「結婚とは何か?」を也映子(波瑠)が体感する回。
良いですねぇ。何というか、"人間臭い"恋愛パートを久しぶりに見ているような気がします。
冒頭では元彼とばったり出会って、誘いに付き合ってしまった也映子。
元彼とのくだりはもう少し後にも回せそうなものの、
なんで今?という理由が最終的に理解出来た構成でした。
人に合わせて、優しい言葉をかけてしまいがちだった彼女が、
幸恵の「"結婚したい"と"この人と結婚したい"は似て非なるもの」という言葉の真意を、
白鳥との交流、その話を受けた理人(中川大志)のアドバイスによって気づき、
結果、私は!今!2人の前でバイオリンが弾きたい!と人目を憚らず
今のありったけの想いを叫ぶ姿へと変われた。
「2人に出会う前の也映子」と「2人に出会ってからの也映子」の対比が効いていて、
バイオリン教室での出会いがどれだけ彼女の人生に影響をもたらしたか…という点で
また1つ胸に希望が満ち溢れるエピソードが見られた満足感を覚えました。
也映子が白鳥と付き合ってみて分かった時の台詞も
「心が動かなかったから」「結婚したい意欲が湧かなかった」とかではなく。
理人が眞於(桜井ユキ)に言われた「時間を無駄にしますよ」を彷彿とさせる台詞で
まず視聴者を引きつけ、そこから也映子の「バイオリンの練習してたら良かった」といった
率直な気持ちを語る様子をじっくり描写した事で、
結局は"一緒にいたいかどうかが大事"という答えに具体的な説得力が感じられ、
その答えに導くまでに全く説教臭さもなかったのが良かったです。
本作は共感性のある言葉を多く生み出すなぁと思えるのも、そこにあるのかもしれません。
一緒に過ごしてきた時間を捨てられないという幸恵の真理は勿論の事、
メガネ女子に萌えてしまう白鳥の真理もよく分かります(笑)
最初の也映子の「結婚したいから結婚する」じゃないけど、
多分「メガネ女子と」が目的だったのかなぁと…
(物件紹介するのは怖いけど)根は誠実そうなので、いつかこの人にも
メガネ女子という魅力を飛び越えた相手に出会えると良いですよね。
最後に。余談ですが…
結婚とは何かを話し合う也映子と理人のシーンの最中に
結婚発表速報が流れるとは、中々の妙でしたねぇ。
きっとニノもこの人だ!って思ったんだろうな。
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