忍者に結婚は難しい 3話 感想|悟郎のダメ夫っぷりが控えめに

 

 

相変わらず、2人の馴れ初めが描かれるエンディング映像が、

ロミオとジュリエット」を最も表せているなぁ…感は否めませんが(笑)

でも、今回に関しては、特殊任務の遂行が物語のベースになっていた事や、

お互いが何者かに気づき始める終盤のシーンもあって、

少しだけそのコンセプトに追いついた内容になっていた気がします。

 

今までの話でなぜ「ロミオとジュリエット」に見えなかったって、

やっぱり、蛍(菜々緒)と悟郎(鈴木伸之)の2人を、

性格面で格差をつけるように描いてきた事に原因があったんですよね。

例えば、蛍は一般的な社会人で、

悟郎は、自分が本当は忍者であるという事実を隠しながら日々を過ごしている…

という設定だったら、彼があそこまでダメ夫に描かれるのも

まだ受け入れられるものがあったかもしれませんが。

本作の場合、蛍も悟郎も忍者一族の末裔で、

「お互い秘密を隠して"普通"を装っている」点では対等な関係になっています。

 

その対等な部分を描いて初めて"すれ違い"が生じて、

視聴者は既に2人の秘密を知っているが故に、

切なく感じたり、焦ったく感じたりするものなんですけど、

今までの話だと、そこにはほとんど触れておらず。

悟郎のダメ夫っぷりが際立つ事で、蛍に同情が行くようになり、

お陰で、蛍目線で「夫婦生活あるある」を共感しながら楽しむホームドラマ…と

捉えられてしまうような内容になっている所に物足りなさを覚えていたのです。

 

なので…忍者一族なら、結婚する前に身元調査しないの?と思う部分はあるにしても。

今回でようやく、2人の進む道に興味が持てたのには安心しました。

もっと欲を言えば、爆弾仕掛け人とのシーンみたいなバリバリのアクションを

菜々緒さんはもちろん、鈴木伸之さんでも見たいんですけどね!(笑)

まぁそれは、秘密が判明してからの、後のお楽しみって事で…。

 

最後に、こんな流れだったら、より「ロミジュリ」に近づいたのかも?と感じた事を1つだけ。

「そこまでツッコむ!?」と思われるかもしれませんが…

本物の爆弾を仕込んでいるのを聞いた瞬間、

議員の命"だけ"を心配する悟郎たちの描写は、個人的には少し気になりました。

ステージに爆弾が仕掛けられている以上、

パーティに参加している全ての人々にリスクがあります。

しかも、家族同伴が条件なので、奥さんや子供もその場にいます。

任務なので、最初は議員を思い浮かべるのも無理はないんですが、

その後で、家で家事をしたり笑ったりする蛍の様子(回想)をインサートしつつ、

大切な人の事も心配して、いても立ってもいられなくなるような悟郎の描写が施されていたら、

伊賀一族で打ち合わせをした後で音無(勝地涼)が言っていた

「恵美(筧美和子)に、みんなステージから離れるように言ってくる」という台詞にも

違和感なく繋がっていたんじゃないかと思いました。

 

でも…今回の内容で、ミリ単位でも期待値が上がった感じでしょうか。

木曜日のドラマ、先週までは、どちらも中々伸びないな〜という印象を抱えていたので、

もうしばらく、延命措置(?)をとる事になりそうです。

 

 

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警視庁アウトサイダー 3話 感想|監督の交代が功を奏す

 

 

今回の監督は木村ひさしさんではなく、本作初担当の向井澄さん。

感想を書くために後で調べましたが、わざわざそんな事しなくても良いくらいには、

序盤の時点で分かりやすかったですね(笑)

 

序盤こそ、警視庁のゆるキャラを絡めたネタや、

カメラワークの切り替えの早さなどで癖は出してきたものの、

癖が強いと感じたのはそこだけで、後は控えめに演出されています。

ただ、冷静に考えてみれば…小ネタの頻度自体は今までと変わっていません。

じゃあ、なぜ控えめだと感じたのか?

