

の安定感や間は良く、1つ1つの台詞も癖があって、間延びする事なく楽しめました。

まぁ、次回以降かな…?

日テレドラマは何かしら惜しい所が多いので、

今度は普通に面白いものになると良いけども…

 

 

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時効警察はじめました 1話 感想|やっぱり深夜枠の方が、面白さが活きるよね。

 

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冒頭から相変わらずカオス(笑)

ツッコミきれない程の小ネタの多さや時効課でのやり取りなどは

復活スペシャルでもそうでしたが、

やはり、このてんこ盛りの内容は、プライム帯の2時間よりも

深夜の通常放送の方が、笑いが凝縮されて話全体が引き締まると

改めて感じた初回でした。終始、楽しかったです。

 

しかしその反面、事件のトリックは結構捻られてるんですよね…

結局第1シーズンも完走出来ずじまいの状態で見始めたものの、

こんなに本格的だったっけ?以前のは犯行動機が少し読めて

全体的に良い意味でユルい仕上がりだったような?と思いましたが。

「嘘をついている人は秋に蚊に刺されやすい」とか「3D版誰にも言いませんよカード」とかは

変わらないなぁとも思い、

そんな訳で、懐かしさはありつつ新鮮味もある1時間だった気がします。

 

新鮮味と言えば、IT化が進んでいる今日に

あえて昔主流だったビデオテープのトリックを使うというのも面白かったですね。

深夜にユルく楽しむ作品は増え続けてますが、

本作の場合は今回のように時代性を取り入れていけば、

同じ系統の作品、今期のラインナップとは一線を画す

個性的なドラマになるんじゃないでしょうか。

 

あとは強いて言うなら、彩雲(吉岡里帆)をメインで据えるんじゃなく、

霧山(オダギリジョー)と三日月(麻生久美子)の二人体制で捜査している所に

時々介入させる形で登場させた方が良いと思いました。

吉岡さんはSPよりも馴染んでいたように映りましたが、

三日月の出番が少なくなっていて、ちょっと寂しかったです…

そこは、早い段階で原点回帰してくれる事を期待します。

 

 

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4分間のマリーゴールド 1話 感想|恋愛ドラマですか?お仕事ドラマですか?

 

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うーん…ざっくり書くならば

「何となく」見終えてしまった、という感じの初回でした。

 

主人公が救急救命士である事。死の運命が見える能力を持っている事。

義姉との禁断の恋。ひとつ屋根の下で仲睦まじく過ごす家族…

要素が盛り沢山だったので少し嫌な予感はしていましたが、まさにそれが的中。

結局、本作は救命士を扱ったお仕事ドラマなの?恋愛ドラマなの?

それともホームドラマにしたいの?とごちゃついた印象で終わってしまいました。

 

救急救命士の選択自体は斬新なので、

運命を変えられない葛藤を抱えるみこと(福士蒼汰)のお仕事ドラマでも

良かったんではないかと思いますが、目の前の命に精一杯向き合う事から生まれる

緊迫感が劇中から全然伝わりませんし。(心臓マッサージもゆるかったし…)

「血の繋がらない家族」の設定もお仕事パートを多めにし、

こちらを合間合間に挿入する形で描いたためか、

人物のやり取りや日常があまりにも綺麗過ぎて感情移入が出来ません。

見所が分からない、全体的にリアリティがない…だから「「何となく」見終えてしまった」

と書いたのです。

 

そして、義姉が亡くなる未来が見えてしまう展開になるのは

予告の時点で周知されていたはずですから、それを最後に持ってきて

視聴者に衝撃をもたらそうとするのが見え見えな構成だったのも、

テンポが悪いと感じられた原因なのかもしれません。

話が動いたのは約5分前。それ以前は人物紹介・状況紹介。

何のための15分延長?という気がしてなりませんでした。

 

覇気がない主人公、薄暗い映像、ひっきりなしに流れる儚げな劇伴、

平井堅さんの主題歌と、泣かせる気満々の作りで揃えたのは分かりますが、

(性格自体は好かないものの)途中で出てきた高い声の女子高校生の出番がないと

物語にメリハリがつかないのはどうなんでしょうか…。

なんか、終始どんよりしていて、重たい気持ちにさせられてしまいますね。

 

来週はNHKの方をリアタイする事にしました。

こちらは録画視聴して、次回で継続するかどうか決めようと思います…。

 

 

10/20追記:

 

2話を見ました。

うーん…どうも綺麗過ぎて、設定に引っかかって、物語に入り込めないのです。

 

みこと、医者になれば良かったんでない?

