シャーロック 2話 感想|佐和子の死の真相は闇の中…

 

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リアルタイムで見ていて「あれ?よく分かんなくなってきたぞ?」と感じたため、

改めて最後の方を見返しましたが…

そのモヤモヤ状態は、佐和子が自殺ではなかったと明かされただけで

真相は語られなかった、という所だと知れてスッキリ。

未解決となると、後半になってまた美沙(岸井ゆきの)と藍子(菅野美穂)が

出て来そうな感じがしますね。

警察に連行される時、藍子も笑みを浮かべてましたし…。

 

さて、今回の内容。

前回は出会いも絡めたからか、今回のはあまり間延びしなかったように思いました。

シリアスな雰囲気の中にいきなりトンチキ要素が入ってくる違和感のあった

サンドバッグタイムやバイおディーンタイム← も慣れてきたかな?

クルーザーじゃなくて東京の街で全て推理が繰り広げられる作りも

「TOKYOを、解け」のキャッチコピーに合っていましたし、

何より、前回ではいまひとつ物足りなかった獅子雄(ディーン・フジオカ)の

変わり者っぷりも、今回はボイスチェンジャーで遊ぶ姿や若宮(岩田剛典)を振り回す姿を

全体的に盛り込む事で、彼がいかにユニークなキャラクターであるかが

ハッキリ掴みやすくなっていたんじゃないでしょうか。

 

しかし、前回と今回を見るからに、本作はおそらく

そんな愉快なやり取りと大人のミステリーを融合させて、

人間の心の闇を映し出す…という世界観で作って行きたいのかもしれませんが、

肝心のミステリー面は、有名な小説を借りるほど

まだ捻られたものではないのかな?とも思います。

美沙は元々は免許証に載っていた高橋博美の顔で、

今は整形後の顔ではないか?という予想は外れたものの、

藍子がその免許証を見て「博美で間違いない」の証言が嘘だったり、

受講者に語った自身の過去は綺麗事だったり…は最初から読めてしまったので、

もう少しミステリーに面白さを見出したいなぁという気持ちにさせられました。

 

それに、証拠隠滅せず、博美を殺した鈍器がそのまま置かれているのも疑問でしたし、

「偽物」だと罵られたからキレて殺すのも、動機としては弱い感じがしました。

藍子の今までの仕事・功績を認め、

「本物だろうがなかろうが、あんたに救われてきた人はいるんだろ?」と

寄り添ってあげるかのような獅子雄のシーンが良かっただけに、

藍子と母の関係性・後悔の念といった心情を

台詞だけではなく、回想や形見を使ってもっと描写した方が

彼女の動きにも感情移入出来た気がします。

 

とはいえ、今回は菅野美穂さんの演技の凄さを堪能し、

その点ではかなり見応えのある回だったと思います。

微かな笑み、声のトーン、そしてグラスを置く音でさえ怖さが伝わるのには

自然とゾクッとさせられました。

悪女役がこんなにもハマるとは…という新たな収穫。

ディーンさんとのやり取りも、艶めかしさや高貴さが滲み出ていて、

まるで1枚の絵を見ているかのような贅沢感がありました。

 

色々まだ惜しい所はあるものの、こんな雰囲気で行くのだというのは掴めたので、

次回以降も楽しみに待とうと思います。

 

 

そうそう、これはふと気づいた事ですが、獅子雄がマジックペンで書く

1話のタイトルバックの文字が赤=赤羽で、2話の文字が青=青木 と想像出来ますが、

単純にスタッフの遊び心なんですかね?

それとも、色が増えていって、最終章に向けての何かの大きな伏線だったりするのかな?と。

後者だったら面白いなぁ…なんて。

 

 

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