それは…「面白いでしょ?」を押し付けている

半ば暴走気味な小ネタが極端に減った代わりに、

あくまでも視聴者が気づいて密かにクスッと出来る程度に留まっているか、

事件を追っていく上でヒントになるように描かれた小ネタが増えた事で、

物語の流れを遮っている印象が薄まり、

最終的に、見やすさに繋がったからだと思っています。

 

まぁ…内容が面白いかどうかは別で、例えば今回の事件の真相なんかは、

殺害動機が曖昧に済まされていたり、直央(上白石萌歌)が警察だと分かっていながら

家にも誘うの…それって墓穴を掘っているようなものでは?と疑問を覚えたりで

細部が雑だったのには変わりないんですが(笑)

ただ、個人的には、小ネタのクドさが原因で、何の事件を追っているのかが分かりづらい事が

本作において一番の問題だと思っていたので。

そこが解消されたのは、大きな進歩にはなったのではないか?という気がします。

 

最初からこのくらいのバランスだったら、

「ちょっと変わった刑事モノ」として万人受けしたかもしれないんですけどねぇ。

縦軸が度々盛り込まれるのもあってか、今までの内容だと

とてもじゃないけど主軸がぼやけていましたから(汗)

本当に、勿体ないです…。

次回から再び、メイン監督である木村ひさしさんに戻る可能性は高いですが、

どうか今回の演出を踏襲していって欲しい限りです。

 

で、縦軸に関しては…光輔(濱田岳)の正体を早々に明かしてきた辺り、

よくある2,3話程度ではなく、割と長い話数使って描くつもりなんでしょうかね?

正直言うと、せっかくの3人の組み合わせですから、

事件に挑む1話完結型の話をもっと見たいという気持ちの方が強いんですが…

キャストをかなり揃えているので、致し方ない部分もあるのかなぁと思ってます。

 

 

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6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱 1話 感想|2人の会話をずっと聞いていたい…

 

 

今期のドラマは、突然の死をきっかけに

人生を一からやり直す主人公の姿を描く「ブラッシュアップライフ」や、

事件を絡めながら、幽霊となった恋人の真相を追う「100万回 言えばよかった」、

そして、故人の"生きた証"に向き合う人物と

新しい命に向き合う人物の出会いを描く「星降る夜に」と、

「生と死」が題材となっている作品が多いですね。

本作も、もれなくその1つです。

 

毎期必ずと言っても良いほど生み出され続けている「刑事モノ」「医療モノ」ならともかく、

1クールでこれだけジャンルが被るのは珍しいです。

まぁ、そこはたまたまだったんでしょうが…

こうして「生と死」が絡んだ作品が近年で何作も出てくるという事は、

大震災から10年以上経って、その時にはもうコロナが猛威を奮っていて、

それだけ、いつまでも生きているとは限らない命の尊さや、死そのものに対して

身近に感じるようになったのが大きいのかもしれません。

 

時間を戻したくてももう戻せない。会いたくてももう会えない。

どの作品でも、アプローチは違えど、

今でも心の中で"傷"を抱えて生きている人に寄り添いたいという

作り手の想いが覗き見えます。

本作に関しても、現時点ではどんな物語になっていくかはまだ読めませんが、

航(橋爪功)が生前言い残した「すまん…」の真相次第では

心に訴えかけるものになる可能性を秘めています。

上記の作品群と密かに照らし合わせながら(あ…一部は脱落しそうですが(汗))、

その中で唯一30分枠である本作は、結末をどう描いて行くのか?

見守っていきたい気持ちにさせられました。

 

構成自体も、サクッと気軽に見やすい土曜深夜の時間帯にぴったりでした。

視聴者を引き込ませる"転調"の使い方が秀逸でしたね。

序盤は、まるで本当の親子かのような

高橋一生さんと橋爪功さんのナチュラルな演技はもちろん、

台詞の節々から両者の人柄や相手への想いが滲み出る会話劇で惹きつけつつ、

航の死をきっかけに、しばらく立ち直れそうにない星太郎(高橋一生)の"孤独"を

じっくり、シリアスに描いていくのかと思いきや…。

放送開始から中間辺りの段階で、航が幽霊となってひょろっと現れる

シュールなコメディへと切り替えて、飽きさせない作りになっていました。

30分ドラマならではの強みを活かした脚本になっていた気がします。

 

本田翼さんも、多くを語らない、どこか掴めないような

ミステリアスな役だとしっくり来ますね。

個人的には、台詞よりも雰囲気で魅せた方が光るタイプの女優さんだと思います。

もしかしたら、深夜帯だったので知名度は低いでしょうが、

2017年に放送された「わにとかげぎす」以来のハマり役になりそう…?