「この人を救いたく」て救命救急士になったんだろうけど、

どうして医者じゃなくてそっちの道を選んだのかが分からない。

かつていた家族の背景(金銭的状況がどうだったか、とか)が見えてこないから、

余計に疑問に思ってしまうのかもしれないなぁ…。

医者の方が倍率は大きいのでしょうが、

少なくとも今よりは能力は受け入れてくれそうですし。

 

あとはもう…これはファンには申し訳ないけれど、

福士蒼汰くんの台詞回しとキョロキョロ目線が気になってしょうがない。

何で感動出来ないんだろう、何で応援したい気持ちにさせられないんだろうという

理由をずっと探しながら見てましたが、

台詞の発し方がずっと単調で抑揚がないから、ただの綺麗事にしか思えないのかも。

まぁ、本作だけでなくとも「どの役やっても似てるな」とは

前から察していましたが…(滝汗)

出番の多い藍くんに存在感を食われちゃいましたね。

あんまり役者に関してのネガティブな事は言いたくないんですけど、こればかりはね。

 

視える能力は藍はすんなり受け入れちゃうのも、

今回の和江さんの病気は特定出来るけど

沙羅のは分からないから人間ドッグに行かせる点も、

なんか全体的に都合が良いように作られてるって感じ。

「食べなきゃ生きていけない」も、もうお腹いっぱい…

(それに至るまでの内容が見応えあれば良いのですが、本作はこの台詞入れれば

泣かせられるだろう感満載で。)

 

沙羅に余命を告げる件も、上司に能力を話さない件も

どうせ終盤まで進まないんでしょうね。だから展開はノロノロ

1話にも書きましたが、救命救急士を扱った事自体は珍しいのですから

これはお仕事ドラマとして見たかったです。

というか、映画にした方が引き締まったのでは?

 

以上の理由から、金10枠はNHKに絞ります。

私には合いませんでした。さようなら…

 


まだ結婚できない男 1話 感想|懐かしさに浸りつつ、新しさも感じる初回に満足

 

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まずは一言。

面白かった〜〜〜!

始まる30分くらい前でようやく前作を全話見終えたので、

懐かしさも何もないんですけども(笑)

今の時代らしく、外国人のコンビニアルバイトや仕事第一線の女性、

一人でいる時間の方が大好きな若者など

まずは状況設定として社会的な要素を取り入れつつも、

女性キャスト以外は13年前と変わったとは微塵も思わせない世界観に

大変満足した初回でした。

 

桑野(阿部寛)は一言多ければ、どこか捻くれてて、

仕事には高い誇りを持つけど人との付き合いは下手…という相変わらずの性格。

けれども、そんな彼でも長い月日を経て、それまでに関わった人々との

出会いを通してちゃんと成長しているのが伝わる

シンポジウムでの演説シーンには見入ってしまいました。

 

「結婚していようがいまいが、人が家に合わせるなんてナンセンスだ」

「人生が長くなればチャンスも増える。不安もあるけど希望もある」

これは、独身を謳歌してきて、恋愛の経験を味わった事も取り入れた

「自分らしさを大切にして生きろよ」という、桑野自身の魂のメッセージ。

結婚観も変わった今、なぜ続編として帰ってきたのか?は、

この語りで納得出来るものだったと思います。

 

新たな女性キャストに関しては、吉田羊さんと稲森いずみさんは

年代と系統的に似通ってしまうのではないか?と最初は感じたものの、

羊さんは仕事こじらせ(ちょっと早坂先生っぽさもありつつ…)、

稲森さんは慎ましさのある性格で

初回で既に上手くキャラ立てがされていた印象で。

桑野さんのキモ面白さとファミリーの安定感も含めて、

ここは最後まで楽しめそうな気がします。

 

最近では見ない長い尺のOP映像がまた見られた事。

主題歌が変わらず、それでも今っぽい洒落た雰囲気は残した事。

そして、前作のOP映像のラストにあった壁を取り外すシーンが

しっかりオマージュされていた事など、

前作を見た視聴者には嬉しい作りが施されていたのも良かったです。

 

あとお願いしたい事とすれば…

早坂先生、最終回あたりでも良いから

チラッと登場してこないかなぁ(笑)

あれだけ幸せな未来が見えるラストにしておいて

「金持ちと結婚したんだってね〜」じゃ、まだまだ足りないよ!

馴れ初めとか回想とか、見せておくれ〜〜!!!

