2019年12月一覧

シャーロック 9話 感想|推理小説要素が詰まったフルコース。こんな回もアリ!

 

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レストラン内にいるお客様とシェフが全員疑わしき人物、洋風の室内、

1人1人から情報を聞き出す展開や

獅子雄(ディーン・フジオカ)が最後には全員を集めて推理を披露するシーンなどを見て

何年も前に読んだ事のある「オリエント急行殺人事件」を彷彿とさせられました。

 

海外の推理小説のあるある要素が詰まった、定番っちゃ定番の話ではありましたが、

ディーンさんが元々異国風の雰囲気を漂わせる役者さんなので、

今回のようなある意味日本のドラマらしくない 変わった設定の舞台でも

何の違和感もなく溶け込んじゃいますねぇ。

ワンシチュエーションの試みも、ぴったりハマっていました。

これはこれでアリだと思います。

 

事件部分も、先ほども書いたように1人ずつ事情聴取をしたり

お客さんを観察して獅子雄が考察をしたりするシーンをじっくり見せてくれた事から、

この人はどんな形で事件に関わったんだろう?

夫婦とこの店にどんな繋がりがあるんだろう?と想像する余裕が生まれましたし。

床に散らばった謎の物体、震える片方の手、ろれつが回らない…など

「おや?」と思わせる要素も比較的分かりやすく画面上に映し出していたので、

バイオリンタイムの時までにはある程度の推理が準備出来ました。

前回同様に置いてけぼりにならない感覚を味わえて良かったですが、

今回はキャスト頼りではなく映像的な処理に工夫が施されていた点と、

シャーロックらしい世界観を満喫する楽しさがプラスされて

最後まで面白く見られたような気がします。

 

まだ「アントールド」な部分はやはり守谷に関する話で、

忘れた頃に取り上げられたり、終盤に差し迫った回でも新情報が出てこないとなると

残り2話で上手くおさまるのかちょっと心配ですが

(同じ枠で放送されていた某科捜研ドラマの件もあり…)、

とりあえず、何やら予告で不穏な感じを見せていたコンビが

解消してくれなければそれで良いかなぁと思っております。

 

 

そうそう、新井さんの件…現実では同じ名字の方が実刑判決される形で

取り上げられていたけれども、

このダブルブッキングはたまたまなのか、意図的な名付けなのか。

モンテ・クリスト伯」から本当はあの役者さんも呼びたかったけど

叶わぬ状態となったから、

せめて名前だけは…って事で新井さんの名前にしたのかしら。(考え過ぎかな?(笑))

 

あと、これは完全に余談なんですけど…

加藤役の田邊和也さん、永井大さんと同じ系統の顔に見えたのは気のせい?

 

 

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グランメゾン東京 7話 感想|相沢パートだけで見たかったような…

 

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外出先から帰宅につきお疲れモードのため、簡単感想でm(_ _)m

 

今回はもう、終始「アメリーちゃんの知らない所で、

大人達の賭けに利用されていて可哀想だなぁ」という気持ちで見てました(笑)

相沢(及川光博)&エリーゼ太田緑ロランス)の親権をめぐる話と

トップ50に10位以内ランクインを目指す話…どっちかで、

というか、相沢のエピソードに絞ってしまった方が良かった気がします。

話が行ったり来たりしていて、トップ50の件が霞む事が多々あったので。

 

しかし、gakuが8位という日本トップの記録を叩き出すシーンは、

ちょっと自分の中で盛り上がってしまったり。

20位台でやっとだという現状からして、グランメゾン東京が10位、gakuが8位なのは

あまりにも上手く行き過ぎてる感じですし、

最終回でグランメゾン東京を逆転勝ちさせて

盛り上げさせるための「前段階」なんだろうなぁ…というのも見え見えではあったものの。

前回の、料理への真摯な気持ち、そして尾花(木村拓哉)への静かに抱える想いを

平古(玉森裕太)に語る丹後(尾上菊之助)の姿が描かれていた分、

ああ…本当に尾花にとって最大のライバルはgakuであって、

丹後でもあるのだと改めて分かり、思わず胸熱にさせられました。

 