 

 

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リバーサルオーケストラ 2話 感想|仲間たちが協力的なのが良いねぇ。

 

 

仲間と団員の描き方が、見ていて気持ちの良い作品ですね。

今回のメインはフルート奏者・蒼(坂東龍汰)で、「玉響」の中では一番若手になる訳ですが、

"今時の若者"を際立たせようとして、

自分の才能がこのオケで活かせないから、やり甲斐を見出せず辞めたがっているとか、

才能を自負するがあまりに周りの人たちを見下す態度をとるだとか、

そういったスカした性格に描くのではなく。

あくまでも生活費と親との関係性に悩んでいるだけで、

もっと演奏が上手くなりたい向上心はある…という

夢を追おうと直向きな青年っぽく描かれている所に好感が持てます。

 

それに加えて、団員たちが基本協力的なのも見やすいです。

プロとして遅刻は厳禁だと、注意するべき所はしっかり注意しながらも、

相手の考えには尊重し、嫌々言わず全力でサポートする。

騒動や揉め事を挟まず、登場人物の"再起"を

三者目線でも見守れるような内容になっているので、変なストレスを感じさせません。

 

あとは…何気に良く出来ているのは、主人公や妹・奏音(恒松祐里)、団員たちの

メインエピソードへの絡ませ方でしょうか。

最近のドラマは、1本のドラマに対しての登場人物が多い気がして、

それ故に、本筋はもちろん、脇役のエピソードもあっちこっち盛り込んだ結果

全体がとっ散らかって映ってしまう事もあるんですが。

本作の場合は適材適所で、この場面にはこの人を…という感じで。

単純に主人公が周りを牽引して解決!ではなく、メインとなる人物を引き立たせるように

出番を作っている匙加減も上手いのかなと。

おまけに、"動き"を描きながらも、各々のキャラクターをさり気なく立たせている。

ライバル側が本領発揮していないのと、

薄暗かったり、影が下から当たっていたりする演出もあって、

本宮(津田健次郎)の悪役っぷりが

今後強調されていかないかという不安要素はまだ少しだけあるものの、

この作りであれば、普通に楽しめるのかもしれません。

 

そんな中で…唯一気になったのは、初音(門脇麦)の描写ですかね。

蒼に焦点が当たった内容になっているっていうのもありますが、

今回の彼女はほとんど朝陽(田中圭)のパシリに描かれていたので、

蒼の心情に自分の心情を重ねた終盤のシーンは、

主人公の見せ場としては、ちょっと下地作りが弱く感じたのも事実です。

「私が玉響に入ったきっかけは、蒼くんのフルートだったから」と言わせ、

応募者の「生まれて初めて、やりたい事が見つかりました」という

メッセージを見せる流れならば、

やっぱり演奏シーン・練習シーンはもう少し欲しかったですし。

そこで、最初は慣れないながらも、徐々に楽しさや生き甲斐を見出す初音の様子を描いた方が、

彼女が蒼を必要とするのにもより説得力が持てた気がします。

まぁ、本当にそれだけで、全体的には悪くない印象です。

 

前回ではなぜか後半キャラ変?した朝陽も、

今回ではツンツンデレ…な感じで一貫して描かれていたのも良かったです。

あの悪魔の微笑みは最高でした(笑)

 

まだまだ様子見状態で、次回も見てみます。

 

 

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大奥(2023) 2話 感想|気迫と毒気対決で始まる家光編

 

 

私が見てきた出演作が恋愛モノが多かったのもあってか、

今までは福士蒼汰さんの演技を拝見しても、あまりピンとは来なかったんですが(失礼)…

初めて「良いな」って思えたのが、2020年秋クールに放送された「DIVER」だったんですよね。

しかし、今回の内容を見ると、本作が一番の代表作となりそうです。

これからしばらく、本作での福士蒼汰さんの演技が味わえるのか!と

嬉しくなってしまう回でした。

 