桑野さんとのやり取りが楽しかっただけに、そこは寂しいw

 

 

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シャーロック 1話 感想|まだよく掴めていない感じ。

 

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視聴前は期待度を星★4つにしていて、かつ期待度ランキングを1位にしていた本作。

 

情報が解禁された時点で「またあのスタッフ×ディーンさんの作品が見られるのかぁ」と

飛び上がる程にはワクワクしていたので、勢いよく星★5つの満点にしても

良かったのですが、

後述する2つの要素に若干の不安を覚えながら、過度な期待はし過ぎないようにしようと

抑えた状態で見始めた初回でした。

 

しかし、確かにトンチキさもあって楽しく、ディーンさんの飄々とした佇まいは

変わった主人公には合っていると感じられたものの、

その不安はちょっと当たってしまったのかなぁ…という印象が残ってしまいました。

 

「不安な要素」というのが、

「遊び心のある西谷演出&演者と脚本・井上由美子さんの組み合わせがハマるのか」

「『モンテ・クリスト伯』と同等、又はそれ以上に、他には真似出来ないような

弾けっぷりを見せられるのか」の2点。

 

これは個人的な考えですが、井上由美子脚本の作品はクオリティの高さに

少しばらつきがあり(面白いと感じた作品は勿論ありますが)、

また、コメディを効かせるというよりも手堅く魅せる作風が得意そうな印象です。

なので、初回を見た限りでは、演出と役者陣で送る唐突なバイオリンタイムや

ヒゲ剥がしのユーモアさと、本筋の事件推理パートから滲み出るシリアスさが

噛み合っていないような気がして、もっと"遊べる"のではないかなぁ?と思いました。

 

そして、キャッチコピーを「TOKYOを、解け。」にし、

大きくアレンジして「オリンピックを控えた東京の街を舞台にする」設定に

わざわざ変えた意図も見えてこないのも、何だか惜しい感じでした。

解決シーンは船で…という所は、主人公が洋風の衣装を着ているのもあり、

良くも悪くも「モンクリ」を彷彿とさせてしまいます。

こちらも、もっと「東京」を活かして、

今までのシャーロックとは分別化を図って行って欲しいです。

 

まぁ、モンクリモンクリ言ってすみませんが(どうしても期待しちゃうので…(汗))

あの作品も最初は「?」状態でも徐々にハマって行きましたからね…。

まだ期待はし続けてます。

 

アバンでの「え?どうなってるの?」という引き、説明なしでサラリと紹介してみせる

主人公の特徴の描写はよく出来ていたと思うので、

早く世界観に馴染めると良いなぁ、と。

 

 

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ドクターY 〜外科医・加地秀樹〜 感想|二週間逃げなくても救えた娘の命。

 

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「ドクターX」も「ドクターY」も今までのシリーズは未視聴。

とりあえず、派生作品のYで本家のXがどんな雰囲気なのかを掴むべく、

今回のSPを見てみました。

 

二人の患者を助ける物語なので、

大沢(本田博太郎)の頭痛と七海(古川凛)の腹痛には何か共通点があって、

それを追究して行くと思わぬ真相が現れてくる…という流れになるんじゃないかと

予想していましたが、特にそんな事もなく。

加地(勝村政信)が実は頼もしい超スーパードクターで、

彼は彼なりに患者に親身に寄り添ってあげようとしているのが伝わる

作りになっていたと思います。

 

強いて言うならば、加地の紹介は前のSPだか何かでもしかしたら

ガッツリやったのかもしれませんが(初見なのであくまでも個人的意見ですが)、

公式画像に載っている「金に汚い」医者だというのを饅頭箱以外に強調して描けば、

終盤で七海を救う頼もしさを見せる一面にギャップが生まれ、

彼の魅力、面白さがもっと増したような気がしました。

私の印象としては、どことなく優しい医者で終わってしまったかなぁという感じです。

 

結果的には、先が読めそうな王道な展開だったものの、

「TWO WEEKS」を彷彿とさせる島田(倉科カナ)の逃亡劇(?)が

一番印象に残ったSPでした(笑)

 

超スーパードクターだと言われる加地が主人公の本作が前哨戦だとすれば、

大門未知子(米倉涼子)はそれ以上の、

超スーパーウルトラドクターっぷりを見せてくれるのでしょうね。

朝ドラキャストがぞろぞろいて、局がお金をかけてるのが予告の時点で滲み出てますが、

大門が埋もれる事なく、面白くなってると良いな。

 


連続テレビ小説 スカーレット 第1週で思った事をつらつらと…

 

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9/30から始まった新朝ドラ「スカーレット」。

時間帯が合いづらい事から、

基本的には、平日の夜や週末に一気見する形で視聴しております。

 

そんな訳で、感想の記事は書いておらず、何か強く思う事があったら

たまにTwitterで呟く程度なんですが、

先ほど第1週の感想を呟いてみたら結構な文章量になったので…(笑)

ブログにも残せるんじゃないかと思って、今回こうして記事を作ろうと決めた次第です。

 

前置きが長くなりましたが、早速載せていきますね。

 

第1週「はじめまして信楽

 