やっぱり母の味が一番…我が子が作った料理で涙を誘う…といったくだりも

ベタな要素ではありましたが。

人生と育児を犠牲にしてまでも料理に懸け続ける相沢に愛想を尽かしつつ、

それでも心のどこかでは「3つ星を取って欲しい」と

尾花に託す形でささやかに応援するエリーゼの立場は、

「腹は立つけど関係は断ち切りたくない、放っておけない」点で

G線上の幸恵さんと少し重なって見えたかも。

だから、自分勝手ではあるんだけれども、何となく共感は出来てしまう。

 

で、京野(沢村一樹)の倫子(鈴木京香)に対する嫉妬心はなぁ…

彼を映す時は意味深なカットばかりだったので

これは何かあるんだろうとは感付いてはいましたが、

正直、大人のリブート物語とはいえ、わざわざ恋愛要素を入れなくても

十分ドラマとして成立するのに…と思えてしまうのは気のせいでしょうか。

 

 

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俺の話は長い 8話 感想|魔性の母と魔性のコタツ。

 

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其の十五「ゆで卵と福引き」

 

牧本(西村まさ彦)さんも「当たり前のものがなくなって欲しくない」点では、

満(生田斗真)と同じなんだろうなぁ。

 

最初は美味しいコーヒーなんてどこにでもあるじゃんと言っていた満が、

約30分の短い放送時間内で自らBarクラッチに出向く形で考えを変える様子は、

描き方次第では都合のいい展開だと捉えてしまいがちなものの。

以前は毎朝コーヒーを出してあげていたほど大切な存在である房枝(原田美枝子)の

牧本に対する想いを聞いて…というのは勿論、

前回の「ジンライムと商店街」での、実家を売ることに反対する…といったエピソードのお陰で、

今回の満の行動に説得力を持たせているようにも思えました。

今までのエピソードの積み重ねが効いています。

 

房枝が出ている吹き矢大会なのにあまり応援している様子もなく、

満vs綾子(小池栄子)の会話がヒートアップし、

あ、牧本さん優勝してる…とようやく気づく

春海(清原果耶)のシーンには笑わせられました。

 

満くん、その分析能力と情報収集能力…ニート生活だけじゃ本当に勿体無いと思う(笑)

 

其の十六「ミカンとコタツ

 

この回を見終わって一言。

ああ、"なんか良い"。

もっと見ていたい…。

 

これだけじゃ感想にならないのでもう少し書き足すとすると、

家族間でのやり取りにクスッとさせられてからの、さりげない「家族愛」で

視聴後にじんわりとした余韻を残す作りが、今回が一番抜群だったこと。

雰囲気がガラッと変わる展開になんの違和感も覚えさせない所は、本当によく出来ています。

 

出世払い〜♪なんて酷い歌詞でも、それを光司(安田顕)と春海が今でも覚えていて歌っている事から、

ケンカしても口をきかない時期があったとしても、長年の付き合いで築く家族の関係は

根本的にあるものとしてずっと変わらないままなんだろうな…という深さを感じさせる妙。

 

歌を口ずさむ二人も、動画を見せる房枝も、それを見て泣いてしまう綾子も、ラジカセを買い換える春海も…

「変わらない」を描きつつも「一歩前進していく」という変化も同時に描かれているのも良かったです。

 

 

***

 

前半はしんみりさせられる話が多かったですが、後半からは会話劇が楽しい話が増えてきた傾向にある本作。

後半の中では、個人的に8話はピカイチだった気がします。

 

「コタツって、戦争をなくす秘密兵器だよね〜」と言う満。確かに一理あります。

でも、現実でもどこかで実際に言っている人がいそうな言葉に感じられるのがまた面白い(笑)

男性に好かれちゃうタイプの房枝さんが魔性の女性だとするなら、

タツも人をダメにする点では魔性ですねぇ。

 

ニートブラザーズを結成して、ミカンの歌をノリノリで歌う時の生田斗真さんと安田顕さん。

心から楽しそうだったなぁ。素で笑っているようなところも良かった。

 

会話がいちいちツボにはまるドラマは、良いドラマ。

「財布の歌」はぜひ配信して欲しい!!

 

 

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