福士さん演じる有功の話す言葉は京言葉。

これがまた、終盤のシーンとのギャップで、見応えが増してくるんですよねぇ。

京言葉だからもちろん、柔和で育ちの良さそうな印象を持たせるんですが、

それを清涼でキリッとした顔つきの福士さんが話される…っていうのが魅力的で。

「僧侶上がりだから上様など守れるはずがない」「打たれ弱いに違いない」などと

三人衆に揶揄されるという"前提"を作ってから、

実は負けず嫌いで、内に秘めたる闘志の持ち主である事が判明するまでの逆転の展開に、

佇まいや演技が見事にリンクしていた気がします。

 

特に電流が走った感覚を覚えたのは、剣の振りを1000回まで続けた時の気迫が宿った目。

大奥に入ってしまった以上、運命はどうにも変えられないという遣る瀬なさや、

自分を勝手に側室にし、二度と元の日常には戻れなくした事に対する怒り、

そして、こんな所で心折れてたまるか!という覚悟と粘り強さが

あの目つきにぎゅっと詰まっていて、今その場では恐ろしくて到底近づきがたい、

只者ではならない雰囲気を感じさせたのが良かったです。

何と言うか…もう、"名演"でした。

派手さはなくても、有功同様、一本の太い芯が通っていると感じさせる劇伴とその入れ方、

暗闇の空間からやっと一筋の光が差した(=1000回到達するまで見守る監督)、

有功自身の葛藤を投影させたような演出も、彼の人となりを魅せるには効果的でした。

 

また、有功の"気迫"に対抗して、春日局斉藤由貴)から滲み出る"毒気"で、

2通りの緊張感を終始漂わせていたのも面白かったです。

斉藤由貴さんに関しては、三白眼なのが効いてましたね。

あの目で睨む事によって、執念や怨念が自分自身にもまとわりついて

逃れられなくなってしまいそうな粘っこさを感じさせました…。

一方で、堀田真由さんは、将軍姿でも隠しきれない女性らしさがミソですね。

本来男性であるはずの将軍をなぜか女性が…という、有功の覚えた違和感に

しっくり来ていた気がします。

 

冒頭の春日局のシーンをきっかけに、陰鬱とした展開が続きましたが、

終盤で渡された猫が唯一の癒し要素となるんでしょうかね?

まぁ、内容が内容だけに、より容赦ない話になる可能性はありますが…次回も楽しみです。

 

月並みな表現になるのですが、

いやはや、脚本・演出・演者による三位一体(劇伴も含めて四位一体?)とは

まさに本作のような作りだと思わされますね。

視聴前は、期待度をなんで通常の星★3つにしていたんだろうと、

早くも思い始めております(笑)

(まぁ…原作もTBS版も知らなかったっていうのもあるんですけども。)

 

 

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星降る夜に 1話 感想|美男美女ではカバーし切れない「運命の出会い」

 

 

テレビから流れる音は劇伴のみで、環境音や

一星(北村匠海)から見た鈴(吉高由里子)の独り言、2人のやりとりなどは

数秒間無音の処理をするという、「おや?」とちょっと目を引くアバンから始まった初回。

その時の夜空が、CGで付け足したんじゃないかと思えるくらい星で埋め尽くされていた上に、

画面いっぱいに映されていたので、

一星がどんな人かを映像だけで分からせるのも含めて、

ああこれは、視聴後に余韻が残る良い作品になりそう…と期待が持てたんですが。

話が進んでいくごとに、"美しさ"の魔法にかけられただけだったのか…

目が覚めるような内容になってしまっていた気がします。

 

肝心の「運命の出会い」ですが、これがまた、火10ドラマを彷彿とさせる

強引な見せ方だったんですよね。

ルッキズムに引っかかりそうなので、容姿についてはあまり言及したくなかったのですが…

吉高由里子さんと北村匠海さんという美男美女のコンビでも

さすがに受け入れがたいものがありました。

具体的に挙げるとするなら…出会って間もないのに、他人を勝手に撮りまくる。

人のキャンプ場に勝手に侵入して、勝手にお湯をもらって飲む。

許可も取らずに他人の首にマフラーを巻く。

何度もキスを交わす。

率直に言うと、イケメンだからドキドキするものなんですか?

