ドクターX 〜外科医・大門未知子〜(2019) 最終回 感想|ニコラスって結局何しに来たんだ?

 

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本作自体が時代劇路線を貫く作品なので、

大門(米倉涼子)が失敗したように見せかけて

実は先の事まで考えた手術をピアニスト少年に施していた件も、

最終的にはチームが集結してニコラス(市村正親)の命を救う件も

想定内ではあったのですが…

潮(ユースケ・サンタマリア)とAIが一緒に協力に乗り出してきたシーンは

ちょっと良かったなって思えました。

 

4話で潮がAIのその他の診断結果を見逃した時は、いや、医者としてどうなのよ…と

ツッコンだりもしたもんですが、逆にここまでダメダメに描いた事が

かえって潮の成長っぷりを実感出来たのかもしれない、なんて(笑)

 

まぁ、そうですね。総括するとするならば…(え、もう…w)

やっぱり、新キャラも設定も上手く活かせてませんでしたよね。

「コストカッター」として動くニコラスも、

序盤であれほど匂わせていた病院の改革も、

ブラックバスだか何だかの計画も、今思えば全ておじゃん。

気づけば、これらの要素無しでも特に支障のない、

まるで初期のシリーズでやっていそうな展開が続いていた印象でした。

(というか、むしろニコラス達が絡まない話の方がまだ面白かったような…)

今回でのニコラスの病気→手術だって、最終回が近づいてどうしようもなくなって

ええい!病気持ちの設定にしちゃえ!という若干投げやりな感じがプンプンします。

 

蛭間(西田敏行)の急なキャラ変も。

「あの小僧…」とか言って、アウトレイジ化しちゃうしさ。

元々は悪い思考の持ち主のキャラクターだったのが、ニコラスという敵対する相手が

やってきた事によって抑え目になったのかは分かりませんが、

最終回でこんなズル賢い院長にするんだったら、

最初から彼を登場させなくても良かった気がしました(笑)

 

医療のプロフェッショナルが大門であるように、

改革のプロフェッショナルのニコラスを見たかったですし、

「私、失敗しないので。」という言葉にも日和らず

対等に張り合えるくらいの存在であって欲しかったです。

 

で、今までのシリーズ未視聴の私が本作を初めて見た理由としては、

視聴率平均20%台の作品とはどんなもんなのか…

最近では続編が出来てつまらなくなる一方で、本作は6まで続くんだから、

よっぽど押さえ所はしっかりしていて面白いんだろうな…というのを

確かめるためだったのですが。

個人的には、最後まで「なぜシーズン6まで続くほど視聴者から熱い支持を得ているのか」

はよく分からないまま見終えた結果となりました。

 

なので、もし来年も続編をやるとしたら、見るかどうかは今は不明なのですが…

おじさん達4人が大門の所の紹介所で 本当に雇われる事になったら、

それはそれで見てみたい気がしなくもないような…(笑)

 

 

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