朝ドラの多くは「つかみ」となるであろう第1週。

でも、何か大きな出来事や事件を通して主人公を際立たせるよりかは、

主人公の置かれる家庭環境や家族の中での彼女の立ち位置、他の子との格差等、

今後の物語に向けて着実に今ある設定を固めていく…

そんな形で進めて行くんだな、と解釈しました。

 

古き良きホームドラマという感じで、

人によっては地味な印象を受けるのかな?とも思うんですが、

本作の場合は「新天地で出会った様々な人との関わりが

喜美子の"学び""成長"に繋がる」のを1話1話ずつ積み重ねて、

回を増すごとに彼女が一歩前進しているんだと感じさせる過程が上手い。

 

その点で特に良かったのは、

喜美子(川島夕空)が村上ショージさん演じる職人からもらった

土や茶碗を見て、何か陶芸に関する才能を発揮する天才という訳ではない描かれ方。

草間さん(佐藤隆太)にあえてその設定を付け、

それを喜美子が影で聞いたり「人の心を動かすのは人の心」を知ったり…

とにかく、まずは純粋な子供として描こうとする所に好感が持てる作りでした。

 

また、土や給食を受け取る手、絵を描く手、手紙を読む手など、

毎回序盤で「手」にフォーカスを当てた工夫も、

こうして後に陶芸家になっていくんだという物語に繋げるための

さり気ない「テーマ」のような感じがして、中々良く出来た演出だなぁと唸りました。

 

この主人公も途中で夢を抱くタイプになると思いますが、

陶器に注がれた絵の具、風呂の温度調節と、

細かな設定だけでも、将来「陶芸家になりたいと思えたのも分かるかも」と思える

要素が散りばめられていて、

その点も丁寧に作られてるんだな、というのが伝わった第1週。

 

子役時代の素晴らしさが大人になった第3週以降も直結するとは限らない事は

前作で学習済みですが、現時点では結構好きです。

クレイアニメに、優しく包み込んでくれるかのようなSuperflyの歌が重なるOPも。

両者が組み合わさる事で生まれる温かい雰囲気に、

見聞きしただけで目頭が熱くなってしまいます…。

 

まだ様子見しつつも、ちょっと期待したいです。

 

 

***

 

今後も感想を書けるかどうかは不明ですが、

時間に余裕があったら、良い所がいくつも出てきて文章が長くなったら…

こちらに備忘録として残すかもしれません。(「もしかしたら」ね!!!)

 

以上、第1週の感想でした( ´∀`)

 


リカ 1話 感想|28歳には見えない主人公と、ノーセキュリティ病院。

 

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高岡早紀さんは、確かにお美しい女優さんよ?

品のある雰囲気をまとってらっしゃる方よ?

でも…どう見ても28歳には見えない(笑)

アザがどうとかこうとか以前に、

年齢詐称してるんじゃないかとまず疑わない病院…なんか変(笑)

という印象から始まった初回でした。

 

本枠のホラーサスペンス系では今まで「限界団地」「絶対正義」を見てきましたが、

それらのキャラクターとは違って、リカ(高岡早紀)は頭を使うというよりは

感情で動くタイプのようですね。そして、狙った獲物には直接手を下す。

 

途中で患者・熊沢の病室にいた所を小山内(池谷のぶえ)に見られるシーンがあり、

タバコで火災が起こっている間に熊沢が亡くなった…という流れの時点で

普通の病院だったら防犯カメラなどで犯人として特定され、

クビ&出禁になってしまいそうなもんですが。

防犯カメラがある感じもしなければ、火災の時に病院が無人になる対処をしたので、

まぁ…リカに食い尽くされるのは時間の問題かな、とある意味納得してしまいました(笑)

リアリティがどうのこうのより、

彼女の奇妙な動きを楽しんで見た方が良いのでしょうね。

 

先程「感情で動く」と書きましたが、リカが終盤でいつにもなく

涙で訴えるシーンは気になりました。

あれは演技なのか?それとも、自身が同じ経験を味わった過去を持つ事からの同情心か…?

回想で大矢(小池徹平)が「副院長の大矢」と名乗っただけで近づいたくらいなので、

なぜそこまでして愛を乞うのか…は今後、

リカの家族関係や当時置かれていた環境描写によって、真相が分かるのかもしれません。

とすると、最終的には徹底してホラーな作りにはせず

「怖い人が実は良い人だった」と視聴者に共感させる展開に

なりそうな気もしないではないですが、

とりあえず今は、ヒヨらないと良いなぁと願うばかりです。

 

肝心の「ホラーサスペンスな世界観」に関しては、薄暗い映像と劇伴は◎でしたが、

予告で感じたゾッとした怖さにはまだまだ届かず、序の口…という印象でした。

本作はリカの目と顔のアップの演出が多いので、

そこを中心にもっと高岡早紀さんの潜在的な恐ろしさが滲み出せたらな、と思います。