これらの行為が、仮に不潔なおじさんだったら気持ち悪いって話になるんですか?

いやいや。その人自身にも場所にもグイグイ入り込んでくる時点で、

大多数の人は不審者扱いするはずで…(汗)

でも鈴は、至近距離でカメラに映されても、キスされても、

抵抗感をそこまで覚えていない様子で。

(耳が聞こえないのもあって)相手の声を無視、そして声を発さないとなると

余計に不気味な存在に映るでしょうに、それを「惹かれ合っている」風に魅せている所に

胸がゾワッとする感覚が残ってしまいました…。

 

内容自体も、鈴と一星の初期設定である"職業"をきっちり描き過ぎていて、

かえって軸のブレた作りになっていた気がします。

夜空をバックにし、「エモい」の象徴とも言えるレトロカメラでお届けする

ロマンチックなラブストーリー。

深夜(ディーン・フジオカ)を筆頭に、すっ転んで検査用の尿を思いっきり浴びるシーンや

マフラーに○ロ付いたんですけど…といった"ドジっ子"描写によるベタなコミカル要素。

産婦人科を舞台に、母の死を受けて命の尊さに改めて気づかされる、鈴の医療パート。

遺品からその人の"生きた証"や真実が見えてくる、一星の遺品整備士パート。

特に後者の2つなんかは、それぞれメインで、1本のドラマとして見たいと思えるくらいには

テイストが異なっているのも相まって、全部が全部、チグハグなんですよね。

そのためか、初回の時点では、手話を扱う意義があまり感じられないのも残念でした。

 

本作が「金曜ナイトドラマ」枠で放送されていたら、

「奪い愛、冬」「ホリデイラブ」の流れで(ドロドロ不倫なので、系統は違うんですけど…)

ツッコミドラマとして消化出来たかもしれませんが、

あくまでも正統派な「ロマンチック×胸キュン」で見せたいようなので…(汗)

う〜ん…「大奥」の最新話を見て、

そっちに専念したいかな?という気持ちが芽生え始めてきたので、

次回次第では視聴のみに切り替えるかもしれません。

 

 

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罠の戦争 1話 感想|待ってました!今までの戦争シリーズよりウケが良さそう。

 


戦争シリーズと言われている「銭の戦争」と「嘘の戦争」は当時視聴済みですが…

内容はもうあんまり覚えておらず。

ただ、初回は確かどちらも、完膚なきまでに打ちのめされてから復讐を決意するという、

いわゆる"どん底から這い上がる"主人公の様子を描くのに重きを置いていた気がするので、

早速仲間と結託して、スッキリする展開を2回も盛り込んだのは意外でした。

テンポが速かったのもあって、暗くて残酷な内容が苦手で脱落してきた視聴者も

本作なら受け入れやすいんじゃないでしょうか。

 

亨(草彅剛)の命の恩人である犬飼(本田博太郎)。

「唯一手を差し伸べてくれた」と言っていたように、通常の復讐ドラマだったら、

当時挫折を経験していた亨が犬飼に指導されて、一人前の秘書になるまでの回想が

盛り込まれていたのかもしれませんが、本作は基本的に現在進行形で物語が進みます。

となると、説明台詞ばかりで情報過多になるか、

憎き相手の描写が弱くない?という可能性も出てきてはしまうのですが…

肝心の復讐動機が、犬飼の佇まいや言動からどことなく漂う"胡散臭さ"だけで

説得力が持てるようになっているのが凄いんですよね。

それは、本田博太郎さんの「ワシッヅ!」の言い方が一々癖が強くて、

頭に残りやすいのもありますが(笑)

亨が彼に恩義を感じている割には、パシリに使われたり、わがままに振り回されたりで、

犬飼にとってはむしろ、便利な道具としか思われていないような

違和感の連鎖で話を進めていったのが、

最後の、彼を恨む亨への共感に繋がったのだと思います。

 

あとは…やっぱり、草彅剛さんの演技を主演作で、

しかも民放局で久々に見られるって事が、何よりも嬉しいですかね。

タイトルにある"罠"だけに、

巧妙な手口で相手を罠に陥れる策士っぷりがしっくり来ていました。

「拾われた男」の感想でも言及したんですけど、

草彅さんって、登場人物に命を吹き込む役者さんだなぁ…と思っていて。

感情表現にしても、怒りや憎しみを吐き出すというよりかは

静かに昂る演技に長けている印象があるので、

犬飼から「事故という事にしておいてくれ」と言われたシーンを筆頭に、

台詞はないながらも、冷静さを装いつつも

怒りがふつふつと湧き上がっているのが伝わる演技には、

これぞ真骨頂!と、ワクワクしてしまいました。

スマートな人であればあるほど、感情を表に出さない。となると…

まだまだいろんな武器を持ってそうな気がするので、

今後どんな罠をしかけてくるのかも、見所の1つとなりそうですね。

 

また、亨のさり気ない恐ろしさを立たせるのに、

「君も、何かあるんだろ?犬飼大臣に」と亨に言われて、

見透かされたようで内心怯えている蛯沢(杉野遥亮)のカットを入れてきたのも印象的でした。

まさか、彼が何者なのかも知らずに協力を求める事もないでしょうから、

ここの関係性にも期待したいと思います。

 

最後に…変な言い方ではありますが、某長寿番組を日常的に見ていた私からしたら、

主題歌も相まって久々に「月曜10時」が帰ってきた!とも思えて、

そういう意味でも楽しめた初回でもありましたね。

とにかく、期待通りのスタートで安心しました。

 

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ブラッシュアップライフ 2話 感想|2周目の人生を送って気づけたこと

 

 

次回予告で分かっていた事ですけど…時の流れが、は…早い!

子供時代のエピソードは、するすると流れるように終わってしまいました。

前回の感想で書きそびれていたんですが、

設定自体は違うものの、人生2周目が故に

周りの動向を熟知して行動を慎重にとっている辺りに、

ちょっとだけ「SPY×FAMILY」のアーニャっぽさを感じていて(笑)

大人にバレないようにどうやって動いていくのか…のドキドキ感を味わいながら

見ていた部分もあったので、

あっという間に成人姿になったのには、寂しさもあったんですよねぇ。

高校時代も大学時代もどんな風に徳を積んでいったのかを、もっと見ていたかったです。

 

まぁでも…子供自体は早々に終わらせて

大人時代を(恐らく)じっくり描こうという構成にしたのは、

主演は安藤サクラさんだから…という事情も含まれてはいるんでしょうけど。

個人的には、「20代に突入したら、時の流れがどんどん早く感じるようになる」

という説があるように、社会人として目まぐるしい日々を過ごしている中で

流してしまいがちな、"人との繋がり"や"ご縁"といった生きていく上で大切なものを、

人生1周目の頃はただ「このまま平凡な人生が続いていくんだろうなぁ」と

何となく考えていただけだった麻美に気づいてもらい、"学び"に変えてもらおう…という

彼女自身への課題をも意図しているのかなぁと思えたりもしております。

 

実際今回でも、麻美にとっては、福田(染谷将太)の選んだ道が失敗だと思っていても、

からしたら、夢破れて家族が出来て、フリーターとして働きながらも

大切な人を養えて充実した日々を送れているんだろうと、

相手の立場になって一旦立ち止まって考えてみる事を学びましたし。

三田先生(鈴木浩介)を救った代わりに、今度は人生1周目だったらならなかったであろう

市役所の課長の人生を大きく変えてしまう事も、

逆に、アクションを起こせば、

自分に幸運が舞い降りてくる可能性だってある…という事も経験しました。

 

それでも、ゲームボーイアドバンスをまた没収される羽目になったり、

記憶がおぼろげだったりと、人間は必ずどこかに"抜け"があるもので。

それは麻美だけでなく、現実世界を生きる全ての人々にも当てはまる事だと思います。

 

歴史上の人物ではなく、一般人のやり直し人生…って所に意味がある気がしていて。

一種の成長物語として、"ベスト"ではなく、

どうやったら"ベター"な人生を歩めるのかを模索する麻美の様子を見守る面白さと同時に、

現実では彼女のようにやり直しがきかないからこそ、自分事に当てはめて考えてみる

ささやかな教訓のような面白さもあって、

2通りで楽しめる内容になっていっているのが凄いんですよね。

もしかしたら…回を重ねるごとに、

深くないようで、見方によっては案外深いのかも?と思える作品になるのかもしれません。

 

最後に…三田先生の新たな一面も覗かせたラストエピソードには、ほっこりさせられましたね。

優しく包み込むような声が特徴のあの方の主題歌が流れていたのが

また良い仕事をしていて、若干涙腺が緩んでしまいましたよ(笑)

何年も経っているのにまだ使える…と思ったら、

いや初期化してるんかい!というオチのつけ方まで、今回も最後まで抜かりない回でした。

 

 

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Get Ready! 2話 感想|理事長の理想論に騙されてるだけだよね…。

 

 

初っ端からスイーツだの、警視庁だの、病院だの、占い師だの…

あ"〜〜…もう蛇足が多過ぎてしょうがないです。

描かなくても成立するエピソードを、なぜ盛り込もうとするんでしょうかね。

まるで"ノルマ"かのように、各々の出番を無理やりにでも作ろうとするから、

描かざるを得ない…という状態に陥ってしまうんじゃないんですか?

スイーツのくだりは百歩譲って、恐らく最終回付近で患者として運ばれる事になるであろう

嶋崎(當真あみ)の過程があるのでまだ良いとしても、

警視庁と病院、占い師のシーンは毎回必要なの?と思えてなりません。

もうちょっと情報の取捨選択を出来ないもんなのでしょうか。

というサブエピソードの話はこれくらいにしておいて…

 

前回と今回を見ていて気づいたのは、本作ってやたらと

「生きる価値があるかどうか」を強調して描くんですよね。

正直、結果的には、やっぱりまだ生き続けたいと懇願してきた患者を救う話にはなるんですから、

患者を見定めている時間も、話を盛り上げるための

尺稼ぎにしかならないなぁという考えではいるのですが…。

もし今後も、何が"悪"で、何が"善"なのかを描き分けた上で

初めて主人公が能力を使うという構成を貫くとするのなら、1つの疑問点が生じるんです。

それは、なぜ「仮面ドクターズ」の行動理念を最初のうちに明示しておかないのか?という事。

例えば、今のチームを立ち上げるに至った動機、

波座間(妻夫木聡)の言う「生きる価値のある人間」と「生きる価値のない人間」の基準は

具体的にはどこにあるのか…などが挙げられます。

(今回は自ら判断したものの、前回では周りに唆されてから手術を決めてましたから…)

今回では下山田(藤原竜也)の表の顔が国際弁護士だった事が明かされた辺り、

各々のメンバーに関する情報は"縦軸"として、小出しにしていくんでしょうけど。

行動理念が曖昧にされている限りは、人物像がぼやけたままで

魅力的には映らないと思うんです。

 

そして、それとは別にもう1つ気になったのは、城和学院大学の人物の描かれ方について。

警視庁も動いていて、大学付属病院の若者たちの間でも周知されている

「仮面ドクターズ」なんですよね?

なのに、今回のターゲットとなっている理事長・寛(柄本明)や

その息子・康之(三浦貴大)が知らない様子だったのは…

これ、なんか矛盾しているように感じるのは気のせいですか??

前回の患者は、医療とは無関係の職に就いていたので、知らないのもまだ頷けるんですが。

今回は医療が関わっているんです。同業者なら、情報は入ってきているでしょう。

せめて「もしかして、あなたたちが…」といった台詞くらい入れていたら、

不自然さもなくなったと思いますよ?

警視庁や病院と、特に存在意義を感じない設定をただ盛り込んだ"だけ"で、

そこから話を膨らませて物語を紡ごうとしないから、

こういった矛盾が生じてしまうんですよね。

 

内容自体も、「生きる価値があるかどうか」を手術する基準にしている割には、

妻の病気を見落とした事への償いはあっても、

康之が父を追放する決め手となった、裏金や裏口入学に対する償いの態度は見せず、

長い理想論を語って感動を誘うという強引な展開だったのも…(汗)

その何冊もの通帳の中に入っているお金は、汚いお金なんでしょ?とも思えてしまって。

延長分は冒頭に書いた事に使うより、記者会見の時間を設けて自身の過ちを全て告白するとか、

20億円を親に1家庭ずつ返済するとか、そんな変化が垣間見える人物描写に使った方が、

波座間が彼を生かそうとしたのにも説得力が持てたのかもしれません。

 

次回はやっとこさ通常放送との事で、

まずは最低限、冗長感をなくしていただきたいですけどね。

直接でもホログラムでも、患者と何度も接触しているのも

まどろっこしさを漂わせている気がします。

っていうか、あれだけ接触していたら、

監視カメラなどに証拠が残ってしまう可能性が高くなるのでは?

なんかもう…設定にしても脚本にしても、粗だらけですね(苦笑)

 

次回を見て、感想を書き続けるのか(最悪、視聴もやめるか)

そろそろ判断しようかと思います。

感想が投稿されなかったら、視聴のみに切り替えたか

リタイアしたかという事で、お察し下さいませ…。

 

 

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大病院占拠 1話 感想|青鬼は…まぁ分かるよね(笑)

 

 

期待値をすっっっごい低く設定していたからなのか…

意外と悪くなかったかも…というのが、初回を見ての一番の感想。

いや、面白く見られたかも?(笑)

 

タイトルの通り、大病院が占拠されていく様子が描かれていっているのもあって、

本作の作りは、大枠で言えば「ワンシチュエーションドラマ」にはなるんですよね。

スタッフが関わっているだけに、設定や演出の所々に

「ボイス」「レッドアイズ」がチラついたり、

意図的に隠しているようなあざとい見せ方はあれど、

その作りになっていたのが功を奏していたのかもしれません。

お陰で、登場人物の動向に焦点が当たり、

武装集団vs主人公側」という対立構造で魅せる物語である事が

視聴者に伝わりやすい内容になっていましたし。

内容自体も、武装集団の目的は何なのか?

過去に傷を負った武蔵(櫻井翔)がどう立ち向かっていくのか?の2点に絞って

展開されていったのもあって、

緊迫感を持続させながら、あっという間に見終える事が出来ました。

何なら、ちゃんとサスペンスしてる…とすら思えてしまいました(笑)

 

また、警察が全然仕事の出来ない組織に描かれていたり、説教シーンがあったり、

妻・裕子(比嘉愛未)を絡めて「家族で幸せな時間を過ごしていたあの頃」なんていう

湿っぽいエピソードを盛り込んだりしなかったのも、見やすさに繋がった気がします。

個人的には…本作のようなトンデモ設定を活かしたサスペンスは

ツッコミ要素は1つだけあれば十分で、複数追加していったら

物語の没入感を薄める"ノイズ"になると思っているのでね。

謎の行動をしまくる鬼たちがそれを丸々受け持ってくれているのもあって、

ハラハラしつつも、今後も楽しんで見られそうなのにも安心です。

 

ただ、唯一気になるのと言えば…見所を絞っている分、

やっぱり、この内容で10話も持つのか?って事。

2時間スペシャルとして一気に見せた方が向いているとは思うんですが、

いくら鬼が10人いようが、今回はここが判明して…この鬼の正体を明かして…

というやり方では、どう考えてもマンネリ化する可能性が高い訳で。

となってくると、そのうち、警察か病院側にいる内通者探しや、実は生きていた医者、

病院外で事件勃発…といった追加エピソードが増えるんだろうなぁというのも

読めてはしまうんですが。

マンネリ化を感じさせないようにどう盛り上げていくのか?

今後はそこに注目して見続けてみようと思います。

 

最後に…青鬼の正体は、考察が苦手な私でも分かりましたよ。

某ドッキリ番組で、水着が溶けていったあの方ですよね?(笑)

CMでヒントを出している時点でねぇ…

警察による声の解析よりも、視聴者の特定の方が

SNSでトレンド入りするほど早いのには笑っちゃいましたw

 

↓次回の感想はこちら↓

 

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